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激レア生物探訪@須磨海浜水族園 [海/淡水・魚全般]

もうずいぶん前の話なのだけど、クロウミガメのことを南知多ビーチランドと沖縄美ら海水族館でしか見られない!! なんて書いたら、ブログを読んでくれた人から“須磨海浜水族園にもいます”と書き込みをもらったことがあった。
以降、いつかは見に行かなくちゃ、と思いながら月日は流れ…… 昨年、ニフレルのオープンで関西に行く機会ができたのをきっかけに“そうだ!! 須磨に行こう”となった。
コメントをもらってから約4年、最後に須磨海浜水族園に行ってから6年が経過していた。
とは言え、帰りの時間が決まった日帰り出張。水族園にいられる時間は最大2時間ほどと、ゆっくり見ていられる時間もなく、気になるものだけを確認するという、実に慌ただしい訪問。ほとんど何も見ずに終わった感があるし、オレが行った時に行われていたリニューアル工事も終了し、新しい展示ではワニも展示されているらしい。
次に行く時は、じっくり時間を取ってちゃんと見学してくるつもり。今度はそう遠くない内に、ね。

スマスイに行ったからには、クロウミガメをチェックせねば!!
というワケで本館屋上のウミガメプールへ。
いた!! それもかなり大きな個体だ。
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オレの知る限り、須磨を含めて国内4カ所でしか見られない激レアウミガメなのだけど、見た目はアオウミガメによく似ているせいか、特別なものを見ている感は薄い?
プールの正面に説明が書かれたパネルが珍しい種類であることを伝えているけれど、ウミガメプール自体が屋上の片隅でひっそり、といった感じなので、見落としてしまいそうだが、実は珍しいカメがいるのです!!

激レアウミガメはもう1匹、ヒメウミガメがいたことには驚かされた。
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クロウミガメと同じく、こちらも国内で4カ所でしか見られない激レア種。
ただ、そこにいることを知っていたクロウミガメとは違い、こちらはいるとは知らなかった種類である。
後述するサメを見ようと、大水槽に行った時、アクリル面に向かって泳ぎ続けるウミガメが目に入った。
パッと見、若いアカウミガメだと思って特に意識もしていなかったのだけど、ふと見ると、アカウミガメにしてはやけに寸詰まった感じ。
ん? と思ってよく見ると、ヒメウミガメだったというワケだ。
ええっ!! 何でこんなのがいるの!! と驚いていたら、そこにちゃんとパネルが出てた。
ちなみに、ヒメウミガメとクロウミガメの両方を見られる施設は、国内2カ所のみ。結構凄いことなのだ!!

ヒメウミガメを見つけて驚いたが、大水槽に張り付いていたのはクロトガリザメを見るため。このクロトガリザメも目的のひとつだった。
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これまた結構前の話なのだけど、スマスイのオフィシャルブログに大水槽にクロトガリザメがいるという話が出ていたのだ。
それを見たのは結構前だったので、ちゃんと生きているか心配だったのだけど、ちゃんと見ることができた。何せサメだからね。
メジロザメっていうのは、どの種類見ても同じような色、形をしていて、どれを見ても“見たことあるような、ないような…”みたいな印象なのだけど、クロトガリザメだと思ってみているせいか、確かにハナザメやクロヘリメジロとは違うなぁ!! なんて思ったり(笑)
ちなみに、このクロトガリザメ、日本周辺では特別珍しい種類でもないようなのだけど、水族館で展示されることは少なく、明確にクロトガリザメとして見たのはオレも2回目。現状だと、これが見られるのは須磨だけじゃないかと思う。

同じく、須磨だけでしか展示されていない魚が、アマゾン館にいるドラードキャット。
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1匹しかいないが、80~90㎝くらいある、かなり大きな個体だ。
このドラードキャット、観賞魚としては比較的コンスタントな輸入があるので、これまた驚くほど珍しい魚ではない。しかし、それを育てる、というか大きくするのが難しく、このサイズまで成長しているのは、恐らく日本でこの1匹だけではないかと思う。
水槽飼育していると、とにかく突進して吻先を潰してしまうので、綺麗なまま育てるのも不可能に近い。須磨の個体もその例に漏れず吻先は下に向いてしまっているが、それがこの程度で収まっていて、かつこのサイズまで成長したという点は驚き以外の何物でもない。
同じ水槽にいるピライーバやジャウーに目が行きがちだが、余所の水族館でも見られるそれらとは違い、ドラードキャットはここのこの1匹だけ。いろいろな意味できわめて価値ある1匹だと言っていい。

日本で1匹という意味では、世界のさかな館にいるショベルノーズ・スタージョンもそうかも知れない。
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アメリカ、ミシシッピ川に生息するScaphirhynchus属のチョウザメで、一般的なチョウザメと比べると小型で、体型もヒョロッと細長い。
他の種類のように泳ぎ回ることもなく、専ら水底をモソモソ這うように動く変わり種だ。
昔(25年くらい前)は、観賞魚として幼魚が沢山輸入されていたが、それ以後、ピッタリと輸入が途絶え、観賞魚店で見掛けることはなくなった。
須磨で展示されているものは、恐らくその時の生き残りではないか? と思っている。
もちろん、沢山輸入されていたので、どこかで生き残っている個体もいるかも知れないが、チョウザメはいろいろな意味で個人で飼いきるのが難しく、その可能性は低いんじゃないかなぁ、と。少なくともオレは、須磨のこの個体以外、見たという記憶はない。
そうすると、この個体が日本で見られる最後の1匹なのかも?
そうでなかったとしても、激レア魚であることは間違いない。

おたる水族館の気になる魚・Vol.3 [海/淡水・魚全般]

今回のおたる水族館は、トドのサケ喰いパフォーマンスが目的だったのは、ひとつ前のブログに書いた通り。
でも、目的以外も楽しくて、いつ行っても(と言っても年に1度の話だけれど…)何かしらの発見があって、というのが、お気に入りの水族館ならでは、なのだろうね。
おたる水族館に行くと、どうしてもアザラシやトドに夢中になってしまうのだけど、魚にだってちゃんと楽しませてもらってきた。

今回、とりわけ印象に残ったのはカレイの仲間。
北海道では多く捕れるのか、おたる水族館はカレイの仲間が充実している。
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ニシンの水槽にいたスナガレイ?

カレイというと、底砂にへばりついてジッとしている、みたいなイメージがあると思う。
しかしそれが水族館だと、実によく泳ぐ。
むしろ、底砂の上でジッとしていることの方が少ないくらいで、実はカレイは泳ぎ回りたい魚で、外敵の多い自然界では仕方なく砂に埋もれる生活をしているだけ… そんな風にさえ思えてしまう(笑)

おたる水族館でもやっぱり、よく泳いでいる。
よく見える位置をよく泳ぐから、当然、目が行くし、結果的によく見ることになる。
すると、ピョコッと飛び出した目や、おちょぼ口など、意外と可愛い顔をしていることに気付かされるのだ。
中にはこちらを見上げてくる? ような個体もいたりして、見れば見るほど可愛く思えてくる(笑)
家で飼おうという人はあまり多くないと思うけれど、ペットフィッシュとしても高い資質と言えるのではないだろうか?
おたる水族館は、種類が多いだけでなく、手作りの解説板などでそれぞれの種類の見分け方なども詳細に解説されているから、お気に入りの1匹を探してみることもできる。
カレイ・マニアの道を進もうという人にとって、入り口にピッタリな水族館と言っていいんじゃないかな!?


