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八戸水産科学館マリエント(青森) [水族館レポート(認定)]

昨年のゴールデンウィーク、先の震災で被災した岩手のもぐらんぴあが5年ぶりに復活を遂げた。
それに合わせて、青森の水族館も回ってきたのだけど、ブログに登場させるのをすっかり忘れていた(汗)
というワケで、訪問から1年半も経過した今、青森の水族館の話を……

青森には認定水族館が2つあって、そのひとつは言うまでもなく浅虫水族館!! なのだけど、もうひとつが八戸にあるマリエント。
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正しくは八戸水産科学館マリエントという施設で、厳密な意味では水族館ではないのだけれど、館内の展示には水族展示が多く、いわゆる水族館相当施設に当たる施設。
そこそこ大きな水槽もあることから、水族館の全国制覇を目指す人にとっては“行かなきゃならない”認定施設にもなっている。

余談だが、マリエントの周辺の地名は“鮫”というらしく、最寄り駅も鮫駅。
サメ好きにとっては、なんとなくワクワクしてしまう感じだが、残念ながらマリエントにサメはほとんどいない。
そんなマリエントだけど、建物はかなり大きい。施設の向かいにはウミネコの繁殖地としても知られる蕪島があるし、八戸港からもすぐ近くなので、比較的分かりやすい場所にあると言っていいと思う。
しかし、建物の大きに反して、展示があるのは3Fのみ。
その上のフロアは広大な展望スペースになっていたりして、建物の大きさから想像するほど展示規模は大きくなくて、というかむしろ少ない。
ただ、展示がある3Fフロアは結構な広さがあって、水族展示はその2/3程度を占めている。

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フロア中央にある大水槽を除くと、大きな水槽がある訳ではないけれど、水槽の数自体は多く、水族館気分はそれなりに楽しめる。
ただ、大水槽の主役は2匹のアオウミガメ。ちなみに、震災後、もぐらんぴあのアオウミガメ、かめ吉が避難していたのもこの水槽だ。
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ただ、カメ以外の住人は数えられるほどしかおらず、一見、何もいない水槽に見えてしまうほど。その後、魚が追加されているとよいのだけれど、少なくともオレが行った時は、閑散とした少々寂しい水槽だった。

それ以外の展示も、八戸水産科学館という館名に反して? 八戸に関係する水族展示は少なく、むしろ色鮮やかな熱帯魚などが多め。
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それらもここでしか見られないものや、すごく珍しいものなどはなく、見られるものは比較的馴染み深いものが中心。
とは言え、タッチプールなども用意されていて、ひと通り見終えると、何となく水族館に来たような気分にはなれると思う。
同じ県内でも浅虫水族館まで行くにはちょっと遠い八戸の人たちにとっては、十分水族館としての役割を担っているのだろうと思う。

余談ながら、八戸は青森県内でも南側に位置していて、岩手県に近い。
もぐらんぴあがある久慈までは、浅虫水族館より近く、クルマなら十分ハシゴが可能。
実際、オレはハシゴしたし。
展示のボリューム的にも、両館のセットはちょうどいいくらい? ではないかと思うので、水族館巡りをしているという人には、セットで回ることをオススメしておきたい。

また、マリエントのほぼ向かいに位置している蕪島(かぶしま)も、ウミネコが営巣している時期なら、ついでに足を運ぶには面白い場所だと思う。
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野生の海鳥の繁殖地を、あれだけ間近で見られる場所もなかなかないだろうからね。
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福山大学マリンバイオセンター水族館(広島) [水族館レポート(認定)]

日本各地にある水族館や相当施設は250ほどあることが分かってしまったのだけど、それらの施設には、意外なことに、無料で見学できる施設が少なくない。

無料…… とは言え、中にはかなりしっかりした水族館もあって驚かされることも。
そんな無料水族館の中で、恐らく、日本最大の規模だろうと思われるのがマリンバイオセンター水族館だ。
その名称から分かるように、福山大学の研究所付属の施設であり、小規模ながら100tを超す大きな水槽も備えた結構本格的な水族館だ。
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水族館があるのは、瀬戸内海の因島という島で、船に乗る必要はないものの、風光明媚でサイクリストに人気の高いしまなみ海道を通っていく必要があり、少々行きにくい。
広島の水族館と言ったら、今が旬は注目の新星、マリホ水族館や、規模、歴史ともにトップの宮島水族館が有名だが、このマリンバイオセンター水族館も広島の水族館なのだけど、全国的にはあまり有名ではないような気がするのは、その微妙な行きにくさと、水族館がある場所のせいなのかも!?

水族館はしまなみ海道、因島北インターを降りて5分ほど走った海沿いの集落にひっそりと存在していた。
通り沿いに控えめな案内看板もあったけれど、それすらも見落としてしまいそうなほど、ひっそり。とても静かな場所にあった。
敷地内の適当な場所にレンタカーを止めて、水族館へと入館する……のだけれど、当たり前ながらチケットカウンターみたいなものがどこにもない。入り口に置かれていたのは、記帳用のノートと、募金用の貯金箱のみ。

