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ガーが特定外来生物に!! [雑談]

いつかはそんな日が来るかも知れない……

個人的にずっと恐れていた事態が、現実味を帯びてきた。
2月1日に発表された特定外来生物追加指定の検討種として、ガー(レピソステウス)科魚類がリストアップされてしまったことである。
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ガーが川や池で捕獲されたというニュースが聞こえてくる度に、大ごとにならないことを祈ってた。
そうした騒ぎが大きくなれば、特定外来になってしまうから……
それは、オレみたいなガー飼育者からすれば心配どころの話ではなく、恐怖と言ってもいいくらいのこと。
まだ決定ではないが、予定通りガー科魚類が指定されると、平成30年4月から特定外来生物となってしまう。
先日、このニュースが出て以降、馴染みの観賞魚店ではガーがよく売れているという。何となく気になって、関東で数店舗を展開している安売りチェーンのHPを見てみたら、アリゲーターガーの稚魚が1000円未満で売られていた。もはや指定は免れないだろうと確信した。

個人的な話だけれど、ウチにはガーだけでなく、ナイルパーチもいる。
ガーとは違い、ナイルパーチは日本の池や川で見つかったことも、それどころか、大きくなりすぎて困ったという人の話も聞いたことがない魚。低温耐性もないから、日本で定着するのはほぼ無理な種類だというのに……
恐らく、ヴィクトリア湖で起きたことが影響しているのだろうけど、印象で指定種決めるの止めて欲しいよなぁ、と、飼育者は思ってしまう。
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ナイルパーチはともかく、問題はガーである。
国内での繁殖例は確認されていないし、恐らくは繁殖はしていないだろうと思う。
TVが盛んに報道しているみたいに、3mになんてならないし、凶暴でもない。
しかし、誰が見ても日本にいない姿形の大型魚がその辺を泳いでいたりすれば、知らない人なら不安に思うのだろうし、在来種への影響だってあるだろう。
日本の自然生態系の中にいていい存在ではないのだ。
それがどうしてそこにいるかと言えば、不法遺棄するバカと、1mを超える大型肉食魚を意味もなく安売りし、その原因を作り続けたバカな業者がいるから。
ガーに関しては、アクアリストと業者の責任と言われる。観賞魚だからそれは間違いないことなのだけど、小さい頃から憧れ続け、念願叶って飼育を始め、以降大切に飼育を続けている身としては、非難される謂われはないつもり。
例えて言うなら、喫煙スペースでしか吸わないルールを守った喫煙者が、タバコを吸うというだけで、歩きタバコや、その辺に落ちた吸い殻の責任まで問われてるみたいな感覚? ちなみに、オレはタバコは吸わないけれど……

個人的には、特に業者の罪が重いと考えている。
ほとんどの人が飼いきることが難しい大型魚を、1000円未満で売ってしまう意味が分からない。その先に起こりうることを考えないのだろうか?
そんな犯罪的な愚行が引き起こした顛末を、これからも飼い続けていきたいだけの飼育者が被るという、何ともやり切れない話だ。

もちろん、買う方も買う方だ。特に、このニュース以降、新たに買っている人、ガーが40年は生きることと、それが譲渡や移動ができなくなることが分かっているのだろうか?
もう手に入れられなるなら今のウチに、という気持ちはよく分かる。実はオレもそれを考えた。しかし、その個体が死ぬまでオレの寿命は持つのだろうか? そう思うと、新たな個体はとても買い足せない。
また、3年後にオレが死んでしまったとする。しかし、ウチのガーたちは恐らく生きているはずで、それを誰かに托したりすることも許されない……
日本の自然生態系を護るための法律とは言え、酷な決まりだ。

知ってはいたけれど、直接自分に関係なかったものが、自分の身に降りかかってくとなると、いろいろ見たり調べたりするもので、知れば知るほど、この特定外来生物法がザル法だと思わされる。
そもそも、ガーの指定だって、未来に起こりうる定着の予防のためなら、2年の猶予期間を設けるのではなく、今すぐに指定すべきだろう。
その2年の間にだって、前述のバカ業者が大量のガーを販売してしまうだろうし、いざ、指定種となった頃には、それがその辺の川に遺棄されることになるかも知れない。
ほぼ同じことがミドリガメで現在進行形で起こっている。
そのミドリガメや、グッピーなど、既に定着している外来種で指定されていないものが多いことにも驚かされるし、ブラックバスやブルーギルなど生きたままの移動は禁止でも、キャッチアンドリリースはOKなんて、外来種を防除するための法律としては、いろいろツッコミどころの多い決まりだと言わざるを得ない。
そもそも、その在来種だって、琵琶湖の固有種など本来その場にいないはずの種類が日本中にいたりするし、また、希少種となってしまっているものは、開発によってそれらが住まう環境が徹底的に破壊されている。
そういう現状がある中で、目に付きやすいものをいくつか悪者に仕立て上げてるだけみたいな印象が強く、強制的にそれを履行させられることになる者としては、何とも腑に落ちない。
とは言え、そこは法律だからして、決まってしまえばちゃんと遵守するしかないのだけれど。
まぁ、特定外来生物法がこの先、いくらかまともな決まりになることを祈りつつ…

