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人生が変わる水族館・3 [雑談]

意外と好評なので、第三弾(笑)

2006年から全国制覇に向けた水族館巡りを始めた。
行けば行くほど、お気に入りの施設が増えていき、また、知らない水族館が次々と見つかるので、全国制覇のゴールが見える気がしないけれど、この水族館巡りを始めたことも、オレの人生の大きな転機だったと思っている。

いろいろな考えがあって始めたことだけれど、出掛けるのが嫌いなセミ引きこもりのオレが、見知らぬ地に出掛けるきっかけとなり、普通に生きているだけでは行く機会がなさそうな場所に行くことができた。
そこで見たもの、知ったことはオレの大きな財産だし、水族館がきっかけでいろいろな人たちとのつながりができたことは、人生にさまざまな影響を与えてくれている。


今みたいに頻繁ではないけれど、小さい頃から水族館へはよく行っていた方だと思う。
そんな頃から必死に? 見ていたのがピラルクーを筆頭に、アロワナ、コロソマ、レッドテールキャットなどの大型ナマズが泳ぐアマゾン水槽。オレの原点とも言うべき展示だ。
もちろん今でも好きだし、思い入れも強い。

だけど、淡水の大水槽は海の大水槽にはいろいろな意味で敵わない、そう思っていた。
でも、淡水の水槽でも海の水槽に負けないものができる、ということを教えてくれたのがなかがわ水遊園のアマゾン大水槽だった。
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とりわけ、仕切られた大水槽の浅い方、カラシンやシクリッドが群れ泳ぐ方の部分は、水槽があるのが蒸し暑い温室内というのも手伝って、本当にアマゾン川を覗いているみたいな気分になれること。
そして、そこに泳ぐよく知ったはずの魚たちの綺麗さや大きさに「こんなになるの!!」と驚かされ続けたこと。
そして、比較的最近では、大水槽を泳ぎ、水底を走るカピバラを見た時、カピバラは好きじゃないはずなのに、カッコいい!! と思えてしまったこと。
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興味があるものへの興味をより高め、興味がないものは、それに興味を持てるようにする……
なかがわ水遊園のアマゾン水槽は、まさにそれを体現した水槽だった。
アマゾン水槽は今でも各地の水族館にあるけれど、日本最高!! と断言してるのは、まさにそれが理由だ。

同じく、展示の仕方で“水族館を見る目”をいろいろな意味で研ぎ澄ましてくれたのはアクアマリンふくしまだ。

アクアマリンふくしまには、コレを見に行く!! みたいな、所謂、看板生物がいない。
でも、帰る頃には、スゴイもの見た!! と思えてる。
そうさせるのが、驚くほどに作り込まれた水槽だ。
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こんな生き物を展示するのに、こんな水槽を作っちゃうのか!! みたいな手の込んだ水槽。
それによって、こう見せるとこう見えるのか、とか、そこで展示される生き物の見え方にいろいろな発見があり、すごく勉強になった。
まるで絵画のような水槽景観は、魚や生き物に特別な興味や思い入れがなくても、それだけを眺めているだけで十分楽しめてしまう。
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でも、そういう水槽は、作るのにも、維持するのにも、お金が掛かる。
アクアマリンにはここでしか見られないものも多いのに、それらはド直球でないものも多い。
つまり、水槽も展示生物も、お金や手間が掛かってる割に、その凄さが伝わりにくい。
なのに、ぶれることなく自己満足系(敢えてこう言ってます!!)展示に邁進できる予算や環境が整っているというのも、アクアマリンならではの魅力じゃないかと思っている。

何度も足を運んだ今では、初めて行った時の、凄すぎるが故の胸焼けみたいな感覚はもうないけれど、それでもやっぱり、スゴイ水族館だよなぁ、とは今でも行く度に思う。


アマゾン水槽と同じく、原体験が効いているのがサケに対する思い。
オレが育った70年代は、高度経済成長の影響で激しく傷んだ自然環境を何とかしなきゃいけない…… そんな考えが広まりつつあった時代。
その象徴として、多摩川をサケが帰る川にしようという運動があった。
もともとサケの遡上がない多摩川にサケを放流なんて、虐待的ですらあるのだけど、当時はそんなことは微塵も思わず、サケが遡上する川=素晴らしい、みたいな刷り込みが知らない内になされていたらしい。
6年前、札幌の川で泳ぐサケを初めて見た時、震えるほどの感動があって、そのことを思い出した。

以降、遡上サケを見に行くことは、恒例行事になったのだけど、千歳サケのふるさと館(現・千歳水族館)で水槽展示されていたカラフトマスの成熟オスを見て、こんな魚が上ってくる川があるんだなぁ!! と思うと同時に、それを見てみたい!! と思った。
驚いたことに、それが水族館で見られるというじゃないか!!
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という訳で、足を運ぶようになった標津サーモン科学館なのだけど、標津では遡上するカラフトマスによって得られる感動だけでなく、食材として、街を経済的に支える存在としてなど、さまざまなサケの姿を見られて、また、知ることができるような気がしているのがとても楽しい。

そもそもはガキの頃の刷り込みがきっかけだけど、食材としても馴染み深いサケをより深く知ることができたのは、やはりラッキーなことだった、と思っている。
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人生が変わる水族館・2 [雑談]

小さい頃から魚には強い興味があった。
でも、興味のないものに対しては、まさに無関心。
それは水族館に行っても同じで、かつてはまったく見ないものの代表が海獣類だった。
そんな海獣類、とりわけシャチが好きになったのは、鴨川シーワールドのお陰だ。

全国制覇を目指した水族館巡りを始めた頃、久しぶりに鴨川でシャチのショーを観た。
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目の前で跳び、泳ぐ巨体… それはただの恐怖でしかなかった。

もちろん、今ほどシャチのことも知らなかったこともあったけれど、それがきっかけとなり、いろいろ調べたりしたことで、シャチという動物の魅力に引き込まれることになった。
頭数が少ないこともあるけれど、鴨川のシャチファミリー名古屋出張中のものも含め)はオレにとって特別な存在となった。

