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アルプスあづみの公園(長野) [水族館レポート]

昨年、夏休み時期が過ぎ去ってしばらく経った頃だっただろうか。
一緒にイベントをやった水族館ブロガー、かめきちかめぞうさんが長野の“アルプスあづみの公園”に行ったらしく、Twitterで実況がなされていた。

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アルプスあづみの公園は、同じく水族館ブロガー、めnちのイチオシ施設として、イベントの打ち合わせ時にも度々話題に上っていたし、中村元さんの水族館ガイドにも登場していた施設でもあった。

しかし、展示種類数の不足と、水族館と名乗っていないことを理由に、水族館として認定されなかったのだけど、かめきちさんから「ミニ水族館」という案内看板も出ていたと、証拠写真付きで現地からのリポートが。
その瞬間、アルプスあづみの公園は基準を満たした“水族館”のリストに加わるこにととなり、オレにとっては行かなきゃならない場所がひとつ増えたということ。

昨年の秋は暖かい日が多かったけれど、アルプスあづみの公園があるのは寒いイメージのある長野県。
しかも、“アルプス”なんて、いかにも寒そうな名詞が施設名にも付いていたりする。
早く行かなければ雪が降って行けなくなるかも… と、かめきちさんから遅れること1ヵ月ほど後、安曇野方面へと向かう特急あづさへと乗り込んだ。

目的のアルプスあづみの公園は2つに分かれていて、水族館施設があるのは堀金・穂高地区という、市街を背にして右側にある方だ(ものすごくざっくりとした説明だけど)。

目的の施設に入館すると、正面に大きな風景画が飾られている…… のではなく、これがこの施設最大の水槽。
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奥にそびえる山、森の緑、そしてキリっとした透明感のある水…… どんな精緻な風景画だってこの水槽には敵わないのでは、そう思えるほど、綺麗でいつまでも眺めていたくなるような水景だ。
水槽の背景にジオラマ的な自然景観を作って見せている水槽は他の施設にもある。でも、ここほどその規模が大きく、ダイナミックな水槽は他にはない。
だって、ここの水槽の背景にあるのは擬岩や植栽じゃなくて、山や森、なのだからね。

水槽の中を泳いでいるのは、長野県の水産試験場が開発した信州サーモンなる作出魚とニジマスなど。
長野が誇る信州サーモンがここならでは、だろうか。
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水槽周辺にはボランティア? 案内係? のオジサンがいて、“何これー!?”とか“何の魚? マス?”とか、水槽周辺で声を上げると、近寄ってきて解説してくれる。
お客が来る度、解説のオジサンが登場していたのに、オレにはまったく近寄ってきてくれなかった。
声をあげなかったから? まぁ、別に解説なくても困りはしなかったけれど……

綺麗なエントランスホールの水槽に満足して危うく帰りそうになったが、件のミニ水族館は通路を通った先にある“理科教室”にある。
理科教室の名前の通り、この建物は学校をイメージした作りになっているようで、他の教室でも様々な体験学習? ができるようになっているらしい。
理科教室入り口には“ミニ水族館”と書かれた立て看板が置かれていたが、入ってみるとなかなかの、と言うか想像以上に水族館だった。

エントランス水槽と同様、周辺の野山を借景にしたとてもきれいな水槽が並んでいる。
中を泳ぐのは、イワナやヤマメなど、こうした水槽でよく見掛ける面々で、珍しい何かがいたりする訳ではないのだけど、水槽そのものの綺麗さが素晴らしく、その前でじっくり眺めたくなるのはエントランス水槽と同じ。
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オレが行った時は、葉っぱが色付き始めるくらいの中途半端な時期だったけれど、夏場なら青々とした緑と涼し気な水色の対比、とか、紅葉と水色のコントラストとか、季節ごとに違った美しさが楽しめるのではないだろうか?
そんな季節ごとの変貌を楽しむにはちょっと遠いことが残念なところか。

背景までしっかり作りこまれた大きめな水槽以外にも、小さな展示水槽と、金魚が展示された置き水槽がいくつか。
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季節によっては、公園内で見られる昆虫なども展示されているらしく、オレが行った10月末は、まだぎりぎり、そんな昆虫の展示が行われていた。
水の中の生き物に昆虫。まさに生き物好きの少年少女の心をガッチリ掴むラインナップだ。

海のない長野県は水族館の空白エリアだったはずだが、展示は長野らしさを感じられるし、何より水槽がとても綺麗。
基準こそ満たしていても、中には際どいレベルの施設もある。
そういう次元でないことだけは確か。
わざわざ行っても損はないと思う。
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アクアテラス錦ケ丘(宮城) [水族館レポート]

初めて行く水族館を思い切り楽しむためのコツは、期待値を思い切り下げておくこと。

これは水族館に限ったことではないけれど……

仙台の2つめの水族館、アクアテラス錦ケ丘に行って、あらためてそう実感した(笑)


宮城、あるいは仙台の水族館と言えば、2015年にオープンした仙台うみの杜水族館だと思うのだけど、そのオープンの約2週間後、真向からケンカを売るが如く、仙台市内にもうひとつ、新しい水族館、アクアテラス錦ケ丘がオープンした。

オープン以降、ネットに上がった画像などを見た限り、アクアテラスはアートアクアリウムみたいな展示が中心?
マリンピア松島水族館の後を継いだような王道水族館とも言うべきうみの杜水族館とはずいぶん雰囲気が違いそうな感じ。
オープン時期だけでなく、展示内容も挑戦的、そんな印象を受けた。

新しい水族館だから、当然、気にはなる。
しかし、足を運ぶことはなかった。正直に告白しよう。行きたくなかったからだ。
アートアクアリウム系の水槽が好きでないオレには、行く気が起きない施設に思えたから。
しかしながら、アクアテラス錦ケ丘も水族館としての基準を満たしている。つまり、オレにとっては“行かなきゃいけない場所”。

気は向かないけれど仕方がない…… 
オープンから3年以上が経過した2018年10月、水族館のある錦ケ丘ヒルサイドモール行きのバスに乗った。

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仙台の中心街から30分弱。郊外のショッピングモール、ヒルサイドモールに着いた。
午前中の早い時間だったからか、ショッピングモールも開いている店も少なく、ひっそり。
案内看板を頼りに、水族館のある2Fへ。
その入り口もちょっと分かりにくく、大丈夫か、ここ!? と、若干の不安感。

