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沖縄美ら海水族館 危険ザメの話 [サメ]

もう2ヶ月も前の話になるんだけど、今年も沖縄に行ってきた。
目的は例によって、“出産の立ち会い”だったんだけど、結果から言えば、今年もダメだった。3年連続の無駄足。過去最低の出費で行けてるとは言え、それでも数万円はかかっているワケで、それを思うと流石にイヤになってくる。
目的を達せなかったという落胆を差し引けば、沖縄美ら海水族館はやはりスゴイ水族館だ。
大水槽の圧倒的水量もさることながら、それ以上に“ここにしかない”が沢山あるからだ。
そんな美ら海水族館でしか見られないもののひとつが、危険ザメの海という大水槽の隣にある水槽にいるイタチザメだ。
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以前は海遊館や、油壺マリンパークにもいたが、今はここだけ。
昨年までは3mくらいある大きな個体が1匹いただけだったのだけど、今年はそれに代わって、1m前後の小さな個体が3匹になっていた。
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以前いた大きな個体は死んでしまったらしい。
「凶悪」なんて枕詞で紹介されることの多い種類だが、その飼育はきわめて困難らしく、それ故に水族館で見掛けることはほとんどない。
肌も弱いらしく、以前いた個体は壁にこすったヒレの先などに瘤ができてしまっていたが、同じ環境(水槽)で飼育しているオオメジロザメは、35年生きているばかりか、同じように擦っても瘤はほとんどできないらしい。
どちらの種類も人にとって危険とされている種類だが、同じような危険ザメでも飼ってみると両者の印象はずいぶん異なるようだ。

水槽を泳ぐ姿には、凶悪な人食いザメという印象は欠片もない。
それどころか、ほとんど餌を食べないので心配になってしまうくらいだ。
美ら海水族館のサメ水槽では、毎日、ぶつ切りにされた魚が投入される。
色めきだったサメたちが歯を剥き出しにして切り身に… とはならず、目の前に落ちてきても無視。餌に飛びつくのはシノノメサカタザメと、昨年はいなかったオグロオトメエイだけ。
大量の切り身が投入されるので、2匹のエイが思い切り食べても水槽の底にはまだまだたっぷり転がっている。しかし、サメたちは見向きもしない。
スタッフ氏に聞いてみると、いつもこんなものなのだそうだ。
サメは食いだめをするそうで、気が向いた時に気が向いた量を食べると、しばらくは何も食べないらしい。だが、いつ気が向くか分からないので、給餌は毎日行われるとか。
まったくがっつき感を見せないサメたちの中で、唯一、イタチザメだけが餌を食べるところを見せてくれた。それも2日連続で。
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他のサメたちがまったく口にしないからそう見えたのか、比較的よく食べていたように見えた。まだ小さい分、成長期なのだろうか!?

イタチザメが餌を食べているのを見たと、話を聞いたスタッフ氏に言ったら、「それはラッキーですよ!!」とのこと。
美ら海水族館に行って、危険ザメの水槽でサメが餌を食べているのを目撃できたら、ラッキーなのだそうですよ。

サメはクセ(臭い)の強いものが好みなようで、ウツボだと食べることが多いらしい。
何年か前、水槽にウツボの切り身が投入されてるのを見て、ウツボなんてあげるんだ!! と驚いた記憶があるが、サメたちにはかなりご馳走なのだそうだ。
あまり手に入らないので、ありつく機会は少ないらしいが、TVの撮影などで捕食シーンがどうしても必要な場合は、ウツボが使われることが多いとか。
そのウツボ以上に、サメたちの食欲を刺激するものがもうひとつある。
それはサメ。しかも切り身ではなく、水槽内で産まれた仔。
産み落とされたサメは、待機したスタッフによって掬い出されるが、産まれたばかりとはいえ、相手は素早く泳げるサメである。あの広い水槽で逃げまどう小さなサメを、網で掬うのはかなり困難。そうしている内に、大きなサメに食べられてしまうらしい。
数匹から十数匹生まれてくる仔サメを、すべて掬い出すことはできないそうで、必ず何匹かは食べられてしまうのだとか。
どうやら、生まれたてのサメは、サメにとっては何よりも魅力的な餌となるようだ。

水槽生まれのサメと言えば、何年か前、予備水槽で泳いでいた水槽生まれのオオメジロザメが水槽デビューを果たしていた。
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死んでしまったのか、母親個体はいなくなっていたが、父親個体は相変わらず健在。
オオメジロザメの寿命は20~25年ほどと推定されているにも関わらず、35年も飼われているもの。
その個体も飼育年数から想像するほど、老成した感じもしないし、まだまだ綺麗なのだけど、若い個体の綺麗さはやはりその上を行く。
まだ小さくて1m程度の大きさなのだけど、それより小さい頃を見ているので、大きくなったねぇ、みたいな気分になる。
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4年前の写真。この時は産まれて日が浅い頃。
この若いオオメジロの成長も、この先、美ら海水族館に行った時の楽しみになった。

余談ながら、今回、このブログで書いた話のほとんどは、解説員の人に聞いたもの。
美ら海水族館には飼育スタッフとは別に、解説員というお客への解説をメインの業務にしているスタッフがいる。ちなみに、どちらも背中に白地で“STUFF”と書かれているが、水色のシャツを着ているのが解説員の人だ。

この解説員の人がスゴイのだ。
余所の水族館にも、この解説員に近い役割の人がいる園館もあるが、そういう人に質問を投げかけても、満足な答えが得られないことが多く、話を聞く場合は、専ら飼育スタッフ氏にお願いしてた。
しかし、美ら海水族館は飼育スタッフ氏が表に出てくることが少なく、話を聞けるチャンスが少ない。そこで仕方なく、その解説員の人に聞いてみると、想像した以上にちゃんとした答えが返ってきた。
解説員の人は、若い女性であることが多いので、魚のことなんか聞いても知らないだろうなぁ、なんて思っていたんだけど、とんでもなかった。
その仕事についても聞いてみたんだけど、美ら海水族館にいる魚や生き物については、どんな質問をされても答えられるように努力しています、とのこと。
水槽前解説や給餌解説なども行っているが、そうでない時間もフロアにいることが多いので、聞いてみたことは是非、聞いてみるといい。
必ずや、満足できる答えを返してくれるはずだ。
スタッフ氏の能力の高さにも驚かされた、今回の美ら海遠征でした。
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