鴨川シーワールドと言えば、圧倒的に海獣のイメージが強く、魚類はオマケ、みたいに思っている人もいるけれど、魚もかなりイケてる!!
TVなどの影響もあり、今でこそ見たことあるという人も増えたけれど、かつてはラブカやミツクリザメが搬入されることが多かったのも、鴨川シーワールドだったのだ!!
ちなみに、オレに初めて生きたミツクリザメを見せてくれたのも鴨川シーワールドだ。
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それ以降、何度か見る機会に恵まれ、見ただけでは驚けないようになってしまったけれど(汗)、初めての時は、何だか見てはいけないものを見てしまったような、不思議な背徳感があったことは、これまた死ぬまで忘れないだろうと思う。

鴨川シーワールドの凄さに気付いたのは、水族館マニアを名乗るようになってからだけど、水族館マニアとして成長させてくれた特別な水族館だ。
と言いながら、最近、あんまり行けてないけれど……(汗)


海獣の魅力に気付いたのは、鴨川シーワールドがきっかけだったのは間違いない。
最初は不気味に見えていたセイウチやトドが、可愛く魅力的に見えるようになってきた頃に、初めて足を運んだおたる水族館で、鰭脚類の魅力に覚醒した。

海獣公園の野趣に富んだ環境で展示されたアザラシたちの可愛さ、カッコよさ。
驚くほど速い動きのトドたちは、カッコよくしか見えなかったし、セイウチの信じられないくらいの能力の高さも、おたる水族館で実感したような気がする。
海獣たちが暮らす、海獣公園の環境の影響もあると思うけど、とにかくおたる水族館のアザラシやトドは、どこで見るよりも素敵だし、オレ、こんなにアザラシ好きだったか? って思うくらい引き込まれる。
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それまで、あんまり真剣に見てこなかったグループの魅力を知ることができたのは、おたるに行って得られた大きな収穫だ。

おたる水族館と言えば、本館2Fの回遊水槽も堪らない。
北海道の水族館なのだから、周辺海域の魚を展示した水槽が素晴らしいのは当たり前だが、分厚いオヒョウを始めとする、北海道の海の住人たちが泳ぎ回ってるのをただただ眺めていたくなる、何か不思議な魅力があるような気がしてしまうのだ。
館内なのに、この水槽の周辺だけやけに寒くて、北海道の水族館であることを強く意識させてくれるから?
それはともかく、おたる水族館も、オレにとって特別な施設のひとつだ。


オレにとっての水族館は、夢を叶える場所、だ。

今、オレにとっての「夢の国」の中心的存在となっているのが沖縄美ら海水族館だ。
言わずと知れた超メジャー施設だが、実を言うと、初めて行った時は期待が大きすぎたのか、思ったほどの感動は得られなかった。
それが今や、実家に帰るみたいな感覚すらあるくらいに馴染み深い場所になったのは、マンタがきっかけだ。
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開館時間中に、展示水槽でマンタの出産が観察されたことで、そんなシーンが見られるかも!? と、毎年その時期に通うようになったのがそもそものきっかけだ。
そんなシーンを、水族館で見られるかも知れない…… 海でそれを見ようと思ったら、まさに奇跡的な幸運が必要だが、水族館ならそれよりはずっと確率が高まる。
残念ながら、マンタの仔が生み出される瞬間は、結局1度も見られてはいないけれど、オレのマンタチャレンジは、いろいろな人との縁ができるきっかけにもなってくれたので、そもそもの目的は達せられていないとは言え、美ら海水族館のマンタを追い掛けてきたことは、結果的に凄く意味のあることになった。

美ら海水族館にもさまざまな初めてをプレゼントしてもらった。
最近だとユメゴンドウやツマジロなど、夢が叶った系のものも少なくない。
しかし、美ら海水族館で叶った夢と言えば、ホオジロザメを語らない訳にはいかないだろう。
飼育や輸送が困難なサメの生きた姿を見る、というのは、少なからず幸運も必要だと思うのだけど、その時のオレは強烈にツイてた。
ガキ、それもかなり小さい頃からの憧れだったけれど、思い続ければ願いは叶う、ということをあらためて実感した。
まぁ、ホオジロに限った話ではないけれど、ね。

美ら海水族館でサメと言えばもうひとつ。
イタチザメが特別な存在になったことも大きい。
もともと、あんまり好きなタイプのサメではなかったイタチザメ。
定置網漁を見学に行った時に漁獲された3.7mのメスが展示されたことは、やはり忘れられないいい思い出だ。
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自分で獲った訳ではないけれど、まるで自分の魚が展示されているような気分に浸れたから(笑)
あんなにいい個体は他にはいない…… 気がするので(笑)、“オレのイタチ”に逢えたことも、オレの中で美ら海水族館が特別な施設であり続けている大きな理由だ。

まだ10館に辿り着けていないのに……
続く、かも!?
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人生が変わる水族館 [雑談]

先日(といっても1ヶ月半くらい前の話だけれど)、サンシャイン水族館のプレオープン取材に行った時のこと。
プロデューサーの中村元さんに「これ撮って~」と声を掛けられた。
中村さんの新著、「水族館哲学 人生が変わる30館」。
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本の内容は各自読んでもらうとして、「人生が変わる」というサブタイトルには感じるものがあった。
だって、オレの人生が、水族館によって大きく影響を受けてきたものだから。
その影響は相当大きくて、まさに人生が変わったと言っていいレベルだと思う。

今現在の好き嫌いは別として、オレが大きく影響を受けた(人生を変えた?)施設を10施設、選んでみた。
ここから下は、本の内容とはまったく関係ないオレの話ね。

まずは何と言っても、須磨水族館。
現在の須磨海浜水族園ではなく、その前身、須磨水族館。
今から40年前、オレのデビュー水族館であり、今、水族館好き、魚好きのオレがいるのも、その時の強烈な体験があったからだ。
旧水族館は、今と比べるとかなり規模は小さかったけれど、閉館して30年が経過した今でも、当時の水族館の見取り図が書けるくらいには記憶に残ってる。
幼稚園時代のオレには、そのくらい強烈なインパクトがあったということだ。
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40年前からあるノコギリエイの標本。

現在の水族館のリニューアル話が立ち上がり、旧水族館時代の名残りを残す場所はほとんど残っていないけれど、やっぱり、水族館の話をするとき、須磨は避けて通れない。
まさしく、その後のオレの人生を変えた水族館だ。