でも、無料の水族館だからと侮る無かれ。
ひとつの大きな部屋の中に、水槽は大小22本あって、入館すると、大きな存在感を放つ150tもの大水槽が目に飛びこんでくる。
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暗い館内にそびえる大水槽は、水族館に来たということを強く意識させてくれる。
中を泳ぐのはタイやイサキ、メジナなど、馴染み深いものが中心で、別段驚かされるようなものはいなかったけれど、広々とした、でも、大きすぎるほどではない水槽は、中を泳ぐ魚たちをじっくり眺めるのにちょうどいいサイズ感で、ついつい見入ってしまう。
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他の水槽には、カレイやベラなど、瀬戸内海の魚を中心に展示されている。
大学付属の施設なので、展示されている魚の多くは、研究の対象だったり、行われている研究を紹介するために展示されているものなのだろう。
だが、堅苦しい雰囲気ではなく、小さなタッチプールなどもあり、オレが行った時にも、水槽をひと通り見学して、タッチプールで海の生き物に触れて、みたいな楽しみ方をしている子供連れが何組みかやってきていた。そんな楽しみ方をするには、規模的にもピッタリだろう。
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個人的には、館内が暗く、水槽は明るく、見やすい水槽が多いことも好印象だった。
また、場所柄か、オレが出掛けたのが平日だったからなのかは分からないけれど、とにかく静かで、オレがいる間、やってきた家族連れが帰ってしまうと、聞こえてくる音はオレのカメラのシャッター音と、ほぼ水槽いっぱいの大きさに育ったタマカイの若魚が時折暴れる時の水音だけ。
じっくりと展示を楽しむことができた。
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無料で楽しめる施設であることを考えれば十分以上の内容ではあるのだけど、水族館ブロガー的には、強く印象に残る部分もなかったのかなぁ、と。
というのも、展示されている魚は、どこででも見られる馴染み深いものだし、水族館自体も大規模ではないものの、適度な水族館感のある規模、水槽サイズ感など、ネガティブな印象を抱く部分がない。

という訳で、冒頭の“日本最大級の無料水族館”という結論に落ち着くのだ。

もちろん、行って損のない施設だとは思うのだけど……
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やながわ有明海水族館(福岡) [水族館レポート(認定)]

有明海といったら、長崎!! 固定観念に近いくらいに、そう思ってた。
後になって佐賀も有明海に面してることを知ったけれど、最近、福岡県も南側は有明海に面していることを知った。
そのきっかけとなったのが、やながわ有明海水族館だった。
まぁ、その水族館自体を知ったのも、比較的最近の話なのだけれど……(汗)
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くるめウスとハシゴしたのだけど、行ってみるまでは「こんな小さい水族館のために、こんな遠くまで……」と、実は少々面倒に思ってた。
でも、行ってみると、考えていた以上に楽しくて、もう1度行きたい水族館のひとつになった。
デートで行くような水族館ではないけれど、少なくとも魚が好きな人なら、きっと楽しめる。そんな水族館だった。

水族館のある柳川は、掘割と呼ばれる水路があちこちに引かれた、水郷の地として知られる観光地だったことを行ってみて知った。
水辺があれば覗き込んでしまう魚好きとしては、そんな水路が沢山あるだけでも、“いいところに来たかも!?”みたいな気分になってしまうのだけど、水族館はそんな掘割に面して建っていて、道を挟んだところにある水路の先は有明海に続く干潟になっている。

2階建ての建物は、もともとは蔵とか倉庫だったような建物で、その1階部分が水族館。
カラカラと引き戸を開けて中に入ると、目の前には引き取られてやって来たというアロワナなどが泳ぐ水槽。その周辺に並ぶのも、魚好きの人の家にありそうなサイズの水槽ばかり。そのため、水族館というよりは、入り口からして熱帯魚店みたいな雰囲気。

館内は3つの部屋に分かれていて、それらすべてが展示室になっているが、一番奥まった部屋には、この水族館最大の水槽が設置されている。
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水槽というより、生け簀のような雰囲気のその水槽には、コイやフナなどが多く泳いでいるが、かなり大きなソウギョやカムルチー、さらにはチョウザメやアリゲーターガーなど、外国産の魚まで泳ぐごちゃ混ぜ混泳水槽。
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この水槽では餌やりができるので、近所の子供とかが楽しむ水槽になってたりするが、目の前に予期せず現れる魚の姿に“こんなのもいるの!!”という驚きが楽しい水槽だった。
形や大きさの異なるさまざまな魚が、実は同じ水温、水質で管理できてしまうことがひと目で分かる水槽なのだけど、もしかしたら、遠回しに外来種の不法遺棄を注意喚起する混泳水槽なのかも? と思ったのは考え過ぎか?

大水槽のある部屋を出たところの部屋、入り口から右側の細長い部屋は、有明海や水族館周辺の掘割の魚が展示されているゾーンだ。
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規模は小さいけれど、地元ならではのものが、しっかり抑えられてるような印象。中でも水族館の近くで採集してきたというトビハゼなどの干潟の生き物たちは距離も近く、オレみたいな地元以外の者からすれば、物珍しく感じるものも少なくない。
小さな水槽が沢山並んでいることからも分かるように、展示種類数も多い。

それらの周辺には、ノートの切れ端に書かれたような手書き解説が素っ気なく貼られている。
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決して綺麗とは言えないそれらは、もうちょっと何とかしようよ… と思うところもあるけれど、反面、伝えたい思いが溢れているようにも見えて、見た目に反して? 好感が持てた。
改善の余地は大いにあると思うけれど、不思議と見ようという気にさせられるのだ。
それも、この水族館ならではのところ、かな?

とても規模の小さな水族館だから、入館前にはすぐに見終えるだろうと思っていたのに、そんな考えとは裏腹に、展示を見終えて水族館を後にする頃には数時間が経過していた。
水族館らしい大きな水槽はないけれど、展示されている生き物は70種ほどに達するそうで、ギュウギュウに圧縮したような展示が楽しかった。

普通に考えれば、この水族館に行くためだけに柳川まで行くのは現実的じゃないかも知れない。特別な魚好きでもなければ、10分くらいで見終えてしまえる規模の水族館だから。
でも、周辺の水郷観光や、近くの有明海の干潟見学などとセットにすれば、1日観光コースとして、濃厚に楽しめるのではないだろうか?

