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サケ遠征2019@標津サーモン科学館 [淡水魚]

どこの水族館も混雑する夏休みシーズンは、即ち水族館のオフシーズン。
そのオフシーズン明け最初に向かう水族館は、標津サーモン科学館であることがここ数年、恒例になっている。
もちろん、サケ(カラフトマス)の遡上という目的があるからだが、例年は9月に入るとすぐに行っていたが、今年は他の仕事の兼ね合いもあって2週目と、いつもより遅い訪問となったが、結局、他の水族館で下半期のスタートをすることなく、例年通り標津でのスタートとなった。
時間的には余裕があった反面、カラフトマスが終わってしまわないかと少々気が急いた。

今年も大雨の影響で魚道水槽が開くタイミングが遅く、また、開いた後も標津は雨がちの天気が続いていたようだ。
オレが行った日も、飛行機の中で「現地の天候は雨」とアナウンスされた。
しかし、雨で川の水量が増えれば、遡上は活発になる。
実際、行く日の朝、サーモン科学館のFacebookでは、かなりの数が魚道水槽に入ってきていることが伝えられていた。

が、空港へ降りたってみると、晴れてる。いきなりのラッキー。
空港でいそいそとレンタカーをピックアップし、サーモン科学館へ。
到着するや否や、すぐさま標津川の観覧橋へと急いだ。
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いる!! かなりの数がいる。
初めて見る訳でもないし、同じ場所から同じような光景はこれまでも見ているはずなのに、シーズン最初に見るこの光景はやはり最高だ。
とは言え、オレも贅沢? になっているようで、そこにいるのがたった1匹でも、遡上サケを見るという目的は達せられるはずなのに、実際は、1匹と沢山とでは、得られる満足感に大きな差が出る。
やはり、沢山いると無条件に嬉しいものだ。

意気揚々と入館、魚道水槽へ向かうと……
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スゴイ!! 沢山いる!!
2015年から5回目だが、一番多いかも!? と思うほどの数だ。

その場にいた館長に、凄いですね!! 今年は大当たりじゃないですか!? と言うと、
「それがそうでもなくて、海でもあんまりよくないんですよね」と浮かない顔。
海での漁獲量と川への遡上数はリンクしていて、どちらかだけがいいということはないらしい。だから、オレの目の前で群れ泳ぐサケは単なる偶然だったようだ。

だけど、オレが来た日にそんな偶然が起こるのなら、ラッキー以外の何物でもない。
2016年、2017年と2年続けて空っぽの魚道水槽を眺めたオレへのボーナスみたいな話と受け止めよう(笑) これで借りは返せたかな?

翌日も変わらず、川も魚道水槽もサケでいっぱい。
シーズン初期は5年魚が多いそうで、そのためか体が大きな個体が多く、しかもイケメン率も高め。
やっぱり、見るにしたって、イケメンオスがいいものだ。カッコいいからね。
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今回訪問時は、これも偶然だったのだろうけど、研修や遠足が多かったようで、水槽前ではそんな学生たちに向けた副館長の解説が聞こえてくるのだけど、雌雄は脂ビレの大きさで見分けましょう、と説明されていた。
繁殖時期のサケの雄雌なんて、見間違わないだろう、と思っていたのだけど、目の前に次々とやってくるサケたちを見ていると、オスっぽい色をした大きなメスがいたり、その逆がいたりと、確かに見た目だけでは見間違うようなものもちらほら。
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脂ビレ、ちゃんと見なきゃダメかも、と改めて思わされた。

2011年に初めてサケの遡上を見て以降、オレのサケ・スキルは結構上がっているような気がしていたが、まだまだ発見も多くて、やっぱり面白れぇなぁ、と、魚種としてのサケの魅力により一層引きずりこまれるようだった。

ただ、気になったのは、例年は多少でもいるはずのカラフトマスの姿がほとんどいなかったこと。
2日めにようやくその姿を見掛けたが、ほんの数匹しかいない。
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オホーツク海側の河川にしか遡上しないカラフトマスは、オレにとっては超エキゾチックな存在であり、標津まで来る大きな理由ともなっている。
それがほとんどいないとなれば、オレ的には大問題なのだけど…… 今年はそれについても余裕があった。
その話はまた次のブログで。

オレが標津を離れた翌日、標津川にあれだけいたサケはほとんど姿を消してしまったらしい。
自然の生き物のことなので、条件やラッキーなども必要だが、標津に行った時のオレには、そのどちらもがあったらしい。
ホント、いい状態を楽しむことができた。

来年もまた、こんな好条件に恵まれると良いのだけれど……
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船でしか行けない水族館 [雑談]

船旅。

時間こそ掛かるものの、旅情あふれる交通手段として、それを好む人もいる。
反面、避けて通れない揺れ問題を考えると、船旅なんて!! という人もいるだろう。
しかし、船でしか行けないならば、好き嫌いに関わらず乗っていくしかない。

日本各地にある水族館や相当施設の中には、船でしか行けない施設があって、しかも、その数が意外と多くて、オレが行ったことのあるところだけでも5施設もあった。
というワケで今回は船に乗らなきゃ行けない施設を乗船時間の長さ順に紹介していこう。
ちなみに、これを書いてるオレは船酔いしにくい。酔いやすい人は短時間でも対策しておくことをあらかじめオススメしておく。

もっとも短い乗船時間で行けるのは「あわしまマリンパーク」。
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船の乗り場から施設が見えているほどで、その乗船時間も5分ほど。
船に弱い人でも酔っている暇がないくらいにすぐに着く。
そういう意味では、この船旅はアトラクションのひとつ、みたいな感じだろうか。
なお、淡島までの渡り賃は入館料に含まれている。

広島の「宮島水族館」も船に乗らなければ行けない。
宮島口からクルマも載せられる大きめのフェリーに乗船し、10分くらい。
船内でウトウトし始めても、寝る間もなく着いてしまうくらいの時間。
穏やかな瀬戸内海だからか、船の大きさがある程度大きいからか、揺れらしい揺れもなく、乗船時間も短いことからこちらも船酔いの心配はあまりしなくて大丈夫だと思う。
日中の天気がいい日なら、厳島神社の鳥居を海上から眺めることができるし、短いながらそれなりに楽しい船旅と言えるのではないだろうか?
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水族館の入場料と宮島に渡る船賃は別。宮島水族館を見学するには、水族館の入館料+宮島往復の船賃が必要ということになる。
余談ながら、宮島からはマリホ水族館へも船で行ける。

