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思い出の… 新屋島水族館(香川) [水族館レポート(認定)]

先日、マリンピア松島水族館が惜しまれつつも、88年の歴史に幕を下ろした。
閉館の理由は、老朽化のため。水族館があるのが国立公園内ということで、その場での建て替えが許されないというのが閉館の理由だった。
それと同じ理由で、今年いっぱいでの閉館が予定されているのが香川県の新屋島水族館。
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今年で46年目を迎えるという老舗だけに、少々残念ではある。
それにしても、山頂まで行ける道も整備されているとは言え、こんな場所にイルカや海の生き物が見られる水族館があるという事実は、あらためて考えると驚きだ。今でこそもっと高い場所にも海水の水族館があるが、屋島水族館が作られたのは半世紀近くも前のこと。こんな場所に水族館を作ろうと考えた人に話を聞いてみたい気分だ。

正確な閉館時期は“今年中”ということ以外、決まっていないそうだが、閉館するのは間違いないらしい。
ならばその前に足を運んでおこうと出掛けてきた。

東京に住むオレにとっては、決して行きやすい水族館ではないのだけど、ごく小さな頃から何度か行ったことのある水族館でもあった。
最初に行ったのは、もう40年くらい前。入り口のピラルクー水槽ができてすぐの頃で、その時は館内にいたワニに強く心引かれたことを記憶している。そういえば、屋島山上の交通手段は、今や廃墟のようになっている屋島ケーブルカーだった。

最後に行ったのは25~26年くらい前。まだイルカプールはなく、マナティもいなかった。
それくらいぶりの訪問となると、あちこち変わっていたので、懐かしいというよりは、初めて来た水族館に近い感覚。しかし、小さい頃に輪投げをしたアシカショープールやピラルクー水槽など、昔から大きく変わっていない場所も残っており、館内をウロウロしている内に、昔はここにこんな水槽があった…… 等々、少しずつ昔の記憶が蘇ってきた。
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2Fの円形の回遊水槽はクラゲの展示コーナーに様変わりしていた。

水槽の中身までは流石に憶えておらず、昔と比べてどうか、ということはなかったけれど、展示には別段驚かされる点もなく、むしろ、ここがこうだったらもっといいのに…… みたいな思う点も残念ながら少なくなかった。
閉館が決まっている水族館だからなのだろうか?

でも、海獣類のショーやフィーディングタイムなども充実していて、考えていた以上に、長く楽しい時間を過ごすことができたのは幸いだった。

中でも、予想外に楽しめたのがアシカショーだった。
ショープール同様に年季の入った? 1頭のオス、ナックくんが登場する。
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高齢ということもあってか、一般的なアシカショーとは違い“顔芸”がメイン。
それでも、吐息が掛かりそうなほど近い位置でそれを行うので、小ぶりな技でも迫力を感じたし、逆立ちとか輪投げとか、アシカショーの定番演目がなくてもアシカショーってちゃんと成立するんだなぁ、という発見? でもあった。

遠い昔、100円入れると動く子供用のカートが走り回っていた場所に、小さなイルカプールが作られていて、ショーが観られるようになっていた。
屋島でイルカショーを観るのは初めて。屋島水族館のイルカショーというと、“斜め上を行く”と評される寸劇タイプのショーが行われているそうで、楽しみにしていた。
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しかし、件のショープログラムは土日のみ。平日は“普通の”イルカショー。
でも、ショープールが近く、着水の際に客席に水飛沫が勢いよく飛んできたりと、プールの大きさに見合わない迫力を感じられた。

イルカショープールの向かいには、水族館では少数派のゼニガタアザラシのいるアザラシプールがある。
オレが初めて見た鯨類はスナメリで、4歳の頃。そのスナメリが泳いでいたプールがあったのが、まさにこの辺りだった。

アザラシプールには、ドーナツ型の水槽が設置されている。
この水槽自体は、登別のマリンパークニクスのアザラシプールにもあって、そこで見たことがあったので、あらためて驚くことはなかったけれど、アザラシのフィーディングタイムが終わってしばらく経った頃、アザラシプールの掃除を始めた飼育スタッフ氏がそのドーナツ型水槽に入って、掃除しながら中を何周かしたのを見たのには驚かされた。
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中に空気が溜まってしまうからか、作業は息を止めたまま。
よく息が続くもんだなぁ、と変な感心をしてしまった(笑)

そのアザラシプール前に置かれていたドーム状のアフリカンシクリッドの水槽が。
太陽光が降り注ぐためか、魚たちの体色は非常に美しく、繁茂したコケの緑をバックに、非常に綺麗に見えた。
余談ながら、個人的には屋島でもっとも印象深い水槽だったような気がしている。

幼い頃の思い出が蘇ってきた屋島水族館も、先にも書いた通り、本当に思い出の中だけの存在になってしまうことが決まっている。
香川県には、それに代わる水族館施設のプロジェクトが複数あるようなのだけど、屋島水族館は今年いっぱいで見納めの予定だ。
いつもと変わらない水族館HPや、その後、何の情報も伝わってこない現状からは“本当に閉館するの?” みたいな気分にもなるけれど、気が付いたら閉館してた、なんてことになる前に、少しでも気になるなら、行ける内に行っておくことをオススメしておく。

“今年中”が本当なら、チャンスはあと4ヶ月しかないのだからね。

水環境館(福岡) [水族館レポート(認定)]

