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「水族館巡りのゴール」その後、プラスα [雑談]

3月に開催させてもらったイベント「水族館巡りのゴール」では、日本に存在する約240の水族館や相当施設の中から、ここだけ行っておけば“日本の水族館は制覇しましたよ”、と宣言していい? 水族館の認定を、オレを含めた水族館ブロガー3名(めnち、かめきちかめぞう、ミストラル)によって、勝手に行わせてもらった。

その数、110施設。

認定水族館の基準は、

・展示種類数50種類以上
・展示総水量10t以上
・水族館と名乗っていること
・動かせない水槽があること

の4点。

手前味噌ながら、なかなかいい基準だったと思っていた…… のだけど、この基準には“穴”があった。
個人的には、ライカム問題と呼んでいるのだけど、この基準に照らし合わせると、水族館とは言いにくい施設(水槽)なのに、認定水族館になってしまう施設があることが分かったからだ。

問題となった水槽は、沖縄のイオンライカムにある「ライカムアクアリウム」。
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アクアリウム(水族館)と名乗っている、どう見たって10t以上ある動かせない水槽。50種類はいなかったけれど、3ポイント獲得で認定というルールでは、認定水族館になってしまうのだ。

友人の水族館人にその話をしたら、

「ライカムは水族館か!?」と言われた。オレもそう思う。
立派な水槽だけれど、水族館として出掛ける場所ではない。でも、基準は満たしてる。
他にも「博多ベイサイドプレイス」の大水槽など、基準を満たしてしまう非・水族館施設があること発覚。
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これはもう、基準を見直す必要があるだろう、ということになった。

他にも、リストには載ってない施設が見つかったこと、「マリホ水族館」のオープンで認定施設が増えること、認定はしているけれど、行ってみたら基準を満たしていなかったことなど、認定基準と認定施設の見直しも行うことにした。

まず、認定基準。
上記4つの基準に加えて、“入館料”“専用の建物”“専用の入り口”“水槽の数”などの案が出され、その中から“水槽が10本以上あること”を新基準として追加。
5つの認定基準の内、4ポイントを満たす施設を認定水族館とすることになった。

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また、「マリホ水族館」「やながわ有明海水族館」の2施設が新たに認定施設となり、「厚岸グルメパークミニ水族館プティ」「小笠原水産センター 小さな水族館」が認定から外れたため、10月14日現在、認定水族館はこれまでと変わらず“110”となった。

ただし、未判定施設として、

志布志大黒イルカランド
別府温泉白池地獄
はんざきセンター
イヨボヤ会館
オホーツクタワー

あたりが今後、認定施設になるかも?
意識して情報収集、あるいは、行ってみなきゃ、と思っているところ。

個人的には、今回落ちた「小笠原水産センター」や「黒島研究所」あたりも怪しいのではないか、と思っているけれど……

施設認定はその基準も含めて、3人の話し合いで決めたこと。
今回の会議で、かめきちさんから「他の人の意見も聞いてみたい」と提案があった。
確かに、ここで言う水族館認定は、何ら公式なものではないのだけれど、かめきちさんが言うように、自分たち以外の巡ラーの話や意見を聞いてみるのも、これまで知らなかった施設を知るきっかけになったり、これまでにない認定基準が生まれる、みたいなこともあるかも知れない。

もちろん、開催の予定はないけれど、次にイベントをやらしてもらう機会があったなら、そうした自分たち以外の巡ラーを巻き込んだ“水族館巡ラー会議”みたいなものになるのかも!? なんて思ったところで、3人による今回の会議は終了したのでした。

続く…… のか!?
タグ:水族館
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南郷水産センター(滋賀) [水族館レポート(マニアック)]

魚は見られる。でも、水族館かと言われると、微妙なところ……
でも、行ってみたら楽しめちゃった…
というワケで、南郷水産センター、である。
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琵琶湖から流れ出る瀬田川のほとりにある、魚の餌やりや釣り堀など、魚と遊べるテーマパーク(かなり盛った言い方だけど)みたいな施設だ。

でも、水族館的な展示も少しだけある。
入場ゲートを潜って右手側にある水産資料館がそれ。
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中にはやや大きめな水槽を筆頭に、5本ほどの水槽で周辺地域の魚が展示されている。
大きな水槽にはビワコオオナマズと思しき、大きなナマズもいたが、その水槽も含め、キズや汚れが多く、また、魚名板などもほとんど設置されていなかったりと、“ちゃんと見せる”ものには残念ながらなっていない。
“ビワコオオナマズと思しき”なのも、中がきちんと見えなかったからだ。
資料館自体、作ったからそのまま開けてます、みたいな雰囲気。魚がいるのがここだけなら、超絶ガッカリ施設になるところだが、屋外に沢山並ぶ池にいる魚たちが楽しませてくれるので、ここは“こういうのもあるんだ”程度に思っておくのがいいだろう。

目の前は広大な公園のような敷地の奥へ進む前に、餌を買っておくことをオススメしたい。
餌は施設内へと入る入場ゲート付近で、いろいろな種類の餌が売られていて、そこを通った時には“やけに充実してるな”と思ったくらいで、買わずに入園したのだけど、結局、買いに戻るハメになった。

池にいる魚に餌をやるか、釣り堀の魚を釣るか。
そのどちらかこそが、この施設の正しい楽しみ方であることに気付かされたからだ。
ちなみに、オレが買ったのは小袋に入って売られている浮上性の餌と、棒麩。締めて250円!!
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施設内を進むと、観賞池という大小の池がいくつか並んでいる。
観賞池、即ち、釣りができない池のことだが、そこには巨大なアオウオやソウギョがひしめいており、人影を見ると餌をもらおうと一斉に集まってくる。つまり、入場ゲートで買った餌の出番、というワケだ。
でも、そこで浮上性の餌を撒いてはいけない。
池にいるのは1mを越す巨大な魚たちだ。そこで撒いてしまうと、瞬間、グワッと群がってくるので、服や持ち物を濡らされてしまうからだ。ちなみにオレは、履いてたズボンを漏らしたみたいな感じにされた。
入り口で買った棒麩が活躍するのはここだ。
40㎝はあろうかという長さがある麩の先を池に差し込むと、アオウオたちが水面から顔を突き出し、バキバキと音を立てながら咥え取っていく。
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これがなかなか楽しい。
池のアオウオはいずれも巨大で、しかも数が多い。小さな子供なら怖いと感じる子もいるんじゃない? くらいの迫力だ。
長い麩もあっという間に食べ尽くされてしまうので、すぐまた入場ゲートまで買いに走らなければならなくなる。あらかじめ2~3本買っておくことをオススメしておく。



