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3度目の正直!? コウテイペンギンの雛@アドベンチャーワールド [その他]

昨年10月、アドベンチャーワールドでコウテイペンギンの雛が産まれた。12羽めだそうだ。
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コウテイペンギンは個人的にもっとも好きなペンギン…… ではないけれど、その雛の可愛さといったら、あらゆるペンギン雛の中でも随一!! と断言したい。
しかし、その可愛い姿を見るのはなかなか簡単じゃない。
繁殖に成功しているのはアドベンチャーワールドのみで、その繁殖だって他の種類のペンギンのように頻繁にある訳じゃないからだ。
そもそも日本ではコウテイペンギンはたった2ヵ所でしか見られないしね。

とは言っても、その最強の可愛さは、是非とも実際に見てみたい。
という訳で、これまで3度、チャレンジしてきた。

初めては2013年4月。
この時はアドベンチャーワールドに行くこと自体が初めてだったので、コウテイペンギンの雛が目的だった訳ではないんだけど、ひとまずこの時が最初。
ペンギン館に行ってみると、見たことない変わったペンギンが。
ずいぶん大きいけど、オウサマじゃない… もしかして、コウテイの若鳥か!?
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換羽すれば大人と同じ色に変化する直前の状態だった。

その次は2016年1月末。
この時がコウテイペンギンの雛を目的に出掛けた最初。
親と同じスペースに雛はいたが…… 育ち過ぎていて、オレが求めていた可愛い姿とはちょっと違っていた。
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この時は生後4ヵ月ほど経っていたので、育ち過ぎているかも…!? とは思っていたのだけど、予想通りの結果となり再チャレンジが必要となってしまった。
次こそ!! と意気込んでいたら、案外すぐにその“次”がやってきてしまい、その時は行くことができなかったのだけど、2018年10月。再び雛が産まれた。
今度こそ!! 雛が親元に戻される頃合いを見計らって、アドベンチャーワールドへ。

南紀白浜空港に降り立ち、アドベンチャーワールドに向かうバスへ。
平日にも関わらず、バスはほぼ満員。そういえば、白浜行きの飛行機も満席で、子供がやけに多かったような……

その理由はアドベンチャーワールドに着いてすぐに分かった。
パンダの仔の公開が始まっていたからだ。
流石のパンダ効果!! 仔パンダは上野で見るより、白浜で見た方がずっといいとは思っているけれど、流石の集客力には驚くばかり。
オープン前、ゲート前にできあがっていた行列は、一斉にパンダ館の方へと流れていく。
そうだそうだ!! みんなパンダを見に行くんだ!! コウテイの雛という明確な目的がある以上、ライバルは少ない方がいい。
仔パンダの存在に感謝しつつ、行列をひとり離脱。ペンギンのいる海獣館の方へと向かった。

オープン直後にまっすぐ向かったからか、ライバルは不在。ペンギン前にはオレひとり。
しかし、目的の雛は、親鳥の腹下にすっぽり収まり、見えるのは足先と嘴の先だけ。
とりあえずカメラだけ構え、雛が顔を出してくれるのを待つ。
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雛を足の上に乗せ、下腹部の羽毛で雛を覆い、ポケットに入れているかのような状態のまま微動だにしない。
もっとも過酷な子育てをする生き物と言われているコウテイペンギンのオス親からすれば、動かないことくらい屁でもないのだろう。
強風吹き荒ぶ-60℃の南極に比べれば、低温の展示室も温室みたいなものなのだろうし、絶食を強いられる育雛中も、ここでなら餌も食べられる。
自然下での子育てと比べれば、とてつもなく安楽な環境なのだろうとは思うが、それにしても思った以上に動かない。
そのままそこで2時間ほど待ってみたが、進展はなし。感心はするけれど、待っているこちらとしては置物みたいなペンギンを見続けるのも少々しんどい。
オレの方が根負けして、その場を離れてしまった。
だって、ペンギン以外にも見たいものが沢山あるアドベンチャーワールドだし……
結局、イルカショーを見たり、サファリゾーンを見たり、そのお陰で気分もリフレッシュ。
再び、戦いの場(ペンギン前)へ。

いた!! 
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でも、小さい……
オレが行ったのは11月2日。孵化して1ヵ月ほどが経過していたが、1ヵ月しか経っていない訳で、オレが想像していた雛の姿よりもずっと小さかった。
というか、小さ過ぎた(汗)
焦ったが故に、ちょっと早すぎたようだ。

これだけ小さな雛だけに親鳥のガードは固く、なかなか雛を見せてくれない。

案内パネルを見てやってくるライバルたちも、すぐに諦めてその場を立ち去ってしまう。
ライバルが少ないことはオレには悪いことではないけれど、見えないのはオレも同じ。
オレ以外に、オジサンとオバサンがひとりずつ、2人のライバルと、それこそ開園から閉園まで、そのほとんどの時間をペンギン前で待ち続けた。

正直、結構辛かった……

という訳で、次はもう少し大きくなって、少なくとも親の腹下に入り込めないくらいのサイズになった頃に、出掛けたいと思います!!
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アクアテラス錦ケ丘(宮城) [水族館レポート]

初めて行く水族館を思い切り楽しむためのコツは、期待値を思い切り下げておくこと。

これは水族館に限ったことではないけれど……

仙台の2つめの水族館、アクアテラス錦ケ丘に行って、あらためてそう実感した(笑)


宮城、あるいは仙台の水族館と言えば、2015年にオープンした仙台うみの杜水族館だと思うのだけど、そのオープンの約2週間後、真向からケンカを売るが如く、仙台市内にもうひとつ、新しい水族館、アクアテラス錦ケ丘がオープンした。

オープン以降、ネットに上がった画像などを見た限り、アクアテラスはアートアクアリウムみたいな展示が中心?
マリンピア松島水族館の後を継いだような王道水族館とも言うべきうみの杜水族館とはずいぶん雰囲気が違いそうな感じ。
オープン時期だけでなく、展示内容も挑戦的、そんな印象を受けた。

新しい水族館だから、当然、気にはなる。
しかし、足を運ぶことはなかった。正直に告白しよう。行きたくなかったからだ。
アートアクアリウム系の水槽が好きでないオレには、行く気が起きない施設に思えたから。
しかしながら、アクアテラス錦ケ丘も水族館としての基準を満たしている。つまり、オレにとっては“行かなきゃいけない場所”。

