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水族館イベント 「水族館巡りのゴール!!」 [雑談]

1週間前の3月18日、世田谷のかなざわ珈琲で、

「水族館巡りのゴール!
~えっ、ここも巡らないといけないの? がっかり水族館から水族館巡ラーを守れ!~」

というイベントを開催させてもらいました。

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告知から開催まで半月ほどしかない、かなり急なスケジューリングだったにも関わらず、昼、夜2回開催ともに満員の参加をいただくことができました。
参加いただきました皆さまには、感謝しかありません。ありがとうございました。

めnちとかめきちさんという、素晴らしく頼もしいパートナーがいてくれたお陰で、楽しくイベントを作り上げていくことができました。
2人にも感謝だし、また、この2人と同じようなイベントできたらいいなぁ、と思っています。
もちろん、場所と機会の提供、サポートを続けてくれたかなざわ珈琲、このイベントのために、オリジナルのクリアファイルを協賛してくれた標津サーモン科学館にも深く感謝!! であります。イベントではチョウザメの指パクや腕ガブの認定証の話もしたので、空のポケットを埋めるべく、20名が標津に行くはずです。多分!?(笑)
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昼、夜合わせると、30人以上の方に来ていただくことができましたが、何が凄いって、その30人中、1/3くらいの人は行った水族館の数が100館超え。
配ったビンゴも“○列揃った~!!”という声が飛び交い、本来なら絶望感を味わってもらうつもりだったにも関わらず、こちらが焦らされたほど。
来場してくれたのが頭のおかしな人ばかり(←褒めてます!!)だったお陰で、会場の空気はとても心地の良いものになっていたような気がします。

当日も言われてしまったのですが、今回のイベント、告知から開催まで日にちがなく、そのため、来られなかった、予定が立たなかったと言ってくれる人もいました。
今となってはゴメンナサイ!! としか言えないのですが、当日来られなかったそんな方々は、かめきちさんとめnちがいち早くブログに書いて、しっかり解説してくれているので、こちらも参照してみてください。

こんな話をしました。(かめきちさんのブログ)
http://kame-aquarium.blogspot.jp/2017/03/blog-post_22.html?spref=tw
(めnちのブログ)
http://blog.livedoor.jp/pokomenchi0929/archives/52004772.html

2人のブログにも書かれていますが、日本の水族館(相当施設)、何と239もありました。

おいおい、冗談じゃないよ!! というのが正直なところ。

オレが全国の水族館巡りを始めて今年で11年め。行った施設の数が100を超えて、そろそろゴールを意識しだしていたところだったというのに、まだ折り返し地点にもたどり着いていなかったことが判明してしまったのだから……

この239施設の中から、“積極的に行くべき水族館”たる認定施設を決める過程は、結構大変でした。
というのも、3者それぞれに好き嫌いや思い入れがあるのに加え、行きにくい場所にある施設を何とか除外できないものかと画策したりと、ここは落としちゃダメでしょ、いやいやここは要らないでしょう、みたいなやり取りが約5時間に渡って交わされました。

その結果、2人のブログにも書いてあった通り、

1.展示水族50種以上
2.水量10t以上
3.水族館を自称していること
4.動かせない水槽があること

という条件を元に、水族館認定をしていくことになりました。
その結果、認定水族館は110館ということになりました。大事なことなので2度言います!! 110館ですからね!!

結構ハードルは下げたつもりですが、例えば、水量。たったの10tなので、これで多くの施設がポイントゲットとなりました。
10tって、1万L、500mlのペットボトルにすると2万本分に相当する量なので、普通に考えればとんでもない量なのですが、水族館の水槽としては大したサイズではなくて、例えば沖縄美ら海水族館の入ってすぐのところにあるタッチング水槽でも約9.5tもあったりします。水族館中の水を全部注いでこの水槽が溢れればOK、というイメージですね。
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そうした条件も刻々と変化していき、最初は100種、100t、みたいなところからスタートしていて、それじゃ残るところ、ほとんどないじゃーん!! ということで、50種、10tに落ち着いた、みたいな経緯もありました。

でも、何かしらの生物種に特化した展示を行っている施設、例えばオホーツクとっかりセンターみたいな施設には不利なルールであることは確かなので、認定はされなかったけど行きたくなる施設、というのは少なくないと思います。
また、我々3人の内、誰も行ったことがないという施設も多く、実は4ポイントの条件を満たしていた、逆にポイントを満たしていない、なんて施設もあるかも知れません。

でも、とりあえず現状では、認定110施設さえ巡れば
「日本の水族館は制覇した」とか「日本の水族館は行き尽くした」と言っていいと思います!! いや、いいということにします!!
ひとまずオレも、認定施設の未訪問館を早々に片付けることを目標に、水族館巡りを続けたいと思います。

強烈アクセス数を誇るめnち先生のブログを参考に、カレーの画像を載せようと思ったのですが、そんな写真を撮ったことがなく、カレーの写真がない。
仕方がないので、同じようなものの写真で締めたいと思います!! ありがとうございました。
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タグ:水族館

標津サーモン 改め チョウザメ科学館!? [淡水魚]

そんな改名をしたワケではないので、お間違いのないよう!!

