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クニマス展示館(山梨) [水族館レポート(マニアック)]

絶滅したはずの魚が再発見された……

もう7年も前の話だけど、かつて、秋田、田沢湖の固有種だったクニマスが、山梨の西湖で再発見されたというニュースを憶えている人もいるだろう。
クニマスが絶滅するより前、各地に移入されたものの内、西湖に放流されたものが細々と命をつなぎ続け、人知れず種としての絶滅を免れていたのだ。
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そんなクニマスを展示した水族館相当施設が、西湖のすぐ近くにあると聞き、行ってみた。
元を辿れば田沢湖の魚とは言え、今や、西湖にしかいない魚であるからして、その近くにクニマスの展示施設があるというのは、自然な成り行きと言えるのかも知れない。

クニマス展示館があるのは、富士の裾野の観光スポット? のひとつ、コウモリ洞窟のすぐ隣。正確には山梨ネイチャーセンターに隣接している。
真新しい建物にクニマス展示館の看板が提げられているので、そこまで行けばすぐに分かる。

ウミガメ上陸地にあるウミガメ博物館(水族館)と同じような成り立ちの施設だけれど、規模はそれらの数分の一程度のとても小さなもの。クニマスだけの資料館としては十分な情報量なのだろうけれど……

館内はクニマスに関するパネル展示や、液浸標本が並んだ博物館的な部屋と、生体を展示した部屋に分かれている。
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生体展示を行っているスペースには、主役のクニマスが入った水槽が2つと、これまた小さな水槽で西湖やその周辺に住まう魚と、ヒメマスが展示されている。
水槽はいずれも小さいので、水族館というよりは、企画展とかのイベントみたいな感じ。
そもそもこの建物が、クニマス展示を目的に作られたものではないのかも知れない。

それでも、主役たるクニマスは、比較的大きな個体と、小さな個体が2つの水槽で展示されていて、大きな個体がいる方の水槽は、擬岩でデコレートもされている。展示館の主役らしい扱い、と言ったところかな!?
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小ぶりなマスなので、見た目は地味だが、貴重な存在であることだけは確か。
絶滅したと思われていた魚が、常設展示されているのは田沢湖にもできたクニマス展示施設を除けば、ここだけなのだから。

深場に住まう魚らしく、大きい方の個体の水槽は暗くされていて、さらに見学者が側まで近寄れないようになっているので、少々見にくい。
また、これも仕方がないことではあるのだけど、展示されている個体はどれも、いかにも飼育下のサケ科魚類の短く丸い顔つき。
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クニマスならではの青みを帯びた体色は生体でなければ見られない反面、本来の精悍な顔つきは標本の方がそれらしいという、サケ科魚類ならではの残念さがあった。
ちなみに、大きい方の個体の体色は“真っ青”だが、これはライトの影響によるもので、流石にここまで青くはならない。通常の照明で展示されている小さな個体の色が、本来の体色に近いはずだ。
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ただ、先にも書いた通り、貴重な存在であることは間違いないし、並べて展示されているヒメマスと生きた状態で見比べれば、ずっと同じものとされてきたけれど、両者に差があることも分かるはずだ。
そんな比較観察ができてしまうのも、生体展示ならではの大きなメリットだ。そんな貴重な体験が、東京からそれほど遠くはない場所でできてしまうということが、この施設の何よりの価値だと思う。

山梨の水族館と言えば、富士湧水の里水族館があるけれど、道が混んでなければ、30分ほどで行けるので、両館のハシゴもオススメだ。
どちらの施設もほぼマスと淡水魚ばかりだが、本州でこれだけマス類が見られる水族館はそう多くないし、クニマスは北海道でも見られないので、淡水魚好きやサケ・マス好きは足を運んでおくべき施設、ではないかな?
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厚岸グルメパーク水族館プティ(北海道) [水族館レポート(マニアック)]

9月、標津にサケ遠征に行った時のこと。
北海道道東エリアの地図を見ていて、標津から厚岸がそれほど遠くないことに気が付いた。

そうだ、厚岸行こう!!

厚岸の道の駅「厚岸グルメパーク」には、水族館プティという小規模施設があり、9月の時点では認定水族館としてリスト入りしていたし、3月に開催させてもらったイベント「水族館巡りのゴール」で、かめきちかめぞうさんがオススメ施設として紹介した施設でもあった。
これは行くしかない!! とばかりに、厚岸に向けてレンタカーを走らせた。

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目的の道の駅は厚岸の街を見渡せる高台に建っていた。
眼下には厚岸湾が広がり、カキの養殖筏が浮かんでいるのが見える。
早速、施設内の水族館へ。
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あれっ!! 小さい!!
そもそも、水族館プティと名乗ってるくらいだから、小さいことは分かっていたけれど、考えていたよりも小さかった。
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水槽は1.5mほどのものが4つ。そこに厚岸周辺の魚が展示されているのだけど、マス、カレイ、ウグイ、以上。そんな感じ。
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もちろん、無料の施設だし、水族館というよりも、道の駅に来た人に、食事のついでに水槽展示を楽しんでもらおうという施設であることは分かっている。
水族館を目的に出掛けてしまったオレからすると、ちょっと拍子抜けした、というのが正直なところ。

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この水族館でもっとも色鮮やかな魚、ニジマス。


でも、大丈夫!!(何が?)
イベントの時、かめきちさんは言っていた。
そこには美味しいものが沢山ある、と。
何せ、この道の駅は「グルメパーク」なる名前が付いているのだから。
厚岸と言えばカキである!! そんなことはグルメ情報に疎いオレでも知ってるくらいだ。
幸せな気分で厚岸を後にするため、レストランがある施設の2Fへ。

あれっ!! やってない!!