表情の豊かさで言えば、やはりコレ!! フサギンポ!!
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地元・北海道の魚だが、北海道以外の水族館でも見ることができる、別段珍しくない魚だ。
しかし、ほとんどは隠れていたり、アクリル面から離れた位置にいたりして、最大の魅力? である顔をしっかり見ることができないことも多い。
しかし、おたる水族館では、その顔をじっくりしっかり楽しめるような水槽サイズが選ばれている。
面白いのは、壁の擬岩に丸い小さな窓。そこを覗き込むとフサギンポと目が合うのだ。
カレイほど動き回らないものの、それを見ると、ついつい写真を撮りたくなってしまう。動き回らない分、写真は撮りやすいはずだ。


個人的におたる水族館でもっともお気に入りと言っていい水槽は、2Fのオホーツク・ベーリング海水槽。
寒い海の水槽だからか、水槽の周りもすごく寒くて、全身で北海道の海を実感できる。
先に書いたカレイの仲間の他に、サケ・マス類、カジカ類などが泳いでいるが、この水槽
で興味深いのがサケ・マス類だ。
この水槽は海水なので、同じ種類でも淡水で飼育されているものとはちょっと雰囲気が違っていて、見比べてみると面白い。
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北海道ならではのイトウやオショロコマもいて、淡水水槽のオショロコマが小さく可憐な感じなのに対し、こちらの水槽ではご覧の通り、大きく厳つい。
あの水槽でサケ・マス類というと、大きく立派なニジマスやサクラマスに目が行くが、オショロコマやアメマスも、それぞれ見知ったものとは違った一面を発見できたようで、ちょっぴり得した気分になれる。オレだけかも知れないけど…(笑)


今回、回遊水槽、というかおたる水族館では初めて見たスケソウダラの姿があった。
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タラコの親、はたまたフィレオフィッシュの素材として馴染み深い魚だが、あまり飼いやすくないのか、水族館で見掛ける機会は少ない。
いても顎の先とか、体のどこかに傷があったりと、なかなか完品はお目にかかれない。
しかし、おたる水族館にいたものは、どれも綺麗!!
水槽と観覧面の間に階段のあるもっとも見にくい位置の、それも水面付近に定位していたので、近くでじっくり見ることはできなかったものの、個体数も多く、これまた得した気分に。
余所の水族館で見たものよりも綺麗なのは、水槽の広さが効いているんだろうか?


最後の1匹は淡水魚。それも北海道とは縁もゆかりもないもの。
水族館の2Fから、イルカショースタジアムに向かう出口手前、レストランの出口の向いに、自販機なんかが置かれた休憩スペースがある。
そこにいくつか水槽が置かれていて、アジアやアフリカなどの熱帯淡水魚がいる。
そんな水槽のひとつに、タンガニイカ湖の魚が入ったものがあるんだけど、その中にいるトロフェウス・ドゥボイシィの綺麗さが印象的だった。
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奥まった所にあるため、これらを見ずに素通りしてしまう人も少なくないのだろうけど、水槽前の椅子に腰掛けつつ眺めてみると、意外な綺麗さに驚けるはず。
ちょっとした驚きに、ここでも得した気分になれる!? かも。

マリンピア日本海の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

マリンピア日本海は、魚が見たくて水族館に行く人にとっては、悪くない水族館だ。
リニューアル効果で、水槽は外光による影響を抑えてあるなど、観覧面は暗く、水槽内は明るく、とても見やすくされている。
さらに、リニューアルから日が浅い今は、水槽内外もとても綺麗で、また、それに合わせたかのように、水槽の中の魚たちも綺麗なものが多く、綺麗に見えるようになったからそう見えるのかも知れないが、魚そのものを眺めるには旧水族館時代よりも楽しめるようになったんじゃないかな?

ひとつ前のブログにも書いたように、展示の内容自体は、旧水族館時代と大きくは変わっておらず、以前あったものは新しくなった水族館にもある。
個人的にマリンピア日本海では、ターポンの水槽印象が強かったのだけど、新水族館でも相変わらず? その水槽の前にいる時間が長かったような…(笑)
ただ、以前いた水槽から、同居していたレッドドラムやスヌークも一緒にホール脇の少し広い水槽へと移動。エンゼルやルックダウンなども追加され、カリブ海水槽となっていた。
ただし、水槽内ではターポンやレッドドラムなど大型魚のキャラが強く、追加された魚たちは申し訳程度、といった印象しかない。
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でも、ターポンは相変わらずのカッコよさ。
水族館で見掛ける機会の少ない魚だから、ターポン好きならマリンピア日本海は大きな満足感が得られるのではないだろうか?


ターポン同様、この水族館ならではの気になる魚と言ったらウケクチウグイだ。
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以前来た時は、その存在も知らず、何か変わったウグイがいるぞ… くらいの感覚だったのだけど、久しぶりに見て驚いたのは、何よりその大きさ。
確かに名前の由来ともなっている顔つきも特殊だが、60㎝以上ありそうなウグイとは思えない巨大さに「こんなデカかったっけ!?」と驚いた。
帰ってきて調べてみたら、ウグイの仲間では最大種で80㎝近くになるものもあるとか!!
その巨大さもさることながら、生息範囲の狭い珍しい魚でもあるから、マリンピア日本海に行ったら、是非、見てみて欲しい。
川の水槽も、以前より大幅に見やすくなっているし。


新潟の人に好まれるのか、サンゴ礁の水槽がいくつもあった反面、日本海を感じさせてくれる水槽が少ないような気がした、というのはひとつ前のブログに書いた通り。
だが、その数少ない日本海や深場の海を表現した水槽が魅力的だったのも事実で、じっくり見入ってしまった水槽もいくつか。
そんな水槽のひとつにいたのがアズマハナダイ。
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日本海ならではの魚ではないものの、その綺麗さに水槽前を通りがかる度に足を止め、カメラのシャッターを切る、を繰り返してた。
別段珍しい魚ではないものの、綺麗なのは間違いないし、それが大きめの水槽に沢山入っているというのはあまり見掛けない光景だ。
隠れがちでジッとしているイメージの強い魚だが、個体数が多いからか、よく見える位置にも泳いでおり、もともと泳ぎ回るタイプの魚ではないため、写真撮影を楽しませてもらった。
アズマハナダイを見に行くなら、マリンピア日本海、オススメです!!