気は向かないけれど仕方がない…… 
オープンから3年以上が経過した2018年10月、水族館のある錦ケ丘ヒルサイドモール行きのバスに乗った。

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仙台の中心街から30分弱。郊外のショッピングモール、ヒルサイドモールに着いた。
午前中の早い時間だったからか、ショッピングモールも開いている店も少なく、ひっそり。
案内看板を頼りに、水族館のある2Fへ。
その入り口もちょっと分かりにくく、大丈夫か、ここ!? と、若干の不安感。

入館料を支払い、入館すると、ガラ(ドクターフィッシュ)が泳ぐ大きなタッチプールに出迎えられた。
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プールの中央付近は水草や観葉植物が生い茂り、プールに対してサイズの小さなガラが人影に逃げ去る様子が、何だか自然の小川を覗き込んでるようで、悪くないじゃない!! と(笑)

その先の自動ドアを抜けたところが、本格的な水族館フロア。
目の前にこの水族館最大の水槽がそびえ、ピラルクーなどの大型魚が泳いでいる。
中を泳ぐ個体はどれも、あまり大きくはないものの、魚の数やサイズに対して水槽の広さに余裕があり、水槽の照明が暗いことを除けばこれまた悪くない。
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さらに進むと、魚の水槽と爬虫類のケージが並んでいたが、アートアクアリウム的な路線は止めたの? と思うくらい、どれもいい意味で“普通”。
しかも、水槽も爬虫類ケージもしっかりメンテナンスが行き届いていて綺麗。
当然、中の生き物もそれに見合うような状態。
きちんと飼えば、結果は付いてくる。まさにそんな印象で、先入観によるイメージが最悪だったせいか、この辺りでオレのイメージは暴風が晴天に変わるくらいの感じですっかり好転。“いいじゃん、ここ!!”と、なっていた(笑)
平日の午前中ということもあったのだろう。オレ以外のお客は少なく、お陰でじっくり展示を眺め、写真が撮れたこともプラスの印象として働いた。

順路をさらに進むと、館内の雰囲気は一変。
アートアクアリム系の水槽が並んだ真っ暗なフロアへと変わった。
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ネットで見たやつはこれか!! と思いつつ、それらの水槽を見ていくと、これまたしっかりメンテナンスが行き届いていて、中の魚の状態も悪くない。
変な色の照明で照らされた水槽の魚も、状態は悪くなく、やはりちゃんと飼われている。
中の魚の状態がいいのなら、アートアクアリウム系水槽だろうが言うことはない。
好きではないけど、それは好みの問題であってどうでもいいことだからだ。
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ひと通り見終えた後、思った以上に楽しんでいる自分に気が付いた。
考えていた以上に、ずっといい(普通の)水族館だったからだ。
行く前に抱いていたイメージが最悪だったから、それが余計にプラスに作用した面もあると思うけれど……

“いいもの見た~!!”という満足感とともに帰路に就いたものの、冷静になった今、あらためて振り返ってみると、そんなに素晴らしい水族館だったかなぁ? みたいな気もする。
驚くような珍しいものがいた訳でもないし。

でも、水槽も爬虫類ケージも手入れが行き届いていてとても綺麗で、生き物もちゃんと飼われているのは間違いない。
入館料が必要な施設としての基本的なことだけど、こうした観賞魚店で手に入るような魚を展示した施設では、それすらもできていないところもあったから、そういう意味でのガッカリ感を味わされる心配はない。

頻繁に行きたくなるような施設ではないかも知れないけれど、悪くはないです!!
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鬼、来たる!! @沖縄美ら海水族館 [エイ]

オレの長年の憧れにして、夢の魚のひとつでもあったオニイトマキエイ。
沖縄美ら海水族館で昨年11月16日より展示が開始され、夢がまたひとつ、叶ってしまった。
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昔から、何となく俗っぽい感じがするように感じていた“マンタ”という呼び名が好きじゃなかった。
反面、和名の“オニイトマキエイ”はカッコよく感じていて、好んで使っていた。

しかし9年前、マンタが実は2種類で、美ら海水族館やアクアパーク品川にいるものはManta alfrediという種類であることが発表され、新しい和名として“ナンヨウマンタ”が提唱された。
その時点で、知っていると、見たことがあると思っていたオニイトマキエイは未知の魚となり、好きこのんで使っていたオニイトマキエイという呼び名も使えなくなってしまった。
余談だが、そのMantaの属名もMobla属に統合され、今やその属名を持つエイはいなくなってしまったのだけど……

どんな魚なんだろう!?
オレの知ってるマンタ(ナンヨウ)とは何がどう違うんだろう?
できることなら、生きた姿を見てみたい……

好きな(興味のある)魚だけに思いは募る。
しかしそれが、外洋の、それも海外の住人である、という情報を目にして、“オニ”への思いは、次第に心の片隅で小さなものへと萎んでいった。

しかし、2014年、心の片隅にしまい込まれた、未知の魚への思いが再燃し始めた。

美ら海水族館の大水槽前で、マンタをワッチしていた飼育スタッフ氏にいろいろ聞かせてもらっていた時のことだ。
「オニイトマキエイをやってみたいんですよね」というひと言がきっかけだった。
そのスタッフ氏は実物も見たことがあって、搬入を前提とした移動にチャレンジしたとも話してくれた。
そんな話を聞いて、のけぞるくらいに驚いたと同時に、これは見られるかも知れない…
“夢”が“希望”へ、ほんの少しだけ現実味を帯びたような気がした。

その翌年の末、オレを心をざわつかせるようなニュースが飛び込んできた。
全身真っ黒のマンタが搬入されたのだ。
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今も展示が続けられているブラックマンタだが、オニイトマキエイは腹面の模様に特徴的なパターンがあるが、腹面全部が黒い個体なら、もしかすると“オニ”の可能性があるかも知れないと思ったからだ。
しかし、結果はご存知の通り、ナンヨウの黒い個体。
夢なんてそんな簡単に叶うものじゃないとは思いつつも、その直後にホオジロザメの生体を目にする機会を得て、これはオニも見られる日が来るかも知れない……

