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わくわく海中水族館シードーナツ(熊本) [水族館レポート(認定)]

各県各地に大小さまざまな水族館が点在している九州にあって、どうした訳か熊本だけは水族館の空白地帯。
海もあって、長い海岸線を有する県なのに、水族館や相当施設はたった1館だけ。その熊本唯一の水族館が「わくわく海中水族館シードーナツ」だ。

熊本市内から綺麗な海岸線を横目に見ながら(オレが行った時は雨が降っていたけれど)、クルマで1時間半くらい。
天草の静かな内湾に浮かんでいるのが、このシードーナツだ。
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シードーナツの水族館棟は、ドーナツの名前の通り、中心部分が丸く開いた船。海に浮かぶ水族館なのだ。

入館ゲートを潜ると、船まで向かう海辺の遊歩道のような道を歩いて入館(乗船)するのだけど、その海辺の小道には所々水槽が置いてある以外に、本物の砂浜が広がっていて、カニなどが普通に歩き回っている。暖かい時期なら、ここで水遊びや生き物を探したりなどの楽しみ方ができるのだろう。
その時点で何となくワクワクしてくる。オッサンだからこの程度だけど、小学生の頃のオレなら、ここできっと、異常なくらいにワクワクしていたはずだ。

ドーナツの中心は生け簀のようになっていて、そこには大きく育ったタイなどが沢山泳いでいる。
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餌やりができるので、生け簀の縁に立つとその大きなタイが沢山集まってくる。だが、その餌やりに夢中になる人が多いようで、ここに落ちる人が多いらしい。落とし物も多いのだとか。
そんなに!? と、餌を買って、餌やりしてみた。
確かに、タイたちはグワッと集まってきて、勢いよく餌を食べる。でも、それだけ。
オレがおかしいのかも知れないけれど、残念ながら、そこに落ちてしまうほど夢中にはなれなかった。
とは言え、落ちる人や、何かを落とす人は多いらしいので、くれぐれもご注意を!!

展示エリアは、甲板から階段を下りたところにある。
餌やりをしたタイがいる中央の生け簀を取り囲むように、ドーナツの食べる部分が展示室。
円形に続く館内は、薄暗く、先が見えにくい。船の中ということもあって、さほど大きな水槽はないが、点在する水槽を順番に見ていくのは、何となく洞窟探検みたいな感じもあって、ぐるりと1周しても「あれ、ここさっき見たな」と、エンドレスに続いてる? みたいな感じになる。
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どうやら、船内の狭く薄暗い通路には、本来の広さ以上に広く、長く感じさせる効果もあるらしい(笑)
1周すると展示で世界一周ができるみたいな趣向になっていて、そんなテーマに沿って展示生物が並んでいるのだけど、海に浮かんでいるというのに、館内(船内)には意外にも淡水のものが多く、陸地から淡水を引き込まなくてはならないことを考えると、驚くようなものはいないとは言え、結構贅沢な展示なのかも? と思ったり。

館内通路の壁には、所々、窓が取り付けられていて、そこから見えるのは、本物の海。
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展示室は船の喫水線の下なので、窓の外にはドーナツの内側を泳いでいたタイたちが見える。これこそ、海中水族館の海中水族館たるところ、なのだけど、波の穏やかな内湾ということもあり、水は濁っていて、本物の海中世界に感動!! とはいかないけれど……

水族館屋上展望台から見える天草の景色も素敵だった。
船上から周囲の海を眺めていると、小魚が跳ねていたり、さまざまな鳥がいたり、クラゲが泳いでいるのが見えたりと、この水族館ならではの、海の上という環境だからこその光景がいろいろ楽しめる。
水族館船の真横には、イルカがいる生け簀が浮かんでいて、3頭のバンドウイルカが簡単なパフォーマンスを見せてくれる。
ドーナツの中心部にいる魚たちもそうだが、このイルカたちにしても、ここは生き物との距離が近い。それもこの水族館ならではの魅力とも言えるかも知れない。

少し話をしたスタッフ氏によれば「普通の水族館に飽きた人にオススメ」とのことだったが、確かにちょっと変わり種の部類、だろうか?
この水族館の“普通じゃない”魅力があるとしたら、館内のあちこちに数多く貼られている手書き解説かも知れない。
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最近流行りの? 水族館の手書き解説は、ここに限らず、しばしば話題となる。
シードーナツでもあちこちに沢山貼り出されているが、その一部がTwitterで話題になったりと、やはり注目度は高いようだ。
人によっては、展示よりこちらが楽しい!! と思う人もいるかも知れない? シードーナツの注目展示のひとつだ。

少し変わったところはあるのかも知れないけれど、家族で行って普通の水族館として楽しむこともちゃんとできると思うのですよ。
という訳で、普通の水族館に飽きていない人にも、行ってみることをオススメしておきます!!
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黒島研究所(沖縄県竹富町) [マニアック水族館]

何気なく眺めていたJTAの機内誌に看過できないひと言を見つけた。

“日本最南端の水族館”

そこには、ゴンズイが沢山入った水槽の写真と、カメを象った看板の前に立つ、黒島研究所の所長の写真が載っていた。

日本で一番(東京基準で)遠い水族館はここだろう!! そう思って昨年、久米島うみがめ館に出掛けたが、それがそうじゃなかったことが発覚した瞬間だった。

とっさに、“見なかったことにしよう……” と、思った。

だって、その時点では黒島も、そしてそれがどこにあるのかも知らなかったから……
調べてみると、石垣島から船で約30分のところにある離島だという。

知りたくなかった事実にウダウダしていたら、それまで知りもしなかった黒島に関する情報がちらほらと目や耳に届くようになってきた。
Twitterに黒島研究所の公式アカウントが立ち上がったのもその頃だった。
そんなことが続くと、何だか黒島に呼ばれているような気分になってきて……
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黒島の玄関口である黒島港から、黒島研究所までは2㎞少々。島内の主な交通手段である自転車で15分ほど。
東京からだと羽田→石垣空港→石垣港離島ターミナル→黒島で、羽田朝一の便に乗ると、14時頃には黒島研究所に到着できる。もっとも遠い水族館なので、ウチから2000㎞くらいあるはずなのに、交通の便がよくて意外と行くのは大変じゃない。
その気になれば、日帰りも可能だと思う。オススメしないけど。

