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標津サーモン 改め チョウザメ科学館!? [淡水魚]

そんな改名をしたワケではないので、お間違いのないよう!!

滅多に来ない台風に翻弄され、目的のサケをほとんど見られなかったサケ遠征2016。
標津まで来て…… となりそうなところを、結果的に大きな満足感を得て帰ることができたのは、チョウザメたちのお陰だった。
標津サーモン科学館は、施設名こそサーモンだが、チョウザメ好きにとっても日本最高と言ってもいいくらいの施設だ。実際、人気も高いようで、来館者アンケートでもチョウザメが一番人気に輝くほどらしい。
昨年の遠征時はとりわけサケの存在感が希薄だった反面、その穴をチョウザメたちが埋めていたので、オレが行ったのは標津チョウザメ科学館!? と勘違いしそうになるほどだった(笑)

予定通りなら遡上サケが泳いでいたはずの魚道水槽には1.5mほどのダウリアチョウザメが3匹。
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それらがまた綺麗なこと!! 天然育ちってこうも綺麗になっちゃうものなの!? と感動。
そんな感情がサケが泳いでいないガッカリ感を上回り、素晴らしく綺麗なダウリアたちにしばしうっとり。
大きなダウリアチョウザメは館外のプールでも展示されているけれど、これだけ綺麗な魚体は、やはり横からの姿が見たいというものだ。

館内の指パク体験も、1年前(2015年)に行った時と比べて、その面白さが増していた。
大半の個体が1m前後と、チョウザメたちが大きくなっていたからだ。
餌を吸い込む際の水音も思っている以上に大きな音がするし、怖がって手を入れられなくなる人も多いらしい。
余談ながら、この指パク体験で水に手を入れられないのは、圧倒的に男性の方が多いそうで、年齢に関わらず女性の方が度胸がある? 人が多いのだとか(笑)
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館内の指パク体験では、大人でも指4本まで1度にくわえることができる“ボス”と名付けられた大きな個体がいて、それに無事? 指パクされると、認定書がもらえる。
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そんな指パク以上にチャレンジングで勇気が試されるのが、屋外の餌ガブ体験だ。
こちらは土日のみで、有料(500円)の志願制(笑)だが、相手はボスのさらに2倍以上あるダウリアチョウザメの「うっぴ」「ちっぴ」の2匹。
いずれも2m超の大型個体で、うっぴは2.2mほどあるという。

指をパクパクされる館内プールのそれとは違い、こちらは腕ごとガブリとやられる、段違いの怖さ? がある。当然、その際の水音や水飛沫、衝撃も強烈なので、チョウザメの前に腕を差し出すのはかなりの勇気が必要だ。
実際、TVのロケがあった時、その強烈な水音にカメラマンが怖がってしまい、しっかり撮れなかった、なんてこともあったのだとか。

しかし、それをパフォーマンスとして見せている館長は、オレの目の前でも事も無げに腕を差し出し、まるで腕でチョウザメを釣り上げるかのように、水中から大きなチョウザメの頭を引っ張り上げて見せる。
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そんな様子を見ていたら、オレにもできるかも!? みたいに思えてきた。

2015年のオレは、人影にスーッと近寄ってくる巨大チョウザメに“コイツに腕は差し出せないよ”と、実物を前にビビってしまった。
それどころか、最初は指パク体験のチョウザメにすらビビって、なかなか指パクさせられなかったくらいだ。でも、2016年のオレは違う!! 指パクは余裕だし、餌ガブだって!!
というワケで餌ガブ体験にチャレンジしてみた。

餌である大きなスケトウダラを掴んで、プールに手を入れる。
オレの利き手は右なのだけど、万が一、折られても困らないよう、あえて左手でチャレンジするという気合い? を入れて臨んだ…… のだけど、腕を突っ込むタイミングとか呼吸とか? 普段と様子が違うせいか、なかなかチョウザメが近寄ってきてくれない。
ようやく近寄ってきてくれたと思ったら、餌だけを吸い取っていった。
その瞬間、ドスンとそれなりの衝撃はあったものの、チョウザメは腕ガブどころか、腕に触れることさえなく、痛くも痒くもないという、何とも残念な結果に終わってしまった。
やってみて思ったのは、館長が見せてくれるような豪快な腕ガブは、思いの外、簡単ではないらしい、ということ。
イメージトレーニングだけは完璧だったはずなんだけど……

動画
https://www.youtube.com/watch?v=nRqc0eIxxkg

餌ガブ体験をした勇気ある人? ということで、証明書をもらったけれど、やりきった感は得られていない。
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遡上サケも見られていないし、課題を沢山残してきてしまった感のあった2016サケ遠征。
今年こそ!! という気持ちはすごく強い。やり残した課題のひとつであるこの腕ガブも、今年こそは!!




3月18日(土)、東京世田谷の若林にあるかなざわ珈琲世田谷店で、水族館イベントを開催します。
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「水族館巡りのゴール!
~えっ、ここも巡らないといけないの? がっかり水族館から水族館巡ラーを守れ!~」

好評をいただいているようで、夜回は定員に達してしまいました。ありがとうございます。
昼回はまだ空きがあるようですので、お時間がある方は是非!!

日時:3月18日(土)13時~(追加設定) 17時~(16時半開場)
会場:かなざわ珈琲世田谷店
世田谷区若林5-14-6若林ゆうクリニックビル1F
03-6804-0990
※東急世田谷線若林駅徒歩5分(三軒茶屋から3つめ)

参加申し込みはかなざわ珈琲までお電話ください。
03-6804-0990

参加費:2000円
定員:15名

2016年 サケ遡上遠征@標津サーモン科学館 [淡水魚]

毎年9月の恒例行事となっている、遡上サケ遠征ツアー
昨年の9月も標津まで行ってきた。
一昨年は女満別空港から行ったので、すごく遠く感じた標津サーモン科学館だが、中標津空港から行くと、意外なほど近くて、東京からだと結構簡単に行けることが分かった。
これから行こうという人は、是非、中標津空港から行かれることをオススメします!!