入館料を支払い、入館すると、ガラ(ドクターフィッシュ)が泳ぐ大きなタッチプールに出迎えられた。
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プールの中央付近は水草や観葉植物が生い茂り、プールに対してサイズの小さなガラが人影に逃げ去る様子が、何だか自然の小川を覗き込んでるようで、悪くないじゃない!! と(笑)

その先の自動ドアを抜けたところが、本格的な水族館フロア。
目の前にこの水族館最大の水槽がそびえ、ピラルクーなどの大型魚が泳いでいる。
中を泳ぐ個体はどれも、あまり大きくはないものの、魚の数やサイズに対して水槽の広さに余裕があり、水槽の照明が暗いことを除けばこれまた悪くない。
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さらに進むと、魚の水槽と爬虫類のケージが並んでいたが、アートアクアリウム的な路線は止めたの? と思うくらい、どれもいい意味で“普通”。
しかも、水槽も爬虫類ケージもしっかりメンテナンスが行き届いていて綺麗。
当然、中の生き物もそれに見合うような状態。
きちんと飼えば、結果は付いてくる。まさにそんな印象で、先入観によるイメージが最悪だったせいか、この辺りでオレのイメージは暴風が晴天に変わるくらいの感じですっかり好転。“いいじゃん、ここ!!”と、なっていた(笑)
平日の午前中ということもあったのだろう。オレ以外のお客は少なく、お陰でじっくり展示を眺め、写真が撮れたこともプラスの印象として働いた。

順路をさらに進むと、館内の雰囲気は一変。
アートアクアリム系の水槽が並んだ真っ暗なフロアへと変わった。
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ネットで見たやつはこれか!! と思いつつ、それらの水槽を見ていくと、これまたしっかりメンテナンスが行き届いていて、中の魚の状態も悪くない。
変な色の照明で照らされた水槽の魚も、状態は悪くなく、やはりちゃんと飼われている。
中の魚の状態がいいのなら、アートアクアリウム系水槽だろうが言うことはない。
好きではないけど、それは好みの問題であってどうでもいいことだからだ。
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ひと通り見終えた後、思った以上に楽しんでいる自分に気が付いた。
考えていた以上に、ずっといい(普通の)水族館だったからだ。
行く前に抱いていたイメージが最悪だったから、それが余計にプラスに作用した面もあると思うけれど……

“いいもの見た~!!”という満足感とともに帰路に就いたものの、冷静になった今、あらためて振り返ってみると、そんなに素晴らしい水族館だったかなぁ? みたいな気もする。
驚くような珍しいものがいた訳でもないし。

でも、水槽も爬虫類ケージも手入れが行き届いていてとても綺麗で、生き物もちゃんと飼われているのは間違いない。
入館料が必要な施設としての基本的なことだけど、こうした観賞魚店で手に入るような魚を展示した施設では、それすらもできていないところもあったから、そういう意味でのガッカリ感を味わされる心配はない。

頻繁に行きたくなるような施設ではないかも知れないけれど、悪くはないです!!
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小笠原水産センター 小さな水族館(東京) [水族館レポート]

片道24時間の航海を経て辿り着いた水族館、小笠原水産センター 小さな水族館。
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おがさわら丸が着く二見港から近く、歩いて5分くらい。竹芝桟橋から直行すれば、24時間5分で到着できる!!
父島を訪れる人は二見港のすぐ近くにある街、大村を拠点にする人が多いと思うのだけど、大村からだと10分くらいだろうか。

水産センターの名称の通り、養殖種苗の開発、生産、また周辺の漁業有用種の調査、研究などを目的とした都の施設であり、敷地内にある「小さな水族館」はその一部。
でも、小笠原では観光施設のひとつにもなっており、また、地元の人が子供を連れて遊びに行く場所にもなっているようだ。

比較的広い敷地に、水族館棟以外にもサメを展示したコンクリートの池、ここの名物? 
“アカバ(アカハタ)の歯みがき”が楽しめる池などが点在している。
水族館は“小さな”と名乗っているように、決して規模の大きな施設ではないけれど、それでも総水量は100t超と、そこまで小さい訳でもない。
動かせない水槽だけでも10本あり、展示種類数も軽く50種超。認定条件をしっかり満たしていた。
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一般的な水族館よりも、生産開発や調査、研究などを主目的とした施設だからなのか、水槽はどれもシンプルで、ほとんどの水槽には砂利や装飾もなく、照明もやや暗め。
少々素っ気なく思えたりもするが、魚を見るにはとても見やすい。水中世界に浸りたい人には物足りないか?
展示されているのは、小笠原周辺の魚たち。水産センターだけに、水産有用種がやや多めな印象。とりわけ、ツチホゼリはあちこちの水槽や池にかなり立派な個体が入っており、アカハタとともに、この水族館では重要な存在であることが分かる。
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目の前の海から採水されているだろう良好な水質のお陰なのだろう。魚たちは状態もよく、どれも綺麗。
色鮮やかなチョウチョウウオなどもいるし、わずかながら小笠原の淡水生物も展示されている。他の水族館ではあまり見掛けないような魚もいたりして、なかなか楽しい。

館内の観覧通路には椅子も置かれているが、水槽の上部が開いた作りになっているので、館内の湿度は高めで、床や椅子はややしっとりしており、ちょっと座りづらい(笑) それ以前に通路はあまり広くないから、そこに座ってじっくりすると、ちょっと邪魔かも知れない。

小笠原に行く観光客の多くは、昼間は海や山の散策ツアーに参加する人が多いようで、水族館に足を運ぶとしても、夕方になってしまう、という人もいるだろう。
だが、一部の水槽、特にここで一番大きな水槽は外光の影響を受けるようで、夕方になると水槽内が暗くなってしまい、見にくくなる。
だから、魚をしっかり見たい人には明るい時間の訪問がオススメだが、明るい時間帯、特に天気がいい日の日中は、屋外プールのアカハタが隠れていてあまり遊んでくれない。

でも、夕方には夕方で、不思議な楽しさがあった。
働いている人の趣味なのか、館内ではテクノ音楽みたいなのが流れていて、閉館間際に行った時にはそれがかなりの音量で流れていた。
ここで何故この音楽? 最初は変な音楽が掛かってるなぁ!? と思っていたのに、しばらくその場にいると、その不思議さに笑えてくる。
薄暗い館内に大音量で流れるテクノ音楽。それに合わせるかのようにウツボたちが水槽内をギュンギュン泳ぎ回り、それを眺めていると何だかおかしくなってくるようで……
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何だか書いてることヤバいな…(汗)
これもまぁ、ここならではの楽しさ? ってことで。