研究所は民家のような平屋建て。研究所を取り囲むように池(水路)が掘られていて、そこには何と、レモンザメが泳いでいる。
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まず、池を泳ぐサメ!! という時点で、とんでもないインパクト。
泳いでいるのは小さな個体だし、上からしか見られないが、手の届く位置に遊泳性のサメが、まるでコイみたいに泳ぎ回っているというのは、それだけでワクワクしてしまう。もちろん、ここでしか見たことない展示だ。

館内は博物館と水族館に分かれていて、入館して左に行くと博物館。右に行くと水族館という作り。小規模ながら資料(図書)室もあって、さしずめ小さな水族博物館といったところ。
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水族館には、黒島周辺の魚などに加え、ハブやヤシガニなど陸上の動物も展示されているが、ウミガメ協議会の付属施設であることから、主役はやはりウミガメ。屋内外のプールには、アオウミガメを中心とした大小さまざまなウミガメが沢山いる。
屋外、それも八重山の強烈な日射しの中で飼われているのに、背中にコケが生えたような個体は1匹もおらず、どの個体もものすごく綺麗!!
こんな綺麗なアオウミガメ、見たことないよ!! と思えてしまったくらい。でも、特に磨いたりはしていないらしい。
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カメたちには餌を与えることができるため、人が近寄ると、一斉に集まってくる。
一番大きなプールには、さまざまな魚も入っていて、カメの餌をかすめ取っていく。
ここも上からしか見えないが、お気に入りのカメに餌を与えたり、積極的に餌を取りに来るゴマモンガラもすぐ近くまで寄ってきたりするものだから、楽しくなってきて餌を与え終わると小銭を出してガチャガチャへ、を何回か(笑)

水路のサメにも餌やりができる。
サメは餌の食いムラがあるというか、餌に対する反応があまりよくないイメージが強かったのだけど、ここの水路のサメたちときたら、人影に集まってくるほどで、水深15㎝くらいの浅瀬にでもガンガン集まってくる。
そんなだから、餌のワカサギを投げ入れると結構な勢いでがっついてくる。サメの餌やり体験としてはもっとも反応がよく、楽しめる。
しかも、サメとの距離はものすごく近い。手の先、数㎝のところにサメの顔があるというのは、それが小さな個体とは言え、そこはレモンザメだから、結構なドキドキ感もある。
つまり、かなり楽しいってことだ。

動画




サメの餌は1カップ300円。それも何度買いに行ったことか……

餌やりといえばもうひとつ、黒島研究所ならではの人気餌やり体験がある。
それがゴンズイの餌やり。
ゴンズイ? と思うなかれ。カメやサメより過激な餌やり体験だ。
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黒島は八重山の島々の中でも、観光地化が進んでおらず、島に渡ってきても観光客が行くようなスポットが少ない。
そのため、黒島に来る観光客のほとんどがこの黒島研究所へとやって来るのだが、そんな観光客たちを喜ばせて? いるのがこのゴンズイ餌やり体験なのだ。
金串に刺さった魚の切り身を水槽の中に入れると、水槽の中にひしめくゴンズイたちがそれに群がってくる。
魚柱が立つほどの勢いで、飛び跳ねる水で腕や服が濡れるのはもちろん、あまりの勢いに串を持つ手まで喰われるんじゃないか、と、ちょっとした恐怖感すらあるほどなのだ。ちなみにオレがJTAの機内誌で見たのがまさにこれだ。

動画(かなりあっさりだけど、ホントはもう少し大変な感じ)


ゴンズイの餌も300円だが、サメの餌とセットだと500円で買うことができる。
こうした餌やり体験のお陰で、自分が飲む飲み物も買ったけれど、入館料の5倍以上の小銭を使ってきてしまった(汗)
やけに餌代がかさむ水族館、他にもいくつかあるけれど、黒島研究所もそんな施設だった(笑)

黒島は島全体が牧場化されていて、八重山ならではの自然を体感する環境とは言いにくいが、それでも東京から行ったオレには見るものすべてが非日常で、大変興味深く、楽しかった。
もちろん、黒島研究所もそんな好印象に大きく影響しているのは間違いない。ウミガメやサメなど、屋外の展示も多いせいか、沖縄の離島らしい、のんびりとした空気感が心地よく、ついついダラッと長居したくなる施設だった。
水族館巡ラーで、かつ南国の自然環境に興味、関心がある人なら、行って損はない施設だと思う。
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凄いぜ!! 沖縄美ら海水族館 イルカ番外編 [鯨類]

かつて、その珍しさから“夢”と命名されたユメゴンドウ。
日本の水族館に生きて搬入された例はあるものの、継続して飼育、展示を行った施設はこれまでなく、詳しい生態もあまり知られていないイルカだ。

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しかし、そんな文字通りの“夢のイルカ”を見られるかも知れないチャンスが訪れた。
2014年9月にマリンワールド海の中道に搬入された個体が、その後も元気に飼育されているという話を聞いたからだ。
そんな話を耳にしたのは2015年の末頃だったと思うのだけど、衰弱して港湾に迷入したものと発表されていたので、まさか健在とは思わず、まったくノーマークだったのだ。
早速、マリンワールドに連絡して、公開の予定を聞いてみると……
「公開の予定はありません」と、つれない返事。
その後、ご存じのように、マリンワールドはリニューアルしたが、そのオープン時、もしかしたら、と淡い期待をしてみたのだけど、新生マリンワールドのイルカプールにユメゴンドウの姿はなく、プール周辺にいたスタッフの人に聞いてみると、やっぱり「公開の予定はない」とのこと。
元気にしてるようだし、気長に待つしかないか……
いつの日か見られることを期待しながら、福岡を後にした。

それから2ヶ月くらい経ったある日のこと。
沖縄からユメゴンドウ搬入のニュースがもたらされた。しかも、行けば見られる場所にいるとのこと。
その半月ほど後に、沖縄行きを予定していたオレにとって、突如降り注いできたラッキー。
沖縄行き最大の目的となったことは言うまでもない!!