話は戻って、昨年の9月。北海道は立て続けに台風が上陸したことを憶えているだろうか?
普段は北海道には滅多に上陸しない台風が4つも上陸したものだから、北海道各地は大きな被害に見舞われた。
オレが行った数日前にも台風が上陸。幸い、標津の周辺は大きな被害はなかったようだが、サーモン科学館の裏を流れる標津川は、オレが行った時にもまだ大増水していて、河川敷は湿地と化し、サケのウライを見学できる観覧橋の欄干には流木が山のように引っ掛かっていた。
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もちろん、遡上サケを観察できる観覧橋は閉鎖。漁獲も中止。館内から遡上サケを観察できる魚道水槽も、川の増水の影響で9月初旬の段階では通水がなされていなかった。
そんな状況ではサケどころの話ではないので仕方がないのだけど、日本一のサケの街であるはずの標津だというのに、何とも“サケ感”の希薄なシーズン開幕となってしまっていた。自然相手の話だから仕方がないのだけれど……

川を遡上するサケを見ることはできなかったが、館内大水槽では、遡上を控えた海で漁獲されたサケたちが展示されていたから、秋のサケをまったく見られなかったということはなかった。

海で捕獲された未成熟のシロザケ、カラフトマス、サクラマス等が展示されていたが、海水の水槽でもある程度の期間泳がせておくと成熟が進むようで、婚姻色など体色、体型に変化が見られる個体も沢山いた。
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カラフトマス
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サクラマス

そのお陰で、一応、あぁ、秋のサケだなぁ、と、浸ることができた。
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シロザケ&トキシラズ。どちらも同じ種類。

また、トキシラズなんていう、初めて見るものも。
トキシラズは、季節外れの時期に来遊する大変美味しく高級なサケとして知られているが、種類的には北海道を遡上するサケ(シロザケ)と同種だが、北海道に遡上するものとはルーツが異なるとされているもの。毎年、数匹は漁獲され、展示が行われたこともあるそうだが、昨年は当たり年だったらしく、比較的数が多かったことに加え、輸送方法の工夫、改善などにより、これまでよりも長期間の展示が実現したのだそうだ。
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初めて見たこともあってか、外見的には未成熟のサケにしか見えない。体色が明るいかなぁ? と思うくらいで、オレには普通のサケとの違いは? 見慣れると違うのだろうけれど……
食べてみればきっと、一瞬にして両者の違いが分かるんだろうなぁ。
ちなみに、より上質な(美味しい)種苗開発のため、研究用の飼育も並行して行われており、飼育下での成熟に成功。9月18日に採精も行われたことが発表された。
近い将来、標津でトキシラズの血を引く、それまでとは違った美味しさを楽しめるシロザケが味わえるかも!?

トキシラズなんていう珍しいものを見られたけれど、魚道水槽や川を上るサケたちの姿がないと、物足りなさ感は否めないのだけど……

でも、そんな物足りなさは、チョウザメたちが埋めてくれた。
それが目的だった訳ではないのだけど、チョウザメたちが楽しませてくれたことで、結果的に標津遠征を有意義なものにすることができた。
チョウザメの話は、この次のブログで!!

さて、昨年は空振りに終わったサケ遠征だが、今年はどうなるかなぁ……
昨年の分を取り返せればよいのだけれど。

琵琶湖博物館のバイカル湖の魚たち [淡水魚]

バイカル湖について知っていること……

ロシア南東部に位置し、面積がほぼ九州に匹敵する大きさであること。
世界一古い古代湖で、固有種が沢山いること。
世界一深い湖で、透明度も世界一らしいこと。
世界遺産に認定されていること。

くらい、だろうか?

とは言えそれらも、どこかで聞きかじってきたくらいの話で、具体的にどんな場所にある、どんな湖なのか。
沢山いるという固有種がどんなものなのか。
ほとんど何も知らない。

数少ない“知っていること”が、固有の淡水アザラシであるバイカルアザラシ。
日本でも見られるそれこそが、オレが知るバイカル湖のほぼすべて。
遠く、情報もほとんどない湖に産するそれらが、日本で見られること自体驚きなのだけど、バイカルアザラシに関しては不思議と飼育、展示している水族館が多く、見ても驚かないくらいには見知った存在になってる。
しかし、それ以外はというと、せいぜいバイカルチョウザメを見たことがあるくらいで、限りなく未知の湖だ。

そんな知らない尽くしのバイカル湖から、琵琶湖博物館にやって来た生き物たち。

以前、洞庭湖の魚たちが展示されていた3つの水槽と、新たに作られたバイカルアザラシ用の水槽の4つで展示されている。
そこで泳ぐ魚とヨコエビは、オレも含めたほとんどの日本人にとっては初めて見るものばかりのはず。
それらのいくつかはバイカル湖の固有種、なのだけど、寒い地方の淡水魚なので、言うまでもなく地味。しかも、サケ科、コイ科、カジカなので、どれもこれも、一見するとどこかで見たことがあるような見た目。しかし、じっくり眺めてみると“こんなの見たことない!!”馴染みのない姿形であることに気付かされる。知っている何かと似ているようなのに、やっぱり知らない、そんな感じ。
久しぶりに魚見てドキドキしたわ(笑)

目玉、というか、バイカル湖展示の象徴的存在は、見た目のインパクトも強烈な大型ヨコエビ、アカントガンマルスで間違いない。
しかし、同じくバイカル湖からやってきた魚たちの存在も忘れて欲しくない。
現在、琵琶湖博物館で見られるバイカル湖産の魚類は、リニューアル前から展示されているバイカルチョウザメと、3つの水槽に別けて展示されたバイカル湖の魚たちの内訳はサケ科3種類、コイ科2種類、カジカの仲間4種類と淡水タラ。全部で11種類を見ることができる。しかもそのその内の4種類がバイカル湖の固有種だ。