ブラックマンタの搬入から2年半後、そんな思いは、さらに確信へと近づいた。
美ら海水族館の生け簀にオニイトマキエイがいるらしい、という噂を耳にしたのだ。
それが本当なら、とうとう夢が叶う。あとはそれが無事に水族館の水槽に移送されることを願うのみ。
いつ移送がなされるのかも分からないまま、夢が叶う日を待ちわびる日々。
そして11月27日、ついに発表された。オニイトマキエイが水槽に搬入された、と。
それはもう行くしかないだろう。オレは沖縄へと飛んだ。

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水槽を泳ぐオニイトマキエイ。死ぬまでに叶えたい夢のひとつがクリアされた瞬間だった。

色、姿形、そしてサイズ感。そのすべてが、元から大水槽にいたナンヨウマンタに思った以上に似ていたが、それでもひと目でそれが夢の魚であることは分かった。
背中側の白い模様がナンヨウよりも大きく、くっきり際立っていて、その白さで“あれがオニだ!!”と瞬時に気づくことができた。
写真などで見て感じていた頭鰭の長さも、やっぱり長い気がする!!
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水槽に搬入されたオニイトマキエイは4.6m。
大水槽にいたナンヨウマンタの最大個体は3.6mなので、1m大きく、水槽最大。
しかし、あんまりその大きさを意識させられなかったのは、オニイトマキエイのヒレの形にあったのだろうと思う。

先に行くにしたがって細長く伸びたような形状で、航空機風に言うなら、主翼のアスペクト比はナンヨウマンタよりも大きい。緩やかに先細るヒレは、ボーイング787の主翼のよう。
もしかすると、同じ大きさのナンヨウマンタと同じ速度で泳いだ場合、オニイトマキエイの方がカロリー消費量(≒餌の量)が少なくて済む、なんてことがあるのかも!?
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その長い主翼を広げて、水中を滑空するのかと思いきや、柔らかく波打たせるような羽ばたきで、そこに擬音を当てるなら“ふわん”とか“ひらり”みたいな感じ。
ナンヨウマンタの羽ばたきの方がよっぽど力強さを感じさせる。
どうやら、その“ふわんふわん”した主翼の動きが血液循環にも影響しているらしく、そのことがオニイトマキエイの移動の難しさにもつながっているのではないか、と聞いた。
そこまでやるの? みたいな輸送作戦は、TVでも全国放送されたから、見たという人もいるかも知れないが、その輸送はナンヨウマンタとは比較にならないくらい困難なのだそうだ。

ずっと眺めていると、よく似た両者の様々な違いに気付かされる。
ここまで似ていることも、実物を見比べられたからこそ分かったことのひとつだけれど。
そうしたディティールのひとつひとつが、夢が叶ったんだ、という実感を高めてくれる。長いヒレがふわりと羽ばたく度に、喜びがじわじわと溢れ出てくるようで、あらためて水族館ってありがたいなぁ、と思わされた。
何しろ、沖縄周辺では稀少種なことに加えて、きわめて困難な輸送を乗り越えたなど、いくつものラッキーが重なったからこそ叶った夢だからね。

動画


長年の夢が叶ったのは、奇しくもクリスマスの直前。
行ったタイミングがたまたまそこだっただけの話ではあるんだけど、オレにとっては、間違いなく最高のクリスマスプレゼントだった。
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小笠原の天然? 水族館 [サメ]

自然豊かで、透明度が高く、サンゴに色鮮やかな魚が沢山いて…… 
そんな海のことを、TVや旅行ガイドなどでは“天然の水族館”なんて紹介しているのを見掛ける。
ステレオタイプと言うのか、もうちょっといい言い方ないの? と思っていたのだけど、小笠原には“天然の水族館”と呼びたくなるような場所があった。

そこは大村の街からもほど近い桟橋で、水産センターの裏手あたりにある“とびうお桟橋”。
イルカウォッチングやダイビングなどの船や、漁船などが係留されている小さな港。
周辺の景色や、水が綺麗なことを除けば、一見、どこにでもありそうな港だ。
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小笠原に行く前、いろいろ調べていた中で、とびうお桟橋でシロワニが見られることがあるというのを見掛けた。
それを知って、そこに行くことが水産センターに次ぐ重要な? 目的となったものの、相手は自然の魚である。運が良ければ見られるのかも? くらいのつもりで期待はしてなかった。

いざその場に行ってみると、海を覗き込んでる人たちが何名か。
オレも海を覗き込んでみると……

いた!!
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まさかこんな場所に、まるで飼われた魚みたいに、ワイルドのシロワニがいるとは思わなかったので、本当に驚いた。
ここまであっさり見られるとは思わなかったので、サメの姿を見つけてから慌ててカメラの準備をしたくらいだ。

シロワニの他にも、ロクセンスズメダイやテンジクイサキ(ミナミイスズミ?)、ボラが集まっていた。
そんなところに、海面を眺めていた観光客がご飯粒とかパンを投げ始めた。

世界遺産の島で、野生の魚に餌付けなんかするなよ!! と、苦々しく思ったのだけど、どうやら、宿泊施設などで餌やりができると案内? しているらしい。
9時(21時)が近くなってきた頃、お客を引き連れて地元のガイド? 宿の人? が入れ代わり立ち代わりやってきては解説を始め、そういう人もご飯粒やパンを投げ入れる。
思っていた以上に“観光地”となっているようだ。

次々にパンやお菓子、ご飯粒などが撒かれるため、魚の数は増えていく。
しばらくすると、マダラエイが何匹か現れ、ネムリブカも登場。
餌付けされた小魚が多く集まることで、サメやエイもそれを狙って集まってくるのだろう、そう思った。
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でも、真相は違った。

魚たちはサメの口元も平気で横切るし、ネムリブカもシロワニの口元をまるで気にしない。

その理由は、サメやエイたちの餌も用意されていたから。
何と、バケツにいっぱいの魚のアラを持ってきている人がいて、それが撒かれ始めた。
するとサメやエイたちは盛んに索餌行動を見せ始め、豪快なフィーディングタイムが始まってしまった。
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魚のアラを持ってきた人も、その様子を見ていた人に解説を行っていたから、観光に関わる仕事をしている人なのかも知れない。
アラが与えられるのは、それがある時だけで、毎日ではないとのこと。
オレが行ったのは、ちょうどその給餌日? だったようで、魚の集まりがやけによかったのもそのせいらしかった。
翌日にもシロワニを探しに行ってみたが、魚の数はずっと少なく、シロワニやマダラエイの姿は見掛けたものの、オグロオトメエイやネムリブカは現れなかった。