九州の水族館はすべて巡り終えた訳ではないけれど、あらかた終わった。そう思ってた。
特に規模の大きなマリンワールド海の中道を擁する福岡県には、それ以外の水族館はないと思っていたから、すっかり終わった気でいた。
しかし、そうでないことを知ってしまった。福岡市から約70㎞ほど離れた北九州市の小倉に、水環境館という小規模な水族館相当施設があったのだ。
知ってしまった以上、行かない訳にはいかないよね…
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名前だけでは分かりにくいが、小倉を流れる紫川という川をテーマにした淡水魚の水族館で、川沿いに建つ紫江’sというレストランなんかが入った建物の地下にある。
その紫江’sが小倉のまさに中心街にあって、辺りはとても賑やか。水族館がある場所らしくないというのか、少々場違い? な感じ。目的の水族館が地下だということもあって、入り口に気付かず素通りしてしまった。

入館料は何とタダ!! とは言えこんな街中で無料の施設。知名度も高くないし、正直、期待はしなかった… のだけど、行ってみて驚いた。
想像以上にちゃんと水族館だったからだ。
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並んでいる水槽はどれも小さいものばかりなのだけど、数は多く、何より、その水槽に展示されている生き物が住まう環境がしっかり作り込まれていたことには感心させられた。やったことがある人なら分かると思うが、小さな水槽にそれを収め、さらにその維持、管理は相当大変なことだからだ。これが無料で楽しめてしまうと思うと、かなりの満足感だ。
しかも、この水族館では、カゼトゲタナゴなど地域の河川の稀少タナゴの血統維持も行っているらしい。
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それに携わるスタッフ氏がどれだけいるのかは分からないが、きっといろいろ大忙しの日々を送っているのだろうなぁ。

水槽の中の魚たちも綺麗なものが多かったのだけど、中でもオヤニラミの綺麗さと大きさには驚かされた。
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淡水魚の水族館でなら、どこでも普通に見られる魚だが、ここの個体は10㎝以上はある大きさで、まず「こんなに大きくなるの!!」と大きさに驚き、さらに、色も鮮やか。赤いヒレにはブルーの模様が入り、「これ綺麗じゃん!!」と色の綺麗さでも驚かされた。
今でこそ日本各地で見られるオヤニラミは元々、西日本の魚。九州はその産地のひとつ。
そのせいか、こんなオヤニラミ、見たことない!! と思うほどの、どこよりも素晴らしい個体が揃っていた。

先にも書いた通り、この水環境館は地下にある。その理由がこれ。
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アクリルパネルの向こうの濁り水こそ、建物のすぐ脇を流れる紫川。
サケのふるさと千歳水族館ばりに、建物の中から川の中を覗けるようになっているのだ。
とは言え、建物は河口に近い場所にあるため、川の透明度はほとんどない。時々、アクリルパネルのすぐ側まで魚が泳いでくることもあるらしいのだけど、川の中がどうなっているのかはほとんど分からない。

それでも、アクリルパネル前に腰を下ろして、目を凝らせば、目の前の泥の上で小さな貝やカニなどが動いているのが見つけられる。
大きな感動とまではいかないけれど、街中を流れる川にも結構色々な生き物がいることが実際に見て取れるし、これはこれで結構楽しい。

上の階に上がれば食事もできるし、そのついでに立ち寄る、なんていうデート? なんかにも都合がよさそう。
すぐ近くには城があったりと、小倉の街の観光ついでにもよさそうだ。
何しろ、これを無料で楽しませてくれるというのだから、かなりの満足感が得られると思う。

ヨコハマおもしろ水族館(神奈川) [水族館レポート(認定)]

関東の、簡単に行ける水族館はほぼ巡り終えた。
しかし、簡単に行けるのに、まだ行ったことのない水族館がひとつあった。
横浜中華街にある「よしもとおもしろ水族館」だ。
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行こうと思えば、横浜はすぐに行ける。仕事や用事で近くまで行くこともあったし、実を言うと水族館の目の前までは行ったこともあった。
以前、某SNSで繋がりのあった人から「ミストラルさんには絶対合わないと思う」というアドバイス? の効果、というワケでもないのだけど、この水族館を紹介する時にしばしば登場する「寿司店水槽」とか「たこ焼き水槽」などのダジャレやジョークをテーマにした水槽は、見てみたいと思わせるものではなかったからだ。

それがどうして行く気になったかというと、吉本興業との関係がなくなり、現在の名称となった2年ほど前くらいから、積極的に深海生物をテーマにしたイベントを開催したり、普通の水族館? みたいな活動も増え、どうやらそれまでの「おもしろ水族館」の路線からは少々変わったようだったから。友人や知人からも、珍しいものも見られる、という話も聞こえていたし。
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館内に並ぶ水槽は考えていた以上に数が多かったことには少し驚かされたが、水槽はいずれも小さいものばかりで、その中を泳ぐのは水槽のサイズに見合った幼魚が中心。それらも驚くようなものは少なく、言葉悪く例えるなら、熱帯魚店的、といった感じだろうか。
もちろん、それは分かっていた。水族館があるのはビルの1フロアに過ぎないのだからね。
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吉本時代の名残り? 「寿司店水槽」とか「たこ焼き水槽」なども健在だった。

そこまでの展示は、概ね想像通り。しかし、深海コーナーには少なからず驚かされた。
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深海コーナーも他と同じく、小さな水槽がいくつか並んだ熱帯魚店的な作りなのだけど、そんな水槽には「何でこんなのいるの!!」みたいな深海生物が入っていたりしたからだ。
中でも、オオグソクムシのアルビノ個体が有名だが、個人的にはヒメコンニャクウオに特に驚かされた。
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いかにも深海魚的な形をした魚が、調子良さそうに泳いでいるというだけでも驚きに値するが、そんな激レア生物に、まさかここで遭遇できるとは思っても見なかったので余計に驚かされた感じだろうか。まったく、水族館やそこで働く人たちには失礼だけどねぇ(笑)