アオウオがいる観賞池から、さらに奥に進むと、チョウザメなどがいる池を経て、右手に大きな池が現れる。
ここで浮上餌の出番だ。
池には無数のコイがいて、人が近付くとやはり集まってくるので、節分の豆まきよろしく、餌を盛大に撒いてやる。
すると、その瞬間、水面から魚が沸き立つような状態となり、池なのに水が見えないほどの状態になる。大げさに言い方をすると、コイの津波状態。
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不気味なほどの迫力に、思わず後ずさってしまったくらいだ。
でも、この時、あまり池に近付きすぎないこと!! コイたちは盛大に跳ね回るので、やはり水濡れ要注意だからだ!!




アオウオの餌やりはさいたま水族館でもできるけれど、手に持った麩という点で、魚とのやりとりがより濃密な感じがして、ちょっと標津のチョウザメ指パクに通じる楽しさがあったような気がした。
先にも書いた通り、水族館としてはかなり微妙な施設だが、魚が好きな人ならそれなりに楽しめる施設ではあった。

余談ながら、南郷水産センターの向かい、道を挟んだ反対側にある「ウォーターステーション琵琶」には、水槽がいくつか並んでいて、琵琶湖の魚が展示されている。
これまた水族館とは言いにくい施設だが、展示種類数に限って言えば、南郷水産センターの水産資料館よりも多い。
こちらは無料なので、ついでに見学するくらいでちょうどいいと思う。
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サケ遡上遠征2017@標津サーモン科学館 [淡水魚]

今年もサケの遡上を見るべく、9月の標津に行ってきた。
3月に開催したイベント「水族館巡りのゴール」で、参加者プレゼントを提供いただいたお礼もあったのだけど、それ以上に、昨年の“借り”を返したくて、いつも以上に? 気合いが入っていた。

というのも、昨年は北海道を連続で襲った台風の影響で、遡上サケの姿を1匹も見ることができなかったから。
大増水の標津川は、渦巻く濁流が大量の流木と共に押し寄せ、川には近付くこともできず、館内から遡上サケを観察できるはずの魚道水槽も開通していなかった。
今年こそ!! と期待が高まる反面、9月が近付いてくるにつれて、“また台風が来るんじゃないか!?” と、ドキドキする日々。
遡上を考えればある程度の増水はして欲しいものの、台風は困る……

幸い、北海道が台風に襲われることはなかったが、標津から意外な情報がもたらされた。
「標津川の水が少なく、遡上もまばら」と。
予想に反する情報だったけれど、いないワケではなさそうだし…… と、深く気に止めることもなく、標津へと飛び立った。

標津サーモン科学館へ到着するや否や、まっすぐ標津川に架かる観覧橋へ。
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ホントに(水が)少ない!!

やはり聞くと見るのとでは大違い。標津川の水は考えていた以上に少なく、川底がくっきり見えるくらい。
少ないとは聞いていたものの、ここまで少ないとは思ってなかったので驚くことに。
目的のサケはというと、水が少なく川底までくっきり見えるお陰で、カラフトマスが数匹、泳いでいるのが見えたが、2年前のような、川幅いっぱいにサケが並んでいるような光景とはほど遠い状態だった。

同じく館内の魚道水槽も魚影はまばら。
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とは言え、昨年は魚道水槽は開通しておらず、川に近づくことさえできなかったことを考えれば、よほどマシだ。ちょっぴり強がりも入っているけれど……
館長曰く「昨年は史上最大の大増水。今年は過去に例のない大渇水」とのことで、2年連続で最大レベルの悪条件を引き当ててしまったらしい。

でも、川は不発でも、サーモン科学館でなら、海水の大水槽で成熟が進んだカラフトマスやシロザケの姿を見ることができる。
これが水族館のいいところで、ひとまず目的は達せられたような気分になれる。
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これらを見ると、ひと足早く秋を実感できるような気になるが、正直言えば、やはり、川を遡上する姿が見たいものだ。

その日の夜、というか明け方、標津は強烈な雷雨に見舞われた。
科学館周辺で落雷があり、強烈な音に目を醒ますと、ゴーッと強烈な雨音が響いていた。
普段なら、遠征先での雨はガッカリ以外の何物でもないのだけど、今回ばかりは違う。
凄い雨!! これで明日の遡上が増えるかな? となるからだ。

翌朝の標津川の水位は少し増え、茶色く濁った川には、前日より多くのサケがいるように見えた。
魚道水槽の入り口の水路に、カラフトマスやシロザケが何匹も入っていくのが見えたので、今日こそ!! と、期待を高めつつ魚道水槽へ足を運ぶと……

あれっ!? 誰もいない……

川とつながった水路に入っていった魚たちはどこに行ってしまったのだろう?

