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アカメ [雑談]

アカメという魚をご存知だろうか?
スズキ目アカメ科の大型魚で、学名をLates japonicusという、日本の固有種。
代表的な産地は、高地の四万十川を始め、宮崎県などが有名。
とりわけ四万十川のイメージは強く、四万十川=アカメ、というくらい、そのイメージは浸透している。
四万十川や宮崎などを主な産地にしていることからも分かるように、比較的暖かい地方を好むが、和歌山県や熊野灘、相模湾などでも捕獲された例があるらしい。いずれにしても、Lates属としてはもっとも北に分布する種類だ。
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海遊館の太平洋水槽にいるアカメ。1mを軽く超えた大きな個体。
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1984年まで同種とされていた、シーパーチ(バラムンディ)L.calcarifer しりビレ(にある棘)が両者を見分けるポイント。
目の色(光り方)も違うらしい。そう言われると、そうなのかも…!?

卵から孵った稚魚は、汽水域から淡水域で過ごすため、四万十川の河口付近でよく捕まるそうだが、基本的に淡水魚ではなく、成魚は海水魚として普通に海で暮らしている。
天然記念物ではないが、環境省レッドリストにはEN(絶滅危惧ⅠB類)として掲載されている。ちなみに、宮崎の県条例では保護の対象となっており、捕獲は禁止されている。

このアカメが、観賞魚の世界に登場したのは、もう20年近く前になるだろうか。
当時は、5㎝にも満たないような稚魚でも、10万円近い値段がしていたこともあって、ものすごく特別な物のようなイメージがあった。
もちろん、それを扱うショップにしても、売値で10万近い魚は貴重品だ。
小さな稚魚1匹に対してでも、1本の水槽がまるまる明け渡されることが普通だった。
もっとも、流通量もごくごくわずかだったこともあるのだけど。
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8㎝くらいの稚魚。このくらいの大きさで売られていることが多い。

そんな値段で売られていることを知って、誰よりも驚いたのが地元の人たちだ。
アカメの稚魚は、川エビ漁の外道で、捕まえても捨てていたような魚だったらしい。
それがとんでもない値段で売られているのを知って、それを熱帯魚店に卸そうと考える人が(漁師以外にも)出てきた。まぁ、当然の話だ。
その結果、徐々に観賞魚としてアカメの流通量は増え、それに比例するように値段も落ちていった。
今では、稚魚なら、高くても1万円を越えることはなくなり、安売り店などでは3000円台で買えてしまうこともあるほどに。
しかし、それは喜ぶべきことではないのだと思う。

アカメは最大で150㎝ほどになるという、超大型魚である。
しかし、それを持て余したという話を聞くことはない。
つまり、安い値段でばらまかれた稚魚たちは、消費されているに過ぎないのだ。
オレもアカメは大好きな魚で、実はウチにもいたりする。

一応、ウチにいる個体は、決められた場所で獲られたものらしいのだが、聞いた感じでは、その“決まり”も漁師間での紳士協定のようなものらしく、漁師でない人には関係のない話。それを無視したところで罰則などもない。
実際、アカメを獲って観賞魚店などに流している人は、漁師でない人も多いのだとか。
需要があるから、供給している。恐らく、獲っている人たちはそう言うだろう。
まぁ、それもそうだ。

でも、先にも書いた通り、アカメは絶滅が危惧される日本固有の魚である。
その魚を好きな者としては、オレらのエゴによって絶滅や減少の手助けはしたくないのだ。
飼っている身では、説得力には欠けるのだけど…

そうならないために、何ができるのだろう?
買わないこと? それもひとつの方法かも知れない。
でも、違う方法もあるかも知れない。

今、オレが考えているのは、安く売られている稚魚を買ってきて、15㎝くらいまで育てて四万十川に返す、というもの。
感覚的には、ウミガメなんかで行われている活動にホンの少しだけ似ている。
結果的に需要を減らすことにはならないけれど、少し大きくなれば、その分、生存率も高まるだろうし、川に戻すことができれば、わずかながら、その分だけ消費を少なくすることができるのでは!? というのがオレの考え。
もちろん、アカメの購入費用や、育てるためのコスト、そして高知へ送る送料など、少なくないお金もかかるけど、自分のためだけに自然を浪費しているアクアリストは、そのくらいしてもいいんじゃない、と思うのだ。

アリゲーターガーなどと違い、産地が分かっている日本の魚なら、そこに返しても、生態系への影響や、元々そこにいたアカメたちの遺伝子汚染などの影響もほとんどないだろうから。また、実際にそれをしたとしても、オレにできるのは年に1~2匹が限界だしね。
話はそんなに単純ではないのかも知れないけど、それをするのがいいのか悪いのか。
ちょっと調べてみようと思っている。

やっぱり、高知に行ってみるしかないかな?
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