また、それぞれの水槽は深海生物の水槽にしては明るいので、それら珍生物を観察しやすいのもよかった。
個人的には深海生物マニアではないのだけど、このエリアの展示だけで1400円を支払う価値は十分あったと思うし、大きな満足感が得られた。
それに小さな魚も見られる、と思えば、かなりの満足感とすら思えたくらいだ。

ただ、オレがこの水族館に行ったのは、半年近く前の2月のこと。
そのため、オレが見たものがそのまま見られるとは限らないけれど、最近では、ここのスタッフ氏が手作りしたシュモクザメの全身骨格標本が展示されていたりと、何かしら面白そうなものは見られるはず。
中華街に食事や買い物に来たついでに立ち寄ってみるには、珍しいものも見られるし、中華街散策がより楽しくなる要素としては十分以上の魅力がある施設、じゃないかな?

本日オープン 生まれ変わったエプソンアクアパーク品川 [水族館レポート(認定)]

今日7月10日、半年の休業を経て「エプソンアクアパーク品川」がオープンする。
今週に入ってからTVなどでも報道されているから、知っている人も多いと思うのだけど、このエプソンアクアパーク品川は、今年の1月まで「エプソン品川アクアスタジアム」だった水族館がリニューアルしたもの。
仙台うみの杜水族館のようなまったく新しい水族館ではないものの、その中身はアクアスタジアム時代から大きく変わっていて、違う水族館に生まれ変わったと言ってもいいくらい、大きな変化を遂げていた。

入り口こそこれまでと変わらないものの、その周辺は照明なども変わり、大きく雰囲気を変えていて、そこから“違う水族館に来たんだ”という演出が始まっている。
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以前ともっとも大きな違いは、1Fから水族館が始まっていること。
かつては、チケットを買うとエスカレーターで2Fへと上がり、そこからが水族館の始まりだったけれど、単純に水族館スペースは倍になったことになる。

アクアスタジアム時代から“デートにピッタリな水族館”というイメージの強い施設だったが、全般的な印象としてそのイメージはより高められたという印象。とりわけ新設された1Fがそのイメージをより強いものにしているように感じられた。

以前からあったメリーゴーランドなどのアトラクションや、タッチパネル水槽など、子供も楽しめる施設もあるけれど、立ち飲みのバーカウンターがあったり、色とりどりの光の演出がなされたクラゲコーナー(ジェリーフィッシュランブル)なんかは、まさにオトナのカップル向け、と言ったところだろう。
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そこから2Fへと進むと、イルカショースタジアムへと導かれる。
スタジアムはその他の展示ゾーンと比べると、大きな変化はないが、この水族館の最大の売りと言ってもいいイルカショーは新しいプログラムへと変わっている。
新たに設けられた水のカーテンによる演出で、それまでとは違ったショーになっている。
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水のカーテンによる演出は確かに綺麗。
ただ、それとイルカの動きがリンクしていないというのか、まだその新しい装備を生かし切れていないような印象はあったけれど、イルカたちの構成が若干変わっていたりと、今後の進化、変貌が楽しみな要素もある。
これまでレベルの高いイルカショーを見せてくれていた施設だけに、今後の展開を楽しみに期待したいと思う。

もうひとつの売りであるマンタが泳ぐトンネル水槽。
こちらもイルカショースタジアム同様、変化の少なかった部分だが、水槽内を泳ぐメンバーに若干の変化があった模様。
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最大のトピックスはシノノメサカタザメの追加だろう。
他にも数種類のエイが追加され、この水槽だけで12~3種類のエイが見られる。
他のエリアの水槽にいる種類も含めると、日本でもっとも多くの種類のエイが見られる水族館では? と思うほど、エイ類は充実している。
他にも、2Fは以前とは大きく変貌を遂げており、アクアスタジアム時代によく行っていた人なら、その変貌ぶりにきっと驚くことだろう。

変化という点では、もっとも大きな変化と言えるのが、新設ゾーン「アクアジャングル」だろう。
ここは以前、アシカショースタジアムだった場所だ。
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そこに以前はいなかったピラルクーなどの淡水魚や爬虫類などが展示されている。
あのアシカショーを無くしてまで…!? と思うところもあるものの、展示の盛りだくさん感は高まった。
余談ながら、このゾーンにも淡水エイが沢山いるし、人気のカピバラもいる。
その分、アシカショーは以前より簡素なものになってしまうが、オットセイは常時見られるようになっているし、最近人気急上昇中のコツメカワウソも見られる。
海獣濃度もかなり高まっている。
エンターテイメント路線も強化された印象だが、水族館としてのコンテンツの充実にも力が注がれたことは間違いない。

ターミナル駅からの近さなど圧倒的な行きやすさは変わっていない。
その変貌ぶりは、是非、自身の目で、体で、体感してみて欲しい。

速報 仙台うみの杜水族館(宮城) [水族館レポート(認定)]

