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オホーツクとっかりセンター(北海道) [水族館レポート(マニアック)]

水族館好きが紋別に行ったなら……

紋別オホーツクタワーの次は、その斜め向かいくらいの場所にある紋別とっかりセンターに足を運ぶのが定番コースだろう。
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オホーツクタワーからなら、10分くらい掛かるけれど歩いて行ける。

もっとも、オレが行った日はあまりにも寒くて、タワーから駐車場まででギブアップ。
クルマへと駆け込み、とっかりセンターの真ん前まで移動。1分も掛からないくらいの移動だけど、その間だけでも寒い強風から逃れたい… そんなコンディションだったのだ。

施設名にアイヌ語でアザラシを意味する“とっかり”と付くことからも分かるように、つまりはアザラシセンターである。
施設内の4つのプールには、打ち上げられたり、混獲されたりして保護されたアザラシたちが暮らしていて、プールの横の階段を下りていくと水中を見られる水中行動観察室もある。
見られるのはほとんどがゴマフアザラシで、それにゼニガタとワモンの全部で3種類。しかし、それほど大きくない施設内に多くのアザラシがいるので、ものすごく数を感じられるのと、手を伸ばせば触れられてしまいそうな距離感、また飼育下とは言え、生息地域だからだろうか? プールで泳ぎまわるアザラシたちは生き生きとしているように見える気がした。
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アザラシ好きの聖地と言えば、おたる水族館だが、ここもそれに負けず劣らず、アザラシを濃厚に楽しめる。さしずめ、アザラシ好きの天国、と言ったところだろうか?

オレが行った時はとにかく寒かったのだけど、その寒さとは別のサプライズもあった。
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それは、まだ小さいワモンアザラシ仔。ちなみに、仔は奥側の個体。
どうやら、オレが行った少し前に生まれていたらしい。
白い毛にくるまれ…… てはいなかったけれど、飼育下繁殖は例も少なく珍しいワモンアザラシ。
観覧エリアの制限があり、近くで見ることはできなかったものの、知らずに行ったので、いきなりなかなかのラッキーに遭遇した。

ワモンベビーを見ようと、頑張っていたら、「えさの時間」のアナウンス。
プールの裏手にある広場へと案内され、そこで待っていると、プールから続々とアザラシたちが客前へと出てくる。
しゃがんで待つよう案内されていたので、続々出てくるアザラシたちは、その鼻息が吹きかかるような距離。
ショーのような華やかな演出はされていないものの、やはり距離の近さがスゴイ!! 何となく楽しい気分になってくる。
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広場へ出てきたアザラシは、トレーナーの誘導に何となく従いながら、ゆる~く整列していく。
ひと通り出揃うと、トレーナーから各個体が名前とともに紹介される。
当たり前の話なのだけど、プールからの出てくる出方、顔つきなど1頭ずつ全部違っていて、同じゴマフアザラシでもかなりいろんな個体がいることが分かる。
中には、そこにいる観客に興味を持って、自分から近づいてくるような個体がいたり、花子ちゃんという個体は、「アウアウ」とずっと喋って? いたりと、どの個体も個性的でとにかく面白い。
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特別なアザラシ好きではないオレでもずっと見ていたくなるような楽しい時間ではあったのだけど、オレが行った日はこのアザラシ広場に向かって風が吹き付け、とにかく寒い。
ガタガタと震えが止まらず、お陰で写真もあまり撮れなかったのだけど、そんな寒さに震えたオレを、花子ちゃんの喋りはちょっとだけ寒さを忘れさせてくれた。


このえさの時間は1日5回。
出てきたくない、餌が欲しくない個体は出てこないし、出てきても餌を食べないでプールへと引き返してしまう個体がいたりと、その辺はアザラシ任せ。
そんなゆるさ? もこの施設の魅力だと思う。

至近距離での濃密なアザラシとの時間は、さらに続きがあった。
広場を挟んだとっかりセンターの向かいに、あざらしシーパラダイスという姉妹施設があるからだ。
寒さに折られた心を再び奮い立たせ? さらなるアザラシとの時間を楽しんだ。

施設とは関係のない話だけれど、紋別に行こうという人にアドバイス。
これからの時期はもちろんだが、真夏でもない限り、防寒対策はしっかりして行くことを強くオススメしておく。
特にとっかりセンターなどの施設は基本的に屋外だし、オホーツクタワーも駐車場から少し離れているので、寒さ対策はしっかりしておいた方がいい。
オレが行ったのは5月の連休後の時期だったのに、そんな時期でもひと桁台の気温と強風でホントに寒くて、プラス1枚程度じゃほとんど役に立たず、寒さに震えるばかりで思い切り楽しむことができなかったような気がしているからだ。
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紋別オホーツクタワー(北海道) [水族館レポート(マニアック)]

日本人は水中世界を覗きたいという欲求が強いのだろうか?

水族館だけでも相当施設まで含めれば各地に200以上もあるというのに、海中展望塔も各地に10以上があるようなのだ。

海中展望塔は水族館の類似施設的な存在として語られるが、泳がなくても水中世界を楽しめる点こそ共通しているが、海中展望塔から見えるのは本物の海。
自然だから何が見えるかはその日の運次第だし、場合によっては何も見えないこともある。

そんな海中展望塔があるのは、南の海ばかりじゃない!!
北の端にも存在している。
紋別オホーツクタワーがそれ。
もちろん、日本最北の海中展望塔だ。
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駐車場からは700mくらい。送迎してくれるバスもあったけれど、待ってるのも面倒だからと展望塔へと続く防波堤を歩いていく。
海面から結構高い位置を歩けるので見晴らしもよく、気分もいい…… はずなのだけど、海の上ということもあってか吹き付ける風が強く、しかもものすごく寒い!!
行ったのは5月の連休明けの頃。東京は天気が良ければ暑いくらいの気候なのに、紋別はというと気温ひとケタ。
1枚上着を持っていってはいたものの、そんな程度じゃお話しにならないレベルの寒さ。
展望塔の建物に入った瞬間、その暖かさに幸せを感じた(笑)

