So-net無料ブログ作成

若狭たかはまエルどらんどの気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

ひとつ前のブログにも書いたように、エルどらんどにいる魚たちは、自分や知人が飼っていたことのあるものや、熱帯魚店でよく見掛けていたりなど、とにかく馴染み深いものが多い。
そんな中には、昔はよく見掛けたが、最近ではあまり見掛けなくなった魚などもいて、久しぶりに見るその姿に懐かしい気分になったり。

上からしか見られない最初の池で魚たちを眺めていると、自分の真下辺りに、細長いナマズの姿が見えた。
何だ!? ゴスリニア!? いや、違う。何だあれ!?
LY5A8995.jpg
ちょうど天井の反射によって見えにくい上、通路の真下みたいな位置にいたから、手すりから身を乗り出すみたいにしながら一生懸命覗き込むと、部分的にだが、その姿が見える。
それでも全体像が分かるほどには見えなくて、悶々としていたところ、ふと、手すりのところにあった魚名板が目に入った。
ピラムターバ、とのこと。

ピラムターバ!! 懐かしい!!
飼ったことがないし、そもそも上からも見たことがないのですぐに分からなかったが、同属のピライーバやドラードキャットの陰に隠れて? 昔から今ひとつ人気薄のナマズだ。
ドラードキャットほど(壁に激突せず)飼いにくくなく、ピライーバみたいに巨大化もしない。今にして思えば、むしろそれらより“飼いやすい”種類だと思うのだけど……
今や輸入されてくることも滅多にない、激レアマイナー種になってしまった。
とは言え、個人的にも憧れていたことがないので、久々の遭遇も、例えて言うなら、昔、同じクラスだったけれど、仲が良くも悪くもない同級生に遭遇した、みたいな感覚だろうか。
せめて、横から見られれば、久しぶりに、いや、かつては気付かなかった魅力を再発見できたかも。
横から見えなかったことがもっとも残念だった1匹だ。

同じ池には、9年前は別の区画にいたアロワナたちが泳いでいた。
そこそこ大きいサイズから考えても、恐らく、9年前に見たのと同じ個体たちなのだろうと思う。
水面に投げ入れた餌を、チャイニーズ・ゴールデンバルブやレッドテールタイガーと争い、来場者を楽しませる役目を担っていた。
そんな中、白っぽく輝く個体の姿が。
LY5A9072.jpg
プラチナシルバー? プラチナっぽい色合いの個体。
だったら何? という話ではあるのだけど、何となく気になった1匹。
まぁ、これはこんな個体もいますよ、みたいな話。

プラチナと言えばもうひとつ、驚いたことにプラチナアリゲーターガーがいた。
LY5A8926.jpg
アリゲーターガーのいる区画は、かつて滝の水が落ちる滝つぼになっていた。
激しく水面を打つ水のお陰で、分かるのは中に魚がいることくらい。
それが今回、滝はなくなっていて、中を泳ぐアリゲーターガーがちゃんと見えるようになっていた。
池に近寄ると、ガーたちが“何かくれるの?”みたいな感じで見上げてくるのが可愛らしく、餌のひとつもあげたくなってくるが、そんなアリゲーターガーたちの中に2匹のプラチナが!!
規制直前には、結構安くなってはいたけれど、それでもこうしたところで展示する魚としてはかなり高価なものと思うのだけど、それが2匹!!
水族館ではまず見掛けない魚だけに、奮発ぶりと、この先もここで見られることができることに感謝したい。
個人的には、こうして他所で飼われているのを見掛ける度に、自分でも買っておかなかったことを後悔させられている(笑)

順路を進み、ピラルクーがいる池の反対側の小さな池を覗き込むと、そこにはフラミンゴシクリッドとオスカーの姿が。
LY5A8919.jpg
オスカーは同じようなサイズのものが沢山入っていたので、恐らくここで殖えたものなのだろう。
9年前の写真を見返してみると、オスカーの姿は確かにあった。
でも、タイガーとかレッドとかの、いわゆるブリードもの。
しかし、この山ほどいるオスカーたちの色柄、確証はないけど“ワイルド”のそれ。
エルどらんどで殖えたものなら、その時点でワイルドではないのだけど、ワイルドのペアから採れたもの、だろうか?
何が言いたいかというと、綺麗である、ということ。
ぐっちゃりと群れているので、それぞれの個体の美しさを堪能するとはいかないけれど、綺麗なオスカーがこれだけいて、それらが一斉に“何かくれー!!”と集まってくる様は、なかなかのもの、です!!