アズマハナダイがいる水槽の並びは、日本海や深場など、暗めの水槽が並んでいる。
それらの中で、一番大きい(と言ってもそれほど大きくはないけれど)水槽には、オオクチイシナギやアカアマダイなど、深場のメジャー種? が多く入っている。
この水槽の魚たちときたら、よく泳ぎ回るので、よく見知った顔ぶれとはいい、見ていて楽しいのだ。
その中でも、ホウボウ&カナガシラはひと際目を引いた。
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普段は底でジッとしていることの多いこれらの魚たちも、本来の美しさを自慢するかのように、忙しそうに泳ぎ回っていたからだ。
翼のような胸ビレを広げると、ホウボウの方が綺麗なんだけど、体色の鮮やかさはカナガシラが上かな?
とは言え、どちらもいい位置では胸ビレを広げてくれないので、こんな写真が精一杯。
せっかく泳ぎ回ってくれているのにねぇ…


最後の1匹は、日本海ならではのイサゴビクニン。
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日本海の深海に生息する巨大なオタマジャクシ的な魚。
この形で60㎝は超えていそうなかなりのサイズで、一見不気味なんだけど、しばらく見ていると何となく可愛く見えてくる、不思議な魅力を持っている。
しかも、ほとんど動かないのにものすごい存在感があって、薄暗い水槽の中で、黒い魚だというのに、水槽前を通るほぼすべての観客を吸い寄せるように集めていく。
同じ水槽にはマダラ(真鱈)も入っているのに、そちらまで見る人は稀で、ほとんどはこのイザゴビクニンに釘付けになる。
その魅力を解説することはできないけれど、スターの素質、大いにあると思う。
比較的小さな水槽にいたけれど、もっとスポットを当てるべき存在だと思う。マリンピア日本海なのだから、ね。

見たことない人は、是非、見に行ってみて欲しい。好きか嫌いかは別にしても、間違いなく、強く印象に残るはずだから。

竹島水族館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

竹島水族館に行くのはずいぶんと久しぶり。
2011年は3回も行ったから、年パスでも、なんて思っていたんだけど、2012年が終わってみると行ったのはたったの1回きり。
それだけ長い間行ってないとなると、多くの水槽で展示が変更されていたり、ずっといる魚も大きくなっていたりと、かなりの変化があった。

オレの記憶にあった魚や水槽の多くは、展示替えなどで姿が見えなくなっていたものも少なくなかったけれど、久しぶりに見てその成長ぶりに驚かされたのがアルタムエンゼル。
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以前、アロワナやポリプテルスが入っていた大きな水槽に入っていたが、最初見た時は500円玉くらいの大きさだったような記憶があるが、今はもう手のひらサイズの立派な成魚。
個体数も多く、それが個体間の緊張感を高めるようで、バンドがはっきりくっきり際立っていて、とても見応えがあった。
個体のポテンシャルが高いので、ついつい欲が出てしまうのだけど、もし、この水槽に太陽光が降り注いでいたりしたら、もっと綺麗に見えたんだろうなぁ。
観賞魚として一般的なエンゼルフィッシュの1種だが、水族館で展示されることは少ない種類であり、いたとしても、このレベルに仕上がった個体はなかなかいないはず。
もちろん、もっと綺麗な個体もいるかも知れないが、現状、見に行くことのできる場所にいる、ハイレベル個体であることは間違いない。


館内を散策していると、奥の大水槽が、以前の大型魚から、三河湾の魚を展示する水槽へと変わっていた。
正面のアクリル面に沿うように、小さなコトヒキの群れが右へ左へ泳いでいるのが見えた。
そんな魚たちを横目で眺めながら、水槽の前を何度か通り過ぎた時、そのコトヒキがオレの知っているものとちょっと違っていることに気付いた。
あれ!? このコトヒキ、ちょっと模様が違う。よく見れば体型も違う。何だこれ?
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水槽上のプレートにはヒメコトヒキとあった。
オレの知ってるコトヒキではなかった。
ヒメコトヒキを見るのは初めて。沿岸域に普通にいる魚だから、きっと、これまでどこかの水族館で目にしていたんだろうと思う。
だから、見た記憶がない、というのが正しいんだろうけど、オレとしては知らない魚に遭遇しているワケで、何だか得した気分だ。


これまで見たことがあったのに、別の魚と見間違えたりして、見た記憶が残っていなさそうな魚、という点ではコケウツボもそれに当たりそうだ。
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竹島水族館のウツボ水槽はなかなか魅力的なんだけど、土管から突き出たウツボの中に、鼻筋の通った、綺麗な顔をした個体が何匹か。
このウツボ、随分綺麗な顔してるなぁ!! それがコケウツボだった。
色や柄は普通のウツボと同じようなのに、吻が長く、尖ったような顔つきをしている。
それでいて、トラウツボほど派手な顔をしておらず、ちょうどいいイケメン(笑)
個人的にウツボは好きなグループだが、好きな種類とそうでない種類の線引きは、顔で決まる。ウツボ以外に、スネークヘッド(雷魚)、モニター(オオトカゲ)なんかも同じ基準。
その基準で見た時に、オレの琴線に触れる顔をしていたのがコケウツボだったというワケ。

同じ水槽には何種類かウツボがいて、オレの好きなハワイウツボなんかも入っているんだけど、同じような色、柄をしているのに、よりオレ好みな顔をしたものを見つけた。
プレートで名前を探すより前に、水槽前に貼られた「ハワイウツボじゃないよ!!」と説明書きがされたプレートが目に入った。
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オキノシマウツボだそうだ。
ハワイウツボほど体つきにボリュームはなく、ほっそり小ぶりだが、顔はより美形(←オレ基準)

ウツボというと、一般的には凶悪なイメージがあるけれど、実際は逆。
こうして複数種、数多くの個体が同じ水槽で平和に暮らしているのだから、実はおとなしく平和な魚なのだ。
顔の綺麗さもあるけれど、そんな平和そうな様子を眺めていると、ついついウチでも飼いたくなってきてしまうよ(笑)
ちなみに、ウツボの仲間の多くは、丈夫で飼うのも簡単らしい。


新しくオープンした「まったりうむ」は、水槽や水のあるリラックススペースというコンセプトのようだ。
そのため、座れるベンチなどが数多く設置される反面、大きな水槽はなく、水槽の中の魚を紹介するプレートなども出されていない。
でも、だからといってその中身がおざなりになっているかといえばそうではなく、リラックスできる空間であるために、遠目で見た時の水槽(水槽内の水景)の美しさには心血が注がれているようだ。
それらの中でも、担当スタッフ氏が特に腐心しているのが、まったりうむのメイン水槽たるサンゴ水槽だ。
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サンゴといっても、その水槽で育成されているのは、観賞魚店でも見かけるソフトコーラルではなく、珊瑚礁を形作るハードコーラルである。
珊瑚礁に行けば沢山あるサンゴだが、それを水槽で育成しようとすると、光条件や水質、水温などあらゆる要素が障害となり、育成が難しいという。
竹島水族館で展示されているものは、順調な育成が見られる鳥羽水族館のサンゴ水槽で増えたものを分けてもらったものだそうだが、竹島水族館の水槽は鳥羽のそれと比べるとはるかに小さく、水槽自体は家庭にでも置ける小ぶりなもので難しいサンゴ飼育に挑戦している。
水槽が小さいと、簡単に水の交換ができる反面、傷みが早い。
サンゴに限らず、水量は多ければ多いほど、何かとラクになるものなのだ。
そのため、担当スタッフ氏は必死に水換えをしているとのこと。

しかし、そんな苦労は、サンゴの成長という結果に結びつく。
鳥羽水族館や沖縄美ら海水族館の見事なサンゴ水槽がそうだったように、竹島水族館のサンゴ水槽も、何年か先には驚くほど綺麗で立派な水槽になっているに違いない。
ウチから近い水族館ではないので、オレは年に数回程度しか行かないけれど、その度に大きな変化を見せてくれそうなのが楽しみだ。

ちなみに、オレが行った年末の時点で、まったりうむの完成度は60%ほどとのこと。
水槽はまだまだ増えるようなので、その点でもまだまだ注目だ。
サンゴ水槽の成長を楽しみに、また“まったり”しに行きたいと思う。