まともな楽しみ方ももうひとつ。
水産センター名物? アカバの歯みがきについて。
池に歯ブラシを入れると、アカバ(アカハタ)が口を開けて寄ってきて、それをゴシゴシしてやる、みたいなある種のふれあい体験。
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でも、実際は歯磨きではなかった。正確にはマッサージ?
プール脇に置かれた歯ブラシを持って池に近づくと、すぐにアカハタが近寄ってくる。
口をあーんとするから、そこに歯ブラシを入れて動かしてみると、やめろっ!! と言わんばかりに顔を振り、口から歯ブラシを追い出そうとする。
たまたまその個体だけかと思ったら、口を開けて近寄ってきたほぼすべての個体が口に歯ブラシを入れられることを嫌がった。

歯磨きじゃないじゃーん!! と思ったが、当のアカハタたちはそこからいなくはならない。
そこで、歯ブラシで頭を撫でてみた。
するとどうだ、ヒレを広げたままおとなしくなる。うっとりするように歯ブラシに身を預け、そのまま撫で続けると、体色を変化させ、池の底に横たわってしまった。
そんな様子を見てなのか、はたまた、人には聞こえない歓喜の声をあげているのか、他の個体も続々と寄ってくる。

動画


どうやら、アカハタのマッサージ師として認められたらしい(笑)
ただ、両手に歯ブラシを持っても、対応できるのは3~4匹が限界。しかも、やり始めると入れ代わり立ち代わり、永遠にやってなくちゃいけないような感じになってくるので、そこはまぁ適当に。
なお、マッサージは歯ブラシのブラシ部分より、反対側の方が好みのようだ。
もはや、歯磨きどころか、歯ブラシである必要もないような……

いつものこととは言え、水族館のためにわざわざ小笠原まで行ったので、3日間、毎日足を運んだのだけど、ありがたいことに入館料は無料。

無料水族館としての満足度はベスト3に入る、と言っていいと思う。
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尖閣湾あげしま水族館(新潟) [水族館レポート]

佐渡にそんな施設がある、ということは知っていた。

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でも、行くつもりはなかった。
行ったことがあるという人の話を聞く限り、わざわざ行かなくちゃいけないような施設とは思えなかったから。
しかし、どうやら水族館の認定基準を満たしているらしく、今年3月に開催させてもらったイベントで、認定施設となってしまった。
認定施設となった以上は行かなきゃならない。認定水族館とか言い出しちゃった側としては、ね(汗)

だが、それがあるのは佐渡島である。
これまで行ったことはなく、行こうと考えたこともなかったため、どんな島なのか、そもそもどうやって行くのか、何も知らない。
それもあって、究極級の訪問難易度、という認識だった。

6月、新潟に行く用事ができた。
上越にうみがたりがオープンしたからだが、せっかく新潟に行くのだからと、佐渡島へも行くことに決めた。
そこで、ざっくり調べてみると、島に渡る船(ジェットフォイル)は、往復で1万円以上も掛かるという!!
これまで聞いていた評判も相まって、ますます行く気が失せるような気分だった。

覚悟を決めて“難敵”に挑んではみたものの、実際に行ってみると思っていたほど遠くなかった、というか、考えていたよりずっと近くて、簡単に行けることが分かった。
感覚的には、むろとや志布志よりはずっと簡単に行けたような気がする。
新潟港へは新潟駅から路線バスで約15分。そこからジェットフォイルで約1時間で佐渡の両津港に着く。両津港からは約35㎞ほどなので、クルマなら50分もあれば到着できる。
レンタカー店も港の前に並んでいるので、スムーズな移動が可能。
東京からなら、その気になれば日帰りもできるのではないだろうか?
オレは直江津から新潟市へ移動して、新潟港から佐渡へと渡ったが、うみがたりのある直江津からも、高速フェリーが出ている。
今にして思えば、その高速フェリーとやらにも乗ってみたかったような……

ジェットフォイルに乗ったのが初めてで、そのあまりに快適な船旅はかなり楽しかったのだけど、目的は水族館である!!
水族館があるのは揚島遊園という海に面した崖の上みたいな場所にある観光施設。
お土産や簡単な食事もできて、景色や遊覧船に加えて、水族館もありますよ、みたいな位置づけ。
オレが行った日は、とても天気がよく、初夏という季節もあってか、とりわけ佐渡の景色と、綺麗な日本海が楽しめたが、景色を楽しみに佐渡まで来た訳じゃない!!
見た目からして古めかしい水族館に入館してみると…… 「あっ、昔の水族館だ」と思った。
昔と言っても、10年や20年くらいの話ではなく、もっと前の水族館のこと。
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薄暗い館内の壁面に沿って並ぶ水槽。館内中央には小さいけれど回遊水槽。その周りには、三和土(たたき)池が並び、活き魚販売よろしく魚が泳いでいる。
その暗さ、回遊水槽のサイズ感、そして昔の水族館によくあった三和土池での展示。
さらに、擬岩などのデコレーションがほとんどなく、青い壁に囲まれた素っ気ない水槽も、昔を思い起こさせる。
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オレの水族館デビューは、今から41年前の須磨水族館だったのだけど、少々大袈裟に言えば、その当時にタイムスリップしたかのようで、何とも懐かしい気分になった。
その頃の水族館の記憶がある人なら、オレと同じような懐かしさを憶えるのかも知れない。
ただし、若い人たちからすれば、古めかしいだけ、かも知れないけれど。
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規模の小ささも昔の水族館らしいところ。
館内中央の小ぶりな回遊水槽と三和土池、コの字型に壁に沿って並ぶ水槽がすべて。
かなりじっくり見て回っても、1時間もあれば十分見終えてしまうほどの規模感だ。
水槽の中を泳ぐのは、目の前の尖閣湾で見られるものが中心なので、驚くようなものはいないのだけど、通年を通して展示されている生きたイカはこの水族館の目玉だ。
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イカは時期によって獲れる種類が異なるため、時期によってヤリイカやアオリイカなど種類が変わるらしく、オレが行った時にはスルメイカが展示されていた。