最後の1匹は、ピラルクー池にいたプラニケプス。
LY5A9061.jpg
驚くほど珍しい魚ではないはずだが、水族館で見掛ける機会は意外と多くない。
そんなプラニケプスの、なかなか綺麗な個体に遭遇したので、ここに登場させてみた。
ピラルクーの池は、横から見ることができる部分もあるのだが、このプラニときたら、アクリルから一番離れた位置から離れることがなく、横からその姿を見ることはできなかった。
ピラムターバと同様、コイツも横から見たかったなぁ……
nice!(0)  コメント(0) 

赤いイトウ@北の大地の水族館 [淡水魚]

ゴールデンウィーク頃の恒例? 北の大地の水族館の婚姻色を発したイトウの展示。
今年も4/27から始められているが、その最初の時、3年前のことだっただろうか、公開された写真を見た時の驚きは、今でもよく覚えている。

イトウも繁殖の時期には婚姻色を発して、それが赤っぽい色である、ということまでは知っていたし、水族館でも時折、ほんのりピンク色に色付いた個体を見掛けることもあったから、そういうものなのだろうと思っていた。
けれど、北の大地の水族館で展示されたものはというと、まさしく真っ赤!!
そこまで赤くなるとは思っていなかったので、心底驚いたし、惚れ惚れするほどのカッコよさに、これは実物を見てみたい!! そう強く思った。

すぐさま北見行きを手配しようとするも、ゴールデンウィークの北海道である。
航空券だけでなく、レンタカーやら宿やら、その暴騰した値段は、赤いイトウを“幻”とするのに十分だった。
そしてそのまま月日の流れと共に、赤いイトウのことは記憶の奥底にしまい込まれてしまっていたが、その翌年、再び“赤いイトウを展示しました”の案内を目にした時、忘れていたことを深く悔やむと共に、来年こそ!! と、固く誓った……

そして2018年。
ようやく念願の“赤いイトウ”を目にすることができた。
LY5A7054.jpg
カッコいい!!

写真などで、そのカッコよさは分かっていたつもりだったけれど、やはり本物はひと味どころじゃない違いがあった。
とにかくカッコよくて、夢中で写真を撮った。

LY5A6946.jpg
この赤い体色は婚姻色なので、燃えるような恋を全身で表現しました、と言ったところだろうか。
繁殖で死ぬことはないイトウの場合、それがサケのような“死に装束”という訳ではない。
有体に言えば、“モテたくて普段とは服装を変えた”みたいなことだけど、赤くなるだけでどうしてこんなにカッコよく見えるのか!?
もちろん、カッコよくなければモテない(子孫を残せない)訳だし、展示されているものは選び抜かれたイケメン揃いということも大いに影響していそうだけど、そのカッコよさは、春の北見に足を運ぶのに十分な理由だと思う。
LY5A7299.jpg
婚姻色に染まった真っ赤なイトウを見られるのは、この時期の北の大地の水族館だけだが、飼育中のものが色づいている訳ではなく、この展示のために朱鞠内湖の繁殖地から一時的に借りてくることで行われている。
飼育下のイトウがどうして赤くならないのかは分かっていないようだが、婚姻色の由来とされるカロテノイドの摂取が限られるため、様々な形でカロテノイドを摂取しているらしい野生個体のような体色にはならないのではないか、と、推測されている。
それでも、繁殖期を迎えるのは飼育個体も同じ。オスはほのかにピンク色っぽく見える程度には色付く。