でも、個人的には、魚好きにわざわざ足を運んでみて欲しい施設だと思った。
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わくわく海中水族館シードーナツ(熊本) [水族館レポート(認定)]

各県各地に大小さまざまな水族館が点在している九州にあって、どうした訳か熊本だけは水族館の空白地帯。
海もあって、長い海岸線を有する県なのに、水族館や相当施設はたった1館だけ。その熊本唯一の水族館が「わくわく海中水族館シードーナツ」だ。

熊本市内から綺麗な海岸線を横目に見ながら(オレが行った時は雨が降っていたけれど)、クルマで1時間半くらい。
天草の静かな内湾に浮かんでいるのが、このシードーナツだ。
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シードーナツの水族館棟は、ドーナツの名前の通り、中心部分が丸く開いた船。海に浮かぶ水族館なのだ。

入館ゲートを潜ると、船まで向かう海辺の遊歩道のような道を歩いて入館(乗船)するのだけど、その海辺の小道には所々水槽が置いてある以外に、本物の砂浜が広がっていて、カニなどが普通に歩き回っている。暖かい時期なら、ここで水遊びや生き物を探したりなどの楽しみ方ができるのだろう。
その時点で何となくワクワクしてくる。オッサンだからこの程度だけど、小学生の頃のオレなら、ここできっと、異常なくらいにワクワクしていたはずだ。

ドーナツの中心は生け簀のようになっていて、そこには大きく育ったタイなどが沢山泳いでいる。
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餌やりができるので、生け簀の縁に立つとその大きなタイが沢山集まってくる。だが、その餌やりに夢中になる人が多いようで、ここに落ちる人が多いらしい。落とし物も多いのだとか。
そんなに!? と、餌を買って、餌やりしてみた。
確かに、タイたちはグワッと集まってきて、勢いよく餌を食べる。でも、それだけ。
オレがおかしいのかも知れないけれど、残念ながら、そこに落ちてしまうほど夢中にはなれなかった。
とは言え、落ちる人や、何かを落とす人は多いらしいので、くれぐれもご注意を!!

展示エリアは、甲板から階段を下りたところにある。
餌やりをしたタイがいる中央の生け簀を取り囲むように、ドーナツの食べる部分が展示室。
円形に続く館内は、薄暗く、先が見えにくい。船の中ということもあって、さほど大きな水槽はないが、点在する水槽を順番に見ていくのは、何となく洞窟探検みたいな感じもあって、ぐるりと1周しても「あれ、ここさっき見たな」と、エンドレスに続いてる? みたいな感じになる。
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どうやら、船内の狭く薄暗い通路には、本来の広さ以上に広く、長く感じさせる効果もあるらしい(笑)
1周すると展示で世界一周ができるみたいな趣向になっていて、そんなテーマに沿って展示生物が並んでいるのだけど、海に浮かんでいるというのに、館内(船内)には意外にも淡水のものが多く、陸地から淡水を引き込まなくてはならないことを考えると、驚くようなものはいないとは言え、結構贅沢な展示なのかも? と思ったり。

館内通路の壁には、所々、窓が取り付けられていて、そこから見えるのは、本物の海。
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展示室は船の喫水線の下なので、窓の外にはドーナツの内側を泳いでいたタイたちが見える。これこそ、海中水族館の海中水族館たるところ、なのだけど、波の穏やかな内湾ということもあり、水は濁っていて、本物の海中世界に感動!! とはいかないけれど……

水族館屋上展望台から見える天草の景色も素敵だった。
船上から周囲の海を眺めていると、小魚が跳ねていたり、さまざまな鳥がいたり、クラゲが泳いでいるのが見えたりと、この水族館ならではの、海の上という環境だからこその光景がいろいろ楽しめる。
水族館船の真横には、イルカがいる生け簀が浮かんでいて、3頭のバンドウイルカが簡単なパフォーマンスを見せてくれる。
ドーナツの中心部にいる魚たちもそうだが、このイルカたちにしても、ここは生き物との距離が近い。それもこの水族館ならではの魅力とも言えるかも知れない。

少し話をしたスタッフ氏によれば「普通の水族館に飽きた人にオススメ」とのことだったが、確かにちょっと変わり種の部類、だろうか?
この水族館の“普通じゃない”魅力があるとしたら、館内のあちこちに数多く貼られている手書き解説かも知れない。
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最近流行りの? 水族館の手書き解説は、ここに限らず、しばしば話題となる。
シードーナツでもあちこちに沢山貼り出されているが、その一部がTwitterで話題になったりと、やはり注目度は高いようだ。
人によっては、展示よりこちらが楽しい!! と思う人もいるかも知れない? シードーナツの注目展示のひとつだ。

少し変わったところはあるのかも知れないけれど、家族で行って普通の水族館として楽しむこともちゃんとできると思うのですよ。
という訳で、普通の水族館に飽きていない人にも、行ってみることをオススメしておきます!!
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凄いぜ!! アクアマリン・EPⅡ [水族館レポート(認定)]