入館料を支払い、早速、海底へと向かい、まず外の海を眺めてみる。
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海は緑っぽい色で濃く濁っていて、透明度は1mもないくらい。
館内の解説によるといつも概ねこんな感じらしい。
この濁りこそ、北海道の海の美味しい海の幸が育まれる豊かさの証なのだけど、海中世界を眺めて楽しむにはどう考えても不向きだろう!!
窓周辺に住み着いている巻貝やエゾメバルの幼魚などの姿が見られたが、よほど窓の近くまで来てくれない限り、生き物の姿は確認できないからだ。
それでもオレは運が良かったのか、ニシン? チカ? か何かの群れと、ミズダコの姿を見ることができた。

何も見えなくても大丈夫だ。
何故なら、オホーツクタワーは水族館でもあるからだ!!
エレベーターで海中部分まで降りていくと、水槽が並んだ小さな水族館になっているのだ。
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海の中を見に来る施設なのに、その肝心の海の中が見えないから、そのフォローのため、だろうか?

海中展望塔の中ということもあり、大きな水槽があったりする訳ではないけれど、紋別の周辺で見られるミズダコやオオカミウオ、カレイなど代表的な魚、タラバガニなどがひと通り展示されていて、それなりに見応えがある。
水槽展示を見ていると、海の底にいることを忘れがちだが、ふと振り返って窓の外の景色を見ると、緑に濁ったオホーツク海の景色。
海に面した、とか、海に浮かんだとかの水族館なら他にもあるが、海の中にある水族館は恐らくここだけだろう。

水族館としての規模は小さい。当たり前だよね、海の中なんだから。
でも、だからと言ってバカにしたものでもなくて、魚やカニの展示水槽だけじゃなくて、ケガニやヒトデが入ったタッチプールや、チョウザメの餌やりができる水槽があったりと、水族館に求められる? エンターテイメント的水槽もちゃんとある。
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個人的にはこのタッチプールがやけに楽しかった。
さわりはしなかったけれど、ここにいたケガニやヒトデがやけに活発で、見ていて楽しかったのだ。
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オレにはあまりプラス要素とはならなかったけれど、展望塔の上階へと上がれば、シアターもあって、展望台や流氷に関する博物館的な展示なんかもあって、それなりに観光施設としての役割も担っている。
冬場には流氷もやってくるらしい。

これで海獣もいれば… という人も大丈夫!!
かつては展望塔までの通路でアザラシが展示されていたそうなのだけど、今でもすぐ近くには、アザラシを飼育しているとっかりセンターもあり、共通チケットも販売されている。
水族館好き、というかアザラシ好きが紋別まで来れば、漏れなくオホーツクタワー→とっかりセンター→アザラシシーパラダイスのハシゴコースで間違いないはず!!
この3施設をハシゴすれば、かなり満足感が得られているはずだ。

という訳で、近い内にとっかりセンターの話を続けたいと思います。
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マリンピア日本海の気になる魚 Vol.4 [海/淡水・魚全般]

久しぶりに新潟のマリンピア日本海に行ってきた。
と言っても、実際に行ったのはうみがたりのオープンの時だったから、もう4カ月前のことだけれど……(汗)
前回行ったのは、マリンピアがリニューアルして間もない頃だったから、5年ぶり!!

新しく生まれ変わったライバル? を迎え撃つ水族館の“今”はどうなっているのだろうと足を運んでみるも、結果的には思った以上に楽しめてしまった。
オレの中では、良くも悪くも強い印象の水族館ではなかったのだけど、水槽内が見やすいことがとても好印象で、久しぶりだったのも手伝って? それまでの印象は大きく好転した。

という訳で、気になった魚を……

まず、エントランスから大水槽へと向かう通路の深海コーナー。
ここがよかった!! 
展示生物の珍しさで言えば、ここより珍しいものが揃うところもあるけれど、水槽の大きさ、暗さが絶妙で、見やすさと雰囲気で“ここいいじゃん!!”となった。
初めて見た訳ではないのだけど、比較的最近、他所の施設の同様の展示コーナーでガッカリさせられたことがあったせいか、余計に良く見えたような気がする。
そんな深海エリアにいたビクニンが最初の気になった1匹。
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大きな背びれをピラピラさせながらクルクル泳ぐ姿がおもちゃみたいで可愛らしかった。
見る機会が少ないせいか、この手の魚はあまりよく知らなかったりするのだけど、魚名板もなく、クサウオ科の魚であることは分かったけれど、何の種類だろう?
大水槽の給餌解説の時に、解説のスタッフ氏に聞いてみたら、わざわざ聞きに行ってくれて教えてもらうことができた。
そんなこともあって、印象に残った1匹となった。

マリンピア日本海の魚と言えば……
繁殖に成功したアカムツ(のどぐろ)を避けては語れない… のだけど、敢えて避けよう(笑)
気になるのは“祭り”状態の大量のアカムツの中に混じって暮らす、何匹かの別の魚。
中でも、ハツメはマリンピア日本海でしか見られない珍しい魚だ。
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いるのは知っていたけど、もちろん見たのは初めて。
比較的深いところに暮らす魚らしく、それが水族館であまり見掛けない理由のはずなのに、それが何匹かいたこと、そして想像していたよりも綺麗な魚であることに驚かされた。
水槽を埋め尽くさんばかりのアカムツの中で、それに次いで存在感を放っていたのがこのハツメ。
他にも何種類かの魚が混じっていて、それを探すのが楽しかった。

マリンピア日本海の魚と言えば…… 個人的にはカリブ海の大型魚が泳ぐ水槽だろうか。
ターポンやスヌークは年季を感じさせるようになってきていたが、まだまだ元気そうではあった。
個人的にマリンピアらしさをもっとも感じる水槽だけに、水槽の縁にカメラバッグを置いて、じっくり魚たちを眺めていると、カメラバッグのところにブルーエンゼルが近寄ってきた。
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これまた立派な個体!!
ブルーエンゼルというと、何となくクイーンエンゼルの陰に隠れがち、みたいな印象の魚だが、この水槽の個体ときたら、大きさといい、その綺麗さといい、全体的な仕上がり具合はブルーエンゼルのイメージを覆すような超絶美個体。
もちろん、こんな綺麗な個体を見るのは初めてだ。
そんな美個体が、カメラバッグを動かす度にくっついてくるのが可愛くて、すっかりお気に入りの1匹に。