いないものは仕方がない。
ということでチョウザメプールへ。
最近、標津サーモン科学館はチョウザメの腕ガブや指パクが全国区の注目を集めているけれど、指パクプールにいる個体も1年前より確実に大きくなっていた。
指4本行ける!! と言われていた最大個体の「ボス」に至っては、指4本どころか、拳そのまま行けそうな感じ。手の小さな人や子供なら、腕ガブまで行けそう!?
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しかもこの日のボスはかなりやる気だったのか、それともサイズアップの効果か、ガブガブされてる手に伝わる圧力はこれまで以上。
1年前よりパワーアップした“ライト腕ガブ体験”を楽しませてもらった。

そして翌日。その日の午後には帰らなくてはならない最終日。

朝の標津川は、濁った川の中を、時折サケが動いているのが見える程度。
館内の魚道水槽へ行くと、小ぶりなカラフトマスが数匹とやはり低調。
どうせなら、背中がモリッとなった個体に会いたかったけれど、いないよりは全然マシ!!
と強がっていたら、濁った水の中からカラフトマスではない魚が姿を現した。
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サクラマスだった。
サクラマスは9月の魚道水槽ではそこそこのレアキャラだそうで、そういう意味では最後にラッキー!? を引き当てられたようだ。

ただ、オレが標津を後にして数日後、この魚道水槽がカラフトマスやサケでいっぱいになる、みたいな状況が訪れたらしく、自然のこととは言え、タイミングが難しいなぁ、と、あらためて思わされたサケ遡上遠征2017でありました。
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花園教会水族館(京都) [水族館レポート(マニアック)]

日本を代表する、いや、世界屈指の観光都市である京都。

そんな京都だからして、水族館もちゃんとある!!
京都駅近くの京都水族館に、日本海側の丹後魚っ知館…… だけじゃないのだ!! 実は。
そんな知られざるもうひとつ? が、花園教会水族館だ。
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その名の通り、教会付属の水族館だが、上記2施設と比べると、それはそれは小さな施設。
弥勒菩薩で有名な広隆寺や、太秦映画村からほど近い場所にあるけれど、「えっ!? こんなところに水族館あるの? じゃあ行ってみよう」という人にはオススメしない。
魚自体にそれほど興味がないとか、水族館で“水塊感”を楽しみたいという人にとっては、魅力を感じにくい施設かも知れないからだ。
そもそも、平日の見学は予約制なので、思い立って行ける場所ではないのだけれど。

最寄りの花園駅から、狭く入り組んだ路地を歩くこと7~8分。
住宅街の中にある教会の1F部分が水族館になっている。かつては駐車場だったスペースだそうで、ここに水族館があると知らなければ気付かないかも知れない。
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ガレージを改装して作られた私設水族館は、水槽は大きくても2mほどと、所謂、水族館的な大水槽はないけれど、所狭しと積み上げられていて数は多い。
水槽の中を泳ぐのは、世界各地の淡水魚。普通の水族館ではあまり見掛けないようなものもいるけれど、とは言えどれも、観賞魚として流通しているものだ。
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個人的には、展示されているものの多くはウチでも飼っていたことがあったりしたから、親しみを感じられた。
教会という場所柄、近所の子供たちのための施設、みたいな意味合いも強いようで、もし、オレがガキの頃、近所にこんな施設があったなら、間違いなく入り浸ってただろうなぁ、と。それができるここの近所の子たちがちょっぴり羨ましく思えた。


この水族館を最初に知った時、水槽の中身や、ギュウギュウに圧縮された水槽群などから、マニアをこじらせちゃった系だと思った。
教会という人が集まる場所なら、その人達に見せるという大義名分も立つだろうし、魚の飼育に深くハマった人なら、水槽を置くスペースさえあれば、誰でもこの領域に辿り着く、そう思ったからだ。

もちろん、そういう部分もあるのかも知れないが、実際に行って話を聞いてみると、オレの想像とはちょっと違っていた。
水族館がある花園教会は、地域の子供の遊び場として、または孤立児童の拠り所としてなど、地域の子供のための活動をいろいろと行っている。
そんな子供たちが楽しむため、生きた魚に触れて、興味を持ったり、学習のきっかけになったりと、子供たちのための学習施設としての役割も担っているのだそうだ。
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そのため、魚やカメたちは、餌を与えたり、触ったりなどの体験ができるようになっていたりする。
実際、ここの水族館がきっかけで、将来は水族館で働きたい!! と夢を抱くようになった常連の少年もいたのだとか。

ただ、魚たちを見ていて気になったのは、ヒレが欠損していたり、体が曲がってしまっていたりなど、綺麗じゃない個体が少なからずいたこと。
マニアがやってる私設水族館らしくない…… そう思った。
でも、これにも理由があった。
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これまた教会という場所柄か、不要魚の引き取りは原則行っていないにも関わらず、流れ着くようにそういう魚がやってきてしまうことがしばしばあるらしい。
不要となった魚は哀れなもので、大抵、ろくに世話もされなくなるため、ボロボロになり、花園教会に辿り着く時にはほとんどが瀕死に近い状態。
水槽を泳ぐ綺麗でない魚は、何とか復活し、生き存えたものだったのだ。

個人的には生き物の展示施設では、その種類本来の魅力を伝えられるようなものを展示して欲しい… そう思っている。
でも、ちゃんと飼われなかった魚がどうなってしまうか、こんな酷い状態にしてしまう身勝手な飼育者がいること、生き物を飼うということがどういうことなのか、など、ここへ魚を見に来る子供たちには反面教師的な教材として、意味のある存在なのかも、と思った。

水族館は入館無料だが、先にも書いたように、平日は予約制だ。
すべてを教会の牧師さんひとりで管理している施設だが、普段は当然、本業に従事しており、専業ではない水族館に常駐することが難しいから。
だから、行く前にブログなどで開館スケジュールを確認するか、見学予約をしてからいくことをオススメする。
人が多く集まる日、例えば、週末などは普通に開館していることが多いようだ。

そのため、ボランティアなども募集しているらしいので、例えば、水族館での就職を志す学生の修行の場としても、悪くない環境のように思う。
オレも、次に行く時があったなら、ホースなどの道具を持って、水換えボランティアでもしてこようかな? なんて思っている。

水族館を運営する牧師さんは、やっぱり魚好きだったから、飼ってる人のところに行って、魚の話をして帰ってきた、そんな感じだったけれど、魚を飼ってる、飼ってきた、みたいな人なら、そんな楽しみ方ができる施設だった。
魚が好きな人なら、きっと楽しい時間が過ごせるはずだ。
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人生が変わる水族館・3 [雑談]

意外と好評なので、第三弾(笑)

2006年から全国制覇に向けた水族館巡りを始めた。
行けば行くほど、お気に入りの施設が増えていき、また、知らない水族館が次々と見つかるので、全国制覇のゴールが見える気がしないけれど、この水族館巡りを始めたことも、オレの人生の大きな転機だったと思っている。

