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「水族館巡りのゴール」その後、プラスα [雑談]

3月に開催させてもらったイベント「水族館巡りのゴール」では、日本に存在する約240の水族館や相当施設の中から、ここだけ行っておけば“日本の水族館は制覇しましたよ”、と宣言していい? 水族館の認定を、オレを含めた水族館ブロガー3名(めnち、かめきちかめぞう、ミストラル)によって、勝手に行わせてもらった。

その数、110施設。

認定水族館の基準は、

・展示種類数50種類以上
・展示総水量10t以上
・水族館と名乗っていること
・動かせない水槽があること

の4点。

手前味噌ながら、なかなかいい基準だったと思っていた…… のだけど、この基準には“穴”があった。
個人的には、ライカム問題と呼んでいるのだけど、この基準に照らし合わせると、水族館とは言いにくい施設(水槽)なのに、認定水族館になってしまう施設があることが分かったからだ。

問題となった水槽は、沖縄のイオンライカムにある「ライカムアクアリウム」。
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アクアリウム(水族館)と名乗っている、どう見たって10t以上ある動かせない水槽。50種類はいなかったけれど、3ポイント獲得で認定というルールでは、認定水族館になってしまうのだ。

友人の水族館人にその話をしたら、

「ライカムは水族館か!?」と言われた。オレもそう思う。
立派な水槽だけれど、水族館として出掛ける場所ではない。でも、基準は満たしてる。
他にも「博多ベイサイドプレイス」の大水槽など、基準を満たしてしまう非・水族館施設があること発覚。
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これはもう、基準を見直す必要があるだろう、ということになった。

他にも、リストには載ってない施設が見つかったこと、「マリホ水族館」のオープンで認定施設が増えること、認定はしているけれど、行ってみたら基準を満たしていなかったことなど、認定基準と認定施設の見直しも行うことにした。

まず、認定基準。
上記4つの基準に加えて、“入館料”“専用の建物”“専用の入り口”“水槽の数”などの案が出され、その中から“水槽が10本以上あること”を新基準として追加。
5つの認定基準の内、4ポイントを満たす施設を認定水族館とすることになった。

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また、「マリホ水族館」「やながわ有明海水族館」の2施設が新たに認定施設となり、「厚岸グルメパークミニ水族館プティ」「小笠原水産センター 小さな水族館」が認定から外れたため、10月14日現在、認定水族館はこれまでと変わらず“110”となった。

ただし、未判定施設として、

志布志大黒イルカランド
別府温泉白池地獄
はんざきセンター
イヨボヤ会館
オホーツクタワー

あたりが今後、認定施設になるかも?
意識して情報収集、あるいは、行ってみなきゃ、と思っているところ。

個人的には、今回落ちた「小笠原水産センター」や「黒島研究所」あたりも怪しいのではないか、と思っているけれど……

施設認定はその基準も含めて、3人の話し合いで決めたこと。
今回の会議で、かめきちさんから「他の人の意見も聞いてみたい」と提案があった。
確かに、ここで言う水族館認定は、何ら公式なものではないのだけれど、かめきちさんが言うように、自分たち以外の巡ラーの話や意見を聞いてみるのも、これまで知らなかった施設を知るきっかけになったり、これまでにない認定基準が生まれる、みたいなこともあるかも知れない。

もちろん、開催の予定はないけれど、次にイベントをやらしてもらう機会があったなら、そうした自分たち以外の巡ラーを巻き込んだ“水族館巡ラー会議”みたいなものになるのかも!? なんて思ったところで、3人による今回の会議は終了したのでした。

続く…… のか!?
タグ:水族館
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人生が変わる水族館・3 [雑談]

意外と好評なので、第三弾(笑)

2006年から全国制覇に向けた水族館巡りを始めた。
行けば行くほど、お気に入りの施設が増えていき、また、知らない水族館が次々と見つかるので、全国制覇のゴールが見える気がしないけれど、この水族館巡りを始めたことも、オレの人生の大きな転機だったと思っている。

いろいろな考えがあって始めたことだけれど、出掛けるのが嫌いなセミ引きこもりのオレが、見知らぬ地に出掛けるきっかけとなり、普通に生きているだけでは行く機会がなさそうな場所に行くことができた。
そこで見たもの、知ったことはオレの大きな財産だし、水族館がきっかけでいろいろな人たちとのつながりができたことは、人生にさまざまな影響を与えてくれている。


今みたいに頻繁ではないけれど、小さい頃から水族館へはよく行っていた方だと思う。
そんな頃から必死に? 見ていたのがピラルクーを筆頭に、アロワナ、コロソマ、レッドテールキャットなどの大型ナマズが泳ぐアマゾン水槽。オレの原点とも言うべき展示だ。
もちろん今でも好きだし、思い入れも強い。

だけど、淡水の大水槽は海の大水槽にはいろいろな意味で敵わない、そう思っていた。
でも、淡水の水槽でも海の水槽に負けないものができる、ということを教えてくれたのがなかがわ水遊園のアマゾン大水槽だった。
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とりわけ、仕切られた大水槽の浅い方、カラシンやシクリッドが群れ泳ぐ方の部分は、水槽があるのが蒸し暑い温室内というのも手伝って、本当にアマゾン川を覗いているみたいな気分になれること。
そして、そこに泳ぐよく知ったはずの魚たちの綺麗さや大きさに「こんなになるの!!」と驚かされ続けたこと。
そして、比較的最近では、大水槽を泳ぎ、水底を走るカピバラを見た時、カピバラは好きじゃないはずなのに、カッコいい!! と思えてしまったこと。
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興味があるものへの興味をより高め、興味がないものは、それに興味を持てるようにする……
なかがわ水遊園のアマゾン水槽は、まさにそれを体現した水槽だった。
アマゾン水槽は今でも各地の水族館にあるけれど、日本最高!! と断言してるのは、まさにそれが理由だ。