おたる水族館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

おたる水族館に行くと、アザラシやトドがあまりにも魅力的に見えるから、どうしても海獣公園で過ごす時間が長くなってしまうのだけど、魚たちだってそれらに見劣りがしないくらいに魅力的だ。
とりわけ、ネズミイルカのプールを過ぎた所から始まる北の海の魚たちは、どこで見るよりもこれまた魅力的に見える。
やはり、地元ならではの強み、と言ったところだろうか?
もし、おたる水族館が全館リニューアルでもすることになったら、美ら海水族館の黒潮大水槽ばりの北海道大水槽を作って欲しいくらい。とは言え、ジンベエザメやマンタみたいな北海道のイメージがない超大物がいない分、あそこまで巨大である必要はないと思うけど…
今回もジンベエザメがいないと分かるや否や、まっすぐ回遊水槽へと向かった。
そこを泳ぐ北海の大物たちに会えるのも、おたる水族館ならではの楽しみだからだ。

回遊水槽を群れ泳ぐカレイ軍団をひと通り眺めた後は、そこから順路を逆行するように、入り口へ向かいながら水槽を眺めていく。
入り口近くのイトウがいる水槽に、キラキラした小魚が群れているのが見えた。
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ワカサギだった。
泳いでいたのは5㎝ほどの小さなものだったが、生きたものを見掛ける機会が少ない魚だ。
イトウのための餌というワケではなく、北海道の淡水に棲む大型魚と小型魚をイメージして混成展示されているもの。
サイズ差が大きいので、イトウもワカサギを襲うことはしないらしい。

冷凍や鮮魚としてはよく見掛けるものは、大抵、黄色っぽい色をしているが、生きたものは、グレーがかった色合いで、見知ったものとはちょっと違う。

ウチで飼っている魚たち、特にガーが喜んで食べるため、ワカサギを買ってくることがしばしばあるのだけど、水槽を泳いでいたものは、ウチの魚たちが食べているのと同じくらいの大きさ。
そのせいか、眺めていると、いつもお世話になっています、みたいな気分になった(笑)


ワカサギと同じくメジャーな食材ながら、生きた姿をなかなか見掛けないものにマダラがある。
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あまり飼いやすい魚でないことがその理由なようだが、おたる水族館にはかなり大きな個体が飼われていて、そのカッコよさを前にすると、きっとタラのイメージが覆される。
薄暗い水槽の中に、頭の大きな魚の姿が浮かび上がるのが見えた。
何だあれは!! と急ぎ水槽に近づいてみると、それがマダラだった。
見るのは初めてではないし、昨年、同じ水槽で恐らく同じ個体を見ているはずなのに、そのカッコよさにあらためて驚かされた。
まるで、アマゾンのナマズとハタ類を足して2で割ったみたいな姿形は、完全にオレのストライクゾーン。ここにいるものは体も大きいので、弱々しさがなく、捕食者ならではの威圧感みたいなものを濃厚に漂わせていた。
もちろん無理な話なのだけど、ちょっと飼ってみたくなるようにさえ思ったほど。
薄暗い水槽の中をゆっくりと泳ぐ様も、何だか海底の主といった雰囲気で、きっと、海の中でもこんな風に泳ぎながら、獲物を探しているんだろうなぁ、と想像させてくれる。
こんなカッコいい姿を見せつけられると、冒頭の北海道大水槽で泳ぐ巨大なマダラ、なんていうのが見てみたくなってくるのだ。


カッコいいと言えば、マダラの水槽の2つ先にいるホッケも見逃せない。
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これまた食材としてお馴染みの魚だが、個人的には体型、色ともに綺麗な魚と認識している。加えて、食べても美味しいのだから、いい魚である(笑)
おたる水族館のホッケの水槽には、これまた北海道産のコンブが入っていて、日本で一番美味しそうに見える展示になっているのだそうだ。
美味しそうかどうかはともかく、ここのホッケはカッコいいのだ!!
ちょうど繁殖時期に当たるのか、体は白く輝き、これまた青い光で照らされた薄暗い水槽の中で、実にカッコよく見えるのだ。
だが、繁殖時期に当たるホッケたちは、テリトリー争いに忙しく、パキッとポーズを決めた瞬間を写真に収めようにも、すぐに他の個体を追い散らしに行ってしまい、なかなか写真が撮れないのが残念。
お前のウデの問題だって?
それも大いにあるんだけど、撮影にはちょっと辛いレベルの暗さなので、そのカッコいい瞬間を写真として切り取るのはなかなか難しいのだ。
次こそは!!


おたる水族館の魚と言ったら、場所柄、ニシンを取り上げるべきなのかも知れない。
ホッケ水槽の並びに、沢山のニシンが泳ぐ水槽もあるしね。
もちろん、ニシンの写真も撮っているんだけど、同じ水槽にいた魚が気になった。
それがメガネカスベ。
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昨年行った時のブログでは、おたる水族館のエイとして、入ってすぐのパノラマ大水槽にいるシノノメサカタザメなど南方のエイを紹介したけれど、おたる水族館のエイと言えば、どちらかと言えばこっちだよね!!
カスベの類は北海道に行かずとも、関東の水族館でも見られるんだけど、そこはやはり地元であるからして、見た目にデカイ。
もともとそれほど大きくならない種類なのか、大きいという印象はあまりないけれど、ここにいたものもかなり立派なサイズ。
そういえば、登別のマリンパークニクスにも大きいメガネカスベがいたっけ!?
実は、ここに登場させる1匹として、同じ水槽にいたトクビレと迷ったんだけど、カサゴ目の魚よりやっぱりエイが好き!! ってことでこちらをチョイス。
サイズだけでなく、綺麗な個体だったのもここに登場する理由。同じ水槽には元気に水槽内を闊歩するタラバガニがいて、それに目を奪われがちだけど、北の海のエイにも是非、注目してみて欲しい。


最後の1匹は2Fの水槽から。
2Fにも北海道産の魚が展示されているんだけど、1Fにあるような大きな水槽はないため、小さなものや、小ぶりなものが中心。
ある意味、北の海のスターであるナメダンゴやクリオネなんかがいるのもこのフロアだ。
そこで印象に残ったのがこのエゾクサウオ。
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ウシガエルのオタマジャクシの巨大版、みたいな感じの魚で、うへぇ、気持ち悪い、とついつい思ってしまう魚だ。
もちろん完全な魚類だし、原始的な部類でもないんだけど、魚というより両生類的な風貌は、インパクトは強烈。
決して好みのタイプではないものの、強い印象を残してくれる。
ナメダンゴなどと同じく、お腹に吸盤を持つ魚だが、丸くて短いそれらが可愛いと言われるのに対し、いかにもオタマジャクシ的な体型と質感は、それらとはかなり違っているけれど、見慣れてくるとこれも可愛く見えてくるのかも!?
名前にエゾが付くことからも分かるように、北海道周辺に生息している魚で、寿命も短いので、北海道以外の水族館ではあまり見掛けない珍しい魚と言える。
余談ながら、食材としては一般的ではないようで、その食味についてはほとんど情報がなかった。
まぁ、その見てくれは食欲をそそるとは言いにくいけどねぇ…

サンシャイン水族館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

ピラルクー同様、オレがサンシャイン水族館で見るのを楽しみにしているもの。
これまた水族館ナイトで話した通り、ラグーン水槽のエイたちだ。
サンシャイン水族館には全部で6種類のエイが展示されているが、ラグーン水槽ではその内5種類が暮らしている。
水族館のエース的存在であるシノノメサカタザメや、派手なヒョウモンオトメエイにどうしても目がいきがちだが、注目してみて欲しいのはトビエイたちだ。
トビエイは3種類いて、大きなマダラトビエイ、茶色で小ぶりなナルトビエイとトビエイがいる。