滅多に来ない台風に翻弄され、目的のサケをほとんど見られなかったサケ遠征2016。
標津まで来て…… となりそうなところを、結果的に大きな満足感を得て帰ることができたのは、チョウザメたちのお陰だった。
標津サーモン科学館は、施設名こそサーモンだが、チョウザメ好きにとっても日本最高と言ってもいいくらいの施設だ。実際、人気も高いようで、来館者アンケートでもチョウザメが一番人気に輝くほどらしい。
昨年の遠征時はとりわけサケの存在感が希薄だった反面、その穴をチョウザメたちが埋めていたので、オレが行ったのは標津チョウザメ科学館!? と勘違いしそうになるほどだった(笑)

予定通りなら遡上サケが泳いでいたはずの魚道水槽には1.5mほどのダウリアチョウザメが3匹。
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それらがまた綺麗なこと!! 天然育ちってこうも綺麗になっちゃうものなの!? と感動。
そんな感情がサケが泳いでいないガッカリ感を上回り、素晴らしく綺麗なダウリアたちにしばしうっとり。
大きなダウリアチョウザメは館外のプールでも展示されているけれど、これだけ綺麗な魚体は、やはり横からの姿が見たいというものだ。

館内の指パク体験も、1年前(2015年)に行った時と比べて、その面白さが増していた。
大半の個体が1m前後と、チョウザメたちが大きくなっていたからだ。
餌を吸い込む際の水音も思っている以上に大きな音がするし、怖がって手を入れられなくなる人も多いらしい。
余談ながら、この指パク体験で水に手を入れられないのは、圧倒的に男性の方が多いそうで、年齢に関わらず女性の方が度胸がある? 人が多いのだとか(笑)
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館内の指パク体験では、大人でも指4本まで1度にくわえることができる“ボス”と名付けられた大きな個体がいて、それに無事? 指パクされると、認定書がもらえる。
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そんな指パク以上にチャレンジングで勇気が試されるのが、屋外の餌ガブ体験だ。
こちらは土日のみで、有料(500円)の志願制(笑)だが、相手はボスのさらに2倍以上あるダウリアチョウザメの「うっぴ」「ちっぴ」の2匹。
いずれも2m超の大型個体で、うっぴは2.2mほどあるという。

指をパクパクされる館内プールのそれとは違い、こちらは腕ごとガブリとやられる、段違いの怖さ? がある。当然、その際の水音や水飛沫、衝撃も強烈なので、チョウザメの前に腕を差し出すのはかなりの勇気が必要だ。
実際、TVのロケがあった時、その強烈な水音にカメラマンが怖がってしまい、しっかり撮れなかった、なんてこともあったのだとか。

しかし、それをパフォーマンスとして見せている館長は、オレの目の前でも事も無げに腕を差し出し、まるで腕でチョウザメを釣り上げるかのように、水中から大きなチョウザメの頭を引っ張り上げて見せる。
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そんな様子を見ていたら、オレにもできるかも!? みたいに思えてきた。

2015年のオレは、人影にスーッと近寄ってくる巨大チョウザメに“コイツに腕は差し出せないよ”と、実物を前にビビってしまった。
それどころか、最初は指パク体験のチョウザメにすらビビって、なかなか指パクさせられなかったくらいだ。でも、2016年のオレは違う!! 指パクは余裕だし、餌ガブだって!!
というワケで餌ガブ体験にチャレンジしてみた。

餌である大きなスケトウダラを掴んで、プールに手を入れる。
オレの利き手は右なのだけど、万が一、折られても困らないよう、あえて左手でチャレンジするという気合い? を入れて臨んだ…… のだけど、腕を突っ込むタイミングとか呼吸とか? 普段と様子が違うせいか、なかなかチョウザメが近寄ってきてくれない。
ようやく近寄ってきてくれたと思ったら、餌だけを吸い取っていった。
その瞬間、ドスンとそれなりの衝撃はあったものの、チョウザメは腕ガブどころか、腕に触れることさえなく、痛くも痒くもないという、何とも残念な結果に終わってしまった。
やってみて思ったのは、館長が見せてくれるような豪快な腕ガブは、思いの外、簡単ではないらしい、ということ。
イメージトレーニングだけは完璧だったはずなんだけど……

動画
https://www.youtube.com/watch?v=nRqc0eIxxkg

餌ガブ体験をした勇気ある人? ということで、証明書をもらったけれど、やりきった感は得られていない。
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遡上サケも見られていないし、課題を沢山残してきてしまった感のあった2016サケ遠征。
今年こそ!! という気持ちはすごく強い。やり残した課題のひとつであるこの腕ガブも、今年こそは!!




3月18日(土)、東京世田谷の若林にあるかなざわ珈琲世田谷店で、水族館イベントを開催します。
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「水族館巡りのゴール!
~えっ、ここも巡らないといけないの? がっかり水族館から水族館巡ラーを守れ!~」

好評をいただいているようで、夜回は定員に達してしまいました。ありがとうございます。
昼回はまだ空きがあるようですので、お時間がある方は是非!!

日時:3月18日(土)13時~(追加設定) 17時~(16時半開場)
会場:かなざわ珈琲世田谷店
世田谷区若林5-14-6若林ゆうクリニックビル1F
03-6804-0990
※東急世田谷線若林駅徒歩5分(三軒茶屋から3つめ)

参加申し込みはかなざわ珈琲までお電話ください。
03-6804-0990

参加費:2000円
定員:15名

3月18日(土) 水族館イベント やります!! [雑談]

3月18日(土)、東京世田谷の若林にあるかなざわ珈琲世田谷店で、水族館イベントを開催することになりました!!