早速、ユメゴンドウがいるというプールに行ってみると……
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いた!! これがユメゴンドウか!! 夢が叶った瞬間だ。
これまで、水族館搬入時に撮影された写真、ストランディング個体の写真、海で撮影された生体写真と、全身骨格標本は見たことがあった。
それらから、小ぶりなオキゴンドウみたいなものを想像していたのだけど、それよりも全然小さく、より頭が丸い印象。この個体の特徴かも知れないけれど、意外と目もぱっちり。また、下向きに長く伸びた胸ビレは、オキゴンドウのそれとはまるで違った形をしていた。
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福岡時代から「ムーちゃん」と呼ばれているそのユメゴンドウは、アクリル越しに近寄ってきてはくれるものの、そのぱっちりした目で見ているだけで、特に反応はない。
息をしに行っても、また戻ってきてくれるので、興味は持ってくれてるようなのだけど、じっと見てるだけ。この個体の性格的なものなのかも知れないけれど、物静かな感じ。
物の本には“イルカを襲って喰う”みたいなことが書かれているけれど、本当にそんなことをするの? みたいに思ってしまうほど、のんびりした印象。歯もそれほど鋭くなさそうだし……
プールに浮かんだオモチャで遊ぶ様子は、ごくごく普通のイルカのよう。
普段の接しているトレーナー氏によれば、つかみ所がない、とのことだが、そんな評価がしっくりくる。
この1個体だけでその種類が理解できるとは思わないけれど、その名前の印象なのか、やっぱりいろいろ不思議な感じだ。

ショーに参加したりはしていないけれど、水族館のイルカとして基本的なトレーニングはされていて、体温測定なども普通にできるそうだ。
そういう意味では、衰弱していた迷入個体を元気に復活させ、飼育する上で必要なトレーニング等を行い、これまでしっかり飼育を続けてきたマリンワールド海の中道が凄い!!
これだけ長期間、ユメゴンドウが飼育された例は今回が初めてなのだからね。

でも、せっかくのユメゴンドウも、福岡ではずっと、一般の観客が見えないプールにいたので、沖縄に来てくれたことによって見られるようになった訳で、マリンワールド海の中道にはもちろんながら、美ら海水族館(沖縄海洋博公園)の両方に感謝しなくちゃいけなさそうだ(笑)
ユメゴンドウが加わったことによって、美ら海水族館(海洋博公園)では、そこでしか見られない珍しいイルカが、3種類となった。
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凄いぜ!! 沖縄美ら海水族館・イルカ編 [鯨類]

今回、海洋博公園で絶対見たかったもの。
そのひとつが、5月23日に出産したオキゴンドウ、モモとその仔。
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オキゴンドウの飼育下繁殖例ってものすごく少なくて、それ自体がかなり凄いことなのだ。
繁殖例だけで言えば、連日ニュースになってるパンダよりも、はるかに少ない。
個人的には、異常なくらいに注目を集めてる上野のパンダよりも注目に値する、というか、注目して欲しいニュースだったりする。

オレのイメージだけど、オキゴンドウって、ショーでは花形の活躍をしているのに、それ以外の時間にお客のところに寄ってきてと遊んでくれる、みたいなことがほとんどない。
だけど、モモは寄ってきてくれることがあるほぼ唯一のオキゴンドウ。アクリル越しに遊んでもらったことも何度か。
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手に持った折りたたみ傘の動きに合わせて、口を開けたり閉じたり…… そんなモモが母親になったなんて…… 年に数回程度しか会わないイルカだけど、感慨深いものがあった。

実は1月に行った時、まだショーには出ていたけれど、すでにお腹が結構大きくなっていて、しかも、出産のためのプールは、その時はまだ改修中。その後、移動が控えていたことなどを思うと、遠く東京から密かに心配してた。
そして5月23日。無事に出産したとの知らせに、安堵したと同時に、早くモモとその仔に会いたいなぁ、と思っていた。
だから、今回の沖縄行きの大きな目的のひとつは、これだった。

いつもなら、まず水族館に入館して、その後にイルカプールに行くのがオレの通常の回り方なのだけど、今回はまっすぐイルカプールへ直行。

育児中なので、プールの前には柵が立てられ、近づける距離も制限されていた。
また、改修されて綺麗になったはずのプールは、コケ落としなどの人が入って行う作業を中止しているため、壁面や底面にコケが生え、黒いオキゴンドウはその中に同化して見えにくくなっていたが、そこは鯨類。待っていれば息を吸いに上がってくる。
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いた!! けど、結構大きいぞ……
並んで泳ぐ母親、モモと比べると、体つきがまだ弱々しい感じがするものの、でも、正直、“可愛い~!!” とは素直に思えなかった。意外な大きさがそういう感情を邪魔するみたいな感じ?

モモは常に仔の側にピッタリ沿って泳ぎ、もちろん、仔のポジションはプールの内側。
あの折りたたみ傘で喜んでたモモが、お母さんしてるよ…… やはり感慨深い(笑)
実際、モモのお母さんぶりは、普段接しているスタッフ氏たちも感心するほどの“いいお母さん”ぶりなのだとか。

先にも書いたように、モモ仔は基本的に母親に沿って泳いでいるのだけれど、モモが餌を食べている時など、1頭だけで泳いだりすることも増えてきているらしい。
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1頭だけで遊び回ったりするようになるのも、もう少し。そうなる頃には、きっと可愛さ全開なんだろうなぁ。ただし、大きさは170㎝くらいになってそうだけど……(笑)
その成長ぶりも、今後のオレの沖縄行きをより楽しいものにしてくれそうで、今から楽しみで仕方がない。

海洋博公園のイルカプールと言えば、こんなイルカがいた。
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何だか分かる?