目的は3つ。

・クラカケアザラシ
・オホーツクコンニャクウオ&ニュウドウカジカほか、深海の激レア珍魚
・ラブカ胎仔

前回訪問時から半年ほどしか経っていないので、目的のもの以外はほぼパス!!
急ぎ足でクラカケアザラシの元へ。

いた!! やっと会えた。
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見るのは初めてではないものの、これまで見たことがあったのはメスと幼体だけ。クラカケ柄が鮮やかな大人のオスを見るのは初めて。
これまで見知ったクラカケアザラシとは段違いに鮮やかな模様の綺麗さと、その不思議さにあらためて驚かされる。
ただ、大人のオスとは言え、顔の可愛らしさはクラカケアザラシならではのもののようだ。
ゴマフアザラシと一緒に、特に冷却等もされていない水槽で展示されていた(後日、暑さ対策でバックヤードに戻されたとのこと)ことにも驚かされた。大丈夫なんだ!! って。

ただ、困ったのがアクリルへの写り混み。
アクアマリンはガラスに覆われた建物のため、中は明るい反面、水槽のアクリルには周辺の手すりやら階段やら、もう映り込み祭り。アザラシの黒い身体にオレが映り込む始末。
写真はともかく、とにかく見にくい。海獣エリアだけの話ではないけれど、観覧面が明るすぎて展示が見にくいのはアクアマリンの難点だとあらためて強く思った。

気を取り直して、次なる目的、激レア珍魚たちがいる親潮アイスボックスへ。

するといきなり、前回訪問時には微動だにしなかったザキルスが動いている姿に遭遇。
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うわっ!! 動いてる!! とカメラを構えるも、暗く、さらに床面に置かれた水槽は非常に撮りづらい。
そもそも、アイスボックスの下段は、これまた非常に見にくいのが難点。水槽に向かって土下座するようにして見ないと見えにくく、腰痛持ちのオッサンには結構キツイ。
周りに誰もおらず、かつ、途中、追い越してきた遠足の集団がここにやって来るまで少し時間がありそうだったから、水槽前に寝転がってみたり。

長いヒレをひらりひらりと漂わせながら、顔を下に向けたまま、ゆっくりゆっくりと水槽内を周回。
吻先を砂に擦りつけるように泳いでいたので、写真で見たような優雅な感じの姿を撮ることはできなかったものの、前回、とにかく動かなかったザキルスの動いている様子を見られただけでもラッキーだったのだろう。
しばらく眺めていると、岩のところでストップ。動かなくなったと思ったら、そのままその場で、まったく動かなくなってしまった。動く姿はやはりかなり貴重なようだ。

動かないと言えば、ニュウドウカジカもやはりほとんど動かない。
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オレが行った翌日、6/17に残念ながら展示終了してしまったそうで、まさにギリギリのタイミングで見ることができた。
こちらも岩のようにジッと動かないのだけど、水槽を覗き込む度に、位置が変わっている。時々動いていたようなのだけど、結局、その動く瞬間は一度も見られなかった。

このニュウドウカジカ、“世界一醜い魚”なんて言われることもあるらしいのだけど、生きた姿はそんなに酷いものではなく、カジカ類としてはいたってスタンダードな姿をしていた。
これが醜い? 結構キリッとしていてカッコいいんじゃない?
生きた姿を見るということは、物事を正しく判断させてくれる効果もあるのだ!!

ニュウドウカジカとともに、オレをいわきまで呼び寄せた原動力ともなったオホーツクコンニャクウオ。
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デカイ!!
色も形も、ザラビクニンとか、それ系の魚によく似ているのだけれど、大きさはその3倍くらいあって、展示されている個体も70㎝もあるらしい。
しかも、ほとんど動かないだろうと考えていたオレの読みは外れ、片時も止まることなく泳ぎ続けていた。
こういういかにも動かなさそうな魚が動き回っていると、それだけで心配になってしまうのだけど、この不気味なド迫力は是非、生きてる内にご堪能あれ!!

動き回ることで驚いたのはラブカ胎仔も同じだった。
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ラブカの胎仔は以前、八景島シーパラダイスでも見たことがあったけれど、その時のはまだ初期の段階で、胎仔も1~2㎝ほどのごく小さなものだった。
でも、今回の胎仔はちゃんとラブカの形をしていて、“ラブカを見てる”感があった。
ラブカの妊娠期間は3年半ほどと言われているが、お腹の下のヨークサックは20㎝ほどの胎仔の数倍はありそうな大きさで、仔魚として生み出されるまでにはまだまだ長い時間が掛かることが見て取れた。

でも、何より驚いたのはそれが展示された水槽がかなり明るい場所にあったこと。
ラブカって光が苦手なんでしょ? こんな場所で大丈夫なの? と思うほどの明るさだ。だけど、本来なら胎内で過ごしているだろうベビーは、元気に生きていることをアピールするかのようにクネクネと身体をくねらせる。

動画


これが本当に幼魚まで育ったら…… 凄いとしか言いようのない話なのだけど、本来、胎内にいるはずの状態だから、難しいことも多いのだろうと想像する。
だから、という訳ではないけれど、早めに見に行くことをオススメしておきたい。これはこれで大変貴重な展示だしね。
何にせよ、無事に育つことを祈るばかり。

という訳で、半年前の不完全燃焼気味な気持ちは、すっかり解消し、それ以上に大きな満足感を得て帰途に就くことができたのでした。

やっぱり凄いねぇ、アクアマリンって。

凄いぜ!! アクアマリン・EPⅠ [水族館レポート(認定)]