それらの中で、琵琶湖博物館、というか担当学芸員氏のいち推しはサケ科のオームリ。
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小さな口と銀色の細長い体。よく見知ったサケ・マス類とはまったく違っていて、ワカサギとかコイ科魚類風な姿形をしているけれど、ちゃんとサケ科魚類。ちなみに、同じコレゴヌス属の魚としては、ユキマスという名前で日本にも移入されている。
いち推しされている理由は、琵琶湖博物館の学芸員氏の言葉を借りるなら「琵琶湖のニゴロブナみたいな存在」だから。
バイカル湖周辺の食文化と深くつながった魚で、漁獲量ももっとも多いらしい。
つまり、バイカル湖の漁業や、魚食文化の象徴的存在がこのオームリという訳だ。
リニューアル前の琵琶湖博物館でもバイカル湖を紹介するパネル展示はあったし、オームリの写真もあったけれど、生きた姿が公開されるのは、恐らく初めてだろうと思われる。

サケ科魚類でもう1種、ハリウスも気になる1匹。これもまたバイカル湖の固有種だ。
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見た目は頭の丸いオームリ、という感じで、大きさも近いので、見慣れないのもあって見間違うこともしばしばだったが、ほぼ銀1色で模様や色のないオームリとは違い、このハリウスはヒレを中心に、やや色味があって、色味のないバイカル湖水槽の中では華やか? な部類。
とは言え、その“華やかな体色”も、決して派手さはないのだけれど……

バイカル湖に生息する魚としては、現地で“シロコロブカ”と呼ばれているカジカの仲間も多いようだ。
琵琶湖博物館でも4種類が展示されていて、その内2種類が固有種。
カジカの仲間というのは、海産でも淡水棲のものでも、似たような色、形をしているものだが、バイカル湖産のものもそれは変わらないようだ。
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しかし、固有種の1つであるボリシャーヤ・シロコロブカはちょっと雰囲気が違っている。
ネットワーク模様が入る体は、他の種類に比べると明るく目立つ。顔つきも目が大きいので、ちょっと可愛い(気がする?)

これら固有種と比べると、固有種ではないものは少々インパクトに欠けるような気がしてしまうのだけど、新たに展示された10種類の内、日本での飼育例があるものは恐らくロタロタ(淡水タラ)1種だけだろうと思う。
つまり、それ以外の種類も激レアだということは間違いない。バイカル湖からやって来ているのは間違いないのだし。

そんな非・固有種としては、サケ科のレノックとコイ科のヴォストチュニュイ・レッシュが印象に残った。
原始的なサケ科魚類だというレノックは、バイカル湖水槽の中でももっともサケ・マス類らしい体つきと、少し尖った顔がちょっぴりレイクトラウトを彷彿とさせる… ような気がするのも印象的だった。
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また、ヴォストチュニュイ・レッシュは、コイ科でも見るからに日本にはいないタイプ。同じような体型を持った種類は東南アジアには多いのに、寒いシベリアにもこんな体型のコイ科がいるんだなぁ、というのが印象に残った。
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本当はまだまだ書きたいことがいろいろあるのだけど、長くなりすぎたのでこの辺で。
これらの魚の魅力は、魚に特別な興味のない人にはちょっと伝わりにくいかも知れないが、魚好きならきっと何かしら感じるものがあるはず。
混雑が収まる頃を狙って、是非、見に行ってみて欲しい。

チョウザメの話@標津サーモン科学館 [淡水魚]

ひとつ前のブログで書いた通り、標津サーモン科学館のもうひとつの主役はチョウザメだと思う。
水族館でチョウザメは珍しいものではないけれど、北海道の水族館では余所の水族館では見られないような種類、品種がいたりなどチョウザメの展示が充実している。
チョウザメなんて、どれを見たって同じような色、形をしているので、それが珍しい種類だと言われても、ありがたみを感じにくいという人も少なくないと思うが、それに興味があるという人にとっては、驚きや喜びを感じられることが多いのだ。
標津サーモン科学館は、そんなチョウザメ好きには外せない水族館のひとつだと言える。

その充実ぶりの理由が、周辺の海で捕獲されることがあること。
かつて北海道の川ではチョウザメが遡したそうなのだけど、今は昔の話。
しかし、海を回遊するものに関しては、今でも時々漁獲されることがあるらしく、特に昨年(2015年)はダウリアチョウザメの当たり年だったとか。
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そうして漁獲された大きな個体が水族館前に置かれた簡易プールに収容されていた。
ダウリアチョウザメは北海道以外の水族館では滅多に見掛けない稀種である。

簡易プールのひとつには、かつて北海道の川に遡上していたというミカドチョウザメもいた。個体の性質によるものなのか、はたまた野生捕獲個体だからなのか、水族館のチョウザメとは思えないほど神経質で、人影に怯えるようなそぶりを見せる。
そのせいか、水面には隠れ家代わりの覆いがされていて見にくいのに加え、オレが行った当日はどんよりとした曇りだったので、屋外の水面が非常に見にくいコンディション。そうでなくても見にくいものが、ほとんど見えないに近かったのが残念だった。
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次はよく晴れた日に行きたいなぁ!!

