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小笠原水産センター 小さな水族館(東京) [水族館レポート]

片道24時間の航海を経て辿り着いた水族館、小笠原水産センター 小さな水族館。
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おがさわら丸が着く二見港から近く、歩いて5分くらい。竹芝桟橋から直行すれば、24時間5分で到着できる!!
父島を訪れる人は二見港のすぐ近くにある街、大村を拠点にする人が多いと思うのだけど、大村からだと10分くらいだろうか。

水産センターの名称の通り、養殖種苗の開発、生産、また周辺の漁業有用種の調査、研究などを目的とした都の施設であり、敷地内にある「小さな水族館」はその一部。
でも、小笠原では観光施設のひとつにもなっており、また、地元の人が子供を連れて遊びに行く場所にもなっているようだ。

比較的広い敷地に、水族館棟以外にもサメを展示したコンクリートの池、ここの名物? 
“アカバ(アカハタ)の歯みがき”が楽しめる池などが点在している。
水族館は“小さな”と名乗っているように、決して規模の大きな施設ではないけれど、それでも総水量は100t超と、そこまで小さい訳でもない。
動かせない水槽だけでも10本あり、展示種類数も軽く50種超。認定条件をしっかり満たしていた。
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一般的な水族館よりも、生産開発や調査、研究などを主目的とした施設だからなのか、水槽はどれもシンプルで、ほとんどの水槽には砂利や装飾もなく、照明もやや暗め。
少々素っ気なく思えたりもするが、魚を見るにはとても見やすい。水中世界に浸りたい人には物足りないか?
展示されているのは、小笠原周辺の魚たち。水産センターだけに、水産有用種がやや多めな印象。とりわけ、ツチホゼリはあちこちの水槽や池にかなり立派な個体が入っており、アカハタとともに、この水族館では重要な存在であることが分かる。
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目の前の海から採水されているだろう良好な水質のお陰なのだろう。魚たちは状態もよく、どれも綺麗。
色鮮やかなチョウチョウウオなどもいるし、わずかながら小笠原の淡水生物も展示されている。他の水族館ではあまり見掛けないような魚もいたりして、なかなか楽しい。

館内の観覧通路には椅子も置かれているが、水槽の上部が開いた作りになっているので、館内の湿度は高めで、床や椅子はややしっとりしており、ちょっと座りづらい(笑) それ以前に通路はあまり広くないから、そこに座ってじっくりすると、ちょっと邪魔かも知れない。

小笠原に行く観光客の多くは、昼間は海や山の散策ツアーに参加する人が多いようで、水族館に足を運ぶとしても、夕方になってしまう、という人もいるだろう。
だが、一部の水槽、特にここで一番大きな水槽は外光の影響を受けるようで、夕方になると水槽内が暗くなってしまい、見にくくなる。
だから、魚をしっかり見たい人には明るい時間の訪問がオススメだが、明るい時間帯、特に天気がいい日の日中は、屋外プールのアカハタが隠れていてあまり遊んでくれない。

でも、夕方には夕方で、不思議な楽しさがあった。
働いている人の趣味なのか、館内ではテクノ音楽みたいなのが流れていて、閉館間際に行った時にはそれがかなりの音量で流れていた。
ここで何故この音楽? 最初は変な音楽が掛かってるなぁ!? と思っていたのに、しばらくその場にいると、その不思議さに笑えてくる。
薄暗い館内に大音量で流れるテクノ音楽。それに合わせるかのようにウツボたちが水槽内をギュンギュン泳ぎ回り、それを眺めていると何だかおかしくなってくるようで……
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何だか書いてることヤバいな…(汗)
これもまぁ、ここならではの楽しさ? ってことで。

まともな楽しみ方ももうひとつ。
水産センター名物? アカバの歯みがきについて。
池に歯ブラシを入れると、アカバ(アカハタ)が口を開けて寄ってきて、それをゴシゴシしてやる、みたいなある種のふれあい体験。
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でも、実際は歯磨きではなかった。正確にはマッサージ?
プール脇に置かれた歯ブラシを持って池に近づくと、すぐにアカハタが近寄ってくる。
口をあーんとするから、そこに歯ブラシを入れて動かしてみると、やめろっ!! と言わんばかりに顔を振り、口から歯ブラシを追い出そうとする。
たまたまその個体だけかと思ったら、口を開けて近寄ってきたほぼすべての個体が口に歯ブラシを入れられることを嫌がった。

歯磨きじゃないじゃーん!! と思ったが、当のアカハタたちはそこからいなくはならない。
そこで、歯ブラシで頭を撫でてみた。
するとどうだ、ヒレを広げたままおとなしくなる。うっとりするように歯ブラシに身を預け、そのまま撫で続けると、体色を変化させ、池の底に横たわってしまった。
そんな様子を見てなのか、はたまた、人には聞こえない歓喜の声をあげているのか、他の個体も続々と寄ってくる。

動画


どうやら、アカハタのマッサージ師として認められたらしい(笑)
ただ、両手に歯ブラシを持っても、対応できるのは3~4匹が限界。しかも、やり始めると入れ代わり立ち代わり、永遠にやってなくちゃいけないような感じになってくるので、そこはまぁ適当に。
なお、マッサージは歯ブラシのブラシ部分より、反対側の方が好みのようだ。
もはや、歯磨きどころか、歯ブラシである必要もないような……

いつものこととは言え、水族館のためにわざわざ小笠原まで行ったので、3日間、毎日足を運んだのだけど、ありがたいことに入館料は無料。

無料水族館としての満足度はベスト3に入る、と言っていいと思う。
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最強訪問難易度 小笠原水産センターへの道 [雑談]

日本各地にある水族館、基準を満たした施設に限れば115施設。
その中には簡単に行けないところも少なくないのだけど、東京を出発してその日中に辿り着けない、なんてところは1つしかない、という話を5月のイベントで発表させてもらった。

その最強の訪問難易度を誇るのは、実は都内。
日本で一番交通網が発達していると言っていいはずの東京都内、それも品川ナンバー管内。いかにも簡単に行けそうな風を装いながら、その日中に辿り着けない施設があるのだ!!

そもそも、東京ってそんなに広くないだろ!?

その広くない東京に、片道24時間超!?

