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浅虫水族館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

例えば、サンゴ礁の生き物を見るなら、サンゴ礁がある地域の水族館がベストである!!

これはオレが常々思っていること。

逆に、寒い海に暮らす生き物を見るなら、やはりその地方の水族館に行くのがベストなのである!!

浅虫水族館の展示は、オレのそんな考えが間違っていないことを証明してくれているようだった。
というのももちろん、そこにいた地元の魚たちが素晴らしかったからだ。
先週のブログにも書いたけれど、オレが浅虫水族館に行ったのは1年半前の話。ここに載せた魚(個体)はいないかも知れないことをお断りしておく。
だが、種類や個体が違っても、青森周辺で獲れる魚を素晴らしいクオリティで見せてくれることだろうと思う。

浅虫水族館の魚と言えば、今はやはり、水族館で初めて繁殖に成功したオオカミウオが旬なのだろうと思う。
しかし残念ながら、その繁殖個体をオレはまだ見ていない。
だから、1年半前にオレを感動させてくれた魚たちを備忘録的に……

まずはやっぱり、先週のブログにも書いたスケトウダラ。
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ただひたすら、“こんなに綺麗でカッコいい魚だったんだ!!”と見惚れさせられた。
スケトウダラというと、フィレオフィッシュの材料かタラコの親として、馴染み深い存在だが、水族館で見掛ける機会は少なく、また、あまり飼いやすい魚ではないようで、期間限定の展示だったり、どこか弱々しい感じがしたりと、本来の魅力に気付きにくい。
しかし、浅虫水族館で泳いでいたスケトウダラは、体色や柄、顔つき等々、どれもしっかりしていて、ヒレも長くて、本当に綺麗だった。
お陰で、浅虫水族館の写真フォルダの中は、やけに沢山のスケトウダラが残っている(笑)


タラといえばもうひとつ、マダラもカッコよかった。
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こちらも食材として馴染み深い魚ながら、これまた見られる水族館はあまり多くない。しかも、いても小ぶりな個体だったりと、貪欲なプレデターであることが実感できるようなものにはなかなか巡り会えない。
しかし、浅虫水族館でオレが見たマダラはどれもデカイ!! しかもそんなのが沢山!!
これまた“マダラってカッコいいなぁ!!”と、強く思わされたのだった。まぁ、個人的に好みなタイプの魚だというのもあるのだけれど……


意外な魅力に気付き、強い印象が残ったのは、スケトウダラの並びの水槽にいたハタハタだ。
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秋田のイメージが強いハタハタだが、青森でも獲れるらしく、地元の魚として展示されていた。
ハタハタは獲れる地域が狭く、しかも飼うのも簡単ではないらしい。
関東の水族館でも見られることがあるものの、砂に潜っていたり、あまり印象の残らない魚、そんな感じ。何となく知ってる魚、その程度のイメージだった。
しかし、そんなハタハタが水槽にびっしり泳いでいて、それだけでも結構な驚きだが、それ以上に、金色に輝く体色と、ひらりひらりとたなびく大きな胸ビレがとても綺麗なことに驚かされた。
隣の水槽(スケトウダラ)に続いて、“こんな綺麗な魚だったの!?”と再び驚くことに。

現状、オレの知る限り、スケトウダラ、ハタハタに関しては、浅虫水族館がNo.1だと思う。


青森ならではの驚きの魚をもうひとつ。
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ウグイ。えっ、ウグイ? と思うかも知れない。
確かに見た目にはごく普通のウグイに過ぎない。しかしこのウグイ、世界でもっとも酸性度の高い水に住む魚なのだ。
恐山の宇曽利湖にいるウグイは、普通の魚なら絶対に住めない強酸性の水に適応しており、それが展示されているのだ。
ウグイはきわめてタフな魚だが、そんなところにまで適応できるとは、まったく凄い魚だ。
水族館で展示されている個体は、低pHの水で飼育している訳ではないそうだが、世界唯一の個体群であり、ある意味、水族館で見られる世界最強の魚だから、それが見られるというのも、浅虫水族館ならではの凄いことなのだろうと思う。


最後は個人的に驚いた1匹。
2Fの熱帯の淡水魚の水槽にいたニカラグアガー。
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ガーの中では、もっとも希少とされるトロピカルガーの1タイプで、94年に輸入された時の生き残りの1匹。
何でいるの!! と驚かされた1匹でもあった。
余談ながら、この個体の魚名板はマンファリとなっていて、少なくとも日本ではニカラグアガーはマンファリよりずっと希少で珍しい魚なので、是非、改善を望みたいところ。
少々(かなり?)マニアックな個体かも知れないが、ちょっと注目してみて欲しい1匹だ。
水族館には、今後も大切に展示を続けて欲しいと思う。
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浅虫水族館(青森) [水族館レポート(認定)]