ガーを飼う者の愚痴、でした。お付き合いどうもありがとうございました。
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コメント 4

ジュンイチ

こんばんは。
いよいよもって来るべき時が来てしまったなあという感じですね。

ガーが積極的に人を襲うなんてことはことは勿論ないにせよ、アリゲーターガーのように大きければ2mを超える肉食性の魚にしたら、オオクチバスやブルーギル等が食べられないようなものまでその捕食対象になりえるのは当然なわけで、その点に関しては当然警戒して然るべきだと思います。さほど広くない閉鎖水系、それも希少種等が生息している場所では特に。

今のところ野生化での繁殖が公式に確認された事例はないようですが、各地で捕獲された個体の中には性成熟していることが確認されたものがおり、東京の呑川では一回り大きなメスのアリゲーターガーガーを複数のオスが追尾する「求愛行動とみてほぼ間違いないもの」も観察されたことがありますから、何とも言えない危機感をおぼえざるを得ないですね。

でも、ガーにしたら望まぬ環境の中必死にガーとして生きているだけのことであり、糾弾されるべきは「ガーが日本の川に居ること」自体でなく「ガーが日本の川に居る状況を作り出した者がいること」、これを決して忘れないようにしたいですし、報道機関等にもその辺りを深く掘り下げてうまく伝えて欲しいと思う次第です。

なんともやるせないですね。

特定外来生物法のコンセプトは基本的に「影響を与えるものを持ち込ませない」「持ち込まれてしまったものに関しては拡散させない」の2点だというふうに解釈していますが、実際のところミストラルさんの仰る通り突っ込みどころが多いというか、ユルいなあ・・・と思います。今のところは「あくまで静観しているわけではない」というポーズを見せているだけの印象というか・・・。

現状を見る限りでは何らかの規制はしかなければいけない、でもそれはどういう方法が採られるべきなのか、果たしてそれは正しいのか、そもそも正しいとは?

少しでも良い方向に向かうよう祈りながら、各々が今一度より深く考えていく必要があるでしょうね。
by ジュンイチ (2016-02-14 19:21) 

タカ

こんばんは

いつかは来ると思ってた特定外来生物指定・・・。
二年後とは言え遂にですね。
候補に挙がってるので間違いないでしょう。

自分のブログやブロ友のトコでも散々愚痴ったので蒸し返しませんが・・・一言、悲しいかぎりです。

世間では凶暴で怖いイメージのガー。
こんなに素敵な魚だとどれだけの人が気付いてるでしょうか。
極僅かなアクアリストだけだと思います。

規制は残念ですがアリゲーターガーが置かれてる現状を考えると良かったのかもとも思います。
飼育者の責任から逃げて闇放流のパターンが多いですし。
10年20年と長期飼育を継続されてる方も僅かでしょうから。

ブロ友さんからお聞きしましたがショップではガーが飛ぶように売れてるそうですよ。
希少種に至っては早くも価格高騰が起きてる感じですね。
ミストラルさんの仰られる様に40年生きる魚と知らないか・・・駆け込みでとりあえず飼育ってパターンが殆どでしょう。

私は規制後もきちんと手続きして飼育継続の構えです。
ブログに来てくれる多くのマニアさんも同じ気持ちです。

飼育されてるガーの寿命って正直分からないですよね。
未だに寿命を迎えて死んだと言えるガーはいないのでは?と思います。
自分が死ぬ頃にも、うちのガーはピンピンしてそうで・・・。
その時は大事にしてくれる人にも託せない。
子供が引き継いでくれなきゃ殺処分しかない・・・。

現状では愛魚の為に少しでも、自分が健康で長生きして世話を続けるようにするしかないですね(涙)
by タカ (2016-02-17 22:38) 

ミストラル

>ジュンイチさん

長い間放置して申し訳ありません。

野良ガーの繁殖の可能性が低いと考えているのには理由があります。
追尾は確かに求愛行動の一環ですが、水槽内でもよく観察される行動で、実際に繁殖に至るには、そこからあといくつかの“きっかけ”“条件”が必要だろうと、繁殖例から想像しています。
吞川には、その条件が不足しているので、あそこでは難しいのではないか、と考えています。
もちろん、生き物のことですから、絶対は当てはまりませんが。

ただ、仰るように、野外に放たれた生き物たちに罪はありません。
ガーに限らず、今後、根絶が計画されているブラックバスなど、同情を禁じ得ません。
仕方がないと分かってはいるつもりなのですが……
by ミストラル (2016-02-26 19:56) 

ミストラル

>タカさん

長期間放置していて申し訳ありません。

やっぱりよく売れてるんですね。
某業者に関しては、この期に及んで、まだガーの安価販売を続けるか!! と心底むかついています。
飼育下でのガーの寿命は不明ながら、油壺や須磨の例から、とりあえず40年は間違いないでしょう。
自分に何かあっても、誰かに托すことも許されなくなった今、急に不安になってきました。
タカさんもそうだと思いますが、自分には罪はない!! と胸を張れると確信しているだけに、こんなことになってしまったのが、あらためて腹立たしく、悲しいです。
もはや何を言っても仕方がないですけどね…(涙)
by ミストラル (2016-02-26 20:02) 

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