もうお分かりだろう。
その水族館「小笠原水産センター 小さな水族館」があるのは、小笠原諸島の父島である。
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でもね、距離だけで言えば約1000㎞と、絶望的な遠さではない。
東京→博多間くらいの距離。飛行機なら1時間半くらい、新幹線でも6時間もあれば到着できる。
しかし、その1000㎞は24時間掛かる。その理由は交通手段が船しかないから。
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それでも現在航行している3代目のおがさわら丸は速くなったそうで、24時間に短縮されたのだという。
もちろん、行けば行ったで、また24時間掛けて帰ってこなくちゃならない。
しかも、船のスケジュールは決まっているから、それに合わせて予定を立てる必要があるのに加え、1度行くと6日間は帰ってこれないスケジュール。
水族館巡ラーの間で“ラスボス”とされる、訪問難易度最強の水族館だ。

そんな小笠原の水族館が、認定条件を満たしていたから困った。その超強力な難関に挑まなければならないからだ。

覚悟を決めて、申し込みをしてみた……

そこで返ってきた返答は「予約でいっぱいです」!!!
夏休みとかのハイシーズンではなく、しかも出港日の1カ月ほど前というタイミング。
意外、と言っては失礼かも知れないが、その人気ぶりに驚かされた。
同時に、もう無かったことにしようかとも思ったけれど、ここを片付けなければ終わりは来ない。
数か月後、再度、チャレンジ。
最初の申し込み時から5カ月後、無事? 小笠原行きのチケットを手にした。

出発の日、船が出る竹芝桟橋へ向かう横断歩道で信号待ちをしていると、偶然、隣に知った顔が!!
3月のイベントに来てくれた人だった。
彼もまた、オレと同じく、水族館のために小笠原まで行くのだという。何でも、115施設最後の1つなのだとか。

水族館のために、わざわざ小笠原まで行くバカ(笑)を2人乗せて、おがさわら丸は出航。父島へ向けて24時間の航海が始まった。
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竹芝桟橋を出て、東京湾を出るまでに3時間ほど掛かる。
湾内ということもあり波もなく、船の速度もゆっくりなので、揺れもほとんどないが、東京湾を出てしばらく、時刻が夕方になるくらいの頃、外洋に出た船は揺れ始めた。
それでもその頃はまだ「揺れてきたな」なんて思うくらいで大したことはなかったのだけど、時間が進み、8時(20時)頃、揺れは大きくなり、船内の廊下をまっすぐ歩くことも難しくなってきた。
そして10時(22時)を過ぎる頃、海況はますます凶悪さを増し、容赦なく船を揺さぶってくる。
その頃には携帯も圏外となり、読書でもするか、寝るくらいしかすることもなくなる。
だが、寝台で横になっていても、強い揺れが体を上下左右させ、定期的に船首に波が打ち付けるドーンという音が響いてくるのが聞こえる。
冬の海は荒れるものだし、11月の小笠原航路はかなり揺れるもののようだけど、そればっかりは時の運。
揺れないことを祈るしかないのだけど、願い空しく帰りも盛大に揺れた。
オレはというと、そんな中でも酔うこともなく、普通に食事をし、ちゃんと眠れた。本格的な船旅は初めてだったのだけど、どうやら、あまり船酔いしない体質らしい。

24時間の船旅、思っていたほど大変ではなかった。
飛行機の長時間フライト、エコノミークラスの12時間とかに比べれば、横になって寝られるし、シャワーも浴びられる。デッキやラウンジ、レストランなど船内をウロウロできるし、オレの乗った2等寝台はカプセルホテルみたいな寝台だったけれど、カーテンを閉め切ってしまえば、意外と個室感もあり、思いの他、快適だった。
こんなことを言えるのも酔わなかったから、なのだろうけど。
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とは言えやはり、船酔いする人には厳しいのかなぁ? 聞くところによると、6月がもっとも海況が穏やからしいのだけど……

だが、乗船中は酔わなかったものの、下船後、目が回ったみたいに頭の中がグルグル回り続けていたのはきつかった。
小笠原到着の翌日には収まったのに、帰りは、下船から2日半ほど頭グルグルが収まらず、じっと椅子に座っていても酔いそうになるほどで、オレにはそちらの方がはるかにしんどかった。

それから、11月の小笠原は意外と寒い。
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湿度が低いのもあるけれど、短パンは結局、出番がなく、半袖シャツの上に上着を羽織る、みたいな感じ。
特に夜は温度が下がるので、風が吹くと結構寒かった。

全然水族館の話をしていないけれど、これから小笠原に挑もうという人の参考になる!? かな?

続く
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アザラシシーパラダイス(北海道) [水族館相当施設レポート]

紋別寒かったよ話、EpisodeⅢ(笑)

ワモン親子や個性豊かなゴマフたちの魅力にすっかりやられてしまったとっかりセンターだったのだけど、それ以上に吹き付ける風の寒さにやられ、風の来ない水中観察室に逃げ込み、ガタガタ震え続けていた。
とは言え、そこで震えていても始まらないので、意を決して? 向かいのアザラシシーパラダイスへ。
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寒さに加え、天気はどんよりとした曇り。しかも日暮れが近づきつつある時間帯ということもあって、アザラシシーパラダイスにいたお客はオレと同行者だけだった。
本来なら、ラッキー!! と喜ぶべき場面だが、そんなラッキーを今ひとつ有難がれなかったのも、やっぱり寒さのせいだ。

見学や観察がメインのとっかりセンターとは違い、アザラシシーパラダイスの主な目的はふれあいだ。
とっかりセンターでも目の前にアザラシが出てきてくれるが、アザラシシーパラダイスではそれに触れたり、トレーナー体験ができたりと、より濃厚にアザラシを楽しめる。
アザラシシーパラダイスは、アザラシが出てくる広場に対して建物の位置がとっかりセンターと逆になるためか、吹き付ける風がやや弱く感じ、アザラシたちの可愛さも手伝って、とっかりセンターにいた時ほどには寒さが気にならなかった。