同じく、展示の仕方で“水族館を見る目”をいろいろな意味で研ぎ澄ましてくれたのはアクアマリンふくしまだ。

アクアマリンふくしまには、コレを見に行く!! みたいな、所謂、看板生物がいない。
でも、帰る頃には、スゴイもの見た!! と思えてる。
そうさせるのが、驚くほどに作り込まれた水槽だ。
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こんな生き物を展示するのに、こんな水槽を作っちゃうのか!! みたいな手の込んだ水槽。
それによって、こう見せるとこう見えるのか、とか、そこで展示される生き物の見え方にいろいろな発見があり、すごく勉強になった。
まるで絵画のような水槽景観は、魚や生き物に特別な興味や思い入れがなくても、それだけを眺めているだけで十分楽しめてしまう。
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でも、そういう水槽は、作るのにも、維持するのにも、お金が掛かる。
アクアマリンにはここでしか見られないものも多いのに、それらはド直球でないものも多い。
つまり、水槽も展示生物も、お金や手間が掛かってる割に、その凄さが伝わりにくい。
なのに、ぶれることなく自己満足系(敢えてこう言ってます!!)展示に邁進できる予算や環境が整っているというのも、アクアマリンならではの魅力じゃないかと思っている。

何度も足を運んだ今では、初めて行った時の、凄すぎるが故の胸焼けみたいな感覚はもうないけれど、それでもやっぱり、スゴイ水族館だよなぁ、とは今でも行く度に思う。


アマゾン水槽と同じく、原体験が効いているのがサケに対する思い。
オレが育った70年代は、高度経済成長の影響で激しく傷んだ自然環境を何とかしなきゃいけない…… そんな考えが広まりつつあった時代。
その象徴として、多摩川をサケが帰る川にしようという運動があった。
もともとサケの遡上がない多摩川にサケを放流なんて、虐待的ですらあるのだけど、当時はそんなことは微塵も思わず、サケが遡上する川=素晴らしい、みたいな刷り込みが知らない内になされていたらしい。
6年前、札幌の川で泳ぐサケを初めて見た時、震えるほどの感動があって、そのことを思い出した。

以降、遡上サケを見に行くことは、恒例行事になったのだけど、千歳サケのふるさと館(現・千歳水族館)で水槽展示されていたカラフトマスの成熟オスを見て、こんな魚が上ってくる川があるんだなぁ!! と思うと同時に、それを見てみたい!! と思った。
驚いたことに、それが水族館で見られるというじゃないか!!
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という訳で、足を運ぶようになった標津サーモン科学館なのだけど、標津では遡上するカラフトマスによって得られる感動だけでなく、食材として、街を経済的に支える存在としてなど、さまざまなサケの姿を見られて、また、知ることができるような気がしているのがとても楽しい。

そもそもはガキの頃の刷り込みがきっかけだけど、食材としても馴染み深いサケをより深く知ることができたのは、やはりラッキーなことだった、と思っている。
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人生が変わる水族館・2 [雑談]

小さい頃から魚には強い興味があった。
でも、興味のないものに対しては、まさに無関心。
それは水族館に行っても同じで、かつてはまったく見ないものの代表が海獣類だった。
そんな海獣類、とりわけシャチが好きになったのは、鴨川シーワールドのお陰だ。

全国制覇を目指した水族館巡りを始めた頃、久しぶりに鴨川でシャチのショーを観た。
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目の前で跳び、泳ぐ巨体… それはただの恐怖でしかなかった。

もちろん、今ほどシャチのことも知らなかったこともあったけれど、それがきっかけとなり、いろいろ調べたりしたことで、シャチという動物の魅力に引き込まれることになった。
頭数が少ないこともあるけれど、鴨川のシャチファミリー(名古屋に出張中のものも含め)はオレにとって特別な存在となった。

鴨川シーワールドと言えば、圧倒的に海獣のイメージが強く、魚類はオマケ、みたいに思っている人もいるけれど、魚もかなりイケてる!!
TVなどの影響もあり、今でこそ見たことあるという人も増えたけれど、かつてはラブカやミツクリザメが搬入されることが多かったのも、鴨川シーワールドだったのだ!!
ちなみに、オレに初めて生きたミツクリザメを見せてくれたのも鴨川シーワールドだ。
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それ以降、何度か見る機会に恵まれ、見ただけでは驚けないようになってしまったけれど(汗)、初めての時は、何だか見てはいけないものを見てしまったような、不思議な背徳感があったことは、これまた死ぬまで忘れないだろうと思う。

鴨川シーワールドの凄さに気付いたのは、水族館マニアを名乗るようになってからだけど、水族館マニアとして成長させてくれた特別な水族館だ。
と言いながら、最近、あんまり行けてないけれど……(汗)


海獣の魅力に気付いたのは、鴨川シーワールドがきっかけだったのは間違いない。
最初は不気味に見えていたセイウチやトドが、可愛く魅力的に見えるようになってきた頃に、初めて足を運んだおたる水族館で、鰭脚類の魅力に覚醒した。

海獣公園の野趣に富んだ環境で展示されたアザラシたちの可愛さ、カッコよさ。
驚くほど速い動きのトドたちは、カッコよくしか見えなかったし、セイウチの信じられないくらいの能力の高さも、おたる水族館で実感したような気がする。
海獣たちが暮らす、海獣公園の環境の影響もあると思うけど、とにかくおたる水族館のアザラシやトドは、どこで見るよりも素敵だし、オレ、こんなにアザラシ好きだったか? って思うくらい引き込まれる。
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それまで、あんまり真剣に見てこなかったグループの魅力を知ることができたのは、おたるに行って得られた大きな収穫だ。