昨年11月の話だ。
本格的な冬になってしまう前に、アクアマリンふくしまに行ってきた。
新施設の追加など、いろいろ変化していることは知っていたから、行かなくちゃ!! とは思っていたものの、クルマを所有しなくなって以降、足が向きにくくなったこともあり、気付けば2年が経過(汗)
それでもオレの背中を押してくれたのは、アクアマリンふくしまにだけ、時々搬入がある珍魚、ザキルス(Careproctus zachirus)が再び搬入され、展示が開始されたという情報だった。
今や日本で1頭、ここだけで展示されているクラカケアザラシにも会いたかったしね。

久しぶりの訪問はまず、すっかり変貌した入り口周辺で驚くところから始まった。
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その新しい入場ゲートを通ると、目の前は新しい庭園とそれを取り囲むように、これまた見知らぬ回廊ができていて、里山の庭園を見ながら水族館へと向かうような作りに生まれ変わっていた。
その先に綺麗なカワウソ水槽が作られていたりと、大きな変化を遂げていたが、明確な目的を持ってやって来ている身だけに、新水槽見学もそこそこに入館。目的の元へ。

クラカケアザラシがいるだろう水槽へ行ってみると……
いない…!? それどころか、水が落とされ、中に人が入って掃除をしている。
何となくイヤな予感がよぎるが、辺りに聞けそうな人もおらず……

仕方がない。次なる目的であるザキルスに会いに、それがいるだろうエリアへと向かった。
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そのザキルスがいる親潮・深海の展示ゾーンも、新たに「親潮アイスボックス」へと生まれ変わっていて驚かされた。

目的のザキルスは……
いた!! でも、まったく動かない。
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HPなどで公開されていた写真や動画では、それは美しい姿をしていて、是非とも見てみたい!! と思わされた。
あんまり動かないんだろうなぁ、とは思っていたけれど、思った以上に動かず、まさしく微動だにしない。
水槽の前で待っても動かず、他の水槽を見に行って戻っても動いてない。それどころか、午後には丸まってしまって、結局、その美しさを堪能させてもらうことはできなかった。
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深海アイスボックスは、以前よりもひとつひとつの水槽が小さくなり、そこに1~2種類ずつ、深海や寒い海など、低い水温に住まう住人たちが展示されていて、それらを絶対に見逃さずにすむ作りになっている。
だから、目的以外にも珍しいものをいろいろ見ることはできた…… のだけれど……
目的のクラカケアザラシは見られず、それがどうなったのかも分からず、もうひとつの目的だったザキルスは見られたものの動かない。

ウチから近くはない施設だけに、気持ちの上では、何となく不完全燃焼だった。

アクアマリンふくしまの周辺は、殺風景な港湾地域だったのに、海側には長い橋が架けられているし、水族館の道を隔てた反対側にはイオンの大きなショッピングモールが作られていた。
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この時はどちらもまだ完成してはいなかったけれど、不完全燃焼気味が気分もあって、何となく足が遠のきそう、そんな気持ちでいわきを後にした。

その後、オフィシャルFacebookでクラカケアザラシの展示再開や、新たなザキルスが搬入されたことなどを見掛けたが、前回訪問時から半年ほどが経過した今年5月末。オホーツクコンニャクウオ、ニュウドウカジカを展示しました、というニュースに気持ちが揺らぎ始めた。
どちらも見たことがないし、見るからに激レア感が強烈に漂ってる。しかも、この機会を逃すともう見られないかも知れない……

よし、アクアマリン行こう!!

そう決めた直後、またしてもとんでもないニュースが聞こえてきた。

ラブカ胎仔を展示しました、と。

期せずして、とんでもないオマケが付いた!!
Twitterなどでは、マニア達のざわつきが少しずつ大きくなりつつあった。

半年前の不完全燃焼気分を晴らすべく、再び、いわき行きの特急に乗り込んだのだった…

続く

天空のオアシス完全版 完成!! @サンシャイン水族館 [水族館レポート(認定)]

サンシャイン水族館の屋外エリアのリニューアルが終了し、「天空のオアシス」が完全な姿となって公開された。

手渡された資料には、新しくなった屋上庭園は空・光・水・緑に満ちた展示エリアと書かれていた。
公開された日、オレが行った日はサンシャインの名に違わぬ晴天。
そんな中、新生・天空のオアシスへと案内されると、すぐに眩しいほどの緑が目に飛びこんできた。
振り返れば、新しい屋外エリアの目玉とも言える「天空のペンギン」水槽や、ほぼ中央に設置された水槽が、それぞれ水の青さをアピールしていた。
空の青さ、眩しいほどの光り、光り輝く水と緑の青さ…… 確かに、文字通りだった。

新しい屋上庭園は、“これを展示したい”“こういう展示をしたい”というさまざまなプランの中から、選び抜かれたものなのだそうだ。
中でも、ペンギンには力が込められていて、中心的な展示となっている。
TVなどでも盛んに紹介されているイメージリーダー的水槽「天空のペンギン」は、来場者が比較的少ないはずのプレスデーでも、予想通り多くのカメラが集結し、眺めることもままならない人気ぶりだったので、まずはケープペンギンの生息地をイメージした「草原のペンギン」へ。
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手前の芝生の小山も含めた小さな草原は、丸山館長が南アフリカで見たという、草地で暮らすペンギンの様子をイメージしたもの。
ペンギンの展示といえば氷に岩場、というイメージを覆す、イメージに反して? リアルにこだわった展示なのだ!!
日射しが降り注ぐ暑い中だったが、風に揺れる草が思いの外涼しげで、さらに草原の奥には流れる滝の影響もあってか、見た目にはとても涼しげな展示だった。
草の奥には、それこそ手を伸ばせば届きそうな位置をペンギンが歩いている。
見やすいのはもちろんだが、これだけ至近距離で見られるというと、それだけで満足感が得られるというものだ。