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きっかけは、いつぞやのブログで書いた、日本の水族館っていくつあるのよ!! どこまで巡ればゴールになるんだろう? 問題。
そんなことを思い、考え、悶々としていたある日、面白そうな提案をいただいた。

世田谷の若林で、期間限定(4月中頃まで)で営業しているコーヒー店「かなざわ珈琲」のマスターである金澤さんから、何かイベントやりませんか? と。
降って沸いたようにチャンスが到来!! イベントやらせてもらえるなら、以前から考えていた“どこまで行けばいいの水族館問題”がテーマだろうなぁ、と。

でも、有料のイベントであるからには、来てみたいと思ってもらえる、来てくれた人に楽しんでもらえるものにしなくちゃいけない。
そこで、オレと同じく、水族館をテーマにブログを書いている2人に助っ人を頼んだ。
その2人とは、最強の水族館ブロガーたる“めnち”と、“かめきちかめぞう”さん。

めnちのブログ
「水族館に行ってまいります。」 http://blog.livedoor.jp/pokomenchi0929/

かめきちかめぞうさんのブログ
「かめきちの水族館ブログ」 http://kame-aquarium.blogspot.jp/

どうやら2人も、オレと同じ思いを持っていたらしく、快諾してくれた。
頼もしいパートナーの力添えを得ると、イベントは瞬く間にそれらしいものへと発展。
オレ自身が開催当日を待ち遠しく思えるようなものに仕上がりつつある。
こんなこと言ってて、自分でハードル上げてないか? という心配もあるのだれど……(汗)
でも、期待してもらっていいと思います!!

イベントのタイトルは

「水族館巡りのゴール!
~えっ、ここも巡らないといけないの? がっかり水族館から水族館巡ラーを守れ!~」

と、なりました。

水族館巡ラー、水族館ブロガーという共通項はあるものの、タイプも好みも違う3人が、全国を駆けずり回る、回りたい水族館巡ラーに向けて、“どこまで行けばいいの水族館問題”を語らせてもらいます。
メジャーどころの水族館にも行けてしまう2000円を参加費としていただかなくてはならないのが心苦しいですが、当日は、コーヒーのプロであるかなざわ珈琲の金澤さんが淹れた、絶品コーヒーが付きます。コーヒーの味と香りを楽しみながら、水族館話を楽しんでいただければ、と思います。
定員は15名ですが、参加希望の方が多ければ、昼夜2回講演…… なんてことにはならないと思っていたのですが、好評のようで? 急遽、昼夜2回開催が決定しました。
皆さまのご来場をお待ちいたしております!!

参加申し込みはかなざわ珈琲までお電話ください。
03-6804-0990

「水族館巡りのゴール!
~えっ、ここも巡らないといけないの? がっかり水族館から水族館巡ラーを守れ!~」

日時:3月18日(土)13時~(追加設定) 17時~(16時半開場)
会場:かなざわ珈琲世田谷店
世田谷区若林5-14-6若林ゆうクリニックビル1F
03-6804-0990
※東急世田谷線若林駅徒歩5分(三軒茶屋から3つめ)

参加費:2000円
定員:15名
タグ:水族館

2016年 サケ遡上遠征@標津サーモン科学館 [淡水魚]

毎年9月の恒例行事となっている、遡上サケ遠征ツアー
昨年の9月も標津まで行ってきた。
一昨年は女満別空港から行ったので、すごく遠く感じた標津サーモン科学館だが、中標津空港から行くと、意外なほど近くて、東京からだと結構簡単に行けることが分かった。
これから行こうという人は、是非、中標津空港から行かれることをオススメします!!

話は戻って、昨年の9月。北海道は立て続けに台風が上陸したことを憶えているだろうか?
普段は北海道には滅多に上陸しない台風が4つも上陸したものだから、北海道各地は大きな被害に見舞われた。
オレが行った数日前にも台風が上陸。幸い、標津の周辺は大きな被害はなかったようだが、サーモン科学館の裏を流れる標津川は、オレが行った時にもまだ大増水していて、河川敷は湿地と化し、サケのウライを見学できる観覧橋の欄干には流木が山のように引っ掛かっていた。
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もちろん、遡上サケを観察できる観覧橋は閉鎖。漁獲も中止。館内から遡上サケを観察できる魚道水槽も、川の増水の影響で9月初旬の段階では通水がなされていなかった。
そんな状況ではサケどころの話ではないので仕方がないのだけど、日本一のサケの街であるはずの標津だというのに、何とも“サケ感”の希薄なシーズン開幕となってしまっていた。自然相手の話だから仕方がないのだけれど……

川を遡上するサケを見ることはできなかったが、館内大水槽では、遡上を控えた海で漁獲されたサケたちが展示されていたから、秋のサケをまったく見られなかったということはなかった。

海で捕獲された未成熟のシロザケ、カラフトマス、サクラマス等が展示されていたが、海水の水槽でもある程度の期間泳がせておくと成熟が進むようで、婚姻色など体色、体型に変化が見られる個体も沢山いた。
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カラフトマス
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サクラマス

そのお陰で、一応、あぁ、秋のサケだなぁ、と、浸ることができた。
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シロザケ&トキシラズ。どちらも同じ種類。

また、トキシラズなんていう、初めて見るものも。
トキシラズは、季節外れの時期に来遊する大変美味しく高級なサケとして知られているが、種類的には北海道を遡上するサケ(シロザケ)と同種だが、北海道に遡上するものとはルーツが異なるとされているもの。毎年、数匹は漁獲され、展示が行われたこともあるそうだが、昨年は当たり年だったらしく、比較的数が多かったことに加え、輸送方法の工夫、改善などにより、これまでよりも長期間の展示が実現したのだそうだ。
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初めて見たこともあってか、外見的には未成熟のサケにしか見えない。体色が明るいかなぁ? と思うくらいで、オレには普通のサケとの違いは? 見慣れると違うのだろうけれど……
食べてみればきっと、一瞬にして両者の違いが分かるんだろうなぁ。
ちなみに、より上質な(美味しい)種苗開発のため、研究用の飼育も並行して行われており、飼育下での成熟に成功。9月18日に採精も行われたことが発表された。
近い将来、標津でトキシラズの血を引く、それまでとは違った美味しさを楽しめるシロザケが味わえるかも!?