おたる水族館と言えば、本館2Fの回遊水槽も堪らない。
北海道の水族館なのだから、周辺海域の魚を展示した水槽が素晴らしいのは当たり前だが、分厚いオヒョウを始めとする、北海道の海の住人たちが泳ぎ回ってるのをただただ眺めていたくなる、何か不思議な魅力があるような気がしてしまうのだ。
館内なのに、この水槽の周辺だけやけに寒くて、北海道の水族館であることを強く意識させてくれるから?
それはともかく、おたる水族館も、オレにとって特別な施設のひとつだ。


オレにとっての水族館は、夢を叶える場所、だ。

今、オレにとっての「夢の国」の中心的存在となっているのが沖縄美ら海水族館だ。
言わずと知れた超メジャー施設だが、実を言うと、初めて行った時は期待が大きすぎたのか、思ったほどの感動は得られなかった。
それが今や、実家に帰るみたいな感覚すらあるくらいに馴染み深い場所になったのは、マンタがきっかけだ。
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開館時間中に、展示水槽でマンタの出産が観察されたことで、そんなシーンが見られるかも!? と、毎年その時期に通うようになったのがそもそものきっかけだ。
そんなシーンを、水族館で見られるかも知れない…… 海でそれを見ようと思ったら、まさに奇跡的な幸運が必要だが、水族館ならそれよりはずっと確率が高まる。
残念ながら、マンタの仔が生み出される瞬間は、結局1度も見られてはいないけれど、オレのマンタチャレンジは、いろいろな人との縁ができるきっかけにもなってくれたので、そもそもの目的は達せられていないとは言え、美ら海水族館のマンタを追い掛けてきたことは、結果的に凄く意味のあることになった。

美ら海水族館にもさまざまな初めてをプレゼントしてもらった。
最近だとユメゴンドウやツマジロなど、夢が叶った系のものも少なくない。
しかし、美ら海水族館で叶った夢と言えば、ホオジロザメを語らない訳にはいかないだろう。
飼育や輸送が困難なサメの生きた姿を見る、というのは、少なからず幸運も必要だと思うのだけど、その時のオレは強烈にツイてた。
ガキ、それもかなり小さい頃からの憧れだったけれど、思い続ければ願いは叶う、ということをあらためて実感した。
まぁ、ホオジロに限った話ではないけれど、ね。

美ら海水族館でサメと言えばもうひとつ。
イタチザメが特別な存在になったことも大きい。
もともと、あんまり好きなタイプのサメではなかったイタチザメ。
定置網漁を見学に行った時に漁獲された3.7mのメスが展示されたことは、やはり忘れられないいい思い出だ。
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自分で獲った訳ではないけれど、まるで自分の魚が展示されているような気分に浸れたから(笑)
あんなにいい個体は他にはいない…… 気がするので(笑)、“オレのイタチ”に逢えたことも、オレの中で美ら海水族館が特別な施設であり続けている大きな理由だ。

まだ10館に辿り着けていないのに……
続く、かも!?
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人生が変わる水族館 [雑談]

先日(といっても1ヶ月半くらい前の話だけれど)、サンシャイン水族館のプレオープン取材に行った時のこと。
プロデューサーの中村元さんに「これ撮って~」と声を掛けられた。
中村さんの新著、「水族館哲学 人生が変わる30館」。
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本の内容は各自読んでもらうとして、「人生が変わる」というサブタイトルには感じるものがあった。
だって、オレの人生が、水族館によって大きく影響を受けてきたものだから。
その影響は相当大きくて、まさに人生が変わったと言っていいレベルだと思う。

今現在の好き嫌いは別として、オレが大きく影響を受けた(人生を変えた?)施設を10施設、選んでみた。
ここから下は、本の内容とはまったく関係ないオレの話ね。

まずは何と言っても、須磨水族館。
現在の須磨海浜水族園ではなく、その前身、須磨水族館。
今から40年前、オレのデビュー水族館であり、今、水族館好き、魚好きのオレがいるのも、その時の強烈な体験があったからだ。
旧水族館は、今と比べるとかなり規模は小さかったけれど、閉館して30年が経過した今でも、当時の水族館の見取り図が書けるくらいには記憶に残ってる。
幼稚園時代のオレには、そのくらい強烈なインパクトがあったということだ。
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40年前からあるノコギリエイの標本。

現在の水族館のリニューアル話が立ち上がり、旧水族館時代の名残りを残す場所はほとんど残っていないけれど、やっぱり、水族館の話をするとき、須磨は避けて通れない。
まさしく、その後のオレの人生を変えた水族館だ。

同様に、上野水族館の印象も強く残ってる。
ここで初めて見たのがシュモクザメ。それから、ガー水槽にいたマンファリは、ガー好きのオレの原点と言ってもいい展示だった。
展示されていた古代魚類やカメのことはよく憶えているのに、海の魚の記憶がまったく残っていない。いなかったのだろうと思っていたら、後日、たまたま見掛けた資料に、海の魚も展示していたことが載ってた。
小さい頃は、今以上に、興味の対象以外は見てなかったってことらしい(笑)

中学生になり、外国産の魚を自分で飼うようになった頃のオレを虜にしたのは東京タワー水族館だった。
本でしか見たことがない、憧れの魚たちの姿にひたすらときめいていた。
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東京タワー水族館にいる魚は、観賞魚として流通しているものが中心だから、お金さえあれば自分でも飼える、現実的な“夢”。
もちろん、当時のオレには買えるようなものはほとんどなかったけれど、ホント、よく足を運んだ。
その頃の熱帯魚店というと、怖いオヤジがいて、ガキだけで行くと、帰れと言わんばかりのプレッシャーを掛けられるのが常だったから、入館料は必要だったけれど、いくらでも見ていられる東京タワー水族館は天国だったのだ。
最近は滅多に行かなくなっちゃったけど、その頃のオレにとっては、ひたすら“夢の国”だった。