いろいろな考えがあって始めたことだけれど、出掛けるのが嫌いなセミ引きこもりのオレが、見知らぬ地に出掛けるきっかけとなり、普通に生きているだけでは行く機会がなさそうな場所に行くことができた。
そこで見たもの、知ったことはオレの大きな財産だし、水族館がきっかけでいろいろな人たちとのつながりができたことは、人生にさまざまな影響を与えてくれている。


今みたいに頻繁ではないけれど、小さい頃から水族館へはよく行っていた方だと思う。
そんな頃から必死に? 見ていたのがピラルクーを筆頭に、アロワナ、コロソマ、レッドテールキャットなどの大型ナマズが泳ぐアマゾン水槽。オレの原点とも言うべき展示だ。
もちろん今でも好きだし、思い入れも強い。

だけど、淡水の大水槽は海の大水槽にはいろいろな意味で敵わない、そう思っていた。
でも、淡水の水槽でも海の水槽に負けないものができる、ということを教えてくれたのがなかがわ水遊園のアマゾン大水槽だった。
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とりわけ、仕切られた大水槽の浅い方、カラシンやシクリッドが群れ泳ぐ方の部分は、水槽があるのが蒸し暑い温室内というのも手伝って、本当にアマゾン川を覗いているみたいな気分になれること。
そして、そこに泳ぐよく知ったはずの魚たちの綺麗さや大きさに「こんなになるの!!」と驚かされ続けたこと。
そして、比較的最近では、大水槽を泳ぎ、水底を走るカピバラを見た時、カピバラは好きじゃないはずなのに、カッコいい!! と思えてしまったこと。
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興味があるものへの興味をより高め、興味がないものは、それに興味を持てるようにする……
なかがわ水遊園のアマゾン水槽は、まさにそれを体現した水槽だった。
アマゾン水槽は今でも各地の水族館にあるけれど、日本最高!! と断言してるのは、まさにそれが理由だ。

同じく、展示の仕方で“水族館を見る目”をいろいろな意味で研ぎ澄ましてくれたのはアクアマリンふくしまだ。

アクアマリンふくしまには、コレを見に行く!! みたいな、所謂、看板生物がいない。
でも、帰る頃には、スゴイもの見た!! と思えてる。
そうさせるのが、驚くほどに作り込まれた水槽だ。
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こんな生き物を展示するのに、こんな水槽を作っちゃうのか!! みたいな手の込んだ水槽。
それによって、こう見せるとこう見えるのか、とか、そこで展示される生き物の見え方にいろいろな発見があり、すごく勉強になった。
まるで絵画のような水槽景観は、魚や生き物に特別な興味や思い入れがなくても、それだけを眺めているだけで十分楽しめてしまう。
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でも、そういう水槽は、作るのにも、維持するのにも、お金が掛かる。
アクアマリンにはここでしか見られないものも多いのに、それらはド直球でないものも多い。
つまり、水槽も展示生物も、お金や手間が掛かってる割に、その凄さが伝わりにくい。
なのに、ぶれることなく自己満足系(敢えてこう言ってます!!)展示に邁進できる予算や環境が整っているというのも、アクアマリンならではの魅力じゃないかと思っている。

何度も足を運んだ今では、初めて行った時の、凄すぎるが故の胸焼けみたいな感覚はもうないけれど、それでもやっぱり、スゴイ水族館だよなぁ、とは今でも行く度に思う。


アマゾン水槽と同じく、原体験が効いているのがサケに対する思い。
オレが育った70年代は、高度経済成長の影響で激しく傷んだ自然環境を何とかしなきゃいけない…… そんな考えが広まりつつあった時代。
その象徴として、多摩川をサケが帰る川にしようという運動があった。
もともとサケの遡上がない多摩川にサケを放流なんて、虐待的ですらあるのだけど、当時はそんなことは微塵も思わず、サケが遡上する川=素晴らしい、みたいな刷り込みが知らない内になされていたらしい。
6年前、札幌の川で泳ぐサケを初めて見た時、震えるほどの感動があって、そのことを思い出した。

以降、遡上サケを見に行くことは、恒例行事になったのだけど、千歳サケのふるさと館(現・千歳水族館)で水槽展示されていたカラフトマスの成熟オスを見て、こんな魚が上ってくる川があるんだなぁ!! と思うと同時に、それを見てみたい!! と思った。
驚いたことに、それが水族館で見られるというじゃないか!!
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という訳で、足を運ぶようになった標津サーモン科学館なのだけど、標津では遡上するカラフトマスによって得られる感動だけでなく、食材として、街を経済的に支える存在としてなど、さまざまなサケの姿を見られて、また、知ることができるような気がしているのがとても楽しい。

そもそもはガキの頃の刷り込みがきっかけだけど、食材としても馴染み深いサケをより深く知ることができたのは、やはりラッキーなことだった、と思っている。
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人生が変わる水族館・2 [雑談]

小さい頃から魚には強い興味があった。
でも、興味のないものに対しては、まさに無関心。
それは水族館に行っても同じで、かつてはまったく見ないものの代表が海獣類だった。
そんな海獣類、とりわけシャチが好きになったのは、鴨川シーワールドのお陰だ。

全国制覇を目指した水族館巡りを始めた頃、久しぶりに鴨川でシャチのショーを観た。
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目の前で跳び、泳ぐ巨体… それはただの恐怖でしかなかった。

もちろん、今ほどシャチのことも知らなかったこともあったけれど、それがきっかけとなり、いろいろ調べたりしたことで、シャチという動物の魅力に引き込まれることになった。
頭数が少ないこともあるけれど、鴨川のシャチファミリー(名古屋に出張中のものも含め)はオレにとって特別な存在となった。

鴨川シーワールドと言えば、圧倒的に海獣のイメージが強く、魚類はオマケ、みたいに思っている人もいるけれど、魚もかなりイケてる!!
TVなどの影響もあり、今でこそ見たことあるという人も増えたけれど、かつてはラブカやミツクリザメが搬入されることが多かったのも、鴨川シーワールドだったのだ!!
ちなみに、オレに初めて生きたミツクリザメを見せてくれたのも鴨川シーワールドだ。
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それ以降、何度か見る機会に恵まれ、見ただけでは驚けないようになってしまったけれど(汗)、初めての時は、何だか見てはいけないものを見てしまったような、不思議な背徳感があったことは、これまた死ぬまで忘れないだろうと思う。