2016年5月。ゴールデンウィークが終わった頃に出掛けた浅虫水族館。
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5月もそろそろ半ばだというのに、その日の青森は風が強く、雨もぱらつくというコンディション。
傘が役に立たない強風の中、寒さに震えながら向かった水族館は、最寄りの浅虫温泉駅から徒歩10分ほどと、それほど遠くなかったことが救いだった。
地方の水族館というと、やたらと行きにくい場所にあることも珍しくないのだけど、浅虫水族館は、他県から来た人が公共交通機関のみでも簡単に行けるのがまずよかった。青森駅からも割と近いし。
だから、という訳ではないけれど、なかなかいい水族館だと思った。

浅虫水族館は、各県に1つずつあるような、比較的規模の大きな総合水族館だが、そこそこ規模が大きいので、“いろいろ見た”というボリュームによる満足感はあるのだけど、それ以上に、展示やイルカショーに地域色があって、他県から行ったオレみたいな者からすると、“いいもの見た”感があって、考えていたよりも大きな満足感が得られた。
館内にはレストランも完備されているから、水族館で1日を過ごす、なんていう遠征組? な人でも困ることがないのも地方の水族館では高ポイントだ。

先にも書いたように、総合的な展示を行っている比較的規模の大きな施設なので、南の海の色鮮やかな魚や、外国の淡水魚なども展示されているし、オットセイやゼニガタアザラシなどの海獣もいる。そしてそれらが地元の人たちから高い人気を集めていることも分かるのだけど、物珍しさと、そこを泳ぐ魚たちの個体クオリティの高さの両面で、やっぱりその地域の魚はその地の水族館が一番だよなぁ、と深く感じ入った。
という訳で、オレがもっとも気に入ったのが、青森周辺に生息する魚たちの展示エリア。
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海と淡水の両方が並んでいたのだけど、そこにいたタラとハタハタの美しさやカッコよさには見惚れた。
とりわけスケトウダラに関しては、これまでどこで見たものよりもクオリティが高く、浅虫水族館で得られた満足感の半分はこのエリアで得られたものじゃないかと思ってるくらいだ。
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ただ、オレが行ったのは1年半前のこと。もともとスケトウダラはあまり飼いやすい魚ではないようなので、同じ個体はもういないかも知れないけれど、この展示エリアにいたスケトウダラ、マダラ、ハタハタはいつも同じクオリティで展示されてるといいなぁ、と思う。
あっ、最近だとオオカミウオの繁殖に成功したことで話題になったけれど、そのオオカミウオがいるのもこのエリアだ。

メインの大水槽には大きなトンネルもある。
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そのトンネルに鉄骨の骨組みがあるのが歴史を感じさせるけれど、この水槽の展示は2年ほど前にリニューアルされ、地元陸奥湾をテーマにしたものへと生まれ変わっている。
どことなく涼しげで、水の冷たさをイメージできそうな照明の中、ホタテやホヤの養殖を再現したかごやロープが下がり、その中をヒラメやアイナメ、ソイ、サバなどの魚が泳いでいる。
かつては暖かい海の大型魚を中心とした展示だったそうだが、青森の海の中を想像できるような今の展示の方が素敵なんじゃないか!? と思った。
まぁ、以前の大水槽を見たことがないので、あくまで想像、だけど。

総合水族館だけあって、イルカショーもある。
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寒い地域だけに、ショーは屋内スタジアムで行われるが、ここのイルカショーは仙台うみの杜水族館ができるまで、東北地方では唯一見られたイルカショーだったのだ。
それはともかく、ここのショーがいいのは、イルカたちがジャンプするBGMが津軽三味線によるものであること。
普段聞き慣れない音や音楽であることもあって、何だかとてもカッコいいなぁ、と、強く印象に残った。
今となっては、ショーでイルカたちが繰り広げたひとつひとつの技よりも、ショーのBGMの方がハッキリ憶えているくらいで、そのくらいのインパクトがあった。
このイルカショーも、魚の展示と同じく、青森らしさを強く感じさせてくれた部分で、オレの中での浅虫水族館の印象をいいものにした要因になっているのだろうと思う。

津軽三味線みたいな、音を聞いただけでその地域を連想できる名産品がある地域は強いよなぁ!! と思う反面、日本中に水族館が山ほどある中で、その地域ならではの強みを展示に繋げていくことが、その水族館自体の魅力を高めてくれる要素なんじゃないかなぁ…… そんなことを思ってみたり。

本州最北端の水族館だけに、他地域からはちょっと遠いのが難点だけど、また行きたい、と思わせてくれる水族館でした。
行ってから時間が経過していることもあり、いい印象ばかりがオレの中で美化されてるような気もするのだけど、オオカミウオの幼魚が小さい内に、また行きたいなぁ……
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八戸水産科学館マリエント(青森) [水族館レポート(認定)]

昨年のゴールデンウィーク、先の震災で被災した岩手のもぐらんぴあが5年ぶりに復活を遂げた。
それに合わせて、青森の水族館も回ってきたのだけど、ブログに登場させるのをすっかり忘れていた(汗)
というワケで、訪問から1年半も経過した今、青森の水族館の話を……