これまで宮城県の水族館といえば、マリンピア松島水族館だった。
しかし、松島水族館は老朽化のため、先日5月10日、惜しまれつつ88年の歴史に幕を下ろした。
それと入れ替わるように産声を上げるのが、7月1日にオープンする「仙台うみの杜水族館」だ。
仙台(宮城)の新しい水族館として、歴史ある松島水族館の後継園館として。あるいは震災で大きな被害を被った宮城県の復興の象徴として… 等々、さまざまな使命や意義を帯びた、とりわけ大きな期待が集まる中での出発だ。
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仙台うみの杜水族館をひと言で言い表すなら、21世紀のマリンピア松島水族館、といったところだろうか。
新水族館の展示には、マリンピア松島水族館の展示物の多くが受け継がれていることもそう感じた理由だと思うのだけど、総合水族館としてマリンピア松島水族館に無かった要素、大水槽とイルカショーがプラスされ、館内や水槽の作り、照明などが現代風になり、マリンピア松島水族館が生まれ変わったらこんな風になったんだろうな、というのを具現化したような水族館だと思ったからだ。
とは言えオレは、マリンピア松島水族館はアウェーだし、特別な思い入れもなかったから、地元の人や、そこに強い思い入れがある人からすれば、また違って見えるのかも知れないけれど……

マリンピア松島水族館は、水族館に行きたい人が、見たい物、期待するものがひと通り揃った総合水族館だったけれど、仙台うみの杜水族館にもそれは受け継がれている。
想像していたほど大きな水族館ではなかったけれど(小さい水族館という意味ではないよ)、ひと通り展示を見終えて水族館を出た時、“水族館に行ってきた”という確かな満足感が得られるはずだ。

新水族館の“顔”でもある大水槽は三陸の海をテーマにしたもの。
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容量は990t。幅や奥行きもさることながら、水深は7.5mと深めに設定されているのが特徴の大水槽で、水槽上部には屋根がないので太陽光が降り注ぐ。天気のいい日に行くと、より一層綺麗に見える。
できてまだ日が浅い水槽のはずなのに、水の透明度はかなり高く、入念に準備されたことが窺える。
冷たい海の魚、暖かい海の魚が入り交じる三陸の海の大水槽だけに、様々な魚が泳いでいる。主役はやはり形を変化させ続けるイワシの群れ… などではなく、2匹いるヨシキリザメにこそ注目して欲しい。(※6/30追記 ヨシキリザメは死亡により、現在は見られないそうです)
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漁獲量は多い種類だが、水族館では超激レア種で、オレも見たのは初めて。
飼育不可能種に近いこのサメを水槽の主役に据え、困難な飼育にチャレンジしていることには賞賛と応援を送りたいと思う。
サメの話については、また。
ちなみにこの大水槽、フロアぶち抜きで1Fからも2Fからも見ることができるが、イワシの群れやヨシキリザメを見るなら、2Fがオススメだ!!

仙台うみの杜水族館のもうひとつの“顔”となるのが、イルカショーだ。
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宮城県では初のイルカショーとなるだけでなく、東北地方ではイルカショーを見られるのは青森の浅虫水族館のみと、これまた貴重な存在。宮城の人たちからすると、待望の、かも知れない。
プールと客席の間には、アクリルも柵もないので、とても近く感じられるのがいい。
そのため、ショーの時はできるだけ前の方に座った方がその魅力を感じやすいと思う。
心配される水飛沫も、オレは一番前の席で観ていたけれど、ほとんど濡らされることはなかった。たまたまかも知れないけど。

新たにオープンした水族館のイルカショーというと、イルカがこなせる技が限られショーとしてはかなりグダグダなものも多いけれど、ここのものは違った。
運営を手掛ける八景島シーパラダイスからやってきたイルカたちは、仙台に来るよりずっと前からトレーニングを開始。仙台へも早々にやってきて、新しいプールでのトレーニングをスタートしていたため、ちゃんとショーとして成立するレベルに仕上げられている。
完全な状態を100とするなら、60~70くらいのレベルには達していると思う。
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ショーにはアシカも登場するが、それらも5月10日まで松島でショーを行っていたベテランたち。安心して? 楽しませてもらえる。

ピラルクー水槽と、亜南極種のペンギンが暮らす水槽など、観覧通路が明るすぎて水槽内が見にくいなど、残念に感じた部分も無くはなかったけれど、何れにせよできたばかりの水族館である。
残念と感じる人が多ければ、この先対策されていくのだろうし、水槽の展示も変化、発展し、もっとよくなっていくのだろうと思う。
余談ながら、ピラルクー水槽は天気の悪い日の(暗い)方が見やすいと思う。大水槽やイルカショーは晴天の日がオススメなので、どっちを取るか、なんだけど…

水槽や展示の進化、発展も含め、この先もずっとワクワクさせてくれそうな新水族館だ。
館内にはかなりちゃんとしたフードコートもあるから、1日掛けて水族館を堪能する!! なんて人でも大丈夫。

ただし、しばらくは相当の混雑を覚悟した方がよさそうだけど。

新生・名古屋港水族館(の大水槽) [水族館レポート(認定)]

名古屋港水族館は魚がいる南館、イルカやシャチのいる北館で構成されている。
92年にオープンした南館に対して、北館のオープンは2001年。
9年もの差があると、やはりその間のハード、ソフト両面の進化は著しく、北館を見た後で南館に行くと、どことなく古い感じがしてしまう… そんな気がしてた。
開館から23年が経過しているし、リニューアルを… という話が出てきても不思議はない… なんて思っていたら、一昨年(13年)9月からリニューアル工事が始まった。

しかし、そのリニューアル、全面改装ではなく、サンゴ礁水槽とその周辺の水槽を改修するだけなのだという。
個人的には、リニューアルの優先順位は後の方じゃない? なんて思っていた部分から手が付けられることにちょっぴり違和感。
しかも、リニューアル後は生きたサンゴの展示に力が注がれるという。
大都市の港に立地する名古屋港水族館に、サンゴのイメージはない(と思う)。そこで生きたサンゴの大規模展示? どうして? と思ってしまうのだけど、とにもかくにも、大水槽とその周辺水槽がサンゴを中心とした展示に生まれ変わるとのことだった。

1年以上にも及ぶ長期間の工事を終え、昨年末に生まれ変わった姿が披露された。
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新しい大水槽はと言うと…
水位が上がっていて、以前より水深が増していた。また、アクリルパネルは研磨されて綺麗になっていたし、中の擬岩や擬サンゴも鮮やかになってた。
でも、正直に言うと、“リニューアル”という言葉からイメージするほどの変化、とは思えなかった。
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ちなみにこれは09年に撮影した大水槽。上の写真と見比べてどうだろうか?

