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海獣トレーニングの話 [雑談]

水族館に行って、そこにいる魚や海獣を見ているだけでも、分かることは結構ある。
でも同時に、見ているだけでは分からないことも膨大にある。
そこで暮らす生き物のごく一部を見ているだけに過ぎないのだから、ね。

知らないことを知りたい。

オレが水族館に行く理由のひとつ。
だから、そんな知らない何かを知る機会となる、飼育員氏やトレーナー氏に話を聞かせてもらうのが好きだ。
動物のトレーニング自体への興味ももちろんだが、それによって“こんなことができるようになるのか!!”という驚きや、トレーナーを介すことで、その動物の知らない一面というか、能力が垣間見えるようで、それまでよりも理解が深まるような気がするからだ。
また、それを可能にしてしまうトレーナーの技術や、根気? など、本当にスゴイとしか思えないことが多く、自分では絶対にできないことでもあるだけに、聞かせてもらっていて本当に楽しい。

だから、気になったことや疑問に感じたことは、日々、飼育やトレーニングで生き物たちと接しているトレーナー氏や、飼育員氏に聞いて教えてもらったりるのだけど、仕事の邪魔をするのも申し訳ないので(結構しちゃってるけど…汗)、例えばイベントや講演などで、そんな話が聞ける機会を常々期待しているのだけれど…… 12月の初め、そんな機会に恵まれた。

東京、世田谷のかなざわ珈琲で開催された「ひれあし珈琲部」がそれ。
話し手はすみだ水族館の飼育チーム長、芦刈治将さん。
このイベント、実は3回目。1回目から行きたいと思いつつも、どうしても避けられない、それも水族館系の案件と重なり、3回目にしてようやく行くことができたので、期待して出掛けたのだけど、大きな収穫を得て帰ることができた。

芦刈さんはこれまで、数多くの海獣のトレーニングを手掛けてきた人で、日本の鰭脚業界? では、恐らく、知らない人がいないレベルな存在。
そんな氏の話は、やはりものすごく興味深いのだけど、中でも、種類による違い(傾向)の説明は、オレにはものすごく“刺さる”内容だった。

例えば、鰭脚類によるショーというと、圧倒的にカリフォルニアアシカが主役であることが多いのは、落ち着きがあって、トレーナーとの繋がりが強く、ビビリではないから。一方、最近増えつつあるミナミアメリカオットセイを、ショー、とりわけ知らない人(観客)の前に連れて出ることは、実はすごく大変なことなのだそうだ。
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と言うのも、オットセイはトレーナーとの繋がりはアシカほど強くなく、でも気性はアシカよりも荒く、それでいてビビリなのだとか。
もちろん、個体の性格によって差はあるものの、傾向としてはそんな感じだそうで、しかも、体が小さいので餌によるコントロールも簡単ではないことがある…… 
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話に聞くだけでもややこしいそんな動物を、しかも感情や、場合によっては危険性もあるものをトレーニングしてショーをしたり、人前に出したりしてしまうトレーナーって、やっぱり凄い!! 
一方、動物たちもトレーナーのことをよく見ているそうで、トレーナーの気持ちや精神状態などがショーの出来に影響することも少なくないのだとか。
動物たちにもトレーナーの影響が出るというのか、似てくるらしい。トレーニングされた動物と、それをトレーニングしたトレーナーの両方を知っている人が見れば、誰がトレーニングしたかが分かるのだとか。

こういうエピソードのひとつひとつがどれも知らないことばかりで、実に興味深く、楽しいひとときだったのだけど、結果的にもっともオレを驚嘆させたのは話の中に度々登場したセイウチだった。
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あの能力の高さは何なんだろうか?
人に馴れやすいだけでなく、その意志を察する能力? 人が動物に伝えたい(やって欲しい)ことを、理解させて、それをしてもらうようになるまでに掛かる時間は、イルカよりも短いんじゃないだろうか?
実際、たった3つの餌で完成してしまった技もあるのだとか。
聞けば聞くほど、セイウチという動物に興味が沸くし、その能力の高さの訳を知りたいと思わされる。
他の水族館? 野生? 等々、興味は尽きず、次々と疑問が沸き上がってくる。

他にも芦刈さんには、現在関わっているペンギンについてもちょっと話を聞いたりして、次の興味の種を山のようにもらうことができた。
オレには何よりのお土産、収穫だ。
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水族館(動物園)という人の世界にやってきてくれた動物がいたお陰で、それを見て、知る機会が得られた。
そんな貴重なチャンスに恵まれたのだから、もっと“きちんと知る”ことをしなければ、そこにいる動物たちに申し訳ない……
トレーナーはそんな動物と人の間にいて、人が動物を知るための扉、みたいな存在なのかも、と、芦刈さん(動物トレーナー)の話を聞いていて、そんな風に思った。
タグ:水族館
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