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新生・琵琶湖博物館水族展示室 [水族館レポート(認定)]

4日前の14日、約1年の閉館期間を経てリニューアルオープンを果たした琵琶湖博物館水族展示室。
新規館のオープンやリニューアルの話も少ない今年、もっとも大きな注目案件と言っていいだろう。

正直言うと、不安だった。

琵琶湖博物館の水族展示室はお気に入りの水族館であり、現状で不満がない、つまりは変化を求めていない水族館だったからだ。
これまで、リニューアルによって生まれ変わったことで、以前のようには足が向かなくなってしまった水族館もあったから、琵琶湖博物館にはそうなって欲しくなかったのだ。
しかし、リニューアルに関して聞こえてくるニュースと言ったら…… 変化を望んでいないオレには、何とも不安になるようなものばかり。
不安と期待を抱きつつ、生まれ変わった水族展示室へと向かう足は、決して軽いものではなかった。

結果的にはオレの不安は杞憂に終わった。
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壁の色、水槽内の照明、レイアウト等々…… 確かに変わっていた。
これまでただの通路だった場所にも、様々なパネルなどが設置され、見所はそれまでより大幅に増やされている。
しかし、水槽そのものは、リニューアル前と同じ。
水族展示室と同じくリニューアルした上階のC展示室がガラリと様変わりしていることを考えると、いくつか新しい水槽はできているとは言え、“変わった”という印象は薄い。
大きな水槽やその壁が建物の構造体となっている事情もあって、C展示室のようにその場を更地にして1から作り直すことができなかったという事情もあったそうだが、“リニューアル”というよりは“リフォーム”と言った方がイメージしやすいかも知れない!?
オレにとっては変化の少なさは好印象だったけれど、それが水族館的に良かったことなのかは分からない。ドラスティックな変化を期待していた人にとっては拍子抜け、かも知れないから。

新しくできた展示も良かった。
「暮らしの中の魚たち」の展示ゾーン、最後のところに作られた鮮魚店「魚滋」。
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鮮魚店、と言っても、もちろん本物ではなく、並んだ商品も含めて精巧に再現されたレプリカ店舗だ。
琵琶湖周辺地域は昔から、そこで獲れる魚を使った独自の食文化を発展させてきた。
有名なのは鮒寿司だが、それ以外にもその地域ならではの特産品も多い。
ほとんどの人にとって、魚の興味といえば何よりその“味”だろうと思うのだが、湖産魚類の利用方法と、食文化をひと目見ただけで分かるように紹介された展示は、多くの人の興味を引くのだろうし、オレはそこに並んだ魚やその料理を食べてみたいと思った。

そして、まったく新しく作られた水槽が、カットリヤナを再現した水槽だ。
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カットリヤナは、湖の魚を漁獲するためのひとつである「梁・やな」の1種。
湖から流入河川へ遡上するる魚たちの姿や、場合によっては梁を飛び越えようとジャンプしたり、季節によってはそこで産卵する姿も見せられるかも知れない、とのこと。
この水槽にはアユ、ハス、ニゴイが入っていたけれど、しばらく誰も通らなかった水槽前に急遽大勢の人がやって来たせいか、ハスが盛んにジャンプを繰り返す。
遊泳力の強い魚だということは知っていたつもりだったけれど、こんなに跳ぶの!! というくらいのジャンプを何度か見せてくれた。
水槽から出ちゃうんじゃないかとヒヤヒヤするくらいの大ジャンプ。
運が良ければ、そんなシーンにも遭遇できることもある? 水槽だ。

そして、バイカルアザラシが展示されることで話題となった「世界の古代湖」ゾーン。
ここはリニューアル前、「世界の湖」だったコーナーだ。
チョウザメ水槽とタンガニイカ湖の水槽だけは手つかずで残ったが、それ以外は中身丸ごと、あるいは水槽ごと変更になった。
展示内容的にはもっとも変化が大きかった部分だが、話題性ではやはりバイカルアザラシだろう。オレが行った内覧会当日も、午前中は報道陣が、午後は特別入場していた年パス保有者たちが水槽前を埋め尽くしていた。

バイカル湖の展示は今回のリニューアル最大のトピックスだ。
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アザラシ用も含めれば4つの水槽があてがわれているが、正直、アザラシなんてオマケみたいなもの。関西で初めての展示らしいのだけど、琵琶湖博物館以外でも見られるので驚きやありがたみは少ない。
一方、固有の魚類と大型ヨコエビは、ここでしか見られない超激レア生物である。
寒い地域の魚なので、サケ科、カジカが多く、後はコイ科少々といったラインナップだが、どれも見たことがないものばかりどころか、名前すら聞いたことがないものがほとんど。
飼い方だってよく分からない未知の魚たちを、こうして生きた姿で紹介してくれたことは本当に凄いと思うし、ありがたいと思う。

中でも、2種類の大型ヨコエビ類は、その何とも気持ちわ…… じゃなかった、カッコいい強烈ルックスも手伝って、今回のリニューアルの超目玉。琵琶湖博物館のフラッグシップ展示と言っていいんじゃない? みたいなインパクトがある。
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TwitterやYoutubeでの人気ぶりを見ていると、もしかすると、本当にダイオウグソクムシ以来のブームが到来するかも!? みたいな気がしたくらいだ。
展示に出ているもの以外にも、まだいくつか隠し球があるらしいので、それらが展示に登場する日も心待ちにしたいと思う。
新装オープン間もない今は、とても混雑しているらしい。でも、このバイカル湖の生物たちが見られるだけでも、混雑をかいくぐる価値はあると思う。
元々素晴らしかった琵琶湖産生物たちは、相変わらず素晴らしいまま見られるのだからね。
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コメント 2

タカ

こんばんは

お久し振りです。

バイカル湖の展示!
凄いですね。
バイカル湖って陸封された固有種の宝庫で巨大化したヨコエビ等、興味深い種が多く生息してますよね。

それにしてもバイカル湖のヨコエビ。
10cmを超える大きさですから食用にも出来そうですね。
どんな味がするのやら。
食してみたい気分です(笑)
by タカ (2016-07-19 19:38) 

ミストラル

>タカさん

こんにちは。
ご無沙汰しています。

凄いと思います。未知の魚たちですから。
寒い所の淡水魚ですから、体色に派手さはないんですが、
どれもこれも見たことあるようで、ないものばかりなので、
ジワジワと感動する、みたいな感じでしょうか?

ヨコエビを食べるなんて、考えもつきませんが、確かにこのサイズなら十分食べ応えがありそうです。
それこそ、寒い地域の甲殻類ですから、結構イケるかも知れませんね(笑)
by ミストラル (2016-07-23 01:52) 

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