あわしま、宮島の次に乗船時間が短いのは、八重山諸島、黒島にある「黒島研究所」。
東京基準で日本でもっとも遠い水族館施設だが、石垣港離島ターミナルからは30分ほどの船旅だ。
石垣港離島ターミナルにいる時点で、オレの場合だと、家から羽田までの電車、羽田からの飛行機、石垣空港からバスを乗り継いできたことになる。
目の前の船に乗れば、ようやくゴール、みたいなうんざり感とワクワク感が入り混じったような気分になっているはずだ。
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黒島まで行く高速船は、船足がかなり速い。石垣港湾を出るや否や、エンジンは轟音を上げ、思った以上のスピードで水色の海を突っ走っていく。
波がある日だと多少揺れるが、波が高い日はそもそも船が欠航になるので、船が出る程度のコンディションなら、そんなに船酔いも心配しなくても大丈夫なような気がする。
でも、大きな船ではないし、酔いやすい人は酔い止めを飲んでおくと安心だろう。

船でしか行けない施設、4つめ。
佐渡の「あげしま水族館」だ。
こちらは直江津港、新潟港から船が出ていて、その船が着く港もいくつかあるが、オレが行った時は新潟港から佐渡の両津港に着く航路。
新潟→両津も、ジェットフォイルとフェリーがあって、値段は高いが早く着けるジェットフォイルを選択した。
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なお、ジェットフォイルだと約1時間。フェリーだとその3倍ほど掛かるらしい。
日本海は荒れているイメージがあるが、オレが行った6月はとても穏やかで、6月はいつも穏やかなのか、オレが行った日がたまたまよかったのかは分からないが、そんなコンディションの影響も大いにあったのだろうけれど、ジェットフォイルはほとんど揺れず、きわめて快適な船旅だった。
船体を水上から浮かせて航行するジェットフォイルは、揺れにくい。
着水航行時は多少揺れたが、それでも山手線くらいの揺れ。電車で酔わない人なら恐らく酔わないだろうと思う。

5分、15分、35分、1時間と来て、その大トリを飾るのは24時間!!
もうお分かりだろう。
小笠原、父島の「小笠原水産センター 小さな水族館」である。
1万1000tと、他の施設へ行く船と比べて格段に巨大な貨客船であるおがさわら丸。
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船は船体の大きさが大きいほど揺れにくくなるらしく、さらにおがさわら丸には揺れを打ち消すスタビライザーなどの装備も備え、揺れにくい船になっているそうだ。
そのため、東京湾内など波が穏やかな場所では、船速がゆっくりなこともあり、揺れはない。
しかし、小笠原までの航路はほぼ外洋。流れの速い黒潮を横切ったりと、潮の速いところも進んでいく。

つまり、揺れる。

オレは11月に1度行っただけだが、行きも帰りも大きく揺れた。
幸い、オレは酔わずに済んだが、船内では船酔いに苦しんでいる人を何人も見掛けた。
酔い止めは必須だ。

しかし、この航海を経験しておくと、上記4施設くらいの航海時間なら、多少揺れても屁でもない!! と思えるようになる。
実際、小笠原以降に行った黒島では、帰りの船が多少揺れたが「おがさわら丸に比べれば、こんなの揺れた内に入らない!!」と余裕で居眠りをかますことができたし、船ではないが、台風上空を飛ぶ飛行機に乗った時も「多少揺れてるけど、おがさわら丸に比べりゃ大したことないな」と思えるようになった。

小笠原航路でも揺れない時もあるようだが、基本、揺れると思っておいて間違いない。
タグ:水族館
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さんご畑(沖縄) [水族館相当施設レポート]

もう半年くらい前の話になるだろうか。
イベントの打ち合わせだか何だかで、オレを含めた水族館ブロガー3人が集まって話をしていた時のことだ。
未知の施設の探索に心血を注ぐ? めnちが「また基準を満たした施設を見つけました!!」

内心、「またか!!」と思いながらも話を聞くと、その施設があるのは沖縄だという。
その数か月後に沖縄行きの予定が決まっていたため、それじゃあ見てくるよ、と、未知の施設? のチェックを請け負った。

その施設は「さんご畑」という。
陸上施設でサンゴ養殖を行っていて、増殖させたサンゴを海に還すことを行っているらしい。
そのさんご畑があるのは沖縄本島中部、読谷村。周辺の有名観光地としては残波岬がある。
国道58号線から残波岬方面へクルマを走らせること15分くらい。リゾートホテルなどが立ち並ぶエリアにある。
駐車場から海に向かう道を3分くらい。坂を下った先にあった。
陸上施設とは言え、そこはもうまさしく海っぺり。波が高い日ならその波をかぶる? みたいな場所だった。
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入場料を払い入場した先にあったのは、大きな池が点在する庭園。
池の周りにはサンゴを意識したのだろうか、白いゴツゴツした壁で区切られた通路がその池を囲んでいる。
池に入っているのは、もちろんサンゴ。サンゴ養殖のための施設だから、水が入っているところにはほぼすべて、何かしらのサンゴが入っている。
つまり、サンゴの海を見るみたいな光景が、縮小されて足元に池に収まっている、みたいな施設だ。
池の中にはサンゴの他に、サンゴ礁を泳ぐ魚なども入っていて、それらを探す楽しみは、まさに自然の海さながらだ。
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サンゴが暮らす海から取水され、いくらでも使える水。そして池の周辺は光を遮るものが何もなく、サンゴを育む太陽光はダイレクトに降り注ぐ。
都市部などの水族館でサンゴを育成しているスタッフ氏なら、ジェラシーの炎を燃え滾らせてしまうような、まさしく自然さながらの環境が再現されている。
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本来の目的を忘れるところだった。ここは“水族館”なのかという点。
動かせない水槽(池だけど)があって、一部の池には横からも見える窓が付いている。
池は比較的大きく、施設の水量は10tは軽く上回っているだろうし、池や水槽などの総数は10以上ある。
水族館とは名乗っていないが、5つの条件中、4つを満たしているので、“水族館”ということになる。
しかし、オレはここを水族館とするのは違うんじゃない? みたいに思えた。

