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マンタの出産 2013@沖縄美ら海水族館 そして訃報… [エイ]

2013年5月31日、沖縄美ら海水族館で2011年以来、2年ぶりにマンタの仔が産まれた。
http://oki-churaumi.jp/info/news/archives/8424
IMG_9950.jpg
その出産シーンを見ようと、2010年以降、毎年その時期に沖縄に足を運んでいるが、今年もその出産シーンに立ち会うことはできず、4回目の挑戦も失敗。例によって? 美ら海水族館やそこにいる生き物についての熟練度ばかりが高まる結果となった。
ただし、これまでと違っていたのは、いつもは行くと産まれた後だったものが、今年は早過ぎたこと。オレが行ったのは5月10日前後だったので、20日も早かったことになる。出産を控えた膨らんだお腹(と背中)を眺めながら、今まで味わったことのない残念さや、無念さを噛みしめてきた(苦笑)
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ちなみに、今年の仔の妊娠期間は383日とこれまでで最も長く、最も短かった2011年より20日、それまでの最長期間である07年よりも9日も長かった。
あまりにも産まれてこないから、毎日、美ら海水族館のHPを日に何度もチェックする日が続いた。
ちなみに、出産は11時半頃だったそうで、その頃、その場にいれば、出産シーンが見られたんだなぁ、と思うと、やはり悔しさというか、残念さがこみ上げてくる。

昨年、2012年は出産のニュースが聞かれなかったが、実は死産だったのだ。
例年通り、その時期に沖縄に行ったオレは、とても妊娠しているとは思えない薄い体の母親個体を見ながら、また負けた… とガッカリしつつ飼育スタッフ氏に聞いてみると…
「今年は死産だったんです」とのこと。
例年、出産は6月末頃に行われていたが、昨年はそれよりも1ヶ月ほど早く産まれてしまい、産まれた時点で既に死んでいたらしい。
出産シーンを見ることはこの時もできなかったワケだが、理由が魚側だったこともあってか、いろいろな意味でとても残念な結果だったものの、すんなり受け入れられた。
交尾の痕跡は確認されたとのことだったので、希望も翌年へと持ち越すことに。

そして2013年。
例年より早まるはずの出産時期が読めず、結局、美ら海水族館に連絡。
いつぞやと同様、魚類飼育課の名前で、丁寧な回答を頂いたのだけど、それによると昨年の交尾が5月13日。そこから約1年前後の大潮の日を狙い、予定を組んだ。
和歌山遠征に行ったばかりということもあり、経済的にはかなり厳しかったけれど、こればっかりは仕方がない。

そして結果は冒頭、というワケだが、大水槽で観察していた飼育スタッフ氏に話を聞くと、出産が近づくと、総排出腔が開いてくるのだのこと。また、出産間近になると、オスの追尾が始まり、それがどんどん激しさを増すのだという。
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あまりの追尾の激しさに、メスは餌を食べにすら来られなくなるらしい。
しかし、妊娠した母親個体はよく餌を食べていると言うし、追尾もされておらず、見た目にも平和。話を聞けば聞くほど、出産はまだまだ先だよ、と言われているようでガッカリ感が増す。
そんな時、目の前を泳ぐ母親個体の総排出腔が開いてきた。
もしや!! と色めきだった直後…
糞でした。

交尾から1年が経過した5月13日の時点で、あと10日くらいはかかるんだろうなぁ、なんて思いつつ沖縄を後にしたのだけど、実際はそれからさらに18日もかかった。
出産のニュースにホッとしたのも束の間、そのニュースを読み進めていくと、とんでもない一文が。
母親個体が出産直後に死にましたと…!!
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この個体の死亡は、約15年の飼育歴だけでなく、今後の繁殖実績のストップも意味する。
つまり、“出産シーンを見る”という、オレの5年に及ぶ大きな目的も失われてしまったということ。もちろん、この先に見られる可能性もゼロではないが、それに遭遇できる可能性は、著しく低くなってしまった。何しろ、繁殖に成功しているのは、この7年間ずっと同じペア。死んだ個体以外のメスは、水族館生まれでまだ若く、繁殖できるようになるには、あと何年かかかるだろうし…

オレにはこれ以上ないショッキングなニュースだった。個人的には2013年最悪の出来事。心の中に穴が空いてしまったようだ。
それを知った6月1日は、1日家でヘコんでた。
これまで4回の沖縄行きはすべて空振りで終えていたから、そろそろ止めたい、なんてどこかで思っていたのも事実だけど、こんな形では終えたくなかった。

マンタの出産について、前館長の内田詮三氏に話を聞いた時のこと。
「結局は運ですよ」と内田さん。
その時は「そんなの分かってるよ!!」と内心思ったものだが、今になってその言葉が、頭の中に強くよぎる。
運があれば、水族館どころか海の中で出産シーンに遭遇しちゃう人もいるワケだし、結局の所、オレにはそれがなかったということなんだろうけど、母親個体の死で、希望すらも摘み取られちゃった感じで、ただただガックリ。

もっとも、マンタの出産シーンなんて、奇跡みたいな出来事をこの目で見る!! そんな夢を現実味のある形で見られただけでもよかったのかも知れない。

残念すぎてどうにかなりそうだけど、とりあえず、今年生まれの仔が公開されたら、その仔マンタを見に行くことで、これまでの挑戦を締めくくりたいと思う… 
そのつもりだったのに、何と、産まれた仔も生後2日目にして死んでしまったとのこと…

仔が無事に産まれたことが、母親個体を失ったショックに対して、気持ちの拠り所だったのに…
母親に続き、仔まで…
もうどうすりゃいいんだ… 今はそんな感じ。
何だか、沖縄まで遠のいてしまったような気分だよ。
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コメント 2

ポン

ああ…私の好きな大型エイ類がまた減ってしまった。最近は海遊館の訃報で悲しんでいたところなのに…特にイトマキエイと母マンタは残念すぎる…
by ポン (2013-06-07 09:18) 

ミストラル

>ポンさん

まったくその通りですね。
残念、という以外に言葉が見つかりません。
by ミストラル (2013-06-09 21:21) 

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