先にも書いたように、アザラシシーパラダイスにいるのはたった2頭。
「あぐ」という名前の30歳のオスと、「ひより」という名前の4歳のメスの2頭のゴマフアザラシしかいない。
20頭以上のアザラシがいるとっかりセンターと比べると、たったそれだけ!? と思うかも知れないが、この2頭は“選ばれし個体”なのだ。
この2頭は誰とでもふれあい体験などができる。
アザラシは臆病で神経質な動物だが、それが不特定多数の見ず知らずの人の前に出てきて、それだけでも凄いのに、体に触れたりできてしまうのだから、ホントに凄い!!
お陰で、ここを後にする頃には、その魅力にデレデレになってしまうのだ。(笑)

ふれあいやトレーニング体験は、超ベテランの「あぐ」が主役。
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自分がやることをしっかり分かっているから、お客が決まった位置に立つだけで自分でそこまでやってきて、決められたことをきちんとやってくれる。
人(客)は立ってるだけでOK。あとはあぐが全部やってくれる感じ。
それどころか「これをやるんでしょ!? さっさとやって早く餌をくれ」と言わんばかりに、食い気味なくらいに前に出てくるし、何かしてる最中も早く餌が欲しくてずっとブーブー鼻を鳴らしている。
ただ、ひとつ個性というか、癖があるようで、吻タッチの時、吻先に付いた手(手袋を着用するので直接ではない)を舐める癖があるらしく、ブーブーいいながらもずっとペロペロし続けてるのがおかしい。
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でも、大ベテランならではの責任感の強さ? なのか、OKの合図が出るまでは手から吻を離さない。

そんなあぐも凄いのだけど、それ以上にオレの心を掴んだのがもう1頭の「ひより」。
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4歳とまだ若いからか、そこまでの集中力はなく、加えて好奇心も強いようで、人前に出ている時でも突然何かで遊び始めたり、自分が気になったものを見に行ったりしてしまう。
そんな様子が何とも可愛らしい。

一般のお客とはあぐのように接触はできず、近くで眺めるだけなのだけど、まるで犬や猫みたいにトレーナーにじゃれついたり、膝の上の乗ってみたりと、大好きオーラ出しまくりで、そんな様子を見てるだけで微笑ましい、というか、こっちまで可愛い!! みたいな気分になってくるのだ。
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目の前間近でそんな光景を見ていると、自分が体験してるみたいな気分になってきて、そんなあまりのベタ馴れっぷりに、この子、ホントにアザラシなの? みたいに思えてきたくらいだ。

さらに、そんなひより、顔も可愛い。
施設を後にする頃には、すっかりひよりのファンになってた。(笑)

こんな濃厚体験ができるのは、1日3回ある餌の時間。
せっかく紋別まで行くなら、行く前にその時間をしっかりチェックして、それに合わせて行くことを強くオススメしておく。
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オホーツクとっかりセンター(北海道) [水族館相当施設レポート]

水族館好きが紋別に行ったなら……

紋別オホーツクタワーの次は、その斜め向かいくらいの場所にある紋別とっかりセンターに足を運ぶのが定番コースだろう。
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オホーツクタワーからなら、10分くらい掛かるけれど歩いて行ける。

もっとも、オレが行った日はあまりにも寒くて、タワーから駐車場まででギブアップ。
クルマへと駆け込み、とっかりセンターの真ん前まで移動。1分も掛からないくらいの移動だけど、その間だけでも寒い強風から逃れたい… そんなコンディションだったのだ。

施設名にアイヌ語でアザラシを意味する“とっかり”と付くことからも分かるように、つまりはアザラシセンターである。
施設内の4つのプールには、打ち上げられたり、混獲されたりして保護されたアザラシたちが暮らしていて、プールの横の階段を下りていくと水中を見られる水中行動観察室もある。
見られるのはほとんどがゴマフアザラシで、それにゼニガタとワモンの全部で3種類。しかし、それほど大きくない施設内に多くのアザラシがいるので、ものすごく数を感じられるのと、手を伸ばせば触れられてしまいそうな距離感、また飼育下とは言え、生息地域だからだろうか? プールで泳ぎまわるアザラシたちは生き生きとしているように見える気がした。
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アザラシ好きの聖地と言えば、おたる水族館だが、ここもそれに負けず劣らず、アザラシを濃厚に楽しめる。さしずめ、アザラシ好きの天国、と言ったところだろうか?

オレが行った時はとにかく寒かったのだけど、その寒さとは別のサプライズもあった。
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それは、まだ小さいワモンアザラシ仔。ちなみに、仔は奥側の個体。
どうやら、オレが行った少し前に生まれていたらしい。
白い毛にくるまれ…… てはいなかったけれど、飼育下繁殖は例も少なく珍しいワモンアザラシ。
観覧エリアの制限があり、近くで見ることはできなかったものの、知らずに行ったので、いきなりなかなかのラッキーに遭遇した。

ワモンベビーを見ようと、頑張っていたら、「えさの時間」のアナウンス。
プールの裏手にある広場へと案内され、そこで待っていると、プールから続々とアザラシたちが客前へと出てくる。
しゃがんで待つよう案内されていたので、続々出てくるアザラシたちは、その鼻息が吹きかかるような距離。
ショーのような華やかな演出はされていないものの、やはり距離の近さがスゴイ!! 何となく楽しい気分になってくる。
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広場へ出てきたアザラシは、トレーナーの誘導に何となく従いながら、ゆる~く整列していく。
ひと通り出揃うと、トレーナーから各個体が名前とともに紹介される。
当たり前の話なのだけど、プールからの出てくる出方、顔つきなど1頭ずつ全部違っていて、同じゴマフアザラシでもかなりいろんな個体がいることが分かる。
中には、そこにいる観客に興味を持って、自分から近づいてくるような個体がいたり、花子ちゃんという個体は、「アウアウ」とずっと喋って? いたりと、どの個体も個性的でとにかく面白い。
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特別なアザラシ好きではないオレでもずっと見ていたくなるような楽しい時間ではあったのだけど、オレが行った日はこのアザラシ広場に向かって風が吹き付け、とにかく寒い。
ガタガタと震えが止まらず、お陰で写真もあまり撮れなかったのだけど、そんな寒さに震えたオレを、花子ちゃんの喋りはちょっとだけ寒さを忘れさせてくれた。