ダウリアやミカドも珍しい種類なのだけど、標津まで来なければ恐らく見られないだろうチョウザメが、館内にいるベスカルだ。

超高級食材であるキャビアを産むチョウザメは、養殖が盛んに行われている魚種でもある。
そのため、産業化を目指した様々な研究が行われており、北海道でも北海道大学と標津サーモン科学館、その他の水族館と共同で、チョウザメの繁殖事業や研究がなされている。
そうした研究によって作出されたのがこのベスカルという訳だ。
その名前からも想像できるが、ベスカルの片親は、水族館でもよく見られるベステル。それに、カルーガ(ダウリアチョウザメ)を掛け合わせた北海道らしい? 品種だ。
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ベステルはベルーガ(オオチョウザメ Huso huso)とステルヤージ(コチョウザメ Acipenser ruthenus)の異属間雑種だが、その片親のオオチョウザメとダウリアチョウザメは同属。非常に乱暴な説明だが、ベスカルは75% Huso属の品種ということになる。
Huso属は、Acipenser属に比べると、より大型化し、非常に大きな口を持っている。
ベスカルにもその特徴がちゃんと受け継がれていて、見た目はHuso属らしい。
そんな口の大きさが活かされるのが、「指パク体験」だ。
ベスカルたちが泳ぐ屋内の池では、餌を与えることができるのだけど、チョウザメ用としては異例の浮上性の餌。
チョウザメたちは水面に浮かぶ餌を食べるようトレーニング? されていて、餌を撒くと一斉に集まってくる。そこに指を突っ込むと、チョウザメが食い付いてくるというプログラムだ。
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池にはボスと呼ばれている1m超の個体が最大で、アベレージサイズは80~90㎝くらい。
ボスなら指4本がそのまま口に入ってしまうほどの大きさだ。
Huso属ならではの特徴をものすごく分かりやすく理解できるプログラムだと思う。

ただ、実際に指に食い付かれるのは、少々ハードルが高い。
チョウザメの口には歯がないので、噛まれたところで怪我はしないということは分かっているのだけど、水面で餌を吸い込む時、かなり大きな音がするので、思いの外それにビビってしまい、なかなか水に手を突っ込む勇気が出ないのだ(笑)

また、人を見て集まってきても、餌がなければすぐに散会してしまうし、指だけ入れても反応があまりよくない。なので、ちゃんと? 指に食い付かれたいという人は、餌を手に握りしめてから水に手を入れ、そこで指を出すと反応よく食い付いてきてくれる。
さほど大きくないチョウザメとは言え、餌を食べようと勢いよく食い付いてくるので、洗濯ばさみで挟まれる程度には痛い。
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楽しかったので、何度も餌を買って、ずいぶん長い間それをやっていたら、ずっとパクパク噛まれ続けてた親指がちょっと赤くなった。
先にも書いたように、怪我はしないけれど、やり過ぎるとそのくらいの痛い目? は見ることになる(笑)

動画
https://youtu.be/InOCgG6e26g

外の簡易プールにいる2m級のダウリアチョウザメは、腕ごとパクリとやってくるらしい。
餌を与える際、水族館のスタッフ氏がそれをやってるのを動画で見て、オレもやりたい!! なんて思ったりしたのだけど、実際、その半分以下のチョウザメの口に手を突っ込めるようになるまで、少し時間を要したので、2m超のチョウザメに腕を差し出せるかは?
ただ、この指パク体験、なかなか面白いのでオススメです!!
個人的には、これがやりたくて、もう1回標津に行きたいなぁ、と思ってくらいだし(笑)

初めて見たペリッソドゥス@アクアトトぎふ [淡水魚]

TVや本で見た、話で聞いた生き物の姿形や、その生態を実際に見ることができて、それに対する理解を深めることができる、というのが水族館や動物園など、生体を飼育、展示する施設ならではの魅力であり、存在意義である、とオレは思う。
7月18日より開催されている企画展「アフリカ進化の湖」は、オレが考える水族館の魅力や意義そのもの。案内を見た時、“これは行かなくちゃ!!”と思った。
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アクアトトぎふには、これまたアマゾンがテーマの企画展に惹かれ、今年の1月に行ったばかり。
しかし、その時撮った写真はことごとくダメで、撮り直しに行きたい!! なんて思っていたのだけど、図らずも? その機会が訪れたというワケだ。

今回の企画展の主役は、アフリカの大地溝帯に沿うように並ぶヴィクトリア湖、タンガニイカ湖、マラウィ湖に生息するシクリッドたち。
それぞれの湖で暮らすシクリッドたちはその湖にのみ生息する固有種がほとんどだが、タンガニイカ、マラウィ産のものの一部は、観賞魚としても流通しているため、個人的には比較的馴染み深い存在だったりする。
しかし、そんな中で岐阜行きの原動力となったのが、イベントの告知に写真だけ掲載されていたスケールイーター(鱗食い)のペリッソドゥス・ミクロレピス。
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アフリカンシクリッドの大ブームがあったのは80年代前半。オレがまだ小学生だった頃。あまりに高価なそれらはまさに雲の上の存在で、熱帯魚店や本で眺めるだけの対象だった。
その当時、観賞魚専門誌で新着魚として紹介されていたのが件のペリッソドゥス。
確か84年のことだったと思う。
それから31年。ようやく生きた実物を見ることができた。
遠い昔に写真で見た魚をよく憶えてたもんだなぁ、と我ながら感心してしまうのだけど、シクリッドにもスケールイーターがいたんだ!! というその時知った事実のインパクトが、見たこともない魚のの記憶を、長い間止めてくれていたのかなぁ、と。

それはともかく、このペリッソドゥス・ミクロレピス、日本ではかなりの稀種。
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それなりに綺麗だけれど、驚くほど綺麗なワケでもないし、そもそも他の魚と一緒に飼えないので、観賞魚としては高い人気を得にくい種類である。
企画展の予告案内の写真を見て「こんな魚、よく展示できたなぁ!!」と心底驚いた。

初めて見る珍しい魚である以前に、このP.ミクロレピスには、個体によって右利きと左利きとがあるということを初めて知った。
捕食対象にアタックする際、必ず利き口の側から行うのだそうで、そのため、口の向きが右利きの個体なら右向きに、左利きの個体なら左向きになっているらしい。
上から見てみると、口の向きがやや斜めになっているのが分かる、と、パネルで紹介されていたから、目の前にいる生きた個体をしっかり眺めてみたものの、15㎝ほどの小さな魚の口の向きだからか、はたまた比較対象がないからなのが、展示個体がどちら利き(利き口)なのかは分からなかった。
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色々な意味で馴染みのない魚なので、見れば見るほど興味を惹かれるのだけど、やはり何を食べているのかは気になるところ。
通りがかった飼育スタッフ氏に聞いてみたところ、鱗しか食べない訳ではないようで、飼育下では他のシクリッドが食べるような人工飼料や赤虫なども食べるのだとか。そのため、餌として鱗(生きた魚)は与えていないとのこと。
実際、餌の時間に遭遇したのだけど、与えられた赤虫を普通に食べていた。