青森には認定水族館が2つあって、そのひとつは言うまでもなく浅虫水族館!! なのだけど、もうひとつが八戸にあるマリエント。
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正しくは八戸水産科学館マリエントという施設で、厳密な意味では水族館ではないのだけれど、館内の展示には水族展示が多く、いわゆる水族館相当施設に当たる施設。
そこそこ大きな水槽もあることから、水族館の全国制覇を目指す人にとっては“行かなきゃならない”認定施設にもなっている。

余談だが、マリエントの周辺の地名は“鮫”というらしく、最寄り駅も鮫駅。
サメ好きにとっては、なんとなくワクワクしてしまう感じだが、残念ながらマリエントにサメはほとんどいない。
そんなマリエントだけど、建物はかなり大きい。施設の向かいにはウミネコの繁殖地としても知られる蕪島があるし、八戸港からもすぐ近くなので、比較的分かりやすい場所にあると言っていいと思う。
しかし、建物の大きに反して、展示があるのは3Fのみ。
その上のフロアは広大な展望スペースになっていたりして、建物の大きさから想像するほど展示規模は大きくなくて、というかむしろ少ない。
ただ、展示がある3Fフロアは結構な広さがあって、水族展示はその2/3程度を占めている。

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フロア中央にある大水槽を除くと、大きな水槽がある訳ではないけれど、水槽の数自体は多く、水族館気分はそれなりに楽しめる。
ただ、大水槽の主役は2匹のアオウミガメ。ちなみに、震災後、もぐらんぴあのアオウミガメ、かめ吉が避難していたのもこの水槽だ。
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ただ、カメ以外の住人は数えられるほどしかおらず、一見、何もいない水槽に見えてしまうほど。その後、魚が追加されているとよいのだけれど、少なくともオレが行った時は、閑散とした少々寂しい水槽だった。

それ以外の展示も、八戸水産科学館という館名に反して? 八戸に関係する水族展示は少なく、むしろ色鮮やかな熱帯魚などが多め。
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それらもここでしか見られないものや、すごく珍しいものなどはなく、見られるものは比較的馴染み深いものが中心。
とは言え、タッチプールなども用意されていて、ひと通り見終えると、何となく水族館に来たような気分にはなれると思う。
同じ県内でも浅虫水族館まで行くにはちょっと遠い八戸の人たちにとっては、十分水族館としての役割を担っているのだろうと思う。

余談ながら、八戸は青森県内でも南側に位置していて、岩手県に近い。
もぐらんぴあがある久慈までは、浅虫水族館より近く、クルマなら十分ハシゴが可能。
実際、オレはハシゴしたし。
展示のボリューム的にも、両館のセットはちょうどいいくらい? ではないかと思うので、水族館巡りをしているという人には、セットで回ることをオススメしておきたい。

また、マリエントのほぼ向かいに位置している蕪島(かぶしま)も、ウミネコが営巣している時期なら、ついでに足を運ぶには面白い場所だと思う。
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野生の海鳥の繁殖地を、あれだけ間近で見られる場所もなかなかないだろうからね。
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サケの産卵シーン展示@標津サーモン科学館 [淡水魚]

9月、サケの遡上を見るため、標津サーモン科学館に行った時のこと。
西尾副館長にいろいろと話を聞かせていただいていた中で、

「産卵は是非、見てみて欲しい!!」

と、力強く仰る。

毎年11月になると、魚道水槽が産卵展示に切り替わること、そして、運が良ければ目の前で産卵シーンを見られることは知っていたけれど、遡上を見に来たばかりで、そうそう何度も来られないよ…… と思った反面、西尾副館長の熱を帯びたトークを聞いている内に、

「うんうん、そうだよな。見に来なきゃいけないよな!!」

となり、

遡上を見に行ってから2ヶ月後、オレは再び根室中標津空港へと降り立っていた。

早速、サーモン科学館へ。
目的の水槽の前へと向かうと、既にペアがスタンバイ中。
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館長や副館長への挨拶もそこそこに、水槽横でカメラを構える。
水槽前の観覧席には、多くの人たちが座り、その瞬間を待ち構えていた。

サケの動きのひとつひとつに、ドキドキ感が高まってくる。
別にオレが産卵する訳でもないのに、何故か全身に力が入り、緊張感が高まってくる。
この時何故か、美ら海水族館でマンタの出産待ちをしていた時の記憶が鮮明に蘇ってきて、目の前のサケ、記憶の中のマンタの両方からプレッシャーを受け、意味もなく非常にドキドキしていた。

