So-net無料ブログ作成

琵琶湖博物館でブラックバスを食べる [雑談]

外来生物の代名詞みたいに言われているブラックバス。日本在来の魚が減った最大の要因とされていて、今や法律で移動や飼育が制限されている。琵琶湖のある滋賀県の条例はさらに厳しく、釣った魚をリリースすることさえ許されない。まさに“悪”の象徴である。
IMG_2822.jpg
しかし、ブラックバスに限らず、外来種指定された動植物たちに対して、“悪いヤツ”みたいな世間的風潮には大きな違和感を憶える。同時に、それらに対しては、捨てたり、殺してしまうことも、“いいこと”みたいに受け取られてしまうことも。
でも、考えてみて欲しい。それらの外来種は自分で海を渡ってきたワケではないのだ。
連れてきて日本の生態系の中に放ったのは他でもない我々人間なのだ。
彼らは自分たちの意志とはまるで関係のない、強制的に連れてこられた場所で、自分たちの生活をしているだけに過ぎないのだ。むしろ、健気ですらあるくらいだ。
それに、日本在来の淡水魚が減ったのは、ブラックバスのせいというよりも、護岸工事や宅地開発などで、小魚たちの生息環境をこれまた人の都合で潰し、なくしてしまったことの方がはるかに影響が大きいはずだ。ブラックバスは都合よくスケープゴートにするのにピッタリな存在だっただけだと思う。

そう考えると、楽しみのためだけに釣りあげられて打ち棄てられるブラックバスが、不憫に思えてならない。
せめて、その命を無駄にせずに済む方法はないものか。
そんなことを常々思っていたのだけど、琵琶湖博物館のレストランではひとつの方法? が提案、実践されていた。
ブラックバスを使ったメニューが提供されていたのだ。
琵琶湖を様々な方向から見せ、それを知り、考える機会を与える役割を担った博物館で、そうした取り組みを行っているというのは、非常に素晴らしいことだと思う。ブラックバスが食材として一般的なものになれば、その命を無駄にしないで済むようになる。
もちろん、オレも食べてみた。

ブラックバスは天ぷらにされ、天丼として提供されていた。
ブラックバスだけのバス天丼と、ビワマスと天ぷらも載った湖の幸天丼とがあり、オレはビワマスも食べてみたかったので、湖の幸天丼の方を頂いた。
IMG_0415.jpg
さて、肝心のブラックバスの味だが…
変なクセや臭いもない、白身魚の天ぷらだった。
衣を付けて揚げてしまえば、どんなものでもそれなりに食べられるものだ。臭いやクセがないのも、そのせいだったのかも知れない。ブラックバスが持つ本来の味を知りたいと思っていたから、ちょっと拍子抜けだ。
白身魚の天ぷらというと、キスやコチなどが有名だが、それらと比べると、身のホクホク感みたいなものが希薄で、ちょっと水っぽいというか、ビシャッとしてる。身の締まりがないような食感なのだ。もっとも、これは揚げ方の問題かも知れないけれど。
一方、ビワマスの方はというと、揚がっているにも関わらず、口の中に広がる風味、しっかり引き締まった身の食感など、明らかにブラックバスよりもうまい。
その瞬間、やっぱりブラックバスは主役にはなれないかも… みたいに思わされた。

この湖の幸天丼のお値段は820円。ブラックバスだけのバス天丼はそれよりも高い880円。
この値段設定も再考の余地があると思う。
何て高い!! とまでは思わないけど、食材として一般的でなく、しかも悪いイメージのある魚だけに、880円は高く感じる人も少なくないと思うのだ。
物珍しさで食べる人も多いと思うけど、1度食べた人が、その値段を出してもう1度食べようとは思わないだろう。
ここは、普及、啓蒙の意味で、500円くらいで出して欲しいと思う。
その値段なら、興味本位の人ももっと増えると思うし、安さに魅力を感じて食べる人だっていると思う。
もちろん、レストランの利益は減るだろうし、ブラックバスを食材として供するためには、何か特別な加工が必要だったりするのかも知れない。でも、このメニューだけは啓蒙活動だと思って格安提供して欲しい。何しろ、琵琶湖博物館のレストランなのだから。

それによって、食材としてのブラックバスが広く認知されることになったり、ひいては外来種問題に関心を持つきっかけになるかも知れないから…

にほんブログ村 その他趣味ブログ 動物園・水族館へ

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

pomu.

わたしも水族館に通うようになる前は「外来種=侵略者」みたいな感じで見ていました
でも、そうなんですよね 彼らが好きこのんでやってきたわけじゃないんですよね
むしろ今まで住んでいた環境とはまったく違うところに拉致・連行され
「ここで暮らせ!」って言われて、なんとか適応できるように頑張ってきたコたちなんですよね

そう思うと申し訳ないなぁと思わずにはおれません

植物にせよ、動物にせよ
在来のものがいなくなっている原因は主に人間なんですよねー
テレビの番組などではそういうところをちゃんと伝えてもらえるといいなぁと思います
by pomu. (2011-01-24 17:13) 

ミストラル

>pomuさん

テレビなどでは、そうした情報が正しく伝えられることはあり得ないと思います。
TVがいい加減な情報を無責任に垂れ流すメディアだから、ということだけではなく、外来種=悪というイメージを作り上げた様々な方面からの影響などを考えるでしょうから。

ただ、侵略的外来種と呼ばれるものの多くが北米産であることを考えると、独自の理論で侵略を是とするアメリカ人の姿とダブって見えます。
動植物とはまったく関係のない話なんですけど…(笑)
by ミストラル (2011-01-25 23:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ご用の方はmistralaquqrium@gmail.comまでご連絡下さい。
メッセージを送る