マリンピア日本海の魚と言えば…… 大きなウケクチウグイがいるのもここならではの楽しみだ。
しかし、マリンピアのウグイといったら、河口の水槽にいるジュウサンウグイに注目したい。
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マルタと同種として扱われてきた魚だが、2014年に亜種として分けられた魚。
ちなみに、基亜種はこちら、ジュウサンウグイの方。
そういう意味では特別珍しい魚ではないのだけど、ジュウサンウグイの名前で展示しているのはもしかしたらマリンピアだけかも? ということでここに紹介。
とは言え、ウケクチの方がよっぽど特別感があるんだけどね(笑)

最後の1匹は、屋外の池にいた錦鯉、黄白。
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頭にも柄が入っていればもっと良かったのに……

新潟と言えば、錦鯉の発祥の地としても知られている。
現在は質、量ともにNo.1の座は他県に譲っているらしいのだけど、それでも5年前のリニューアル直後の時、屋外の池にいた錦鯉は結構いいのが泳いでいたことに流石!! と思わされたものだった。
しかし、その時から5年経った今回、かつて泳いでいたようなクオリティの高い個体はほとんどいなくなっており、水族館のよくある外池になってしまっていたのだけど、その中で、おおっ!! と目を引いたのがこの黄白。
新潟県で4年前に作出された新品種なのだとか。
サイズこそ小さめながら、流石に新潟の新品種、と言ったところか。
このまま綺麗に大きくなってくれるとよいのだけれど……

という訳で結論。

マリンピアとうみがたり、この2館は近くないので、地元の人からすれば、どちらに行くか迷う対象ではないのだろうけど、魚を見るのが目的ならマリンピアをオススメしたい!!
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尖閣湾あげしま水族館(新潟) [水族館レポート(認定)]

佐渡にそんな施設がある、ということは知っていた。

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でも、行くつもりはなかった。
行ったことがあるという人の話を聞く限り、わざわざ行かなくちゃいけないような施設とは思えなかったから。
しかし、どうやら水族館の認定基準を満たしているらしく、今年3月に開催させてもらったイベントで、認定施設となってしまった。
認定施設となった以上は行かなきゃならない。認定水族館とか言い出しちゃった側としては、ね(汗)

だが、それがあるのは佐渡島である。
これまで行ったことはなく、行こうと考えたこともなかったため、どんな島なのか、そもそもどうやって行くのか、何も知らない。
それもあって、究極級の訪問難易度、という認識だった。

6月、新潟に行く用事ができた。
上越にうみがたりがオープンしたからだが、せっかく新潟に行くのだからと、佐渡島へも行くことに決めた。
そこで、ざっくり調べてみると、島に渡る船(ジェットフォイル)は、往復で1万円以上も掛かるという!!
これまで聞いていた評判も相まって、ますます行く気が失せるような気分だった。

覚悟を決めて“難敵”に挑んではみたものの、実際に行ってみると思っていたほど遠くなかった、というか、考えていたよりずっと近くて、簡単に行けることが分かった。
感覚的には、むろとや志布志よりはずっと簡単に行けたような気がする。
新潟港へは新潟駅から路線バスで約15分。そこからジェットフォイルで約1時間で佐渡の両津港に着く。両津港からは約35㎞ほどなので、クルマなら50分もあれば到着できる。
レンタカー店も港の前に並んでいるので、スムーズな移動が可能。
東京からなら、その気になれば日帰りもできるのではないだろうか?
オレは直江津から新潟市へ移動して、新潟港から佐渡へと渡ったが、うみがたりのある直江津からも、高速フェリーが出ている。
今にして思えば、その高速フェリーとやらにも乗ってみたかったような……

ジェットフォイルに乗ったのが初めてで、そのあまりに快適な船旅はかなり楽しかったのだけど、目的は水族館である!!
水族館があるのは揚島遊園という海に面した崖の上みたいな場所にある観光施設。
お土産や簡単な食事もできて、景色や遊覧船に加えて、水族館もありますよ、みたいな位置づけ。
オレが行った日は、とても天気がよく、初夏という季節もあってか、とりわけ佐渡の景色と、綺麗な日本海が楽しめたが、景色を楽しみに佐渡まで来た訳じゃない!!
見た目からして古めかしい水族館に入館してみると…… 「あっ、昔の水族館だ」と思った。
昔と言っても、10年や20年くらいの話ではなく、もっと前の水族館のこと。
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薄暗い館内の壁面に沿って並ぶ水槽。館内中央には小さいけれど回遊水槽。その周りには、三和土(たたき)池が並び、活き魚販売よろしく魚が泳いでいる。
その暗さ、回遊水槽のサイズ感、そして昔の水族館によくあった三和土池での展示。
さらに、擬岩などのデコレーションがほとんどなく、青い壁に囲まれた素っ気ない水槽も、昔を思い起こさせる。
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オレの水族館デビューは、今から41年前の須磨水族館だったのだけど、少々大袈裟に言えば、その当時にタイムスリップしたかのようで、何とも懐かしい気分になった。
その頃の水族館の記憶がある人なら、オレと同じような懐かしさを憶えるのかも知れない。
ただし、若い人たちからすれば、古めかしいだけ、かも知れないけれど。
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規模の小ささも昔の水族館らしいところ。
館内中央の小ぶりな回遊水槽と三和土池、コの字型に壁に沿って並ぶ水槽がすべて。
かなりじっくり見て回っても、1時間もあれば十分見終えてしまうほどの規模感だ。
水槽の中を泳ぐのは、目の前の尖閣湾で見られるものが中心なので、驚くようなものはいないのだけど、通年を通して展示されている生きたイカはこの水族館の目玉だ。
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イカは時期によって獲れる種類が異なるため、時期によってヤリイカやアオリイカなど種類が変わるらしく、オレが行った時にはスルメイカが展示されていた。