その場に比較的長い時間いたので、次々にやってくるガイド? たちの解説が聞こえてくる。
ただ、その内容は、間違いとまでは言えないものの、正確でもないことが多く、惜しい!!
あれがもし有料なのだとしたら、オレには不満に思う内容だが、説明を聞いてる人たちは“ふーん”みたいな感じだったので、それでもいい… んだろうなぁ。
いろいろ聞こえてきた中では、アラを撒いてた人の解説だけが参考になった。
餌を与えているだけあってか、個体数の把握、識別などもできていそうな感じで。

サメやエイを始め、魚が多く集まるのは夜。
しかし、海に向かってオレンジ色の街灯が灯り、水中もしっかり見える。
そういう意味でも、信じられないくらいに観察しやすく、水族館みたいに感じる部分でもある。しかも、水に入ることもなく見学できるし。
でも、そこにいる魚はすべてワイルド。
小笠原、スゲェ!! そうとしか言いようがないよね、まったく。

シロワニは3~4匹いるようで、水温が下がる時期になると集まってくるらしく、夏場はこの場所では滅多に見られないとのこと。
見られるのは夜がメインだが、昼間もその周辺にいるようで、見える位置を泳いでくれることは少なかったが、それでも時々、その姿を見せてくれてた。

とびうお桟橋には2晩、昼間も3回ほど覗きに行ったが、見られた魚は、

シロワニ、ネムリブカ、マダラエイ、オグロオトメエイ
ネズミフグ、テンジクイサキ(ミナミイスズミ?)、ロクセンスズメダイ、アカヒメジ、ボラ、ダツ(種類不明)
リュウキュウヤライイシモチ、スミツキアトヒキテンジクダイと思しき群れ
昼間にはトゲチョウチョウウオ、セグロチョウチョウウオなども見られた。
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シロワニは個人的に、小笠原を象徴する魚のひとつ。
水産センターでは飼われていないが、それが見られたのは本当によかった。
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小笠原海洋センター(東京) [水族館相当施設レポート]

水族館とは言いにくいけれど、父島にはもうひとつ、海の生き物を展示した施設がある。
それが小笠原海洋センター。
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ウミガメの保護、調査を行っているNPOによって運営されている施設で、小笠原に来遊するザトウクジラの調査なども行っているらしい。
ウミガメの上陸地には、それにまつわる施設がいくつかあるが、この海洋センターもそんな“ウミガメ水族館”のひとつと言っていい。

本州にある施設では、主役はアカウミガメであることが多いが、こちらの主役はアオウミガメ。
小笠原ではアオウミガメが多く産卵上陸し、食用にもされているくらいで、ここにも大小さまざまなアオウミガメが沢山いる。
一方、日本の水族館では主力? のアカウミガメはここでは圧倒的少数派で、1匹しかいない。でも、そのアカウミガメがここの最長老かつ最大個体だったりする。
2匹だけだがタイマイもいるので、日本の主要なウミガメ3種類は見ることができる。
なお、そのタイマイは八重山の黒島出身。日本でもっとも遠い施設がある黒島出身のカメに、日本でもっとも行きにくい場所にある施設で遭遇したのには、何だか因縁めいたものを感じたのだけど、それは多分オレだけだろう(笑)

沢山あるプールにいるのは幼いアオウミガメ。小さくて可愛いのだけど、流石にこれだけいると“もういいや”となりそうになるが、これらの子ガメたちは、ただ展示されている訳ではない。
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このセンターで孵化、少し成長させた後、海へと放流されるのだ。
参加はしなかったけれど、ウミガメについての学習会や放流会なども行われているらしい。

放流されるウミガメはタグなどが付けられることが一般的だが、海洋センターから放たれるカメのタグが面白い。
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甲羅の下の方に白い点のようなものがあるのが分かると思うが、これは白い腹甲の一部と、背甲の一部を切り取って入れ替えたもの。
そのまま甲羅の一部となり、成長を続けるので消えたり、外れてしまったりすることがなく、カメへの負担も少ない。
再捕された時、ここ出身であることが分かるのだ。

沢山いるカメたちには餌を与えることができる。
入館料が要らないので、せめて餌くらいは買おうと、餌やりもしてきた。
なお、グッズやお土産も色々売っているので、そういうのを買えばここの活動の支援にもなるのだろうと思う。
餌しか買ってないオレが言うのも何だけど……(汗)

餌は子ガメ用の浮上性ペレットと、大人のカメ用の野菜。
子ガメたちのプールには食べ残しされた餌が沢山浮かんでいて、さほど空腹でもなさそうだったので、おやつが欲しくて仕方がなさそうにしていた大人のカメたちに野菜を与えてきた。

アオウミガメはエサ取りがうまいと、どこかの水族館で聞いたことがあったような記憶があるのだけど、確かに素早い。
餌が水面に落ちる音に即座に反応するし、餌を投げた方向に素早く向かい、確実に食べていく。
それに引き換え、タイマイは個体の性格なのか、やけにのんびり。アオウミガメと同居しているプールでは、2人別々に違う場所で与えでもしない限り、与えた餌はすべてアオウミガメが食べてしまう。
それにしても、飼われウミガメっていうのは、ホントに何でも喜んで食べるようになるものらしい。
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アオウミガメはともかく、草食ではないはずのアカウミガメやタイマイも野菜を喜んで食べる。キミらはリクガメか? と思ってしまうくらいだが、食えりゃ何でもいいのか!?

