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沖縄美ら海水族館(海洋博公園)ウミガメマニアックス [その他]

南知多ビーチランド編でウミガメの話をした時、珍しいクロウミガメの話をした。
コメントを寄せてくれた人の情報では、須磨海浜水族園にもいるそうだが、それでも国内3カ所でしか見られない激レア種。
そんなクロウミガメも、美ら海水族館のウミガメ館で見ることができる。
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沢山のウミガメが泳ぐメインプールではなく、脇にある小さなプールに1匹で入っている。

クロウミガメも珍しいのだけど、同じくらいか、それ以上に珍しいのがヒメウミガメだ。
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国内では美ら海水族館以外に、名古屋港水族館の隣にあるウミガメの繁殖研究施設にいる(らしい)のみという、これまた激レア種。
美ら海水族館のウミガメ館では、メインプールで泳いでいるが、1匹しかいない。
クロウミガメのような稀種ではなく、コスタリカなどでは繁殖のため浜を埋め尽くすほどの数で集団上陸したりするようだが、日本近海では少なく、上陸例もないのだそうだ。
ウミガメ館では3種類のウミガメと混泳しているが、その他の種類より体が小さく、甲羅がより円形に近いのですぐに分かるはずだ。
ヒメウミガメ、クロウミガメという激レア種がいるので、美ら海水族館では日本の水族館で見られるすべての種類のウミガメを見ることができる。南知多ビーチランドと並ぶ、ウミガメマニアなら行かないワケにはいかない水族館なのだ。
南国の太陽が降り注ぐ屋外のプールで泳ぐウミガメたちは、心なしか他の水族館で見るものよりも気持ちよさそうに見える。多分、オレの気持ちの問題だけど(笑)

オレが行った時のウミガメ館では、ウミガメ展が開催されていて、案内や解説のためにそこにいた飼育スタッフの人にいろいろ話を聞くことができた。
その前の日、その飼育スタッフ氏がプールの中のタイマイのエコー検査をしていたのを見ていたので、繁殖について話を聞いてみた。
ウミガメプールの外側には、小さな砂浜が付属しているのだけど、飼育下のウミガメたちはそこに上陸し、産卵を行っているらしい。
アカウミガメやアオウミガメの繁殖は難しいことではないそうで、産卵はすべての卵を1度に産みきるのではなく、何度かに分けて行うことが普通らしく、そのため、産卵が行われることも別段珍しいことではないのだそうだ。
だが、タイマイはそうはいかないとのこと。水族館生まれの個体が展示されていたりするから、アカやアオと同じようなものなのかと思いきや、飼育下での繁殖成功の鍵を握るのは“いいペア”の存在にかかっているのだとか。
美ら海水族館には、その“いいペア”が揃っているようだ。
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美ら海水族館生まれのタイマイ

エコー検査も、検査したメスは卵を持っていて、その成長度合いをチェックしていたものなのだそうだ。それによって、おおよその産卵時期が見込めるらしい。

ウミガメプールの周辺には、水族館生まれと思しき仔ガメが沢山いたが、それらはいずれ、海に放たれるのだろう。
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野生のウミガメを取り巻く環境を考えると、少しくらい大きくても安泰ではないんだろうけど、小さな仔ガメよりも力強く大きくなってくれそうに思うのは、オレがウミガメのことをよく知らないからだろうか?

繁殖の話とは別に、もうひとつ興味深い話が聞けた。

オレがもっとも見てみたい生き物のひとつでもあるオサガメのこと。
美ら海水族館では(多分、美ら海水族館になる前の話だと思うが)、オサガメを飼育していたことがあるのだそうだ。
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写真は南知多ビーチランドで展示されていた剥製

定置網にかかったものが運び込まれ、3年ほど飼われていたとか。
オサガメは飼育が難しいと言われているが、その理由は主に2つ。
まず、壁を認識しないこと。これは壁を認識しないというより、急旋回が得意ではないといった感じだろうか? まぁ、オサガメに限らず、ウミガメはどれも壁の目前でターンしたりすることはないが。
2つめは、甲羅を持たない体がスレやすいこと。オサガメはレザーバックと呼ばれるように、一般的なカメのような硬い甲羅がなく、全身が皮で覆われている。イメージとしてはスッポンのような感じだろうか? 滑らかな皮膚状の体で、壁への衝突を繰り返せば、やはりダメージは蓄積していくのだろう。
加えて、オサガメは“動きが速すぎる”くらいとにかく泳ぐのが速いそうで、そのスピードで止まることなく泳ぎ続けるらしい。つまり、衝突時の衝撃も大きいということ。それらが、状態を落とす要因になってしまうようだ。