この時、時間は朝の10時。3軒ほどあるレストランはいずれも11時から。
1時間待つには、水族館が少々物足りない。ちょっとした敗北感とともに厚岸を後にしたのだった……

という訳で結論。
厚岸の水族館プティの見学は、11時以降に!!
そうすればきっと、幸せな気分で厚岸を満喫できる…… はず…!?
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南郷水産センター(滋賀) [水族館レポート(マニアック)]

魚は見られる。でも、水族館かと言われると、微妙なところ……
でも、行ってみたら楽しめちゃった…
というワケで、南郷水産センター、である。
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琵琶湖から流れ出る瀬田川のほとりにある、魚の餌やりや釣り堀など、魚と遊べるテーマパーク(かなり盛った言い方だけど)みたいな施設だ。

でも、水族館的な展示も少しだけある。
入場ゲートを潜って右手側にある水産資料館がそれ。
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中にはやや大きめな水槽を筆頭に、5本ほどの水槽で周辺地域の魚が展示されている。
大きな水槽にはビワコオオナマズと思しき、大きなナマズもいたが、その水槽も含め、キズや汚れが多く、また、魚名板などもほとんど設置されていなかったりと、“ちゃんと見せる”ものには残念ながらなっていない。
“ビワコオオナマズと思しき”なのも、中がきちんと見えなかったからだ。
資料館自体、作ったからそのまま開けてます、みたいな雰囲気。魚がいるのがここだけなら、超絶ガッカリ施設になるところだが、屋外に沢山並ぶ池にいる魚たちが楽しませてくれるので、ここは“こういうのもあるんだ”程度に思っておくのがいいだろう。

目の前は広大な公園のような敷地の奥へ進む前に、餌を買っておくことをオススメしたい。
餌は施設内へと入る入場ゲート付近で、いろいろな種類の餌が売られていて、そこを通った時には“やけに充実してるな”と思ったくらいで、買わずに入園したのだけど、結局、買いに戻るハメになった。

池にいる魚に餌をやるか、釣り堀の魚を釣るか。
そのどちらかこそが、この施設の正しい楽しみ方であることに気付かされたからだ。
ちなみに、オレが買ったのは小袋に入って売られている浮上性の餌と、棒麩。締めて250円!!
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施設内を進むと、観賞池という大小の池がいくつか並んでいる。
観賞池、即ち、釣りができない池のことだが、そこには巨大なアオウオやソウギョがひしめいており、人影を見ると餌をもらおうと一斉に集まってくる。つまり、入場ゲートで買った餌の出番、というワケだ。
でも、そこで浮上性の餌を撒いてはいけない。
池にいるのは1mを越す巨大な魚たちだ。そこで撒いてしまうと、瞬間、グワッと群がってくるので、服や持ち物を濡らされてしまうからだ。ちなみにオレは、履いてたズボンを漏らしたみたいな感じにされた。
入り口で買った棒麩が活躍するのはここだ。
40㎝はあろうかという長さがある麩の先を池に差し込むと、アオウオたちが水面から顔を突き出し、バキバキと音を立てながら咥え取っていく。
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これがなかなか楽しい。
池のアオウオはいずれも巨大で、しかも数が多い。小さな子供なら怖いと感じる子もいるんじゃない? くらいの迫力だ。
長い麩もあっという間に食べ尽くされてしまうので、すぐまた入場ゲートまで買いに走らなければならなくなる。あらかじめ2~3本買っておくことをオススメしておく。



アオウオがいる観賞池から、さらに奥に進むと、チョウザメなどがいる池を経て、右手に大きな池が現れる。
ここで浮上餌の出番だ。
池には無数のコイがいて、人が近付くとやはり集まってくるので、節分の豆まきよろしく、餌を盛大に撒いてやる。
すると、その瞬間、水面から魚が沸き立つような状態となり、池なのに水が見えないほどの状態になる。大げさに言い方をすると、コイの津波状態。
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不気味なほどの迫力に、思わず後ずさってしまったくらいだ。
でも、この時、あまり池に近付きすぎないこと!! コイたちは盛大に跳ね回るので、やはり水濡れ要注意だからだ!!




アオウオの餌やりはさいたま水族館でもできるけれど、手に持った麩という点で、魚とのやりとりがより濃密な感じがして、ちょっと標津のチョウザメ指パクに通じる楽しさがあったような気がした。
先にも書いた通り、水族館としてはかなり微妙な施設だが、魚が好きな人ならそれなりに楽しめる施設ではあった。

余談ながら、南郷水産センターの向かい、道を挟んだ反対側にある「ウォーターステーション琵琶」には、水槽がいくつか並んでいて、琵琶湖の魚が展示されている。
これまた水族館とは言いにくい施設だが、展示種類数に限って言えば、南郷水産センターの水産資料館よりも多い。
こちらは無料なので、ついでに見学するくらいでちょうどいいと思う。
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花園教会水族館(京都) [水族館レポート(マニアック)]