同様に、上野水族館の印象も強く残ってる。
ここで初めて見たのがシュモクザメ。それから、ガー水槽にいたマンファリは、ガー好きのオレの原点と言ってもいい展示だった。
展示されていた古代魚類やカメのことはよく憶えているのに、海の魚の記憶がまったく残っていない。いなかったのだろうと思っていたら、後日、たまたま見掛けた資料に、海の魚も展示していたことが載ってた。
小さい頃は、今以上に、興味の対象以外は見てなかったってことらしい(笑)

中学生になり、外国産の魚を自分で飼うようになった頃のオレを虜にしたのは東京タワー水族館だった。
本でしか見たことがない、憧れの魚たちの姿にひたすらときめいていた。
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東京タワー水族館にいる魚は、観賞魚として流通しているものが中心だから、お金さえあれば自分でも飼える、現実的な“夢”。
もちろん、当時のオレには買えるようなものはほとんどなかったけれど、ホント、よく足を運んだ。
その頃の熱帯魚店というと、怖いオヤジがいて、ガキだけで行くと、帰れと言わんばかりのプレッシャーを掛けられるのが常だったから、入館料は必要だったけれど、いくらでも見ていられる東京タワー水族館は天国だったのだ。
最近は滅多に行かなくなっちゃったけど、その頃のオレにとっては、ひたすら“夢の国”だった。


数年後、オレが18~19歳くらいの頃、世の中はバブルに浮かれていた。80年代後半頃の話だ。
その頃、巨大水族館のブームが起こった。
須磨海浜水族園のリニューアルを皮切りに、現在の鳥羽水族館、葛西臨海水族園、海遊館、八景島シーパラダイスと、各地に大規模水族館が作られていった。
その中で、オレに強烈インパクトを与えたのは、海遊館だった。

初めて海遊館に行った時、信じられないくらいに大きく、広く、深い大水槽。そしてその中を泳ぐジンベエザメ。とにかくその大きさに驚かずにはいられなかった。
でも、そんな驚きや感動を吹き飛ばすくらいのインパクトがあったのが、目の前を突然横切ったシノノメサカタザメだった。
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その時まで名前すら知らなかったその魚は、それこそ魂が震えるような気がしたくらいに強烈な感動を与えてくれた。
「こんなにカッコいい魚がいたのか!!」って。
その後しばらくは、シノノメ飼いたい!! って、ひと時、恋煩いみたいになってた(笑)
エイとかサメとか、オレの板鰓類好きの基礎は、この瞬間に築かれたと言っても過言じゃない。

海遊館はその後も、オレに沢山の“初めて”をくれた。
その後のオレにとって、非常に重要な存在となったマンタを初めて見たのも海遊館だったし、イトマキエイもそうだ。
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イトマキエイが初搬入された時なんて、いろいろ苦しい時期で、明日の生活もどうなるか…… みたいな経済状態。そんな中、何とか交通費を引っ掻き集めて駆けつけたから、実物を目にしたときの感慨もひとしおだった。
これが、海のどこか、とかいう話だったなら、そもそもそこにすら行けていなかったはずで、とりあえず行きさえすれば目的を達成できる水族館でホント、よかった(笑)
その時々の感動は、生涯忘れないだろうなぁ、ということで、ノミネート。

海遊館でイトマキエイと言えば、結局、見られなかったけれど、タイワンイトマキエイの時も強烈な期待と落胆が一緒にやってきた、みたいな感じで、これまた一生忘れないだろうなぁ。
他にもエビスザメとか…… いろいろあったしね。

続く
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やながわ有明海水族館(福岡) [マニアック水族館]

有明海といったら、長崎!! 固定観念に近いくらいに、そう思ってた。
後になって佐賀も有明海に面してることを知ったけれど、最近、福岡県も南側は有明海に面していることを知った。
そのきっかけとなったのが、やながわ有明海水族館だった。
まぁ、その水族館自体を知ったのも、比較的最近の話なのだけれど……(汗)
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くるめウスとハシゴしたのだけど、行ってみるまでは「こんな小さい水族館のために、こんな遠くまで……」と、実は少々面倒に思ってた。
でも、行ってみると、考えていた以上に楽しくて、もう1度行きたい水族館のひとつになった。
デートで行くような水族館ではないけれど、少なくとも魚が好きな人なら、きっと楽しめる。そんな水族館だった。

水族館のある柳川は、掘割と呼ばれる水路があちこちに引かれた、水郷の地として知られる観光地だったことを行ってみて知った。
水辺があれば覗き込んでしまう魚好きとしては、そんな水路が沢山あるだけでも、“いいところに来たかも!?”みたいな気分になってしまうのだけど、水族館はそんな掘割に面して建っていて、道を挟んだところにある水路の先は有明海に続く干潟になっている。

2階建ての建物は、もともとは蔵とか倉庫だったような建物で、その1階部分が水族館。
カラカラと引き戸を開けて中に入ると、目の前には引き取られてやって来たというアロワナなどが泳ぐ水槽。その周辺に並ぶのも、魚好きの人の家にありそうなサイズの水槽ばかり。そのため、水族館というよりは、入り口からして熱帯魚店みたいな雰囲気。

館内は3つの部屋に分かれていて、それらすべてが展示室になっているが、一番奥まった部屋には、この水族館最大の水槽が設置されている。
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水槽というより、生け簀のような雰囲気のその水槽には、コイやフナなどが多く泳いでいるが、かなり大きなソウギョやカムルチー、さらにはチョウザメやアリゲーターガーなど、外国産の魚まで泳ぐごちゃ混ぜ混泳水槽。
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この水槽では餌やりができるので、近所の子供とかが楽しむ水槽になってたりするが、目の前に予期せず現れる魚の姿に“こんなのもいるの!!”という驚きが楽しい水槽だった。
形や大きさの異なるさまざまな魚が、実は同じ水温、水質で管理できてしまうことがひと目で分かる水槽なのだけど、もしかしたら、遠回しに外来種の不法遺棄を注意喚起する混泳水槽なのかも? と思ったのは考え過ぎか?