このえさの時間は1日5回。
出てきたくない、餌が欲しくない個体は出てこないし、出てきても餌を食べないでプールへと引き返してしまう個体がいたりと、その辺はアザラシ任せ。
そんなゆるさ? もこの施設の魅力だと思う。

至近距離での濃密なアザラシとの時間は、さらに続きがあった。
広場を挟んだとっかりセンターの向かいに、あざらしシーパラダイスという姉妹施設があるからだ。
寒さに折られた心を再び奮い立たせ? さらなるアザラシとの時間を楽しんだ。

施設とは関係のない話だけれど、紋別に行こうという人にアドバイス。
これからの時期はもちろんだが、真夏でもない限り、防寒対策はしっかりして行くことを強くオススメしておく。
特にとっかりセンターなどの施設は基本的に屋外だし、オホーツクタワーも駐車場から少し離れているので、寒さ対策はしっかりしておいた方がいい。
オレが行ったのは5月の連休後の時期だったのに、そんな時期でもひと桁台の気温と強風でホントに寒くて、プラス1枚程度じゃほとんど役に立たず、寒さに震えるばかりで思い切り楽しむことができなかったような気がしているからだ。
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紋別オホーツクタワー(北海道) [水族館相当施設レポート]

日本人は水中世界を覗きたいという欲求が強いのだろうか?

水族館だけでも相当施設まで含めれば各地に200以上もあるというのに、海中展望塔も各地に10以上があるようなのだ。

海中展望塔は水族館の類似施設的な存在として語られるが、泳がなくても水中世界を楽しめる点こそ共通しているが、海中展望塔から見えるのは本物の海。
自然だから何が見えるかはその日の運次第だし、場合によっては何も見えないこともある。

そんな海中展望塔があるのは、南の海ばかりじゃない!!
北の端にも存在している。
紋別オホーツクタワーがそれ。
もちろん、日本最北の海中展望塔だ。
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駐車場からは700mくらい。送迎してくれるバスもあったけれど、待ってるのも面倒だからと展望塔へと続く防波堤を歩いていく。
海面から結構高い位置を歩けるので見晴らしもよく、気分もいい…… はずなのだけど、海の上ということもあってか吹き付ける風が強く、しかもものすごく寒い!!
行ったのは5月の連休明けの頃。東京は天気が良ければ暑いくらいの気候なのに、紋別はというと気温ひとケタ。
1枚上着を持っていってはいたものの、そんな程度じゃお話しにならないレベルの寒さ。
展望塔の建物に入った瞬間、その暖かさに幸せを感じた(笑)

入館料を支払い、早速、海底へと向かい、まず外の海を眺めてみる。
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海は緑っぽい色で濃く濁っていて、透明度は1mもないくらい。
館内の解説によるといつも概ねこんな感じらしい。
この濁りこそ、北海道の海の美味しい海の幸が育まれる豊かさの証なのだけど、海中世界を眺めて楽しむにはどう考えても不向きだろう!!
窓周辺に住み着いている巻貝やエゾメバルの幼魚などの姿が見られたが、よほど窓の近くまで来てくれない限り、生き物の姿は確認できないからだ。
それでもオレは運が良かったのか、ニシン? チカ? か何かの群れと、ミズダコの姿を見ることができた。

何も見えなくても大丈夫だ。
何故なら、オホーツクタワーは水族館でもあるからだ!!
エレベーターで海中部分まで降りていくと、水槽が並んだ小さな水族館になっているのだ。
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海の中を見に来る施設なのに、その肝心の海の中が見えないから、そのフォローのため、だろうか?

海中展望塔の中ということもあり、大きな水槽があったりする訳ではないけれど、紋別の周辺で見られるミズダコやオオカミウオ、カレイなど代表的な魚、タラバガニなどがひと通り展示されていて、それなりに見応えがある。
水槽展示を見ていると、海の底にいることを忘れがちだが、ふと振り返って窓の外の景色を見ると、緑に濁ったオホーツク海の景色。
海に面した、とか、海に浮かんだとかの水族館なら他にもあるが、海の中にある水族館は恐らくここだけだろう。

水族館としての規模は小さい。当たり前だよね、海の中なんだから。
でも、だからと言ってバカにしたものでもなくて、魚やカニの展示水槽だけじゃなくて、ケガニやヒトデが入ったタッチプールや、チョウザメの餌やりができる水槽があったりと、水族館に求められる? エンターテイメント的水槽もちゃんとある。
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個人的にはこのタッチプールがやけに楽しかった。
さわりはしなかったけれど、ここにいたケガニやヒトデがやけに活発で、見ていて楽しかったのだ。
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オレにはあまりプラス要素とはならなかったけれど、展望塔の上階へと上がれば、シアターもあって、展望台や流氷に関する博物館的な展示なんかもあって、それなりに観光施設としての役割も担っている。
冬場には流氷もやってくるらしい。

これで海獣もいれば… という人も大丈夫!!
かつては展望塔までの通路でアザラシが展示されていたそうなのだけど、今でもすぐ近くには、アザラシを飼育しているとっかりセンターもあり、共通チケットも販売されている。
水族館好き、というかアザラシ好きが紋別まで来れば、漏れなくオホーツクタワー→とっかりセンター→アザラシシーパラダイスのハシゴコースで間違いないはず!!
この3施設をハシゴすれば、かなり満足感が得られているはずだ。

という訳で、近い内にとっかりセンターの話を続けたいと思います。
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マリンピア日本海の気になる魚 Vol.4 [海/淡水・魚全般]

久しぶりに新潟のマリンピア日本海に行ってきた。
と言っても、実際に行ったのはうみがたりのオープンの時だったから、もう4カ月前のことだけれど……(汗)
前回行ったのは、マリンピアがリニューアルして間もない頃だったから、5年ぶり!!