個人的には、ずっと見てみたいと思っていた、まさに夢のイルカ。
そんな思いがようやく叶った。
これによって、海洋博公園でしか見られないイルカが3種類に!!
正式発表はされていないけれど、行けば誰でも見られる場所にいる。

という訳で、この続きは反響次第で、ということで……
興味がある人が多いようなら、続けたいと思います!!
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凄いぜ!! 沖縄美ら海水族館・サメ編 [サメ]

沖縄の梅雨が明けた……

という訳で今年も行ってきました沖縄美ら海水族館。
まるで帰省みたいに、何がなくとも行くのが恒例化している。
今回はいろいろと目的もあったのだけど、行ってみると、目的以外にもとんでもないラッキーに遭遇できた。

沖縄に着いた日、何気なく美ら海水族館のHPにアクセスしてみると「ツマジロの展示開始」との見出しが目に入った。
ええ、驚きましたよ。
でも、いつもと違うのは、その時のオレは沖縄にいて、数時間後には確実に見られること。
当選した宝くじを拾ったような、予期せぬ強烈ラッキー。こんなこともあるんだなぁ……
ツマジロはその名の通り、ヒレ先が白いメジロザメで、日本の水族館では展示されていない種類だった。
シンガポールの水族館にいることは分かっていたから、いつか、とは思っていたけれど、図らずもそれを目的にシンガポールに行く必要はなくなった。

目的のツマジロに会うべく、急ぎ、サメ水槽へ。
でも、ヒレ先が白いサメは見当たらない。その水槽で見たことがなかったサメの姿が何匹かいたので、もしかしたらこれがツマジロなの? とも思ったり。
何しろ、生きた姿を見たことがないサメだから、違うサメを見ていても、それがツマジロではない!! という確信が持てなかったのだ。
何となくモヤモヤしたまま、大水槽の前を通りがかった時、グレーの小さなサメが泳いでいるのを見つけた。
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もしや!! と近寄ってみると、その小さなサメこそがツマジロだった。
名前の通り、ちゃんとヒレ先は白く、他のメジロザメ類とは明確に見分けられることが分かった。
2匹いるツマジロはいずれも1m未満の大きさで、あの大水槽ではあまりに可愛いサイズ。
でも、それなりに大きくなる種類だから、成長するとまた違った印象になるのだろう。
簡単に見られない種類だから、この先の成長に合わせて、それまで知らなかったいろいろなことを教えてくれそうだ。

今回の美ら海水族館では、サメ関連での話題はツマジロだけではなかった。
サメ水槽には、新たにクロトガリザメとドタブカ、アカシュモクザメが仲間入りしていた。
アカシュモクザメは以前、大水槽を泳いでいたものだが、クロトガリザメとドタブカは新顔。個人的には、ドタブカを美ら海水族館で見たのは今回が初めて。

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クロトガリザメ
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ドタブカ

言葉にするとたったこれだけの3種のサメだが、その展示まではかなり苦労の連続だったそうだ。
というのも、クロトガリザメは沖合に暮らすサメだからか、輸送に極端に弱く、運ぶと途端に弱ってしまい、そのまま…… ということが多いらしい。
採集は難しくないのに、水族館でほとんど見掛けない理由は、運べないに近いほどの輸送困難種であることが理由なようだ。
つまり、今回の個体は、そのきわめて困難な輸送に耐えた価値ある1匹。そう聞くとありがたみが増すような気がしてくる(笑)

また、これらのサメが搬入された水槽には、そこの主でもあったオオメジロザメがいたはずだが、その姿が見えなくなっていた。
新入りのサメを襲う可能性が高いため、移動したとのこと。
しかし、相手は3m級の超危険ザメである。おとなしく移動してくれる訳ではなく、その移動には危険も伴う。加えて、飼育記録更新中の“美ら海水族館の顔”でもある。
つまり、水族館にとってきわめて大切な個体だから、その移動に万が一は許されない。
それらの作業が無事に行われたからこその新顔展示であり、一連の作業を見ていた訳ではないけれど、凄く大変だっただろうことだけは想像できる。やっぱり、ありがたみ、という言葉が相応しい新展示なのだ。

ツマジロも含め、メジロザメ類はどれもこれも、同じような色、形をしたものばかり。
それがどんなに珍しいものだとしても、サメに特別な関心のない人には、“ただのサメ”でしかなくて、見た目から得られる満足度は残念ながら、そう大きなものではない。
また、それが集客に結びつくかというと、正直、難しいところもあると思う。
でも、それでも、さまざまな苦労を乗り越えて、こういう“分かりにくい凄さ”に挑戦してくれる水族館って、個人的にはホント、大好き!! オレみたいな者からすれば、ただただ有り難い限りだ。

それはともかく……
個人的に興味深く思ったのはアカシュモクザメ。
別に珍しい種類ではないし、同じ個体を大水槽で、もっと小さい頃から見ているけれど、気になったのはその泳ぎ方。
体を斜めに傾けて泳いでいたのだ。
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シュモクザメの体型からすると、流体力学的に理に適った泳ぎ方なのだそうだ。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150204/434322/072500013/?n_cid=nbpnng_fbed
この記事に書かれていたのはヒラシュモクザメだったが、アカシュモクザメもやるんだ!! 泳いでいる姿を見た時、上記の記事のことを思い出したのだけど、考えてみれば、ほぼ同じ体型をしているのだから、アカシュモクザメが傾いて泳ぐのも不思議ではないのだろうけど……
意識したことがなかったせいか、斜め泳ぎを見たのは初めて。今後は、余所の水族館でもしっかり意識して観察してみようと思う。

これら新入りのサメたちが泳ぐ水槽では、3月末にイタチザメが出産した。
子を産んだのは、妊娠した状態で搬入されたメス個体。
生まれた仔を見るのは、今回の目的のひとつだったのだけど、仔魚を見ることができる黒潮探検(大水槽上観覧通路)が閉鎖されており、オレが行った7月頭の時点ではまだ開放されていなかったので、残念ながら水槽生まれの仔魚を見ることはできなかった。
しかし、それを生んだ母親個体は今回初めて見ることができた。
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大型のイタチザメ、それもメス個体はこれまで何匹か見ているけれど、この個体は“分厚く”“太い”。かなりの迫力体型。
産後も食欲が落ちることなく餌を食べ、すぐに体型も元に戻ったのだそうだ。
もちろん、餌の与え方なんかにものすごい工夫がされているからなのだけど、オレが行った日も、餌を食べる姿を見せてくれた。

現在は大型のオスがいないので、今後の繁殖は現実的ではないけれど、そういう夢をリアルに感じさせてくれる個体であることは間違いない。

という訳で、今回の美ら海水族館、ほとんど何も見ないで、サメとイルカに終始してしまった。

イルカ?