まさかこんな小魚を見るために新幹線に乗るハメになるとは思わなかったけれど、“いいもの見た感”いっぱいの企画展だった。
実際に見に行ったのは、もう2ヶ月くらい前の話なのだけど、企画展の開催期間も残りわずか。気になる人はお早めに!!
少なくとも、ペリッソドゥス・ミクロレピスは、この機会を逃すと見る機会はなかなかないと思う。

サケ遡上ツアー 2015 [淡水魚]

2ヶ月ほど前、おんねゆ温泉 北の大地の水族館に行った時のこと。
顔見知りのスタッフ氏に「Oさん、サケ、好きなんですか?」と聞かれた。
彼女は、オレが北海道にいる理由を知っていたから、特別なサケ好きだと思うのも当たり前かも知れない(笑)
とは言え、一部のサメやエイ、ピラルクーなどのような特別な存在ではないつもり。食べるのは大好きだけどね(笑)

秋にサケの遡上を見に行くことが恒例行事となっている。その発端となったのが、最初の北海道遠征、2011年の時のこと。
豊平川さけ科学館を出て、館の横を流れる真駒内川を何気なく覗き込むと、そこには遡上サケの姿があった。
その時のものはサクラマスだったけれど、初めて見るサケの遡上に、しばらくその場から動けなくなったほどの、身震いするような感動に包まれた。

オレが小学生だった70年代、高度成長期だったこともあり日本各地の河川環境は悪く、比較的身近だった多摩川も、今とは比べものにならない汚い川だった。
当然、環境改善を呼びかける運動なんかもあって、そのひとつに「多摩川をサケの帰る川にしよう」というものがあった。
今にして思えば、どうかしてるぜ、な話なのだけど、実際にサケの稚魚を小学校に配ったり、放流イベントを行ったりしてた。
その頃のオレはというと、まずはそのサケの稚魚が欲しかったんだけど、同時に、綺麗な川にはサケが帰ってくる=凄いこと、みたいに刷り込みが入ってしまったらしい。
その効果はオッサンになってもしっかり持続していたようで、そこに知識として知っていた、サケの遡上ストーリーが重なり、強い感動につながった、という訳。

その時の感動をもう1度、ではないけれど、以降、すっかり恒例行事。

今年も行ってきた。ただ、いつもの千歳ではなく、今回は標津。
標津サーモン科学館に行ったことがなかったのもあったけれど、それ以上にカラフトマスの遡上を見てみたかったからだ。
カラフトマスは以前、千歳サケのふるさと館(現・サケのふるさと 千歳水族館)で、水槽展示された遡上個体を見たことはあったけれど、千歳川には遡上しないので、それが川を泳いでいる姿なんてもちろん見たことはなかった。
体長こそシロザケより小さいものの、オスの背中が大きく盛り上がり、口も大きく裂けたようになるので、より厳つく見える見た目と、遡上河川が限られることなどから、オレの中ではベニザケと並ぶスペシャルな存在。
しかも、その遡上時期はシロザケよりも早く、9月末頃に行くことが多い北海道遠征では、水槽展示でも見られたらラッキー、なくらいだった。

カラフトマスはオホーツク海沿岸、根室海峡沿岸など、北海道でも東端エリアを中心に遡上するので、標津まで行けば見ることができるのだ。
という訳で、今年は例年よりも半月ほど早い9月初めに標津へと向かった。
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標津サーモン科学館に到着したら、入館前に標津川へ。観覧用の橋の上から川を覗くも、今にも雨が降り出しそうな曇天では、川の中が非常に見えにくい。
それでも、大量のシロザケがいることは見て取れた。ただ、その中にカラフトマスがいるかまでは……

しかし、だからといって気落ちする必要はない。標津サーモン科学館にも千歳水族館のような、水中観察室があって、魚道に遡上してきた個体の姿を見ることができるからだ。

魚道水槽まで行くと… いた!!
数は思ったほど多くなかったけれど、見えるところを泳いでいるのはほとんどがカラフトマス!! 遠いところまで来た甲斐があったというものだ。
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どうやら、標津サーモン科学館ではカラフトマスは特別な存在ではない、そんな印象すらあったくらいだ。
と言うのも、館内の海水大水槽には、遡上前に海で捕獲された個体が泳いでいたし、水族館の隣にあるサーモンハウスではやはり遡上前に捕獲されたカラフトマスやサケが、食用として販売されていた。並んだものはいずれも見惚れるくらいに綺麗で、眺めて楽しむものではないとは言え、買って帰れなかったことが本当に残念だった。
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標津でも千歳でも、遡上したサケは捕獲され、孵化場へと送られる。
もちろん、繁殖という彼らの目的は人の手を介して達せられるのだけど、漁獲され、運ばれていくサケたち、とりわけ選別され、繁殖に参加できない多くのオスたちの姿には、何とも切ない気分にさせられた。
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まぁ、それも含めた、遡上サケの見物、ではあるのだけれど…

今年は、標津に行って約1ヶ月後の10月半ば、仕事で北海道に行く機会に恵まれた。
お陰で千歳川を見に行くこともできたのだけど、ベストシーズンなんじゃない!? という期待とは裏腹に、千歳川にはウグイすらもほとんどおらず、見掛けたサケはたった1匹。
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こんなことってあるの!? と驚いていたら、その1週間後くらいに行った友人、知人たちのSNSには、それこそ川を埋め尽くすほどのサケの姿が。