数年後、オレが18~19歳くらいの頃、世の中はバブルに浮かれていた。80年代後半頃の話だ。
その頃、巨大水族館のブームが起こった。
須磨海浜水族園のリニューアルを皮切りに、現在の鳥羽水族館、葛西臨海水族園、海遊館、八景島シーパラダイスと、各地に大規模水族館が作られていった。
その中で、オレに強烈インパクトを与えたのは、海遊館だった。

初めて海遊館に行った時、信じられないくらいに大きく、広く、深い大水槽。そしてその中を泳ぐジンベエザメ。とにかくその大きさに驚かずにはいられなかった。
でも、そんな驚きや感動を吹き飛ばすくらいのインパクトがあったのが、目の前を突然横切ったシノノメサカタザメだった。
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その時まで名前すら知らなかったその魚は、それこそ魂が震えるような気がしたくらいに強烈な感動を与えてくれた。
「こんなにカッコいい魚がいたのか!!」って。
その後しばらくは、シノノメ飼いたい!! って、ひと時、恋煩いみたいになってた(笑)
エイとかサメとか、オレの板鰓類好きの基礎は、この瞬間に築かれたと言っても過言じゃない。

海遊館はその後も、オレに沢山の“初めて”をくれた。
その後のオレにとって、非常に重要な存在となったマンタを初めて見たのも海遊館だったし、イトマキエイもそうだ。
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イトマキエイが初搬入された時なんて、いろいろ苦しい時期で、明日の生活もどうなるか…… みたいな経済状態。そんな中、何とか交通費を引っ掻き集めて駆けつけたから、実物を目にしたときの感慨もひとしおだった。
これが、海のどこか、とかいう話だったなら、そもそもそこにすら行けていなかったはずで、とりあえず行きさえすれば目的を達成できる水族館でホント、よかった(笑)
その時々の感動は、生涯忘れないだろうなぁ、ということで、ノミネート。

海遊館でイトマキエイと言えば、結局、見られなかったけれど、タイワンイトマキエイの時も強烈な期待と落胆が一緒にやってきた、みたいな感じで、これまた一生忘れないだろうなぁ。
他にもエビスザメとか…… いろいろあったしね。

続く
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オレにとっての水族館 [雑談]

少し前、某有名TV番組のスタッフの人に、水族館の話をいろいろ聞かれた。
その中で「あなたにとって水族館とは?」と、質問された。

こういう質問を不意にされると困るのだ。
気の利いた答えなんて咄嗟に出てくるものじゃないし、そもそも考えたこともなかったし……

でも、とあるきっかけで思い出した。
オレにとって水族館は「夢を見られる場所であり、それが叶う場所」だと。
“夢”とか言うと、クサイ感じもあって、真顔で答えるのはちょっと気恥ずかしいけどね(笑)

今から約30年前の1988年(昭和63年)、こんな本が書店に並んでいた。
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美ら海水族館の前身である、沖縄記念公園水族館の生き物図鑑。
この本が新刊として書店に並んでいた当時、オレはまだ中学生。実際に手に取ったのはもう少し後だったかも知れないが、ページをめくる度に登場する名前を憶えたばかりのサメたちの写真に、「こんなサメが飼えるのか!!」とか「これが泳いでいる水族館があるのか!!」と、ドキドキした記憶がある。

今でこそ海の中の生き物たちの映像や動画もさほど珍しいものではなくなったし、水族館でも多くの生体を見られるようになっているけれど、オレがガキの時分には、写真すらない生き物も沢山いたし、その生きた姿を水族館で見るなんて、夢のまた夢、みたいなものも少なくなかった。
昔と言っても、そんな大昔のことでもなくて、平成が始まるか始まらないか、くらいでもそんなもんだったのだ。

この本に登場するほとんどのサメやエイに説明に書かれた飼育記録の多くは、「当館での飼育記録は3日」とか、飼育とは言えないくらいに短いものばかり。
でも、それらはどれも水槽で撮影された写真で紹介されている。
つまり、生きて水槽に入ったことがあるということ。
それなら、このサメやエイを見るチャンスはあるかも知れない……

その時は、恐らくお金を持っていなかったのだろう。その本を買うことはなかったけれど、立ち読みでもそんな夢が十分に見られた。

先日行った黒島研究所の資料室で久しぶりにこの本に遭遇し、懐かしくなって試しにネット検索してみたら、ネットオークションに出品されていたので、30年越しにようやく入手。
でも、流石に30年前の本だけあって、時間の流れというか、歴史を感じさせる。
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30年前には1年9ヶ月しか飼えてなかったジンベエザメは水槽内で性成熟するまで長期飼育が実現し、繁殖に挑戦する所まで来ているし、3日しか生かすことができなかったマンタに至っては、水槽内繁殖に成功し、水槽生まれの仔が性成熟するまでの長期飼育が可能になってる。
30年って、産まれた子がオッサンになるくらいの長い時間だから、進化、進歩するのは当たり前なのかも知れないけれど、飼育技術や設備など、水族館の大きな進化の歴史を垣間見てくることができたオレは、水族館マニアとしちゃある意味幸せだったのかも知れない。 
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かつてこの本が見せてくれた夢のほとんどは、実際に叶った。
あちこちの水族館を駆けずり回ったり、多少の大変さはあったけれど、本に載ってないものも沢山見ることができたし、昔見た夢の多くは、オレが期待した以上の形で叶っている。
実際、近い将来、夢の生き物がまたひとつ、見られそうだ。つまり、水族館によって、またひとつ、オレの夢が叶えられることになる。
そうした事実を振り返ると、あらためて“日本の水族館ってスゴイよね”そう思わずにはいられない。