鴨川シーワールドの凄さに気付いたのは、水族館マニアを名乗るようになってからだけど、水族館マニアとして成長させてくれた特別な水族館だ。
と言いながら、最近、あんまり行けてないけれど……(汗)


海獣の魅力に気付いたのは、鴨川シーワールドがきっかけだったのは間違いない。
最初は不気味に見えていたセイウチやトドが、可愛く魅力的に見えるようになってきた頃に、初めて足を運んだおたる水族館で、鰭脚類の魅力に覚醒した。

海獣公園の野趣に富んだ環境で展示されたアザラシたちの可愛さ、カッコよさ。
驚くほど速い動きのトドたちは、カッコよくしか見えなかったし、セイウチの信じられないくらいの能力の高さも、おたる水族館で実感したような気がする。
海獣たちが暮らす、海獣公園の環境の影響もあると思うけど、とにかくおたる水族館のアザラシやトドは、どこで見るよりも素敵だし、オレ、こんなにアザラシ好きだったか? って思うくらい引き込まれる。
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それまで、あんまり真剣に見てこなかったグループの魅力を知ることができたのは、おたるに行って得られた大きな収穫だ。

おたる水族館と言えば、本館2Fの回遊水槽も堪らない。
北海道の水族館なのだから、周辺海域の魚を展示した水槽が素晴らしいのは当たり前だが、分厚いオヒョウを始めとする、北海道の海の住人たちが泳ぎ回ってるのをただただ眺めていたくなる、何か不思議な魅力があるような気がしてしまうのだ。
館内なのに、この水槽の周辺だけやけに寒くて、北海道の水族館であることを強く意識させてくれるから?
それはともかく、おたる水族館も、オレにとって特別な施設のひとつだ。


オレにとっての水族館は、夢を叶える場所、だ。

今、オレにとっての「夢の国」の中心的存在となっているのが沖縄美ら海水族館だ。
言わずと知れた超メジャー施設だが、実を言うと、初めて行った時は期待が大きすぎたのか、思ったほどの感動は得られなかった。
それが今や、実家に帰るみたいな感覚すらあるくらいに馴染み深い場所になったのは、マンタがきっかけだ。
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開館時間中に、展示水槽でマンタの出産が観察されたことで、そんなシーンが見られるかも!? と、毎年その時期に通うようになったのがそもそものきっかけだ。
そんなシーンを、水族館で見られるかも知れない…… 海でそれを見ようと思ったら、まさに奇跡的な幸運が必要だが、水族館ならそれよりはずっと確率が高まる。
残念ながら、マンタの仔が生み出される瞬間は、結局1度も見られてはいないけれど、オレのマンタチャレンジは、いろいろな人との縁ができるきっかけにもなってくれたので、そもそもの目的は達せられていないとは言え、美ら海水族館のマンタを追い掛けてきたことは、結果的に凄く意味のあることになった。

美ら海水族館にもさまざまな初めてをプレゼントしてもらった。
最近だとユメゴンドウやツマジロなど、夢が叶った系のものも少なくない。
しかし、美ら海水族館で叶った夢と言えば、ホオジロザメを語らない訳にはいかないだろう。
飼育や輸送が困難なサメの生きた姿を見る、というのは、少なからず幸運も必要だと思うのだけど、その時のオレは強烈にツイてた。
ガキ、それもかなり小さい頃からの憧れだったけれど、思い続ければ願いは叶う、ということをあらためて実感した。
まぁ、ホオジロに限った話ではないけれど、ね。

美ら海水族館でサメと言えばもうひとつ。
イタチザメが特別な存在になったことも大きい。
もともと、あんまり好きなタイプのサメではなかったイタチザメ。
定置網漁を見学に行った時に漁獲された3.7mのメスが展示されたことは、やはり忘れられないいい思い出だ。
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自分で獲った訳ではないけれど、まるで自分の魚が展示されているような気分に浸れたから(笑)
あんなにいい個体は他にはいない…… 気がするので(笑)、“オレのイタチ”に逢えたことも、オレの中で美ら海水族館が特別な施設であり続けている大きな理由だ。

まだ10館に辿り着けていないのに……
続く、かも!?
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人生が変わる水族館 [雑談]

先日(といっても1ヶ月半くらい前の話だけれど)、サンシャイン水族館のプレオープン取材に行った時のこと。
プロデューサーの中村元さんに「これ撮って~」と声を掛けられた。
中村さんの新著、「水族館哲学 人生が変わる30館」。
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本の内容は各自読んでもらうとして、「人生が変わる」というサブタイトルには感じるものがあった。
だって、オレの人生が、水族館によって大きく影響を受けてきたものだから。
その影響は相当大きくて、まさに人生が変わったと言っていいレベルだと思う。

今現在の好き嫌いは別として、オレが大きく影響を受けた(人生を変えた?)施設を10施設、選んでみた。
ここから下は、本の内容とはまったく関係ないオレの話ね。

まずは何と言っても、須磨水族館。
現在の須磨海浜水族園ではなく、その前身、須磨水族館。
今から40年前、オレのデビュー水族館であり、今、水族館好き、魚好きのオレがいるのも、その時の強烈な体験があったからだ。
旧水族館は、今と比べるとかなり規模は小さかったけれど、閉館して30年が経過した今でも、当時の水族館の見取り図が書けるくらいには記憶に残ってる。
幼稚園時代のオレには、そのくらい強烈なインパクトがあったということだ。
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40年前からあるノコギリエイの標本。

現在の水族館のリニューアル話が立ち上がり、旧水族館時代の名残りを残す場所はほとんど残っていないけれど、やっぱり、水族館の話をするとき、須磨は避けて通れない。
まさしく、その後のオレの人生を変えた水族館だ。