そもそも“館”じゃない。
池が並んだ庭園だ。屋根はないから、雨風、沖縄の強烈な日差しの影響をダイレクトに受ける。
もちろんそれはサンゴにとってはプラスだろうけど、見学者には辛い場合も多い。
さらに、天候によっては綺麗に見えなかったり、そもそも見学できないなんてこともあるかも知れない。

池を泳いでいるのが、上から見るように作出された金魚や錦鯉なら、上見での展示は正しい展示方法と言えるのかもしれないが、ここのメインはサンゴ。
水面から見るのがベストな見え方とは思えないし、それ以外の魚などもほぼ上からしか見えず、観察窓が付いた池にいるものも満足に見えるとは言い難い。
魚は展示されているというより、そこにいる、といった感じ。真剣に探すと種類数はそこそこいそうだが、それらの多くは魚名板などもなく、海から移設されたサンゴ礁の風景の一部、みたいな印象。
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小さな観察窓から見える光景は、海中展望塔的。窓が大きくないので広くを見渡せない上、魚が通りがかっても、窓の前を通り過ぎてしまえばもう見えなくなる。

そもそもここは、サンゴの増殖を目的とした育成施設。観光施設としての一面も担っているとは言え、紹介されているのは“サンゴそのもの”ではなく、こういう風にサンゴを育成して、それを海に還していますよ、みたいなこと。
展示されているのは“生物”ではなく“行為”みたいな印象だ。

“見る”という目的に対して、物足りなく感じる点が多いことがこの施設を“水族館とは呼べないんじゃないか”とした理由だが、楽しいか楽しくないかはまた別の話。
思った以上に楽しめて、考えていたよりも長い時間をそこで過ごした。

いかに沖縄とは言え、サンゴがこんなに密集している場所はなかなかないだろうと思う。そしてその池が綺麗なのは間違いないし、周辺の景色から南国らしさ、沖縄らしさも感じられる。
池にいる魚やカメには餌やりもできる。
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集まってくる魚たちは、よく見知ったつもりの種類だったが、直の太陽光の下で見る色の鮮やかさは驚き以外の何物でもなかったことは発見だった。
池を泳ぐ魚を、あれがいた、これがいたと探して回るのも魚好きならきっと楽しいはずだ。

個人的には水族館とは言えない施設だと思ったが、どう感じるかは見た人次第。
美ら海水族館とはまた違った“沖縄らしさ”を感じられる水族施設であることは間違いない。
沖縄の観光と言うと、最近では美ら海水族館に行った後、古宇利大橋を通って古宇利島に行くのが定番コースらしいが、水族館好きなら、さんご畑→OMRC(ルネッサンスリゾートオキナワ)→美ら海水族館、なんてコースが成立しそうだ。
近くに高速のインターはないけど、施設がある読谷村は美ら海水族館に行く途中だし。
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美ら海水族館の気になる魚 Vol.9 [海の魚]

夏休みシーズンも終盤となり、水族館の混雑もそろそろ落ち着いてくる頃だろうか?

6月末に行った美ら海水族館の話の続き。

美ら海水族館に行った時、とりわけ楽しみにしているのが深海コーナーだ。
ここ2~3年くらいは特にそんな印象があるのだけど、いつ行っても、何かしら見たことないものに遭遇できたり、珍しいものが見られたりと、特別な体験ができるからだ。
深海は文字通り、未知の世界。それだけに、その価値が分からない、気づかない、なんてことも多い。
しかし、今回(7月)は、久しぶりに見る(オレが知ってる)珍魚に遭遇できた。

1種類めはミハラハナダイ。
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個人的には見るのは初めてではないが、美ら海水族館では初めて見た。
眼が大きく、ずんぐりとした大きめサイズのハナダイということで、どことなくアカマツカサみたいな雰囲気の魚。
かつて下田海中水族館で見た時には、もっと赤い色の濃い体色だったように記憶していたが、美ら海水族館にいたものは比較的薄い色。
産地の違い? 個体差?
オレが行った時はまだ水槽に入って日が浅いのか、隠れがちであまり泳いではくれなかったが、次に見る時には、泳ぎ回っている姿を見せてくれることだろう。

同じ水槽にいたヒシダイも久しぶりに見る顔だ。
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最後に見たのがいつだか憶えていないのだけど、生きたヒシダイを見たのはミハラハナダイ同様、下田海中水族館でのことだった。
美ら海水族館で見たことがあったけれど、もう10年くらい前のことのように思う。
なかなか見られない≠珍しい魚と言う訳だ。

深い場所に住む魚は水族館では珍しいものだが、例えば、〇〇ハナダイ、みたいな、他に似たような種類がいるものだと、知らなければその凄さに気付きにくいが、このヒシダイなら見た目からして特別感? があって、知らない人でも珍しさが見て分かるのではないだろうか?
なかなか見られない魚なのに、3匹も展示されているのもスゴイ!!
見たことない人には、沖縄行きに理由にならないだろうか?

久しぶりと言えばもう1匹、ウチワフグもそう。
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これまた深海に住まうフグで、腹部を広げるとその名の通りウチワのようになるというフグ。
美ら海水族館ではこれまで何度か展示をしており、過去10年の間に2~3回は見たような気がするが、ここ数年は見られていなかった。
沖縄周辺海域に多いのか、それとも技術的、設備的な問題だろううか。美ら海水族館以外では見たことがない。
久しぶりに展示されたものは、過去に展示されていたものより小ぶりだが、数は多く、1種類で展示された水槽には数匹が泳いでいる。
ウチワ状の腹部は、時々広げることがあるらしいのだけど、オレは見たことがない。
運が良ければ、膨らんでいるところにも遭遇できることがあるらしい。

深海コーナー以外の魚も。
熱帯魚の海水槽にいたトビハタ。
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水槽を回りこんだ岩場(深海みたいな暗いところ)にいて、そのあたりを行ったり来たりしていた。
暗い水槽で黒い魚なので、なかなか正体が分かりづらかったのだけど、ライトが着いた瞬間、たまたま水槽前を通りがかった時にその姿が目に入り、正体に気付いた。
トビハタも水族館ではあまり見掛けない(見掛けても気づかない?)顔だが、沖縄にもいるんだ!! ということにまず驚いた。
とりあえず、美ら海水族館で見たのは初めて。沖縄では多分、珍しい魚のはずなので、そういう意味では貴重な1匹と言えるかも?