この本の舞台となっているのは、美ら海水族館の前身施設だが、どこの水族館だって似たような挑戦の歴史があって、それによってオレみたいな者に夢を見させてくれたり、それを叶えてくれたりしてるのだからね。
水族館で魚なんか見ない!! そういう人も確かに多いのかも知れないけれど、だけど、少なくともオレは、まだ見ぬ魚やイルカを夢を見て、それを水族館で叶えてもらうことを期待し続けていきたいと思っている。

オレにとっての水族館……
やっぱり「夢の国」だよな。

水族館イベント 「水族館巡りのゴール!!」 [雑談]

1週間前の3月18日、世田谷のかなざわ珈琲で、

「水族館巡りのゴール!
~えっ、ここも巡らないといけないの? がっかり水族館から水族館巡ラーを守れ!~」

というイベントを開催させてもらいました。

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告知から開催まで半月ほどしかない、かなり急なスケジューリングだったにも関わらず、昼、夜2回開催ともに満員の参加をいただくことができました。
参加いただきました皆さまには、感謝しかありません。ありがとうございました。

めnちとかめきちさんという、素晴らしく頼もしいパートナーがいてくれたお陰で、楽しくイベントを作り上げていくことができました。
2人にも感謝だし、また、この2人と同じようなイベントできたらいいなぁ、と思っています。
もちろん、場所と機会の提供、サポートを続けてくれたかなざわ珈琲、このイベントのために、オリジナルのクリアファイルを協賛してくれた標津サーモン科学館にも深く感謝!! であります。イベントではチョウザメの指パクや腕ガブの認定証の話もしたので、空のポケットを埋めるべく、20名が標津に行くはずです。多分!?(笑)
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昼、夜合わせると、30人以上の方に来ていただくことができましたが、何が凄いって、その30人中、1/3くらいの人は行った水族館の数が100館超え。
配ったビンゴも“○列揃った~!!”という声が飛び交い、本来なら絶望感を味わってもらうつもりだったにも関わらず、こちらが焦らされたほど。
来場してくれたのが頭のおかしな人ばかり(←褒めてます!!)だったお陰で、会場の空気はとても心地の良いものになっていたような気がします。

当日も言われてしまったのですが、今回のイベント、告知から開催まで日にちがなく、そのため、来られなかった、予定が立たなかったと言ってくれる人もいました。
今となってはゴメンナサイ!! としか言えないのですが、当日来られなかったそんな方々は、かめきちさんとめnちがいち早くブログに書いて、しっかり解説してくれているので、こちらも参照してみてください。

こんな話をしました。(かめきちさんのブログ)
http://kame-aquarium.blogspot.jp/2017/03/blog-post_22.html?spref=tw
(めnちのブログ)
http://blog.livedoor.jp/pokomenchi0929/archives/52004772.html

2人のブログにも書かれていますが、日本の水族館(相当施設)、何と239もありました。

おいおい、冗談じゃないよ!! というのが正直なところ。

オレが全国の水族館巡りを始めて今年で11年め。行った施設の数が100を超えて、そろそろゴールを意識しだしていたところだったというのに、まだ折り返し地点にもたどり着いていなかったことが判明してしまったのだから……

この239施設の中から、“積極的に行くべき水族館”たる認定施設を決める過程は、結構大変でした。
というのも、3者それぞれに好き嫌いや思い入れがあるのに加え、行きにくい場所にある施設を何とか除外できないものかと画策したりと、ここは落としちゃダメでしょ、いやいやここは要らないでしょう、みたいなやり取りが約5時間に渡って交わされました。

その結果、2人のブログにも書いてあった通り、

1.展示水族50種以上
2.水量10t以上
3.水族館を自称していること
4.動かせない水槽があること

という条件を元に、水族館認定をしていくことになりました。
その結果、認定水族館は110館ということになりました。大事なことなので2度言います!! 110館ですからね!!

結構ハードルは下げたつもりですが、例えば、水量。たったの10tなので、これで多くの施設がポイントゲットとなりました。
10tって、1万L、500mlのペットボトルにすると2万本分に相当する量なので、普通に考えればとんでもない量なのですが、水族館の水槽としては大したサイズではなくて、例えば沖縄美ら海水族館の入ってすぐのところにあるタッチング水槽でも約9.5tもあったりします。水族館中の水を全部注いでこの水槽が溢れればOK、というイメージですね。
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そうした条件も刻々と変化していき、最初は100種、100t、みたいなところからスタートしていて、それじゃ残るところ、ほとんどないじゃーん!! ということで、50種、10tに落ち着いた、みたいな経緯もありました。

でも、何かしらの生物種に特化した展示を行っている施設、例えばオホーツクとっかりセンターみたいな施設には不利なルールであることは確かなので、認定はされなかったけど行きたくなる施設、というのは少なくないと思います。
また、我々3人の内、誰も行ったことがないという施設も多く、実は4ポイントの条件を満たしていた、逆にポイントを満たしていない、なんて施設もあるかも知れません。

でも、とりあえず現状では、認定110施設さえ巡れば
「日本の水族館は制覇した」とか「日本の水族館は行き尽くした」と言っていいと思います!! いや、いいということにします!!
ひとまずオレも、認定施設の未訪問館を早々に片付けることを目標に、水族館巡りを続けたいと思います。

強烈アクセス数を誇るめnち先生のブログを参考に、カレーの画像を載せようと思ったのですが、そんな写真を撮ったことがなく、カレーの写真がない。
仕方がないので、同じようなものの写真で締めたいと思います!! ありがとうございました。
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タグ:水族館

3月18日(土) 水族館イベント やります!! [雑談]

3月18日(土)、東京世田谷の若林にあるかなざわ珈琲世田谷店で、水族館イベントを開催することになりました!!