同様に、上野水族館の印象も強く残ってる。
ここで初めて見たのがシュモクザメ。それから、ガー水槽にいたマンファリは、ガー好きのオレの原点と言ってもいい展示だった。
展示されていた古代魚類やカメのことはよく憶えているのに、海の魚の記憶がまったく残っていない。いなかったのだろうと思っていたら、後日、たまたま見掛けた資料に、海の魚も展示していたことが載ってた。
小さい頃は、今以上に、興味の対象以外は見てなかったってことらしい(笑)

中学生になり、外国産の魚を自分で飼うようになった頃のオレを虜にしたのは東京タワー水族館だった。
本でしか見たことがない、憧れの魚たちの姿にひたすらときめいていた。
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東京タワー水族館にいる魚は、観賞魚として流通しているものが中心だから、お金さえあれば自分でも飼える、現実的な“夢”。
もちろん、当時のオレには買えるようなものはほとんどなかったけれど、ホント、よく足を運んだ。
その頃の熱帯魚店というと、怖いオヤジがいて、ガキだけで行くと、帰れと言わんばかりのプレッシャーを掛けられるのが常だったから、入館料は必要だったけれど、いくらでも見ていられる東京タワー水族館は天国だったのだ。
最近は滅多に行かなくなっちゃったけど、その頃のオレにとっては、ひたすら“夢の国”だった。


数年後、オレが18~19歳くらいの頃、世の中はバブルに浮かれていた。80年代後半頃の話だ。
その頃、巨大水族館のブームが起こった。
須磨海浜水族園のリニューアルを皮切りに、現在の鳥羽水族館、葛西臨海水族園、海遊館、八景島シーパラダイスと、各地に大規模水族館が作られていった。
その中で、オレに強烈インパクトを与えたのは、海遊館だった。

初めて海遊館に行った時、信じられないくらいに大きく、広く、深い大水槽。そしてその中を泳ぐジンベエザメ。とにかくその大きさに驚かずにはいられなかった。
でも、そんな驚きや感動を吹き飛ばすくらいのインパクトがあったのが、目の前を突然横切ったシノノメサカタザメだった。
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その時まで名前すら知らなかったその魚は、それこそ魂が震えるような気がしたくらいに強烈な感動を与えてくれた。
「こんなにカッコいい魚がいたのか!!」って。
その後しばらくは、シノノメ飼いたい!! って、ひと時、恋煩いみたいになってた(笑)
エイとかサメとか、オレの板鰓類好きの基礎は、この瞬間に築かれたと言っても過言じゃない。

海遊館はその後も、オレに沢山の“初めて”をくれた。
その後のオレにとって、非常に重要な存在となったマンタを初めて見たのも海遊館だったし、イトマキエイもそうだ。
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イトマキエイが初搬入された時なんて、いろいろ苦しい時期で、明日の生活もどうなるか…… みたいな経済状態。そんな中、何とか交通費を引っ掻き集めて駆けつけたから、実物を目にしたときの感慨もひとしおだった。
これが、海のどこか、とかいう話だったなら、そもそもそこにすら行けていなかったはずで、とりあえず行きさえすれば目的を達成できる水族館でホント、よかった(笑)
その時々の感動は、生涯忘れないだろうなぁ、ということで、ノミネート。

海遊館でイトマキエイと言えば、結局、見られなかったけれど、タイワンイトマキエイの時も強烈な期待と落胆が一緒にやってきた、みたいな感じで、これまた一生忘れないだろうなぁ。
他にもエビスザメとか…… いろいろあったしね。

続く
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やながわ有明海水族館(福岡) [水族館レポート(認定)]

有明海といったら、長崎!! 固定観念に近いくらいに、そう思ってた。
後になって佐賀も有明海に面してることを知ったけれど、最近、福岡県も南側は有明海に面していることを知った。
そのきっかけとなったのが、やながわ有明海水族館だった。
まぁ、その水族館自体を知ったのも、比較的最近の話なのだけれど……(汗)
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くるめウスとハシゴしたのだけど、行ってみるまでは「こんな小さい水族館のために、こんな遠くまで……」と、実は少々面倒に思ってた。
でも、行ってみると、考えていた以上に楽しくて、もう1度行きたい水族館のひとつになった。
デートで行くような水族館ではないけれど、少なくとも魚が好きな人なら、きっと楽しめる。そんな水族館だった。

水族館のある柳川は、掘割と呼ばれる水路があちこちに引かれた、水郷の地として知られる観光地だったことを行ってみて知った。
水辺があれば覗き込んでしまう魚好きとしては、そんな水路が沢山あるだけでも、“いいところに来たかも!?”みたいな気分になってしまうのだけど、水族館はそんな掘割に面して建っていて、道を挟んだところにある水路の先は有明海に続く干潟になっている。

2階建ての建物は、もともとは蔵とか倉庫だったような建物で、その1階部分が水族館。
カラカラと引き戸を開けて中に入ると、目の前には引き取られてやって来たというアロワナなどが泳ぐ水槽。その周辺に並ぶのも、魚好きの人の家にありそうなサイズの水槽ばかり。そのため、水族館というよりは、入り口からして熱帯魚店みたいな雰囲気。

館内は3つの部屋に分かれていて、それらすべてが展示室になっているが、一番奥まった部屋には、この水族館最大の水槽が設置されている。
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水槽というより、生け簀のような雰囲気のその水槽には、コイやフナなどが多く泳いでいるが、かなり大きなソウギョやカムルチー、さらにはチョウザメやアリゲーターガーなど、外国産の魚まで泳ぐごちゃ混ぜ混泳水槽。
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この水槽では餌やりができるので、近所の子供とかが楽しむ水槽になってたりするが、目の前に予期せず現れる魚の姿に“こんなのもいるの!!”という驚きが楽しい水槽だった。
形や大きさの異なるさまざまな魚が、実は同じ水温、水質で管理できてしまうことがひと目で分かる水槽なのだけど、もしかしたら、遠回しに外来種の不法遺棄を注意喚起する混泳水槽なのかも? と思ったのは考え過ぎか?