魚たちも新たに入れ替わったのだろう。2m超のシノノメサカタザメを筆頭に、種類数も多かったし、どれも綺麗!! それらを探しだして眺めるには、十分に楽しめると思う。
実際、オレ自身、目の前を行き交ういろいろな魚たちに楽しませてもらったしね。

もっとも大きく変わったのは、大水槽横に並ぶ、サンゴ礁生物の水槽。
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以前はさほど大きくない水槽がいくつか並んでいた部分が、新たに台形の水槽へと作り替えられていた。
名古屋港水族館でしか見られないオオシャコガイも、新しい水槽でちゃんと展示されていた。移動するの、大変だっただろうなぁ…(笑)

一方、水槽上のフロアには、これでもか!! と言わんばかりの大量のサンゴが並び、こちらはすべて本物。株数は日本の水族館の中で最多なのではないだろうか?
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その圧倒的な物量には、ただただスゲェ!! と思わされる。
しかし、大水槽の一角を占めるサンゴ展示槽以外にも、やはり生きたサンゴが入った水槽が並んでいる。
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しかし、これだけサンゴの水槽ばかりあっても、お腹いっぱいと言うのか、もういいや… みたいな気分になってしまうのも事実で、ちょっともったいないなぁ、と。
とりあえず、サンゴを沢山展示したいという意図だけは、しっかり伝わってきた。

今ひとつ伝わりにくいけれど、お金はいっぱい掛かってるリニューアルだと思う。
目新しさ、という驚きではないかも知れないけれど、色々“スゲェなぁ!!”と思えることは間違いない。
とにかく、サンゴの物量は圧倒的。それだけで十分に驚きに値すると思う。

久しぶりの… アクアトトぎふ [水族館レポート(認定)]

小学生くらいの頃のオレにとって、それが開催されると聞いただけでドキドキしちゃうような、抗しがたい魅力を放っていたもの…
それは、アマゾン展。
当時は夏休みになると、デパートなんかでよく開催される定番イベントだったのだ。
流石に大人になってからは、例え開催されていたとしても、わざわざ行くことはなくなったけれど、アクアトトぎふでアマゾンをテーマにした企画展が開催されていると知った時、これは行かなくちゃ!! と心を揺さぶられた。
そんなアマゾン展が、何と6年ぶり!! のアクアトトへ足を運ぶきっかけとなった。

せっかく行くからには、企画展以外もしっかりと楽しみたい。
色々と楽しみにしていたものの中のひとつが、850匹も泳いでいるというイタセンパラ。
絶滅が危惧されるタナゴのひとつであり、天然記念物でもあることから、水族館でもなかなか見られない希少種だ。それが繁殖個体とは言え、850匹の群泳なんて!!

期待しながらその水槽へと行くと、確かに大小様々な魚が沢山いる。
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よく目を凝らすと、タナゴがいるのも分かる… のだけど、ホントにこれ、イタセンパラなの? という感じ。
例えて言うなら、東京ドームの2F席から、コンサートを見てるみたいな感覚。
遠くのステージで動いている豆粒みたいな人が、本当に聞こえてくる歌を歌っているのか心配になってくる、そんな感じ。
様々な魚たちが泳ぐ川の中を覗き込むような感覚が味わえる水槽も、1匹(種)の小魚をしっかり見るという目的には向いていない。
イタセンパラがアクリルパネルの近くに来てくれないこともあり、もっとも近くても1m以上離れた位置からしか見られない。
こことは別に、ちゃんと姿形が見られる水槽も欲しかったなぁ…

淡水魚の水族館というと、幼い頃、川遊びした記憶が蘇り、懐かしいと感じる人が多いのだとか。
しかし、70年代の東京で幼少期を過ごしたオレに、そんな記憶はない。魚と言えば、ペットショップなどで売られているのを見るものだったから。
そんなオレには、順路前半の日本の淡水魚よりもむしろ、世界の魚の展示ゾーンの方が馴染み深く、懐かしかったりする。日本で生まれて育っているというのにね(笑)

中でも印象深かったのが、メインの大水槽たるメコンオオナマズの水槽。
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久しぶりに見るその水槽は、脇役が大幅に充実し、とても賑やかになってた。
いずれの面々も、好みではないのでウチで飼っていたことはないけれど、売られているのは見たことがある知ったものばかり。
しかし、いずれもオレの見知ったものとは全然違う巨大さで、オレの中のイメージはすっかり覆された。
主役であるはずのメコンオオナマズはそっちのけで、脇役のコイ科の面々がオレの前を通り過ぎる度に、“うひょー!!”とか言いながら、ついついカメラのシャッターを切ってしまう(笑) 好きではなかったはずなのに…

ついでに、給餌解説の後、少し話を聞かせてもらった飼育スタッフ氏の説明も素晴らしくて、他のお客がいなければ、もっと話を聞かせてもらいたかったくらい。
そのお陰で、それほど好みではないメコンオオナマズに対する興味、関心も深まったような気がした。