大水槽のある部屋を出たところの部屋、入り口から右側の細長い部屋は、有明海や水族館周辺の掘割の魚が展示されているゾーンだ。
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規模は小さいけれど、地元ならではのものが、しっかり抑えられてるような印象。中でも水族館の近くで採集してきたというトビハゼなどの干潟の生き物たちは距離も近く、オレみたいな地元以外の者からすれば、物珍しく感じるものも少なくない。
小さな水槽が沢山並んでいることからも分かるように、展示種類数も多い。

それらの周辺には、ノートの切れ端に書かれたような手書き解説が素っ気なく貼られている。
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決して綺麗とは言えないそれらは、もうちょっと何とかしようよ… と思うところもあるけれど、反面、伝えたい思いが溢れているようにも見えて、見た目に反して? 好感が持てた。
改善の余地は大いにあると思うけれど、不思議と見ようという気にさせられるのだ。
それも、この水族館ならではのところ、かな?

とても規模の小さな水族館だから、入館前にはすぐに見終えるだろうと思っていたのに、そんな考えとは裏腹に、展示を見終えて水族館を後にする頃には数時間が経過していた。
水族館らしい大きな水槽はないけれど、展示されている生き物は70種ほどに達するそうで、ギュウギュウに圧縮したような展示が楽しかった。

普通に考えれば、この水族館に行くためだけに柳川まで行くのは現実的じゃないかも知れない。特別な魚好きでもなければ、10分くらいで見終えてしまえる規模の水族館だから。
でも、周辺の水郷観光や、近くの有明海の干潟見学などとセットにすれば、1日観光コースとして、濃厚に楽しめるのではないだろうか?

でも、個人的には、魚好きにわざわざ足を運んでみて欲しい施設だと思った。
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わくわく海中水族館シードーナツ(熊本) [水族館レポート(認定)]

各県各地に大小さまざまな水族館が点在している九州にあって、どうした訳か熊本だけは水族館の空白地帯。
海もあって、長い海岸線を有する県なのに、水族館や相当施設はたった1館だけ。その熊本唯一の水族館が「わくわく海中水族館シードーナツ」だ。

熊本市内から綺麗な海岸線を横目に見ながら(オレが行った時は雨が降っていたけれど)、クルマで1時間半くらい。
天草の静かな内湾に浮かんでいるのが、このシードーナツだ。
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シードーナツの水族館棟は、ドーナツの名前の通り、中心部分が丸く開いた船。海に浮かぶ水族館なのだ。

入館ゲートを潜ると、船まで向かう海辺の遊歩道のような道を歩いて入館(乗船)するのだけど、その海辺の小道には所々水槽が置いてある以外に、本物の砂浜が広がっていて、カニなどが普通に歩き回っている。暖かい時期なら、ここで水遊びや生き物を探したりなどの楽しみ方ができるのだろう。
その時点で何となくワクワクしてくる。オッサンだからこの程度だけど、小学生の頃のオレなら、ここできっと、異常なくらいにワクワクしていたはずだ。

ドーナツの中心は生け簀のようになっていて、そこには大きく育ったタイなどが沢山泳いでいる。
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餌やりができるので、生け簀の縁に立つとその大きなタイが沢山集まってくる。だが、その餌やりに夢中になる人が多いようで、ここに落ちる人が多いらしい。落とし物も多いのだとか。
そんなに!? と、餌を買って、餌やりしてみた。
確かに、タイたちはグワッと集まってきて、勢いよく餌を食べる。でも、それだけ。
オレがおかしいのかも知れないけれど、残念ながら、そこに落ちてしまうほど夢中にはなれなかった。
とは言え、落ちる人や、何かを落とす人は多いらしいので、くれぐれもご注意を!!

展示エリアは、甲板から階段を下りたところにある。
餌やりをしたタイがいる中央の生け簀を取り囲むように、ドーナツの食べる部分が展示室。
円形に続く館内は、薄暗く、先が見えにくい。船の中ということもあって、さほど大きな水槽はないが、点在する水槽を順番に見ていくのは、何となく洞窟探検みたいな感じもあって、ぐるりと1周しても「あれ、ここさっき見たな」と、エンドレスに続いてる? みたいな感じになる。
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どうやら、船内の狭く薄暗い通路には、本来の広さ以上に広く、長く感じさせる効果もあるらしい(笑)
1周すると展示で世界一周ができるみたいな趣向になっていて、そんなテーマに沿って展示生物が並んでいるのだけど、海に浮かんでいるというのに、館内(船内)には意外にも淡水のものが多く、陸地から淡水を引き込まなくてはならないことを考えると、驚くようなものはいないとは言え、結構贅沢な展示なのかも? と思ったり。

館内通路の壁には、所々、窓が取り付けられていて、そこから見えるのは、本物の海。
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展示室は船の喫水線の下なので、窓の外にはドーナツの内側を泳いでいたタイたちが見える。これこそ、海中水族館の海中水族館たるところ、なのだけど、波の穏やかな内湾ということもあり、水は濁っていて、本物の海中世界に感動!! とはいかないけれど……

水族館屋上展望台から見える天草の景色も素敵だった。
船上から周囲の海を眺めていると、小魚が跳ねていたり、さまざまな鳥がいたり、クラゲが泳いでいるのが見えたりと、この水族館ならではの、海の上という環境だからこその光景がいろいろ楽しめる。
水族館船の真横には、イルカがいる生け簀が浮かんでいて、3頭のバンドウイルカが簡単なパフォーマンスを見せてくれる。
ドーナツの中心部にいる魚たちもそうだが、このイルカたちにしても、ここは生き物との距離が近い。それもこの水族館ならではの魅力とも言えるかも知れない。

少し話をしたスタッフ氏によれば「普通の水族館に飽きた人にオススメ」とのことだったが、確かにちょっと変わり種の部類、だろうか?
この水族館の“普通じゃない”魅力があるとしたら、館内のあちこちに数多く貼られている手書き解説かも知れない。
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最近流行りの? 水族館の手書き解説は、ここに限らず、しばしば話題となる。
シードーナツでもあちこちに沢山貼り出されているが、その一部がTwitterで話題になったりと、やはり注目度は高いようだ。
人によっては、展示よりこちらが楽しい!! と思う人もいるかも知れない? シードーナツの注目展示のひとつだ。

少し変わったところはあるのかも知れないけれど、家族で行って普通の水族館として楽しむこともちゃんとできると思うのですよ。
という訳で、普通の水族館に飽きていない人にも、行ってみることをオススメしておきます!!
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黒島研究所(沖縄県竹富町) [マニアック水族館]

何気なく眺めていたJTAの機内誌に看過できないひと言を見つけた。

“日本最南端の水族館”