例によって? オレはこの水族館に行くためだけに佐渡に渡り、他の用はなかったのだけど、この施設があったお陰で、未知の佐渡島に行く機会を得たし、水族館の全国制覇にまた一歩、近づくことができた。

小規模だが、静かにじっくり見学できるし、昔の水族館はこんな感じだったのか、と、日本の水族館の歴史を垣間見られるような気分にもなれる。
水族館巡ラー的には、マリンピア日本海やうみがたりとハシゴも(1日では無理だけど)できる、

などが、あげしま水族館に行く理由、になるだろうか。
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東京タワー水族館の話 むかしがたり [雑談]

東京タワー水族館が閉館した。

都内ではサンシャイン水族館と並ぶ老舗だが、開館40年めの節目の年にその歴史に幕を下ろすことになった。
個人的には評価の高くない施設だったから、このブログに登場する東京タワー水族館は、大抵、あまりいいことは書いていない。

しかし、思い出はある。それも膨大に。
今でこそ評価の低い東京タワー水族館だが、昔のオレにとっては、日本で一番好きな水族館だったと言っても間違いないくらい、好きで仕方がない時代があった。
30年くらい前の話だけれど、当時のオレにはひたすら“夢の国”だった。

この先、低評価が覆ることも、新しい記憶も作ることはできなくなったので、東京タワー水族館にまつわる個人的な昔話を書こうと思う。

東京タワー水族館がオレの「夢の国」だったのは、オレがまだ中学生だった頃。
開館して8年めくらいの時代。
館内のレイアウトとかは、閉館直前の頃と大きく違っていなかったけれど、当時はレッドテールキャットが泳ぐ水槽がもっと小さなものだったり、アマゾンエリアのフロア中央の水槽がなかったり、アジアゾーンのバガリウスがいた水槽もなかった。
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また、しばしば話題となった多くの種類のピラニアたちも、当時はほとんどいなかった。その頃はまだ、そんなピラニアを始め、日本未輸入の種類も多く、閉館が近づいた頃にいた魚も、見られないものが多かった。
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でも、外国産の魚、いわゆる“熱帯魚”を飼うようになって日が浅かったオレには、そこにいるすべてが眩しく、文字通り、死ぬほど感動できた。
とりわけ、当時、こんな大きな個体はここでしか見られない、みたいな個体がいたエンドリケリィやオルナティピンニスなどのポリプテルスは、その頃のオレの強烈な憧れの対象だったことも手伝って、水槽前から離れられなくなったことも1度や2度じゃなかった。
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他にも、CITES(ワシントン条約)加盟以前に輸入されたアジアアロワナや、1匹飼いされた大きなフラミンゴシクリッド、ポリプテルスと一緒な水槽にいたこれまた大きなシノドンティス・アカンソミアスとか、超強力に記憶に焼き付けられたそれらの魚たちのことは、思い出フィルターの効果もあって、死ぬまで色褪せないだろうと思う。
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そこまでオレを熱狂させたのは、東京タワー水族館にいた魚が、熱帯魚店でも見掛けるような魚で、お金さえ出せば手に入れられる実現可能な“夢”だったことがひとつ。
当時は今と違って、P.エンドリも安くても数万円はしていたから、中学生になったばかりの小僧には夢の魚。そんな憧れの存在の、カッコよく仕上がった姿には、やはり熱狂せずにはいられなかった。
加えて、かつての東京タワー水族館には、バックヤードに販売コーナーがあり、当時、そこでの販売価格が、そのほかの熱帯魚店よりやや安かったことも夢をより現実的なものとして見せてくれていた。

当時の熱帯魚店は値段だけでなく、敷居も高く、客になれない小僧のオレには大いに入りにくかった。
勇気を出して入ってみても、店主のオッサンが何も言わずギロリとこちらをにらみ、威圧してくる。
威圧してくるだけならいい方で、「ガキは帰れ」と言ってくるオッサンも少なくなかった。
今はもうそんな店はないのだろうけど、それが当たり前の熱帯魚店とは違い、入館料こそ必要だが、追い返されることなく、好きなだけ魚が見られた東京タワー水族館はまさしく天国だった。

憧れは、水槽の中を泳ぐ魚だけでなく、水槽そのものもその対象だった。
葛西臨海水族園も海遊館も美ら海水族館もない当時、水族館に行っても今日のような巨大水槽はなかなかなく、一般家庭で魚を飼育する水槽というと、90㎝水槽でも大型と言ってもらえた時代だ。
実際、当時は専門誌にも“90㎝水槽ではアロワナの終生飼育はできません”なんて、今なら誰もそんなことは考えないような文言が当たり前に載っていたりしたような時代だったから、東京タワーにある奥行き90㎝の展示水槽は、当時、何を飼っても許されるレベルの巨大水槽だったのだ。
“オレもこんな大きな水槽が持てたら……”と溜息を洩らしたものだった。
今日の基準では、狭くて窮屈そうに見える東京タワー水族館の水槽も、その頃はピラルクーが泳いでいたって、おかしなことではなかった。
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その当時は、日本に輸入されてくる魚の種類数も少なく、東京タワー水族館で見られる魚の種類も少なかったはずだが、その頃の日本はまさにバブルの突入するバブル前夜の頃。
その後、空前の好景気に合わせて、日本に様々な魚が入ってくるようになるのだが、そのことが、東京タワー水族館に求められる役割に変化をもたらすきっかけになったのかも、と、オレは考えている。

そんな話は次回…… 続く…… かも!?
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志布志湾大黒イルカランド(宮崎) [水族館レポート(認定)]