珍しいものもいて、アオウミガメのリューシスティック(白化)個体。しかも3匹も!!
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これらの個体も餌やりができるので、大喜びで近寄ってくるが、いずれも片目が悪かったり、甲ずれがあったりと、爬虫類ショップ的な言い方をするなら“完品”ではなかった。
白化と何か関係があるのだろうか?
とは言え、3匹ともすごく元気で、おやつをもらおうと人を見つけるとバタバタ水を飛ばしながら集まってくる。
白い体は、野生で生きていくのは何かと大変そうだが、見た目にも珍しく、何より綺麗!!
こういう場所で、来た人を楽しませる役割はピッタリなのだろうと思う。
ここでしか見られない珍品だ。

おがさわら丸が着く二見港と湾を挟んで向かい合うような位置にあって、大村の街から歩くと20分くらいだろうか。
こちらは砂浜に面していたり、裏手が森になっていたりと、街から少し離れている分、自然がより間近な印象で、お弁当を持って目の前の砂浜で綺麗な海を眺めながら、みたいな散歩コースにもピッタリな気がした。
しかも、ありがたいことに、こちらも水産センターと同じく入館無料。
ウミガメ好きな人はもちろんだが、水族館を目的に小笠原まで行く人(そんなにいないとは思うけれど)、せっかく父島まで行ったのだから、こちらにも是非!!
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小笠原水産センター 小さな水族館の気になる魚 [海の魚]

小笠原海洋センターの気になる魚と言えば、やはり水族館の顔と言ってもいいアカハタ(アカバ)の話をしない訳にはいかないだろう。
ちなみに、アカバというのは小笠原での呼び名。
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小笠原の周辺には多いらしい。
せっかく小笠原まで行ったのだからと、寒かったけど海に入ってシュノーケリングを頑張った? のだけど、その時もその姿を見掛けた。
だが、水産センターのものは、小笠原に多いから展示されている訳ではなく、そこで種苗生産がなされているから。放流もされているらしい。
何でも、ワイルドとブリード個体では鼻孔の形状が違うそうで、見分けることが可能なんだとか。

でも、そんなことより、水産センターのアカハタは可愛いのだ。
ブリードだからか、はたまた飼育環境によるものなのか、水産センターのアカハタはよく見知ったアカハタよりも茶色い。館内の水槽にいる小さな個体の方がアカハタらしい体色をしていたが、それでもやっぱり茶色っぽい。
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そういえば、海で見掛けた個体も茶色かったような…… 明るい場所にいるからなのか? それとも小笠原産の特徴?
茶色っぽくてアカハタっぽくない色をしてるが、大きいものも小さいものも、それはそれは可愛い!! という点は共通している(笑)

何しろ、マッサージしてやるとうっとりしてしまうような魚である。
ハタの仲間にはそんなのがしばしばいるが、タマカイとかクエみたいに巨大化する訳ではなく、家に置ける水槽でも飼えそうなサイズ……
歯みがきプールでオレを見上げてくる目線、そして館内水槽で組み体操? している小さな個体を見ていると…… ウチに連れて帰りたい… そんな感情がムクムクと……

結果、ウチの水槽は海水で満たされることにな……  りはしなくて、画像を眺めながらニヤけるだけなのだけど。
ウチの近所で良好な海水が手に入るなら、迷うことないんだけどなぁ……

とりあえず間違いないこと。小笠原水産センターに行くと、アカハタが好きになります!!

お次の1匹は色鮮やかなチョウチョウウオなど小笠原周辺の魚が泳ぐ水槽にいたフウライボラ。
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本州付近、千葉などの磯でも見られるらしいのだけど、水族館では稀種だろう。オレは見た記憶がない。
1匹しかいなかったけれど、普通のボラとの最大の違いである顔(口元)は、ここでは非常に分かりやすかった。
というのも、同じ水槽には普通のボラも1匹入っていて、常にそれと寄り添って2匹で泳いでいたため、アクリルの前を通り抜けるだけで、両者の差が一目瞭然に分かるのだ。
フウライボラをじっくり観察したい、ボラとの違いをしっかり見極めたい、そんな人がいるとしたら、小笠原水産センター、オススメです!!

水族館での稀少種と言えば、カッポレもそう。
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ギンガメアジやロウニンアジなどの大型ヒラアジ類の1種だが、不思議と水族館では稀種で、オレの知る限り、現在、展示されているのは美ら海水族館の大水槽と小笠原水産センターにいるものだけのはず。
もともと、大型ヒラアジ類は好きな魚の部類というのもあるけれど、その稀少性も手伝ってか、その姿にはちょっとしたありがたみ? を感じてしまう(笑)
ここにも1匹しかいないのだけど、美ら海水族館の大水槽に比べればはるかに小さい水槽に入っているので、すぐに見つかるし、目の前にも来てくれるので、よく見える。
会いに行くには片道24時間航海が必要になるが、カッポレファン? にはオススメだ。

カッポレやフウライボラも稀少だが、それ以上かも知れないのが、屋外の池にいたガラパゴスザメ。
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オレは初めて見たサメだ。
このサメも以前(10年くらい前)、美ら海水族館で展示されていたらしいのだけど、オレが行くようになった09年以降は1度も見ていない。
とは言え、メジロザメ属のサメらしく、きわめてオーソドックスなメジロザメ体型。
そのため、初めて見たのに初めてな気がしない(笑)
同じ池では、小笠原でよく見られるサメであるネムリブカが一緒に飼われていて、大きさも同じくらい、上からしか見られない水槽(池)であるため、正直、どれを見ても“サメ”だったりするのだけど、ガラパゴスザメは水面から背ビレを出しながら常に泳ぎ回っているので、分からないということはないと思う。

できれば、横から見られると嬉しかったなぁ……
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小笠原水産センター 小さな水族館(東京) [水族館レポート]

片道24時間の航海を経て辿り着いた水族館、小笠原水産センター 小さな水族館。
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おがさわら丸が着く二見港から近く、歩いて5分くらい。竹芝桟橋から直行すれば、24時間5分で到着できる!!
父島を訪れる人は二見港のすぐ近くにある街、大村を拠点にする人が多いと思うのだけど、大村からだと10分くらいだろうか。

水産センターの名称の通り、養殖種苗の開発、生産、また周辺の漁業有用種の調査、研究などを目的とした都の施設であり、敷地内にある「小さな水族館」はその一部。
でも、小笠原では観光施設のひとつにもなっており、また、地元の人が子供を連れて遊びに行く場所にもなっているようだ。