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きっかけは、いつぞやのブログで書いた、日本の水族館っていくつあるのよ!! どこまで巡ればゴールになるんだろう? 問題。
そんなことを思い、考え、悶々としていたある日、面白そうな提案をいただいた。

世田谷の若林で、期間限定(4月中頃まで)で営業しているコーヒー店「かなざわ珈琲」のマスターである金澤さんから、何かイベントやりませんか? と。
降って沸いたようにチャンスが到来!! イベントやらせてもらえるなら、以前から考えていた“どこまで行けばいいの水族館問題”がテーマだろうなぁ、と。

でも、有料のイベントであるからには、来てみたいと思ってもらえる、来てくれた人に楽しんでもらえるものにしなくちゃいけない。
そこで、オレと同じく、水族館をテーマにブログを書いている2人に助っ人を頼んだ。
その2人とは、最強の水族館ブロガーたる“めnち”と、“かめきちかめぞう”さん。

めnちのブログ
「水族館に行ってまいります。」 http://blog.livedoor.jp/pokomenchi0929/

かめきちかめぞうさんのブログ
「かめきちの水族館ブログ」 http://kame-aquarium.blogspot.jp/

どうやら2人も、オレと同じ思いを持っていたらしく、快諾してくれた。
頼もしいパートナーの力添えを得ると、イベントは瞬く間にそれらしいものへと発展。
オレ自身が開催当日を待ち遠しく思えるようなものに仕上がりつつある。
こんなこと言ってて、自分でハードル上げてないか? という心配もあるのだれど……(汗)
でも、期待してもらっていいと思います!!

イベントのタイトルは

「水族館巡りのゴール!
~えっ、ここも巡らないといけないの? がっかり水族館から水族館巡ラーを守れ!~」

と、なりました。

水族館巡ラー、水族館ブロガーという共通項はあるものの、タイプも好みも違う3人が、全国を駆けずり回る、回りたい水族館巡ラーに向けて、“どこまで行けばいいの水族館問題”を語らせてもらいます。
メジャーどころの水族館にも行けてしまう2000円を参加費としていただかなくてはならないのが心苦しいですが、当日は、コーヒーのプロであるかなざわ珈琲の金澤さんが淹れた、絶品コーヒーが付きます。コーヒーの味と香りを楽しみながら、水族館話を楽しんでいただければ、と思います。
定員は15名ですが、参加希望の方が多ければ、昼夜2回講演…… なんてことにはならないと思っていたのですが、好評のようで? 急遽、昼夜2回開催が決定しました。
皆さまのご来場をお待ちいたしております!!

参加申し込みはかなざわ珈琲までお電話ください。
03-6804-0990

「水族館巡りのゴール!
~えっ、ここも巡らないといけないの? がっかり水族館から水族館巡ラーを守れ!~」

日時:3月18日(土)13時~(追加設定) 17時~(16時半開場)
会場:かなざわ珈琲世田谷店
世田谷区若林5-14-6若林ゆうクリニックビル1F
03-6804-0990
※東急世田谷線若林駅徒歩5分(三軒茶屋から3つめ)

参加費:2000円
定員:15名
タグ:水族館

水族館巡りの話(やや愚痴) [雑談]

「日本の水族館、回ったろうじゃねぇか!!」と決意してから、今年で10年め。
元々、仕事であちこち行くことは多かったと思うのだけど、水族館巡りを始めてから、ホント、いろいろな場所に出掛けていった。
水族館というきっかけがなければ、一生行く機会がなかったような場所もあったのだろうし、まったく知らなかった場所を見ることができたという意味でも、よかったんだろうなぁ、と思っている。
お陰で、旅行スキルがものすごく高くなって、遠征を始めた頃と比べると、よっぽど少ない経費で出掛けられるような自信が付いた(笑)
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でも、巡った数は100と少しと、全国制覇を目的としているにしては、かなりのスローペース。
初訪問以降、定期的に行くようになってしまった園館も少なくないから、いつまで経っても先に進めなかったりしているのも理由だ(笑)

ちなみに、オレが定義してる水族館とは、水族(魚、鯨類、鰭脚類、ペンギン、水生両生爬虫類)をメインで展示している施設。
できれば移動できない作りの水槽があって欲しいが、ない場合でもそれが水族館と呼ぶに相応しいと感じられれば、水族館としてカウントしている。
また、中村元氏のガイドブックには水族館として載っているけれど、旭山動物園など水族館的な展示をしていても動物園はカウントしていない。キリがなくなるからね。
でも、イルカショーや国内屈指のペンギン展示を行っているアドベンチャーワールドは、動物園だけれど水族館としてカウントしている。
まぁ、こんな感じの“オレルール”の中で全国を巡ってきたのだけれど、あとはこことここに行けば、ひとまず終了。と、ゴールに設定していた数は概ね115館くらい。

でも、訪問園館数が100を超えたことで、ようやくゴールが見えてきたかな、なんて思っていたのだけど、それがそうでもないようなのだ。
つい先日も、これまた遠くに知らない施設を発見してしまった。

そういうことがある度に思う。日本の水族館っていくつあるのよ? って。

これね、TV局の人とかからもよく聞かれたりするんだけど、120くらい、とか120以上、とかしか言いようがないよね。オレだってちゃんと把握できてないんだから。
JAZA加盟施設だけなら62だけれど、その中には誰がどう見たって水族館な海きららが含まれていなかったりと、こちらもあんまりアテにならない数字だったりする。

次々と見つかる見知らぬ水族館(的施設)を、どこまで回るべきなのか、というのは頭の痛い問題だ。
そうした見知らぬ施設の多くは、遠く、行きにくい場所にあったりすることも多く、行くための経費や時間も切実だ。
それでも、そうした出費や時間を捻出して出掛けるだけの価値があるなら、それでもいい。
しかし、これまでの経験では、ここまで来てこれかよ…… みたいに思わされることもしばしばで、それがまた、そうした施設に足が向きにくくなる理由にもなっている。
それがまだ、水族館が関係なくても行きたくなるような、例えば南の島のような場所ならいいのだけれど、特別な興味、関心がない地域だったりすると、いずれ、また…… 
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水族館情報の提供は、オレの仕事の一部にもなっていたりするから、情報が不足気味なそうした施設に足を運ぶ意味はあるんだろうなぁ、と思う反面、ニーズあるのかな? という不安が、そこに行くための出費を思いとどまらせる。