沢山の遡上サケは標津で見ているとは言え、天候には恵まれていない。
何となく、今年は“負け”た気分。
来年こそ!! と意気込むものの、標津のカラフトマスと、千歳のシロザケのハシゴは意外と難しそうで、どうしたものかなぁ、と。
来年の9月に向けて、じっくり考えたいと思います(笑)

アクアトトぎふの気になる魚・カラシン編 [淡水魚]

以前のブログにも書いた通り、アクアトトぎふで開催されているアマゾン展のテーマはカラシン。
実を言うと、カラシンの仲間はあまり好きではないというか、むしろ好きじゃないグループだったりするのだけど、思った以上に楽しめたのは、定番のピラルクーや大ナマズじゃなかったからなのかも、なんて思ったり。

でも、同じアマゾンのカラシンでも、企画展にいたものよりもずっと驚きと感動をくれたのは、ピラルクー水槽の隣、滝が落ちる水槽にいたミレウス属のパクーたちだった。
上のフロアから、滝を眺めていたら、そこにアロワナやカラシン類、シクリッドが泳いでいるのが見え、大型ナマズが泳いでいた6年前とは変わっていることはその時点で分かったのだけど、改めて水槽の前に行ってみて驚かされた。
パッと見ただけでも分かるパクーたちが、ひしめくように泳いでいるのが目に入ったからだ。
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どれもデカイ!!

観賞魚としても比較的古くから知られているグループながら、最近は産地が明記されて輸入されてきたり、以前は見られなかった種類が輸入されてきていたりと、マニアックな楽しみ方ができるグループになってるようだ。
とは言えオレは、この手の魚は完全な門外漢。目の前を泳いでいるのが、何という種類なのかはほとんど分からないのだけど、それがミレウス属の魚であることと、デカイとか、綺麗だということくらいは分かる。

こういう魚って、遊泳スペースに余裕のある水槽で飼うと、こんな立派になるのね!!
ひとつ前のブログで紹介したメコン川水槽の大型コイ科魚類同様、そんな風に強く思わされた。

水槽には何種類ものパクーが泳いでいるのだけど、まずは見知ったものから。

パクー1 Myleus pacu? M. setiger?
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同じ種類がなかがわ水遊園にもいて、「こんな色の種類がいるの!!」と驚かされた種類。
アクアトトにいたものは、発色の鮮やかさではなかがわ水遊園のものには劣るけれど、個体数の多さでは大きく上回っていた。
長いヒレをヒラヒラさせながら泳ぐ様は、多くのパクーがひしめく中でも目を引かれる。

もっとも驚いたのが、パクー2 M.micans?
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まず、その大きさ。
この手の魚の大きさって、DVDより2まわりくらいのサイズ、みたいな印象があったのだけど、宅配ピザのLサイズくらいありそうな大きさがあって、こんなに大きい種類がいるの!! とまずビックリ。
しかも、同じ形、顔つきをした大きなものの中には、まるで血をにじませたみたいな赤いスポットを散りばめた個体もおり、デカイだけじゃなくて綺麗さでも印象に残る1匹となった。写真が残念なのが何だけど…

赤さ、という点では、この個体が1番凄かった。
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バンデッドメティニス(.M.schomburgki)だと思うのだけど、真っ赤なのはこの1匹だけ。
他の個体とは違い、この個体は水槽の奥まったところでジッとしていることが多く、見えやすい位置にはほとんど泳いできてくれない。
その強烈な赤さ故に、隠れていても見つけることはできるのだけど…
この写真は、1度だけ泳ぎだした時に何とか撮ったものだけど、1発で決めることができず、こんなピンボケ写真に。
これしかないので掲載したけれど、その“赤さ”は伝わったはず。

アクアトトに行ったら探してみて欲しい。
こんなの見てると、この筋のマニアの気持ちが少しは分かるような気がするのだけど、こういうよさを引き出すには、このサイズの水槽…
そう考えると、やっぱりウチでは無理だなぁ…
とりあえずは、イマイチな写真を撮り直しに行きたい!!

最後に、アフリカンカラシンもひとつ。
アクアトトの個人的お気に入り水槽のひとつである、コンゴ川水槽。
そこにいたロングノーズ・クラウンテトラも驚きの1匹だった。
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だって、もはやクラウンでも何でもない、巨大な魚だったから(笑)
クラウンテトラは巨大化すると、色が薄れる傾向にあるのは知ってる。
6年前に見た時には、それでもまだクラウン柄が見て取れた。
久しぶりに見たこの水槽のクラウンテトラたちは、さらに巨大に、そして分厚くなっていたけれど、色、柄は見事に消えてた(笑)

クラウンテトラってこんなになるの!! と、ここでも見知らぬ魚を見たような驚き。

知らない魚を見るのは楽しいけれど、知ってる魚の知らない姿を見るのは、さらに楽しい。
好きじゃないはずのコイとカラシンに楽しませてもらった久しぶりのアクアトト訪問、でした。

アクアトトぎふの気になる魚・コイ編 [淡水魚]

ひとつ前のブログに書いた通り、アクアトトではコイ科魚類に心奪われる瞬間が多かった。
コイ科魚類はあまり好きじゃない!! と思ってたはずなのに、それがカッコよければ、普通に感動できるものらしい。
好きではないヤツが見ても感動できるのだから、きっと、その筋のマニアが見れば、感涙ものであることは間違いないはず。

馴染み深い反面、数が少なくなっているものも多く、結果的に珍しい魚になってしまっているものも少なくない。
そんな希少種のひとつがウシモツゴ。
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岐阜愛知に生息するモツゴ(関東人にはクチボソと言った方が伝わりやすいだろうか?)の1種で、生息環境の減少によって数を減らしている希少種である。
アクアトトでは、まさに地元の魚ということもあってか、数多くが展示されていた。
その希少性よりも、「おっ!!」と思わされたのは、その体型と顔つき。
小魚にしてはやけにイヤらしさのある顔つきをしているし、体型もこのまま巨大化すれば、ソウギョやアオウオみたいになりそうな、かなりのしっかり体型。
クチボソって、こんな厳つい魚じゃなかったよなぁ… 別種だから違っていて当たり前なんだけど、帰って調べてみたら、ケンカモロコなんて呼ばれることもある魚なのだとか。
水槽ではさほど喧嘩をしているようでもなかったけれど、実物を見てみると、そんな気の強さも納得できるように思えた。
やっぱり、実物を見て得られることって絶大だよなぁ、とあらためて実感させられた。