このトビエイ(Myliobatis tobijei)が注目なのだ。
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とは言え、別段珍しい魚ではない。それどころか近海で獲れる普通種であり、伊豆あたりでも普通に見られる種類だ。もちろん、サンシャイン以外の水族館でも普通に見られる。
なら、どうして? と思うだろう。
水族館で見掛けるトビエイは、痩せが目立っていたり、状態の悪そうなものが多い気がするのだ。もしかすると、あまり飼いやすい種類ではないのかも知れない。
でも、サンシャイン水族館にいるものは、2匹ともふっくらしていて、状態もよさそう。
同じ水槽にいるマダラトビエイやナルトビエイほど動きに活発な感じはしないものの、餌の時間にはちゃんと食べるし、正面のアクリルパネルに沿って泳いで観客サービス? もそれなりにこなす。
同じような種類に比べると、どうも印象に残りにくいというイメージがあったんだけど、サンシャインのものは、そんなイメージを払拭してくれそう、というのが注目の理由だ。


同じ水槽で暮らすナルトビエイも注目したい。
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先に紹介したトビエイと、同じような大きさ、色、形をしているが、トビエイとは属が違っていて、こちらはあの水槽にいる大きなマダラトビエイと同じAetobatus属。よく見ると顔つきが違っていることに気付くはず。その顔つきが理由で、こちらは個人的に好きな種類でもある。
同属のマダラトビエイと比べても、吻が短く、目が大きく、より可愛らしい顔をしている(←あくまでオレ基準)のがその理由。
このナルトビエイがどうして注目かというと、こちらは珍しいから。
とりわけ水族館でその姿を見掛ける機会は少なくて、東京圏ではサンシャインだけ。
全国でもオレが今まで行った72館中、サンシャインを含めても4館だけ。もちろん、まだ行ったことがない所にいる可能性もあるワケだけど、それにしても少ないことは間違いない!!
劇的な変化は少ないけれど、いつも会うのを楽しみにしている魚のひとつだ。


変化と言えば、リニューアル直後の頃よりも、格段に綺麗になってきたのが2Fのアジアの淡水水槽にいるアジアアロワナだろう。
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アロワナというと、高価な魚として有名だが、まさにその高価な種類。
その値段故か、紅くなるタイプを水族館で見ることは少ないが、この個体はその少ない例のひとつでもある。
1年前のオープン時にはまだ小さく、発色もごくわずかだったものが、成長に伴い、かなり綺麗になってきた。
紅いアジアアロワナは、以前、アクアマリンふくしまにいたものが綺麗で、オレの中では水族館で見られるNo.1アジアアロワナと評価していたのだけど、その座はこの個体のものになりそうな気がしている。
紅龍はアジアアロワナの中でも、大きく育つ種類であり、この個体もまだまだ大きく、さらに綺麗になるはず。
今の体型、バランスのまま、紅さがより深みを増せば、本当に綺麗なものに仕上がるはず。
これもまたこの先の成長が楽しみな1匹だ。


アロワナがいる水槽の並び、アフリカの水景を再現した水槽も個人的にお気に入りだ。
水草の育成状況こそかなり残念な感じだが、魚はどれも綺麗に育っていて、中でもコンゴテトラの群れはとても見応えがある。
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コンゴテトラは観賞魚としても古くから一般的だが、家庭に置ける小さな水槽で群泳を楽しむには少々大きく、その魅力を十分に味わいにくい。
しかし、サンシャインのあの水槽は、そんなコンゴテトラの魅力を堪能するのに最適なサイズなのだろう。水草のために明るくされた水槽内は、コンゴテトラを輝かせるにも十分で、ヒレも綺麗に伸長し、十分に成長した姿を見せてくれる。
しかも、それが群れをなして泳いでいる様は、本当に見事だ。
群れの中心はコンゴテトラだが、その中にはイエローフィンコンゴや、レッドアイカラシンなどもいて、そのそれぞれがやはり美しく育っている。
イエローフィンコンゴなどは、それもかなり感動的な美しさだ。
他にも、3種類いるシクリッドがそれぞれの生活を見せてくれるなど、覗き込む楽しさが多い水槽になっていて、サンシャイン水族館の中でもお気に入りの水槽のひとつになっている。


コンゴテトラが群れ泳ぐアフリカの水槽の向かいにある、汽水魚の水槽もお気に入りだ。
この手の水槽は多くの水族館にあって、サンシャインにあるものも、中に入っている魚自体は、余所の水族館にある同様の水槽と大差はない。それどころか、水槽自体はそれらよりも小さくて、そういう意味では条件はよくないはずなのに、不思議と魅力的な水槽になってる。
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中でも、2匹いるゴマアイゴの綺麗さはなかなかのものだ。
水槽内にはヒメツバメウオなどの定番種の他に、水槽に不釣り合いなほど大きいゴマフエダイ、そしてこのゴマアイゴたちが入っているのだけど、水槽は小さく、魚たちはひしめいているのに、魚たちは綺麗で、水槽の明るさも健康的な感じ。マングローブの擬木なんかも入っていて、掃除もしにくいだろうと思うのだけど、いつも綺麗なのも気持ちがいい。
個人的に馴染み深い魚や、特別好きな魚が入っているワケではないけれど、何となく気になる、お気に入りの水槽だ。
綺麗な魚、という点では、美ら海水族館に勝る水族館はない!! と思っているんだけど、この汽水魚の水槽と、その中身に関しては、美ら海水族館の同様の水槽にも勝っていると思う。
アロワナ~コンゴテトラ、汽水魚の水槽と、2Fの水槽はどれもあまり大きくはないけれど、その中身については面白いものが多い。
行った際には、じっくり覗き込んでみて欲しい。

沖縄美ら海水族館の気になる魚 Vol.3 [海/淡水・魚全般]

沖縄は史上最強の台風に見舞われたという。
大丈夫だっただろうか?
台風への備えはしっかりされているだろうし、台風に対する修練度? も高いだろうから、きっと大丈夫だったはず!! と信じたいが、心配です。

そういえば、オレが沖縄に行った6月末も、台風に見舞われてた。
東京に接近したのは、オレが沖縄に行く前日。東京は街路樹が折れたり、電車が止まったりと、かなりの混乱ぶり。飛行機も多く欠航してたから、行けなくなることを覚悟した。
それ以前に、電車が止まったので、前日は仕事場から家まで歩いて帰ることを強いられたのだけど。
翌朝の東京は、多少風は強かったものの、天気は回復。オレは無事に沖縄へと行くことができた。心配していた台風一過の沖縄は、接近してたのもウソみたいで、東京より平和な感じがしたほど。宿の人に聞いても、「あぁ、昨日のくらいはそよ風ですよ」なんて頼もしい言葉を聞かせてくれていた。
でも、今回の遠征は比較的大変だった。
台風は過ぎ去ったはずなのに、雨と風は結構凄かったし、メインのレンズが壊れて、写真を撮るのには相当苦労した。とは言え、本来の目的は早々に潰えていたから、さほど腹も立てずに済んだのだけど。
というワケで、今回の気になる魚たち、いつも以上に頑張って撮ってきました(笑)