最後は大水槽からも。
美ら海水族館でサメ、それも遊泳性のメジロザメ類はサメ水槽で展示されるが、まだ小さくてサメ水槽には入れられないような個体だと、大水槽で育成されるようだ。
例えば、6月にサメ水槽に移動されたツマジロやクロトガリザメも、以前は大水槽を泳いでいたのだ。
それらが移動されたことで、大水槽からはメジロザメ類がいなくなったと思っていたら、小さなサメがヒョロッと泳いでいるのを見つけた。
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何だあのサメは!! スタッフ氏に聞いてみると、ホウライザメだろう、とのこと。
多分、ホウライザメで間違いないはずだが、まだ小さくはっきりしない部分もあるためだそうだ。
ホウライザメの可能性が高いメジロザメ属の1種とするのが最適かな?
それはともかく、オレが見た7月初め時点ではそれはもう小さくて、大水槽にいると他の魚に食われてしまうんじゃないかと心配になるくらいの小ささ。(この写真を撮るのもかなり苦労した)
これまで他のサメがそうだったように、1年もすれば見違えるように大きくなるのだろうと思うが、今はまだ、あの大きな水槽でその姿を見つけるのも大変なレベル。
サメ水槽のイタチザメやツマジロ、クロトガリザメは要注目だが、サメを目当てに出掛けた人は、大水槽のこの個体も探してみて欲しい。
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最強の!? 無料族館 Ⅱ [雑談]

やはり“無料”の力はスゴイ!?
夏休み前ということもあったかも知れないが、思った以上の反響があった。
ある程度はあるだろうと思っていたけど、それ以上だったので続きを。
とは言え、お盆休みシーズンに突入してしまったので、今さら感もあるような気もするけれど……

今年は梅雨明けまでが涼しかったのに、開けた途端に連日の35℃級。
涼しいところに行きたい!! と思っている人は例年以上に多いことだろう。
涼しそうなイメージがある場所、と言えばやはり、北海道だろう。
実際には暑いところも多く、避暑に行ったはずが… となることも少なくないが、そんな北海道にも無料水族館施設はある!!

オレが行ったことがあるのは4施設。探せばもっと見つかると思うけれど、この時期、涼しさを求めていくなら厚岸の「厚岸グルメパーク水族館プティ」がいいと思う。
涼しいとは思うけれど、水族館としてはかなり小規模。自ら“プティ”と名乗っているくらいで、熱帯魚マニアな人の家ならありそうなサイズの水槽が4つだけ。
ただ、グルメパークでもあるので、美味しいものにありつける場所でもあるから、それも併せて行けば、満足感は得られるはずだ。

北海道と言えばサケ!! 実際、千歳や標津にはサケがテーマの水族館もあるけれど、そこは北海道である。無料のサケ施設もある。しかも2つも!!

ひとつめは札幌の真駒内にある「豊平川さけ科学館」。
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サケの博物館と、豊平川に住まう魚を生体展示した建物とがあり、イトウなどのサケ科魚類も多く展示されている。
北海道では一番オススメの無料施設だと思う。

もうひとつは千歳にある「千歳さけますの森」。
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千歳市街から支笏湖に向かう途中みたいな場所にあって少々行きにくいのが難点だが、こちらもサケ博物館と生体展示の構成。
こちらの方が展示が資料館的な内容で、生体展示もそのひとつな感じだが、時期になるとベニザケが展示されていたり、遡上サケや孵化仔魚がいたりと、季節ごとのサケ類が見られる。だが、サケ類の生体が目的で出掛けるなら、夏場はオススメの時期ではないけれど……
この2館は1日でハシゴもできるので、どうせ行くならサケの遡上シーズンにオススメしたい。遡上サケがいるのといないのとでは、特別館が違うように思うからだ。

北海道のお次は、九州エリア。
オレが行ったことがあるのは3か所だけだが、九州の無料施設、レベル高いです!!
とりわけ、北九州の「水環境館」と宮崎の「大淀川学習館」がかなりオススメだ。
水環境館は今年4月、リニューアルオープンして以降まだ行っていないのだけど、以前(リニューアル前)も水槽数も多く、小さいながら作りこまれた水槽で展示された地元の生き物は、想像以上に素敵に見えた記憶がある。

そして大淀川学習館。ここも小規模博物館的施設だが、1Fはミニ水族館的なつくり。
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無料施設にしてはかなり大きな水槽もあって、水族館に行った感も得られるし、何より、宮崎産のアカメが見られる(オレが行ったのは結構前なのだけど、今でもいれば)のは魚好きからしても魅力に感じる点ではないだろうか。まぁ、見た目には高知産と変わるところもないんだけど……
無料施設としては、全国的に見ても規模、内容ともにかなりハイレベルでオススメだ。

最後になったけれど関西~中国エリア。
探していないからか、それとも数が少ないのか、オレが行ったことがあって、今でもあるのは4か所だけ。
オレが知らないだけ、の可能性も高いけれど……

東京と同様、大阪や神戸などの大都市圏に無料施設はない(知らない)が、唯一、京都にはある。
映画村の太秦からも近い花園にある「花園教会水族館」がそれ。
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最近はガイドブックなどにも紹介されているらしい、主に観賞魚の水族館だ。
名前通り、教会に併設された水族館で、地域の子どものための施設として運営されている。
ただし、いつ何時でも開館している訳ではなく、見学予約が必要なのが少しハードルが高いか!?
でも、関西では数少ない都市圏の無料施設である。

それ以外のオススメは、少々(かなり)遠いが三重の「紀宝町ウミガメ公園」。
ここも道の駅に隣接している施設で、ウミガメを展示する施設ということもあり、無料施設としてはかなり大きな水槽がある。
ただ、三重とは言ってもかなり南。あと少しで和歌山な場所なので、名古屋から太地に向かって行く途中に寄りやすい。
そもそも三重は関西か!? と言われそうだが、Twitterで指摘されるまで紀宝町は和歌山だと勘違いしていたから。というワケでそこはご容赦を(汗)
名古屋から太地にクルマで行く人は休憩ついでに寄ってみるのが行きやすい。