わざわざ借りてきてまで展示を行っているのは、イトウは北の大地の水族館の看板的存在であることもあるのだろうけど、それ以上に、

「ボク(館長)が初めて見た時の強烈な衝撃と感動を、水族館に来る人にも味わってほしいんですよね」

という、山内館長の思いも大きいようだ。

いいよね、こういう理由。個人的には大好きだし、こういう話聞くと、見に行こうじゃないか、みたいな気分にさせられる。

山内館長の初めての時みたいに、自然環境下でそれを見られれば、もっと大きな感動が得られるのかも知れない。でも、水槽でも十分以上に衝撃的だったし、感動もできた。個人的には、2018年に水族館で見たものの最高峰だ。
留辺蘂まで行く必要はあるけれど、その時期に行きさえすれば間違いなく味わえる感動である。
もし、イトウに少しでも興味があるのなら、1度は見に行くことを強くオススメしておきたい。ゴールデンウィークも終盤となった今だが、展示期間はまだ少しあるはずだ。

婚姻色、つまりは繁殖シーズンということ。
水槽内でイトウの繁殖シーンが見られる、なんてことはないのだろうか?

LY5A7218のコピー.jpg
水槽のイトウたちを眺めていると、オス同士のポジション争いに加え、メスに近づいてブルブルっと産卵を促すアプローチも見られた。
また、メスもこぼすように無精卵を排出する瞬間も何回か目撃した。
実際、飼育中のイトウも、性成熟し、抱卵まではするらしい。

野生では、冬の厳冬期を乗り越え、水温の上昇に合わせて繁殖期が始まる。北海道では5月頃だそうで、その時期のオスは真っ赤な婚姻色に染まり、メスに対するアプローチを始め、メスは砂礫の川底に大きめの石で産卵床を作り、ペアになったオスと産卵、放精する。

水槽内でも冬は水温が下がるため、成熟には達するものの、産卵床を作れるような底床環境ではないことと、その場にいる個体数が多すぎることで縄張りが作れず、ペアリングに至らないらしい。

人工的に増殖されたイトウは珍しくないけれど、水槽内での自然繁殖は例がない? あっても極めて珍しいことのはず。
山内館長も「繁殖は狙ってみたいんですよね」と話してくれたが、もし、いつの日かそれが実現する機会が訪れたら、また慌てて温根湯に行くことになるんだろうな。
nice!(0)  コメント(0) 

番匠おさかな館の気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

淡水魚専門の水族館には、ここ素敵!! と思えるような施設が多い気がしている。
単にオレの琴線に触れるだけ、ということかも知れないけれど、好きな施設が多い。
そのひとつが、大分の番匠おさかな館。
7年前に初めて行って、えらく気に入ったのだけど、その後、なかなか行く機会に恵まれず、というか、その遠さに阻まれ、気が付けば7年のご無沙汰。
昨年から、基準を満たした水族館巡りを終えることに注力してきたが、今回、その残りを片付けるため大分へ行くことになり、水族館のために大分まで来たのだからと佐伯まで足を伸ばすことにした。

2回目だから、初めての時のような感動はなかったけれど、それでもやっぱり楽しかった。
魚や水槽が綺麗な水族館は、魚好きにはやはり魅力的なのだ。

最初に気になったのはウナギ。
LY5A6837.jpg
最近、絶滅危惧種としてTVなどを賑わせているウナギ、Anguilla japonicaそのもの。
食材としての馴染み深さは、年々薄れてきているけれど、水族館ではまだまだ普通に見掛ける魚で、それがいたからと驚くことはない。
でも、番匠おさかな館に展示されていた個体は、とにかくデカい!!
1mは超えている長さも驚きだが、何よりその太さに驚かされた。500mlのペットボトルくらいはあっただろうか?
LY5A6977.jpg
この巨大さから察すると、恐らくはメス個体(ウナギはメスの方が大きくなる)だと思うのだが、こんな巨体なら卵も沢山産めそうだし、ウナギの未来のために海まで連れてって放流しては!? みたいなことを思ったり。

隣の水槽にはオオウナギも並べて展示されていたが、このウナギと変わらないくらいの長さの個体のため、その印象の薄さたるや…… 頑張れ、オオウナギ!!