例によって? オレはこの水族館に行くためだけに佐渡に渡り、他の用はなかったのだけど、この施設があったお陰で、未知の佐渡島に行く機会を得たし、水族館の全国制覇にまた一歩、近づくことができた。

小規模だが、静かにじっくり見学できるし、昔の水族館はこんな感じだったのか、と、日本の水族館の歴史を垣間見られるような気分にもなれる。
水族館巡ラー的には、マリンピア日本海やうみがたりとハシゴも(1日では無理だけど)できる、

などが、あげしま水族館に行く理由、になるだろうか。
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志布志湾大黒イルカランド(宮崎) [水族館レポート]

以前、飛行機に乗った時のこと。
退屈しのぎに機内誌をパラパラとめくっていると「志布志湾大黒イルカランド」なる施設が載っているのが目に入った。
航空会社に関わらず機内誌はヤバい。不意に見知らぬ施設を発見してしまうことがあるからだ。

その時は、よくあるイルカおさわり施設なのだろうと、気にも留めなかったのだけど、その後、行ったという人に何名か遭遇。その印象が概ね好評なのだ。
しかも、その内のひとりは某水族館の関係者。「全然期待しないで行ったのに、思ったよりよくてビックリした。行ってみた方がいいですよ」と、かなりの高評価。
どうやら、オレが思っていたような施設ではないようで、これは行ってみるしかない!! となったまではよかったものの、例によって? アクセス難易度が高い。

施設があるのは鹿児島と宮崎の県境みたいな場所。施設名こそ志布志湾だが、施設があるのは宮崎県。
鹿児島空港からレンタカーで向かったのだけど、空港からはほとんど高速なので道順は比較的簡単だった。しかし、時間は1時間半くらいは掛かってしまうのだけど。
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施設はイルカがいる有料ゾーンと、海産物などのお土産や食事ができる道の駅のような無料ゾーンがあって、目的のイルカランドは無料ゾーンの奥にある入り口から入館する。
余談ながらこの無料ゾーン、お土産だけでなく、海産物などかなりいろいろなものが売られていて、同行者によると、かなり魅力的なラインナップだったらしい。

施設は海沿いの崖に面した場所にあって、左右に細長いつくり。
入り口を背中に、左手側にはまずペンギンがいて、その先にポニーやウサギなど小動物がいる小動物園的スペース。
中央にイルカショープールがあり、そのさらに右手側にはウミガメやタッチプール、釣り堀、ショーに出ていないイルカのプールなど。
イルカランドという施設名に反して、かなり内容盛り沢山。規模はそれほど大きくなかったけれど、あれやこれやひと通り見て回ると、誰でも半日は十分に楽しめる。
確かにこれは侮ってたかも知れない。

主役のイルカは、イルカスタジアムにバンドウイルカとカマイルカが6頭、きちんと確認できなかったが屋外のイルカプールにも同じくらいの数がいるようだ。
屋外にいるものは、技の練習中のようで、そのトレーニングの様子が何度か見られたが、ふれあい体験などにも参加しているらしい。
ショープールにいるものも含め、餌やりとか記念撮影など、ふれあい系の有料プログラムもいろいろ設定されていて、イルカランドの名前に抱く期待を裏切らない!! といった感じ。
ショーだってバカにできない内容だった。
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ショースタジアムにいる6頭すべてが登場するのだけど、よく見るボールタッチとか各種ジャンプ系の技を見せてくれるだけでなく、某水族館のイルカの看板的な超高度な種目も練習中だそうで、オレが行った時のショーでもその時点でできるところまでが披露された。
オレが行ってから、既に半年近くが経過しているから、今頃、さらに完成に近づいてる? かも知れない。
イルカショーで披露される定番技のひとつに、テールウォークがあるけれど、その主戦力はカマイルカ。もちろんここでもカマイルカによって披露されるが、バンドウイルカのテールウォークにもちょっと驚かされた。
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バンドウイルカが見せてくれるテールウォークにしては、高さが高いのだ。
トレーナー氏によると、高さにはこだわってます!! とのことだったが、ここのショーの注目ポイントのひとつだと思う。

ショーの内容とはまったく関係ないのだけど、写真の撮りづらさには泣かされた。
スタジアムの観客席は海に向かって座るような配置になっているのだけど、スタジアムには屋根があるので当然、海側の方がずっと明るい。
つまり、写真がすべて逆光のようになってしまい、ジャンプするイルカがすべて、シルエットみたいになってしまうのだ。
ショーで活躍するイルカたちをカッコよく写真に収めることは、相当困難なのが残念なところだ。

イルカスタジアムの下の階は、イルカショープールを横(下)から見られる窓が付いている他、小さな水族館もあった。
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飼育スタッフ氏が採集してきた魚が展示されているそうで、水槽も展示種類数も多くはないものの、水族館らしい雰囲気。
そこから外へ出ると、竜宮の館と名付けられたプールにウミガメが沢山。
しかも、驚くほど大きな個体がいたりする。
それに与える餌も売られていて、可愛らしいサイズの個体が泳ぐ小さめプールもあるけれど、ここはあえて巨大ウミガメに挑戦したい。
足元に迫る巨大ウミガメにトングごと食われるんじゃないか、みたいなドキドキ感のある餌やりが楽しめる。

そんなドキドキ感はタッチプールでも味わえた。
ここのタッチプールは大きく、様々なものが入っている。
定番のヒトデやアメフラシなどが入った区画もあるが、餌やりや針なしの釣り竿で釣りごっこができる、タイやメジナなどが沢山入った区画、さらには、「ここ、ホントにタッチプール?」と思ってしまうような、大きなネコザメやオオセ、さらにはコバンザメにヒラメが入った区画まであった。
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コバンザメやヒラメ、オオセなどはいずれも、展示用としても十分なほどの立派な大きさがあり、しかもそれらは口に歯を持つ魚たちだ。
そこに手を突っ込むのには少々(かなりの)勇気が試される。実際、オレはこちらの方を向いたヒラメの口に怯み、手を突っ込むことはできなかった(笑)

行くまでは、規模もそれほど大きくなさそうだし…… なんて思っていたのだけど、いざ行ってみると、行く先々で意外な驚きに遭遇し、それが楽しいため、結構な時間が経っていたりした。
オレが行った日は、帰りの飛行機が欠航になるかもレベルの大雨だったのだけど、これがいい天気だったなら、もっとあれこれ楽しめたような気がするのが残念だったが、これからここへ行こうという人には、時間に余裕を持っていくことをオススメしておきます!!
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森の水族館(岐阜) [水族館レポート]