比較的広い敷地に、水族館棟以外にもサメを展示したコンクリートの池、ここの名物? 
“アカバ(アカハタ)の歯みがき”が楽しめる池などが点在している。
水族館は“小さな”と名乗っているように、決して規模の大きな施設ではないけれど、それでも総水量は100t超と、そこまで小さい訳でもない。
動かせない水槽だけでも10本あり、展示種類数も軽く50種超。認定条件をしっかり満たしていた。
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一般的な水族館よりも、生産開発や調査、研究などを主目的とした施設だからなのか、水槽はどれもシンプルで、ほとんどの水槽には砂利や装飾もなく、照明もやや暗め。
少々素っ気なく思えたりもするが、魚を見るにはとても見やすい。水中世界に浸りたい人には物足りないか?
展示されているのは、小笠原周辺の魚たち。水産センターだけに、水産有用種がやや多めな印象。とりわけ、ツチホゼリはあちこちの水槽や池にかなり立派な個体が入っており、アカハタとともに、この水族館では重要な存在であることが分かる。
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目の前の海から採水されているだろう良好な水質のお陰なのだろう。魚たちは状態もよく、どれも綺麗。
色鮮やかなチョウチョウウオなどもいるし、わずかながら小笠原の淡水生物も展示されている。他の水族館ではあまり見掛けないような魚もいたりして、なかなか楽しい。

館内の観覧通路には椅子も置かれているが、水槽の上部が開いた作りになっているので、館内の湿度は高めで、床や椅子はややしっとりしており、ちょっと座りづらい(笑) それ以前に通路はあまり広くないから、そこに座ってじっくりすると、ちょっと邪魔かも知れない。

小笠原に行く観光客の多くは、昼間は海や山の散策ツアーに参加する人が多いようで、水族館に足を運ぶとしても、夕方になってしまう、という人もいるだろう。
だが、一部の水槽、特にここで一番大きな水槽は外光の影響を受けるようで、夕方になると水槽内が暗くなってしまい、見にくくなる。
だから、魚をしっかり見たい人には明るい時間の訪問がオススメだが、明るい時間帯、特に天気がいい日の日中は、屋外プールのアカハタが隠れていてあまり遊んでくれない。

でも、夕方には夕方で、不思議な楽しさがあった。
働いている人の趣味なのか、館内ではテクノ音楽みたいなのが流れていて、閉館間際に行った時にはそれがかなりの音量で流れていた。
ここで何故この音楽? 最初は変な音楽が掛かってるなぁ!? と思っていたのに、しばらくその場にいると、その不思議さに笑えてくる。
薄暗い館内に大音量で流れるテクノ音楽。それに合わせるかのようにウツボたちが水槽内をギュンギュン泳ぎ回り、それを眺めていると何だかおかしくなってくるようで……
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何だか書いてることヤバいな…(汗)
これもまぁ、ここならではの楽しさ? ってことで。

まともな楽しみ方ももうひとつ。
水産センター名物? アカバの歯みがきについて。
池に歯ブラシを入れると、アカバ(アカハタ)が口を開けて寄ってきて、それをゴシゴシしてやる、みたいなある種のふれあい体験。
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でも、実際は歯磨きではなかった。正確にはマッサージ?
プール脇に置かれた歯ブラシを持って池に近づくと、すぐにアカハタが近寄ってくる。
口をあーんとするから、そこに歯ブラシを入れて動かしてみると、やめろっ!! と言わんばかりに顔を振り、口から歯ブラシを追い出そうとする。
たまたまその個体だけかと思ったら、口を開けて近寄ってきたほぼすべての個体が口に歯ブラシを入れられることを嫌がった。

歯磨きじゃないじゃーん!! と思ったが、当のアカハタたちはそこからいなくはならない。
そこで、歯ブラシで頭を撫でてみた。
するとどうだ、ヒレを広げたままおとなしくなる。うっとりするように歯ブラシに身を預け、そのまま撫で続けると、体色を変化させ、池の底に横たわってしまった。
そんな様子を見てなのか、はたまた、人には聞こえない歓喜の声をあげているのか、他の個体も続々と寄ってくる。

動画


どうやら、アカハタのマッサージ師として認められたらしい(笑)
ただ、両手に歯ブラシを持っても、対応できるのは3~4匹が限界。しかも、やり始めると入れ代わり立ち代わり、永遠にやってなくちゃいけないような感じになってくるので、そこはまぁ適当に。
なお、マッサージは歯ブラシのブラシ部分より、反対側の方が好みのようだ。
もはや、歯磨きどころか、歯ブラシである必要もないような……

いつものこととは言え、水族館のためにわざわざ小笠原まで行ったので、3日間、毎日足を運んだのだけど、ありがたいことに入館料は無料。

無料水族館としての満足度はベスト3に入る、と言っていいと思う。
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最強訪問難易度 小笠原水産センターへの道 [雑談]

日本各地にある水族館、基準を満たした施設に限れば115施設。
その中には簡単に行けないところも少なくないのだけど、東京を出発してその日中に辿り着けない、なんてところは1つしかない、という話を5月のイベントで発表させてもらった。

その最強の訪問難易度を誇るのは、実は都内。
日本で一番交通網が発達していると言っていいはずの東京都内、それも品川ナンバー管内。いかにも簡単に行けそうな風を装いながら、その日中に辿り着けない施設があるのだ!!

そもそも、東京ってそんなに広くないだろ!?

その広くない東京に、片道24時間超!?

もうお分かりだろう。
その水族館「小笠原水産センター 小さな水族館」があるのは、小笠原諸島の父島である。
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でもね、距離だけで言えば約1000㎞と、絶望的な遠さではない。
東京→博多間くらいの距離。飛行機なら1時間半くらい、新幹線でも6時間もあれば到着できる。
しかし、その1000㎞は24時間掛かる。その理由は交通手段が船しかないから。
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それでも現在航行している3代目のおがさわら丸は速くなったそうで、24時間に短縮されたのだという。
もちろん、行けば行ったで、また24時間掛けて帰ってこなくちゃならない。
しかも、船のスケジュールは決まっているから、それに合わせて予定を立てる必要があるのに加え、1度行くと6日間は帰ってこれないスケジュール。
水族館巡ラーの間で“ラスボス”とされる、訪問難易度最強の水族館だ。