お次はアカメ。
LY5A6901.jpg
日本に生息する唯一のラテスにして、オレの大好きな魚。
生息地として宮崎県が知られているが、大分の番匠川ではきわめて珍しいらしい。
この個体は番匠川で捕獲されたものだそうだが、餌となる小魚を追って入ってくるものが時々いるのだとか。
幼魚が確認されたことがないそうで、恐らく、番匠川には生息していないだろう、とスタッフの人が話してくれた。
そういう意味では幻の1匹、と言っていいのかも知れない。

番匠おさかな館は、その名の通り、番匠川の魚を展示した施設だが、オレ自身は、こんな豊かな自然や川がない環境で育ったので、日本の淡水魚に対する馴染みが薄い。
反面、熱帯魚店で買える魚には、小さい頃から見続けてきたこともあり、そうした日本の淡水魚より馴染み深く感じるものが少なくない。
番匠おさかな館では、外国産の魚も少し展示されていて、7年前にもそんな魚たちに感動させられたが、今回もやはり? 温室の魚たちにときめかされた。
7年前も思ったことだが、ここの魚、綺麗なのだ。水槽が綺麗なのはしっかり掃除されているからなのだろうけど、光り輝かんばかりの色、艶をした魚たちを見ていると、何が効いてるんだろう? みたいな秘密を探りたくなる。

温室の水槽は、水槽自体は変わっていなかったけれど、その中身は変更された水槽がいくつか。
7年前、タンガニイカシクリッドが展示されていた水槽は、マラウィシクリッドの水槽に生まれ変わっていた。
巨大というほど大きくない水槽で、こうしたシクリッドを群泳させると、いじめられたりする個体が出てくるものだが、何故かここの水槽ではそれがないようで、どれも綺麗な姿を見せてくれていた。
その中で気になったのが、プラキドクロミス・ミロモ。
LY5A6843.jpg
魚名板には出ていなかったけれど、水槽の真ん中で“オレが主役だ!!”と言わんばかりに陣取っていた。
この種以上に好きな種類も入っていたのだけど、その綺麗な姿を、よく見える位置でアピールされれば、イヤでも気になるというもの。
今なら絶対覚えられないような種名も、昔に覚えたものだからスルッと出てきた。
オレが中学生くらいの頃、“スーパーVC-10”という、訳の分からない名前で売られていた魚だが、その不思議な商品名と、当時のオレにはやけに高く見えた値段のこととか、一瞬、昔の記憶まで呼び起こしてくれるような再会? だった。

温室からもう1匹、ピラニアとパクーが混泳する水槽から、ピゴケントルス・カリバ。
LY5A6852.jpg
黒いスポットが特徴的なピラニアの1種。
7年前、この水槽ではアジアのコイ科魚類が泳いでいたような記憶があるが、ピラニアを中心とした中型カラシンの賑やかな混泳水槽になっていた。
ピラニアはナッテリー、ピラヤ、カリバの同属の3種類。
かつてはここにブラックピラニアを入れようとしたこともあるそうなのだけど、結果は推して知るべし。
水槽の魚が皆殺しになる前に、バックヤードへ移動になったとか。

ピラヤやカリバは1匹ずつしかおらず、ピラニアはナッテリーが主戦力。
しかし、そのナッテリーもまた、やけに綺麗なのだ。
ちょうど、餌の時間に遭遇したので、その綺麗の秘密を探るべく、話を聞きつつ、餌やりについて回ってみた。
ピラニア水槽は、ワカサギとオキアミ、そしてペレット。シクリッドはフレークフードをメインに、オキアミを少々、といった感じ。

特別なものはやってませんよ、というスタッフ氏の言葉通り、餌は考えていた以上に“普通”。
だとしたら、やはり綺麗の秘密は、地下水を使っているという水なのかも知れない。
真似できる部分ではないだけに残念だが、いかにも水がよさそうな場所だけに、何となく納得できてしまう推定結果。

とまぁ、7年ぶりに思い切り楽しんできた、という話でした。
nice!(0)  コメント(0) 

アルプスあづみの公園の気になる魚 [淡水魚]

アルプスあづみの公園はとても綺麗な水槽の水族館だった、という話は先週のブログでした通り。
とりわけ珍しいものがいた訳ではないのだけど、気になったものを。

まずはイワナ。
LY5A0996.jpg
ニッコウイワナとアメマスの2種類が展示されていた。
ニッコウイワナは水族館で展示されるイワナの定番亜種。
もともと、長野県では日本海にそそぐ河川に生息していたのがニッコウイワナだそうで、そういう意味では、地元の魚と言っていいのかも知れない。