大水槽のある部屋を出たところの部屋、入り口から右側の細長い部屋は、有明海や水族館周辺の掘割の魚が展示されているゾーンだ。
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規模は小さいけれど、地元ならではのものが、しっかり抑えられてるような印象。中でも水族館の近くで採集してきたというトビハゼなどの干潟の生き物たちは距離も近く、オレみたいな地元以外の者からすれば、物珍しく感じるものも少なくない。
小さな水槽が沢山並んでいることからも分かるように、展示種類数も多い。

それらの周辺には、ノートの切れ端に書かれたような手書き解説が素っ気なく貼られている。
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決して綺麗とは言えないそれらは、もうちょっと何とかしようよ… と思うところもあるけれど、反面、伝えたい思いが溢れているようにも見えて、見た目に反して? 好感が持てた。
改善の余地は大いにあると思うけれど、不思議と見ようという気にさせられるのだ。
それも、この水族館ならではのところ、かな?

とても規模の小さな水族館だから、入館前にはすぐに見終えるだろうと思っていたのに、そんな考えとは裏腹に、展示を見終えて水族館を後にする頃には数時間が経過していた。
水族館らしい大きな水槽はないけれど、展示されている生き物は70種ほどに達するそうで、ギュウギュウに圧縮したような展示が楽しかった。

普通に考えれば、この水族館に行くためだけに柳川まで行くのは現実的じゃないかも知れない。特別な魚好きでもなければ、10分くらいで見終えてしまえる規模の水族館だから。
でも、周辺の水郷観光や、近くの有明海の干潟見学などとセットにすれば、1日観光コースとして、濃厚に楽しめるのではないだろうか?

でも、個人的には、魚好きにわざわざ足を運んでみて欲しい施設だと思った。
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わくわく海中水族館シードーナツ(熊本) [水族館レポート(認定)]

各県各地に大小さまざまな水族館が点在している九州にあって、どうした訳か熊本だけは水族館の空白地帯。
海もあって、長い海岸線を有する県なのに、水族館や相当施設はたった1館だけ。その熊本唯一の水族館が「わくわく海中水族館シードーナツ」だ。

熊本市内から綺麗な海岸線を横目に見ながら(オレが行った時は雨が降っていたけれど)、クルマで1時間半くらい。
天草の静かな内湾に浮かんでいるのが、このシードーナツだ。
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シードーナツの水族館棟は、ドーナツの名前の通り、中心部分が丸く開いた船。海に浮かぶ水族館なのだ。

入館ゲートを潜ると、船まで向かう海辺の遊歩道のような道を歩いて入館(乗船)するのだけど、その海辺の小道には所々水槽が置いてある以外に、本物の砂浜が広がっていて、カニなどが普通に歩き回っている。暖かい時期なら、ここで水遊びや生き物を探したりなどの楽しみ方ができるのだろう。
その時点で何となくワクワクしてくる。オッサンだからこの程度だけど、小学生の頃のオレなら、ここできっと、異常なくらいにワクワクしていたはずだ。

ドーナツの中心は生け簀のようになっていて、そこには大きく育ったタイなどが沢山泳いでいる。
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餌やりができるので、生け簀の縁に立つとその大きなタイが沢山集まってくる。だが、その餌やりに夢中になる人が多いようで、ここに落ちる人が多いらしい。落とし物も多いのだとか。
そんなに!? と、餌を買って、餌やりしてみた。
確かに、タイたちはグワッと集まってきて、勢いよく餌を食べる。でも、それだけ。
オレがおかしいのかも知れないけれど、残念ながら、そこに落ちてしまうほど夢中にはなれなかった。
とは言え、落ちる人や、何かを落とす人は多いらしいので、くれぐれもご注意を!!

展示エリアは、甲板から階段を下りたところにある。
餌やりをしたタイがいる中央の生け簀を取り囲むように、ドーナツの食べる部分が展示室。
円形に続く館内は、薄暗く、先が見えにくい。船の中ということもあって、さほど大きな水槽はないが、点在する水槽を順番に見ていくのは、何となく洞窟探検みたいな感じもあって、ぐるりと1周しても「あれ、ここさっき見たな」と、エンドレスに続いてる? みたいな感じになる。
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どうやら、船内の狭く薄暗い通路には、本来の広さ以上に広く、長く感じさせる効果もあるらしい(笑)
1周すると展示で世界一周ができるみたいな趣向になっていて、そんなテーマに沿って展示生物が並んでいるのだけど、海に浮かんでいるというのに、館内(船内)には意外にも淡水のものが多く、陸地から淡水を引き込まなくてはならないことを考えると、驚くようなものはいないとは言え、結構贅沢な展示なのかも? と思ったり。

館内通路の壁には、所々、窓が取り付けられていて、そこから見えるのは、本物の海。
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展示室は船の喫水線の下なので、窓の外にはドーナツの内側を泳いでいたタイたちが見える。これこそ、海中水族館の海中水族館たるところ、なのだけど、波の穏やかな内湾ということもあり、水は濁っていて、本物の海中世界に感動!! とはいかないけれど……

水族館屋上展望台から見える天草の景色も素敵だった。
船上から周囲の海を眺めていると、小魚が跳ねていたり、さまざまな鳥がいたり、クラゲが泳いでいるのが見えたりと、この水族館ならではの、海の上という環境だからこその光景がいろいろ楽しめる。
水族館船の真横には、イルカがいる生け簀が浮かんでいて、3頭のバンドウイルカが簡単なパフォーマンスを見せてくれる。
ドーナツの中心部にいる魚たちもそうだが、このイルカたちにしても、ここは生き物との距離が近い。それもこの水族館ならではの魅力とも言えるかも知れない。

少し話をしたスタッフ氏によれば「普通の水族館に飽きた人にオススメ」とのことだったが、確かにちょっと変わり種の部類、だろうか?
この水族館の“普通じゃない”魅力があるとしたら、館内のあちこちに数多く貼られている手書き解説かも知れない。
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最近流行りの? 水族館の手書き解説は、ここに限らず、しばしば話題となる。
シードーナツでもあちこちに沢山貼り出されているが、その一部がTwitterで話題になったりと、やはり注目度は高いようだ。
人によっては、展示よりこちらが楽しい!! と思う人もいるかも知れない? シードーナツの注目展示のひとつだ。