そんな時、館長の合図で“産卵1時間予報”が出された。
この館内放送の1時間以内に産卵がありますよ、という予報なのだけど、サケの動き、産卵床のでき具合などを見ながら、産卵のタイミングを見極め、アナウンスされる。
その放送から15分ほどした頃、2匹のサケが並び、口を大きく開け、産卵が始まった。
凄いシーンのはずなのに、呆気ないくらいに簡単に見られてしまった。
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でも、ここがまさに標津サーモン科学館の凄いところ。
本来、魚主体で不確定なもののはずの産卵行動を、展示として成立させるため、水槽内のレイアウト、展示に使う個体の選定など、さまざまなノウハウが投入されているのだ。
だからこそ、産卵シーンなんて、いかにも不確実なものを驚くほど簡単に、きわめて高確率で見ることができてしまうのだ。
お陰で、2泊3日の旅程の内、ほぼずっと館内にはいたとは言え、産卵シーンを7回も見ることができてしまった。

遡上とか、チョウザメとか、いろいろ凄いとは思っていたけれど、産卵シーンの展示は、実際に目の当たりにすると、あらためて“サーモン科学館、スゲェ!!”と思わずにはいられなかった。
そうそう簡単に見られないはずの産卵シーンも、標津まで行けば、かなり簡単に、しかも高確率で見られてしまう。
その展示が行われているのは、11月いっぱい。週末など人が多く集まる日なら、館内スタッフの気合い? も、より入るらしく、見られる可能性はさらに高まるのだとか。

サケの産卵シーンを見ていると、不思議なもので、ついつい擬人化したくなるというのか、人の男女関係が重なって見えてくるような気がしてしまうのだ。
例えば、サケにももてるオスともてないオスとがいて、もてないオスと組み合わされた時のメスは産卵までに長い時間を要したにも関わらず、オスをもてるイケメンに変更したら、あっという間に産卵したとか、そんなのを見てると、種族は違えど、同じオスとしては何だか切ないなぁ、と。

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体の大きなイケメンオス。もてる。

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体の小さいもてないオス。でも、律儀。

見てみて感じることは、性別やその人のいる環境、境遇などによっても変わってくるようなので、何を思うかは、是非、自身の目で見て確かめてみて欲しい。

標津サーモン科学館と言えば、最近、チョウザメ腕ガブが全国的な注目を集めているけれど、そちらも相変わらず絶好調。
やけに怪物っぽく撮れたので、そいつで締めにしたいと思います!!
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クニマス展示館(山梨) [水族館レポート(マニアック)]

絶滅したはずの魚が再発見された……

もう7年も前の話だけど、かつて、秋田、田沢湖の固有種だったクニマスが、山梨の西湖で再発見されたというニュースを憶えている人もいるだろう。
クニマスが絶滅するより前、各地に移入されたものの内、西湖に放流されたものが細々と命をつなぎ続け、人知れず種としての絶滅を免れていたのだ。
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そんなクニマスを展示した水族館相当施設が、西湖のすぐ近くにあると聞き、行ってみた。
元を辿れば田沢湖の魚とは言え、今や、西湖にしかいない魚であるからして、その近くにクニマスの展示施設があるというのは、自然な成り行きと言えるのかも知れない。

クニマス展示館があるのは、富士の裾野の観光スポット? のひとつ、コウモリ洞窟のすぐ隣。正確には山梨ネイチャーセンターに隣接している。
真新しい建物にクニマス展示館の看板が提げられているので、そこまで行けばすぐに分かる。

ウミガメ上陸地にあるウミガメ博物館(水族館)と同じような成り立ちの施設だけれど、規模はそれらの数分の一程度のとても小さなもの。クニマスだけの資料館としては十分な情報量なのだろうけれど……

館内はクニマスに関するパネル展示や、液浸標本が並んだ博物館的な部屋と、生体を展示した部屋に分かれている。
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生体展示を行っているスペースには、主役のクニマスが入った水槽が2つと、これまた小さな水槽で西湖やその周辺に住まう魚と、ヒメマスが展示されている。
水槽はいずれも小さいので、水族館というよりは、企画展とかのイベントみたいな感じ。
そもそもこの建物が、クニマス展示を目的に作られたものではないのかも知れない。

それでも、主役たるクニマスは、比較的大きな個体と、小さな個体が2つの水槽で展示されていて、大きな個体がいる方の水槽は、擬岩でデコレートもされている。展示館の主役らしい扱い、と言ったところかな!?
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小ぶりなマスなので、見た目は地味だが、貴重な存在であることだけは確か。
絶滅したと思われていた魚が、常設展示されているのは田沢湖にもできたクニマス展示施設を除けば、ここだけなのだから。

深場に住まう魚らしく、大きい方の個体の水槽は暗くされていて、さらに見学者が側まで近寄れないようになっているので、少々見にくい。
また、これも仕方がないことではあるのだけど、展示されている個体はどれも、いかにも飼育下のサケ科魚類の短く丸い顔つき。
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クニマスならではの青みを帯びた体色は生体でなければ見られない反面、本来の精悍な顔つきは標本の方がそれらしいという、サケ科魚類ならではの残念さがあった。
ちなみに、大きい方の個体の体色は“真っ青”だが、これはライトの影響によるもので、流石にここまで青くはならない。通常の照明で展示されている小さな個体の色が、本来の体色に近いはずだ。
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ただ、先にも書いた通り、貴重な存在であることは間違いないし、並べて展示されているヒメマスと生きた状態で見比べれば、ずっと同じものとされてきたけれど、両者に差があることも分かるはずだ。
そんな比較観察ができてしまうのも、生体展示ならではの大きなメリットだ。そんな貴重な体験が、東京からそれほど遠くはない場所でできてしまうということが、この施設の何よりの価値だと思う。