最後は無料施設としては、国内最大級の施設である「福山大学マリンバイオセンター水族館」で締めたいと思う。
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福山からしまなみ海道を通って、途中の因島にある施設なので、ここに行くためにはわざわざ行く必要があるが、無料施設では珍しい100t超の大水槽もあって、暗い館内の雰囲気はしっかり水族館を感じられる。
ワンフロアに整然と並んだ水槽には、地元瀬戸内海の魚を中心とした生き物が展示されている。
何かのついでになりにくそうな場所だが、クルマで行くならそれほど大変ではないので、近くまで行く機会があるなら寄ってみるといいだろう、何せ無料だし。
タグ:水族館
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最強の!? 無料族館 [雑談]

長かった梅雨も明け、世間は夏休みシーズン真っ只中。
水族館は人が溢れる書き入れ時。何かと注目が集まる時期である。
個人的には水族館オフシーズンなのだけど、いつも以上に伸びるこのブログのPVが、水族館の賑わいぶりを間接的に感じさせてくれている。

夏休みだから、家にいる子供をどこかに連れて行かなきゃいけない、とか、帰省してくる孫をどこかに連れて行ってあげたい、とか、そんなニーズも色々と発生する季節だろう。
しかし、出掛ければこれまたいろいろと出費も嵩む。
そんな時、ありがたいのが無料の施設だ。

無料!?

何をするにも金ばかり掛かる世の中で、誰もが心をときめかす? パワーワード。
そんな水族館があるのか!! と思うだろう。それが意外とあるのだ。オレが行ったことある施設だけでも19施設。その内、“水族館”としての基準を満たした施設が9施設。
小規模施設に行くことが少ないのでこの程度だが、探せばもっともっと出てくるはず。
というワケで、日本各地の無料施設から、いくつかオススメ施設を紹介しよう。
なお、そこまでの交通費、現地での滞在費などは考慮しない。

水族館に行ったなら、イルカショーが見たい!! でも、お金は使いたくない。
そんな無茶な要望さえも叶えてくれる施設もある。
美ら海水族館がある沖縄海洋博公園のイルカショープール、“オキちゃん劇場”だ。
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ネットなどでよく見る水族館の満足度ランキングなどには、美ら海水族館とは別に登場することも多いエリアで、そういうのを見る度に、そこは美ら海水族館の一部だろ!! と思っていたのだけど、無料施設の話をするなら、やはり避けては通れない。
だって、無料でイルカショーが見られるのは日本でここだけだから。
それだけじゃない。日本でここだけのユメゴンドウを始め、マダライルカ、イルカ以外にもヒメウミガメ、クロウミガメ、マナティなど、珍しい生き物も無料で見られて、イルカショーは全回を見ても無料。
さらに、様々な標本などが展示されている美ら海プラザも無料で見られる。
水族館は流石にタダでは見られないが、それさえ諦めれば、無料でかなり楽しめる。正直、これらだけでもかなりの満足感が得られるはず。実際、地元の人は水族館には入館せず、こちらのエリアだけで楽しむという人も少なくないらしい。
とは言え、県外から行く人は、水族館に入館しないで帰る人はいないだろうけど……

無料とか言って、いきなり沖縄かよ!! と怒られそうなので、東京近郊も。
地価の高さのせいか、残念ながら23区内には無料施設はない。
近くで言うと、千葉の「こみなと水族館」「渚の駅たてやま」、神奈川の「鶴見川流域センター」「まかどシーマリンパーク」などがある。
中でも、道の駅にある「渚の駅たてやま」は、博物館が併設されていたり、道の駅なので地元の土産ものや食事もできるなど、この中ではもっとも“家族でお出掛け”向き。
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近所の人なら、「鶴見川流域センター」も悪くない。
駐車場もあるし、駅からも近いけれど、いわゆる水族館的な大型水槽はなく、ホームセンターの金魚売り場くらいのスケール感。その規模の小ささが近所の人向けな理由。
水道や下水などの関連施設などには、こうしたミニ水族館が併設されていることがあるので、近くにそういう施設がある人は、調べてみるといいかも知れない。

でも都内には、規模、水族館らしさ、見られる種類数など無料水族館としては国内最強と言っていい施設が実はある。ただし、小笠原だけど。
「小笠原水産センター 小さな水族館」は、場所が場所だけに、珍しいものも見られる。
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ショーはないけれど、アカバの歯みがきみたいなふれあい体験はできるし、そこから10分ほど歩くと、ウミガメを展示したこれまた無料施設“小笠原海洋センター”がある。
高い満足度が得られる施設だが、ネックはそれがあるのが小笠原だということ。

お次は範囲を一気に広げて、北陸~中部エリア
探せば結構ありそうだが、オレは真剣に探してないから、知っている施設はごくわずか。
子どもを連れて出掛けるなら、愛知県豊川市の「赤塚山公園ぎょぎょランド」、福井県の「福井県海浜自然センター」がオススメ。

ぎょぎょランドは大きな公園の中にある施設で、展示されているのは地元豊川の物を中心とした淡水魚だけだが、規模、水槽ともに立派に水族館だ。
暑い今時期はそれが魅力にはならないかもだが、ミニ牧場(動物園)も併設されていたりするから、季節のいい時期なら半日は十分に楽しめる。
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福井の海浜自然センターは、水族館というより博物館と言うのにふさわしい展示内容だが、水槽は多く、それなりに大きな水槽もあるので、水族館に行った感も得られるだろう。
三方五湖にまつわる充実した展示は自由研究の題材にもピッタリな感じだし、今の時期は裏手の海でシュノーケリング体験などもできるらしい。
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何より、無料で楽しめる施設としては、展示はかなり充実しているから、今の時期というのを差し置いても、高い満足度が得られる施設だと思う。

関西、中国、九州、そして北海道……
その話をまったくしていないけれど、今回はこの辺りで。
反響次第では続けたいと思います!!
タグ:水族館
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サメ水槽のメンバーチェンジ@沖縄美ら海水族館 [サメ]