新しく生まれ変わったライバル? を迎え撃つ水族館の“今”はどうなっているのだろうと足を運んでみるも、結果的には思った以上に楽しめてしまった。
オレの中では、良くも悪くも強い印象の水族館ではなかったのだけど、水槽内が見やすいことがとても好印象で、久しぶりだったのも手伝って? それまでの印象は大きく好転した。

という訳で、気になった魚を……

まず、エントランスから大水槽へと向かう通路の深海コーナー。
ここがよかった!! 
展示生物の珍しさで言えば、ここより珍しいものが揃うところもあるけれど、水槽の大きさ、暗さが絶妙で、見やすさと雰囲気で“ここいいじゃん!!”となった。
初めて見た訳ではないのだけど、比較的最近、他所の施設の同様の展示コーナーでガッカリさせられたことがあったせいか、余計に良く見えたような気がする。
そんな深海エリアにいたビクニンが最初の気になった1匹。
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大きな背びれをピラピラさせながらクルクル泳ぐ姿がおもちゃみたいで可愛らしかった。
見る機会が少ないせいか、この手の魚はあまりよく知らなかったりするのだけど、魚名板もなく、クサウオ科の魚であることは分かったけれど、何の種類だろう?
大水槽の給餌解説の時に、解説のスタッフ氏に聞いてみたら、わざわざ聞きに行ってくれて教えてもらうことができた。
そんなこともあって、印象に残った1匹となった。

マリンピア日本海の魚と言えば……
繁殖に成功したアカムツ(のどぐろ)を避けては語れない… のだけど、敢えて避けよう(笑)
気になるのは“祭り”状態の大量のアカムツの中に混じって暮らす、何匹かの別の魚。
中でも、ハツメはマリンピア日本海でしか見られない珍しい魚だ。
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いるのは知っていたけど、もちろん見たのは初めて。
比較的深いところに暮らす魚らしく、それが水族館であまり見掛けない理由のはずなのに、それが何匹かいたこと、そして想像していたよりも綺麗な魚であることに驚かされた。
水槽を埋め尽くさんばかりのアカムツの中で、それに次いで存在感を放っていたのがこのハツメ。
他にも何種類かの魚が混じっていて、それを探すのが楽しかった。

マリンピア日本海の魚と言えば…… 個人的にはカリブ海の大型魚が泳ぐ水槽だろうか。
ターポンやスヌークは年季を感じさせるようになってきていたが、まだまだ元気そうではあった。
個人的にマリンピアらしさをもっとも感じる水槽だけに、水槽の縁にカメラバッグを置いて、じっくり魚たちを眺めていると、カメラバッグのところにブルーエンゼルが近寄ってきた。
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これまた立派な個体!!
ブルーエンゼルというと、何となくクイーンエンゼルの陰に隠れがち、みたいな印象の魚だが、この水槽の個体ときたら、大きさといい、その綺麗さといい、全体的な仕上がり具合はブルーエンゼルのイメージを覆すような超絶美個体。
もちろん、こんな綺麗な個体を見るのは初めてだ。
そんな美個体が、カメラバッグを動かす度にくっついてくるのが可愛くて、すっかりお気に入りの1匹に。

マリンピア日本海の魚と言えば…… 大きなウケクチウグイがいるのもここならではの楽しみだ。
しかし、マリンピアのウグイといったら、河口の水槽にいるジュウサンウグイに注目したい。
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マルタと同種として扱われてきた魚だが、2014年に亜種として分けられた魚。
ちなみに、基亜種はこちら、ジュウサンウグイの方。
そういう意味では特別珍しい魚ではないのだけど、ジュウサンウグイの名前で展示しているのはもしかしたらマリンピアだけかも? ということでここに紹介。
とは言え、ウケクチの方がよっぽど特別感があるんだけどね(笑)

最後の1匹は、屋外の池にいた錦鯉、黄白。
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頭にも柄が入っていればもっと良かったのに……

新潟と言えば、錦鯉の発祥の地としても知られている。
現在は質、量ともにNo.1の座は他県に譲っているらしいのだけど、それでも5年前のリニューアル直後の時、屋外の池にいた錦鯉は結構いいのが泳いでいたことに流石!! と思わされたものだった。
しかし、その時から5年経った今回、かつて泳いでいたようなクオリティの高い個体はほとんどいなくなっており、水族館のよくある外池になってしまっていたのだけど、その中で、おおっ!! と目を引いたのがこの黄白。
新潟県で4年前に作出された新品種なのだとか。
サイズこそ小さめながら、流石に新潟の新品種、と言ったところか。
このまま綺麗に大きくなってくれるとよいのだけれど……

という訳で結論。

マリンピアとうみがたり、この2館は近くないので、地元の人からすれば、どちらに行くか迷う対象ではないのだろうけど、魚を見るのが目的ならマリンピアをオススメしたい!!
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尖閣湾あげしま水族館(新潟) [水族館レポート]

佐渡にそんな施設がある、ということは知っていた。

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でも、行くつもりはなかった。
行ったことがあるという人の話を聞く限り、わざわざ行かなくちゃいけないような施設とは思えなかったから。
しかし、どうやら水族館の認定基準を満たしているらしく、今年3月に開催させてもらったイベントで、認定施設となってしまった。
認定施設となった以上は行かなきゃならない。認定水族館とか言い出しちゃった側としては、ね(汗)

だが、それがあるのは佐渡島である。
これまで行ったことはなく、行こうと考えたこともなかったため、どんな島なのか、そもそもどうやって行くのか、何も知らない。
それもあって、究極級の訪問難易度、という認識だった。

6月、新潟に行く用事ができた。
上越にうみがたりがオープンしたからだが、せっかく新潟に行くのだからと、佐渡島へも行くことに決めた。
そこで、ざっくり調べてみると、島に渡る船(ジェットフォイル)は、往復で1万円以上も掛かるという!!
これまで聞いていた評判も相まって、ますます行く気が失せるような気分だった。

覚悟を決めて“難敵”に挑んではみたものの、実際に行ってみると思っていたほど遠くなかった、というか、考えていたよりずっと近くて、簡単に行けることが分かった。
感覚的には、むろとや志布志よりはずっと簡単に行けたような気がする。
新潟港へは新潟駅から路線バスで約15分。そこからジェットフォイルで約1時間で佐渡の両津港に着く。両津港からは約35㎞ほどなので、クルマなら50分もあれば到着できる。
レンタカー店も港の前に並んでいるので、スムーズな移動が可能。
東京からなら、その気になれば日帰りもできるのではないだろうか?
オレは直江津から新潟市へ移動して、新潟港から佐渡へと渡ったが、うみがたりのある直江津からも、高速フェリーが出ている。
今にして思えば、その高速フェリーとやらにも乗ってみたかったような……

