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あわしまマリンパーク アシカショー [鰭脚類]

おたる水族館の話を始めたばかりだけど、またまたあわしまマリンパークの話。

あわしまマリンパークへ行ったのは、以前のブログにも書いた通り、ジンベエザメが目当て。しかし、いざ行ってしまうと、当然、それ以外の展示やショーも楽しんでしまうワケだが、中でもアシカショーは見逃せないお気に入りのひとつだ。

アシカショーにつまらないものは少ない反面、マンネリ化しやすく、いつ見ても変わらない… なんて感じてしまうものもまた事実。
イルカショーなら、トレーナーがイルカ同様のパフォーマーとして活躍することでそれを避けられるが、アシカショーではそうもいかないのだろう。

だが、あわしまマリンパークのアシカショーは、個体ごとに披露される技が異なっており、ショーがプログラム化されていないので、1日すべてのショーを観ても、1回目と2回目とでは違ったものが観られたりする。そのため、“いつ見ても同じ感”が少ない。
もっとも、オレの場合、2年ぶりだったから、もっと頻繁に訪れていれば、同じように見えるのかも知れないけれど。

今回の訪問では、3回あったすべての回のショーを観たけれど、登場した個体はメスのカリフォルニアアシカ、ミクちゃんと、あわしまならではの天才アザラシ、パルくんの2頭。この2頭がすべての回に登場したけれど、それはここでは珍しいことのようで、普段はショーごとに登場個体や出順が変わったりする。
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なかなか観られないアザラシのショーということで、どうしてもパルくんに注目してしまうのだけど、アシカだってなかなかのものだ。
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ミクちゃんの笑顔。歯を剥き出しにして怒ってるみたい!?

ショー中、その勇姿を写真に撮っていたら、ショー後、トレーナー氏に話しかけられた。
何でも、全部の回のショーを観る人はあまりいないのだそうで、それもあちこち移動して写真を撮っていたから、印象に残っていたとのこと。
あわしまマリンパークのトレーナーやスタッフ氏は、声を掛けてきてくれる人が多く、話も聞きやすいのだ。

そこで、鰭脚類トレーニングについての話を聞かせてもらった。
鯨類同様、鰭脚類にも魚類ほどの興味、関心はないのだけど、そのトレーニング(の話)については、興味深いことが多く、水族館でのオレの好物のひとつになっている(笑)

あわしまマリンパークでは、“褒めて伸ばす”のが基本だという。
それはどこの園館でも同様だと思うが、それをする動物たちが楽しんでできるよう、トレーニングしていくのだそうだ。
そのため、ショーで披露される技も、“技”や“パフォーマンス”という言葉を使わず、“遊び”と言う。ショーも遊びの延長であるというのがあわしまマリンパークの流儀なようだ。

もちろん、個体の性格、また種類による向き、不向き、得意不得意は当然ある。
例えばアシカとアザラシなら、アザラシはとにかく神経質で臆病なため、ショー向きではないが、アシカは好奇心が強く、個体による差はあれ、アザラシほどには神経質でなく、様々な条件に比較的慣れやすいのだという。
でも、中には例外もあって、それがパルくん。

周囲をほとんど気にすることなく、クルマにも乗れるし、台車に載せてそのまま船に乗り、島外へ出るなんてこともできるらしい。
パルくんが披露しているような技は、他のアザラシでも能力的には可能だそうだが、とにかく神経質で臆病な性質が、ショーに登場することを阻む。

現在、19歳になるパルくんの後継者を育成中とのことで、その練習風景も見せてもらったが、現在はショープールに出てきて、そこのプールに入れるようにする練習をしていた。
パルくんが一緒にショープールへと登場することで、後継者となるべくトレーニングを受けている個体も安心するらしい。
単独生活が基本で、個体間の交流がないというアザラシだが、自分以外のアザラシが平気なら、自分も平気だろうと考えるのだとか。
パルくんとは違い、まだ周囲を気にしているそぶりを見せるし、ショープールに長い時間はいられないそうなので、1頭でショーに出られるようになるまでには、しかも、嫌々ではなく自分から出て行けるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。

一方、アシカであるミクちゃんも、今のようにショーに出るまでには時間がかかったらしい。
と言うのも、鼻先にボールなどを乗せるバランス芸が苦手で、それができるようになるまで数年を要したから。
アシカショーと言えば、鼻先にボールを乗せる、みたいなイメージが誰にでもあると思う。あんなのはアシカなら誰でもできるものかとオレも思っていたが、それができない子もいるらしい。
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しかし、ミクちゃんはジャンプ系の技は得意で、飛び上がって空中で回転する技などは喜んで披露してくれるのだとか。

つまりは、そこ。
動物たちの顔色を見ながら、その子がその時喜んで(楽しんで)やる技を披露する。
あわしまマリンパークのショーが楽しそうに見えるのは、そんな所に理由があるようだ。

しかし、トレーナー達は大変。
物を言わぬ動物たちの顔色を見極めて、その時々に合った技を引き出し、ショーを成立させなくちゃいけないからだ。
ショー後のトレーニング時には、新人トレーナーも参加していたが、話を聞かせてくれたトレーナー氏によれば、彼女は動物との意思疎通がまだきちんとできないそうで、動物同様、彼女自身もトレーニングを積んでいる所なのだと話してくれた。

動物のトレーニングも、園館やトレーナーごとに考え方や方法が異なっているので、実に奥が深い。
オレはそのごく一部を話して聞かせてもらってるに過ぎないのだけど、オレの感じた“へぇ~!!”という驚きは、多くの人にも感じて欲しいと思った。

とりあえず、海獣トレーニングについての本でも作れるとしたら、あわしまマリンパークのトレーナー氏には、是非、取材させてもらいたいなぁ。
興味深い話がもっともっと聞けそうだからね。
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