マニアックな見方を紹介する内容ではなく、水族館自体がマニアックな施設を紹介する「マニアック水族館ガイド」とか「日本全国 こんな所に水族館!!」みたいな本の企画書でも作ればいいのかしらん?
興味があるという媒体様からのご連絡、お待ちしています!?
タグ:水族館

ガーが特定外来生物に!! [雑談]

いつかはそんな日が来るかも知れない……

個人的にずっと恐れていた事態が、現実味を帯びてきた。
2月1日に発表された特定外来生物追加指定の検討種として、ガー(レピソステウス)科魚類がリストアップされてしまったことである。
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ガーが川や池で捕獲されたというニュースが聞こえてくる度に、大ごとにならないことを祈ってた。
そうした騒ぎが大きくなれば、特定外来になってしまうから……
それは、オレみたいなガー飼育者からすれば心配どころの話ではなく、恐怖と言ってもいいくらいのこと。
まだ決定ではないが、予定通りガー科魚類が指定されると、平成30年4月から特定外来生物となってしまう。
先日、このニュースが出て以降、馴染みの観賞魚店ではガーがよく売れているという。何となく気になって、関東で数店舗を展開している安売りチェーンのHPを見てみたら、アリゲーターガーの稚魚が1000円未満で売られていた。もはや指定は免れないだろうと確信した。

個人的な話だけれど、ウチにはガーだけでなく、ナイルパーチもいる。
ガーとは違い、ナイルパーチは日本の池や川で見つかったことも、それどころか、大きくなりすぎて困ったという人の話も聞いたことがない魚。低温耐性もないから、日本で定着するのはほぼ無理な種類だというのに……
恐らく、ヴィクトリア湖で起きたことが影響しているのだろうけど、印象で指定種決めるの止めて欲しいよなぁ、と、飼育者は思ってしまう。
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ナイルパーチはともかく、問題はガーである。
国内での繁殖例は確認されていないし、恐らくは繁殖はしていないだろうと思う。
TVが盛んに報道しているみたいに、3mになんてならないし、凶暴でもない。
しかし、誰が見ても日本にいない姿形の大型魚がその辺を泳いでいたりすれば、知らない人なら不安に思うのだろうし、在来種への影響だってあるだろう。
日本の自然生態系の中にいていい存在ではないのだ。
それがどうしてそこにいるかと言えば、不法遺棄するバカと、1mを超える大型肉食魚を意味もなく安売りし、その原因を作り続けたバカな業者がいるから。
ガーに関しては、アクアリストと業者の責任と言われる。観賞魚だからそれは間違いないことなのだけど、小さい頃から憧れ続け、念願叶って飼育を始め、以降大切に飼育を続けている身としては、非難される謂われはないつもり。
例えて言うなら、喫煙スペースでしか吸わないルールを守った喫煙者が、タバコを吸うというだけで、歩きタバコや、その辺に落ちた吸い殻の責任まで問われてるみたいな感覚? ちなみに、オレはタバコは吸わないけれど……

個人的には、特に業者の罪が重いと考えている。
ほとんどの人が飼いきることが難しい大型魚を、1000円未満で売ってしまう意味が分からない。その先に起こりうることを考えないのだろうか?
そんな犯罪的な愚行が引き起こした顛末を、これからも飼い続けていきたいだけの飼育者が被るという、何ともやり切れない話だ。

もちろん、買う方も買う方だ。特に、このニュース以降、新たに買っている人、ガーが40年は生きることと、それが譲渡や移動ができなくなることが分かっているのだろうか?
もう手に入れられなるなら今のウチに、という気持ちはよく分かる。実はオレもそれを考えた。しかし、その個体が死ぬまでオレの寿命は持つのだろうか? そう思うと、新たな個体はとても買い足せない。
また、3年後にオレが死んでしまったとする。しかし、ウチのガーたちは恐らく生きているはずで、それを誰かに托したりすることも許されない……
日本の自然生態系を護るための法律とは言え、酷な決まりだ。

知ってはいたけれど、直接自分に関係なかったものが、自分の身に降りかかってくとなると、いろいろ見たり調べたりするもので、知れば知るほど、この特定外来生物法がザル法だと思わされる。
そもそも、ガーの指定だって、未来に起こりうる定着の予防のためなら、2年の猶予期間を設けるのではなく、今すぐに指定すべきだろう。
その2年の間にだって、前述のバカ業者が大量のガーを販売してしまうだろうし、いざ、指定種となった頃には、それがその辺の川に遺棄されることになるかも知れない。
ほぼ同じことがミドリガメで現在進行形で起こっている。
そのミドリガメや、グッピーなど、既に定着している外来種で指定されていないものが多いことにも驚かされるし、ブラックバスやブルーギルなど生きたままの移動は禁止でも、キャッチアンドリリースはOKなんて、外来種を防除するための法律としては、いろいろツッコミどころの多い決まりだと言わざるを得ない。
そもそも、その在来種だって、琵琶湖の固有種など本来その場にいないはずの種類が日本中にいたりするし、また、希少種となってしまっているものは、開発によってそれらが住まう環境が徹底的に破壊されている。
そういう現状がある中で、目に付きやすいものをいくつか悪者に仕立て上げてるだけみたいな印象が強く、強制的にそれを履行させられることになる者としては、何とも腑に落ちない。
とは言え、そこは法律だからして、決まってしまえばちゃんと遵守するしかないのだけれど。
まぁ、特定外来生物法がこの先、いくらかまともな決まりになることを祈りつつ…