アジアの大型コイ科魚類に心を掴まれた後に待っているのは、アフリカ産魚類の展示ゾーンだ。
そこで顔を揃える面々も、やはりそれぞれに思い出や思い入れのある顔ぶればかり。
水槽の前にしゃがみ込み、行き交う魚を眺めていると、その後を追いかけるように魚名が頭の中を駆け抜ける。
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キタリヌス… ブリキヌス… 何でオレはそんな名前を知ってるんだ?
どうやら憶えていたことさえ忘れていたくらい、久しぶりに思い出す名前。
それと同時に思い出される、それらを指をくわえて眺めてたガキンチョの頃のこと。
どうやらオレも、淡水魚の水族館ではノスタルジックな思い出に浸れるらしい(笑)

コイ科、カラシン科、いずれも興味が薄い、というかむしろ、好きではないグループの魚たちなのに、今回、感動させられたのはそれらが中心。
思い出に浸れたからか、展示されている個体がよかったからなのか。それともその両方?
いずれにしても、久しぶりの訪問は気持ち的に、とても充実したものだった。

そういえば、オレを引き寄せたアマゾン展はというと…
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そのテーマはカラシン。
先にも書いたように、オレはカラシン科の魚があまり好きじゃない、というか、どちらかというと好きではない部類。
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こちらは常設展示のアマゾンのカラシンたち。ここも感動的だった。

しかし、常設展示のカラシンたちによって気持ちが温められていたのか、思った以上? に、なんて言っては失礼かも知れないが、楽しかった。
そこに展示されているものは、常設展示のものには流石に敵わないけれど、そこに添えられた解説は、実際現地に足を運び、その地で観察されたその種類本来の姿が伝えられていて、そうなんだ!! と驚かされることしきり。

この企画展は、カラシンに特別な思い入れはなくても楽しめるけれど、そこに展示されている魚を知っている人の方が、より楽しめるのではないかと思う。
そういう意味では、オレにピッタリな企画展だったのかもね(笑)

マグロの餌やり@串本海中公園 [水族館レポート(認定)]

今回の串本行きでは、ステラマリス以外にも、とても楽しみにしていたものがあった。
それはマグロの餌やり。
大水槽のマグロに餌を与えられるという、串本海中公園ならではのプログラムだ。
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串本に限らず、水族館で飼育生物に餌を与えられるプログラムはいろいろあるけれど、結論から言えば、それらの中で一番面白かったと思う。
理由は、与えた餌をマグロに食べさせるのが簡単ではないから。

マグロは非常に神経質な生き物だ。自分が食べようとしている餌に他の魚が向かってきたりなど、自分の進路に他の魚が入ってくることを嫌がる。
進路が重なると、餌を食べずに引き返してしまったり、その横を泳ぎ去っていってしまう。
以前、大水槽の給餌を間近で見せてもらっていた時、そんな光景を何度も見掛けたので、「マグロの餌やり」ができるようになったと知った時、「他の魚に全部食べられちゃうんじゃない?」と思った。それと同時に、どうすればうまく食べさせられるだろう? という部分に挑戦し甲斐がありそう、とも思った。

海中展望塔からまっすぐ大水槽の上へと向かい、チャレンジ開始。
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小皿に盛られた餌は、日によって構成が多少変わるらしいのだけど、オレが行った日はアジ、ソウダガツオ(マルソウダかな?)とアミエビ。このひと皿で200円。1日20皿の限定だ。

マグロってアミなんて食べるの? と思ったのだけど、これは水槽に沢山いる小魚用。
これはサービスではなく、餌を食べにくるマグロの前方をクリアにするためのもの。
アミで小魚たちを集めてスペースを作り、その空いた場所にマグロ用の餌を投げるというのがその与え方だ。
マグロがそこにいなくても、空いた場所にさえ投げられれば、持ち前のスピードで突っ込んでくるので、とにかく誰もいない所を狙うのがポイントらしい。
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言われた通りにやってみると、確かに素早く餌に向かう様子が見て取れた。しかし、他の魚に取られてしまったり、群れた小魚たちが投げた餌に群がってしまうことも多く、そうなるとやっぱり近寄ってこなくなる。
ただ、以前に給餌を見せてもらった時よりも、餌に対する反応が格段にいい。マグロだけでなく、サメの活性も高いようで、餌を投げている位置に近づいてくる。
特にサメたちの反応のよさは驚きだった。いつもは給餌時間でも無関心に泳いでいたのが、水面近くまでやってきて、餌を食べようというそぶりを見せるのだ。

大水槽の担当スタッフ氏によれば、水温の影響なのだとか。
オレが行った当日の大水槽の水温は23.7℃。これが25℃を上回ると、マグロたちの反応は鈍り、代わりにロウニンアジの活性が高まるのだという。
水温が下がってきたことで、ロウニンアジが落ち着き、マグロやサメの活性が高まってきたという。10月は海の中を見るだけでなく、マグロに餌を与えるにもベストなシーズンだったというワケだ。
サメ、それもオレの好きなメジロザメ類だと、ついついそちらにも餌を与えようと頑張ってしまう(笑) 本来はマグロに与えるべき餌なのだけどね…
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マグロにもサメにも共通しているのが、餌が水面に落ちる音に反応すということ。
そのため、餌を投げる際も、水面に勢いよく叩きつけるようにして投げると、非常にいい反応を見せてくれる。

マグロは餌をロックオンすると、流石に動きが速いので、ほぼ食べ損じがない。
柔軟性がない体にも関わらず、小回りがきくようで、間近に落ちた餌も思いの外上手に食べる。反面、サメたちはこれまた意外なくらいに小回りがきかず、餌が顔の近くに落ちると、反応はするものの、それを食べることができないのだ。
それでも、餌の小皿が3枚めになる頃には、何となくコツのようなものもつかめてきて、狙ったマグロ、サメに高確率で与えられるようになってきた。