最初の1匹は、入館して最初のサンゴ水槽にいたホシテンス。
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水槽の端の方でせわしなく泳いでいたんだけど、どことなく人っぽい? 顔つきと、トリッキーな動きに目を引かれる。
写真を撮ろうとすると、一瞬ピタッと動きを止めるのだけど、ピントが合うより前に、こちらを翻弄するように泳ぎ去っていく。
降り注ぐ光の中で見るこのホシテンスは、“こんな色が!!”と思うほど綺麗だったんだけど、ガッカリするほどいい写真がなく、この程度しかお見せできないのが残念。
これから美ら海水族館に行く人は、是非、本物で“意外と綺麗じゃん!!”を実感してみて欲しい。


お次は隣の水槽にいたアザハタ。
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隣の熱帯魚の水槽には、5㎝程度の小魚から、3mのオオテンジクザメまで、それこそ大小様々な魚がいるので、いつ行っても必ず“それまで見たことがなかった”魚に遭遇できる。このアザハタもそんな1匹。
似たような形、色をしたものが多いハタの仲間。パッと見て種類が分かるものなんてごくわずかなんだけど、好きな類なので印象には残りやすい。
あの大きな水槽で、大きくない1匹を写真に収めるのはそれほど簡単ではないんだけど、いい位置に来てさえくれれば、堂々と泳いでくれるので、調子の悪いレンズでも何とか仕留められた。
アザハタというと、真っ赤な体色をしているものが多いようなのだけど、この水槽にいたものはやや赤みがかった灰色。これから赤くなるのだろうか?


これから綺麗になりそうという意味では、チンアナゴの水槽にいたイトマンクロユリハゼにも注目だ。
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透明感のある白い体が涼しげな魚だなぁ、なんて思いつつ眺めていたのだけど、ダイバーが撮った写真なんかを見ると、もっと青い体色をした魚らしい。
つまり、もっと綺麗になるということ。今でも十分綺麗だったけど。
ホシテンス同様、コイツも撮影に苦労した割に、いい写真がなかった。薄暗い水槽に合わせてシャッタースピードを遅くしたかったんだけど、レンズがそれを許しちゃくれなかったのだ。残念。
名前のイトマンは、糸満市に由来したものなんだろうと思う。
美ら海水族館のある本部町からは遠いものの、沖縄に縁の深い魚だということ。
そういう意味では、美ら海水族館で見たい1匹と言えるだろう。次に会うときは、もっと綺麗な姿を見せてくれるかな。


綺麗なハゼをもう1匹。
沖縄で淡水魚というと、外来種のグッピーやティラピアを思い浮かべてしまい、在来種というのが今ひとつピンと来なかった。それだけに、賑やかな外来種問題も南国らしくて… くらいにしか考えていなかった。
でも、沖縄の淡水には、こんなに綺麗な魚がいたのだ。
それがこのナンヨウボウズハゼ。
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3㎝ほどのものすごく小さな魚だけど、キラッと光るメタリックブルーが目を引きつける。
コケを食べる魚だから、場所によっては問題のプレコともかち合ってしまうのだ。
プレコの頑強さ、そしてこの魚との体格差があれば、一瞬で駆逐してしまうだろう。
沖縄ならではのシリアスな外来種問題に関心を持つのに、十分すぎるくらいのきっかけになった。

それにしても綺麗な魚だ。
エノスイでも展示されていたけれど、これほど綺麗ではなかったような。
そこはやはり、地元・沖縄だからだろうか?
あまりにも小さいせいか、水槽の前を素通りしてしまう人も多いのだけど、見逃してしまうのはもったいなさ過ぎるくらいの綺麗さだ。


最後の1匹は、有名だけど美ら海水族館で見るのは初めての魚。
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マンボウだ。
冬になると、沖縄近海でも見られるようになるらしく、沖縄の美ら海で暮らす魚として黒潮大水槽に迎え入れられたものらしい。
とは言え、20℃以下の水温を好むマンボウにとって、黒潮大水槽は少々温かすぎる。
オレが行った6月末の時点で、水温は25℃。マンボウには高すぎる。
水温調整がなされていない水槽だから、夏場には30℃に達するという。
1匹のマンボウのために、驚きの対策が用意されていた。
水槽の一カ所に9℃に冷やした海水を注入し、その周辺に居着いてもらうようにする、とのこと。マンボウがその場所を見つけなくては話にならないのだけど、美ら海水族館らしい贅沢な方法だ。
ビニールフェンスなどを持たない専用水槽ではないが、あれだけ大きな水槽だからか、ぶつからずに泳いでいる様子。
餌も給餌場所を覚えて、食べに来ているらしい。

オレがこの写真を撮ってから、2ヶ月近くが経過し、本格的に水温が高くなる時期を迎えたけれど、今でも元気に暮らしているだろうか?

今回の気になる5匹(種)は、再開が楽しみなものでもある。
もし、近いうちに沖縄に行く機会のある人は、これらの魚たちを是非、見てみて欲しい。


美ら海水族館の話をしているのに、最後にサンシャイン水族館の告知を。
本日、29日、19時より、サンシャイン水族館で「中村元の超水族館ナイト」が開催されます。
31日(金曜日)には、この私めもゲストとして登壇させてもらいます。
水族館の入館料はかかりますが、トークショー自体は無料ですので、お時間のある方は、是非、おいで下さい。
http://ameblo.jp/sab-aqua/entry-11338250424.html

寺泊水族博物館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

寺泊水族博物館には、暖かい海の魚たちが回遊する水槽があったり、その並びに冷たい海の魚の水槽があったり、さらにその前に円柱形の水槽が3つ並んでいたりと、リニューアル前のサンシャイン水族館を思い起こさせるところがあった。

旧サンシャイン国際水族館の回遊水槽の隣にあったタカアシガニの水槽は、かつては冷たい海の魚が回遊する水槽だった。
カニなどはその当時から入っていたけれど、泳ぐ魚の主戦力は専らサケ・マス類だったことを憶えている。
そんな昔の記憶が蘇ったのは、寺泊水族博物館の冷たい海の水槽が、サケ・マス類を主力にした水槽だったから。
その中に、見慣れないマスが。
ニジマス? ニジマスってあんな網目模様あったっけ?
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その正体は魚沼美雪マス。
ニジマスとアメマスの交配による品種で、新潟県の水産試験場で作出されたものらしい。
もちろん、主に食用目的で作出されたものだろうから、味がいいのは当然だが、引きも強いとかで、管理釣り場などでは見られるらしい。
写真で見てもらうと分かるように、パッと見のフォルムはニジマスのそれ。
しかし、背中のネットワーク模様はニジマスにはないもので、言われてみれば、なるほど~!! と思わされる。
新潟で作出された魚だから、新潟の水族館で見るにはピッタリな1匹と言える。


同じ水槽にいたイトウも気になる1匹となった。
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イトウは水族館では珍しい魚ではないが、飼育下にあるものはどれも顔が丸くなってしまっていて、あまりカッコよくない。
しかし、以前、登別マリンパークニクスで見たものは、どれもシュッとした本来の顔つきが比較的保たれており、もしかすると海水飼育するといいのかな!? なんて思ったんだけど、寺泊でそれが確信できたような気がした。
水槽で泳いでいた個体はどれも、綺麗な顔つきが保たれていたからだ。
さほど大きな個体はいなかったけれど、中には婚姻色なのか、ピンクに色づいたものがいたりして、かなり状態も良好な様子。
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イトウを綺麗に飼うコツは、海水飼育にあるのかも!?
自分で飼っているワケではないから、断言はできないけれど…


