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琵琶湖博物館のバイカル湖の魚たち [淡水魚]

バイカル湖について知っていること……

ロシア南東部に位置し、面積がほぼ九州に匹敵する大きさであること。
世界一古い古代湖で、固有種が沢山いること。
世界一深い湖で、透明度も世界一らしいこと。
世界遺産に認定されていること。

くらい、だろうか?

とは言えそれらも、どこかで聞きかじってきたくらいの話で、具体的にどんな場所にある、どんな湖なのか。
沢山いるという固有種がどんなものなのか。
ほとんど何も知らない。

数少ない“知っていること”が、固有の淡水アザラシであるバイカルアザラシ。
日本でも見られるそれこそが、オレが知るバイカル湖のほぼすべて。
遠く、情報もほとんどない湖に産するそれらが、日本で見られること自体驚きなのだけど、バイカルアザラシに関しては不思議と飼育、展示している水族館が多く、見ても驚かないくらいには見知った存在になってる。
しかし、それ以外はというと、せいぜいバイカルチョウザメを見たことがあるくらいで、限りなく未知の湖だ。

そんな知らない尽くしのバイカル湖から、琵琶湖博物館にやって来た生き物たち。

以前、洞庭湖の魚たちが展示されていた3つの水槽と、新たに作られたバイカルアザラシ用の水槽の4つで展示されている。
そこで泳ぐ魚とヨコエビは、オレも含めたほとんどの日本人にとっては初めて見るものばかりのはず。
それらのいくつかはバイカル湖の固有種、なのだけど、寒い地方の淡水魚なので、言うまでもなく地味。しかも、サケ科、コイ科、カジカなので、どれもこれも、一見するとどこかで見たことがあるような見た目。しかし、じっくり眺めてみると“こんなの見たことない!!”馴染みのない姿形であることに気付かされる。知っている何かと似ているようなのに、やっぱり知らない、そんな感じ。
久しぶりに魚見てドキドキしたわ(笑)

目玉、というか、バイカル湖展示の象徴的存在は、見た目のインパクトも強烈な大型ヨコエビ、アカントガンマルスで間違いない。
しかし、同じくバイカル湖からやってきた魚たちの存在も忘れて欲しくない。
現在、琵琶湖博物館で見られるバイカル湖産の魚類は、リニューアル前から展示されているバイカルチョウザメと、3つの水槽に別けて展示されたバイカル湖の魚たちの内訳はサケ科3種類、コイ科2種類、カジカの仲間4種類と淡水タラ。全部で11種類を見ることができる。しかもそのその内の4種類がバイカル湖の固有種だ。

それらの中で、琵琶湖博物館、というか担当学芸員氏のいち推しはサケ科のオームリ。
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小さな口と銀色の細長い体。よく見知ったサケ・マス類とはまったく違っていて、ワカサギとかコイ科魚類風な姿形をしているけれど、ちゃんとサケ科魚類。ちなみに、同じコレゴヌス属の魚としては、ユキマスという名前で日本にも移入されている。
いち推しされている理由は、琵琶湖博物館の学芸員氏の言葉を借りるなら「琵琶湖のニゴロブナみたいな存在」だから。
バイカル湖周辺の食文化と深くつながった魚で、漁獲量ももっとも多いらしい。
つまり、バイカル湖の漁業や、魚食文化の象徴的存在がこのオームリという訳だ。
リニューアル前の琵琶湖博物館でもバイカル湖を紹介するパネル展示はあったし、オームリの写真もあったけれど、生きた姿が公開されるのは、恐らく初めてだろうと思われる。

サケ科魚類でもう1種、ハリウスも気になる1匹。これもまたバイカル湖の固有種だ。
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見た目は頭の丸いオームリ、という感じで、大きさも近いので、見慣れないのもあって見間違うこともしばしばだったが、ほぼ銀1色で模様や色のないオームリとは違い、このハリウスはヒレを中心に、やや色味があって、色味のないバイカル湖水槽の中では華やか? な部類。
とは言え、その“華やかな体色”も、決して派手さはないのだけれど……

バイカル湖に生息する魚としては、現地で“シロコロブカ”と呼ばれているカジカの仲間も多いようだ。
琵琶湖博物館でも4種類が展示されていて、その内2種類が固有種。
カジカの仲間というのは、海産でも淡水棲のものでも、似たような色、形をしているものだが、バイカル湖産のものもそれは変わらないようだ。
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しかし、固有種の1つであるボリシャーヤ・シロコロブカはちょっと雰囲気が違っている。
ネットワーク模様が入る体は、他の種類に比べると明るく目立つ。顔つきも目が大きいので、ちょっと可愛い(気がする?)

これら固有種と比べると、固有種ではないものは少々インパクトに欠けるような気がしてしまうのだけど、新たに展示された10種類の内、日本での飼育例があるものは恐らくロタロタ(淡水タラ)1種だけだろうと思う。
つまり、それ以外の種類も激レアだということは間違いない。バイカル湖からやって来ているのは間違いないのだし。

そんな非・固有種としては、サケ科のレノックとコイ科のヴォストチュニュイ・レッシュが印象に残った。
原始的なサケ科魚類だというレノックは、バイカル湖水槽の中でももっともサケ・マス類らしい体つきと、少し尖った顔がちょっぴりレイクトラウトを彷彿とさせる… ような気がするのも印象的だった。
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また、ヴォストチュニュイ・レッシュは、コイ科でも見るからに日本にはいないタイプ。同じような体型を持った種類は東南アジアには多いのに、寒いシベリアにもこんな体型のコイ科がいるんだなぁ、というのが印象に残った。
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本当はまだまだ書きたいことがいろいろあるのだけど、長くなりすぎたのでこの辺で。
これらの魚の魅力は、魚に特別な興味のない人にはちょっと伝わりにくいかも知れないが、魚好きならきっと何かしら感じるものがあるはず。
混雑が収まる頃を狙って、是非、見に行ってみて欲しい。
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