そこには、ゴンズイが沢山入った水槽の写真と、カメを象った看板の前に立つ、黒島研究所の所長の写真が載っていた。

日本で一番(東京基準で)遠い水族館はここだろう!! そう思って昨年、久米島うみがめ館に出掛けたが、それがそうじゃなかったことが発覚した瞬間だった。

とっさに、“見なかったことにしよう……” と、思った。

だって、その時点では黒島も、そしてそれがどこにあるのかも知らなかったから……
調べてみると、石垣島から船で約30分のところにある離島だという。

知りたくなかった事実にウダウダしていたら、それまで知りもしなかった黒島に関する情報がちらほらと目や耳に届くようになってきた。
Twitterに黒島研究所の公式アカウントが立ち上がったのもその頃だった。
そんなことが続くと、何だか黒島に呼ばれているような気分になってきて……
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黒島の玄関口である黒島港から、黒島研究所までは2㎞少々。島内の主な交通手段である自転車で15分ほど。
東京からだと羽田→石垣空港→石垣港離島ターミナル→黒島で、羽田朝一の便に乗ると、14時頃には黒島研究所に到着できる。もっとも遠い水族館なので、ウチから2000㎞くらいあるはずなのに、交通の便がよくて意外と行くのは大変じゃない。
その気になれば、日帰りも可能だと思う。オススメしないけど。

研究所は民家のような平屋建て。研究所を取り囲むように池(水路)が掘られていて、そこには何と、レモンザメが泳いでいる。
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まず、池を泳ぐサメ!! という時点で、とんでもないインパクト。
泳いでいるのは小さな個体だし、上からしか見られないが、手の届く位置に遊泳性のサメが、まるでコイみたいに泳ぎ回っているというのは、それだけでワクワクしてしまう。もちろん、ここでしか見たことない展示だ。

館内は博物館と水族館に分かれていて、入館して左に行くと博物館。右に行くと水族館という作り。小規模ながら資料(図書)室もあって、さしずめ小さな水族博物館といったところ。
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水族館には、黒島周辺の魚などに加え、ハブやヤシガニなど陸上の動物も展示されているが、ウミガメ協議会の付属施設であることから、主役はやはりウミガメ。屋内外のプールには、アオウミガメを中心とした大小さまざまなウミガメが沢山いる。
屋外、それも八重山の強烈な日射しの中で飼われているのに、背中にコケが生えたような個体は1匹もおらず、どの個体もものすごく綺麗!!
こんな綺麗なアオウミガメ、見たことないよ!! と思えてしまったくらい。でも、特に磨いたりはしていないらしい。
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カメたちには餌を与えることができるため、人が近寄ると、一斉に集まってくる。
一番大きなプールには、さまざまな魚も入っていて、カメの餌をかすめ取っていく。
ここも上からしか見えないが、お気に入りのカメに餌を与えたり、積極的に餌を取りに来るゴマモンガラもすぐ近くまで寄ってきたりするものだから、楽しくなってきて餌を与え終わると小銭を出してガチャガチャへ、を何回か(笑)

水路のサメにも餌やりができる。
サメは餌の食いムラがあるというか、餌に対する反応があまりよくないイメージが強かったのだけど、ここの水路のサメたちときたら、人影に集まってくるほどで、水深15㎝くらいの浅瀬にでもガンガン集まってくる。
そんなだから、餌のワカサギを投げ入れると結構な勢いでがっついてくる。サメの餌やり体験としてはもっとも反応がよく、楽しめる。
しかも、サメとの距離はものすごく近い。手の先、数㎝のところにサメの顔があるというのは、それが小さな個体とは言え、そこはレモンザメだから、結構なドキドキ感もある。
つまり、かなり楽しいってことだ。

動画




サメの餌は1カップ300円。それも何度買いに行ったことか……

餌やりといえばもうひとつ、黒島研究所ならではの人気餌やり体験がある。
それがゴンズイの餌やり。
ゴンズイ? と思うなかれ。カメやサメより過激な餌やり体験だ。
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黒島は八重山の島々の中でも、観光地化が進んでおらず、島に渡ってきても観光客が行くようなスポットが少ない。
そのため、黒島に来る観光客のほとんどがこの黒島研究所へとやって来るのだが、そんな観光客たちを喜ばせて? いるのがこのゴンズイ餌やり体験なのだ。
金串に刺さった魚の切り身を水槽の中に入れると、水槽の中にひしめくゴンズイたちがそれに群がってくる。
魚柱が立つほどの勢いで、飛び跳ねる水で腕や服が濡れるのはもちろん、あまりの勢いに串を持つ手まで喰われるんじゃないか、と、ちょっとした恐怖感すらあるほどなのだ。ちなみにオレがJTAの機内誌で見たのがまさにこれだ。

動画(かなりあっさりだけど、ホントはもう少し大変な感じ)


ゴンズイの餌も300円だが、サメの餌とセットだと500円で買うことができる。
こうした餌やり体験のお陰で、自分が飲む飲み物も買ったけれど、入館料の5倍以上の小銭を使ってきてしまった(汗)
やけに餌代がかさむ水族館、他にもいくつかあるけれど、黒島研究所もそんな施設だった(笑)

黒島は島全体が牧場化されていて、八重山ならではの自然を体感する環境とは言いにくいが、それでも東京から行ったオレには見るものすべてが非日常で、大変興味深く、楽しかった。
もちろん、黒島研究所もそんな好印象に大きく影響しているのは間違いない。ウミガメやサメなど、屋外の展示も多いせいか、沖縄の離島らしい、のんびりとした空気感が心地よく、ついついダラッと長居したくなる施設だった。
水族館巡ラーで、かつ南国の自然環境に興味、関心がある人なら、行って損はない施設だと思う。
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凄いぜ!! 沖縄美ら海水族館 イルカ番外編 [鯨類]

かつて、その珍しさから“夢”と命名されたユメゴンドウ。
日本の水族館に生きて搬入された例はあるものの、継続して飼育、展示を行った施設はこれまでなく、詳しい生態もあまり知られていないイルカだ。

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しかし、そんな文字通りの“夢のイルカ”を見られるかも知れないチャンスが訪れた。
2014年9月にマリンワールド海の中道に搬入された個体が、その後も元気に飼育されているという話を聞いたからだ。
そんな話を耳にしたのは2015年の末頃だったと思うのだけど、衰弱して港湾に迷入したものと発表されていたので、まさか健在とは思わず、まったくノーマークだったのだ。
早速、マリンワールドに連絡して、公開の予定を聞いてみると……
「公開の予定はありません」と、つれない返事。
その後、ご存じのように、マリンワールドはリニューアルしたが、そのオープン時、もしかしたら、と淡い期待をしてみたのだけど、新生マリンワールドのイルカプールにユメゴンドウの姿はなく、プール周辺にいたスタッフの人に聞いてみると、やっぱり「公開の予定はない」とのこと。
元気にしてるようだし、気長に待つしかないか……
いつの日か見られることを期待しながら、福岡を後にした。

それから2ヶ月くらい経ったある日のこと。
沖縄からユメゴンドウ搬入のニュースがもたらされた。しかも、行けば見られる場所にいるとのこと。
その半月ほど後に、沖縄行きを予定していたオレにとって、突如降り注いできたラッキー。
沖縄行き最大の目的となったことは言うまでもない!!