そんな小笠原の水族館が、認定条件を満たしていたから困った。その超強力な難関に挑まなければならないからだ。

覚悟を決めて、申し込みをしてみた……

そこで返ってきた返答は「予約でいっぱいです」!!!
夏休みとかのハイシーズンではなく、しかも出港日の1カ月ほど前というタイミング。
意外、と言っては失礼かも知れないが、その人気ぶりに驚かされた。
同時に、もう無かったことにしようかとも思ったけれど、ここを片付けなければ終わりは来ない。
数か月後、再度、チャレンジ。
最初の申し込み時から5カ月後、無事? 小笠原行きのチケットを手にした。

出発の日、船が出る竹芝桟橋へ向かう横断歩道で信号待ちをしていると、偶然、隣に知った顔が!!
3月のイベントに来てくれた人だった。
彼もまた、オレと同じく、水族館のために小笠原まで行くのだという。何でも、115施設最後の1つなのだとか。

水族館のために、わざわざ小笠原まで行くバカ(笑)を2人乗せて、おがさわら丸は出航。父島へ向けて24時間の航海が始まった。
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竹芝桟橋を出て、東京湾を出るまでに3時間ほど掛かる。
湾内ということもあり波もなく、船の速度もゆっくりなので、揺れもほとんどないが、東京湾を出てしばらく、時刻が夕方になるくらいの頃、外洋に出た船は揺れ始めた。
それでもその頃はまだ「揺れてきたな」なんて思うくらいで大したことはなかったのだけど、時間が進み、8時(20時)頃、揺れは大きくなり、船内の廊下をまっすぐ歩くことも難しくなってきた。
そして10時(22時)を過ぎる頃、海況はますます凶悪さを増し、容赦なく船を揺さぶってくる。
その頃には携帯も圏外となり、読書でもするか、寝るくらいしかすることもなくなる。
だが、寝台で横になっていても、強い揺れが体を上下左右させ、定期的に船首に波が打ち付けるドーンという音が響いてくるのが聞こえる。
冬の海は荒れるものだし、11月の小笠原航路はかなり揺れるもののようだけど、そればっかりは時の運。
揺れないことを祈るしかないのだけど、願い空しく帰りも盛大に揺れた。
オレはというと、そんな中でも酔うこともなく、普通に食事をし、ちゃんと眠れた。本格的な船旅は初めてだったのだけど、どうやら、あまり船酔いしない体質らしい。

24時間の船旅、思っていたほど大変ではなかった。
飛行機の長時間フライト、エコノミークラスの12時間とかに比べれば、横になって寝られるし、シャワーも浴びられる。デッキやラウンジ、レストランなど船内をウロウロできるし、オレの乗った2等寝台はカプセルホテルみたいな寝台だったけれど、カーテンを閉め切ってしまえば、意外と個室感もあり、思いの他、快適だった。
こんなことを言えるのも酔わなかったから、なのだろうけど。
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とは言えやはり、船酔いする人には厳しいのかなぁ? 聞くところによると、6月がもっとも海況が穏やからしいのだけど……

だが、乗船中は酔わなかったものの、下船後、目が回ったみたいに頭の中がグルグル回り続けていたのはきつかった。
小笠原到着の翌日には収まったのに、帰りは、下船から2日半ほど頭グルグルが収まらず、じっと椅子に座っていても酔いそうになるほどで、オレにはそちらの方がはるかにしんどかった。

それから、11月の小笠原は意外と寒い。
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湿度が低いのもあるけれど、短パンは結局、出番がなく、半袖シャツの上に上着を羽織る、みたいな感じ。
特に夜は温度が下がるので、風が吹くと結構寒かった。

全然水族館の話をしていないけれど、これから小笠原に挑もうという人の参考になる!? かな?

続く
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アザラシシーパラダイス(北海道) [水族館相当施設レポート]

紋別寒かったよ話、EpisodeⅢ(笑)

ワモン親子や個性豊かなゴマフたちの魅力にすっかりやられてしまったとっかりセンターだったのだけど、それ以上に吹き付ける風の寒さにやられ、風の来ない水中観察室に逃げ込み、ガタガタ震え続けていた。
とは言え、そこで震えていても始まらないので、意を決して? 向かいのアザラシシーパラダイスへ。
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寒さに加え、天気はどんよりとした曇り。しかも日暮れが近づきつつある時間帯ということもあって、アザラシシーパラダイスにいたお客はオレと同行者だけだった。
本来なら、ラッキー!! と喜ぶべき場面だが、そんなラッキーを今ひとつ有難がれなかったのも、やっぱり寒さのせいだ。

見学や観察がメインのとっかりセンターとは違い、アザラシシーパラダイスの主な目的はふれあいだ。
とっかりセンターでも目の前にアザラシが出てきてくれるが、アザラシシーパラダイスではそれに触れたり、トレーナー体験ができたりと、より濃厚にアザラシを楽しめる。
アザラシシーパラダイスは、アザラシが出てくる広場に対して建物の位置がとっかりセンターと逆になるためか、吹き付ける風がやや弱く感じ、アザラシたちの可愛さも手伝って、とっかりセンターにいた時ほどには寒さが気にならなかった。

先にも書いたように、アザラシシーパラダイスにいるのはたった2頭。
「あぐ」という名前の30歳のオスと、「ひより」という名前の4歳のメスの2頭のゴマフアザラシしかいない。
20頭以上のアザラシがいるとっかりセンターと比べると、たったそれだけ!? と思うかも知れないが、この2頭は“選ばれし個体”なのだ。
この2頭は誰とでもふれあい体験などができる。
アザラシは臆病で神経質な動物だが、それが不特定多数の見ず知らずの人の前に出てきて、それだけでも凄いのに、体に触れたりできてしまうのだから、ホントに凄い!!
お陰で、ここを後にする頃には、その魅力にデレデレになってしまうのだ。(笑)

ふれあいやトレーニング体験は、超ベテランの「あぐ」が主役。
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自分がやることをしっかり分かっているから、お客が決まった位置に立つだけで自分でそこまでやってきて、決められたことをきちんとやってくれる。
人(客)は立ってるだけでOK。あとはあぐが全部やってくれる感じ。
それどころか「これをやるんでしょ!? さっさとやって早く餌をくれ」と言わんばかりに、食い気味なくらいに前に出てくるし、何かしてる最中も早く餌が欲しくてずっとブーブー鼻を鳴らしている。
ただ、ひとつ個性というか、癖があるようで、吻タッチの時、吻先に付いた手(手袋を着用するので直接ではない)を舐める癖があるらしく、ブーブーいいながらもずっとペロペロし続けてるのがおかしい。
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でも、大ベテランならではの責任感の強さ? なのか、OKの合図が出るまでは手から吻を離さない。