新潟らしい魚をもう1匹。
魚沼美雪マス同様、新潟の地で作出された魚、玉サバだ。
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玉サバとは、琉金のような丸手のボディに、フナ尾を持つのが特徴の、新潟で作出された耐寒性の高い品種だそうだ。
また、新潟で作出が盛んな錦鯉と一緒に飼えるほど大きくなるのも特徴だそうで、うまくすれば40㎝ほどになるとか。
この形で40㎝!! それは結構スゴイ。
寺泊水族博物館にいたものも、大人の拳よりも大きなものばかりで、なかなかの迫力。
耐寒性が高く、遊泳力も琉金なんかよりも強いようなので、外池で飼うのに適しているのかも。
ただし、あまり売っているのを見掛けないけれど…

泳ぐ金魚の姿は小さい子供には何よりも魅力的なようで、この玉サバ水槽に釘付けになっている小さい子がいた。
その子の親が、大きい魚がいるよ~!! とピラルクーやイトウを指さしても、すぐに金魚に戻ってきてしまう。
水族館で金魚を見掛けることは少ないけれど、その子の夢中さ加減を見ていると、想像以上に人気を集めるんじゃないかなぁ、なんて思ったり。


最後の1匹も新潟らしい!? 日本海の魚。
順路を進み、2Fへ上がろうとする階段の脇にあった水槽にいたコンペイトウ。
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日本海などの深場に棲む魚で、やはりあまり見掛けない魚だ。
正直言うと、名前を控えてこなかったので、コンペイトウで合ってるかどうかもちょっと心配。
でも、水槽に近づくと、何かのアピールをするかのように泳いで水槽の真ん中までやってきたので写真を撮ってみた。
全身顔みたいな魚で、なかなか可愛らしい。
いかにも人気が出そうな感じだけど、あまり水族館にいないのは、飼うのが難しかったり、あまり獲れなかったりするものだからなのだろう。

特別好みのタイプでもないせいか、これまでに見た記憶はないのだけど、多分、珍しい魚と言っても差し支えはないと思う。

何だかんだ言っても、新潟らしい魚を堪能できた寺泊水族博物館でした!!

上越市立水族博物館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

上越市立水族博物館の入り口を通過すると、正面に見えるのはピラルクーの水槽だ。
ひとつ前のブログで書いた通り、小さな個体がグルグルと泳いでいるのが見えるのだけど、もちろんいきなりそこに行くことはせず、トロピカランド水槽から見始めることに。
そんなオレの前にやって来て、まるで見せつけるかのようにヒレを大きく広げ、何かのアピール? をし始めたのがサザナミトサカハギだった。
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以前のブログに書いた通り、ニザダイ類やフエダイ類などが多く泳いでいる水槽だが、そんなイメージが強く残ったのも、この個体の影響によるものかも知れない。
サザナミトサカハギは綺麗な魚だが、臆病で、水槽の前に立つとすぐに逃げていってしまうように思っていたのだけど、ここのはそうでもないらしい。
大きく立派で、綺麗な個体が水槽の中を勢いよく泳ぎ回っていて、時々、ヒレを大きく広げて本来の美しさを楽しませてくれる。

サザナミトサカハギとかピラルクーとか、新潟の水族館に行ってるのに、印象に残しているのは南の魚ばかり。
オレらしいとも言えるけど、何だかなぁ… なんて思っていたら、日本海の固有種を展示した水槽が。そこにいたのがアゴゲンゲだった。
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それほど大きくない水槽(120㎝くらい)の中に、さらに小さな水槽が入っていて、その中に入っていた。大きい方の水槽にはビクニンやカニなどが入っていたが、それらとの混泳では、何かしら問題があるのかも知れない。
顔は普通の? 底棲性の魚の顔つきだが、体型はこの仲間らしいオタマジャクシ体型。
日本海の固有種だそうで、しかもその生息域は水深200~800mの深海域。
そう聞くと、“よくもまぁ、生きて上がってきたものだなぁ”、と思うのと同時に、日本海固有種であることも手伝って、なんだか特別なものに見えてくる。

とは言え、個人的には好みのタイプではないため、感動度合いは…
ずっと眺めていても動かないし。
でも、生きた姿を見られる機会は少ないはず。上越市立水族博物館に行った際には、是非、その姿を眺めてみて欲しい。動かないけど(笑)

アゴゲンゲほど本格的な深海魚ではないけれど、やはり深場からやってきたカワビシャも気になる1匹だった。
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もともと水族館ではほとんど見かける機会のない魚だが、ANAの機内誌で上越市立水族博物館が紹介されていた際、このカワビシャの写真が載っていて、オレが行った時にも見られるといいなぁと思っていたのだ。
体型は同じ科のテングダイによく似ているけれど、体色はほとんど黒に近く、柄らしい柄は見られない。
特徴的だったのが大きな背ビレで、軟条の間がスリット状の切れ目になっているのか、それとも透明なのかはよく分からなかったのだけど、とにかく、そこの部分が透けて見えるので、それが模様のようにも見えたのが印象的だった。

また、この手の魚は暗い水槽にいることが多く、上越市立水族博物館でもある程度暗い中で展示されていたが、それが思ったほど真っ暗ではなく、魚を観察するには問題ない程度に明るかったことも好印象。ヒレも綺麗で状態もよさそうだし、綺麗なカワビシャが目的なら、上越市立水族博物館はオススメできる水族館だ。

そのカワビシャが目的だったワケではないけれど、上越市立水族博物館は、実は結構前から行ってみたかった。その理由は、ヒョウモンオトメエイがいるから。
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今でこそ見られる水族館は増えたけれど、数年前までは上越市立水族博物館を含む3館でしか見られなかった。その1カ所とあれば、やはり行きたくなるものだ。
しかし、なかなか行く機会が訪れず、結局、このタイミング。
その間、エイの方はあちこちで見られるようになり、オレが知る限り、8カ所で見ることができるようになった。結局、上越はオレの8カ所目になった。
目的のエイはマリンジャンボに5匹? が飼育、展示されていたが、以前から飼われているからか、サイズはかなり大きめ
繁殖もしているのか、小さな個体も1匹いた。
いかにも南国的な柄は、薄暗い水槽の中では、少々浮いた感じがしなくもないが、大きな水槽の中でも抜群の存在感で、水槽前にやって来る人たちの目を引きつけていた。
やっぱりいい魚だ(笑)
見るのにさほど苦労しなくなったと思いきや、日本海側ではこの上越市立水族博物館が唯一の施設。そういう意味ではまだまだ希少な魚なのかな?