はい、次回はイルカ編に続きます!!

凄いぜ!! アクアマリン・EPⅡ [水族館レポート(認定)]

目的は3つ。

・クラカケアザラシ
・オホーツクコンニャクウオ&ニュウドウカジカほか、深海の激レア珍魚
・ラブカ胎仔

前回訪問時から半年ほどしか経っていないので、目的のもの以外はほぼパス!!
急ぎ足でクラカケアザラシの元へ。

いた!! やっと会えた。
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見るのは初めてではないものの、これまで見たことがあったのはメスと幼体だけ。クラカケ柄が鮮やかな大人のオスを見るのは初めて。
これまで見知ったクラカケアザラシとは段違いに鮮やかな模様の綺麗さと、その不思議さにあらためて驚かされる。
ただ、大人のオスとは言え、顔の可愛らしさはクラカケアザラシならではのもののようだ。
ゴマフアザラシと一緒に、特に冷却等もされていない水槽で展示されていた(後日、暑さ対策でバックヤードに戻されたとのこと)ことにも驚かされた。大丈夫なんだ!! って。

ただ、困ったのがアクリルへの写り混み。
アクアマリンはガラスに覆われた建物のため、中は明るい反面、水槽のアクリルには周辺の手すりやら階段やら、もう映り込み祭り。アザラシの黒い身体にオレが映り込む始末。
写真はともかく、とにかく見にくい。海獣エリアだけの話ではないけれど、観覧面が明るすぎて展示が見にくいのはアクアマリンの難点だとあらためて強く思った。

気を取り直して、次なる目的、激レア珍魚たちがいる親潮アイスボックスへ。

するといきなり、前回訪問時には微動だにしなかったザキルスが動いている姿に遭遇。
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うわっ!! 動いてる!! とカメラを構えるも、暗く、さらに床面に置かれた水槽は非常に撮りづらい。
そもそも、アイスボックスの下段は、これまた非常に見にくいのが難点。水槽に向かって土下座するようにして見ないと見えにくく、腰痛持ちのオッサンには結構キツイ。
周りに誰もおらず、かつ、途中、追い越してきた遠足の集団がここにやって来るまで少し時間がありそうだったから、水槽前に寝転がってみたり。

長いヒレをひらりひらりと漂わせながら、顔を下に向けたまま、ゆっくりゆっくりと水槽内を周回。
吻先を砂に擦りつけるように泳いでいたので、写真で見たような優雅な感じの姿を撮ることはできなかったものの、前回、とにかく動かなかったザキルスの動いている様子を見られただけでもラッキーだったのだろう。
しばらく眺めていると、岩のところでストップ。動かなくなったと思ったら、そのままその場で、まったく動かなくなってしまった。動く姿はやはりかなり貴重なようだ。

動かないと言えば、ニュウドウカジカもやはりほとんど動かない。
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オレが行った翌日、6/17に残念ながら展示終了してしまったそうで、まさにギリギリのタイミングで見ることができた。
こちらも岩のようにジッと動かないのだけど、水槽を覗き込む度に、位置が変わっている。時々動いていたようなのだけど、結局、その動く瞬間は一度も見られなかった。

このニュウドウカジカ、“世界一醜い魚”なんて言われることもあるらしいのだけど、生きた姿はそんなに酷いものではなく、カジカ類としてはいたってスタンダードな姿をしていた。
これが醜い? 結構キリッとしていてカッコいいんじゃない?
生きた姿を見るということは、物事を正しく判断させてくれる効果もあるのだ!!

ニュウドウカジカとともに、オレをいわきまで呼び寄せた原動力ともなったオホーツクコンニャクウオ。
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デカイ!!
色も形も、ザラビクニンとか、それ系の魚によく似ているのだけれど、大きさはその3倍くらいあって、展示されている個体も70㎝もあるらしい。
しかも、ほとんど動かないだろうと考えていたオレの読みは外れ、片時も止まることなく泳ぎ続けていた。
こういういかにも動かなさそうな魚が動き回っていると、それだけで心配になってしまうのだけど、この不気味なド迫力は是非、生きてる内にご堪能あれ!!

動き回ることで驚いたのはラブカ胎仔も同じだった。
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ラブカの胎仔は以前、八景島シーパラダイスでも見たことがあったけれど、その時のはまだ初期の段階で、胎仔も1~2㎝ほどのごく小さなものだった。
でも、今回の胎仔はちゃんとラブカの形をしていて、“ラブカを見てる”感があった。
ラブカの妊娠期間は3年半ほどと言われているが、お腹の下のヨークサックは20㎝ほどの胎仔の数倍はありそうな大きさで、仔魚として生み出されるまでにはまだまだ長い時間が掛かることが見て取れた。

でも、何より驚いたのはそれが展示された水槽がかなり明るい場所にあったこと。
ラブカって光が苦手なんでしょ? こんな場所で大丈夫なの? と思うほどの明るさだ。だけど、本来なら胎内で過ごしているだろうベビーは、元気に生きていることをアピールするかのようにクネクネと身体をくねらせる。

動画


これが本当に幼魚まで育ったら…… 凄いとしか言いようのない話なのだけど、本来、胎内にいるはずの状態だから、難しいことも多いのだろうと想像する。
だから、という訳ではないけれど、早めに見に行くことをオススメしておきたい。これはこれで大変貴重な展示だしね。
何にせよ、無事に育つことを祈るばかり。

という訳で、半年前の不完全燃焼気味な気持ちは、すっかり解消し、それ以上に大きな満足感を得て帰途に就くことができたのでした。

やっぱり凄いねぇ、アクアマリンって。

凄いぜ!! アクアマリン・EPⅠ [水族館レポート(認定)]