トキシラズなんていう珍しいものを見られたけれど、魚道水槽や川を上るサケたちの姿がないと、物足りなさ感は否めないのだけど……

でも、そんな物足りなさは、チョウザメたちが埋めてくれた。
それが目的だった訳ではないのだけど、チョウザメたちが楽しませてくれたことで、結果的に標津遠征を有意義なものにすることができた。
チョウザメの話は、この次のブログで!!

さて、昨年は空振りに終わったサケ遠征だが、今年はどうなるかなぁ……
昨年の分を取り返せればよいのだけれど。

久米島ウミガメ館(沖縄・久米島) [水族館レポート]

不意に見つかる、見知らぬ水族館(相当施設)……
最初の頃は、「また知らない水族館見つけちゃった!!」と、ちょっとした喜びを憶えたものだった。
しかし、次々と見つかる未知の施設は、見えたと思ったゴールが、どんどん逃げていくようで、最近は「ええっ!! こんな場所にも水族館があるの!?」と、嬉しさだけでなく、小さくない落胆も入り交じったような、何とも言えない気分になる(笑)

オレをそんな気分にさせた施設が、久米島ウミガメ館。
その名の通り、沖縄の久米島にあるウミガメをテーマにした水族館相当施設だ。
どこにでもいるウミガメを見るために、わざわざ久米島まで行っていいものか!? という葛藤? の中、見つけてしまったものは仕方がないとばかりに、生まれて初めての久米島に行ってきた。
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久米島行きの飛行機には、夏期以外、羽田からの直行便がなく、那覇空港で乗り継ぎが必要。でも、那覇からはすごく近くて、30分ほど。離陸したと思ったら、もう着いた、みたいな感じ。

目的の久米島ウミガメ館は、島の東側の奥武島にある。島の西端にある空港からだと、反対側に位置している。空港からレンタカーでまっすぐ向かえば、30分もあれば到着できる。ウミガメ館の裏手には、畳石という観光スポットがあるので、路線バスでも行くことができるらしい。

外から見てる限りでは、こぢんまりした感じの建物なのに、中に入ってみると意外なほど広くてビックリする。
でも、空間は広くても、水槽は子ガメを展示した3つと、大きなウミガメたちが泳ぐ水槽の全部で4つだけで、館内の展示は、ウミガメに関するパネル展示と、久米島周辺で見られる貝類の標本が中心。

ウミガメ専門の博物館としては、掲示された資料や展示にやや物足りなさを感じたが、貝類の標本展示はなかなか面白かった。
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展示されているのはウミガメ館の周辺や久米島で見られるものなので、砂浜を歩いていた時に見つけた貝殻が何という種類のものだったのか、とか、こんなのが見つかるなら探してみよう、など、ウミガメ館を出た後の砂浜散策がより楽しめるようになる。
また、ここで展示されている貝類標本は、手に取って見ることができる。
こうした場所で展示された標本は、普通は見るだけのもの。手に取ったり、触ったりすると怒られる、みたいなイメージがあるが、ここでは“手を触れないで下さい”なんてどこにも書かれていない。書かれているのは“触ったら元の場所に戻して下さい”
お陰で、いくつもの貝殻を手に取って見比べられたので、砂浜散歩で拾った貝殻が何という種類なのか、すぐに見つけることができた。

肝心のウミガメの展示は、建物の最奥にある大水槽で行われている。
水槽は100tもの容量のあるかなり大きなもので、繁殖用の砂浜も付属した、屋内のウミガメ飼育槽としてはかなり立派でゴージャスなもの。
小規模施設に、それだけ大きな水槽があれば、水族館的な雰囲気も十分だ。

水槽内にはアオウミガメを中心に、タイマイ、アカウミガメと少しの魚たち。
広々とした水槽の中、のんびりと泳いでいるカメたちの姿は、ゆったり気持ちよさそうで、見ているこちらまでのんびりゆったりした気分になってくる。
カメたちも概ね愛想が良くて、ガラスの前に立っていると、近寄ってきてこちらを覗き込むようなそぶりを見せる。
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広々とした館内には、オフシーズンの平日ということもあってか、他のお客は少なく、そんな中でカメたちを眺めていたら、何となくこちらもゆるりとした気分になってくる。こんなにゆったりとした気分で、カメを眺めたのは初めてかも知れない。
リラックスした気分で、目の前を行き交うウミガメたちを眺めるのが楽しく、というか気分がよくて、気付くと満足してる、そんな感じ。そういう意味では、癒し系施設だと思う。

とは言え、ここで見られる3種のウミガメは、ウミガメがいる水族館でならほぼどこででも見られるし、ここにしかない的なものはないので、珍しいものが見たい!! という人にはオススメしにくいが、久米島に行ってみたい、とか、久米島に行く予定があるなら、是非、足を運んでみて欲しい。


どうせ久米島まで行ったなら、ついでに久米島ホタル館へ寄ることもオススメしておきたい。
名前はホタル館だけど、ホタルを展示している訳ではなく、久米島の生き物や自然を紹介する自然博物館で、生体の展示も行われている。その中には、多くはないが魚もいて、展示水族をすべて合わせれば、そこそこのボリュームだ。
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水族館ではないので、大きな水槽はないけれど、入館はたったの100円だし、ホタル館のスタッフの人が久米島のホタルについて解説してくれたりと、なかなか盛りだくさん。
久米島ウミガメ館とセットで回れば、久米島の生き物についてはかなり広範囲で見て、知ることができるのではないだろうか?
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ホタル館はウミガメ館と空港のちょうど中間あたりの位置にあって、フェリーの港にも近い。つまり、ハシゴもしやすいというワケだ!!