3月に開催させてもらったイベントで、水族館の認定条件や、対象になっていなかった水族館をあらためて調べた結果、追加で認定された施設がいくつかあった。
岐阜の森の水族館もそのひとつ。新たに追加認定された施設だった。

施設のことは、中村さんの水族館ガイドにも載っていたし、知ってはいた。
しかし、行くつもりはまったくなかった。
規模が小さく、見たいものもない。行った人の評判もあまり…… となると、わざわざ行く理由も見つからなかったからだ。

しかし、認定となってしまったからには、行かなきゃならない。
ついでに、行きたかったアクアトトに行く予定にはしたものの、何とも気が乗らない。
行った人に聞いた“鉄道模型のジオラマを見せられる”とか“説明係のバーサンの話を聞かなきゃいけない”とか、よく分からないルールが存在しているようで、なおさら気が重い。
しかし、意を決して、岐阜県北部、高山へとレンタカーを走らせた。

岐阜県内だから、という理由で、岐阜駅を起点に出発したのだけど、遠かった……
岐阜駅前からはほとんど高速のみ、みたいな行程だったにも関わらず、2時間少し掛かった。後であらためて地図を見てみると、岐阜というより長野寄りで、岐阜市からより松本から行った方が行きやすい? みたいな場所。
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レンタカーのナビに従って辿り着いた場所には、立派な古民家が。
目的の水族館は、この古民家に隣接している。
呼び鈴を押すと、お婆さんが出てきたので、水族館を見学したい旨を伝え、入館料を支払う。
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行ったのは4月の半ばで、岐阜市街は20℃を超えていたけれど、標高の高いこの辺りはまだまだ寒くて、10℃未満と寒い。
天気が良く、風もなく、目的の水族館はビニールハウスの中にあるので、幸い、凍えずに済んだ。
季節によっては、しっかり防寒対策が必要かも知れない。
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水族館はL字型に並んだ水槽と、小さな置き型水槽がいくつか。
全部で10あるかないか、認定基準ギリギリなライン。
水槽よりもその外側が明るいので、水槽内は見にくいところがあるものの、水槽内は山からの湧き水で満たされていて水はキリっとクリア。水流に揺らめくコケの緑がとても綺麗。
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一番大きな区画を泳ぐのは、イトウと大きなニジマス(多分、ドナルドソン)。
斜めになった水槽はイトウの区画から順に、イワナ、ヤマメ、ウグイなどへと展示魚が変わっていく。一番入り口側の区画にはチョウザメ(ベステル)もいた。
日本最小の水族館を謳っているだけあって、展示はほぼこれで終わり。
ビニールハウス内という環境のためか、水槽周辺に生えたコケや草が綺麗で、大袈裟に言えば、自然の川を覗き込んでるような感覚がちょっとだけあったとは言え、ここだけにしかいないようなものがいるでもなく、水族館だけだとホント、あっさり。
しっかりしっかり見学したとしても、30分もあれば十分だと思う。

見学を終え、帰ろうと入り口あたりまで戻ると、先ほどのお婆さんによる解説が始まった。
決まった説明口上があるらしく、イトウやチョウザメについての話を聞いた後、隣の部屋へ行って座るよう案内された。
そこで鉄道模型のジオラマを見学させられるのだ。
水族館→鉄道模型ジオラマ→古民家→古民家2階の絵画と、観覧順路が明確に決められていて、正直、水族館以外は用がないので帰りたかったのだけど、そうはさせない!! と言わんばかりの勢いで、少々威圧的にさえ感じるほどにお婆さんの案内が続く。
仕方なく、ひと通りの見学を終え、また入口へと戻ると、湧き水で淹れたというコーヒーが振る舞われた。
そこに再び案内のお婆さん。先ほどまでの威圧感が消え、柔和な表情に。
コーヒーをいただきつつ、少し話を聞いたりしたのだけど、何を話したかは覚えていないものの、解説よりこの時間の方がよほど楽しく、印象が良かったことだけは覚えている。

帰りがけ、古民家の玄関横の厩で飼われた馬を見せてくれたのだけど、この馬がお婆さんの指示でお手? をしたり、いくつか簡単な芸? を披露してくれた。
馬も言葉による指示だけでちゃんとこちらの意図が伝わることに驚いたのと、この馬が可愛く、しかも最後に見たためか、やけに強く印象に残った。
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水量10tで、一応、展示種類数以外の認定基準は満たしているし、飼われている魚も変に汚かったりしないので、悪い印象も残らない反面、水族館に行ったという満足感はあまり得られないと思う。
それに対して、その行きにくさを考えると、“全国制覇”のステータスが欲しいという人以外、わざわざ行かなくてもいいんじゃないかなぁ、みたいな気がする。

この辺りに用事があるとか、古民家に興味があるとか、そういうついでがある時に寄ってみるといいと思います!!
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まかどシーマリンパーク(神奈川) [水族館レポート]

水族館大国日本には、実に様々な水族館があるけれど、全国114か所の認定施設の中でも、飛び切り級の変わり種が、横浜の間門小学校にあるまかどシーマリパークだろう。
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小学校にある水族館というと、先々週のブログで登場させた高知のむろと廃校水族館も近いかも知れない。
誰もがそこで6年間過ごした経験を持っていて、しかも、卒業後、そこに行く機会はなかなかない。だからこそ、廃校水族館でもその雰囲気に懐かしさを憶える人が多いのだと思うのだけど、まかどシーマリンパークは、生徒たちの賑やかな声が聞こえるし、先生や職員の人たちもいる現役の小学校にある施設。幼い頃の記憶はよりハッキリしたものとして思い出されるのではないだろうか?
昔の思い出に浸るには、静かな廃校の方が向いているのかな!?