そんなあぐも凄いのだけど、それ以上にオレの心を掴んだのがもう1頭の「ひより」。
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4歳とまだ若いからか、そこまでの集中力はなく、加えて好奇心も強いようで、人前に出ている時でも突然何かで遊び始めたり、自分が気になったものを見に行ったりしてしまう。
そんな様子が何とも可愛らしい。

一般のお客とはあぐのように接触はできず、近くで眺めるだけなのだけど、まるで犬や猫みたいにトレーナーにじゃれついたり、膝の上の乗ってみたりと、大好きオーラ出しまくりで、そんな様子を見てるだけで微笑ましい、というか、こっちまで可愛い!! みたいな気分になってくるのだ。
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目の前間近でそんな光景を見ていると、自分が体験してるみたいな気分になってきて、そんなあまりのベタ馴れっぷりに、この子、ホントにアザラシなの? みたいに思えてきたくらいだ。

さらに、そんなひより、顔も可愛い。
施設を後にする頃には、すっかりひよりのファンになってた。(笑)

こんな濃厚体験ができるのは、1日3回ある餌の時間。
せっかく紋別まで行くなら、行く前にその時間をしっかりチェックして、それに合わせて行くことを強くオススメしておく。
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オホーツクとっかりセンター(北海道) [水族館相当施設レポート]

水族館好きが紋別に行ったなら……

紋別オホーツクタワーの次は、その斜め向かいくらいの場所にある紋別とっかりセンターに足を運ぶのが定番コースだろう。
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オホーツクタワーからなら、10分くらい掛かるけれど歩いて行ける。

もっとも、オレが行った日はあまりにも寒くて、タワーから駐車場まででギブアップ。
クルマへと駆け込み、とっかりセンターの真ん前まで移動。1分も掛からないくらいの移動だけど、その間だけでも寒い強風から逃れたい… そんなコンディションだったのだ。

施設名にアイヌ語でアザラシを意味する“とっかり”と付くことからも分かるように、つまりはアザラシセンターである。
施設内の4つのプールには、打ち上げられたり、混獲されたりして保護されたアザラシたちが暮らしていて、プールの横の階段を下りていくと水中を見られる水中行動観察室もある。
見られるのはほとんどがゴマフアザラシで、それにゼニガタとワモンの全部で3種類。しかし、それほど大きくない施設内に多くのアザラシがいるので、ものすごく数を感じられるのと、手を伸ばせば触れられてしまいそうな距離感、また飼育下とは言え、生息地域だからだろうか? プールで泳ぎまわるアザラシたちは生き生きとしているように見える気がした。
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アザラシ好きの聖地と言えば、おたる水族館だが、ここもそれに負けず劣らず、アザラシを濃厚に楽しめる。さしずめ、アザラシ好きの天国、と言ったところだろうか?

オレが行った時はとにかく寒かったのだけど、その寒さとは別のサプライズもあった。
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それは、まだ小さいワモンアザラシ仔。ちなみに、仔は奥側の個体。
どうやら、オレが行った少し前に生まれていたらしい。
白い毛にくるまれ…… てはいなかったけれど、飼育下繁殖は例も少なく珍しいワモンアザラシ。
観覧エリアの制限があり、近くで見ることはできなかったものの、知らずに行ったので、いきなりなかなかのラッキーに遭遇した。

ワモンベビーを見ようと、頑張っていたら、「えさの時間」のアナウンス。
プールの裏手にある広場へと案内され、そこで待っていると、プールから続々とアザラシたちが客前へと出てくる。
しゃがんで待つよう案内されていたので、続々出てくるアザラシたちは、その鼻息が吹きかかるような距離。
ショーのような華やかな演出はされていないものの、やはり距離の近さがスゴイ!! 何となく楽しい気分になってくる。
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広場へ出てきたアザラシは、トレーナーの誘導に何となく従いながら、ゆる~く整列していく。
ひと通り出揃うと、トレーナーから各個体が名前とともに紹介される。
当たり前の話なのだけど、プールからの出てくる出方、顔つきなど1頭ずつ全部違っていて、同じゴマフアザラシでもかなりいろんな個体がいることが分かる。
中には、そこにいる観客に興味を持って、自分から近づいてくるような個体がいたり、花子ちゃんという個体は、「アウアウ」とずっと喋って? いたりと、どの個体も個性的でとにかく面白い。
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特別なアザラシ好きではないオレでもずっと見ていたくなるような楽しい時間ではあったのだけど、オレが行った日はこのアザラシ広場に向かって風が吹き付け、とにかく寒い。
ガタガタと震えが止まらず、お陰で写真もあまり撮れなかったのだけど、そんな寒さに震えたオレを、花子ちゃんの喋りはちょっとだけ寒さを忘れさせてくれた。


このえさの時間は1日5回。
出てきたくない、餌が欲しくない個体は出てこないし、出てきても餌を食べないでプールへと引き返してしまう個体がいたりと、その辺はアザラシ任せ。
そんなゆるさ? もこの施設の魅力だと思う。

至近距離での濃密なアザラシとの時間は、さらに続きがあった。
広場を挟んだとっかりセンターの向かいに、あざらしシーパラダイスという姉妹施設があるからだ。
寒さに折られた心を再び奮い立たせ? さらなるアザラシとの時間を楽しんだ。

施設とは関係のない話だけれど、紋別に行こうという人にアドバイス。
これからの時期はもちろんだが、真夏でもない限り、防寒対策はしっかりして行くことを強くオススメしておく。
特にとっかりセンターなどの施設は基本的に屋外だし、オホーツクタワーも駐車場から少し離れているので、寒さ対策はしっかりしておいた方がいい。
オレが行ったのは5月の連休後の時期だったのに、そんな時期でもひと桁台の気温と強風でホントに寒くて、プラス1枚程度じゃほとんど役に立たず、寒さに震えるばかりで思い切り楽しむことができなかったような気がしているからだ。
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