昨年11月の話だ。
本格的な冬になってしまう前に、アクアマリンふくしまに行ってきた。
新施設の追加など、いろいろ変化していることは知っていたから、行かなくちゃ!! とは思っていたものの、クルマを所有しなくなって以降、足が向きにくくなったこともあり、気付けば2年が経過(汗)
それでもオレの背中を押してくれたのは、アクアマリンふくしまにだけ、時々搬入がある珍魚、ザキルス(Careproctus zachirus)が再び搬入され、展示が開始されたという情報だった。
今や日本で1頭、ここだけで展示されているクラカケアザラシにも会いたかったしね。

久しぶりの訪問はまず、すっかり変貌した入り口周辺で驚くところから始まった。
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その新しい入場ゲートを通ると、目の前は新しい庭園とそれを取り囲むように、これまた見知らぬ回廊ができていて、里山の庭園を見ながら水族館へと向かうような作りに生まれ変わっていた。
その先に綺麗なカワウソ水槽が作られていたりと、大きな変化を遂げていたが、明確な目的を持ってやって来ている身だけに、新水槽見学もそこそこに入館。目的の元へ。

クラカケアザラシがいるだろう水槽へ行ってみると……
いない…!? それどころか、水が落とされ、中に人が入って掃除をしている。
何となくイヤな予感がよぎるが、辺りに聞けそうな人もおらず……

仕方がない。次なる目的であるザキルスに会いに、それがいるだろうエリアへと向かった。
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そのザキルスがいる親潮・深海の展示ゾーンも、新たに「親潮アイスボックス」へと生まれ変わっていて驚かされた。

目的のザキルスは……
いた!! でも、まったく動かない。
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HPなどで公開されていた写真動画では、それは美しい姿をしていて、是非とも見てみたい!! と思わされた。
あんまり動かないんだろうなぁ、とは思っていたけれど、思った以上に動かず、まさしく微動だにしない。
水槽の前で待っても動かず、他の水槽を見に行って戻っても動いてない。それどころか、午後には丸まってしまって、結局、その美しさを堪能させてもらうことはできなかった。
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深海アイスボックスは、以前よりもひとつひとつの水槽が小さくなり、そこに1~2種類ずつ、深海や寒い海など、低い水温に住まう住人たちが展示されていて、それらを絶対に見逃さずにすむ作りになっている。
だから、目的以外にも珍しいものをいろいろ見ることはできた…… のだけれど……
目的のクラカケアザラシは見られず、それがどうなったのかも分からず、もうひとつの目的だったザキルスは見られたものの動かない。

ウチから近くはない施設だけに、気持ちの上では、何となく不完全燃焼だった。

アクアマリンふくしまの周辺は、殺風景な港湾地域だったのに、海側には長い橋が架けられているし、水族館の道を隔てた反対側にはイオンの大きなショッピングモールが作られていた。
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この時はどちらもまだ完成してはいなかったけれど、不完全燃焼気味が気分もあって、何となく足が遠のきそう、そんな気持ちでいわきを後にした。

その後、オフィシャルFacebookでクラカケアザラシの展示再開や、新たなザキルスが搬入されたことなどを見掛けたが、前回訪問時から半年ほどが経過した今年5月末。オホーツクコンニャクウオ、ニュウドウカジカを展示しました、というニュースに気持ちが揺らぎ始めた。
どちらも見たことがないし、見るからに激レア感が強烈に漂ってる。しかも、この機会を逃すともう見られないかも知れない……

よし、アクアマリン行こう!!

そう決めた直後、またしてもとんでもないニュースが聞こえてきた。

ラブカ胎仔を展示しました、と。

期せずして、とんでもないオマケが付いた!!
Twitterなどでは、マニア達のざわつきが少しずつ大きくなりつつあった。

半年前の不完全燃焼気分を晴らすべく、再び、いわき行きの特急に乗り込んだのだった…

続く

天空のオアシス完全版 完成!! @サンシャイン水族館 [水族館レポート(認定)]

サンシャイン水族館の屋外エリアのリニューアルが終了し、「天空のオアシス」が完全な姿となって公開された。

手渡された資料には、新しくなった屋上庭園は空・光・水・緑に満ちた展示エリアと書かれていた。
公開された日、オレが行った日はサンシャインの名に違わぬ晴天。
そんな中、新生・天空のオアシスへと案内されると、すぐに眩しいほどの緑が目に飛びこんできた。
振り返れば、新しい屋外エリアの目玉とも言える「天空のペンギン」水槽や、ほぼ中央に設置された水槽が、それぞれ水の青さをアピールしていた。
空の青さ、眩しいほどの光り、光り輝く水と緑の青さ…… 確かに、文字通りだった。

新しい屋上庭園は、“これを展示したい”“こういう展示をしたい”というさまざまなプランの中から、選び抜かれたものなのだそうだ。
中でも、ペンギンには力が込められていて、中心的な展示となっている。
TVなどでも盛んに紹介されているイメージリーダー的水槽「天空のペンギン」は、来場者が比較的少ないはずのプレスデーでも、予想通り多くのカメラが集結し、眺めることもままならない人気ぶりだったので、まずはケープペンギンの生息地をイメージした「草原のペンギン」へ。
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手前の芝生の小山も含めた小さな草原は、丸山館長が南アフリカで見たという、草地で暮らすペンギンの様子をイメージしたもの。
ペンギンの展示といえば氷に岩場、というイメージを覆す、イメージに反して? リアルにこだわった展示なのだ!!
日射しが降り注ぐ暑い中だったが、風に揺れる草が思いの外涼しげで、さらに草原の奥には流れる滝の影響もあってか、見た目にはとても涼しげな展示だった。
草の奥には、それこそ手を伸ばせば届きそうな位置をペンギンが歩いている。
見やすいのはもちろんだが、これだけ至近距離で見られるというと、それだけで満足感が得られるというものだ。

もちろん、メイン水槽たる「天空のペンギン」水槽も主役はペンギンだ。

都会の空を背景にした新水槽は、観客の頭上に覆い被さるようにオーバーハングした作りになっていて、そこに立つだけで、床に反射した水紋、そして水の青さに包まれているようで、強い水中感に浸ることができる。
周囲を水の青で囲まれ、さらに床に写る水紋が水を意識させるので、視覚的にはとても涼しげで気持ちがいい。屋外なので暑いのだけど、それをひととき忘れさせてくれるような清涼感があった。