もちろん、メイン水槽たる「天空のペンギン」水槽も主役はペンギンだ。

都会の空を背景にした新水槽は、観客の頭上に覆い被さるようにオーバーハングした作りになっていて、そこに立つだけで、床に反射した水紋、そして水の青さに包まれているようで、強い水中感に浸ることができる。
周囲を水の青で囲まれ、さらに床に写る水紋が水を意識させるので、視覚的にはとても涼しげで気持ちがいい。屋外なので暑いのだけど、それをひととき忘れさせてくれるような清涼感があった。

水槽の奥に見えるのは、空…… だけではなく、マンションも見えてしまうのが何とも残念だが、ビルの屋上だからこそ可能になった水景だ。
リニューアル前より広く、深くなったプールで気持ちよさそうに泳ぐペンギンの姿は、まさしく青空を飛ぶ鳥そのものの姿だった。
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そしてこれら2つのペンギン展示に共通しているのが、写真が撮りやすいこと。
どちらも屋外なので大変明るく、撮影環境として有利なだけでなく、草地のペンギンは、手を伸ばせば届きそうな位置をペンギンが歩いているし、天空のペンギン水槽では、まさに目の前をペンギンが泳いでいく。
ここなら誰でも綺麗にペンギンの姿を写真に収めるられるはず。サンシャインで撮影された綺麗なペンギン写真が、世の中に溢れることになるだろうと思う。

水の青さといえば、庭園のほぼ中央に置かれた「きらめきの泉」水槽も、文字通り、水のきらめきを感じられる水槽だった。
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中を泳ぐのはドラドとシルバーアロワナ。最初はドラドのジャンプ給餌を見せてくれるとのことだったので、どんなものを見せてくれるんだろうと期待していた水槽だった。
ドラドだけでなく、確実にジャンプ給餌が見られるシルバーアロワナがいたことはちょっとガッカリ、というか“やっぱり……”と思わされるところではあったけれど、この水槽はパフォーマンスよりも、水槽自体の綺麗さや、水の青さ、を見る水槽なのかも、と思ったり。
中を泳ぐ魚たちも、不思議とキラキラして見えるような気がしたし。

意外というか、新鮮な驚きだったのは、本物の草が植栽されたカワウソの新水槽、「カワウソたちの水辺」。
リニューアル前と比べて、カワウソが走り回る位置が高くされているので、とても見やすく、水槽の前を通りがかるだけで、その動きや可愛さが目に入ってくる。
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そしてそこで目に入るのが、草の上で転げ回ったり、身体をスリスリしたりしてるカワウソたちの姿。
正直、カワウソってほとんど興味のないオレなのだけど、それでも可愛いと思って、フラフラと引き寄せられるように見に行ってしまう効果があった。
悪戯ばかりするカワウソと、この本物の植栽はきわめて相性が悪いそうで、それを実現するにはかなり大変らしいのだけど、カワウソたちは本物の草が気持ちいいのか、その上で可愛い姿を見せてくれる。
とりあえず、オープン後は間違いなく、人だかりが絶えない水槽になることは間違いなさそうだ。

他にも、天空パスと名付けられた、空中の回廊にはペリカンが暮らしているのだけど、それが頭上を泳ぐ様を見上げることができる。

水中から水面を泳ぐ鳥を見上げたことがある人は多くないと思うが、頭上を泳ぐペリカンは、見たことがない光景だけに、それだけで意外なほど大きなインパクトと新鮮な驚きがあった。
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行くまでは大きな期待をしていなかった、というのは先にも書いた通りだけれど、いざ行ってみると、以前より格段に魅力的に見えるようになったペンギンやペリカンの姿に、目が離せなくなり、水や草の青や緑に涼しさを見た。
雨の日や、夜がどう見えるのかは未経験だが、それも含めて、この先もそんな見え方の変化を楽しみたいと思う。
場所柄、オレがとやかく言うまでもなく、多くの人が詰めかけるのだろうし、恐らくは大混雑するのだろうと思うのだけど、新しい屋上庭園、なかなか素敵です!!

速報!! マリホ水族館(広島) [水族館レポート(認定)]

本日6月24日、広島にマリホ水族館がオープンした。
広島市の南、観音マリーナにあるアウトレットモール「マリーナホップ」にできた水族館なので“マリホ水族館”。
広島県下では2つめ、広島市内では初めての水族館だ。
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水族館ができたのは、マリーナホップのほぼ中心、フードコートの跡地。
そのため、規模的には小さい部類。また、“ここでしか見られない”とか目玉的な水族展示とか、そういうのもない。そういう意味ではちょっと異質と言えるかも知れない。

じゃあ何があるの?