話を聞かせてくれた飼育スタッフ氏も、実際に生きたオサガメは見たことがないそうだが、恐らく、ウミガメ飼育スタッフの間に伝わる経験談は、当たり前の話ながらとてもリアルで、プールを泳ぐオサガメを想像するには十分だった。
だが、最近は沖縄周辺でオサガメが捕獲される例はなく、最後に捕獲されてから、既に何年もの月日が経過しているらしい。
絶滅が心配されている種類だけに、とても気にかかる情報だ。

オサガメは自然下ではクラゲを主食にしていると言われている。
あんな巨体を、あんな栄養のなさそうなものでよく維持できるもんだと驚かされるが、同時に、浮遊したビニールを食べてしまうことも多いのだろうなぁ、と。
オサガメは知らないが、ウミガメは何でも食べようとする生き物だ。当然、ビニールだって食べようとする。きっと、オサガメだって同じようなものなのだろう。
それを消化器官内に詰まらせるなどして、死ぬカメはかなりの数に上るという。

一方、我々の生活の中で目に触れ、手にするビニールの数も膨大だ。
例えば、コンビニでおにぎりを買って、コンビニの前に止めてあるクルマまで持ち運ぶのにビニール袋は必要?
そのおにぎりだってビニールでくるまれているし。

それらのビニールを使うなとはオレには言えないけれど、もし、そうしたビニール類を使った時は、絶対に飛んでいかないゴミ箱などにしっかり捨てるように心掛けて欲しい。
海の中を漂うビニールやプラスティックのゴミはおびただしい数になるそうで、水深5000mにもそうしたゴミが沈んでいるのだそうだ。
最悪なことにそれらは腐らず、分解もされず、生き物を殺す原因にもなる。まぁ、そこはビニールを始めとする樹脂、プラスティック素材の美点でもあるんだけど。

このブログを見てくれている人は、少なからず生き物が好きな人だと思うのだけど、自分が使ったものでなくても、風に舞っていたり、海のそばに落ちてるビニールは拾って、絶対に風などで飛ばされない場所でちゃんと処分するようにして欲しい。
そうすることで、死ななくていいウミガメや海鳥、海獣類を死なせずに済むことにつながるはずだから。
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コメント 4

ずぅ

そういえば、
品川水族館の東京湾水槽で
コンビニのビニール袋を、わざと展示していましたね・・・
海をきれいにすることは、とても大切ですね(^^)/

ウミガメ、ガンバレ~♪
by ずぅ (2011-07-27 00:39) 

pomu.

なるほど
自分ではゴミ箱に入れたつもりでも、風で飛んでいったりしてしまうことはありえますもんね
これからは「飛ばない注意」も払いたいと思います^^

4枚めの画像のオケの中には、仔ガメたちが入っているんですね
大きくなぁれ 大きくなぁれ
海にいるコたちも、水族館の中にいるコたちも
できるだけヒトによるストレスの少ない状態で過ごしてもらいたいです

by pomu. (2011-07-27 13:37) 

ミストラル

>ずぅさん

水槽内でゴミやビニールを展示している水族館は多いですよね。
それを見た人たちが、何か考えるきっかけになるといいですね。
ゴミだらけの海を見ると、片付けなくちゃ!! と思うものの、
積極的にそういう活動に参加したりはしていなくて、ちょっと反省です。

ウミガメたちには、絶滅しないよう頑張って欲しいですね。
by ミストラル (2011-07-27 14:12) 

ミストラル

>pomuさん

ビニールは簡単に飛んでいってしまうのが大きな問題ですね。
風が強い日には、ウチの周りにも沢山飛ばされてきます。

沢山並んだオケの中には、手のひらサイズから、オケいっぱいになったものまで、各サイズ揃っていて、生産工場といった感じでした。
数百匹いるそうです。

ここで育って海に放たれたものが、アメリカで見つかったりもしてるそうですよ。
by ミストラル (2011-07-27 14:17) 

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