山梨の水族館と言えば、富士湧水の里水族館があるけれど、道が混んでなければ、30分ほどで行けるので、両館のハシゴもオススメだ。
どちらの施設もほぼマスと淡水魚ばかりだが、本州でこれだけマス類が見られる水族館はそう多くないし、クニマスは北海道でも見られないので、淡水魚好きやサケ・マス好きは足を運んでおくべき施設、ではないかな?
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福山大学マリンバイオセンター水族館(広島) [水族館レポート(認定)]

日本各地にある水族館や相当施設は250ほどあることが分かってしまったのだけど、それらの施設には、意外なことに、無料で見学できる施設が少なくない。

無料…… とは言え、中にはかなりしっかりした水族館もあって驚かされることも。
そんな無料水族館の中で、恐らく、日本最大の規模だろうと思われるのがマリンバイオセンター水族館だ。
その名称から分かるように、福山大学の研究所付属の施設であり、小規模ながら100tを超す大きな水槽も備えた結構本格的な水族館だ。
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水族館があるのは、瀬戸内海の因島という島で、船に乗る必要はないものの、風光明媚でサイクリストに人気の高いしまなみ海道を通っていく必要があり、少々行きにくい。
広島の水族館と言ったら、今が旬は注目の新星、マリホ水族館や、規模、歴史ともにトップの宮島水族館が有名だが、このマリンバイオセンター水族館も広島の水族館なのだけど、全国的にはあまり有名ではないような気がするのは、その微妙な行きにくさと、水族館がある場所のせいなのかも!?

水族館はしまなみ海道、因島北インターを降りて5分ほど走った海沿いの集落にひっそりと存在していた。
通り沿いに控えめな案内看板もあったけれど、それすらも見落としてしまいそうなほど、ひっそり。とても静かな場所にあった。
敷地内の適当な場所にレンタカーを止めて、水族館へと入館する……のだけれど、当たり前ながらチケットカウンターみたいなものがどこにもない。入り口に置かれていたのは、記帳用のノートと、募金用の貯金箱のみ。

でも、無料の水族館だからと侮る無かれ。
ひとつの大きな部屋の中に、水槽は大小22本あって、入館すると、大きな存在感を放つ150tもの大水槽が目に飛びこんでくる。
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暗い館内にそびえる大水槽は、水族館に来たということを強く意識させてくれる。
中を泳ぐのはタイやイサキ、メジナなど、馴染み深いものが中心で、別段驚かされるようなものはいなかったけれど、広々とした、でも、大きすぎるほどではない水槽は、中を泳ぐ魚たちをじっくり眺めるのにちょうどいいサイズ感で、ついつい見入ってしまう。
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他の水槽には、カレイやベラなど、瀬戸内海の魚を中心に展示されている。
大学付属の施設なので、展示されている魚の多くは、研究の対象だったり、行われている研究を紹介するために展示されているものなのだろう。
だが、堅苦しい雰囲気ではなく、小さなタッチプールなどもあり、オレが行った時にも、水槽をひと通り見学して、タッチプールで海の生き物に触れて、みたいな楽しみ方をしている子供連れが何組みかやってきていた。そんな楽しみ方をするには、規模的にもピッタリだろう。
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個人的には、館内が暗く、水槽は明るく、見やすい水槽が多いことも好印象だった。
また、場所柄か、オレが出掛けたのが平日だったからなのかは分からないけれど、とにかく静かで、オレがいる間、やってきた家族連れが帰ってしまうと、聞こえてくる音はオレのカメラのシャッター音と、ほぼ水槽いっぱいの大きさに育ったタマカイの若魚が時折暴れる時の水音だけ。
じっくりと展示を楽しむことができた。
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無料で楽しめる施設であることを考えれば十分以上の内容ではあるのだけど、水族館ブロガー的には、強く印象に残る部分もなかったのかなぁ、と。
というのも、展示されている魚は、どこででも見られる馴染み深いものだし、水族館自体も大規模ではないものの、適度な水族館感のある規模、水槽サイズ感など、ネガティブな印象を抱く部分がない。

という訳で、冒頭の“日本最大級の無料水族館”という結論に落ち着くのだ。

もちろん、行って損のない施設だとは思うのだけど……
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厚岸グルメパーク水族館プティ(北海道) [水族館レポート(マニアック)]

9月、標津にサケ遠征に行った時のこと。
北海道道東エリアの地図を見ていて、標津から厚岸がそれほど遠くないことに気が付いた。

そうだ、厚岸行こう!!