早速、ユメゴンドウがいるというプールに行ってみると……
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いた!! これがユメゴンドウか!! 夢が叶った瞬間だ。
これまで、水族館搬入時に撮影された写真、ストランディング個体の写真、海で撮影された生体写真と、全身骨格標本は見たことがあった。
それらから、小ぶりなオキゴンドウみたいなものを想像していたのだけど、それよりも全然小さく、より頭が丸い印象。この個体の特徴かも知れないけれど、意外と目もぱっちり。また、下向きに長く伸びた胸ビレは、オキゴンドウのそれとはまるで違った形をしていた。
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福岡時代から「ムーちゃん」と呼ばれているそのユメゴンドウは、アクリル越しに近寄ってきてはくれるものの、そのぱっちりした目で見ているだけで、特に反応はない。
息をしに行っても、また戻ってきてくれるので、興味は持ってくれてるようなのだけど、じっと見てるだけ。この個体の性格的なものなのかも知れないけれど、物静かな感じ。
物の本には“イルカを襲って喰う”みたいなことが書かれているけれど、本当にそんなことをするの? みたいに思ってしまうほど、のんびりした印象。歯もそれほど鋭くなさそうだし……
プールに浮かんだオモチャで遊ぶ様子は、ごくごく普通のイルカのよう。
普段の接しているトレーナー氏によれば、つかみ所がない、とのことだが、そんな評価がしっくりくる。
この1個体だけでその種類が理解できるとは思わないけれど、その名前の印象なのか、やっぱりいろいろ不思議な感じだ。

ショーに参加したりはしていないけれど、水族館のイルカとして基本的なトレーニングはされていて、体温測定なども普通にできるそうだ。
そういう意味では、衰弱していた迷入個体を元気に復活させ、飼育する上で必要なトレーニング等を行い、これまでしっかり飼育を続けてきたマリンワールド海の中道が凄い!!
これだけ長期間、ユメゴンドウが飼育された例は今回が初めてなのだからね。

でも、せっかくのユメゴンドウも、福岡ではずっと、一般の観客が見えないプールにいたので、沖縄に来てくれたことによって見られるようになった訳で、マリンワールド海の中道にはもちろんながら、美ら海水族館(沖縄海洋博公園)の両方に感謝しなくちゃいけなさそうだ(笑)
ユメゴンドウが加わったことによって、美ら海水族館(海洋博公園)では、そこでしか見られない珍しいイルカが、3種類となった。
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凄いぜ!! 沖縄美ら海水族館・イルカ編 [鯨類]

今回、海洋博公園で絶対見たかったもの。
そのひとつが、5月23日に出産したオキゴンドウ、モモとその仔。
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オキゴンドウの飼育下繁殖例ってものすごく少なくて、それ自体がかなり凄いことなのだ。
繁殖例だけで言えば、連日ニュースになってるパンダよりも、はるかに少ない。
個人的には、異常なくらいに注目を集めてる上野のパンダよりも注目に値する、というか、注目して欲しいニュースだったりする。

オレのイメージだけど、オキゴンドウって、ショーでは花形の活躍をしているのに、それ以外の時間にお客のところに寄ってきてと遊んでくれる、みたいなことがほとんどない。
だけど、モモは寄ってきてくれることがあるほぼ唯一のオキゴンドウ。アクリル越しに遊んでもらったことも何度か。
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手に持った折りたたみ傘の動きに合わせて、口を開けたり閉じたり…… そんなモモが母親になったなんて…… 年に数回程度しか会わないイルカだけど、感慨深いものがあった。

実は1月に行った時、まだショーには出ていたけれど、すでにお腹が結構大きくなっていて、しかも、出産のためのプールは、その時はまだ改修中。その後、移動が控えていたことなどを思うと、遠く東京から密かに心配してた。
そして5月23日。無事に出産したとの知らせに、安堵したと同時に、早くモモとその仔に会いたいなぁ、と思っていた。
だから、今回の沖縄行きの大きな目的のひとつは、これだった。

いつもなら、まず水族館に入館して、その後にイルカプールに行くのがオレの通常の回り方なのだけど、今回はまっすぐイルカプールへ直行。

育児中なので、プールの前には柵が立てられ、近づける距離も制限されていた。
また、改修されて綺麗になったはずのプールは、コケ落としなどの人が入って行う作業を中止しているため、壁面や底面にコケが生え、黒いオキゴンドウはその中に同化して見えにくくなっていたが、そこは鯨類。待っていれば息を吸いに上がってくる。
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いた!! けど、結構大きいぞ……
並んで泳ぐ母親、モモと比べると、体つきがまだ弱々しい感じがするものの、でも、正直、“可愛い~!!” とは素直に思えなかった。意外な大きさがそういう感情を邪魔するみたいな感じ?

モモは常に仔の側にピッタリ沿って泳ぎ、もちろん、仔のポジションはプールの内側。
あの折りたたみ傘で喜んでたモモが、お母さんしてるよ…… やはり感慨深い(笑)
実際、モモのお母さんぶりは、普段接しているスタッフ氏たちも感心するほどの“いいお母さん”ぶりなのだとか。

先にも書いたように、モモ仔は基本的に母親に沿って泳いでいるのだけれど、モモが餌を食べている時など、1頭だけで泳いだりすることも増えてきているらしい。
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1頭だけで遊び回ったりするようになるのも、もう少し。そうなる頃には、きっと可愛さ全開なんだろうなぁ。ただし、大きさは170㎝くらいになってそうだけど……(笑)
その成長ぶりも、今後のオレの沖縄行きをより楽しいものにしてくれそうで、今から楽しみで仕方がない。

海洋博公園のイルカプールと言えば、こんなイルカがいた。
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何だか分かる?