以前、飛行機に乗った時のこと。
退屈しのぎに機内誌をパラパラとめくっていると「志布志湾大黒イルカランド」なる施設が載っているのが目に入った。
航空会社に関わらず機内誌はヤバい。不意に見知らぬ施設を発見してしまうことがあるからだ。

その時は、よくあるイルカおさわり施設なのだろうと、気にも留めなかったのだけど、その後、行ったという人に何名か遭遇。その印象が概ね好評なのだ。
しかも、その内のひとりは某水族館の関係者。「全然期待しないで行ったのに、思ったよりよくてビックリした。行ってみた方がいいですよ」と、かなりの高評価。
どうやら、オレが思っていたような施設ではないようで、これは行ってみるしかない!! となったまではよかったものの、例によって? アクセス難易度が高い。

施設があるのは鹿児島と宮崎の県境みたいな場所。施設名こそ志布志湾だが、施設があるのは宮崎県。
鹿児島空港からレンタカーで向かったのだけど、空港からはほとんど高速なので道順は比較的簡単だった。しかし、時間は1時間半くらいは掛かってしまうのだけど。
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施設はイルカがいる有料ゾーンと、海産物などのお土産や食事ができる道の駅のような無料ゾーンがあって、目的のイルカランドは無料ゾーンの奥にある入り口から入館する。
余談ながらこの無料ゾーン、お土産だけでなく、海産物などかなりいろいろなものが売られていて、同行者によると、かなり魅力的なラインナップだったらしい。

施設は海沿いの崖に面した場所にあって、左右に細長いつくり。
入り口を背中に、左手側にはまずペンギンがいて、その先にポニーやウサギなど小動物がいる小動物園的スペース。
中央にイルカショープールがあり、そのさらに右手側にはウミガメやタッチプール、釣り堀、ショーに出ていないイルカのプールなど。
イルカランドという施設名に反して、かなり内容盛り沢山。規模はそれほど大きくなかったけれど、あれやこれやひと通り見て回ると、誰でも半日は十分に楽しめる。
確かにこれは侮ってたかも知れない。

主役のイルカは、イルカスタジアムにバンドウイルカとカマイルカが6頭、きちんと確認できなかったが屋外のイルカプールにも同じくらいの数がいるようだ。
屋外にいるものは、技の練習中のようで、そのトレーニングの様子が何度か見られたが、ふれあい体験などにも参加しているらしい。
ショープールにいるものも含め、餌やりとか記念撮影など、ふれあい系の有料プログラムもいろいろ設定されていて、イルカランドの名前に抱く期待を裏切らない!! といった感じ。
ショーだってバカにできない内容だった。
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ショースタジアムにいる6頭すべてが登場するのだけど、よく見るボールタッチとか各種ジャンプ系の技を見せてくれるだけでなく、某水族館のイルカの看板的な超高度な種目も練習中だそうで、オレが行った時のショーでもその時点でできるところまでが披露された。
オレが行ってから、既に半年近くが経過しているから、今頃、さらに完成に近づいてる? かも知れない。
イルカショーで披露される定番技のひとつに、テールウォークがあるけれど、その主戦力はカマイルカ。もちろんここでもカマイルカによって披露されるが、バンドウイルカのテールウォークにもちょっと驚かされた。
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バンドウイルカが見せてくれるテールウォークにしては、高さが高いのだ。
トレーナー氏によると、高さにはこだわってます!! とのことだったが、ここのショーの注目ポイントのひとつだと思う。

ショーの内容とはまったく関係ないのだけど、写真の撮りづらさには泣かされた。
スタジアムの観客席は海に向かって座るような配置になっているのだけど、スタジアムには屋根があるので当然、海側の方がずっと明るい。
つまり、写真がすべて逆光のようになってしまい、ジャンプするイルカがすべて、シルエットみたいになってしまうのだ。
ショーで活躍するイルカたちをカッコよく写真に収めることは、相当困難なのが残念なところだ。

イルカスタジアムの下の階は、イルカショープールを横(下)から見られる窓が付いている他、小さな水族館もあった。
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飼育スタッフ氏が採集してきた魚が展示されているそうで、水槽も展示種類数も多くはないものの、水族館らしい雰囲気。
そこから外へ出ると、竜宮の館と名付けられたプールにウミガメが沢山。
しかも、驚くほど大きな個体がいたりする。
それに与える餌も売られていて、可愛らしいサイズの個体が泳ぐ小さめプールもあるけれど、ここはあえて巨大ウミガメに挑戦したい。
足元に迫る巨大ウミガメにトングごと食われるんじゃないか、みたいなドキドキ感のある餌やりが楽しめる。

そんなドキドキ感はタッチプールでも味わえた。
ここのタッチプールは大きく、様々なものが入っている。
定番のヒトデやアメフラシなどが入った区画もあるが、餌やりや針なしの釣り竿で釣りごっこができる、タイやメジナなどが沢山入った区画、さらには、「ここ、ホントにタッチプール?」と思ってしまうような、大きなネコザメやオオセ、さらにはコバンザメにヒラメが入った区画まであった。
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コバンザメやヒラメ、オオセなどはいずれも、展示用としても十分なほどの立派な大きさがあり、しかもそれらは口に歯を持つ魚たちだ。
そこに手を突っ込むのには少々(かなりの)勇気が試される。実際、オレはこちらの方を向いたヒラメの口に怯み、手を突っ込むことはできなかった(笑)

行くまでは、規模もそれほど大きくなさそうだし…… なんて思っていたのだけど、いざ行ってみると、行く先々で意外な驚きに遭遇し、それが楽しいため、結構な時間が経っていたりした。
オレが行った日は、帰りの飛行機が欠航になるかもレベルの大雨だったのだけど、これがいい天気だったなら、もっとあれこれ楽しめたような気がするのが残念だったが、これからここへ行こうという人には、時間に余裕を持っていくことをオススメしておきます!!
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森の水族館(岐阜) [水族館レポート(認定)]

3月に開催させてもらったイベントで、水族館の認定条件や、対象になっていなかった水族館をあらためて調べた結果、追加で認定された施設がいくつかあった。
岐阜の森の水族館もそのひとつ。新たに追加認定された施設だった。