とは言え、なかなか訪問ハードルの高い施設だった。
ハードルが高いと言っても、距離や時間の話じゃない。小学校という場所柄、オッサンには足を踏み入れにくいのだ。

オレが行った時、ちょうど休み時間が終わったくらいの頃だったのだろう。
賑やかな声と、校庭を走り回る大勢の小学生の姿が見えた。
そこにカメラバッグを下げたオッサンである。
それだけで通報されるんじゃないか!? みたいなドキドキ感。
見学には事前に職員室に寄って、見学したい旨を伝えることになっているので、見掛けた職員の人に声を掛けて、職員室の場所を聞く。
場所の確認もさることながら、不審者ではないアピールの意味合いもあっただろう。ここではそれも重要だ(汗)
教えてもらった職員室へ行き、水族館を見学したい旨を伝える。
職員室の扉を開けるなんて何年ぶりだろうか。オレの職員室の記憶なんて、ロクでもないものばかりだから、正直、思い出したくもないのだけれど、そういう記憶がじわじわと蘇ってくるような……

案内された水族館は、タッチプールなどがある部屋と、魚やウミガメがいる大きめの部屋、その2つの部屋をつなぐ廊下からなる3つのスペースで構成されている。
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春休みが明けた直後くらいのタイミングだったからだろうか。
水槽周辺のホコリとか、ガラスのコケとか、少しばかり“放置されてました”感が漂っていたけれど、小学校の水族館として考えれば規模、内容ともにかなりスゴイ!!
そもそも、ウミガメがいたり、擬岩がある水槽があったり、その時点で小学校にある水槽のレベルを大きく飛び越えている。
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間門小学校がある辺りは、昔は海だったそうで、それを伝えることを目的に作られた水族館だそうで、そこにいる生き物は海のものが多い。
広い方の部屋は汽車窓式の小さな水槽が並ぶ他、変形の置き型水槽などにメジナやカゴカキダイなど、比較的馴染み深い魚たちが泳いでいた。
もうひとつのタッチプールがある方の部屋は、生き物は少なめながら、南の海のナマコとかがいたりと、むしろ水族館的。
これら以外にも、先にも書いたように、アオウミガメがいたり、天然記念物のミヤコタナゴも沢山いる。
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認定条件(3月のイベント時に認定施設になった)に関しては、微妙な感じもするけれど、オレがもし、この小学校の生徒だったなら、間違いなく入り浸っていただろう空間だった。

とは言え、この水族館を管理しているのは、小学生たちではないそうだ。
基本的な管理や運営は外部のボランティア団体によって行われているらしく、小学生がやっているのは餌やりの手伝いくらいなのだとか。
水族館全体の印象として、ボランティアなら仕方がないかな? と思う部分もあるし、また、小学生たちにもっとやらせてあげれば、とも思ったけれど、もし、オレがここの生徒なら、何もかも放ったらかしにして、ひたすら水族館のことしかしなくなりそうだから、できることが制限されてるくらいでちょうどいいのかも!? もちろん、そんな子ばっかりじゃないと思うけれど(笑)

でも、同時に、ある程度の予算と、常駐のスタッフがひとりでもいれば、ものすごい施設になるポテンシャルは秘めていると思う。
例えば、やけに暗い汽車窓水槽に照明を追加したり、一般家庭の水槽的な雰囲気のタナゴやクマノミの水槽を、もう少しきちんと掃除をするとか、その程度のことでグンと見違えるはず。
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もちろん、公立の小学校だから、この水族館のためだけにそんな予算が付くとは思わないけれど、水槽を眺めながら、ああしたい、こうしたいと、妄想をしたくなるような施設だった。
それも、これだけの“器”があったればこそ。
結局のところ、これがある小学校って羨ましいなぁ、という当たり前の感想に落ち着いてしまうのだ。

ただ、難点があるとすれば、先にも書いたように、この小学校の関係者でもない者、とりわけオッサンにとっては、少々行きにくいところ。
公開日も設けられているそうなので、オッサン、というかおひとりさま男にはそっちの方がやや訪問ハードルが低いだろうか?
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奄美海洋展示館、再び [水族館レポート]

行った時期と、ブログにする順番がめちゃくちゃになってるので、実際に行ったのはかなり前の話なのだけど、奄美大島に行ってきた。

奄美大島に初めて行ったのは、奄美海洋展示館を目的に出掛けた2年前のこと。
その時は滞在時間も24時間未満で、しかもずっと雨だったので、せっかく奄美まで行ったというのに、webで見掛けるような綺麗な景色とか、海の青さとか、そういう奄美らしさをほとんど味わうことができなかった。
その“やり直し”と、もう少し奄美大島を知りたい。それが今回の目的。
でも、奄美大島まで行って、海洋展示館に寄らないで帰ってくるなんてことは、このオレに限ってないのである!!

2年前は平日で、天気も悪かったから海洋展示館やそれがある大浜海浜公園にもほとんど人はいなかったけれど、今回は天気のいい週末ということもあって、沢山の家族連れがピクニック? を楽しんでいた。
身動き取れない、という程ではなかったけれど、海洋展示館もとても賑やかだった。

2年前、オレを楽しませてくれた大水槽のコバンザメは1匹だけになってしまっていたけれど、見違えるほどに大きくなっていた。でも、そのせいなのかあまり泳がなくなり、壁にくっついたまま。以前のように顔を見に来てくれるようなことはなく、残念ながら今回は楽しませてもらえなかった。
しかし、その代わりに、ギチベラがカメラの前にやってきて、次々にポーズを取ってくれるサービスぶり。
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何でも、このギチベラ、この大水槽の主なのだそうだ。

オレが行った時、地元の高齢者の人たちの団体がやってきていたのだけど、海洋展示館の人がその人たちに「イラブチがいますよ~」とか、地元の名前で解説してた。
ちなみに、イラブチっていうのは、ブダイ類を指す名前。
当たり前の話かも知れないけど、奄美には奄美独自の魚の呼び名があって、今回の奄美ではそんな奄美名を色々と知ることができた。だから、そんな憶えたばかりの名前が聞こえる解説がオレにとってはすごくタイムリーで、すごく好印象だった。

大水槽のアイドル、ウミガメたちも数が増えていて、当日はお客が沢山いたからカメたちも次から次へとレタスをもらえていたようだった。


と、2年前と変わらず楽しんできたのだけど、今回、海洋展示館でオレのハートを撃ち抜いたのがスジアラ。
奄美ではハージンと呼ばれている、やはり高級食材だ。
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高級食材だから、養殖や種苗放流などもなされていて、放流された種苗の一部が展示されていたのだけど、まぁ、何とも可愛い。
10㎝ほどの小ささながら、姿形はスジアラそのもの。赤い体に青い細かいスポットが散りばめられた体色も綺麗だし、それでいてサンゴの隙間とかに隠れて、こちらを窺ってくるような表情がとにかく可愛い。
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すぐに家に帰って、水槽を海水で満たしたい気分になったくらいだった。
とは言え、これを見たのは4カ月ほど前の話だから、その時よりは大きくなっていて可愛さも幾分薄れている? かも知れないけれど。
次に行く時には、大水槽がスジアラだらけ、みたいなことになってるんだろうか?