日本を代表する、いや、世界屈指の観光都市である京都。

そんな京都だからして、水族館もちゃんとある!!
京都駅近くの京都水族館に、日本海側の丹後魚っ知館…… だけじゃないのだ!! 実は。
そんな知られざるもうひとつ? が、花園教会水族館だ。
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その名の通り、教会付属の水族館だが、上記2施設と比べると、それはそれは小さな施設。
弥勒菩薩で有名な広隆寺や、太秦映画村からほど近い場所にあるけれど、「えっ!? こんなところに水族館あるの? じゃあ行ってみよう」という人にはオススメしない。
魚自体にそれほど興味がないとか、水族館で“水塊感”を楽しみたいという人にとっては、魅力を感じにくい施設かも知れないからだ。
そもそも、平日の見学は予約制なので、思い立って行ける場所ではないのだけれど。

最寄りの花園駅から、狭く入り組んだ路地を歩くこと7~8分。
住宅街の中にある教会の1F部分が水族館になっている。かつては駐車場だったスペースだそうで、ここに水族館があると知らなければ気付かないかも知れない。
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ガレージを改装して作られた私設水族館は、水槽は大きくても2mほどと、所謂、水族館的な大水槽はないけれど、所狭しと積み上げられていて数は多い。
水槽の中を泳ぐのは、世界各地の淡水魚。普通の水族館ではあまり見掛けないようなものもいるけれど、とは言えどれも、観賞魚として流通しているものだ。
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個人的には、展示されているものの多くはウチでも飼っていたことがあったりしたから、親しみを感じられた。
教会という場所柄、近所の子供たちのための施設、みたいな意味合いも強いようで、もし、オレがガキの頃、近所にこんな施設があったなら、間違いなく入り浸ってただろうなぁ、と。それができるここの近所の子たちがちょっぴり羨ましく思えた。


この水族館を最初に知った時、水槽の中身や、ギュウギュウに圧縮された水槽群などから、マニアをこじらせちゃった系だと思った。
教会という人が集まる場所なら、その人達に見せるという大義名分も立つだろうし、魚の飼育に深くハマった人なら、水槽を置くスペースさえあれば、誰でもこの領域に辿り着く、そう思ったからだ。

もちろん、そういう部分もあるのかも知れないが、実際に行って話を聞いてみると、オレの想像とはちょっと違っていた。
水族館がある花園教会は、地域の子供の遊び場として、または孤立児童の拠り所としてなど、地域の子供のための活動をいろいろと行っている。
そんな子供たちが楽しむため、生きた魚に触れて、興味を持ったり、学習のきっかけになったりと、子供たちのための学習施設としての役割も担っているのだそうだ。
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そのため、魚やカメたちは、餌を与えたり、触ったりなどの体験ができるようになっていたりする。
実際、ここの水族館がきっかけで、将来は水族館で働きたい!! と夢を抱くようになった常連の少年もいたのだとか。

ただ、魚たちを見ていて気になったのは、ヒレが欠損していたり、体が曲がってしまっていたりなど、綺麗じゃない個体が少なからずいたこと。
マニアがやってる私設水族館らしくない…… そう思った。
でも、これにも理由があった。
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これまた教会という場所柄か、不要魚の引き取りは原則行っていないにも関わらず、流れ着くようにそういう魚がやってきてしまうことがしばしばあるらしい。
不要となった魚は哀れなもので、大抵、ろくに世話もされなくなるため、ボロボロになり、花園教会に辿り着く時にはほとんどが瀕死に近い状態。
水槽を泳ぐ綺麗でない魚は、何とか復活し、生き存えたものだったのだ。

個人的には生き物の展示施設では、その種類本来の魅力を伝えられるようなものを展示して欲しい… そう思っている。
でも、ちゃんと飼われなかった魚がどうなってしまうか、こんな酷い状態にしてしまう身勝手な飼育者がいること、生き物を飼うということがどういうことなのか、など、ここへ魚を見に来る子供たちには反面教師的な教材として、意味のある存在なのかも、と思った。

水族館は入館無料だが、先にも書いたように、平日は予約制だ。
すべてを教会の牧師さんひとりで管理している施設だが、普段は当然、本業に従事しており、専業ではない水族館に常駐することが難しいから。
だから、行く前にブログなどで開館スケジュールを確認するか、見学予約をしてからいくことをオススメする。
人が多く集まる日、例えば、週末などは普通に開館していることが多いようだ。

そのため、ボランティアなども募集しているらしいので、例えば、水族館での就職を志す学生の修行の場としても、悪くない環境のように思う。
オレも、次に行く時があったなら、ホースなどの道具を持って、水換えボランティアでもしてこようかな? なんて思っている。

水族館を運営する牧師さんは、やっぱり魚好きだったから、飼ってる人のところに行って、魚の話をして帰ってきた、そんな感じだったけれど、魚を飼ってる、飼ってきた、みたいな人なら、そんな楽しみ方ができる施設だった。
魚が好きな人なら、きっと楽しい時間が過ごせるはずだ。
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黒島研究所(沖縄県竹富町) [水族館レポート(マニアック)]

何気なく眺めていたJTAの機内誌に看過できないひと言を見つけた。

“日本最南端の水族館”