希少と言えば、今となっては激レアな魚と遭遇した。
熱帯淡水魚の水槽にいたシノドンティス・アカンソミアスがそれ。
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80年代前半、観賞魚の世界ではアフリカ産の小~中型ナマズ、シノドンティスがブレイクした。80年代中盤にはそのブームも落ち着いていたけれど、今とは違い、熱帯魚店でそれらの仲間を見ることも普通だった。
その当時、もっとも安く買えた種類がこのアカンソミアスだったのだ。
その頃のオレは、まだ小学生か中学生になったばかりの頃で、1000円前後の魚でも簡単には買えなかったから、結局、自分では飼うことなく終わってしまったけれど、その姿を見かけた時、昔懐かしい友人に再会したみたいな気になった。

大して綺麗でもないのに、性質の荒さが災いしてか、すっかり人気を失い、今ではまったくと言っていいほど見かけない魚になってしまった。
上越市立水族博物館にいる個体は、もしかすると20年以上飼われていたりするのかしらん?
アカンソミアスは、シノドンティスの中では最大級の種類だが、水槽の中にいたものは40㎝くらいはありそうな大きさだったし…

京都水族館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

京都水族館と言えば、いきなり魚ではないのだけど、オオサンショウウオに触れないワケにはいかないよね。
入館して最初の綺麗な水槽にいるのがオオサンショウウオ。いろいろなサイズのぬいぐるみが売られていたりと、京都水族館の象徴的な生き物となっている。
何でも、京都を流れる鴨川(の上流域)に生息していることに加え、そこでは野生化したチュウゴクオオサンショウウオとの競合が問題になっていたりと、京都の水族館にはピッタリな存在のようだ。展示の内容も外来種問題を啓蒙するようなものになっていた。
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しかし、聞くところによると、当初の計画では、このオオサンショウウオコーナーはなかったとか。
反対派を納得させるための材料として、京都の水族館らしい展示が必要になり、そのために追加された展示内容だったらしい。
それにしてはものすごく立派で、ちゃんとした展示コーナーになっているし、それどころか、オオサンショウウオがぬいぐるみになってお土産になるなんて誰が思っただろうか?
まさに災い転じて… である。もしかすると、“転んでもタダでは起きない”だったのかも知れないけれど。

展示水槽にいる個体はどれも、それほど大きいものではないんだけど、それでも水槽の前には常に人だかりができ、岩陰に隠れたサンショウウオを必死に探している。
オオサンショウウオ自体は日本のあちこちの水族館で見られるが、こんなに注目を集めているのは、恐らくここだけだ(笑)

入り口近くの水槽では、日本のオオサンショウウオに加え、鴨川に居着いているというチュウゴクオオサンショウウオ、そしてそれらのハイブリッドの3匹が展示され、それぞれ比較することもできる。
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これはオレの好みなのか、個体差なのかは分からないけど、そのハイブリッド個体が一番可愛かったような…
でも、だからと言って、日本の川にいてもいい存在だとは思っていない。
中国産の個体がいるだけでも問題なのに、その両者のハイブリッドが誕生してしまっているなんて、実に由々しき事態である。
絶対にあり得ない話なんだけど、例えば、京都にいるチュウゴクオオサンショウウオを全部捕獲して、原産地の川に戻すことができたとしても、ハイブリッドは日本にも、中国にも居場所がない存在なのだ。
それがどの程度の数がいるのかは分からないけれど、健全な生態系を取り戻すためには、やはり、捕獲、処分していかなくていけないのだろう。
しかし、罪のないサンショウウオを処分するのはあまりに忍びない。それなら、それらに識別用のICチップを埋め込んで、飼いたい人に販売するとかすればいいのに、なんて言ってた人がいたことを思い出した。
いい案だと思う。例えば、1個体10万円程度で販売すれば、チップ代や捕獲にかかる経費も出るだろうし、保護や調査に回せる費用にもなるんじゃないか、なんて思うんだけど。
もっとも、10万出してオオサンショウウオを飼いたいマニアがどれだけいるかは? だけど。

思わずサンショウウオの話をたっぷりしてしまった次は、本当に魚類の話(笑)

京都水族館でオレがもっとも気になった魚は、大水槽にいたシロマダイだ。
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もちろん、そんな名前の魚がいるワケではなく、白いマダイだからシロマダイと勝手に呼んでるだけ(笑)

大水槽の前に行った時、マダイと思しき魚が目の前を横切っていったのだけど、色が真っ白。体色がぶっ飛んだ個体なのかと思ったけれど、それにしてはやけに白が綺麗だし、そんな白い個体が4匹(多分)もいる。
それによく見てみると、目(眼球)が黒くない。真っ赤ではないけれど、赤みがかった色。グッピーなどでは“ブドウ眼”なんて呼ばれてるような色だ。

恐らく、アルビノの個体なんだろうと思う。
マダイのように養殖が盛んな魚種なら、アルビノがいても何ら不思議はないし、養殖魚では、白変や黄変などの個体を積極的に生産しているところもあると聞く。そういう意味ではそれほど稀少なものでもないかも知れないけど、あの水槽の中でよく目立っていたし、オレ自身、見たのは初めてなのでここに紹介。
そう言えば、ひとつ前のブログの大水槽の写真の中にも映っていたから、何これ!? なんて思った人もいたかも知れない。


大水槽からもう1匹。あの水槽の主と言うべきメガネモチノウオ(ナポレオン)。
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オープン後1ヶ月くらい経ってから大水槽へとやってきたそうなのだけど、なかなか綺麗な個体だ。
大水槽でよく見られる魚だが、大抵は水槽の中をゆっくり泳いでいるか、中には着底してあまり動かないものや、隠れっぱなしのものなど、積極的に動き回るという印象はなかった。
しかし、京都水族館の個体ときたら、大水槽の中を休むことなくずっと泳ぎ続けている。それも結構なハイペースでだ。かなり積極的な個体のようだ。
その積極性は餌を食べる時にも垣間見られた。

ダイバーによる給餌時間の際も、ほとんど寄っていくことはなかったので、お腹空いてないのかな? なんて思ってその後も眺めていたら、ある瞬間、水面付近に群れる小魚たちに緊張が走るのが見てとれた。何? どうしたの? と思っていたら、水底付近からこのメガネモチノウオが水面に向かって突撃。マアジの1匹を捕食した。
こうやって捕食してるんだ!! と思うのと同時に、想像とは違った俊敏さ、捕食者としての一面など、これまで知らなかった部分を見られたことが、非常に強い印象となって残り、ここに登場させることに。
個体ごとの個性が強い魚でもあるから、じっくり観察していれば、普段は動かない個体でも、時にこうした瞬間を見せてくれるのかも知れない。


最後の1匹は、順路後半、山紫水明ゾーンにいたヤリタナゴ。
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山紫水明ゾーンにある水槽はどれも小さくて、中にいるのもこれまた小さな小魚ばかり。
基本、大型魚好きで、加えてコイ科魚類があまり好きではないオレからすると、“刺さる”魚がいない展示ゾーンとも言え、何となく眺めていた。
でも、水槽内は本物の水草で綺麗にレイアウトされ、以前のブログにも書いたように、まるで壁に貼られた絵画のようで、思わず目を引きつけられる。
そんな水槽の中にいたのがこのタナゴたち。本来、興味がない類の魚だったにも関わらず、その美しさに感動させられた。
もちろん、時期的に婚姻色を発していたこと、水槽正面にある窓から差し込む光が魚体に反射し、鮮やかさが一層強調されていたこともあるけれど、写真のヤリタナゴだけでなく、同じ水槽にいたシロヒレタビラ、アブラボテも凄く綺麗だった。
個人的には、アブラボテの実に微妙な色合いにより強く感動を憶えたのだけど、その色をストロボなし(京都水族館は一切ストロボの使用が禁止されている)で表現するのは無理。いや、それ以前にオレのウデでは無理だったかも知れないけれど、とにかく綺麗なタナゴたちだった。
紹介してるヤリタナゴもかなりのレベルの個体のようで、どこの水族館で見たものよりも綺麗だったし、水槽を眺めていたタナゴマニア? と思しき人の「この黒さが出せないんだよなぁ」というつぶやきからも、そのレベルの高さが窺えた。

山紫水明ゾーンに限らず、魚の水槽はどれも綺麗なので、ここで紹介した以外にも、お気に入りの1匹を探すのは難しくないと思う。
オレが行った時は、見られない水槽が多かったから、次に行った時には、また違った魚に遭遇できそうで、そんな意味でも次に期待なのであります!!
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