ジェットフォイルに乗ったのが初めてで、そのあまりに快適な船旅はかなり楽しかったのだけど、目的は水族館である!!
水族館があるのは揚島遊園という海に面した崖の上みたいな場所にある観光施設。
お土産や簡単な食事もできて、景色や遊覧船に加えて、水族館もありますよ、みたいな位置づけ。
オレが行った日は、とても天気がよく、初夏という季節もあってか、とりわけ佐渡の景色と、綺麗な日本海が楽しめたが、景色を楽しみに佐渡まで来た訳じゃない!!
見た目からして古めかしい水族館に入館してみると…… 「あっ、昔の水族館だ」と思った。
昔と言っても、10年や20年くらいの話ではなく、もっと前の水族館のこと。
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薄暗い館内の壁面に沿って並ぶ水槽。館内中央には小さいけれど回遊水槽。その周りには、三和土(たたき)池が並び、活き魚販売よろしく魚が泳いでいる。
その暗さ、回遊水槽のサイズ感、そして昔の水族館によくあった三和土池での展示。
さらに、擬岩などのデコレーションがほとんどなく、青い壁に囲まれた素っ気ない水槽も、昔を思い起こさせる。
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オレの水族館デビューは、今から41年前の須磨水族館だったのだけど、少々大袈裟に言えば、その当時にタイムスリップしたかのようで、何とも懐かしい気分になった。
その頃の水族館の記憶がある人なら、オレと同じような懐かしさを憶えるのかも知れない。
ただし、若い人たちからすれば、古めかしいだけ、かも知れないけれど。
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規模の小ささも昔の水族館らしいところ。
館内中央の小ぶりな回遊水槽と三和土池、コの字型に壁に沿って並ぶ水槽がすべて。
かなりじっくり見て回っても、1時間もあれば十分見終えてしまうほどの規模感だ。
水槽の中を泳ぐのは、目の前の尖閣湾で見られるものが中心なので、驚くようなものはいないのだけど、通年を通して展示されている生きたイカはこの水族館の目玉だ。
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イカは時期によって獲れる種類が異なるため、時期によってヤリイカやアオリイカなど種類が変わるらしく、オレが行った時にはスルメイカが展示されていた。

例によって? オレはこの水族館に行くためだけに佐渡に渡り、他の用はなかったのだけど、この施設があったお陰で、未知の佐渡島に行く機会を得たし、水族館の全国制覇にまた一歩、近づくことができた。

小規模だが、静かにじっくり見学できるし、昔の水族館はこんな感じだったのか、と、日本の水族館の歴史を垣間見られるような気分にもなれる。
水族館巡ラー的には、マリンピア日本海やうみがたりとハシゴも(1日では無理だけど)できる、

などが、あげしま水族館に行く理由、になるだろうか。
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東京タワー水族館の話 むかしがたり [雑談]

東京タワー水族館が閉館した。

都内ではサンシャイン水族館と並ぶ老舗だが、開館40年めの節目の年にその歴史に幕を下ろすことになった。
個人的には評価の高くない施設だったから、このブログに登場する東京タワー水族館は、大抵、あまりいいことは書いていない。

しかし、思い出はある。それも膨大に。
今でこそ評価の低い東京タワー水族館だが、昔のオレにとっては、日本で一番好きな水族館だったと言っても間違いないくらい、好きで仕方がない時代があった。
30年くらい前の話だけれど、当時のオレにはひたすら“夢の国”だった。

この先、低評価が覆ることも、新しい記憶も作ることはできなくなったので、東京タワー水族館にまつわる個人的な昔話を書こうと思う。

東京タワー水族館がオレの「夢の国」だったのは、オレがまだ中学生だった頃。
開館して8年めくらいの時代。
館内のレイアウトとかは、閉館直前の頃と大きく違っていなかったけれど、当時はレッドテールキャットが泳ぐ水槽がもっと小さなものだったり、アマゾンエリアのフロア中央の水槽がなかったり、アジアゾーンのバガリウスがいた水槽もなかった。
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また、しばしば話題となった多くの種類のピラニアたちも、当時はほとんどいなかった。その頃はまだ、そんなピラニアを始め、日本未輸入の種類も多く、閉館が近づいた頃にいた魚も、見られないものが多かった。
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でも、外国産の魚、いわゆる“熱帯魚”を飼うようになって日が浅かったオレには、そこにいるすべてが眩しく、文字通り、死ぬほど感動できた。
とりわけ、当時、こんな大きな個体はここでしか見られない、みたいな個体がいたエンドリケリィやオルナティピンニスなどのポリプテルスは、その頃のオレの強烈な憧れの対象だったことも手伝って、水槽前から離れられなくなったことも1度や2度じゃなかった。
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他にも、CITES(ワシントン条約)加盟以前に輸入されたアジアアロワナや、1匹飼いされた大きなフラミンゴシクリッド、ポリプテルスと一緒な水槽にいたこれまた大きなシノドンティス・アカンソミアスとか、超強力に記憶に焼き付けられたそれらの魚たちのことは、思い出フィルターの効果もあって、死ぬまで色褪せないだろうと思う。
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そこまでオレを熱狂させたのは、東京タワー水族館にいた魚が、熱帯魚店でも見掛けるような魚で、お金さえ出せば手に入れられる実現可能な“夢”だったことがひとつ。
当時は今と違って、P.エンドリも安くても数万円はしていたから、中学生になったばかりの小僧には夢の魚。そんな憧れの存在の、カッコよく仕上がった姿には、やはり熱狂せずにはいられなかった。
加えて、かつての東京タワー水族館には、バックヤードに販売コーナーがあり、当時、そこでの販売価格が、そのほかの熱帯魚店よりやや安かったことも夢をより現実的なものとして見せてくれていた。

当時の熱帯魚店は値段だけでなく、敷居も高く、客になれない小僧のオレには大いに入りにくかった。
勇気を出して入ってみても、店主のオッサンが何も言わずギロリとこちらをにらみ、威圧してくる。
威圧してくるだけならいい方で、「ガキは帰れ」と言ってくるオッサンも少なくなかった。
今はもうそんな店はないのだろうけど、それが当たり前の熱帯魚店とは違い、入館料こそ必要だが、追い返されることなく、好きなだけ魚が見られた東京タワー水族館はまさしく天国だった。