しかし、アメマスである。
LY5A0920.jpg
何でアメマス?
ご存知の通り、アメマスはエゾイワナのことである。
北海道だけに生息している訳ではないようだが、長野にいるの? な魚。
と、違和感を憶えつつ眺めていたのだけど、どうやら安曇野周辺はこうしたマス類の養殖が盛んにおこなわれているエリアらしく、イワナはその主力商品のひとつのようだ。
信州サーモン同様、染色体操作がなされた品種も存在しているらしいのだけど、その割に、エントランス水槽にいた信州サーモンみたいなアピールはされていなかったけど……

そしてその信州サーモンだが、この水族館の看板と言ってもいい魚。
長野県で作出され、地元で盛んに養殖がなされており、長野県内で流通もしている、まさにこの水族館ならではの存在だ。
LY5A1017.jpg
その正体は、ニジマスとブラウントラウトを掛け合わせて作出されたもの。
何でも、ニジマスの肉質のよさを持ちながら、ニジマスが掛かりやすい病気に強く、成長が速く、しかも大きくなるという、いいことづくめな魚。
写真でしか見たことがないけれど、その身は鮮やかなオレンジに輝き、見た目にも綺麗でとても美味しそう。
食べればきっと“美味い!!”となるのだろうと思う。

でも、本来、属が異なるその2種間では、交雑種はできない。
しかも、片親のニジマスは染色体処理が施された4倍体。倍数体の生き物は繁殖能力を持たないという認識だが、その卵子に合わせるブラウントラウトの精子は、これまた雌を性転換させたものから産出したもので、産まれてくる個体はすべてメスになるというもの。
産まれた信州サーモンは繁殖能力を持たない(成熟しない)ため、どんどん成長し、しかも早いペースで大きくなる。
少々難しいのだけど、長野県の水産試験場が10年の歳月をかけて開発したというだけあって、ただただスゴイ!! そんなことできるの!! と驚きと感心させられるばかり。

詳しくは
https://www.pref.nagano.lg.jp/suisan/jisseki/salmon/dekirumade.html

こうした品種は、信州サーモン以外にも各地で作出されている。

しかし、水槽を泳ぐ信州サーモンを眺めながら、何だかちょっとした罪悪感みたいな、複雑な気分になってしまった。
同じ水槽を泳ぐニジマスやブラウントラウトよりもずっと大きく、しっかりとした体つきをしているけれど、それはより多くの肉を取るためのもの。
他の魚と同様、餌を食べ、糞をして成長をする。しかし、成熟することはない。
だからこそ大きくなるのだけど、繁殖能力のない魚だから婚姻色もないし、そもそもメスだから、メスをめぐるオス同士の争いみたいなものも無縁。当然、産卵場所をメス同士で争うこともない。

魚に限らず、生物の一生には、産まれ、育ち、子孫を残し、みたいなサイクルがあって、とりわけ、サケ科魚類にはその一生の集大成として繁殖行動があることが多い。
信州サーモンのベースとなっているニジマスやブラウントラウトは繁殖で生涯を終えるタイプではないけれど、それでも繁殖時には婚姻色を帯び、体型も繁殖時のものになる。そして様々な闘争行動も繰り広げられる。
その一連の行動の中には、まさに、命の煌めきとでも言うのか、とんでもなく魅力的な一瞬があったりするのに、この信州サーモンの一生にはそれがない。ただ餌を食べて大きくなるだけ。

サケ科魚類の姿形をしていて、ちゃんと生きているのに、生き物が持つ機能がない。
人が食べなければ、ただ大きくなって死ぬだけの存在。
オレの目の前を泳いでいるこの魚の形をしたものは一体何なんだろう?
LY5A0885.jpg
食べるために作られたものなのだから、生産性がいいことは重要だし、それが高いレベルで実現されていること、そして繁殖能力がないことから、万が一自然下に逸出しても増えてしまう恐れが無いなど、安全性も高い。
そういう技術的な部分は本当に凄いと思うのだけど、水槽を泳いでいるのが“生ける刺身”である現実は、何とも言えずもやもやした気分になる。