東京基準に考えた時、距離的にはこの久米島ウミガメ館が“もっとも遠い水族館”だと思ったのだけど、残念ながら、さらに遠くに水族館を見つけてしまった。
その水族館のレポートについても、またいずれ。
それにしても、オレの水族館巡りは、いつ終わりになるんだろう……

沖縄美ら海水族館の気になる魚 Vol.7 [海の魚]

今年の水族館初めも、沖縄美ら海水族館からだった。
イトマキエイやマンタの話をしているので、今さらな感じだけれど……(汗)
いつもとは違い、今回の沖縄行きは水族館が目的ではなかった。でも、オレが沖縄まで行って、美ら海水族館に行かずに帰ってくる、なんてことはあり得ない!!
行ってしまえば、やっぱりいろいろと楽しくて、イトマキエイやマンタ以外にも驚きがあって、すっかり満足して帰って来られたのでした。

今年最初の美ら海水族館で、オレを一番驚かせてくれたのがオキナワオオタチ。
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4年もの歳月を掛けて展示に漕ぎ着けたという、沖縄の深海に住まう巨大タチウオ。
最大2mにも達するとかで、その大きさから釣り人にはメガタチなんて呼ばれているらしい。

実物を見て思うのは、デカイ!! のひと言に尽きる。
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水族館まで運んでこれるくらいのサイズなので、オキナワオオタチにしては驚くほどのサイズではないのかも知れないけれど、それでも1m超の大きさは、一般的なタチウオと比べると相当大きい。生きたタチウオを見たことがある人なら、余計にその大きさに驚けるのではないだろうか?

動画(ほぼ動かないけど)
https://www.youtube.com/watch?v=F9OcJwbklhQ

食材としてはよく知られたタチウオが、水族館であまり見られないのは、輸送や飼育が難しいから。もちろん、オキナワオオタチも例外じゃない。むしろ、その大きさが輸送をより難しいものにするのだろうと思う。
昨年の末頃にも展示されたことがあったようなのだが、その時はごく短期間で展示が終了してしまっていた。しかし、深海担当のスタッフ氏たちはそこで終わりにはしなかった。引き続きチャレンジを続け、前回を上回る規模で再展示を実現させた。

展示個体は1匹ずつ、釣りで採集され、餌付いたものから展示水槽へ。
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展示されている水槽は、それまで深場の魚たちが展示されていた水槽。マンボウ水槽のようなビニールフェンスが設置され、擬岩や底砂も取り出され、水槽の雰囲気はそれまでとガラリと変わっていた。
以前の展示の時には、薄暗い水槽ということもあってか、それほど水槽前が混雑する印象がなかったのに、水槽の住人がタチウオに変わった途端、やはりその巨大さが目を引くのか、はたまた圧倒的な珍しさからなのか、水槽の前には人だかりが絶えなくなった。
個人的には、元々の住人たちも好きだったから、それらに会えないのはちょっと残念に思う部分もあるけれど、誰が見てもひと目で“スゲェ!!”と思える巨大タチウオは、美ら海水族館ならではの新しい見所と言っていい。

いずれにしても、飼うのが難しい魚であることは間違いないので、興味があるという人は、できるだけ早く見に行くことをオススメしておきます!!

オキナワオオタチがいる深海エリアを抜けると水族館の出口ゲートが出てくる。その先のお土産ショップを抜けて、エスカレーターを下ったところにある水槽をご存じだろうか?
これまでヒラアジ類の幼魚が泳ぐ、これまた個人的には結構お気に入りの水槽のひとつだったのだけど、その水槽が久しぶりに展示替えがされ、新しい住人としてミズンが搬入された。
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ミズン? 簡単に言えば、沖縄のイワシ。
マイワシと比べると、体高が高く薄っぺらな体型で、色や柄もなく銀ぴか。そのため、イワシというよりはサッパに似てる。
そのため、既視感があったりする…… のだけど、関東はおろか、本州では見られない魚なので、沖縄の人以外からすれば、見慣れない珍しい魚だ。

以前、危険ザメ水槽で展示されていたこともあったので、見たことがある人もいるかも知れない。でも、小さな小魚だから、大きなサメ水槽で見るよりも、この水槽での方が、どんな魚なのかはよく見えると思う。
なお、この水槽がある美ら海プラザは、水族館に入らなくても無料で入れるので、ミズンだけは“タダで”見ることができる。

余談ながら、地元では“みじゅん”と呼ばれていて、標準和名もそれに由来するものだと思うのだけど、オレもミズンよりみじゅんの方が好き(笑)