そこには、ゴンズイが沢山入った水槽の写真と、カメを象った看板の前に立つ、黒島研究所の所長の写真が載っていた。

日本で一番(東京基準で)遠い水族館はここだろう!! そう思って昨年、久米島うみがめ館に出掛けたが、それがそうじゃなかったことが発覚した瞬間だった。

とっさに、“見なかったことにしよう……” と、思った。

だって、その時点では黒島も、そしてそれがどこにあるのかも知らなかったから……
調べてみると、石垣島から船で約30分のところにある離島だという。

知りたくなかった事実にウダウダしていたら、それまで知りもしなかった黒島に関する情報がちらほらと目や耳に届くようになってきた。
Twitterに黒島研究所の公式アカウントが立ち上がったのもその頃だった。
そんなことが続くと、何だか黒島に呼ばれているような気分になってきて……
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黒島の玄関口である黒島港から、黒島研究所までは2㎞少々。島内の主な交通手段である自転車で15分ほど。
東京からだと羽田→石垣空港→石垣港離島ターミナル→黒島で、羽田朝一の便に乗ると、14時頃には黒島研究所に到着できる。もっとも遠い水族館なので、ウチから2000㎞くらいあるはずなのに、交通の便がよくて意外と行くのは大変じゃない。
その気になれば、日帰りも可能だと思う。オススメしないけど。

研究所は民家のような平屋建て。研究所を取り囲むように池(水路)が掘られていて、そこには何と、レモンザメが泳いでいる。
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まず、池を泳ぐサメ!! という時点で、とんでもないインパクト。
泳いでいるのは小さな個体だし、上からしか見られないが、手の届く位置に遊泳性のサメが、まるでコイみたいに泳ぎ回っているというのは、それだけでワクワクしてしまう。もちろん、ここでしか見たことない展示だ。

館内は博物館と水族館に分かれていて、入館して左に行くと博物館。右に行くと水族館という作り。小規模ながら資料(図書)室もあって、さしずめ小さな水族博物館といったところ。
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水族館には、黒島周辺の魚などに加え、ハブやヤシガニなど陸上の動物も展示されているが、ウミガメ協議会の付属施設であることから、主役はやはりウミガメ。屋内外のプールには、アオウミガメを中心とした大小さまざまなウミガメが沢山いる。
屋外、それも八重山の強烈な日射しの中で飼われているのに、背中にコケが生えたような個体は1匹もおらず、どの個体もものすごく綺麗!!
こんな綺麗なアオウミガメ、見たことないよ!! と思えてしまったくらい。でも、特に磨いたりはしていないらしい。
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カメたちには餌を与えることができるため、人が近寄ると、一斉に集まってくる。
一番大きなプールには、さまざまな魚も入っていて、カメの餌をかすめ取っていく。
ここも上からしか見えないが、お気に入りのカメに餌を与えたり、積極的に餌を取りに来るゴマモンガラもすぐ近くまで寄ってきたりするものだから、楽しくなってきて餌を与え終わると小銭を出してガチャガチャへ、を何回か(笑)

水路のサメにも餌やりができる。
サメは餌の食いムラがあるというか、餌に対する反応があまりよくないイメージが強かったのだけど、ここの水路のサメたちときたら、人影に集まってくるほどで、水深15㎝くらいの浅瀬にでもガンガン集まってくる。
そんなだから、餌のワカサギを投げ入れると結構な勢いでがっついてくる。サメの餌やり体験としてはもっとも反応がよく、楽しめる。
しかも、サメとの距離はものすごく近い。手の先、数㎝のところにサメの顔があるというのは、それが小さな個体とは言え、そこはレモンザメだから、結構なドキドキ感もある。
つまり、かなり楽しいってことだ。

動画




サメの餌は1カップ300円。それも何度買いに行ったことか……

餌やりといえばもうひとつ、黒島研究所ならではの人気餌やり体験がある。
それがゴンズイの餌やり。
ゴンズイ? と思うなかれ。カメやサメより過激な餌やり体験だ。
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黒島は八重山の島々の中でも、観光地化が進んでおらず、島に渡ってきても観光客が行くようなスポットが少ない。
そのため、黒島に来る観光客のほとんどがこの黒島研究所へとやって来るのだが、そんな観光客たちを喜ばせて? いるのがこのゴンズイ餌やり体験なのだ。
金串に刺さった魚の切り身を水槽の中に入れると、水槽の中にひしめくゴンズイたちがそれに群がってくる。
魚柱が立つほどの勢いで、飛び跳ねる水で腕や服が濡れるのはもちろん、あまりの勢いに串を持つ手まで喰われるんじゃないか、と、ちょっとした恐怖感すらあるほどなのだ。ちなみにオレがJTAの機内誌で見たのがまさにこれだ。

動画(かなりあっさりだけど、ホントはもう少し大変な感じ)


ゴンズイの餌も300円だが、サメの餌とセットだと500円で買うことができる。
こうした餌やり体験のお陰で、自分が飲む飲み物も買ったけれど、入館料の5倍以上の小銭を使ってきてしまった(汗)
やけに餌代がかさむ水族館、他にもいくつかあるけれど、黒島研究所もそんな施設だった(笑)

黒島は島全体が牧場化されていて、八重山ならではの自然を体感する環境とは言いにくいが、それでも東京から行ったオレには見るものすべてが非日常で、大変興味深く、楽しかった。
もちろん、黒島研究所もそんな好印象に大きく影響しているのは間違いない。ウミガメやサメなど、屋外の展示も多いせいか、沖縄の離島らしい、のんびりとした空気感が心地よく、ついついダラッと長居したくなる施設だった。
水族館巡ラーで、かつ南国の自然環境に興味、関心がある人なら、行って損はない施設だと思う。
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筑後川発見館くるめウス(福岡) [水族館レポート(マニアック)]