個人的には、ずっと見てみたいと思っていた、まさに夢のイルカ。
そんな思いがようやく叶った。
これによって、海洋博公園でしか見られないイルカが3種類に!!
正式発表はされていないけれど、行けば誰でも見られる場所にいる。

という訳で、この続きは反響次第で、ということで……
興味がある人が多いようなら、続けたいと思います!!
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凄いぜ!! 沖縄美ら海水族館・サメ編 [サメ]

沖縄の梅雨が明けた……

という訳で今年も行ってきました沖縄美ら海水族館。
まるで帰省みたいに、何がなくとも行くのが恒例化している。
今回はいろいろと目的もあったのだけど、行ってみると、目的以外にもとんでもないラッキーに遭遇できた。

沖縄に着いた日、何気なく美ら海水族館のHPにアクセスしてみると「ツマジロの展示開始」との見出しが目に入った。
ええ、驚きましたよ。
でも、いつもと違うのは、その時のオレは沖縄にいて、数時間後には確実に見られること。
当選した宝くじを拾ったような、予期せぬ強烈ラッキー。こんなこともあるんだなぁ……
ツマジロはその名の通り、ヒレ先が白いメジロザメで、日本の水族館では展示されていない種類だった。
シンガポールの水族館にいることは分かっていたから、いつか、とは思っていたけれど、図らずもそれを目的にシンガポールに行く必要はなくなった。

目的のツマジロに会うべく、急ぎ、サメ水槽へ。
でも、ヒレ先が白いサメは見当たらない。その水槽で見たことがなかったサメの姿が何匹かいたので、もしかしたらこれがツマジロなの? とも思ったり。
何しろ、生きた姿を見たことがないサメだから、違うサメを見ていても、それがツマジロではない!! という確信が持てなかったのだ。
何となくモヤモヤしたまま、大水槽の前を通りがかった時、グレーの小さなサメが泳いでいるのを見つけた。
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もしや!! と近寄ってみると、その小さなサメこそがツマジロだった。
名前の通り、ちゃんとヒレ先は白く、他のメジロザメ類とは明確に見分けられることが分かった。
2匹いるツマジロはいずれも1m未満の大きさで、あの大水槽ではあまりに可愛いサイズ。
でも、それなりに大きくなる種類だから、成長するとまた違った印象になるのだろう。
簡単に見られない種類だから、この先の成長に合わせて、それまで知らなかったいろいろなことを教えてくれそうだ。

今回の美ら海水族館では、サメ関連での話題はツマジロだけではなかった。
サメ水槽には、新たにクロトガリザメとドタブカ、アカシュモクザメが仲間入りしていた。
アカシュモクザメは以前、大水槽を泳いでいたものだが、クロトガリザメとドタブカは新顔。個人的には、ドタブカを美ら海水族館で見たのは今回が初めて。

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クロトガリザメ
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ドタブカ

言葉にするとたったこれだけの3種のサメだが、その展示まではかなり苦労の連続だったそうだ。
というのも、クロトガリザメは沖合に暮らすサメだからか、輸送に極端に弱く、運ぶと途端に弱ってしまい、そのまま…… ということが多いらしい。
採集は難しくないのに、水族館でほとんど見掛けない理由は、運べないに近いほどの輸送困難種であることが理由なようだ。
つまり、今回の個体は、そのきわめて困難な輸送に耐えた価値ある1匹。そう聞くとありがたみが増すような気がしてくる(笑)

また、これらのサメが搬入された水槽には、そこの主でもあったオオメジロザメがいたはずだが、その姿が見えなくなっていた。
新入りのサメを襲う可能性が高いため、移動したとのこと。
しかし、相手は3m級の超危険ザメである。おとなしく移動してくれる訳ではなく、その移動には危険も伴う。加えて、飼育記録更新中の“美ら海水族館の顔”でもある。
つまり、水族館にとってきわめて大切な個体だから、その移動に万が一は許されない。
それらの作業が無事に行われたからこその新顔展示であり、一連の作業を見ていた訳ではないけれど、凄く大変だっただろうことだけは想像できる。やっぱり、ありがたみ、という言葉が相応しい新展示なのだ。

ツマジロも含め、メジロザメ類はどれもこれも、同じような色、形をしたものばかり。
それがどんなに珍しいものだとしても、サメに特別な関心のない人には、“ただのサメ”でしかなくて、見た目から得られる満足度は残念ながら、そう大きなものではない。
また、それが集客に結びつくかというと、正直、難しいところもあると思う。
でも、それでも、さまざまな苦労を乗り越えて、こういう“分かりにくい凄さ”に挑戦してくれる水族館って、個人的にはホント、大好き!! オレみたいな者からすれば、ただただ有り難い限りだ。

それはともかく……
個人的に興味深く思ったのはアカシュモクザメ。
別に珍しい種類ではないし、同じ個体を大水槽で、もっと小さい頃から見ているけれど、気になったのはその泳ぎ方。
体を斜めに傾けて泳いでいたのだ。
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シュモクザメの体型からすると、流体力学的に理に適った泳ぎ方なのだそうだ。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150204/434322/072500013/?n_cid=nbpnng_fbed
この記事に書かれていたのはヒラシュモクザメだったが、アカシュモクザメもやるんだ!! 泳いでいる姿を見た時、上記の記事のことを思い出したのだけど、考えてみれば、ほぼ同じ体型をしているのだから、アカシュモクザメが傾いて泳ぐのも不思議ではないのだろうけど……
意識したことがなかったせいか、斜め泳ぎを見たのは初めて。今後は、余所の水族館でもしっかり意識して観察してみようと思う。

これら新入りのサメたちが泳ぐ水槽では、3月末にイタチザメが出産した。
子を産んだのは、妊娠した状態で搬入されたメス個体。
生まれた仔を見るのは、今回の目的のひとつだったのだけど、仔魚を見ることができる黒潮探検(大水槽上観覧通路)が閉鎖されており、オレが行った7月頭の時点ではまだ開放されていなかったので、残念ながら水槽生まれの仔魚を見ることはできなかった。
しかし、それを生んだ母親個体は今回初めて見ることができた。
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大型のイタチザメ、それもメス個体はこれまで何匹か見ているけれど、この個体は“分厚く”“太い”。かなりの迫力体型。
産後も食欲が落ちることなく餌を食べ、すぐに体型も元に戻ったのだそうだ。
もちろん、餌の与え方なんかにものすごい工夫がされているからなのだけど、オレが行った日も、餌を食べる姿を見せてくれた。

現在は大型のオスがいないので、今後の繁殖は現実的ではないけれど、そういう夢をリアルに感じさせてくれる個体であることは間違いない。

という訳で、今回の美ら海水族館、ほとんど何も見ないで、サメとイルカに終始してしまった。

イルカ?