テーマはズバリ「生きた水塊」。
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「水塊」とは、この水族館を手掛けた水族館プロデューサー、中村元氏が常々口にする、多くの人が水族館に求めている要素、人を惹き付ける水槽(展示)の要因、などの展示哲学。(オレはそんな風に理解している)
水塊をテーマに据えた施設だけに、これまで中村さんが手掛けてきた水族館以上に「水塊」全開な水族館だ。

だから、魚はもちろんいるが、それが主役にはなってない。
広島の水族館だから、広島の海とか瀬戸内海とか、そういう展示もあるにはある。でも、そんな水槽も「水塊」をテーマに作られている。
この水族館の主役は、あくまで水槽と、その中で動きを感じさせる“水”なのだ。
“流れ”“揺らめき”“青の綺麗さ”“水中感”等々、水槽の中を動く水を見て、感じて、癒される、そんな水族館だ。

それをもっとも象徴しているのが、入館者を最初に出迎えてくれる「波の向こうへ」という水槽。LY5A0223.jpg

中村さん曰く「ずっと眺めていても見飽きない水槽」。
水槽の左右から押し寄せる波が水槽中心でぶつかり、それが観客の方へ向かって押し寄せてくるという作り。
左右から押し寄せる波がぶつかることで産まれる泡や、水面の渦、そんな波と戯れるように泳ぐニジハギたちなど、確かに目の前の水中世界はリアルタイムに変化し続け、もっとも水の動きを目で見て感じられる水槽になっている。
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だからこそ、入館して最初にお客を出迎える水槽、つまりこの水族館の顔としてこの水槽が選ばれているのだろう。

また、波の~ と同じく、TVなどで紹介されることも多い、この水族館らしい水槽が「うねる渓流の森」という水槽。
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水槽内に川の激流が再現され、泡立つ強い流れの中をイワナの西日本産の亜種、ゴギが泳いでいる。
中を泳ぐ魚に広島らしさもありながら、それ以上に、生きているかのように水槽内をうねる強い流れが存在を主張する。
白い飛沫と泡は、見ていて涼しげでもあり、これからの時期、眺めるのにピッタリな水槽だと思う。

個人的に、マリホ水族館のお気に入りポイントも付け加えておこう。

まず、館内が暗いこと。
明るい屋外から来ると、一瞬、何も見えない気がするほどに館内は暗いが、その分、明るい水槽が非常に引き立ち、とても見やすい。
素晴らしい水槽でも、周囲が明るいばかりに、ものすごく見にくくなってしまっている水族館もあるだけに、この暗さは流石!! と思わされるポイント。
また、観覧通路側はしっかり暗いので、アクリル面への映り込みも少なく、写真も撮りやすい。

2つめが、水槽の高さ。
大人向けの水族館、とされているだけあって、水槽の高さはやや高め。そのため、しゃがんだり、かがんだりすることなく、とても見やすい。
どんな素晴らしい展示でも、床と同じ高さではこれまたすごく見にくいので、このちょうどいい高さは好感が持てるポイントだ。
といっても小さい子供が見えない高さでもないから、小さな子供連れでもちゃんと水槽を見ることができる。

3つめ。館内通路が広く取られていること。
水族館の規模に対して、館内通路が広めに取られている。
そのため、せせこましい感じがなく、比較的ゆったりしている。
混雑を見越して、あるいは、車椅子やベビーカー対応などの理由もあるのだろうけど、水中世界にゆったり浸るのに、この狭くない感じは心地よかった。

本日オープンということで、今はすごく混雑しているらしい。
もちろん、この先もしばらくはそんな状態が続くのだろうと思う。
テーマがテーマだけに、ゆったりと眺めて欲しいところ、なのだけど……

「水塊」をテーマに据えた異色の? 新水族館。
それを見てどう思うのか、感じるのか。水族館好きの皆さんにこそ、是非、見てみて欲しいと思う。

アクアマリンいなわしろカワセミ水族館(福島県) [水族館レポート(認定)]

猪苗代湖のほど近くにかつて「いなわしろ淡水魚館」という施設があった。
行きにくい場所にあったのに加えて、行ったことがある人に話を聞くと「わざわざ行かなくても……」

そんないなわしろ淡水魚館は2015年4月、管理者がアクアマリンふくしまへと変わり、現在のアクアマリンふくしま いなわしろカワセミ水族館として生まれ変わった。
アクアマリンふくしまと言えば、圧倒的なまでにモダンで先進的な施設の中に、徹底的に作り込まれた環境を見せる施設、みたいなイメージがあるけれど、生まれ変わったカワセミ水族館でも、そんな展示が行われてるのだろうか? しかも既存の建物を流用したまま、それが可能なのだろうか?
オープン以降、じわじわと聞こえてくる評判も概ね肯定的なものが多かったし、疑問を確かめるべく、猪苗代湖畔へと足を向けた。
と言っても、行ったのは昨年の10月の話なのだけど……

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先にも書いたように、カワセミ水族館は既存の建物がそのまま使われているので、アクアマリンふくしまのような最先端的な雰囲気はない。
本家に比べると規模は小さいし、内陸の水族館なので、展示には海のものはなく、淡水魚や水辺の生き物などに限られるが、水槽内の作りや、その見せ方はアクアマリンらしさを感じさせる。
ちなみに、名前はカワセミ水族館だが、カワセミは展示されていない。

入館してすぐに登場するのが「ふくしまの希少な淡水生物」の展示ゾーン。
水槽を覗き込むと、その中は自然の環境を切り取ってきたかのような、水辺の風景が緻密に再現されている。まさにアクアマリンらしさを感じさせる部分だ。
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こうした水槽を作ってしまうと、生き物が隠れてしまって見えにくくなることが多いのだが、隠れ場所に工夫がなされているのか、魚名板に書かれていた展示生物は苦労することなくきちんと見えた。
水槽の住人はイモリや水生昆虫、小さな魚など、どれも身近な感じのするものばかり。しかし、この展示ゾーン名に「希少な」と付けられているように、実はまったく身近ではない生き物たちという事実は、いろいろ考えさせられる。
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カワセミ水族館でもっともアクアマリンらしさを感じられるのが、小さな水槽が並んだ「おもしろ箱水族館」の展示ゾーンだろう。
壁際にずらりと並んだキューブ型の小水槽が、どことなくアート的なのだ。
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しかも、その中身のコレクションも凄い。
ゲンゴロウやらサンショウウオは福島県内で見られるほぼすべての種類が網羅されていて、その筋のマニアなら大喜び間違いなしのラインナップ。
知らない人にとっては、というかオレもだけど、“こんなにいるの!!”と驚けるボリュームだった。
ただし、小さな水槽で展示できていることからも分かるように、ここにいる生き物たちの大半はとても小さい。