3月にやった水族館イベント「水族館巡りのゴール」の打ち合わせの時のこと。
全国の水族館や相当施設をリストアップしていた時、「クルメウスはどうします?」と、見知らぬ水族館の名前が話題に上った。

クルメウス? 久留米にあることは想像できたが、ウスって何? 久留米臼?
頭の中には ? とともに、アホな連想ばかり。
その時は情報不足で認定施設とはならなかったのだけど、それだけに気になる施設として印象に残った。

そんなところに、九州に行く用ができた。マリンワールド海の中道のリニューアルオープンだ。これ幸いとばかりに、久留米へも足を向けた。

くるめウスへは、西鉄久留米駅からバスで10分ほど。
駅前のバスターミナルには、大勢の人が並び、バスも次から次へとやって来る。
大して待つことなく、“ゆめタウン”行きのバスへと乗り込んだ。

筑後川発見館の名に偽りなく、筑後川のほとり。でも、すぐ横にある大規模ショッピングモール、ゆめタウンに隠れるようにひっそりと建っていた。
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入館は無料。
純粋な水族館ではなく、筑後川を紹介する要素のひとつとしての水族展示が行われている。
水槽も一般家庭にも置けるようなものが中心だが、小さいながらもトンネル水槽があったりと、それなりに水族館気分は楽しめる。
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くるめウスの傍らを流れる筑後川がテーマで、そこに住まう魚が展示されているのだけど、水族館的ゾーンの大きめの水槽に泳いでいるのは、何故か色つきのコイとロングノーズガー。
コイはともかく、ガーは筑後川にはいない(はず)だろう? 筑後川というより、公園の池みたいな感じ? な印象。LY5A8044.jpg

この水槽では、水族館では初めて見た気がするということで、同じく筑後川にはいなさそうなジルティラピアが気になった。

順番に展示を眺めていくと、くるめウスの謎が解ける。
クルメウスとは、ニッポンバラタナゴの亜種名(Rhodeus ocellatus kurumeus)だったのだ!!
もちろん、その亜種名も久留米に由来するものだから、ニッポンバラタナゴが久留米ならではの魚だった、ということをここで知った。
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残念ながら、光り輝くような個体はいなかったし、タナゴを撮るのに向いたレンズを持っていってなかったので、くるめウスのクルメウスをバッチリ撮ることはできなかったけれど、久留米の名が付いた魚に久留米で会うことだけはできた。

でも、せっかくそんな魚がいるのに、それがいる水槽はごく小さなもの。小さな魚とは言え、もっとニッポンバラタナゴに力を入れた展示をすればいいのになぁ、と。
行くまで知らなかった話ではあるんだけど、館名の謎? にしても、解説はされていたけれど、それも見落としてしまいそうな小さなもの。
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もっと声を大にして、クルメウスを推していって欲しい、とは思った。

施設自体は、水族館としてはかなり小ぶりで、展示されているものも小さいものばかりだけれど、入館は無料だし、ちょっと水族館気分を楽しむには十分だと思う。
バスも沢山走っていて便利だし、隣接した公園や、筑後川の河川敷も歩いていて気分がよかった。
また、久留米駅とくるめウスの中間くらいには、久留米鳥類センターという鳥を展示した施設があるようで、そこにはペンギンなどもいるようだ。
ノーマークだったのでそこには寄らなかったのだけど、ちょっと惜しいことしたかも、と、今頃になってちょっと後悔(笑)

という訳で、久留米まで行こうという人は、是非、その2館のハシゴをオススメしておきたいと思います!!

久米島ウミガメ館(沖縄・久米島) [水族館レポート(マニアック)]

不意に見つかる、見知らぬ水族館(相当施設)……
最初の頃は、「また知らない水族館見つけちゃった!!」と、ちょっとした喜びを憶えたものだった。
しかし、次々と見つかる未知の施設は、見えたと思ったゴールが、どんどん逃げていくようで、最近は「ええっ!! こんな場所にも水族館があるの!?」と、嬉しさだけでなく、小さくない落胆も入り交じったような、何とも言えない気分になる(笑)

オレをそんな気分にさせた施設が、久米島ウミガメ館。
その名の通り、沖縄の久米島にあるウミガメをテーマにした水族館相当施設だ。
どこにでもいるウミガメを見るために、わざわざ久米島まで行っていいものか!? という葛藤? の中、見つけてしまったものは仕方がないとばかりに、生まれて初めての久米島に行ってきた。
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久米島行きの飛行機には、夏期以外、羽田からの直行便がなく、那覇空港で乗り継ぎが必要。でも、那覇からはすごく近くて、30分ほど。離陸したと思ったら、もう着いた、みたいな感じ。

目的の久米島ウミガメ館は、島の東側の奥武島にある。島の西端にある空港からだと、反対側に位置している。空港からレンタカーでまっすぐ向かえば、30分もあれば到着できる。ウミガメ館の裏手には、畳石という観光スポットがあるので、路線バスでも行くことができるらしい。

外から見てる限りでは、こぢんまりした感じの建物なのに、中に入ってみると意外なほど広くてビックリする。
でも、空間は広くても、水槽は子ガメを展示した3つと、大きなウミガメたちが泳ぐ水槽の全部で4つだけで、館内の展示は、ウミガメに関するパネル展示と、久米島周辺で見られる貝類の標本が中心。