厚岸の道の駅「厚岸グルメパーク」には、水族館プティという小規模施設があり、9月の時点では認定水族館としてリスト入りしていたし、3月に開催させてもらったイベント「水族館巡りのゴール」で、かめきちかめぞうさんがオススメ施設として紹介した施設でもあった。
これは行くしかない!! とばかりに、厚岸に向けてレンタカーを走らせた。

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目的の道の駅は厚岸の街を見渡せる高台に建っていた。
眼下には厚岸湾が広がり、カキの養殖筏が浮かんでいるのが見える。
早速、施設内の水族館へ。
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あれっ!! 小さい!!
そもそも、水族館プティと名乗ってるくらいだから、小さいことは分かっていたけれど、考えていたよりも小さかった。
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水槽は1.5mほどのものが4つ。そこに厚岸周辺の魚が展示されているのだけど、マス、カレイ、ウグイ、以上。そんな感じ。
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もちろん、無料の施設だし、水族館というよりも、道の駅に来た人に、食事のついでに水槽展示を楽しんでもらおうという施設であることは分かっている。
水族館を目的に出掛けてしまったオレからすると、ちょっと拍子抜けした、というのが正直なところ。

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この水族館でもっとも色鮮やかな魚、ニジマス。


でも、大丈夫!!(何が?)
イベントの時、かめきちさんは言っていた。
そこには美味しいものが沢山ある、と。
何せ、この道の駅は「グルメパーク」なる名前が付いているのだから。
厚岸と言えばカキである!! そんなことはグルメ情報に疎いオレでも知ってるくらいだ。
幸せな気分で厚岸を後にするため、レストランがある施設の2Fへ。

あれっ!! やってない!!

この時、時間は朝の10時。3軒ほどあるレストランはいずれも11時から。
1時間待つには、水族館が少々物足りない。ちょっとした敗北感とともに厚岸を後にしたのだった……

という訳で結論。
厚岸の水族館プティの見学は、11時以降に!!
そうすればきっと、幸せな気分で厚岸を満喫できる…… はず…!?
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「水族館巡りのゴール」その後、プラスα [雑談]

3月に開催させてもらったイベント「水族館巡りのゴール」では、日本に存在する約240の水族館や相当施設の中から、ここだけ行っておけば“日本の水族館は制覇しましたよ”、と宣言していい? 水族館の認定を、オレを含めた水族館ブロガー3名(めnち、かめきちかめぞう、ミストラル)によって、勝手に行わせてもらった。

その数、110施設。

認定水族館の基準は、

・展示種類数50種類以上
・展示総水量10t以上
・水族館と名乗っていること
・動かせない水槽があること

の4点。

手前味噌ながら、なかなかいい基準だったと思っていた…… のだけど、この基準には“穴”があった。
個人的には、ライカム問題と呼んでいるのだけど、この基準に照らし合わせると、水族館とは言いにくい施設(水槽)なのに、認定水族館になってしまう施設があることが分かったからだ。

問題となった水槽は、沖縄のイオンライカムにある「ライカムアクアリウム」。
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アクアリウム(水族館)と名乗っている、どう見たって10t以上ある動かせない水槽。50種類はいなかったけれど、3ポイント獲得で認定というルールでは、認定水族館になってしまうのだ。

友人の水族館人にその話をしたら、

「ライカムは水族館か!?」と言われた。オレもそう思う。
立派な水槽だけれど、水族館として出掛ける場所ではない。でも、基準は満たしてる。
他にも「博多ベイサイドプレイス」の大水槽など、基準を満たしてしまう非・水族館施設があること発覚。
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これはもう、基準を見直す必要があるだろう、ということになった。

他にも、リストには載ってない施設が見つかったこと、「マリホ水族館」のオープンで認定施設が増えること、認定はしているけれど、行ってみたら基準を満たしていなかったことなど、認定基準と認定施設の見直しも行うことにした。

まず、認定基準。
上記4つの基準に加えて、“入館料”“専用の建物”“専用の入り口”“水槽の数”などの案が出され、その中から“水槽が10本以上あること”を新基準として追加。
5つの認定基準の内、4ポイントを満たす施設を認定水族館とすることになった。

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また、「マリホ水族館」「やながわ有明海水族館」の2施設が新たに認定施設となり、「厚岸グルメパークミニ水族館プティ」「小笠原水産センター 小さな水族館」が認定から外れたため、10月14日現在、認定水族館はこれまでと変わらず“110”となった。

ただし、未判定施設として、

志布志大黒イルカランド
別府温泉白池地獄
はんざきセンター
イヨボヤ会館
オホーツクタワー

あたりが今後、認定施設になるかも?
意識して情報収集、あるいは、行ってみなきゃ、と思っているところ。

個人的には、今回落ちた「小笠原水産センター」や「黒島研究所」あたりも怪しいのではないか、と思っているけれど……

施設認定はその基準も含めて、3人の話し合いで決めたこと。
今回の会議で、かめきちさんから「他の人の意見も聞いてみたい」と提案があった。
確かに、ここで言う水族館認定は、何ら公式なものではないのだけれど、かめきちさんが言うように、自分たち以外の巡ラーの話や意見を聞いてみるのも、これまで知らなかった施設を知るきっかけになったり、これまでにない認定基準が生まれる、みたいなこともあるかも知れない。