はい、次回はイルカ編に続きます!!

凄いぜ!! アクアマリン・EPⅡ [水族館レポート(認定)]

目的は3つ。

・クラカケアザラシ
・オホーツクコンニャクウオ&ニュウドウカジカほか、深海の激レア珍魚
・ラブカ胎仔

前回訪問時から半年ほどしか経っていないので、目的のもの以外はほぼパス!!
急ぎ足でクラカケアザラシの元へ。

いた!! やっと会えた。
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見るのは初めてではないものの、これまで見たことがあったのはメスと幼体だけ。クラカケ柄が鮮やかな大人のオスを見るのは初めて。
これまで見知ったクラカケアザラシとは段違いに鮮やかな模様の綺麗さと、その不思議さにあらためて驚かされる。
ただ、大人のオスとは言え、顔の可愛らしさはクラカケアザラシならではのもののようだ。
ゴマフアザラシと一緒に、特に冷却等もされていない水槽で展示されていた(後日、暑さ対策でバックヤードに戻されたとのこと)ことにも驚かされた。大丈夫なんだ!! って。

ただ、困ったのがアクリルへの写り混み。
アクアマリンはガラスに覆われた建物のため、中は明るい反面、水槽のアクリルには周辺の手すりやら階段やら、もう映り込み祭り。アザラシの黒い身体にオレが映り込む始末。
写真はともかく、とにかく見にくい。海獣エリアだけの話ではないけれど、観覧面が明るすぎて展示が見にくいのはアクアマリンの難点だとあらためて強く思った。

気を取り直して、次なる目的、激レア珍魚たちがいる親潮アイスボックスへ。

するといきなり、前回訪問時には微動だにしなかったザキルスが動いている姿に遭遇。
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うわっ!! 動いてる!! とカメラを構えるも、暗く、さらに床面に置かれた水槽は非常に撮りづらい。
そもそも、アイスボックスの下段は、これまた非常に見にくいのが難点。水槽に向かって土下座するようにして見ないと見えにくく、腰痛持ちのオッサンには結構キツイ。
周りに誰もおらず、かつ、途中、追い越してきた遠足の集団がここにやって来るまで少し時間がありそうだったから、水槽前に寝転がってみたり。

長いヒレをひらりひらりと漂わせながら、顔を下に向けたまま、ゆっくりゆっくりと水槽内を周回。
吻先を砂に擦りつけるように泳いでいたので、写真で見たような優雅な感じの姿を撮ることはできなかったものの、前回、とにかく動かなかったザキルスの動いている様子を見られただけでもラッキーだったのだろう。
しばらく眺めていると、岩のところでストップ。動かなくなったと思ったら、そのままその場で、まったく動かなくなってしまった。動く姿はやはりかなり貴重なようだ。

動かないと言えば、ニュウドウカジカもやはりほとんど動かない。
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オレが行った翌日、6/17に残念ながら展示終了してしまったそうで、まさにギリギリのタイミングで見ることができた。
こちらも岩のようにジッと動かないのだけど、水槽を覗き込む度に、位置が変わっている。時々動いていたようなのだけど、結局、その動く瞬間は一度も見られなかった。

このニュウドウカジカ、“世界一醜い魚”なんて言われることもあるらしいのだけど、生きた姿はそんなに酷いものではなく、カジカ類としてはいたってスタンダードな姿をしていた。
これが醜い? 結構キリッとしていてカッコいいんじゃない?
生きた姿を見るということは、物事を正しく判断させてくれる効果もあるのだ!!

ニュウドウカジカとともに、オレをいわきまで呼び寄せた原動力ともなったオホーツクコンニャクウオ。
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デカイ!!
色も形も、ザラビクニンとか、それ系の魚によく似ているのだけれど、大きさはその3倍くらいあって、展示されている個体も70㎝もあるらしい。
しかも、ほとんど動かないだろうと考えていたオレの読みは外れ、片時も止まることなく泳ぎ続けていた。
こういういかにも動かなさそうな魚が動き回っていると、それだけで心配になってしまうのだけど、この不気味なド迫力は是非、生きてる内にご堪能あれ!!

動き回ることで驚いたのはラブカ胎仔も同じだった。
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ラブカの胎仔は以前、八景島シーパラダイスでも見たことがあったけれど、その時のはまだ初期の段階で、胎仔も1~2㎝ほどのごく小さなものだった。
でも、今回の胎仔はちゃんとラブカの形をしていて、“ラブカを見てる”感があった。
ラブカの妊娠期間は3年半ほどと言われているが、お腹の下のヨークサックは20㎝ほどの胎仔の数倍はありそうな大きさで、仔魚として生み出されるまでにはまだまだ長い時間が掛かることが見て取れた。

でも、何より驚いたのはそれが展示された水槽がかなり明るい場所にあったこと。
ラブカって光が苦手なんでしょ? こんな場所で大丈夫なの? と思うほどの明るさだ。だけど、本来なら胎内で過ごしているだろうベビーは、元気に生きていることをアピールするかのようにクネクネと身体をくねらせる。

動画


これが本当に幼魚まで育ったら…… 凄いとしか言いようのない話なのだけど、本来、胎内にいるはずの状態だから、難しいことも多いのだろうと想像する。
だから、という訳ではないけれど、早めに見に行くことをオススメしておきたい。これはこれで大変貴重な展示だしね。
何にせよ、無事に育つことを祈るばかり。

という訳で、半年前の不完全燃焼気味な気持ちは、すっかり解消し、それ以上に大きな満足感を得て帰途に就くことができたのでした。

やっぱり凄いねぇ、アクアマリンって。
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