ウミガメ専門の博物館としては、掲示された資料や展示にやや物足りなさを感じたが、貝類の標本展示はなかなか面白かった。
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展示されているのはウミガメ館の周辺や久米島で見られるものなので、砂浜を歩いていた時に見つけた貝殻が何という種類のものだったのか、とか、こんなのが見つかるなら探してみよう、など、ウミガメ館を出た後の砂浜散策がより楽しめるようになる。
また、ここで展示されている貝類標本は、手に取って見ることができる。
こうした場所で展示された標本は、普通は見るだけのもの。手に取ったり、触ったりすると怒られる、みたいなイメージがあるが、ここでは“手を触れないで下さい”なんてどこにも書かれていない。書かれているのは“触ったら元の場所に戻して下さい”
お陰で、いくつもの貝殻を手に取って見比べられたので、砂浜散歩で拾った貝殻が何という種類なのか、すぐに見つけることができた。

肝心のウミガメの展示は、建物の最奥にある大水槽で行われている。
水槽は100tもの容量のあるかなり大きなもので、繁殖用の砂浜も付属した、屋内のウミガメ飼育槽としてはかなり立派でゴージャスなもの。
小規模施設に、それだけ大きな水槽があれば、水族館的な雰囲気も十分だ。

水槽内にはアオウミガメを中心に、タイマイ、アカウミガメと少しの魚たち。
広々とした水槽の中、のんびりと泳いでいるカメたちの姿は、ゆったり気持ちよさそうで、見ているこちらまでのんびりゆったりした気分になってくる。
カメたちも概ね愛想が良くて、ガラスの前に立っていると、近寄ってきてこちらを覗き込むようなそぶりを見せる。
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広々とした館内には、オフシーズンの平日ということもあってか、他のお客は少なく、そんな中でカメたちを眺めていたら、何となくこちらもゆるりとした気分になってくる。こんなにゆったりとした気分で、カメを眺めたのは初めてかも知れない。
リラックスした気分で、目の前を行き交うウミガメたちを眺めるのが楽しく、というか気分がよくて、気付くと満足してる、そんな感じ。そういう意味では、癒し系施設だと思う。

とは言え、ここで見られる3種のウミガメは、ウミガメがいる水族館でならほぼどこででも見られるし、ここにしかない的なものはないので、珍しいものが見たい!! という人にはオススメしにくいが、久米島に行ってみたい、とか、久米島に行く予定があるなら、是非、足を運んでみて欲しい。


どうせ久米島まで行ったなら、ついでに久米島ホタル館へ寄ることもオススメしておきたい。
名前はホタル館だけど、ホタルを展示している訳ではなく、久米島の生き物や自然を紹介する自然博物館で、生体の展示も行われている。その中には、多くはないが魚もいて、展示水族をすべて合わせれば、そこそこのボリュームだ。
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水族館ではないので、大きな水槽はないけれど、入館はたったの100円だし、ホタル館のスタッフの人が久米島のホタルについて解説してくれたりと、なかなか盛りだくさん。
久米島ウミガメ館とセットで回れば、久米島の生き物についてはかなり広範囲で見て、知ることができるのではないだろうか?
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ホタル館はウミガメ館と空港のちょうど中間あたりの位置にあって、フェリーの港にも近い。つまり、ハシゴもしやすいというワケだ!!

東京基準に考えた時、距離的にはこの久米島ウミガメ館が“もっとも遠い水族館”だと思ったのだけど、残念ながら、さらに遠くに水族館を見つけてしまった。
その水族館のレポートについても、またいずれ。
それにしても、オレの水族館巡りは、いつ終わりになるんだろう……

日和佐うみがめ博物館 カレッタ(徳島) [水族館レポート(マニアック)]

日本各地、大小様々な水族館がある中でも、特定の生き物にこだわった展示を行っている施設。例えば、長崎のペンギン水族館など。
個性的で、印象に残りやすい… その筋のマニアやファンからすれば、まさに聖地。
そんな“聖地系”水族館と言ってもいいのが、日和佐うみがめ博物館 カレッタだ。
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ウミガメは水族館では決して珍しいものではない。それどころか、各地の水族館でも見られるし、その飼育や展示に力を注いでいる施設だっていくつかある。
しかし、このカレッタはウミガメ専門の唯一の施設。館名からしてカレッタのサブネームまで付いていることからも分かるように、これでもかと言うくらいにウミガメなのだ。ちなみに、カレッタとはアカウミガメの学名(Caretta caretta)に由来したものだ。

うみがめ博物館の名前に偽りなし!! その展示はほぼウミガメ1色。
進化の過程や、生活史などがコーナーごとにまとめられた展示はシンプルで分かりやすい。
だが、個人的には世界中に分布するすべての種類の剥製が展示されていた世界のウミガメというコーナーに強く関心を引かれた。
ウミガメはオサガメを含めても現生種は8種類しかいないが、その内、日本の水族館で見られるのは5種類。まぁ、いい線行ってる数字だけれど、残りの3種類中、2種類、ケンプヒメウミガメとヒラタウミガメ(フラットバック)は日本やその周辺に生息していないため、名前すら知らない人も多いくらいの激レア種。オレも名前しか知らなかったんだけど、それらの剥製もちゃんと展示されていた。
とりわけ、ヒラタウミガメは甲羅の形が非常に特徴的で、「ヒラタウミガメってこんななの!!」と大きく驚かされた。
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できれば生きた姿を見てみたいところだけれど、未知のウミガメの特徴的な形や大きさを、写真や映像よりもはるかに具体的な形で知ることができたのは大きな収穫だった。