もちろん、開催の予定はないけれど、次にイベントをやらしてもらう機会があったなら、そうした自分たち以外の巡ラーを巻き込んだ“水族館巡ラー会議”みたいなものになるのかも!? なんて思ったところで、3人による今回の会議は終了したのでした。

続く…… のか!?
タグ:水族館
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南郷水産センター(滋賀) [水族館レポート(マニアック)]

魚は見られる。でも、水族館かと言われると、微妙なところ……
でも、行ってみたら楽しめちゃった…
というワケで、南郷水産センター、である。
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琵琶湖から流れ出る瀬田川のほとりにある、魚の餌やりや釣り堀など、魚と遊べるテーマパーク(かなり盛った言い方だけど)みたいな施設だ。

でも、水族館的な展示も少しだけある。
入場ゲートを潜って右手側にある水産資料館がそれ。
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中にはやや大きめな水槽を筆頭に、5本ほどの水槽で周辺地域の魚が展示されている。
大きな水槽にはビワコオオナマズと思しき、大きなナマズもいたが、その水槽も含め、キズや汚れが多く、また、魚名板などもほとんど設置されていなかったりと、“ちゃんと見せる”ものには残念ながらなっていない。
“ビワコオオナマズと思しき”なのも、中がきちんと見えなかったからだ。
資料館自体、作ったからそのまま開けてます、みたいな雰囲気。魚がいるのがここだけなら、超絶ガッカリ施設になるところだが、屋外に沢山並ぶ池にいる魚たちが楽しませてくれるので、ここは“こういうのもあるんだ”程度に思っておくのがいいだろう。

目の前は広大な公園のような敷地の奥へ進む前に、餌を買っておくことをオススメしたい。
餌は施設内へと入る入場ゲート付近で、いろいろな種類の餌が売られていて、そこを通った時には“やけに充実してるな”と思ったくらいで、買わずに入園したのだけど、結局、買いに戻るハメになった。

池にいる魚に餌をやるか、釣り堀の魚を釣るか。
そのどちらかこそが、この施設の正しい楽しみ方であることに気付かされたからだ。
ちなみに、オレが買ったのは小袋に入って売られている浮上性の餌と、棒麩。締めて250円!!
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施設内を進むと、観賞池という大小の池がいくつか並んでいる。
観賞池、即ち、釣りができない池のことだが、そこには巨大なアオウオやソウギョがひしめいており、人影を見ると餌をもらおうと一斉に集まってくる。つまり、入場ゲートで買った餌の出番、というワケだ。
でも、そこで浮上性の餌を撒いてはいけない。
池にいるのは1mを越す巨大な魚たちだ。そこで撒いてしまうと、瞬間、グワッと群がってくるので、服や持ち物を濡らされてしまうからだ。ちなみにオレは、履いてたズボンを漏らしたみたいな感じにされた。
入り口で買った棒麩が活躍するのはここだ。
40㎝はあろうかという長さがある麩の先を池に差し込むと、アオウオたちが水面から顔を突き出し、バキバキと音を立てながら咥え取っていく。
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これがなかなか楽しい。
池のアオウオはいずれも巨大で、しかも数が多い。小さな子供なら怖いと感じる子もいるんじゃない? くらいの迫力だ。
長い麩もあっという間に食べ尽くされてしまうので、すぐまた入場ゲートまで買いに走らなければならなくなる。あらかじめ2~3本買っておくことをオススメしておく。



アオウオがいる観賞池から、さらに奥に進むと、チョウザメなどがいる池を経て、右手に大きな池が現れる。
ここで浮上餌の出番だ。
池には無数のコイがいて、人が近付くとやはり集まってくるので、節分の豆まきよろしく、餌を盛大に撒いてやる。
すると、その瞬間、水面から魚が沸き立つような状態となり、池なのに水が見えないほどの状態になる。大げさに言い方をすると、コイの津波状態。
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不気味なほどの迫力に、思わず後ずさってしまったくらいだ。
でも、この時、あまり池に近付きすぎないこと!! コイたちは盛大に跳ね回るので、やはり水濡れ要注意だからだ!!