水槽の奥に見えるのは、空…… だけではなく、マンションも見えてしまうのが何とも残念だが、ビルの屋上だからこそ可能になった水景だ。
リニューアル前より広く、深くなったプールで気持ちよさそうに泳ぐペンギンの姿は、まさしく青空を飛ぶ鳥そのものの姿だった。
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そしてこれら2つのペンギン展示に共通しているのが、写真が撮りやすいこと。
どちらも屋外なので大変明るく、撮影環境として有利なだけでなく、草地のペンギンは、手を伸ばせば届きそうな位置をペンギンが歩いているし、天空のペンギン水槽では、まさに目の前をペンギンが泳いでいく。
ここなら誰でも綺麗にペンギンの姿を写真に収めるられるはず。サンシャインで撮影された綺麗なペンギン写真が、世の中に溢れることになるだろうと思う。

水の青さといえば、庭園のほぼ中央に置かれた「きらめきの泉」水槽も、文字通り、水のきらめきを感じられる水槽だった。
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中を泳ぐのはドラドとシルバーアロワナ。最初はドラドのジャンプ給餌を見せてくれるとのことだったので、どんなものを見せてくれるんだろうと期待していた水槽だった。
ドラドだけでなく、確実にジャンプ給餌が見られるシルバーアロワナがいたことはちょっとガッカリ、というか“やっぱり……”と思わされるところではあったけれど、この水槽はパフォーマンスよりも、水槽自体の綺麗さや、水の青さ、を見る水槽なのかも、と思ったり。
中を泳ぐ魚たちも、不思議とキラキラして見えるような気がしたし。

意外というか、新鮮な驚きだったのは、本物の草が植栽されたカワウソの新水槽、「カワウソたちの水辺」。
リニューアル前と比べて、カワウソが走り回る位置が高くされているので、とても見やすく、水槽の前を通りがかるだけで、その動きや可愛さが目に入ってくる。
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そしてそこで目に入るのが、草の上で転げ回ったり、身体をスリスリしたりしてるカワウソたちの姿。
正直、カワウソってほとんど興味のないオレなのだけど、それでも可愛いと思って、フラフラと引き寄せられるように見に行ってしまう効果があった。
悪戯ばかりするカワウソと、この本物の植栽はきわめて相性が悪いそうで、それを実現するにはかなり大変らしいのだけど、カワウソたちは本物の草が気持ちいいのか、その上で可愛い姿を見せてくれる。
とりあえず、オープン後は間違いなく、人だかりが絶えない水槽になることは間違いなさそうだ。

他にも、天空パスと名付けられた、空中の回廊にはペリカンが暮らしているのだけど、それが頭上を泳ぐ様を見上げることができる。

水中から水面を泳ぐ鳥を見上げたことがある人は多くないと思うが、頭上を泳ぐペリカンは、見たことがない光景だけに、それだけで意外なほど大きなインパクトと新鮮な驚きがあった。
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行くまでは大きな期待をしていなかった、というのは先にも書いた通りだけれど、いざ行ってみると、以前より格段に魅力的に見えるようになったペンギンやペリカンの姿に、目が離せなくなり、水や草の青や緑に涼しさを見た。
雨の日や、夜がどう見えるのかは未経験だが、それも含めて、この先もそんな見え方の変化を楽しみたいと思う。
場所柄、オレがとやかく言うまでもなく、多くの人が詰めかけるのだろうし、恐らくは大混雑するのだろうと思うのだけど、新しい屋上庭園、なかなか素敵です!!

オレにとっての水族館 [雑談]

少し前、某有名TV番組のスタッフの人に、水族館の話をいろいろ聞かれた。
その中で「あなたにとって水族館とは?」と、質問された。

こういう質問を不意にされると困るのだ。
気の利いた答えなんて咄嗟に出てくるものじゃないし、そもそも考えたこともなかったし……

でも、とあるきっかけで思い出した。
オレにとって水族館は「夢を見られる場所であり、それが叶う場所」だと。
“夢”とか言うと、クサイ感じもあって、真顔で答えるのはちょっと気恥ずかしいけどね(笑)

今から約30年前の1988年(昭和63年)、こんな本が書店に並んでいた。
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美ら海水族館の前身である、沖縄記念公園水族館の生き物図鑑。
この本が新刊として書店に並んでいた当時、オレはまだ中学生。実際に手に取ったのはもう少し後だったかも知れないが、ページをめくる度に登場する名前を憶えたばかりのサメたちの写真に、「こんなサメが飼えるのか!!」とか「これが泳いでいる水族館があるのか!!」と、ドキドキした記憶がある。

今でこそ海の中の生き物たちの映像や動画もさほど珍しいものではなくなったし、水族館でも多くの生体を見られるようになっているけれど、オレがガキの時分には、写真すらない生き物も沢山いたし、その生きた姿を水族館で見るなんて、夢のまた夢、みたいなものも少なくなかった。
昔と言っても、そんな大昔のことでもなくて、平成が始まるか始まらないか、くらいでもそんなもんだったのだ。

この本に登場するほとんどのサメやエイに説明に書かれた飼育記録の多くは、「当館での飼育記録は3日」とか、飼育とは言えないくらいに短いものばかり。
でも、それらはどれも水槽で撮影された写真で紹介されている。
つまり、生きて水槽に入ったことがあるということ。
それなら、このサメやエイを見るチャンスはあるかも知れない……