憧れは、水槽の中を泳ぐ魚だけでなく、水槽そのものもその対象だった。
葛西臨海水族園も海遊館も美ら海水族館もない当時、水族館に行っても今日のような巨大水槽はなかなかなく、一般家庭で魚を飼育する水槽というと、90㎝水槽でも大型と言ってもらえた時代だ。
実際、当時は専門誌にも“90㎝水槽ではアロワナの終生飼育はできません”なんて、今なら誰もそんなことは考えないような文言が当たり前に載っていたりしたような時代だったから、東京タワーにある奥行き90㎝の展示水槽は、当時、何を飼っても許されるレベルの巨大水槽だったのだ。
“オレもこんな大きな水槽が持てたら……”と溜息を洩らしたものだった。
今日の基準では、狭くて窮屈そうに見える東京タワー水族館の水槽も、その頃はピラルクーが泳いでいたって、おかしなことではなかった。
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その当時は、日本に輸入されてくる魚の種類数も少なく、東京タワー水族館で見られる魚の種類も少なかったはずだが、その頃の日本はまさにバブルの突入するバブル前夜の頃。
その後、空前の好景気に合わせて、日本に様々な魚が入ってくるようになるのだが、そのことが、東京タワー水族館に求められる役割に変化をもたらすきっかけになったのかも、と、オレは考えている。

そんな話は次回…… 続く…… かも!?
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志布志湾大黒イルカランド(宮崎) [水族館レポート]

以前、飛行機に乗った時のこと。
退屈しのぎに機内誌をパラパラとめくっていると「志布志湾大黒イルカランド」なる施設が載っているのが目に入った。
航空会社に関わらず機内誌はヤバい。不意に見知らぬ施設を発見してしまうことがあるからだ。

その時は、よくあるイルカおさわり施設なのだろうと、気にも留めなかったのだけど、その後、行ったという人に何名か遭遇。その印象が概ね好評なのだ。
しかも、その内のひとりは某水族館の関係者。「全然期待しないで行ったのに、思ったよりよくてビックリした。行ってみた方がいいですよ」と、かなりの高評価。
どうやら、オレが思っていたような施設ではないようで、これは行ってみるしかない!! となったまではよかったものの、例によって? アクセス難易度が高い。

施設があるのは鹿児島と宮崎の県境みたいな場所。施設名こそ志布志湾だが、施設があるのは宮崎県。
鹿児島空港からレンタカーで向かったのだけど、空港からはほとんど高速なので道順は比較的簡単だった。しかし、時間は1時間半くらいは掛かってしまうのだけど。
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施設はイルカがいる有料ゾーンと、海産物などのお土産や食事ができる道の駅のような無料ゾーンがあって、目的のイルカランドは無料ゾーンの奥にある入り口から入館する。
余談ながらこの無料ゾーン、お土産だけでなく、海産物などかなりいろいろなものが売られていて、同行者によると、かなり魅力的なラインナップだったらしい。

施設は海沿いの崖に面した場所にあって、左右に細長いつくり。
入り口を背中に、左手側にはまずペンギンがいて、その先にポニーやウサギなど小動物がいる小動物園的スペース。
中央にイルカショープールがあり、そのさらに右手側にはウミガメやタッチプール、釣り堀、ショーに出ていないイルカのプールなど。
イルカランドという施設名に反して、かなり内容盛り沢山。規模はそれほど大きくなかったけれど、あれやこれやひと通り見て回ると、誰でも半日は十分に楽しめる。
確かにこれは侮ってたかも知れない。

主役のイルカは、イルカスタジアムにバンドウイルカとカマイルカが6頭、きちんと確認できなかったが屋外のイルカプールにも同じくらいの数がいるようだ。
屋外にいるものは、技の練習中のようで、そのトレーニングの様子が何度か見られたが、ふれあい体験などにも参加しているらしい。
ショープールにいるものも含め、餌やりとか記念撮影など、ふれあい系の有料プログラムもいろいろ設定されていて、イルカランドの名前に抱く期待を裏切らない!! といった感じ。
ショーだってバカにできない内容だった。
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ショースタジアムにいる6頭すべてが登場するのだけど、よく見るボールタッチとか各種ジャンプ系の技を見せてくれるだけでなく、某水族館のイルカの看板的な超高度な種目も練習中だそうで、オレが行った時のショーでもその時点でできるところまでが披露された。
オレが行ってから、既に半年近くが経過しているから、今頃、さらに完成に近づいてる? かも知れない。
イルカショーで披露される定番技のひとつに、テールウォークがあるけれど、その主戦力はカマイルカ。もちろんここでもカマイルカによって披露されるが、バンドウイルカのテールウォークにもちょっと驚かされた。
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バンドウイルカが見せてくれるテールウォークにしては、高さが高いのだ。
トレーナー氏によると、高さにはこだわってます!! とのことだったが、ここのショーの注目ポイントのひとつだと思う。

ショーの内容とはまったく関係ないのだけど、写真の撮りづらさには泣かされた。
スタジアムの観客席は海に向かって座るような配置になっているのだけど、スタジアムには屋根があるので当然、海側の方がずっと明るい。
つまり、写真がすべて逆光のようになってしまい、ジャンプするイルカがすべて、シルエットみたいになってしまうのだ。
ショーで活躍するイルカたちをカッコよく写真に収めることは、相当困難なのが残念なところだ。

イルカスタジアムの下の階は、イルカショープールを横(下)から見られる窓が付いている他、小さな水族館もあった。
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飼育スタッフ氏が採集してきた魚が展示されているそうで、水槽も展示種類数も多くはないものの、水族館らしい雰囲気。
そこから外へ出ると、竜宮の館と名付けられたプールにウミガメが沢山。
しかも、驚くほど大きな個体がいたりする。
それに与える餌も売られていて、可愛らしいサイズの個体が泳ぐ小さめプールもあるけれど、ここはあえて巨大ウミガメに挑戦したい。
足元に迫る巨大ウミガメにトングごと食われるんじゃないか、みたいなドキドキ感のある餌やりが楽しめる。