沖縄美ら海水族館のサメ水槽(サメ博士の部屋)のメンバーが変更された。

水槽のメンバーチェンジなんて普通のことだろ!? と思うだろう。しかし、大型のサメを展示したあの水槽のメンバーチェンジは普通のことではない。
何故なら、魚の入れ替えが簡単ではない、というか、とても困難だから。
そのため、いつ行っても比較的変化の少ない水槽だった。
しかし、それがガラリと変貌を遂げた。ほぼすべてのメンバーが入れ替わった。

美ら海水族館へは10年通い続けているけど、ここまで大きな変化は初めてだ。

新たにサメ水槽にやってきたのは、ツマジロ、クロトガリザメ、そして7/6のブログに書いた水族館産まれのイタチザメだ。
それによって現在のメンバー(サメ)は、イタチザメ、ツマジロ、クロトガリザメ、オオメジロザメ、以前からいたドタブカ、ヤジブカのメジロザメ科のみ6種類。イタチザメを除く5種類はすべてCarcharinus(メジロザメ)属という、実にメジロザメ率の高い水槽になっている。
イタチザメの話は、7/6のブログを見てもらうとして、他のサメについて。
ツマジロは2017年に水族館に搬入され、大水槽を泳いでいたもの。
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搬入時1mに満たなかった小さな体が2年の歳月を経て見違えるように逞しくなり、晴れて? サメ水槽の住人となった。

大きくなり、大水槽でもそれなりに存在感はあったけれど、大水槽に比べると小さいサメ水槽ではその存在感は強烈なほど。
そしてそれがものすごくいい(見やすい)位置を泳いでくれるので、水槽の前に立つだけでその姿をしっかりじっくり見ることができる。
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成長した姿をあらためて、これまで以上に間近で眺めると、そのあまりの美しさにため息しか出ない。
ホント、綺麗なサメであることを今さらながらに強く実感させてくれる。

ツマジロと同じく、大水槽からの引っ越してきたのはもう1匹、クロトガリザメもだ。
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こちらはツマジロより遅れること約1年後に大水槽に搬入され、最初はそのあまりの小ささにその姿を見失うこともしばしばだったのに、サメ水槽を泳ぐその姿を見て“こんなに大きかったの!!”と、立派なサイズ感にひたすら驚かされた。
このサメを大水槽から取り上げた飼育スタッフ氏も、ここまで大きいとは思っていなかったらしく、捕まえた時の想像以上の大きさに驚かされたのだとか。
まぁ、それはともかく、こちらもその美しいフォルムに感動させられるだろう。
ツマジロみたいな堂々とした体躯、という感じではないけれど、“トガリ”とその名に付いているように、シャープで細身なスタイルはこのサメならではだ。

これら3匹は、1カ月ほど前までジンベエザメの泳ぐ大水槽で暮らしていた。
そこからどうやって3匹のサメを取り出すのか。気になるところだろう。
ジンベエザメや複数のマンタが泳ぐ水槽でもあることから、大きな漁網などで仕切ることはできない。
ならばどうするか。
飼育員が網を持って潜水し、捕まえるのだそうだ。
もちろん、人海戦術的なこともあるようだが、いかに水槽とは言え、泳ぐサメを泳いで捕まえるってスゴイ。これもまた引っ越しにまつわる驚きのエピソードだった。

メンバーチェンジと言えば、以前、この水槽には飼育40年の伝説のオオメジロザメが展示されていたが、その姿が見えなくなっている。
とは言っても、死んでしまった、とかではもちろんない。
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Mr.美ら海(オオメジロのことね)は、数多の同居魚を襲ってきたという伝説の持ち主である。もちろん、サメもその例外ではなく、新たに引っ越してくるツマジロやクロトガリザメ、水族館産まれのイタチザメは当然一緒にすることはできない。
というワケで予備槽に移動されたのだが、Mr.の移動はやはり大変らしい。
3m級の大きさもさることながら、やはりその性質上、少なからず危険性があるらしく、その移動は“できればやりたくない”作業なのだそうだ。まぁ、当たり前だよね。

サメ水槽が今の状態となるまでには……
オオメジロ(Mr.)、レモンザメの移動→生け簀よりイタチザメ搬入→大水槽からツマジロ、クロトガリザメを移動、ということなんだけど、そのひとつひとつのステップの裏側に大変さがあって、それらを経て今のサメ水槽になったと思うと、何だか感慨深く思えてこないだろうか?

余談ながら、新生サメ水槽にも小ぶりなオオメジロザメがいるけれど、これは新たに搬入されたものだ。
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まぁ、そんな話はともかく、大水槽時代よりも見やすくなったツマジロやクロトガリザメは是非とも見てみて欲しい。
美ら海水族館でしか見られない(ツマジロ)こともあるけれど、とにかくその圧倒的な美しさを堪能しやすくなった分、その魅力はより伝わるようになっているはずだから。
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ノシャップ寒流水族館(北海道) [水族館レポート]

全国制覇に向けた水族館巡りもいよいよ大詰め。
ゴールは未踏の端っこの施設で飾ろう!! そう思って出掛けたのが北海道の北の端、稚内のノシャップ寒流水族館だった。(最後じゃなかったけどね……)
北海道の北の端ということは、すなわち、日本でもっとも北にある水族館である。
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東京からは確かに遠いのだけど、稚内まで行きさえすば、稚内駅からクルマで10分も掛からないくらいの距離感で意外と行きやすい。稚内まで行けば、だけど。

そんなノシャップ寒流水族館を検索してみると、“最下位”というワードが出てくる。
何が最下位なのかと見てみると、JAZA(日本動物園水族館協会)加盟の水族館59施設中、入館者数がもっとも少ないのだそうだ。
でも、そんな事実も、これから行く人にとっては悪くない話だ。最下位なんていかにもハードルを低くしてくれそうなワードは、水族館を思ったより楽しいものにしてくれるはずだからだ。

それはともかく……(笑)

最下位という言葉からイメージするほど悪い水族館ではなかったよ。
確かに、遠いし、寒いし、水族館は古くて小さい。しかも、ここでしか見られないようなものもなく……
そもそも、ここで見られるもの、できることのすべては、おたる水族館でもっと高いレベルでできる。

あれ、やっぱり最下位か!?……(汗)