マグロはその進路を予測しながら、できるだけ遠くに、できるだけ強く投げると食べさせることができる。
サメはマグロほど泳ぎが速くなく、しかも近くまで来るので、そこまで遠くに投げる必要はないが、先にも書いたように小回りがきかないので、やはり進路を予測しつつ、顔の数m前あたりに投げてやるとうまく食べられるようだ。サメはマグロと違い、小魚が群れていてもそれを気にせず突っ込んでくるので、餌を落とす位置さえ決まれば、確実に食べさせることができる。

活性の高いマグロはスゴイ!! 餌が着水するや否や、速いスピードでそれを食べ、直後にターンして戻っていく。写真に撮ろうと餌にピントを合わせて狙っていても、とにかく速くて撮れない。黒い影に慌ててシャッターを切っても、そんな頃にはもう泳ぎ去った後だったりするのだ。
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餌が落ちた瞬間に食い付いたりすると、激しい水飛沫が上がり、通路で見学していた数名を濡らしてしまったことも。まぁ、マグロに水を掛けられる体験なんてなかなかできることでもないので、それはそれで…(笑)

夏場はロウニンアジがやはり水面付近まで上がってきて、激しく餌を食べるので、それ狙いの釣り人がその動き方や、餌の食べ方などを研究するため、何皿も与えていた人もいたこともあるらしい。
また、2人連れだと、ひとりが餌やり、もうひとりはトンネルでスピーディな摂餌シーンを見上げる、なんて楽しみ方をする人もいるらしく、大水槽担当スタッフ氏もオススメとのこと。

これまでいろいろな水族館で、いろいろな生き物に餌を与えてみたけれど、個人的にはこれが一番面白かった。
水槽の魚に餌を与えるだけなら、それほど面白くはないと思うのだけど、限られた餌を、いろいろ考え、工夫しつつマグロに食べさせるというチャレンジは、やり甲斐という点ではかなりのものだ。

これまた串本に行きたくなる理由が増えてしまったよ…

室蘭水族館(北海道) [水族館レポート(認定)]

日本には大小100以上の水族館が存在しているが、一部の地域を除くと、1県につき1~2館が基本。東京みたいな人口密集地には複数館が存在する所もあるけれど、そんなのは数少ない例外だ。
しかし、北海道には何と10館もの水族館が存在しているのだ。
まぁ、ひとつの都道府県といっても、日本の1/5に近い面積を有する広大な地域だから、そのくらいあってもおかしくはないのだろうけど。
ただし、そのすべてを回ろうと考える他地域の者からすると、その広さとあちこちに点在する(水族館の)立地条件は、なかなかハードルが高い。

オレはこれまで、その10館中、6館回ったので、残りはあと4館。
その中で、比較的簡単に行けそうな室蘭水族館に行ってきた。
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実は、昨年も行くことを計画したものの、北海道に行くのが11月になったため、冬期休館に入ってしまっていたのだ。

室蘭水族館は水族館らしく海の近くに立地しているが、周辺は広い駐車場と団地に囲まれていて、その端の方にこぢんまりと存在していた。
入場ゲート周や、奥に見える水族館の敷地内の可愛らしいキャラクターなどなど、どことなく幼稚園のような雰囲気。ゲートをくぐって入館しても、そこに広がる庭に数々の遊具が点在していて、オレは水族館に来たんだよね? と少々不安になりかける(笑)
だが、その小さな遊園地的な庭にも、アザラシやペンギン、トドのプール、タッチングプールなど水族館展示も点在していて、北海道以外の水族館ではあまり見掛けないゼニガタアザラシがいたり、タッチプールの中にホタテやホヤがいたりするのが北海道の水族館らしいところ。
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オレが行った日は、幼稚園の遠足が入れ替わり立ち替わりやって来ていたけれど、そんな子たちが楽しそうに大はしゃぎしているのを見ていると、この水族館はそんな小さな子たちにとっての夢の国なのだろう。中にははしゃぎすぎて? オレの目の前でタッチングプールに落ちた子がいたほどだ。流石に驚いたけど(笑)

気を取り直して? 水族館棟へと入館すると… 小さい…!!
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規模は大きくないと聞いていたのだけど、オレが考えていた以上に小さく、この写真に写っている水槽がほぼすべて。あとは2Fに小さな水槽がいくつかあるだけ。

薄暗い空間に汽車窓水槽が並ぶ、典型的な“昔の水族館”。ガラスも結露していて、水槽の周辺は何だか湿っぽい。
こんなレトロ感を味わえるのは、越前松島水族館とここくらいではないだろうか?
とは言え、遠くからわざわざやって来た者にとっては、ノスタルジックな雰囲気よりも、水槽の中身を堪能したいもの。その展示は地元の魚に特化したものになっているらしい、と耳にしていたので、楽しみにしていた。

そこで困ったのが、古い水族館に共通する、水槽の薄暗さ。
暗いのではなく、薄暗い。
見えない訳ではないけれど、光量が足りない。違う言い方をすると、綺麗に見えない明るさ。ちなみに、写真を撮ろうとすると絶望的な気分になるくらいの明度。

写真が撮れる撮れないだけならいいのだけど、水槽や水族館が古くさく見える要因となってしまうように感じる。旧い水族館が、本当に古臭く見えてしまう原因は、この薄暗さに原因があるのでは? と常々思っているのだけど、展示内容に合わせて、光量やその当て方を見直すだけで、この古臭さは改善できるんじゃないか? と思う。