標本だけでなく、もちろん生きた個体もいる。
ウミガメというと大きいというイメージがある人は多いと思う。しかし、本館内にいるのは若い(あまり大きくない)個体のみ。大きな個体も沢山いるのだけど、それらは順路後半のうみがめ館と、屋外のプールに暮らしている。
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うみがめ館では、通路の頭上をカメたちが泳ぐ様子を見ることができる。水槽は薄暗く、観察窓も小さいことから少々見にくいのだけれど、反面、潜水艇(乗ったことないけど)から海の中を覗き込んでいるような感じ?
ここには、珍しいクロウミガメがいたことにも流石というか、驚かされた。
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屋外のプールにも数多くの個体がいるが、ここではアカウミガメやアオウミガメ、タイマイなどよく見られる種類に加えて、ハイブリッドのウミガメなども見ることができる。
アカウミガメでは、昭和25年生まれの浜太郎という個体がいるんだけど、これは生年月日が分かっているものでは世界最高齢なのだそうだ。
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これら屋外の個体には、おやつのペレットを与えることもできるため、プールに近づくと沢山の個体が一斉に集まってくる。あまりにも必死に集まってくるので、仕方ねぇなぁ、と何度か餌を買い直すことになるので要注意だ(笑)
ただし、餌やりを楽しみたいなら、動きが鈍くなるだろう冬場は避けた方がよさそうだ。
初夏~秋にかけてなら、きっと活発に餌をねだりに来てくれるはずだ。

少々行きにくいけれど、ウミガメにさほど興味がなくても結構楽しめる水族館(博物館)だと思う。
それにしても、何で徳島の日和佐にこんな施設が? と最初は思ったのだけど、カレッタの目の前に広がる大浜海岸はアカウミガメの日本有数の産卵上陸地なのだそうだ。
毎年5月~8月になると、アカウミガメが産卵のために上陸し、運がよければその様子を見ることもできるらしいから、その時期に合わせて行ってみるのもいいかも知れない。

モラスコむぎ(徳島) [水族館レポート(マニアック)]

日本中のあちこちに、大小様々な水族館がある。
それらをひとつずつ訪問していくのは楽しい反面、遠く行きにくい場所にある施設だと、費用対効果と言うか、そこに行くまでに掛かるコストと時間に対して、得られるもの(満足感)が少ないと、本当にガッカリしてしまう。
そのため、見つけた水族館に片っ端から行くのではなく、ある程度、事前に情報を収集して、これなら行ってもいいだろう、と思えた所にだけ行くと決めた。
これまで遠くまで出掛けて、何度か後悔したことから学んだ結果だ。

しかし、困ったことに、そういう水族館ほど、ほとんど情報がないことも多い。
周りに行ったことがある人も見当たらず、ホームページなどで得られる情報も少ない……
となると行ってみるしかないワケです。
そんな“未知の水族館”のひとつが、徳島にあるモラスコむぎ。
少々不思議な名前だが、“漏らす小麦”でも“漏らす子”でももちろんない(笑)
モラスコは貝類などを意味するイタリア語で、むぎは水族館のある場所が牟岐町だから。

徳島市街からはクルマで約2時間ほど。鉄道も通っていて、最寄りは牟岐駅だが、駅からは4㎞ほどの距離があるし、本数も少ない。
目的の水族館へは、牟岐駅前の交差点を曲がり、案内看板に沿って進んでいけば辿り着けるのだけど、途中、かなり細い農道のような道となるため「ホントにこんな所に水族館があるの?」みたいな気分になるが、その細い路地の突き当たりのような所に存在している。
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牟岐の海はダイビングでは有名なようで、立派なテーブルサンゴが見られるらしい。
モラスコむぎがある建物も、そんなダイビングのためにやってきた人が主に利用するもののようだ。水族館はおまけみたいな位置づけなのかも知れない。

入ってすぐのホール状のスペースから、細い通路でつながった先にある大きな円形のスペースが展示室。目的の水族館だ。
展示室には、貝の資料館のサブネームからも分かるように、展示室を取り囲むように、貝の標本が陳列されているが、水槽展示はというと、オレが行った4月は10本くらい置かれた水槽に、地元産の魚が展示されていた。
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置いてある水槽は魚好きの人の家にならありそうなサイズのものが中心で、最大のものでも容量1tしかない。水族館らしい大きさの水槽はない。
その中身も、先にも書いたように、地元の磯魚が中心。たまたまなのか、ネズミギスがいたのには少々驚いたけれど、それ以外では驚いたり、喜んだりはできなかった。
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その時に獲れた珍しいものに遭遇できることもあるようだ。オレが見たネズミギスもまさにそんな感じだったのだろう。
全体的な印象としては、水族館というより、企画展みたいな感じだろうか。

面白いと思ったのは、展示ケースに集められた魚の頭骨の標本。
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馴染み深い魚が中心だが、これだけ多くの頭骨を1度に見られる機会はなかなかないだろうし、それ以前に、「こうなってたんだ!!」と、よく見知った魚の構造? にあらためて驚かされる。
他の種類と見比べたりしながら、「骨になるとよく似てるねぇ!!」とか「骨はこんなにカッコいいのね!!」とか、様々な驚き方ができて楽しかった。
この水族館でもっとも興味深く楽しい展示だったので、一見の価値ありではあるのだけど、これを目当てにわざわざ行くのはオススメできない。何せ遠くて行きにくいのでね。