そんなドキドキ感はタッチプールでも味わえた。
ここのタッチプールは大きく、様々なものが入っている。
定番のヒトデやアメフラシなどが入った区画もあるが、餌やりや針なしの釣り竿で釣りごっこができる、タイやメジナなどが沢山入った区画、さらには、「ここ、ホントにタッチプール?」と思ってしまうような、大きなネコザメやオオセ、さらにはコバンザメにヒラメが入った区画まであった。
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コバンザメやヒラメ、オオセなどはいずれも、展示用としても十分なほどの立派な大きさがあり、しかもそれらは口に歯を持つ魚たちだ。
そこに手を突っ込むのには少々(かなりの)勇気が試される。実際、オレはこちらの方を向いたヒラメの口に怯み、手を突っ込むことはできなかった(笑)

行くまでは、規模もそれほど大きくなさそうだし…… なんて思っていたのだけど、いざ行ってみると、行く先々で意外な驚きに遭遇し、それが楽しいため、結構な時間が経っていたりした。
オレが行った日は、帰りの飛行機が欠航になるかもレベルの大雨だったのだけど、これがいい天気だったなら、もっとあれこれ楽しめたような気がするのが残念だったが、これからここへ行こうという人には、時間に余裕を持っていくことをオススメしておきます!!
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森の水族館(岐阜) [水族館レポート]

3月に開催させてもらったイベントで、水族館の認定条件や、対象になっていなかった水族館をあらためて調べた結果、追加で認定された施設がいくつかあった。
岐阜の森の水族館もそのひとつ。新たに追加認定された施設だった。

施設のことは、中村さんの水族館ガイドにも載っていたし、知ってはいた。
しかし、行くつもりはまったくなかった。
規模が小さく、見たいものもない。行った人の評判もあまり…… となると、わざわざ行く理由も見つからなかったからだ。

しかし、認定となってしまったからには、行かなきゃならない。
ついでに、行きたかったアクアトトに行く予定にはしたものの、何とも気が乗らない。
行った人に聞いた“鉄道模型のジオラマを見せられる”とか“説明係のバーサンの話を聞かなきゃいけない”とか、よく分からないルールが存在しているようで、なおさら気が重い。
しかし、意を決して、岐阜県北部、高山へとレンタカーを走らせた。

岐阜県内だから、という理由で、岐阜駅を起点に出発したのだけど、遠かった……
岐阜駅前からはほとんど高速のみ、みたいな行程だったにも関わらず、2時間少し掛かった。後であらためて地図を見てみると、岐阜というより長野寄りで、岐阜市からより松本から行った方が行きやすい? みたいな場所。
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レンタカーのナビに従って辿り着いた場所には、立派な古民家が。
目的の水族館は、この古民家に隣接している。
呼び鈴を押すと、お婆さんが出てきたので、水族館を見学したい旨を伝え、入館料を支払う。
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行ったのは4月の半ばで、岐阜市街は20℃を超えていたけれど、標高の高いこの辺りはまだまだ寒くて、10℃未満と寒い。
天気が良く、風もなく、目的の水族館はビニールハウスの中にあるので、幸い、凍えずに済んだ。
季節によっては、しっかり防寒対策が必要かも知れない。
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水族館はL字型に並んだ水槽と、小さな置き型水槽がいくつか。
全部で10あるかないか、認定基準ギリギリなライン。
水槽よりもその外側が明るいので、水槽内は見にくいところがあるものの、水槽内は山からの湧き水で満たされていて水はキリっとクリア。水流に揺らめくコケの緑がとても綺麗。
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一番大きな区画を泳ぐのは、イトウと大きなニジマス(多分、ドナルドソン)。
斜めになった水槽はイトウの区画から順に、イワナ、ヤマメ、ウグイなどへと展示魚が変わっていく。一番入り口側の区画にはチョウザメ(ベステル)もいた。
日本最小の水族館を謳っているだけあって、展示はほぼこれで終わり。
ビニールハウス内という環境のためか、水槽周辺に生えたコケや草が綺麗で、大袈裟に言えば、自然の川を覗き込んでるような感覚がちょっとだけあったとは言え、ここだけにしかいないようなものがいるでもなく、水族館だけだとホント、あっさり。
しっかりしっかり見学したとしても、30分もあれば十分だと思う。

見学を終え、帰ろうと入り口あたりまで戻ると、先ほどのお婆さんによる解説が始まった。
決まった説明口上があるらしく、イトウやチョウザメについての話を聞いた後、隣の部屋へ行って座るよう案内された。
そこで鉄道模型のジオラマを見学させられるのだ。
水族館→鉄道模型ジオラマ→古民家→古民家2階の絵画と、観覧順路が明確に決められていて、正直、水族館以外は用がないので帰りたかったのだけど、そうはさせない!! と言わんばかりの勢いで、少々威圧的にさえ感じるほどにお婆さんの案内が続く。
仕方なく、ひと通りの見学を終え、また入口へと戻ると、湧き水で淹れたというコーヒーが振る舞われた。
そこに再び案内のお婆さん。先ほどまでの威圧感が消え、柔和な表情に。
コーヒーをいただきつつ、少し話を聞いたりしたのだけど、何を話したかは覚えていないものの、解説よりこの時間の方がよほど楽しく、印象が良かったことだけは覚えている。

帰りがけ、古民家の玄関横の厩で飼われた馬を見せてくれたのだけど、この馬がお婆さんの指示でお手? をしたり、いくつか簡単な芸? を披露してくれた。
馬も言葉による指示だけでちゃんとこちらの意図が伝わることに驚いたのと、この馬が可愛く、しかも最後に見たためか、やけに強く印象に残った。
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水量10tで、一応、展示種類数以外の認定基準は満たしているし、飼われている魚も変に汚かったりしないので、悪い印象も残らない反面、水族館に行ったという満足感はあまり得られないと思う。
それに対して、その行きにくさを考えると、“全国制覇”のステータスが欲しいという人以外、わざわざ行かなくてもいいんじゃないかなぁ、みたいな気がする。

この辺りに用事があるとか、古民家に興味があるとか、そういうついでがある時に寄ってみるといいと思います!!
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