施設のことは、中村さんの水族館ガイドにも載っていたし、知ってはいた。
しかし、行くつもりはまったくなかった。
規模が小さく、見たいものもない。行った人の評判もあまり…… となると、わざわざ行く理由も見つからなかったからだ。

しかし、認定となってしまったからには、行かなきゃならない。
ついでに、行きたかったアクアトトに行く予定にはしたものの、何とも気が乗らない。
行った人に聞いた“鉄道模型のジオラマを見せられる”とか“説明係のバーサンの話を聞かなきゃいけない”とか、よく分からないルールが存在しているようで、なおさら気が重い。
しかし、意を決して、岐阜県北部、高山へとレンタカーを走らせた。

岐阜県内だから、という理由で、岐阜駅を起点に出発したのだけど、遠かった……
岐阜駅前からはほとんど高速のみ、みたいな行程だったにも関わらず、2時間少し掛かった。後であらためて地図を見てみると、岐阜というより長野寄りで、岐阜市からより松本から行った方が行きやすい? みたいな場所。
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レンタカーのナビに従って辿り着いた場所には、立派な古民家が。
目的の水族館は、この古民家に隣接している。
呼び鈴を押すと、お婆さんが出てきたので、水族館を見学したい旨を伝え、入館料を支払う。
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行ったのは4月の半ばで、岐阜市街は20℃を超えていたけれど、標高の高いこの辺りはまだまだ寒くて、10℃未満と寒い。
天気が良く、風もなく、目的の水族館はビニールハウスの中にあるので、幸い、凍えずに済んだ。
季節によっては、しっかり防寒対策が必要かも知れない。
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水族館はL字型に並んだ水槽と、小さな置き型水槽がいくつか。
全部で10あるかないか、認定基準ギリギリなライン。
水槽よりもその外側が明るいので、水槽内は見にくいところがあるものの、水槽内は山からの湧き水で満たされていて水はキリっとクリア。水流に揺らめくコケの緑がとても綺麗。
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一番大きな区画を泳ぐのは、イトウと大きなニジマス(多分、ドナルドソン)。
斜めになった水槽はイトウの区画から順に、イワナ、ヤマメ、ウグイなどへと展示魚が変わっていく。一番入り口側の区画にはチョウザメ(ベステル)もいた。
日本最小の水族館を謳っているだけあって、展示はほぼこれで終わり。
ビニールハウス内という環境のためか、水槽周辺に生えたコケや草が綺麗で、大袈裟に言えば、自然の川を覗き込んでるような感覚がちょっとだけあったとは言え、ここだけにしかいないようなものがいるでもなく、水族館だけだとホント、あっさり。
しっかりしっかり見学したとしても、30分もあれば十分だと思う。

見学を終え、帰ろうと入り口あたりまで戻ると、先ほどのお婆さんによる解説が始まった。
決まった説明口上があるらしく、イトウやチョウザメについての話を聞いた後、隣の部屋へ行って座るよう案内された。
そこで鉄道模型のジオラマを見学させられるのだ。
水族館→鉄道模型ジオラマ→古民家→古民家2階の絵画と、観覧順路が明確に決められていて、正直、水族館以外は用がないので帰りたかったのだけど、そうはさせない!! と言わんばかりの勢いで、少々威圧的にさえ感じるほどにお婆さんの案内が続く。
仕方なく、ひと通りの見学を終え、また入口へと戻ると、湧き水で淹れたというコーヒーが振る舞われた。
そこに再び案内のお婆さん。先ほどまでの威圧感が消え、柔和な表情に。
コーヒーをいただきつつ、少し話を聞いたりしたのだけど、何を話したかは覚えていないものの、解説よりこの時間の方がよほど楽しく、印象が良かったことだけは覚えている。

帰りがけ、古民家の玄関横の厩で飼われた馬を見せてくれたのだけど、この馬がお婆さんの指示でお手? をしたり、いくつか簡単な芸? を披露してくれた。
馬も言葉による指示だけでちゃんとこちらの意図が伝わることに驚いたのと、この馬が可愛く、しかも最後に見たためか、やけに強く印象に残った。
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水量10tで、一応、展示種類数以外の認定基準は満たしているし、飼われている魚も変に汚かったりしないので、悪い印象も残らない反面、水族館に行ったという満足感はあまり得られないと思う。
それに対して、その行きにくさを考えると、“全国制覇”のステータスが欲しいという人以外、わざわざ行かなくてもいいんじゃないかなぁ、みたいな気がする。

この辺りに用事があるとか、古民家に興味があるとか、そういうついでがある時に寄ってみるといいと思います!!
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サケ遠征2018@標津サーモン科学館 [淡水魚]

8月が終わりに近づき、9月が近づくにつれて気になりだすのが、標津川の動向だ。
もちろん、サケの遡上動向のことだ。
今年は例年以上に気が気じゃなかった。
というのも、一昨年は台風による大増水、昨年は大渇水で2年連続で記録級の大不調に当たってしまっていたからだ。
もし、今年もそんなだったら…… 遡上時期に標津に行くのはもう止めよう…… そう考えていたくらい、個人的には勝負の年だった。

しかし、だ。
そんな標津に行く4日前、北海道を大きな地震が襲った。
ご存知の通り、その後の北海道は全道で停電に見舞われた。
これはもう遡上どころの話ではない。泣く泣く北海道行きを諦めることにした。
しかし、行けないと思うと、頭の中にはセッパリになったカラフトマスや、ブナ毛になったサケの姿ばかりが思い浮かび、残念でならない。
オレが被災した訳でも、ウチが停電した訳でもないのに、暗く沈む1日。
そんなオレとは裏腹に、北海道の方がずっと力強かった。停電の解消に伴い、行こうとしていた水族館施設が次々に開館。
それなら、オレとしても行かない理由がない。
止めるのを止めて、予定通り、北海道へ向かう飛行機に乗った。