少し変わったところはあるのかも知れないけれど、家族で行って普通の水族館として楽しむこともちゃんとできると思うのですよ。
という訳で、普通の水族館に飽きていない人にも、行ってみることをオススメしておきます!!
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黒島研究所(沖縄県竹富町) [水族館レポート(マニアック)]

何気なく眺めていたJTAの機内誌に看過できないひと言を見つけた。

“日本最南端の水族館”

そこには、ゴンズイが沢山入った水槽の写真と、カメを象った看板の前に立つ、黒島研究所の所長の写真が載っていた。

日本で一番(東京基準で)遠い水族館はここだろう!! そう思って昨年、久米島うみがめ館に出掛けたが、それがそうじゃなかったことが発覚した瞬間だった。

とっさに、“見なかったことにしよう……” と、思った。

だって、その時点では黒島も、そしてそれがどこにあるのかも知らなかったから……
調べてみると、石垣島から船で約30分のところにある離島だという。

知りたくなかった事実にウダウダしていたら、それまで知りもしなかった黒島に関する情報がちらほらと目や耳に届くようになってきた。
Twitterに黒島研究所の公式アカウントが立ち上がったのもその頃だった。
そんなことが続くと、何だか黒島に呼ばれているような気分になってきて……
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黒島の玄関口である黒島港から、黒島研究所までは2㎞少々。島内の主な交通手段である自転車で15分ほど。
東京からだと羽田→石垣空港→石垣港離島ターミナル→黒島で、羽田朝一の便に乗ると、14時頃には黒島研究所に到着できる。もっとも遠い水族館なので、ウチから2000㎞くらいあるはずなのに、交通の便がよくて意外と行くのは大変じゃない。
その気になれば、日帰りも可能だと思う。オススメしないけど。

研究所は民家のような平屋建て。研究所を取り囲むように池(水路)が掘られていて、そこには何と、レモンザメが泳いでいる。
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まず、池を泳ぐサメ!! という時点で、とんでもないインパクト。
泳いでいるのは小さな個体だし、上からしか見られないが、手の届く位置に遊泳性のサメが、まるでコイみたいに泳ぎ回っているというのは、それだけでワクワクしてしまう。もちろん、ここでしか見たことない展示だ。

館内は博物館と水族館に分かれていて、入館して左に行くと博物館。右に行くと水族館という作り。小規模ながら資料(図書)室もあって、さしずめ小さな水族博物館といったところ。
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水族館には、黒島周辺の魚などに加え、ハブやヤシガニなど陸上の動物も展示されているが、ウミガメ協議会の付属施設であることから、主役はやはりウミガメ。屋内外のプールには、アオウミガメを中心とした大小さまざまなウミガメが沢山いる。
屋外、それも八重山の強烈な日射しの中で飼われているのに、背中にコケが生えたような個体は1匹もおらず、どの個体もものすごく綺麗!!
こんな綺麗なアオウミガメ、見たことないよ!! と思えてしまったくらい。でも、特に磨いたりはしていないらしい。
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カメたちには餌を与えることができるため、人が近寄ると、一斉に集まってくる。
一番大きなプールには、さまざまな魚も入っていて、カメの餌をかすめ取っていく。
ここも上からしか見えないが、お気に入りのカメに餌を与えたり、積極的に餌を取りに来るゴマモンガラもすぐ近くまで寄ってきたりするものだから、楽しくなってきて餌を与え終わると小銭を出してガチャガチャへ、を何回か(笑)

水路のサメにも餌やりができる。
サメは餌の食いムラがあるというか、餌に対する反応があまりよくないイメージが強かったのだけど、ここの水路のサメたちときたら、人影に集まってくるほどで、水深15㎝くらいの浅瀬にでもガンガン集まってくる。
そんなだから、餌のワカサギを投げ入れると結構な勢いでがっついてくる。サメの餌やり体験としてはもっとも反応がよく、楽しめる。
しかも、サメとの距離はものすごく近い。手の先、数㎝のところにサメの顔があるというのは、それが小さな個体とは言え、そこはレモンザメだから、結構なドキドキ感もある。
つまり、かなり楽しいってことだ。

動画




サメの餌は1カップ300円。それも何度買いに行ったことか……

餌やりといえばもうひとつ、黒島研究所ならではの人気餌やり体験がある。
それがゴンズイの餌やり。
ゴンズイ? と思うなかれ。カメやサメより過激な餌やり体験だ。
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黒島は八重山の島々の中でも、観光地化が進んでおらず、島に渡ってきても観光客が行くようなスポットが少ない。
そのため、黒島に来る観光客のほとんどがこの黒島研究所へとやって来るのだが、そんな観光客たちを喜ばせて? いるのがこのゴンズイ餌やり体験なのだ。
金串に刺さった魚の切り身を水槽の中に入れると、水槽の中にひしめくゴンズイたちがそれに群がってくる。
魚柱が立つほどの勢いで、飛び跳ねる水で腕や服が濡れるのはもちろん、あまりの勢いに串を持つ手まで喰われるんじゃないか、と、ちょっとした恐怖感すらあるほどなのだ。ちなみにオレがJTAの機内誌で見たのがまさにこれだ。

動画(かなりあっさりだけど、ホントはもう少し大変な感じ)


ゴンズイの餌も300円だが、サメの餌とセットだと500円で買うことができる。
こうした餌やり体験のお陰で、自分が飲む飲み物も買ったけれど、入館料の5倍以上の小銭を使ってきてしまった(汗)
やけに餌代がかさむ水族館、他にもいくつかあるけれど、黒島研究所もそんな施設だった(笑)

黒島は島全体が牧場化されていて、八重山ならではの自然を体感する環境とは言いにくいが、それでも東京から行ったオレには見るものすべてが非日常で、大変興味深く、楽しかった。
もちろん、黒島研究所もそんな好印象に大きく影響しているのは間違いない。ウミガメやサメなど、屋外の展示も多いせいか、沖縄の離島らしい、のんびりとした空気感が心地よく、ついついダラッと長居したくなる施設だった。
水族館巡ラーで、かつ南国の自然環境に興味、関心がある人なら、行って損はない施設だと思う。
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ご用の方はmistralaquqrium@gmail.comまでご連絡下さい。
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