オキナワオオタチやミズンは、目を引く展示だから、見る人も多いはず。
だが、その水槽の中の1匹、みたいな、注目されなさそう? なものにスポットを当てるのがこのブログなので? そんな1匹も。
大水槽へと至る、サンゴ礁エリアの個水槽。その中にクマノミとヘコアユが泳ぐ水槽がある。
クマノミが暮らすイソギンチャクがちょうど水槽の中央に配置されていて、子供を中心に「あっ!! ニモ~」という声とともに人だかりができる人気の水槽だ。
ひねくれ者のオレは「そんな水槽には用はないぜ!!」と、素通りしてた。そもそも混雑していて近づきにくいしね。
でも、ある時、水槽の前を通った時、変な動きをしているヘコアユの姿が目に入った。
何だ? どうなってるんだ? と水槽に近づいてみたところ、変な動きをしていたヘコアユはヘコアユではなく、カマスベラの幼魚だった。
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色といい、形といい、遠目から見ればヘコアユに見える。おまけにこの個体は大きさもヘコアユ級だったから、もしかして、小さい内はヘコアユと混棲してるの? みたいに思ったくらい。実際はどうなのかは分からないけれど……

これ、狙ってやってるんだとしたら、この水槽の担当の人、スゲェなぁ、と。

と、こんな感じで、水槽担当者のこだわりを感じられる? 美ら海水族館の水槽・魚 3選、でした。

イトマキエイ展示開始@沖縄美ら海水族館 [エイ]

沖縄美ら海水族館の大水槽では、昨年10月頃から、イトマキエイ(モブラ)を展示している。
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美ら海水族館ではこれまでも、イトマキエイの搬入、展示が何度か行われていたようなのだけど、いずれも長期飼育にはつながらなかったのか、少なくともオレは1度も(美ら海水族館では)見たことがなかった。

イトマキエイの飼育、展示を行っている海遊館で聞いた話では、輸送が難しいそうで、生かして水族館まで運べても、その後、餌を受け付けなかったりして、長期間の飼育に結びつけるのが簡単ではないらしい。
美ら海水族館でも、それまでとは違う輸送や、餌付けの方法が編み出されたことが、今回の展示につながったのだろう。

と、ここまではオレの推測だけど、展示されている水槽からは“何があっても成功させる”みたいな気概? が感じられるのだ。
と言うのも、大水槽で展示されている多くの魚種の内、そのいくつかが見当たらないのだ。
これまで、いつ行ってもいたはずの、言わばレギュラーメンバーが、である。
これも、イトマキ対策らしいのだ。と言うのも、大水槽で泳いでいるイトマキエイはかなり小さな個体なので、大きな魚が数多く泳ぐ大水槽では、捕食されることはなくても、ちょっかいを出すようなヤツもいるかも知れない…… というワケで、その可能性がありそうな魚たちはすべて移動されたというほどの念の入れようなのだ。
そんな至れり尽くせりな待遇に気をよくしてなのか、大水槽の中を機嫌よさげに泳ぐ様子を見ることができる。
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それを眺めていると、綺麗だなぁ~、可愛いなぁ~ とニヤけてしまうのだけど、いかに綺麗で可愛くて、いつまでも眺めてたくなる…… としても、それだけじゃ驚けないのである!!(なんか無理矢理・汗)
だって、イトマキエイは海遊館でも見ることができるし、そのお陰でオレは何度か見たことがあるからだ。

でも、美ら海水族館にはそこならではの、イトマキエイの楽しみ方ができるのだ。
それは、今回の展示で初めて可能になった、マンタとの直接比較
かつて海遊館でも同じ水槽で2種類が展示されていたことはあったけれど、水槽が仕切られて、それぞれ別の場所にいたので、直接見比べることはできなかった。
オレはどちらの種類も見ているけれど、同じ水槽でじっくり見比べたのは初めて。意外なくらい違いがあることを発見できたことが面白かった。
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すぐに分かるのが、泳ぎ方の違い。
イトマキエイは鰭を上に向けたバンザイ状態で漂うように泳ぐことが多いけれど、マンタはほとんどそれをしない。
また、頭鰭をダラリとしたまま泳いでいることが多いマンタに対し、イトマキエイは常にきちんと巻いた状態で泳いでいて、頭鰭を開くところはなかなか見られない。
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イトマキエイ(開いた瞬間)
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マンタ(ブラック

また、マンタは連れ立って泳いだりすることがよくあるのに、イトマキエイとランデヴーすることはなく、逆もまた然り。
人の目にはよく似た姿形の両者だが、当のエイたちにとっては他人であることをきちんと認識しているようなのだ。

先週のブログで、11時半からの水中給餌の話をしたけれど、そこでは両者の異なる餌へのアプローチの仕方を見ることができる。
マンタは餌に突進すると、その場でグルグル宙返りを始める。だが、イトマキエイはというと、勢いよく突っ込んでくるまでは同じなのに、その場でグルグルすることはなく、そのまま通過していき、再アプローチする…… みたいな感じ。
身体能力的にはグルグルもできそうなのに、それをやらないのはそういう習性なのか、はたまた、自分よりはるかに大きなマンタに遠慮してなのか。
これはまた次の機会に、じっくり観察、だな。
とは言え、エイの人気は、例えそれがイトマキエイやマンタとは言え、サメほどの人気はないから、こんな楽しみ方ができる人は、そう多くないのかも知れないけれど……

まだ飼育、展示が始まって日が浅いし、小さな個体が1匹展示されただけなので、何とも気が早い話だけれど、将来的な繁殖や、複数個体の群泳、あるいは同属他種の搬入なんかにも期待してしまいたくなる(笑)
似たような形をしたマンタでは、飼育、展示だけでなく、現在はストップしているけれど繁殖にも連続成功しており、大水槽には水槽産まれの個体が泳いでいるし、他にも珍しい黒色個体(ブラックマンタ)の展示など、とんでもない実績を持ってる美ら海水族館だからこそ、期待しちゃうのである。

自然さながら マンタの摂餌シーン@沖縄美ら海水族館 [エイ]

今さらですが、あけましておめでとうございます!!