機内のアナウンス。「中標津空港周辺の天気は小雨……」
降りてみると、小雨ではなく、まぁまぁの雨。
普段ならガッカリする雨も、遡上見学が目的なら話は別。むしろ、いい天気と言っていい。

サーモン科学館へ到着するや否や、まず、川へ。
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天気が悪く見にくかったがそこそこの数の魚が泳いでいるのが見て取れた。
どのくらいいるのかまでは分からなかったけれど、それでも昨年より多いことは間違いない。
意気揚々と魚道水槽へと向かうと、数匹のカラフトマスとサケがいるのが目に入った。
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カラフトマスの姿は昨年も見られたが、それよりも断然多いし、何より、セッパリになったオスの姿が見られたのは、標津まで来た甲斐があったというものだ。
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停電の影響で、魚道水槽が1度、クローズされてしまったので、そこからのリセットということで、やや少なめ、とのことだったが、それでも、昨年や一昨年と比べれば天と地ほどの差だ。
何しろ、この魚道水槽で遡上サケの姿を見るのは、2015年以来なのだから。

その後も魚道水槽を眺めていたら、雨が呼び水となったのか、少しずつ魚の数が増えていき、最終的に10匹前後の数となった。
それでも館長は「少ない~」「マスばっかりでサケがいない~」と嘆いていたけれど、オレからすれば、魚道水槽でこれだけの数の遡上サケが見られたのは3年ぶり。
少ないのかも知れないけど、数匹しかいなかった昨年や、魚道水槽が開通すらしていなかった一昨年に比べれば十分に満足できる光景だった。
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また、サケよりもカラフトマスが多いことも、オレにはむしろありがたいこと。
本州でも遡上があるサケとは違い、日本ではオホーツク海に面した川にしか遡上しないカラフトマスは、オレにとっては特別感のある魚だ。
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サケもいるよ~

前日の雨が効いたのか、翌日の午前中はかなりの数の魚が魚道水槽を賑わせていたらしい。
そのことは館長からも言われていたのだけど、北海道遠征の目的のひとつでもあったくしろ水族館に行くため、その午前中をパス。
午後に標津に戻ったものの、前日と同水準程度の魚しか見られなかった。
その後、水槽前でしばらく待ってはみたものの、泥濁りが強くなり水槽内がまったく見えなくなってしまったため、待つのを止めたが、それでも今年は悪くなかったと思う。

大変な時に呑気にサケなんて見に行っていいものかと、直前まで悩んだけれど、結果的に行ってよかった。
北海道と言ってもオレが行った場所は、コンビニに物が少なかったり、夜が多少暗かったりはしたけれど、それでも7年前の東京よりは全然マシだったし、昼間は地震があったことさえ忘れててしまいそうなくらい、普通だった。
もし、サケの遡上を見に行きたいと考えている人がいるなら、標津、オススメです!!
何の根拠がある訳ではないけれど、今年の標津の遡上、何だか良さそうな気がするから。
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アクアトトぎふの気になる魚 Vol.3 [淡水魚]

キチヌ、ゴライアスタイガー以外にもうひとつ、というか、この時、アクアトトに行った最大の目的はゴライアスと同じアフリカゾーン、タンガニイカ湖水槽の新入り、オーレオクロミス・タンガニカエだった。
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以前、タンガニイカ湖の水槽では、このタンガニカエの代わりに、同属のナイルティラピアが泳いでいた。
世界中に移入され、生息している魚なので、タンガニイカ湖にもいるようなのだけど、個人的にはこの水槽で展示されていることに違和感があった。
タンガニイカ湖の水槽なのだから、名前にナイルと付くものとタンガニイカと付くものとがいるのなら、当然、後者がいるべきだろう、と。
それがついに、“本来あるべき状態”となった訳だ。

この2種類、同属だけに体形や雰囲気はよく似ているし、ほとんどの人にとっては、どちらでもいい部分かも知れない。
でも、この水槽の担当氏なのか、はたまたアクアトトのこだわりなのかは分からないけれど、わざわざこんなマニアックな魚を導入し、展示している。
もうホント、素晴らしいとしか言えないよね。

実を言うと、タンガニカエを見たのは初めて。
写真では見たことがあったし、観賞魚として流通していたことがあるのも知っていたけど、かなりマニアックな魚だし、なかなか見る機会に恵まれなかったのだ。
初めて見るタンガニカエは、驚きの綺麗さ。まさかこんなに綺麗な魚だとは思わなかった。
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かつて、写真で見たものは、ナイルティラピアと変わらないと思うくらいよく似ていた。
しかし実物は、色はより鮮やかで、赤が鮮やかな鰭もより大きくヒラヒラした感じ。オレの想像をはるかに上回る美しさに驚くやら、見とれるやら……
珍しいって言っても、ティラピアだろ? そんな風に思ってた自分を恥じるのと同時に、これならナイルティラピアと見間違うはずはない!! ということがよく分かったし、これまで知らなかった綺麗さを知ることができて、ホント、感謝!!

同じ水槽には現在、3年前、オレを岐阜へと引き寄せたペリッソドゥスも泳いでいるらしく、早くも次回の目的ができてしまっている(笑)

アクアトトのアフリカゾーンと言えば、このタンガニカエの他、先週のブログに書いたゴライアスタイガーがイチオシではあるのだけど、ふと目が留まったのが淡水フグのテトラオドン・ムブ。
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かつては小さい水槽に1匹でいたような覚えがあるのだけど、シノドンティスやコンゴテトラが泳ぐ水槽に移動になっていた。
一般的に他魚との混泳不可とされている淡水フグにあって、ムブは比較的おとなしく、加えて、あまり魚(食べるの)を好まないため、混泳も可能、と言われている。ただし、個体によりけり、だけど。
アクアトトのムブは、そんな“大丈夫”な個体だったのだろう。
たった1匹ながら、そこそこの大きさがあることもあって存在感が強く、ムブの水槽、みたいな感じに(笑)
フグが入る前から、個人的には好きな水槽だったけれど、目立つところを泳ぎ続けているフグのお陰で、この水槽を覗き込む人も増えるのではないだろうか?