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この水槽は空? と思った水槽でも、よくよく目を凝らすと、小さな何かが動いている。
ゴマ粒くらいのゲンゴロウで、そんなのが何種類かいた。
正直、老眼の目には厳しい…… というか、オレにはほぼ見えない(涙) こんな小さい種類もいるんだ!! という知見は得られたけれど。
そういう極小サイズの生き物がいる水槽には、拡大鏡も置いてあった。
とりあえず、写真を撮りたい人はあらかじめマクロレンズなど、接写ができるカメラや機材を用意しておいた方がいいよ、というのがオレからのアドバイス。

それからもうひとつ。
何故か、館内がやけに寒い。
オレが行った日は、とても天気がよくて暖かい日だったのに、館内は底冷えがするというのか、冷える。
シャツ1枚で入館したら、上着を取りにクルマに戻ったくらい。
屋内だからと油断しがち? だけど、寒いのが苦手な人はちゃんと上着を着ていくことをオススメしておきます!!

新生 マリンワールド海の中道 [水族館レポート(認定)]

マリンワールド海の中道が約半年の休館期間を経て、リニューアルオープンした。

実を言うと、今回のリニューアルにはあまり期待していなかった。
だって、既存の建物を使うだけでなく、一部の水槽はそのまま。しかも、リニューアルのために閉館するのは、あの規模の水族館としては信じられないくらいに短い、たったの半年。
そんなに大きくは変わらないのだろう。そう思ってもおかしくはないだろう。
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でも、実際に行ってみると、思っていたよりあちこち変わっていて、ちゃんと“新しい水族館”に来たという感覚が味わえる、新生マリンワールドに生まれ変わっていた。
まず、入館してすぐの水が流れるエントランスが、それまでとは大きく違っている。
緑の植栽がされた壁に向かうように階段を上がっていくと、そこにあったはずのトンネル水槽はなくなり、その代りに新設された玄界灘水槽に出迎えられる。

ハーフトンネル状になった水槽の上を見上げると、約1分ごとに0.5tの水が降り注がれ、玄界灘の荒波が表現されている。
水が落ちてくると、明るかった水槽はその瞬間暗くなり、頭上には大きな雲のような白い波によって海水は激しく泡立てられる。そしてそれまで目の前にいた魚の姿は見えなくなり、本当に強い波の中にいるような気分が味わえる。
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以前のマリンワールド海の中道の展示テーマは「対馬暖流」だったが、新生マリンワールドでは、それが「九州の海」へと一新。
新しい展示の始まりが、福岡の北側にある玄界灘から始まっているというのは、その後の展示ストーリー上でも重要だったのだろう。
その玄界灘水槽を抜けると、そこから先は九州各地の海をテーマにした展示が続く。
ここに並んだ水槽は以前の水族館から引き継がれたものも多いが、どの水槽も中の住人が変わった他、照明なども変更されているから、やはり“変わった感”が楽しめる。
その中でオレが気に入ったのは、アカオビハナダイが沢山いる錦江湾水槽と、カッコいいオオニベが泳ぐ宮崎海岸水槽、大きくて綺麗なイカがが泳ぐ佐賀イカ水槽の3つ。
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オレが行ったプレオープン時には、まだできあがって時間が経っていなさそうな水槽もいくつかあったので、今後しばらくすると、その3つも含め、水槽の見え方は違ってくるはずで、中の住人の成長などに合わせてより魅力的な水槽になっていくはずだ。

もっとも大きな変貌を遂げたのは、その先に現れる阿蘇 水の森ゾーン。
数少ない淡水の展示ゾーンで、そこに山の中の一部を切り取ってきたかのように、小川が流れ、木や草が茂っている。かつてはマリンサイエンスラボがあった場所だ。
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もちろん、木や草は本物ではないが、川を泳ぐ魚や水草、苔などは本物。
そうした展示を本来は眺めるべきなのだろうけれど、山の中の小川に来たかのような清涼感が心地よく、ひと息つくために立ち寄りたくなる、そんな展示ゾーンだった。
とは言え、実際にオープンしてしまった後は、そんなゆっくりできる場所ではなくなるのだろうけれど……

個人的に“これはいい!!”と思ったのが、かいじゅうアイランドの新しい展示スペースへ移動されたペンギン。
以前は、イルカショープールの地下部分、レストランの片隅みたいな場所に展示されていたのが、文字通り、日の目を見ることに。
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新しいペンギンの住処は、ゴルフ場みたいな芝生の広場。
ペンギンが歩き回ったり、糞を撒き散らかしたりで、綺麗な状態を維持するのは大変だろうと思うのだけど、これまでより広く、明るくなった場所で、手を伸ばせば届いてしまうような近さで見られるというだけで、福岡のペンギン好きは大いに喜べるはずだ。
リニューアル前のペンギンは、ものすごく存在感が薄かったからね。

ここに書いた部分以外にも、変化、変更された部分は多い。例えば、照明が変わり、見やすくなった大水槽や、広くなったスナメリプール、すごく綺麗に生まれ変わったレストラン等々。

是非、自分の目で、変化、変貌に驚き、楽しんで欲しい。
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