地味な色合いの北の海の魚たちとは言え、中の魚たちの色も冴えない(ように見える)。
カジカやカレイなど、北の海の住人たちは、馴染みが薄いこともあって、どれがどの程度珍しいのかは、正直、あまり分からない。
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今回の北海道遠征で見た中では、もっとも大きなオヒョウがいた。水槽から溢れそうなサイズ(笑)

でも、初めて見るような種類には、残念ながら遭遇できなかったようだ。
ただ、カレイの仲間がかなり充実していたことと、日本最多? と思えるくらいにホッケが沢山いたのが印象に残った。
ひとつの水槽に対して、1~2種のみしか入っていない水槽が多いので、これらの魚に知識がなくても、分かりやすくてよかった。

オレが行った日は周に1度の休演日だったらしいのだけど、トドのショーも行われている。

純粋に魚を見ることを目的に出掛けると、ちょっと物足りなさがあるかも知れないが、小さな子を連れて出掛けるなら、安全に楽しめる場所として良さそうだ。
そこに水族館も付いていると考えれば、300円というお得な入館料も手伝って、高い満足度が得られるのではないかな?
実際、地元の人たちは、そうやってこの水族館を楽しんでいるのだろうと思う。

久しぶりの… アクアマリンふくしま [水族館レポート(認定)]

今年は例年になく? 久しぶりに行く水族館が多いような気がするけれど、またまた久しぶりの水族館、アクアマリンふくしまに行ってきた。3年ぶりだ。

アクアマリンふくしまは、先の大震災で被災、大きなダメージを被ってしまったものの、たった4ヶ月で再オープンへと漕ぎ着けるという偉業を達成した、というのはご存じの通りだ。
もっとも好きな水族館のひとつでもあるから、3年前までは毎年必ず足を運んでいた。
復興オープン後もすぐに行ったけれど、水槽の中身は、それまでの素晴らしさが嘘のように、徹底的に破壊された痕跡が各所に見られ、それが凄くショッキングだった。
それ以降、足が向かなかったのは、その時のショックが後を引いてたからなのだろうと思う。
でも、ずっと気にはなってた。
新しい魚の搬入のニュースなんかを見聞きする度、行きたい!! と思いながら、どこか怖いような感覚もあって、そうこうしている内に3年が経過してた。

3年前は、水族館の周辺にも震災の痕跡があちこちに残り、何とも言えない気分になったものだが、流石に3年もの時間が経過したからか、水族館の周辺やその道中までの道もすっかり綺麗になってた。

気になる水族館はというと…
ちゃんと綺麗になってた。もちろん、震災前と同じではないけれど、今回が行くのが初めてだったとしても、お気に入りの水族館になっていたと思う。

久しぶりの訪問で変わった所…
まず最初は入館してすぐ。天井からぶら下がるダンクルオステウスの口にウミサソリが。
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親潮水槽を蹂躙してたアザラシがいなくなり、再び平和で綺麗な魚の水槽に戻っていたり、知ってはいたことだけど、海獣展示ゾーンのセイウチがいなくなり、かつてセイウチがいた水槽は、トドが泳ぐスペースになっていたりなど、ちょっぴり寂しい? 変化もあったけれど、アジアの水辺のアロワナ水槽や、マングローブ水槽など、オレが好きだった水槽も、以前の状態に近づきつつあった。
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また、アクアマリンを象徴する水槽のひとつでもある、キンメモドキの水槽も綺麗に復活。
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もちろん、かつてと同じほどではないし、キンメモドキの群れを動かしていたサメもいなかったけれど、復興オープン直後は、震災によって水槽内が破壊し尽くされた痕跡がまじまじと見えて、大水槽と並んでショッキングな水槽になっていた。それがここまで綺麗に復活してるのを観られただけでも、嬉しく思えた。

大水槽もそうだ。
震災復興を機に、水槽内の壁が青から黒に塗り替えられた。何でも、黒潮の色、だそうだ。
でも、再オープン時の水槽は、水も濁っていて、魚も少なかった。初めて見る黒バックの水槽は、黒潮どころか、ドブを連想させるようで、オレを凹ませたのだけど、3年ぶりに見る大水槽は、クリアな水の中を力強く泳ぎ回るカツオのお陰か、生命感に溢れた、アクアマリンらしい水槽に戻ってた。
個人的には黒より青の方がやっぱり好きだけれど、少なくとも今回は、ドブは連想できなかった。

大水槽と言えば、その前に寿司屋ができていたのも大きな変化と言えるだろう。
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モントレーベイ水族館よろしく、サスティナブル・シーフード(持続的に利用可能な魚介類)というテーマを、分かりやすく紹介するためのもの。
そのテーマを寿司屋という形で紹介するのは、アクアマリンの安部館長の夢だったとか。
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ネタは日替わりで、資源量の安定したものが使われるのだとか。
6貫で1030円という値段は決して安いとは思わなかったけれど、好奇心もあり、美味しく味わってきた。
普段はツナ缶でしか口にする機会のないキハダを、初めて生で食べられたのが個人的には収穫だったかな。

他にも、一時は展示が中断していたサンマも展示されていたり、アクアマリンならではの寒い海の魚の充実したコレクションにも再開できた。

あれから3年も経ったのだから、当たり前だと言われてしまうかも知れないけれど、アクアマリンふくしまは、綺麗な展示が楽しめる水族館に戻ってた。
行ったことがない人にもオススメできるし、震災前を知ってる人でもガッカリすることはないはずだ。

久しぶりだったからか、何だかすごく楽しかった。
これでまた、以前みたいに“定期的に足を運ぶ水族館”に復活、となりそうだ。
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