仕切り直して(汗)、ノシャップ寒流水族館の魅力を紐解いていこう。

ひとつめ。まず、空いてること。
これは文句なく大きな魅力だ。
水族館はゆっくりじっくり見られてこそ、と常々思っているのだけど、入館者数上位の施設は、何かを見ようと思ったら、行く時間帯、場合によっては行く時期を考える必要があるなど、とにかく“見るための工夫や努力”を強いられる。
そこまでしたって、施設によっては満足に見られないことだってあり得る。
しかし、空いてるここならじっくり見られる。静かだしね。
じっくり見て回っても規模が大きくないから、時間もそれほど掛からない。その他の観光を予定しても大丈夫!!
遠くの地域から行く人からすれば、そんな部分も魅力となるのではないだろうか。

ふたつめ。古いこと。
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それってマイナスじゃないの? と思うかも知れないが、昔の水族館の雰囲気をそのまま、営業を続けている施設はそう多くない。
もちろん、オープンした時のままではないのだろうけど、昔の水族館はこんな感じだったんだ、という部分は、イマドキの水族館しか知らない人には新鮮に感じられるんじゃないかな?
マイナスと思われがちな部分だが、今となってはこの水族館の魅力となっていると思う。

個人的には館内中央にある90tの回遊水槽が楽しかった。
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中を泳ぐのは、カレイやホッケ、ソイなど地元の海の魚たち。
北の端の水族館で見るなら、サンゴ礁の魚よりも、やはりその地の生き物を見た方がいいに決まってるのもあるけれど、そんな魚たちが、いつも以上に愛おしく見えたのは、前日の夜、オレの人生史上最高の、途轍もなく美味しいソイの刺身と、ホッケの塩焼きをいただく機会に恵まれたから。
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キミたちの友達を食べちゃったかも知れない…… と、ちょっとした罪悪感を抱きつつ、目の前のシマゾイやホッケたちがたまらなく愛しく見えて……

稚内で地元の海の幸をいただくと、誰しもきっと、そんな気分になれるはず。
というワケで、水族館に行く前に、地元の美味しいものを食べてから行くというのもオススメの楽しみ方。
ソイやホッケだけでなく、カニとかウニとか、稚内では他にも美味しい海の幸に色々出会えるのだろうと思う。
それらを口にしてから水族館に出掛ければ…… きっとそれらの生きた姿も違って見えるはずだ。オレのようにね(笑)

屋外のプールではアザラシたちに餌を与えることもできる。
プールの水は濁っていて、どれだけいるのかよく分からないが、そこに餌を投げ込むと、“こんなにいたの!!”というくらい、アザラシたちが顔を見せ、餌に向かって飛びついてくる。
プールが小さく、水面との距離が近い分、迫力があるし、水飛沫も結構な勢いで飛んでくる。そんな豪快な餌やりもここの名物のひとつだ。
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水族館があるのはノシャップ岬のたもと。ほとんど岬の先端みたいな場所にある。
海から強風が容赦なく吹き付けるのだけど、北の端のさらに端に吹き付ける強風であるからして、寒いのだ。
オレはその吹き付ける強風(≒寒さ)に負けて、餌やりは2回だけで止めてしまったし、大した写真も撮れていないけど、冷たい強風にさえ負けなければ(オレはすぐに負ける)、餌に飛びついてくるアザラシの迫力を楽しめる。
オレ以外のほとんどの人は、オレよりは寒さへの耐性があるだろうから、餌やりはきっと楽しめるだろうと思う。

規模は小さいけれど、北海道らしさは楽しめる水族館だと思う。
稚内まで行く機会があれば、寄ってみて欲しいと思うけれど、稚内まで行く用事ってあるのかなぁ?
そもそもそれが、最下位の理由なような気もするのだけど……(汗)
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美深チョウザメ館(北海道) [水族館相当施設レポート]

北海道中北部に位置する美深町。
町内にはかつてチョウザメが遡上したという天塩川が流れている。
だから、ということではないのだろうけど、美深町では町を挙げてその養殖に取り組んでいて、名産品としてのアピールもしているし、そもそも町の道路看板の図柄もチョウザメだったりするくらい、“チョウザメ推し”な町だ。

そんな地にあるチョウザメの水族館。
チョウザメに多少でも興味があるなら、行ってみたいと思うことだろう。
もちろん、オレも思った。

しかし、例によって? 少々行きにくい。
旭川と稚内の中間みたいな場所に位置しており、どちらの空港からも微妙に遠い。
でも、仕方ない。行ってみたいんだから。
水族館巡りの最後に残したノシャップ寒流水族館に行く途中に寄ることにした。

チョウザメ館は、キャンプ場や道の駅、大きな公園などがあるびふかアイランドの中にある。
広大な駐車場にクルマを止め、森の中みたいな場所に建つ施設へと入館。
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ざっと展示を見回した後、オレは自分が犯したミスに気付かされた。
初めての水族館(相当施設)に来る時、もっともしてはいけないことは“期待しすぎること”だが、これまで何度も思い知らされてきたそれを、久しぶりにやってしまった。

だって、チョウザメの町のチョウザメ水族館だよ? どうしたって期待しちゃうよねぇ……

入館するとこの施設のメイン水槽たる円柱形の水槽が出迎えてくれる。
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様々な種類のチョウザメが泳ぐ、この施設最大にして、ガイド本などでも必ず登場する象徴的な水槽だ。
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そしてその反対側に天塩川の水槽。千歳水族館にあるような(スケールはだいぶ小さいけれど)、上流から下流に至る3つに別れた川の水槽があって、その水槽の前を通り、建物の奥の部屋へと行くと、年齢ごとに分けられたチョウザメの種苗が泳ぐ屋内養殖用の水槽が4つ並んでいる。
それ以外に小さな水槽が2本あったけれど、それがすべて。
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奥の養殖風景の展示エリアを除くと、水槽らしい水槽は入ってすぐのチョウザメ水槽と天塩川水槽だけ。
小規模だとは聞いていたけれど、チョウザメに特化した水族館として、もう少し展示があるのかと勝手に想像していたので、拍子抜けだった。
でもまぁ、それはいい。期待しすぎたオレが勝手にそう思ってただけだから。