ガーを飼う者の愚痴、でした。お付き合いどうもありがとうございました。

水族館がやってることは悪いこと? [雑談]

奇跡のホオジロザメ展示の顛末は皆さんご存じと思うのだけど…
やっぱり、と言うべきか、水族館へは様々な方面から苦情が寄せられたらしい。
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残念な結果にはなってしまったけれど、数日とは言え、あのサイズのホオジロザメを展示できたことは奇跡みたいなこと。
それによって、多くの人が海で暮らす生き物やその生存環境に悪影響を及ぼすことなく、かつ安全に、その生きた姿を見ることができた訳だ。
展示を行った水族館としては、聞こえてくるのが苦情ばかりでは気分が滅入ってしまいそうだが、中にはオレみたいに夢が叶ったという人や、感謝してる人間だって沢山いるはず。
そもそも、そういう人に“見せたい”という強い思いがあったからこそ、短期間でも展示が成功したのだし、苦情に萎縮するのではなく、自分たちが成し遂げた偉業を誇って欲しい。
特に今回のケースでは、飼える水槽もないのに飼い始めたという訳でもなく、飼育、展示のための条件はちゃんと整っていた。そこに非難されなくちゃいけない要素はなかったはずだ。

でも、一連の流れを見てて思ったのは、イルカの次はサメか?
大型で誰でも知ってるホオジロザメみたいなシンボリックな存在は、大きな話題になる反面、それがうまくいかなければ、ネガティブな話題の中心にもなってしまう。
今回展示に失敗したのが、例えば、全長5㎜の地味な巻き貝とかだったなら、それがものすごく珍しいものだったとしても誰も何も言わなかっただろう。

飼い方も分からない魚を飼うなんて… という批判も的外れだ。
だって、3.5mもあるホオジロザメを飼ったことがある人なんて誰もいないのだから、それがどうすればうまく飼えるかなんて、誰も知らない。
それを知るための最初の1匹になるかも知れない… 今回の展示はその挑戦だった訳だ。
どんなことにも最初があるし、やってみなければうまくいくかどうか分からないことも多い。また、どんな成功も、膨大な失敗が積み上がった結果だったりするものだ。
もちろん、未来の成功のために、野生で暮らす生き物を死なせ続けることが許されるとは思っていないけれど、そもそも今回のサメは人が利用するために漁獲したものの混獲物だ。
食用にする訳でもないのだから、逃がせばいいという意見も当然あると思うのだけど、そこで作業する人に危険が及ぶ可能性も高く、逃がすのも言うほど簡単なことではない。
そのため、そうい場合はその場で処分してしまうこともあると聞く。
でも、水族館でうまく飼えさえすれば、少なくともそこで死んでしまうことはない。サメにとっても悪い話ではないんじゃないか? と思うのは贔屓目だろうか?

欧米、ことアメリカでは、水族館に限らず、動物園とか、動物の飼育施設自体が悪、という風潮があるらしく、そうした施設によくない印象を持つ人が増えているのだとか。
そういう人たちから見れば、今回の一件も、残酷な愚かしい行為に感じてしまうのだろう。
動物園や水族館って、そんなに酷い? 可愛そう? 
残酷とか、これは虐待だろう!! と思う尺度は人それぞれだが、そこまで酷いものとはオレには思えないのだ。
オレは今回、生きたホオジロザメの姿を見たことで、あらためて“生きた姿”を伝えられる施設の重要性や必要性を感じたが、それがダメだというのなら、動物たちの生きた姿はどうやって知ればいいのだろう?
それらが住んでいる場所に行く? 確かにそうかも知れない。
しかし、水族館に行く人は年間で1000万人以上にも及ぶのだ。そんな大人数の人が動物の生息地に押し掛けていくなんて、そこに住まう動物たちからすれば迷惑極まりない話だ。
知床やガラパゴスなどの例を見るまでもなく、人が野生動物と接触していいことなんて何もない!! 動物園や水族館に行く人のすべてが、動物の生息地に押し掛けるようになったなら… それこそとんでもない虐待だ。
動物園や水族館がその防止策になってると言ったら詭弁だろうか?

先にも書いたように、人の知りたい欲求のためなら、野生動物を消費してもいい、とは決して思っていない。動物愛護系の人たちの言い分に賛同できる部分も少なからずあるし、日本には水族館がありすぎだとも思っている。
でも、生きた姿を実際に見ることで分かることは沢山あるし、飼ってみることで知ることができることも膨大だ。
その対象を知ることで、この先の保護や、共生関係のために有意義な何かも得られるかも知れない。
そこで生きた姿を見知ったことで、その生き物や、それが住まう環境を大切にしなきゃいけない!! 水族館や動物園はそんなきっかけにもなっている。
生き物たちに無関心にならないため、その生息環境を護っていくためにも、そんな気持ちを育むきっかけになる施設は必要なのだ!!

日本中の水族館、どこに行ってもあれもこれも見られなきゃいけない… そういう時代では流石にないと思うけど、どこそこの水族館に行けば、○○が見られる… くらいなら自然生態系に掛ける負担や迷惑も少なくて済むだろう。
詭弁かも知れないことは分かっているし、人間の身勝手な欲求だが、そのために必要最低限の生き物を飼うことは、現状、生き物、人の双方にとって最善の方策だと思うのだ。

それからもうひとつ。
水族館で生き物を飼育し、展示することを南氷洋の捕鯨や、イルカ漁と同列に語って欲しくはない。
それらはまったく別の話だ。
個人的には、南氷洋の捕鯨はすぐに止めるべきと思っているし、イルカ漁も今の規制のまま続けていくことには賛成できない。
愛護系の人たちと違って? 可愛そうだから、が理由ではないけれど…
タグ:水族館
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