携帯サイトとの棲み分けの難しさから、あるいは苦労して撮った写真をパクられまくるのにうんざりしていたりと、ブログの更新を長らく休止していました。
このまま止めてしまおうかなぁ、なんてことも考えたりしたのですが、更新を待ってくれてるようなことを言ってくれる人が、意外にもいてくれたりして、そんな声に後押しされ? 久しぶりの更新。
何だか調子づいてますなぁ、我ながら(汗)

久しぶりの更新だけに、一発目はやっぱり美ら海水族館のマンタの話だろう!! という訳で、その話。

水族館や動物園の話題メディアで扱われる時、しばしば聞かれるようになった言葉が「行動展示」というフレーズ。
その生き物が本来持った能力を見せる展示のことだが、水族館でもそんな展示を行う施設が増えているような気がする。
例えば、美ら海水族館のジンベエザメの垂直採餌なんかはまさにそれ。
そこに加えて、マンタでも自然下さながらの摂餌シーンが見られるようになったのだ。
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美ら海水族館のマンタの給餌は、ジンベエザメに給餌が行われる15時と17時の前後に行われている。
だがそれは、水槽の両端で柄杓を使い、水面に餌を流すようにして与える飼育下ならではの給餌法。水槽出口側のアクアルーム(トンネル状になった部分)から見上げれば、その様子を見ることができるが、それは別に驚くようなものじゃない。

マンタは泳ぐ勢いを利用して餌を口の中へと押し込むので、餌の密度が高い場所では、その場に長く止まりつつ、かつ、餌を効率よく口へと押し込むため、その場でグルグルと宙返りを繰り返す。
エアーレーションなどの泡に向かって、グルグルする様子は水族館でも見られることがあったが、グルグルしながら餌を食べる様子はこれまで見ることはできなかった。
そこで、飼育スタッフ氏たちは考えたらしい。どうにかしてマンタ本来の摂餌シーンを見せられないものかと。

そこで考案された結果が、11時半から行われている水槽解説で披露されている。
勢いよく水中へと突き出される棒の先に、餌の入った袋が付いていて、それが水中で傘が開くように開き、中の餌が水中へ撒かれる。
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餌は一気に水中へと広がらず、しばらく密度の高いまま漂っているので、そこに水槽の中で暮らすマンタたちがその場へ急行し、一斉にグルグルと宙返りを始める。

ひところに4匹ものマンタが集まってきて一斉にグルグルし始める。しかも、その他の個体を避けながら、器用に、しかもすごい勢いでグルグルする様子は、海での生態を知っていようといまいと、素直に“凄い!!”と思える。
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動画
https://youtu.be/ZRDOCEL7Reg

ここで興味深いのは、グルグルするマンタに対して、イトマキエイ(モブラ)はグルグルしないこと。
美ら海水族館の大水槽には、現在、イトマキエイも泳いでいるのだ!!
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よく似た両者なのに採餌スタイルは違っているようで、餌に対して勢いよくアプローチするまでは同じなのに、モブラはグルグルはしない。そんな違いが目の当たりにできたことも、個人的には大きな収穫だった。
イトマキエイの話については、この次のブログで!!

ただ、ひとつ問題? があって、このマンタの給餌が行われる水槽前解説が11時30分から始まること。
11時から始まる、オキちゃん劇場のイルカショーの初回と時間が被ってしまうのだ。
イルカショーが終わってすぐ、慌てて大水槽の前まで戻ってくればギリギリ間に合うか? 時間に余裕がある人はイルカショーは次回(13時~)を見に行ってもらうことをオススメしたい。だって、マンタのこの給餌は、11時30分からの給餌解説の時だけだから。
バスツアーとかで、時間に限りがある人には、どちらを取るか悩ましいところ、かも知れない。

個人的にはオキちゃん劇場のイルカショーも見逃して欲しくはないけれど、マンタの摂餌シーンは一見の価値大ありだから、時間がない人は、覚悟を決めてダッシュ、かな?

復活!! もぐらんぴあ (岩手) [水族館レポート]

ゴールデンウィークを目前に控えた4月23日、岩手県久慈市のもぐらんぴあがオープンした。
5年前の大震災で壊滅的ダメージを受け、閉館を余儀なくされてしまった水族館が、5年の歳月を経て、以前と同じ場所で再オープンを果たしたのだ。オープンというより、復活と言った方が相応しいだろうか?
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あれだけ大きな被害だったのだから、同じ場所で復活することはないだろう。そんな風に思っていた。
実際、震災後は久慈の市街で「まちなか水族館」として営業を続けていたから、そのまま続いていくのだろうな、と。
しかし、もぐらんぴあに関わる人や、久慈の人たちは、遠くで甘っちょろく考えていたオレとは違い、同じ場所で復活して見せた。
その強い思いと情熱には、ひたすらに頭が下がる思いだ。