初めて見る珍しいものもいた。
まず、エンマノホネガイ。
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ホネガイの1種、だよね!? 標本ではよく見るホネガイも生きたのを見たのは初めてかも知れない。
エンマは棘が長いのが特徴のようだけど、意外な小ささがちょっと驚き。
カメラ位置からやや角度が付くようなところにいたせいか、ほとんど動かないというのに、まともにピントを合わせられないのがオレのカメラらしい(笑・カメラのせいじゃない)

同じ水槽にいたスツボサンゴツノヤドカリ。
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何でも、新種らしく、恐らく、すごく珍しいもののはず。
割と見やすい位置にいてはくれたものの、ものすごく小さくて(1㎝くらい?)、老眼なオレの目にはあまり見えない生き物だった。
ええ、ピントも合いませんよ。マクロレンズも持って行ってなかったし。
まぁ、雰囲気だけでも伝われば(汗)
無脊椎は興味が薄いせいで、諦めも早い。それが超キュートなスジアラなら、暗い水槽でも、動き回る相手でも頑張るというのに……

今回は海洋展示館よりも、奄美大島自体が目的だったので、ふらりと立ち寄ってみただけだったのだけど、可愛いハージンのお陰か、何だかすごく楽しかった印象が残っている。
もしかすると、また奄美に訪れる用事、それも今度は海洋展示館が目的になるかも!? みたいな話も聞いたので、いつかまた、行く機会に恵まれそうな予感!?

行きたいところばかり増えるのも困ったものだ(苦笑)
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むろと廃校水族館(高知) [水族館レポート]

2018年上半期は、オープンやリニューアルする水族館が驚くほど多かったけれど、その中のひとつが、4月末、高知の室戸にオープンした「むろと廃校水族館」だ。
廃校という特殊な環境もあってか、話題を集めているようだ。

オープンの1年以上前から新聞などで報道されていたようなのだけど、各地の“水族館作ります話”は、立ち上がってはいつの間にか消え、みたいなのも多い印象で、現実的なものとなって進むまでは真に受けないことにしている…… のだけど、この廃校水族館が本当にオープンするらしいと知ったのは、もうオープンまで1カ月あるかないか、くらいのタイミングだった。
しかも、それがあるのは高知の室戸!! 室戸が高知だということは知っていたけれど、具体的な位置までは知らず、地図で確認してみると、周りに駅などもなく、これまたアクセス難易度の高そうな場所。
それもあって、流石にオープン初日には行けず、行ったのはオープンから半月ほどが経った頃。
ものすごく遠いのだろうと覚悟を決めていたのがよかったのか、想像していたほどには遠くなかったように感じたけれど、それでも高知空港から70㎞弱、レンタカーで1時間40分掛かったので、近いとは言えないよねぇ……

目的の廃校水族館は、海沿いの国道に出ている看板を目印に、1本奥まった細い通りに入っていったところにあった。
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“廃校”という名称から、朽ちかけの廃墟的なものを想像していたのだけど、実際は綺麗に塗りなおされて、現役の小学校よりも綺麗なくらいの建物。
見た目には寂れたような感じは微塵もなかった。

水族館として海の生き物が展示されているのは、建物の2Fと屋外のプール。
小学校らしい? やや狭い階段を2Fへと上がっていくと、かつて教室だったと思しき場所に水槽が並んでいた。
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水族館として水槽が並んでいるのは、横並びの3つの教室と、それに沿った廊下。
教室には直径3mの円柱形の水槽がひとつずつ据えられている他、2~3の置き型水槽が並んでいて、廊下に並ぶ水槽も同時に目に入るので、思った以上に水槽が沢山あるような印象だ。

ほとんどの水槽には砂利や装飾などはなく、入っているのは展示されている魚などのみ。そのため、中の生き物の姿形はとても見やすいが、少々素っ気ない。熱帯魚店の水槽か、活魚水槽みたい?
展示されているのは地元の定置網からやってきた魚。
黒潮が間近を流れる高知らしく、様々な魚が泳いでいて、ほとんどアピールはされていないけれど、よく見れば、他所ではあまり見ないような珍しいものもチラホラと。
変わったものが獲れると次々に搬入されるようで、水槽の内容は常々変化しているらしい。

地元の海の豊かさを感じさせる展示の対象は、何と深海にまで及んでいる。
水族館がある室戸市では、海洋深層水を汲み上げており、その過程で水と一緒に深海生物が上がってくることがあるそうで、それが水族館に運び込まれるらしい。
深海生物の水槽はあまり大きくないものが2つだけ。でも、それがあること自体が結構スゴイこと。
ただし、結露が酷くて中はとても見にくかったけれど。

水族館のあるフロアから上の階へとあがると、今度は廊下にも沢山の標本が並んでいる。
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かつての理科室や図書室などにも各種標本が並んでいたりする。
ただ、それらには解説などがないものも多く、無造作に並んでいたりするので、それがどんなものなのかはよく分からないものも多い。
見る人が見れば、凄いものも混じっているのかもしれない!?