日本産のコイ科魚類をもうひとつ。
日本の淡水魚でもっとも華やかな美しさを持ったものと言えば、やはりタナゴだろう。
発色される色合いは種類ごとに異なり、それぞれ独自の美しさを見せてくれるのも魅力だ。
今回のアクアトトでは、カネヒラが美しい姿を見せてくれた。
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カネヒラはタナゴ類としては大型なので、普通にしていても見栄えがするが、小ぶりな水槽に入っていたのもよかったのか、その美しさを誇示するように水槽の真ん中にやってきてくれる。
動きが速いのは他のタナゴと同様で、ライバルのオスがやって来ると、それを追って、追いかけられて、すぐにどこかに行ってしまうので、じっくり堪能するという感じではないかも知れないけれど…

カネヒラの斜向かいあたりの水槽にいたカワアカメも気になる1匹(種)だった。
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銀色に輝く細身の魚。いかにもコイ科魚類といった雰囲気だけど、日本にはいないタイプ。
揚子江産の魚として展示されていたが、顔つきや体型はどことなくソウギョを連想させる。
大陸にはわりとよくいるタイプのコイ科魚類のようで、ヨーロッパにも似たようなのがいるらしい。
隣の水槽に大きなアオウオがいたせいか、見た目もサイズも地味目? な本種の注目度はあまり高くないようだったけれど、意外と綺麗なので行った際には、ちょっと水槽を覗き込んでみて欲しい。動きはせわしないけれど。

お次はメコンオオナマズの水槽にいた脇役のひとつ、タイガーバルブ。
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売られているのを見たことがある程度の魚だったのだけど、まず、こんなに大きくなる魚だったことに驚いた。
数匹の群れで底砂をモソモソしていて、あの水槽ではコリドラスみたいな動きをしていたけれど、いずれも60㎝以上はありそうな巨体。周りがもっと大きいので大きさは実感しにくいけれど、デカイ!!
しかも、メリハリのある縦縞模様と真っ赤な眼が、あの水槽ではひときわ目を引く。
とは言え、顔はコイそのものだけど。
食欲も旺盛で、メコンオオナマズが食べ損ねた餌団子に群がって、モリモリ食べる
あの様子では、次に見に行った時にはもっと巨大化してるんじゃないかなぁ?
コイ科魚類のマニアでないオレが見ても、この脇役たちの立派さには感動したので、この手が好きな人には是非、見てみて欲しい水槽だと思った。

最後の1匹は、やはり同じ水槽にいたパーカーホ。
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コイ科魚類最大種と言われる魚で、あの水槽でもメコンオオナマズと並ぶもうひとつの主役だ。
とは言え、その見た目はとにかく気持ち悪い、というか不気味。
寸詰まって見える体高の高い体に、ヒラヒラした大きめのヒレ。巨大な頭にはこれまた大きな口と、下向きの眼…
あの超巨大ヘラブナのような形で、3mにもなるというのだから、想像しただけでも鳥肌が立ちそうだ(笑)

でも、パーカーホの魅力って、そんな不気味さなんじゃない? なんて思っていたりする。
それを展示している水族館があまりないのもあるけれど、そんな不気味さを楽しめる水族館はあまりない。
その点、アクアトトはその不気味さを堪能するには打って付けの水族館だ。
水槽の前に腰を下ろせば、目の前を通り過ぎていくパーカーホと目が合うくらいの距離感でその魅力? が味わえる。

それもまたアクアトトならではの価値ある? 体験じゃないかなぁ?(笑)

相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはらの気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

1月の3連休。天気のよさに誘われ? フラリと相模川ふれあい科学館へ。
訪れるのは9ヶ月ぶりだが、その間にひとつ大きな変化が。
科学館前のバス停を降りて、帰りのバスの時間を確認しておこうと、反対側のバス停に行こうとすると… あれ!? ないぞ!?
バス停があったはずの場所に、バス停がない。
慌てつつ、駐車場にいたスタッフの人に聞いてみると、相模原駅方面行きのバス停はなくなってしまったとのこと。
なので、帰りはひとつ先の水郷田名バス停まで行かなくちゃならなくなっていたのだ。
まぁ、行かなきゃいけないとは言っても、歩いて5分も掛からないくらいなので、不便になったというほどではないけれど、知らないと慌てるので、バスで行く人はそのつもりで。

休日ということもあり、館内はそれなりに混雑していた。
水槽を順番に眺めていくも、9ヶ月前の時のように、じっくり魚を撮影するという訳にはいかないから、この日はさほど粘らなくても撮れるものだけ。
まずは9ヶ月前、失敗写真を量産していたニゴイ。
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ここには良型のニゴイが揃っているのだ。
ほどよいサイズに加え、水槽内ではそれほど速く動く訳でもないので、被写体としては格好の相手。
しかし、そこに油断が産まれてしまうようで、簡単な相手で失敗してしまうのだ。
という訳で今回は、油断せずにしっかり撮ってきました。
ニゴイを見たい、撮りたい人、相模川ふれあい科学館、オススメです!!