いずれにしても、わざわざ行かなくては行けないような場所にあるので、日本中の水族館を回りたい!! なんていう人には困った? 施設だが、先にも書いたように牟岐の周辺の海は、ダイビングスポットとしても知られているので、そのついで、とか。
また、牟岐から日和佐へ至る海沿いの国道147号線(南阿波サンライン)は景色も素晴らしく、オレが行ったのが緑も鮮やかさを増す4月の末頃だったこともあり、とても気持ちのいいドライブが楽しめた。それだけでもここまで行った価値があったのかなぁ、と。
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費用対効果を考えてしまうと、少々ハードルが高い施設だけど、行く時期がよければ、徳島の自然や海の景色に感動できる。
行く際は是非、それらとのセットで計画してみることをオススメします!!

iZOO(イズー)(静岡) [水族館レポート(マニアック)]

下田に行った時のことだ。そこまで行くなら、是非とも寄りたい場所があった。
2012年12月にオープンしたiZOO(イズー)である。
水族館ブログなのに動物園? と思われるかも知れないが、ここは12年の8月に閉館した亀の水族館、アンディランドの後継園館なのだ。
アンディランドの閉館以降、特に2012年中は、アンディランドの検索でウチのブログにやって来る人が非常に多く、ページ別のアクセス数が一時期、ブログ内のトップになったほどの人気だった。
TVでは、お客の少ない不人気園館みたいな紹介がなされていたらしいのだけど、少なくともウチのブログでは、超人気園館だったのだ。
それだけに、その後継園館のことが気になっている人も少なくないはず、と、今さら(汗)ながら、そのレポート。

カメ専門から爬虫類へ。経営母体は変わったけれど、建物や施設は流用。
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だから、看板が変わったくらいで、外観はアンディランド時代から大きく変わっていない。
かつては、すべての水槽がカメで占められていたのだから、やはりカメが多いのかと思いきや、あれだけいたカメはほとんど姿を消し、トカゲやヘビなどに変更されていた。
かつては水が入り、カメが泳いでいた水槽は、土や木が入り、植栽がなされ、おまけに観覧通路は爬虫類用の床材? しっとりしたバークチップが敷き詰められていて、館内なのにフカフカした土の上を歩いているような感覚で、知っている場所のような、知らない場所のような… 

とは言え、もともとトカゲやヘビなどの展示を目的に作られた施設ではないので、例えば、円山動物園の爬虫類館みたいな、展示生物を見越して作られたような最新の施設と比べると、見にくい部分も少なくなかったりする。
元カメの水槽は、特に上部にデッドスペースが多く、カメと違って立体的な活動をするものもが多いトカゲやヘビでは、見えない位置で定位していたりするからだ。
でも、展示ケージの中を覗き込んで、隅々まで目を凝らすと、結構いろいろな種類がまさに潜んでいるから、それらを見つけ出す楽しみがある。

屋外にもいくつか展示スペースが作られていて、アフリカの標高の高い地域にすむカメレオンが通年で屋外飼育されていたりする。
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まず、熱帯の生き物、という固定イメージがあるカメレオンが日本の冬を屋外で乗り切れてしまうことも驚きなのだけど、植え込みの中にいるカメレオンは、体が小さいこともあるけれど、なかなか見つけられない。
20匹以上が潜んでいるらしいのに、オレが見つけたのは結局4匹だけ。
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カメレオンの凄さ? みたいなものを垣間見たような気分になった。このカメレオン探しだけでも、結構楽しめた。

また、日本でここだけ、世界でここだけ、みたいな激レア種もいたりして、その筋のマニアなら驚喜できるはず。
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残念ながらオレは、せいぜい名前を知ってるくらいなので、驚喜はできなかったけれど、その美しい姿に感動を憶えたフィジーイグアナも日本で見られるのはここだけしかない激レア種だ。

また、iZOOと言えば、爬虫類に触れるよ♪ とテーマ曲でも歌われている通り、一部の爬虫類には触ることができる。
ヘビやトカゲを携えたスタッフ氏が館内を回っていて、普段はなかなか触る機会もないだろう爬虫類たちとのスキンシップ? を楽しませてくれる。
爬虫類に触るなんて!! と思う人もいるかも知れないが、意外なほどに“爬虫類に触れる”を楽しんでいた観客は多かったように感じた。

個人的にはヘビとワニの美しさがとりわけ印象的だった。
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どちらも別段強い興味がある対象ではなかったことがよかったのかも知れないが、思った以上に近くで見られるヘビはその美しさを再発見させられたような感じ。
ヘビ、綺麗だなぁ!! と思わされた瞬間は1度や2度ではなかった。

爬虫類に特別興味がなくても、それなりに楽しめる施設だと思う。
少なくとも、カメだけしかいなかったアンディランド時代よりは、長い時間を楽しめるはず。
下田海中水族館からはそれほど遠くなく、クルマなら30分ほどでハシゴができる。
セットで回ってみるのをオススメしたい。

なお、屋外のカメレオンは真夏の高温に弱いらしいので、カメレオン探しを楽しみたい人は、暑い真夏と、代謝が落ちて動かなくなる真冬は避けた方がいいかも知れない。
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