そしてそして、いろいろな意味で話題となっているのが、屋外のプールだ。
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現在は白い砂が敷かれ、ウミガメやシュモクザメなど、館内の水槽では大きすぎるもの用の展示水槽として使われている。
かつては生徒が泳いでいた25mプールだから、暑く天気がいい今時期なら、思わず飛び込みたくなる…… かも知れないが、そこにはシュモクザメが泳いでいる!! という、小学生が喜んで話しそうな冗談みたいな光景がそこにある。
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そこで本当に飛び込んだとしても、起きるのはサメからの襲撃ではなく、館内スタッフの人から怒られる…… だと思うのだけど(笑)

水泳用のプールなので上からしか見られないが、白っぽい色の砂の上を泳ぐカメやサメは思っていたよりも見やすく、とりわけサバの綺麗さに驚かされた。
よく見知ったサバだが、真上から見る機会はなかなかない。こんなに青が綺麗な魚だということを知ったのは、こんな変わった環境で見ることができたからなのだろう。
余談ながら、オレが行った半月くらい後のことだっただろうか? このプールにヨシキリザメが搬入されたらしく、Twitterなどにアップされた写真を何度か見掛けた。
ヨシキリザメは現在は展示されていないが、運が良ければ、そんな珍魚に遭遇できるチャンスもあるようだ。

プールは当然、屋外なので、雨の日や、炎天下とか、長時間の観察が厳しい場合もあるし、また、オレが行った時のような曇りの日も、水面に雲が映りこむので観察しにくい。
ただ、雨に関しては、プールへの出口に小学校らしい? 黄色い傘が置かれている。

水槽やプールを泳ぐ様々な魚たちが、目の前に広がる室戸の海の豊かさを感じさせてくれるが、純粋な水族館として見れば、規模も小さいし、期間限定のイベント水族館のようでもあるのだけど、かつて小学校だったという環境が、そこを訪れるかつての小学生たちを懐かしさに浸らせてくれることで、何となく楽しい気分にしてくれるのだろうと思う。

なお、館内には飲み物の自動販売機があるが、食事をするところはない。
周辺にもほとんどなく、あってもやってなかったりして、食事難民になる可能性が高そうなので(オレはなった)、しっかり展示を見たいという人は、何かしら食べ物持参で行くことをオススメしておきます。
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マニア向け水族館!? 板橋グリーンドームねったい館 [水族館レポート]

板橋の植物園、グリーンドームねったい館には、ミニ水族館が併設されている。
そこで展示されている水槽は、パッと見は、水草水槽とサンゴ礁の水槽という、よくありそうな組み合わせ。
どちらも見た目に綺麗だし、誰が見ても楽しめる。
しかし、中を泳ぐ魚をよく見てみると、こういう水槽でよく見掛けるような顔ぶれとは少々(かなり?)違っていて、所謂、定番が少なく、マニアックな非・定番の魚たちが多くを占めているのだ。

板橋グリーンドームへは、オレの好きな花が咲く毎年3~4月頃、足を運んでいて、そのついでに、温室内の池で泳ぐエイの姿を見てくる、それが春の恒例行事となっている。
今年も、3月末頃、花を見るため足を運んだのだけど、今年はそれ以外にも目的があった。
3月に開催させてもらったイベントに来てくれた人が、ここをホームにしているそうで、聞けば、テンジクダイ科のマニアだとのこと。
何でも、ここには、ここでしか見られないようなテンジクダイ類が結構いるらしいのだ。
個人的にテンジクダイ類は、好みのタイプではないため、正直、ノーマークなグループ。
でも、そう聞くと、見てみたい気分になってきて、テンジクダイを見るために出掛けてみた。
するとどうだ。
あの水槽に数種類、この水槽にも数種類、と、まぁ、色々なのがいること!!
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その手の魚がいることまでは知っていたけれど、こんなに数多くの種類が展示されていたとは思ってもいなかったので、素直に驚いた。
これはその筋のマニアなら、楽しいはずだろう。
あまり大きな水槽のないこの施設には、サイズが小さく、同じ水槽で複数種を展示できるテンジクダイ類はうってつけなのかも知れない。
それにしては、少々マニアック過ぎない? と思わないでもないけれど……

テンジクダイ類以外にも、ベラとかスズメダイとかでも、他の水族館ではあまり見掛けない海外産のものが泳いでいたりと、これまで何度も見てきた水槽なのに知らない魚が沢山いることに驚くと同時に、これまで何を見てきたんだろうと少々恥ずかしい気分に。
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マニアックなラインナップは淡水の水槽にも共通している。
植物園の展示テーマが熱帯アジアだそうで、それに合わせている部分もあるそうだが、水族館に置かれた水草水槽でよく見られるような○○テトラなどのカラシン類は一切おらず、どの水槽にもプンティウスやラスボラ、ダニオなど小型コイ科魚類を中心としたアジアの魚が泳いでいる。

それだけでもこだわりを感じさせるところなのだけど、展示されている個体の仕上がり具合がとにかく素晴らしい。
個人的にも、同じような魚が泳ぐ水槽の管理をサポートしているので、板橋のハイレベルに仕上がった個体は目標でもある。
なかなか同じレベルまで行かないので、飼育スタッフ氏にその秘密を聞き出そうとしてみるものの、特別なことは何もしていない、とのこと。
確かに、与えている餌や水に特別なことはなさそうだったが、ウチの水槽と違うのは底砂と照明くらい? スタッフ氏によれば、照明の効果が大きいのでは? と話してくれたが……

個人的に一番驚きなのがゴールデンバルブ。
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ウチにも偶然やってきた1匹がいるが、魅力的と思ったことがない魚だった。
なのに、板橋の水槽にいるものは、ヒレだけでなく体にもハッキリした赤を発色していて「こんなに綺麗になるの!!」と、驚くと同時に、「これなら欲しい!!」と思わずにいられなかった。
ウチにいるものとでは、体型も違っているようで、同じ魚とは思えないのだけれど……
でも、これも、ごく普通に売られているものらしいので、同じことをすればウチのもこうなるはずなんだけど…… 追いつく気がしない。

オレが行った時には、ちょうどフグの企画展をやっていて、そこで展示されていたヤセハリセンボンも初めて見た魚だった。
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展示されているのはここだけ!? とされていたが、確かに他所では見たことがない。
外洋性のハリセンボンの仲間で、青い体色が特徴の種類。
こういう変なマニアックな魚が人知れずいるのもこの水族館ならでは。
誰もが喜べるようなものではないかも知れないが、こうした“その筋のマニアなら大喜び系の珍魚”に会える可能性は高いのかも知れない。

これまで年に1~2度しか足を運ばない施設だったけれど、これ系の魚に出会えたり、テンジクダイ類やプンティウスなど、見知らぬ小型魚が増えてる可能性だってある訳だ。
もう少し、コンスタントに足を運ぶ必要がありそうだ(笑)

花とともに、これまで最大の目的だったはずのエイは、チラ見だけの存在になっちゃうか!?
とりあえず、元気にしているので、その食事シーンを動画でどうぞ。


今更だが、断言しよう。
都内の水族館では、葛西と並び(部分的にはそれ以上に)、屈指のマニアックさを誇る水族館である、と。
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