可哀そう、とかそういうことじゃない。魚に限らず、食肉処理される家畜なんて、どれも似たようなものだということは分かっているから。
でも、人がそこまでしてもいいのだろうか? みたいな思いは最後まで拭い去れなかった。

最初から刺身で産まれてきてくれれば、こんな風には思わなかったのだろうけれど……
nice!(0)  コメント(2) 

サケ遠征2018@標津サーモン科学館 [淡水魚]

8月が終わりに近づき、9月が近づくにつれて気になりだすのが、標津川の動向だ。
もちろん、サケの遡上動向のことだ。
今年は例年以上に気が気じゃなかった。
というのも、一昨年は台風による大増水、昨年は大渇水で2年連続で記録級の大不調に当たってしまっていたからだ。
もし、今年もそんなだったら…… 遡上時期に標津に行くのはもう止めよう…… そう考えていたくらい、個人的には勝負の年だった。

しかし、だ。
そんな標津に行く4日前、北海道を大きな地震が襲った。
ご存知の通り、その後の北海道は全道で停電に見舞われた。
これはもう遡上どころの話ではない。泣く泣く北海道行きを諦めることにした。
しかし、行けないと思うと、頭の中にはセッパリになったカラフトマスや、ブナ毛になったサケの姿ばかりが思い浮かび、残念でならない。
オレが被災した訳でも、ウチが停電した訳でもないのに、暗く沈む1日。
そんなオレとは裏腹に、北海道の方がずっと力強かった。停電の解消に伴い、行こうとしていた水族館施設が次々に開館。
それなら、オレとしても行かない理由がない。
止めるのを止めて、予定通り、北海道へ向かう飛行機に乗った。

機内のアナウンス。「中標津空港周辺の天気は小雨……」
降りてみると、小雨ではなく、まぁまぁの雨。
普段ならガッカリする雨も、遡上見学が目的なら話は別。むしろ、いい天気と言っていい。

サーモン科学館へ到着するや否や、まず、川へ。
IMG_1131.jpg

天気が悪く見にくかったがそこそこの数の魚が泳いでいるのが見て取れた。
どのくらいいるのかまでは分からなかったけれど、それでも昨年より多いことは間違いない。
意気揚々と魚道水槽へと向かうと、数匹のカラフトマスとサケがいるのが目に入った。
LY5A9901.jpg

カラフトマスの姿は昨年も見られたが、それよりも断然多いし、何より、セッパリになったオスの姿が見られたのは、標津まで来た甲斐があったというものだ。
LY5A9899.jpg

停電の影響で、魚道水槽が1度、クローズされてしまったので、そこからのリセットということで、やや少なめ、とのことだったが、それでも、昨年や一昨年と比べれば天と地ほどの差だ。
何しろ、この魚道水槽で遡上サケの姿を見るのは、2015年以来なのだから。

その後も魚道水槽を眺めていたら、雨が呼び水となったのか、少しずつ魚の数が増えていき、最終的に10匹前後の数となった。
それでも館長は「少ない~」「マスばっかりでサケがいない~」と嘆いていたけれど、オレからすれば、魚道水槽でこれだけの数の遡上サケが見られたのは3年ぶり。
少ないのかも知れないけど、数匹しかいなかった昨年や、魚道水槽が開通すらしていなかった一昨年に比べれば十分に満足できる光景だった。
LY5A0084.jpg

また、サケよりもカラフトマスが多いことも、オレにはむしろありがたいこと。
本州でも遡上があるサケとは違い、日本ではオホーツク海に面した川にしか遡上しないカラフトマスは、オレにとっては特別感のある魚だ。
LY5A0127.jpg
サケもいるよ~

前日の雨が効いたのか、翌日の午前中はかなりの数の魚が魚道水槽を賑わせていたらしい。
そのことは館長からも言われていたのだけど、北海道遠征の目的のひとつでもあったくしろ水族館に行くため、その午前中をパス。
午後に標津に戻ったものの、前日と同水準程度の魚しか見られなかった。
その後、水槽前でしばらく待ってはみたものの、泥濁りが強くなり水槽内がまったく見えなくなってしまったため、待つのを止めたが、それでも今年は悪くなかったと思う。