もぐらんぴあに行ったのは実は今回が初めて。
だから、震災前の施設と比べて、という話はできないのだけど、行ってみて驚いたのは、その水族館がある場所だった。
もぐらんぴあは久慈市の国家石油備蓄基地の作業用トンネルが水族館に転用されてできた水族館なので、その名前の通り、トンネルの中にある。
それは聞いて知ってはいたけれど、大きくくり抜かれた岩盤のトンネルを目の当たりにすると「よくもまぁ、こんな所に水族館を作ったもんだなぁ…!!」と驚かずにはいられなかった。
トンネルと言っても、大きな重機が入れるほどの広さがある広大な空間。むしろ、心地よい暗さと、少しひんやりした空気。そして静けさ。
水族館としては、ここ以外にはない環境は、意外性というのか、新鮮な印象?
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水族館としての展示は、石油備蓄基地関連の展示を経た先にあって、まずは地元、久慈の海を紹介するコーナーから始まる。
震災前と復活後の両方に行ったという知人の話では、展示内容等も含め、大きくは変わっていない、というか、ほぼ以前のままに復活しているそうだが、このエリアは再オープンで新しく作られた水槽なのか、どれもピカピカ。
一番大きな久慈の海水槽では朝ドラで有名になった? 北限の海女や南部潜りの実演(土日祝のみ)も行われるらしい。
人が入って動き回るには、ちょっと狭いんじゃない? みたいにも思えたのだけれど、オレが行った平日にはその実演はなく、見てはいないのだけど……

トンネルはY字状に掘られていて、奥へ奥へと進んでいく感覚も何となく探検しているようで楽しい。
それなりに大きいとは言っても、そこは山をくり抜いたトンネルだから、水族館としての規模はそれほど大きくはない。
しかし展示は、南の海から深海、クラゲまで揃っていて、しっかり水族館、という印象。
とりわけ、加茂水族館からやって来たクラゲの綺麗さと、ダイオウグソクムシには驚いた。
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ダイオウグソクムシがいること自体が驚きだが、それが複数匹いて、しかも比較的明るい水槽で展示されていて見やすい。筆者の知る限り、日本で一番ダイオウグソクムシが見やすい水族館ではないだろうか?
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トンネルの奥深くにあるメインのトンネル水槽には、あの震災を生き抜いたことで有名になったアオウミガメの「かめ吉」も戻ってきていて、新生もぐらんぴあのイメージリーダーとして来館者の人気を集めていた。
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でも、館内通路の壁には“ここまで津波が来ました”と塗り分けられていたりして、それがオレの身長よりも上だったりするものだから、その時の恐怖が想像できるようで、ここから復活したんだもんなぁ…… と感慨深く思わされた。

水族館巡りの話(やや愚痴) [雑談]

「日本の水族館、回ったろうじゃねぇか!!」と決意してから、今年で10年め。
元々、仕事であちこち行くことは多かったと思うのだけど、水族館巡りを始めてから、ホント、いろいろな場所に出掛けていった。
水族館というきっかけがなければ、一生行く機会がなかったような場所もあったのだろうし、まったく知らなかった場所を見ることができたという意味でも、よかったんだろうなぁ、と思っている。
お陰で、旅行スキルがものすごく高くなって、遠征を始めた頃と比べると、よっぽど少ない経費で出掛けられるような自信が付いた(笑)
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でも、巡った数は100と少しと、全国制覇を目的としているにしては、かなりのスローペース。
初訪問以降、定期的に行くようになってしまった園館も少なくないから、いつまで経っても先に進めなかったりしているのも理由だ(笑)

ちなみに、オレが定義してる水族館とは、水族(魚、鯨類、鰭脚類、ペンギン、水生両生爬虫類)をメインで展示している施設。
できれば移動できない作りの水槽があって欲しいが、ない場合でもそれが水族館と呼ぶに相応しいと感じられれば、水族館としてカウントしている。
また、中村元氏のガイドブックには水族館として載っているけれど、旭山動物園など水族館的な展示をしていても動物園はカウントしていない。キリがなくなるからね。
でも、イルカショーや国内屈指のペンギン展示を行っているアドベンチャーワールドは、動物園だけれど水族館としてカウントしている。
まぁ、こんな感じの“オレルール”の中で全国を巡ってきたのだけれど、あとはこことここに行けば、ひとまず終了。と、ゴールに設定していた数は概ね115館くらい。

でも、訪問園館数が100を超えたことで、ようやくゴールが見えてきたかな、なんて思っていたのだけど、それがそうでもないようなのだ。
つい先日も、これまた遠くに知らない施設を発見してしまった。

そういうことがある度に思う。日本の水族館っていくつあるのよ? って。

これね、TV局の人とかからもよく聞かれたりするんだけど、120くらい、とか120以上、とかしか言いようがないよね。オレだってちゃんと把握できてないんだから。
JAZA加盟施設だけなら62だけれど、その中には誰がどう見たって水族館な海きららが含まれていなかったりと、こちらもあんまりアテにならない数字だったりする。

次々と見つかる見知らぬ水族館(的施設)を、どこまで回るべきなのか、というのは頭の痛い問題だ。
そうした見知らぬ施設の多くは、遠く、行きにくい場所にあったりすることも多く、行くための経費や時間も切実だ。
それでも、そうした出費や時間を捻出して出掛けるだけの価値があるなら、それでもいい。
しかし、これまでの経験では、ここまで来てこれかよ…… みたいに思わされることもしばしばで、それがまた、そうした施設に足が向きにくくなる理由にもなっている。
それがまだ、水族館が関係なくても行きたくなるような、例えば南の島のような場所ならいいのだけれど、特別な興味、関心がない地域だったりすると、いずれ、また…… 
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水族館情報の提供は、オレの仕事の一部にもなっていたりするから、情報が不足気味なそうした施設に足を運ぶ意味はあるんだろうなぁ、と思う反面、ニーズあるのかな? という不安が、そこに行くための出費を思いとどまらせる。

マニアックな見方を紹介する内容ではなく、水族館自体がマニアックな施設を紹介する「マニアック水族館ガイド」とか「日本全国 こんな所に水族館!!」みたいな本の企画書でも作ればいいのかしらん?
興味があるという媒体様からのご連絡、お待ちしています!?
タグ:水族館
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