ニゴイにとりあえず満足しつつ、並びの水槽に目をやると、これまたカッコいいハスを見つけた。
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前に来た時にこんなのいたっけか? と思いながら、家に戻って9ヶ月前の写真をチェックしたら、その時も撮ってた。
しかし、今回見たものとは違う、まだまだ若い個体。
9ヶ月の間に成長したのか、はたまた大きな個体と入れ替わったのか。
いずれにしても、いかにもハスらしい、すごくカッコいい個体が揃っていた。
ハスはコイ科魚類にありながら、魚食に特化した変わり種で、口に歯を持たない代わりに、への字型に変化した唇を持ち、捕らえた魚を逃がさないようになっている。
一見、色の薄いオイカワのようだが、その顔つきはプレデターらしいイヤらしさがあり、どことなく南米のドラドを連想させる。
圧倒的な遊泳力の高さで、泳ぐ魚を追いかけて捕まえる、なんてところもドラドに通じる部分だろうか。
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今でこそ相模川にもいるらしいのだけど、元々は琵琶湖水系の固有種である。
今みたいに淡水魚の水族館なんてなかったオレが小さい頃には、図鑑や本でしか見られない、それこそ外国の魚と同じような存在だった。
図鑑で見た堰を跳び越すハスの姿や、その特異な顔つきにシビれた幼い頃の経験のせいか、そんなイメージに近い姿が見られると、嬉しさがこみ上げてきてしまうのだ。

ぶっ飛び級の珍魚、ではないけれど、水族館では見掛ける機会は少ない。
とりわけ、今回ここに載せたみたいな、厳つい顔をした成魚はなかなか見られない。
それが見られるというだけでも、相模原に足を運ぶ価値は十分以上にあると思う。

外国産のものに比べると、小さく地味なものが多い印象の日本産淡水魚だけど、イトウやアカメ以外にも、こんなにカッコいいのがいるんだぜ!! と思わせてくれるはずだから。

千歳サケのふるさと館の気になる魚 [淡水魚]

サケの遡上の話をしたかったから、順序は前後してしまったけれど、今年の北海道遠征で最後に足を運んだのが千歳サケのふるさと館。
今年の12月から、リニューアルのために閉館し、来夏「サケのふるさと千歳水族館」として再オープンを果たす。
そのリニューアルを手掛けるのは、同じ北海道で「北の大地の水族館」を大成功へと導いた水族館プロデューサーの中村元氏。
中村さんのことだから、きっとあらゆる仕掛けを考えていて、話題の施設となること必至。
それはそれですごく楽しみな反面、すごく混雑してゆっくり見学するのが難しくなるんだろうなぁ… と思うと、ちょっぴり複雑でもある。
という訳で、今回は、サケのふるさと館としては、最後となるだろう訪問だった。

この時期(9月末)に行くからして、目的はサケとその遡上を見ることだったんだけど、川を泳ぐ姿は見られなかった、というのは以前のブログにも書いた通り。

川から搬入された遡上個体を水槽で見るだけで終わってしまった。
これはこれで、いろいろな意味で美しい姿だと思うのだけど、やはりちょっと物足りないような…
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でも、ある意味“死に装束”を纏ったサケたちの儚くも美しい姿を眺めていたら、数匹のカラフトマスがいることに気付いた。
まだいたんだ!! ラッキー!! とばかりにアクリル面へと近づくと、水底付近にいた1匹の個体に目が行った。
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スゲェ!! その他の個体とは比較にならないほどの背中の盛り上がりっぷり。
まるでChitala属のナイフフィッシュのような、弧を描くようなラインで著しく盛り上がっている。その割にボリュームのない薄い体つきが、余計にナイフフィッシュ的。
これまで見たカラフトマスの遡上個体なんて知れているけれど、今まで見たものの中では一番スゴくてカッコいい!!
カラフトマスにしてはサイズも比較的大きめで、周りにいるサケとポジションを巡って争っていたくらい。
ただ、アクリル面よりも低い位置にいることが多く、カッコよく撮ることができなかったのが心残りだったんだけど、いいもの見た~!! という感じ。
今年のサケ遠征では最大の収穫かな。

水中観察窓から千歳川を覗いてみても、今年はサケの姿が見えなかった、というのは以前のブログに書いた通り。
見られたものと言ったら、サケと並び、この時期の定番でもあるウグイの群れ。
そんなウグイの中に、違うフォルムの小魚が混じっているのを見付けた。
モツゴだった。
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オレを含め、関東の人間にはクチボソと言った方が馴染みがあるだろうか?
クチボソ(モツゴ)と言えば、東京周辺でも昔から普通に見られた代表的な“雑魚”。
それを写真に収めようと必死になっていたら、同じくらいの大きさのヤマメが。
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オレみたいな東京育ちからすると、それが千歳川の面白い所だと思う。
モツゴとかウグイなら、ウチからも近い多摩川なんかでも普通に見られるけれど、ヤマメはいない。見ようと思えば、よほど上流の方にでも行かなきゃならないだろう。
しかし、千歳川ではどこにでもいるような魚と、ヤマメやマスなど渓流のイメージがある魚が同じ場所で見られる。
水質的にはいいのかも知れないけれど、周辺は住宅街で、川幅も広い。
あまり渓流のイメージは沸かない景色なのだけど…

そんなことを思いつつ、濁った川を眺めてた。
やっぱり、自然を覗き見るのって、面白いねぇ。

最後の1匹は、入り口の円形水槽にいたベルーガ。
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ベルーガと言っても、シロイルカのことではなくてオオチョウザメの方ね。
まだまだ小さな個体なのだけど、ヒレなんかも綺麗。
ウチでも飼っていたことのある種類だったりするのだけど、驚くほどの成長スピードにヒレの成長が追いつかず、反ってしまいがち。
何らかの栄養素が不足しているかららしいのだけど、どんな餌を与え、どんな水質、水温で飼っているのか、聞いてみたかったなぁ、と。
ベニザケの展示開始に伴い、恐らく今は展示されていないと思うのだけど、次に会う時にはかなり大きくなっていそうで、千歳水族館に行く楽しみをより高めてくれる存在だ。

巨大化して、大水槽で泳ぐ日が来たら…
カッコいいんだろうなぁ…
ご用の方はmistralaquqrium@gmail.comまでご連絡下さい。
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