大変な時に呑気にサケなんて見に行っていいものかと、直前まで悩んだけれど、結果的に行ってよかった。
北海道と言ってもオレが行った場所は、コンビニに物が少なかったり、夜が多少暗かったりはしたけれど、それでも7年前の東京よりは全然マシだったし、昼間は地震があったことさえ忘れててしまいそうなくらい、普通だった。
もし、サケの遡上を見に行きたいと考えている人がいるなら、標津、オススメです!!
何の根拠がある訳ではないけれど、今年の標津の遡上、何だか良さそうな気がするから。
nice!(1)  コメント(0) 

アクアトトぎふの気になる魚 Vol.3 [淡水魚]

キチヌ、ゴライアスタイガー以外にもうひとつ、というか、この時、アクアトトに行った最大の目的はゴライアスと同じアフリカゾーン、タンガニイカ湖水槽の新入り、オーレオクロミス・タンガニカエだった。
LY5A5981.jpg
以前、タンガニイカ湖の水槽では、このタンガニカエの代わりに、同属のナイルティラピアが泳いでいた。
世界中に移入され、生息している魚なので、タンガニイカ湖にもいるようなのだけど、個人的にはこの水槽で展示されていることに違和感があった。
タンガニイカ湖の水槽なのだから、名前にナイルと付くものとタンガニイカと付くものとがいるのなら、当然、後者がいるべきだろう、と。
それがついに、“本来あるべき状態”となった訳だ。

この2種類、同属だけに体形や雰囲気はよく似ているし、ほとんどの人にとっては、どちらでもいい部分かも知れない。
でも、この水槽の担当氏なのか、はたまたアクアトトのこだわりなのかは分からないけれど、わざわざこんなマニアックな魚を導入し、展示している。
もうホント、素晴らしいとしか言えないよね。

実を言うと、タンガニカエを見たのは初めて。
写真では見たことがあったし、観賞魚として流通していたことがあるのも知っていたけど、かなりマニアックな魚だし、なかなか見る機会に恵まれなかったのだ。
初めて見るタンガニカエは、驚きの綺麗さ。まさかこんなに綺麗な魚だとは思わなかった。
LY5A6118.jpg
かつて、写真で見たものは、ナイルティラピアと変わらないと思うくらいよく似ていた。
しかし実物は、色はより鮮やかで、赤が鮮やかな鰭もより大きくヒラヒラした感じ。オレの想像をはるかに上回る美しさに驚くやら、見とれるやら……
珍しいって言っても、ティラピアだろ? そんな風に思ってた自分を恥じるのと同時に、これならナイルティラピアと見間違うはずはない!! ということがよく分かったし、これまで知らなかった綺麗さを知ることができて、ホント、感謝!!

同じ水槽には現在、3年前、オレを岐阜へと引き寄せたペリッソドゥスも泳いでいるらしく、早くも次回の目的ができてしまっている(笑)

アクアトトのアフリカゾーンと言えば、このタンガニカエの他、先週のブログに書いたゴライアスタイガーがイチオシではあるのだけど、ふと目が留まったのが淡水フグのテトラオドン・ムブ。
LY5A6026.jpg
かつては小さい水槽に1匹でいたような覚えがあるのだけど、シノドンティスやコンゴテトラが泳ぐ水槽に移動になっていた。
一般的に他魚との混泳不可とされている淡水フグにあって、ムブは比較的おとなしく、加えて、あまり魚(食べるの)を好まないため、混泳も可能、と言われている。ただし、個体によりけり、だけど。
アクアトトのムブは、そんな“大丈夫”な個体だったのだろう。
たった1匹ながら、そこそこの大きさがあることもあって存在感が強く、ムブの水槽、みたいな感じに(笑)
フグが入る前から、個人的には好きな水槽だったけれど、目立つところを泳ぎ続けているフグのお陰で、この水槽を覗き込む人も増えるのではないだろうか?