アオウオの餌やりはさいたま水族館でもできるけれど、手に持った麩という点で、魚とのやりとりがより濃密な感じがして、ちょっと標津のチョウザメ指パクに通じる楽しさがあったような気がした。
先にも書いた通り、水族館としてはかなり微妙な施設だが、魚が好きな人ならそれなりに楽しめる施設ではあった。

余談ながら、南郷水産センターの向かい、道を挟んだ反対側にある「ウォーターステーション琵琶」には、水槽がいくつか並んでいて、琵琶湖の魚が展示されている。
これまた水族館とは言いにくい施設だが、展示種類数に限って言えば、南郷水産センターの水産資料館よりも多い。
こちらは無料なので、ついでに見学するくらいでちょうどいいと思う。
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サケ遡上遠征2017@標津サーモン科学館 [淡水魚]

今年もサケの遡上を見るべく、9月の標津に行ってきた。
3月に開催したイベント「水族館巡りのゴール」で、参加者プレゼントを提供いただいたお礼もあったのだけど、それ以上に、昨年の“借り”を返したくて、いつも以上に? 気合いが入っていた。

というのも、昨年は北海道を連続で襲った台風の影響で、遡上サケの姿を1匹も見ることができなかったから。
大増水の標津川は、渦巻く濁流が大量の流木と共に押し寄せ、川には近付くこともできず、館内から遡上サケを観察できるはずの魚道水槽も開通していなかった。
今年こそ!! と期待が高まる反面、9月が近付いてくるにつれて、“また台風が来るんじゃないか!?” と、ドキドキする日々。
遡上を考えればある程度の増水はして欲しいものの、台風は困る……

幸い、北海道が台風に襲われることはなかったが、標津から意外な情報がもたらされた。
「標津川の水が少なく、遡上もまばら」と。
予想に反する情報だったけれど、いないワケではなさそうだし…… と、深く気に止めることもなく、標津へと飛び立った。

標津サーモン科学館へ到着するや否や、まっすぐ標津川に架かる観覧橋へ。
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ホントに(水が)少ない!!

やはり聞くと見るのとでは大違い。標津川の水は考えていた以上に少なく、川底がくっきり見えるくらい。
少ないとは聞いていたものの、ここまで少ないとは思ってなかったので驚くことに。
目的のサケはというと、水が少なく川底までくっきり見えるお陰で、カラフトマスが数匹、泳いでいるのが見えたが、2年前のような、川幅いっぱいにサケが並んでいるような光景とはほど遠い状態だった。

同じく館内の魚道水槽も魚影はまばら。
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とは言え、昨年は魚道水槽は開通しておらず、川に近づくことさえできなかったことを考えれば、よほどマシだ。ちょっぴり強がりも入っているけれど……
館長曰く「昨年は史上最大の大増水。今年は過去に例のない大渇水」とのことで、2年連続で最大レベルの悪条件を引き当ててしまったらしい。

でも、川は不発でも、サーモン科学館でなら、海水の大水槽で成熟が進んだカラフトマスやシロザケの姿を見ることができる。
これが水族館のいいところで、ひとまず目的は達せられたような気分になれる。
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これらを見ると、ひと足早く秋を実感できるような気になるが、正直言えば、やはり、川を遡上する姿が見たいものだ。

その日の夜、というか明け方、標津は強烈な雷雨に見舞われた。
科学館周辺で落雷があり、強烈な音に目を醒ますと、ゴーッと強烈な雨音が響いていた。
普段なら、遠征先での雨はガッカリ以外の何物でもないのだけど、今回ばかりは違う。
凄い雨!! これで明日の遡上が増えるかな? となるからだ。

翌朝の標津川の水位は少し増え、茶色く濁った川には、前日より多くのサケがいるように見えた。
魚道水槽の入り口の水路に、カラフトマスやシロザケが何匹も入っていくのが見えたので、今日こそ!! と、期待を高めつつ魚道水槽へ足を運ぶと……

あれっ!? 誰もいない……

川とつながった水路に入っていった魚たちはどこに行ってしまったのだろう?

いないものは仕方がない。
ということでチョウザメプールへ。
最近、標津サーモン科学館はチョウザメの腕ガブや指パクが全国区の注目を集めているけれど、指パクプールにいる個体も1年前より確実に大きくなっていた。
指4本行ける!! と言われていた最大個体の「ボス」に至っては、指4本どころか、拳そのまま行けそうな感じ。手の小さな人や子供なら、腕ガブまで行けそう!?
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しかもこの日のボスはかなりやる気だったのか、それともサイズアップの効果か、ガブガブされてる手に伝わる圧力はこれまで以上。
1年前よりパワーアップした“ライト腕ガブ体験”を楽しませてもらった。

そして翌日。その日の午後には帰らなくてはならない最終日。

朝の標津川は、濁った川の中を、時折サケが動いているのが見える程度。
館内の魚道水槽へ行くと、小ぶりなカラフトマスが数匹とやはり低調。
どうせなら、背中がモリッとなった個体に会いたかったけれど、いないよりは全然マシ!!
と強がっていたら、濁った水の中からカラフトマスではない魚が姿を現した。
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サクラマスだった。
サクラマスは9月の魚道水槽ではそこそこのレアキャラだそうで、そういう意味では最後にラッキー!? を引き当てられたようだ。

ただ、オレが標津を後にして数日後、この魚道水槽がカラフトマスやサケでいっぱいになる、みたいな状況が訪れたらしく、自然のこととは言え、タイミングが難しいなぁ、と、あらためて思わされたサケ遡上遠征2017でありました。
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