その時は、恐らくお金を持っていなかったのだろう。その本を買うことはなかったけれど、立ち読みでもそんな夢が十分に見られた。

先日行った黒島研究所の資料室で久しぶりにこの本に遭遇し、懐かしくなって試しにネット検索してみたら、ネットオークションに出品されていたので、30年越しにようやく入手。
でも、流石に30年前の本だけあって、時間の流れというか、歴史を感じさせる。
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30年前には1年9ヶ月しか飼えてなかったジンベエザメは水槽内で性成熟するまで長期飼育が実現し、繁殖に挑戦する所まで来ているし、3日しか生かすことができなかったマンタに至っては、水槽内繁殖に成功し、水槽生まれの仔が性成熟するまでの長期飼育が可能になってる。
30年って、産まれた子がオッサンになるくらいの長い時間だから、進化、進歩するのは当たり前なのかも知れないけれど、飼育技術や設備など、水族館の大きな進化の歴史を垣間見てくることができたオレは、水族館マニアとしちゃある意味幸せだったのかも知れない。 
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かつてこの本が見せてくれた夢のほとんどは、実際に叶った。
あちこちの水族館を駆けずり回ったり、多少の大変さはあったけれど、本に載ってないものも沢山見ることができたし、昔見た夢の多くは、オレが期待した以上の形で叶っている。
実際、近い将来、夢の生き物がまたひとつ、見られそうだ。つまり、水族館によって、またひとつ、オレの夢が叶えられることになる。
そうした事実を振り返ると、あらためて“日本の水族館ってスゴイよね”そう思わずにはいられない。

この本の舞台となっているのは、美ら海水族館の前身施設だが、どこの水族館だって似たような挑戦の歴史があって、それによってオレみたいな者に夢を見させてくれたり、それを叶えてくれたりしてるのだからね。
水族館で魚なんか見ない!! そういう人も確かに多いのかも知れないけれど、だけど、少なくともオレは、まだ見ぬ魚やイルカを夢を見て、それを水族館で叶えてもらうことを期待し続けていきたいと思っている。

オレにとっての水族館……
やっぱり「夢の国」だよな。

速報!! マリホ水族館(広島) [水族館レポート(認定)]

本日6月24日、広島にマリホ水族館がオープンした。
広島市の南、観音マリーナにあるアウトレットモール「マリーナホップ」にできた水族館なので“マリホ水族館”。
広島県下では2つめ、広島市内では初めての水族館だ。
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水族館ができたのは、マリーナホップのほぼ中心、フードコートの跡地。
そのため、規模的には小さい部類。また、“ここでしか見られない”とか目玉的な水族展示とか、そういうのもない。そういう意味ではちょっと異質と言えるかも知れない。

じゃあ何があるの?

テーマはズバリ「生きた水塊」。
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「水塊」とは、この水族館を手掛けた水族館プロデューサー、中村元氏が常々口にする、多くの人が水族館に求めている要素、人を惹き付ける水槽(展示)の要因、などの展示哲学。(オレはそんな風に理解している)
水塊をテーマに据えた施設だけに、これまで中村さんが手掛けてきた水族館以上に「水塊」全開な水族館だ。

だから、魚はもちろんいるが、それが主役にはなってない。
広島の水族館だから、広島の海とか瀬戸内海とか、そういう展示もあるにはある。でも、そんな水槽も「水塊」をテーマに作られている。
この水族館の主役は、あくまで水槽と、その中で動きを感じさせる“水”なのだ。
“流れ”“揺らめき”“青の綺麗さ”“水中感”等々、水槽の中を動く水を見て、感じて、癒される、そんな水族館だ。

それをもっとも象徴しているのが、入館者を最初に出迎えてくれる「波の向こうへ」という水槽。LY5A0223.jpg

中村さん曰く「ずっと眺めていても見飽きない水槽」。
水槽の左右から押し寄せる波が水槽中心でぶつかり、それが観客の方へ向かって押し寄せてくるという作り。
左右から押し寄せる波がぶつかることで産まれる泡や、水面の渦、そんな波と戯れるように泳ぐニジハギたちなど、確かに目の前の水中世界はリアルタイムに変化し続け、もっとも水の動きを目で見て感じられる水槽になっている。
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だからこそ、入館して最初にお客を出迎える水槽、つまりこの水族館の顔としてこの水槽が選ばれているのだろう。

また、波の~ と同じく、TVなどで紹介されることも多い、この水族館らしい水槽が「うねる渓流の森」という水槽。
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水槽内に川の激流が再現され、泡立つ強い流れの中をイワナの西日本産の亜種、ゴギが泳いでいる。
中を泳ぐ魚に広島らしさもありながら、それ以上に、生きているかのように水槽内をうねる強い流れが存在を主張する。
白い飛沫と泡は、見ていて涼しげでもあり、これからの時期、眺めるのにピッタリな水槽だと思う。

個人的に、マリホ水族館のお気に入りポイントも付け加えておこう。

まず、館内が暗いこと。
明るい屋外から来ると、一瞬、何も見えない気がするほどに館内は暗いが、その分、明るい水槽が非常に引き立ち、とても見やすい。
素晴らしい水槽でも、周囲が明るいばかりに、ものすごく見にくくなってしまっている水族館もあるだけに、この暗さは流石!! と思わされるポイント。
また、観覧通路側はしっかり暗いので、アクリル面への映り込みも少なく、写真も撮りやすい。

2つめが、水槽の高さ。
大人向けの水族館、とされているだけあって、水槽の高さはやや高め。そのため、しゃがんだり、かがんだりすることなく、とても見やすい。
どんな素晴らしい展示でも、床と同じ高さではこれまたすごく見にくいので、このちょうどいい高さは好感が持てるポイントだ。
といっても小さい子供が見えない高さでもないから、小さな子供連れでもちゃんと水槽を見ることができる。

3つめ。館内通路が広く取られていること。
水族館の規模に対して、館内通路が広めに取られている。
そのため、せせこましい感じがなく、比較的ゆったりしている。
混雑を見越して、あるいは、車椅子やベビーカー対応などの理由もあるのだろうけど、水中世界にゆったり浸るのに、この狭くない感じは心地よかった。

本日オープンということで、今はすごく混雑しているらしい。
もちろん、この先もしばらくはそんな状態が続くのだろうと思う。
テーマがテーマだけに、ゆったりと眺めて欲しいところ、なのだけど……

「水塊」をテーマに据えた異色の? 新水族館。
それを見てどう思うのか、感じるのか。水族館好きの皆さんにこそ、是非、見てみて欲しいと思う。
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