アフリカゾーンの手前、アジアゾーンでもアクアトトでは初めて見るマニアックな魚が。
メコンオオナマズの水槽の隣、パールムやオスフロが泳ぐ水槽にいたオスフロネームス・エクソドン。
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水族館の水槽で泳がしておくなら、“普通の”オスフロでいいんじゃない? なんて思ってしまうのだけど、レッドフィンでもなく、あえてエクソドンを入れるところにこだわりを感じるよね。
下世話な話だけれど、このエクソドン、普通のオスフロと比べるとはるかに高額なのだ。
個人的にはエクソドンが好きな訳ではないけれど、ほとんどの人にとっては、普通のオスフロでも、エクソドンでもどっちでもいいはずで、それが即ち集客、とはならないような気がするのだけど、そんな魚に、それなりの金額を使って(展示して)くれるということ自体、個人的にはすごくありがたく思うし、そういうこだわり、ホント、好き(笑) そういえば、O.タンガニカエもそんな魚だね。

オレのアクアトトの評価がここ最近、急上昇しているのには、こういう“変な魚”の展示が増えたことに加えて、それらがきちんと綺麗な状態で展示されているから。

常々思っているのだけど、水族館ではなるべく綺麗じゃない状態の魚は展示して欲しくない。
お金を払って見に行っているから、というのもなくはないけれど、それ以上に、その魚を知らない人が初めてその魚を見た時、その綺麗じゃない状態を見て“この魚はこういう魚なんだ”と思って欲しくないから。

こういう“変わった”展示が続くと、次は何を見せてくれるのかと楽しみになる。
もう少しコンスタントに行きたいのだけど、ウチから近くないので、そう頻繁に行ける場所じゃないのが残念だよなぁ、やっぱり。
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コラムに誘われ…… アクアトトぎふ [淡水魚]

アクアトトぎふのHP内の「おもしろ飼育コラム」という、飼育スタッフ氏によるブログがある。
たまたま見掛けた回の時、キチヌについて熱い思いが綴られていた。
http://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=2646

こんなの読んじゃうと、そのキチヌが見てみたい気分になってくる。

しかし、キチヌである。
言っちゃなんだが、わざわざ岐阜まで、それも淡水魚の水族館に見に行くような魚じゃない。

でも、さらにその前の飼育コラムに、これまた気になる内容が。
「ゴライアスタイガー、展示開始」
http://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=2543

ゴライアスタイガーは、正直、あまり好きな魚ではないのだけど、そのコラムを読んだら、コラムの主役? に会ってみたくなってしまった。
キチヌとゴライアスタイガー。コラムの主に会うため(それ以外の目的もあったけど)、アクアトトへと足を運ぶことにした。
驚いたことに、前回行ってから既に2年半もが経過してしまっていて、さらにそれをブログにするのに半年近くが経過しているという、コラムも行ったのも結構前の話なのだけど……

まずはキチヌ。
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思ったより小さい!!
同じ水槽には、このキチヌよりもずっと大きなクロダイやアイゴも泳いでいて、水槽の中では体の小ささもあって、“態度のデカさ”は感じなかったけれど、逆に、これだけ小さな体で、大きな魚の中に入ってやっていけてるのは、コラムに書かれていた気の強さならではなのかなぁ、と。
いずれにしても、半端なサイズのキチヌを、写真に収めようと頑張ったのは初めてだ(笑) 恐るべしコラムパワー(笑)

そしてもう1匹の主役、コンゴ川水槽に仲間入りしたゴライアスタイガー。
コンゴ川水槽をゆっくりと回遊するように泳ぐその姿を見た時、思わず“カッコいい!!”と声が出た。
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この水槽にはもう1匹、同属のタイガーフィッシュもおり、それも国内ではなかなか見ない立派なサイズなのだけど、そこはやはりゴライアス。より物騒な顔つきと、大きなヒレ。堂々とした泳ぎ。すべてが格が違う!! と言わんばかりの存在感。
これまでこの水槽では、H.vittatus(タイガーフィッシュ)がカッコよく見えていたんだけど、やっぱりゴライアスと比べると、顔つきも体つきも見劣りがしてしまうような気がするなぁ。
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タイガーフィッシュ(H.vittatus)

展示されているゴライアスは、小さな幼魚から現在のサイズまで育てたものなのだそうだけど、よくもまぁ、この神経質で死にやすい魚を、こんなに綺麗にこのサイズまでしたものだと驚かされる。
観賞魚としても輸入されているので、時折、そこそこサイズになったものを見掛けるけれど、アクアトトにいるものは、水槽が大きいのもあってか、そういうものより伸びやかな育ち具合で、よりカッコいいように思った。
この個体を見て思ったのは、それが育ったというバックヤードの水槽環境も見てみたい、ということ。
遊泳性の強い大型魚を、このサイズまで綺麗に育てられる環境…… 興味を引かれるよね。
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なお、ゴライアスタイガーを展示している水族館は、日本ではアクアトトだけのはずだ。

ゴライアスタイガーは思っていた以上にカッコよかったし、それが見られるようになったことはとても喜ばしいことだとは思うのだけど、ゴライアスが泳ぐその水槽にいたナイルパーチの姿が見えないことが気になった。
特定外来の指定の影響で、展示から下げたのだろうか? ゴライアスとは違い、こちらは好きな魚なだけに、気になって仕方がない。

という訳で、メコンオオナマズの給餌解説の時に、解説していた飼育スタッフ氏に聞いてみると……
何とも残念なことに、2匹とも死んでしまったのだそうだ。
1匹が死んだ後を追うように、もう1匹も死んでしまったのだとか。開館の頃からいるし、突然だったようなので、寿命、だろうか?
大きい方の個体は、サイズもかなりのものだったし……
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仕方がないこととは言え、アクアトトに来る大きな楽しみのひとつだっただけに残念でならない。
日本では代わりの個体も手に入れられないし……


アクアトトの話はもう1週続きます。
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