でも、困ったことにそれらの水槽がとても見にくいのだ。
チョウザメ水槽は中が暗く、反面、観覧側が明るいので、映り込みが酷くて、魚がアクリルの前まで来てくれないと、中が見えない。
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しかも、アクリルのコケ汚れも結構ひどくて、それがまた見にくさに拍車をかける。
天塩川水槽もやはり水槽が暗くて見にくい。おまけに、魚名板は出ていてもその魚がほとんどおらず、3つに分かれた水槽はほぼイトウのみ。イトウ以外はフナとコイが少しいただけ。
フナやコイよりもイトウの方がずっと希少であることを考えると、それはそれで凄いこと? なのかも知れないけれど……
せっかくこんな施設があるのだから、もう少し頑張ってもらえるとチョウザメ好きとしては嬉しいなぁ、と思うところなのだけど、同時に、これでも仕方がないのかなぁ、とも思うところも。
と言うのもこのチョウザメ館、入館料が要らない無料の施設。
1円も支払わずに、要望ばかりするのも流石に気が引ける。でも、勿体ない、とは思う。


結論。
チョウザメ好きがチョウザメを目的にここまで行っても、大きな満足感は得にくいと思う。

その理由は、規模的なことや、見にくさもあるけれど、展示されているものがあまり綺麗でないこともある。
チョウザメ養殖は採卵や食用が主目的。その姿形はあまり重視されない。
それはここに限らず、養殖の延長で見せている施設ならどこも同じようなものだから仕方ないことと言えるかも知れないのだけど、“見る”という目線でそれらの個体を見ると、いろいろ残念な点が多い。
加えて、微妙な行きにくさも“ここまで来たのに……”というマイナス要因となるかも知れない。

でも、チョウザメに特別な思い入れがない人や、それ以外の目的もあって美深町に来るのなら悪くはない。何せ無料だし。
道の駅には、ここにしかないシープミルクなどの珍しいものや、北海道ならではの美味しいものもある。
旅の途中に寄るなら、景色も綺麗な場所だし、北海道旅行の思い出のページを増やすには悪くない施設なのは間違いない!! 何せ無料だし。
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水槽生まれのイタチザメ展示開始@沖縄美ら海水族館 [サメ]

先月末頃、と言っても1週間ほど前の話だが、美ら海水族館に行ってきた。
半年ぶりながら、水槽を泳ぐ顔ぶれには多少の変化が見られたが、とりわけサメ水槽は大きな変貌を遂げていた。
新たに展示されたサメの中に1匹のイタチザメが。
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サイズは2mほどと、この水槽で展示されるイタチザメにしては小ぶり。
だが、この個体、ただのイタチザメではない。“特別な”個体なのだ。

話は遡って2017年3月初め頃、美ら海水族館に大きなイタチザメが搬入された。
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過去最大級の重さだというその個体は、どうやら妊娠しているらしい、とのことだった。
お腹の子がいつ、どうやって産まれてくるのか。ほとんど知られていないイタチザメの繁殖様式の解明という意味でも、きわめて貴重なサンプルでもあった。
出産は搬入から3週間と少し経った2017年3月23日。約30匹の仔が産まれ出てきた。
残念ながら、オレはその場に居合わすことはできなかったのだけど、イタチザメの出産が世界で初めて水槽で観察された歴史的な日として記憶されている。

回収された仔ザメたちは、水槽横の予備槽に収容され、黒潮探検の通路からも見ることができた。
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細長く、ヒョロッとした仔魚。全長こそ80㎝くらいあったけれど、4m近い巨体の母親個体と比べると、同じ魚とは思えないくらい弱々しく、そして可愛かった。
当時、飼育スタッフ氏が「ぬいぐるみみたいな目してて、ホントに可愛い!!」と、頬を緩ませながら話してくれたことを思い出す。

その当時の仔魚は、ゆらゆらと立ち泳ぎのような泳ぎ方をしていた。
イタチザメの産まれて間もない幼魚は、時折、水族館でも展示されることがあるが、これまでオレが見たことがあったものはいずれも立ち泳ぎのような泳ぎ方をしていたので、こんなものなのかな? なんて思っていたのだけど、やはりそれは正常な状態と言えるものではなかったようだ。
その後、遊泳状態が通常の状態になると、途端に成長速度が高まり、体つきもしっかりとしてきたのだという。

出産から約1年半後の2018年7月、図らずもこの幼魚と再会。生け簀ツアーでのことだった。
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水面付近に姿を現した小ぶりなイタチザメが、水槽産まれの個体であることには気づけなかったくらい、大きく、たくましく成長していた。
実を言うと、成長させるのは無理なのだろうと思っていたし、もういないものだと思っていたので、それが水槽産まれの個体であることを聞いた時には、ものすごく驚いたのと同時に、とても嬉しかった。
飼育スタッフ氏によれば、過保護なくらい、手塩に掛けて育てられたのだそうだ。

そしてその遭遇から半年後、今度は水槽で再会。
生け簀の時とは違い、今回はすぐにピンときた。この個体、もしかして…!? と。
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サメ水槽を泳ぐイタチザメは、これまで展示されたものも、水面付近の壁に沿うように泳いでいることが多く、水槽生まれベイビーもそれは同じ。
だから、見やすい位置を泳いでくれる他のサメたち(それらがやたら魅力的なこともあるけれど)に目を奪われ、やや目に入りづらい。
同様に、アクリルの近くには来てくれず、水面付近しか泳いでいないので、綺麗に写真を撮るのはかなり困難だ。

先にも書いたように、サイズは約2m。
生後2年で2mは、大型種の幼魚とは言え、かなりの成長速度なのだそうだ。
水槽に移った今も、餌はよく食べているようなので、この先もそんな成長が続けば、次に会う時にはこれまた驚きの大きさになっていて驚かせてくれるのかも。

いずれにしても、産まれ出た瞬間から2年間、その成長が観察された唯一のイタチザメである。
この個体が教えてくれることはこの先も数知れないほどあるのだろうと思う。
それがこの個体が“特別な1匹”である理由だけど、それにしても、その成長の要所要所で遭遇できるオレも、この個体とよほどご縁があるらしい。
自分で言うのも何だけれど、何かスゴイなぁ、と思っちゃったよ(笑)

このイタチザメも含め、新生サメ水槽、今までにも増して素敵になってます!!
美ら海水族館に行った際にはお見逃しのないよう、強くオススメしておきたいと思います!!
サメ水槽の話も、またいずれ。
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