アフリカゾーンの手前、アジアゾーンでもアクアトトでは初めて見るマニアックな魚が。
メコンオオナマズの水槽の隣、パールムやオスフロが泳ぐ水槽にいたオスフロネームス・エクソドン。
LY5A6136.jpg
水族館の水槽で泳がしておくなら、“普通の”オスフロでいいんじゃない? なんて思ってしまうのだけど、レッドフィンでもなく、あえてエクソドンを入れるところにこだわりを感じるよね。
下世話な話だけれど、このエクソドン、普通のオスフロと比べるとはるかに高額なのだ。
個人的にはエクソドンが好きな訳ではないけれど、ほとんどの人にとっては、普通のオスフロでも、エクソドンでもどっちでもいいはずで、それが即ち集客、とはならないような気がするのだけど、そんな魚に、それなりの金額を使って(展示して)くれるということ自体、個人的にはすごくありがたく思うし、そういうこだわり、ホント、好き(笑) そういえば、O.タンガニカエもそんな魚だね。

オレのアクアトトの評価がここ最近、急上昇しているのには、こういう“変な魚”の展示が増えたことに加えて、それらがきちんと綺麗な状態で展示されているから。

常々思っているのだけど、水族館ではなるべく綺麗じゃない状態の魚は展示して欲しくない。
お金を払って見に行っているから、というのもなくはないけれど、それ以上に、その魚を知らない人が初めてその魚を見た時、その綺麗じゃない状態を見て“この魚はこういう魚なんだ”と思って欲しくないから。

こういう“変わった”展示が続くと、次は何を見せてくれるのかと楽しみになる。
もう少しコンスタントに行きたいのだけど、ウチから近くないので、そう頻繁に行ける場所じゃないのが残念だよなぁ、やっぱり。
nice!(0)  コメント(0) 

コラムに誘われ…… アクアトトぎふ [淡水魚]

アクアトトぎふのHP内の「おもしろ飼育コラム」という、飼育スタッフ氏によるブログがある。
たまたま見掛けた回の時、キチヌについて熱い思いが綴られていた。
http://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=2646

こんなの読んじゃうと、そのキチヌが見てみたい気分になってくる。

しかし、キチヌである。
言っちゃなんだが、わざわざ岐阜まで、それも淡水魚の水族館に見に行くような魚じゃない。

でも、さらにその前の飼育コラムに、これまた気になる内容が。
「ゴライアスタイガー、展示開始」
http://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=2543

ゴライアスタイガーは、正直、あまり好きな魚ではないのだけど、そのコラムを読んだら、コラムの主役? に会ってみたくなってしまった。
キチヌとゴライアスタイガー。コラムの主に会うため(それ以外の目的もあったけど)、アクアトトへと足を運ぶことにした。
驚いたことに、前回行ってから既に2年半もが経過してしまっていて、さらにそれをブログにするのに半年近くが経過しているという、コラムも行ったのも結構前の話なのだけど……

まずはキチヌ。
LY5A6054.jpg
思ったより小さい!!
同じ水槽には、このキチヌよりもずっと大きなクロダイやアイゴも泳いでいて、水槽の中では体の小ささもあって、“態度のデカさ”は感じなかったけれど、逆に、これだけ小さな体で、大きな魚の中に入ってやっていけてるのは、コラムに書かれていた気の強さならではなのかなぁ、と。
いずれにしても、半端なサイズのキチヌを、写真に収めようと頑張ったのは初めてだ(笑) 恐るべしコラムパワー(笑)

そしてもう1匹の主役、コンゴ川水槽に仲間入りしたゴライアスタイガー。
コンゴ川水槽をゆっくりと回遊するように泳ぐその姿を見た時、思わず“カッコいい!!”と声が出た。
LY5A6033.jpg

この水槽にはもう1匹、同属のタイガーフィッシュもおり、それも国内ではなかなか見ない立派なサイズなのだけど、そこはやはりゴライアス。より物騒な顔つきと、大きなヒレ。堂々とした泳ぎ。すべてが格が違う!! と言わんばかりの存在感。
これまでこの水槽では、H.vittatus(タイガーフィッシュ)がカッコよく見えていたんだけど、やっぱりゴライアスと比べると、顔つきも体つきも見劣りがしてしまうような気がするなぁ。
LY5A5993.jpg
タイガーフィッシュ(H.vittatus)

展示されているゴライアスは、小さな幼魚から現在のサイズまで育てたものなのだそうだけど、よくもまぁ、この神経質で死にやすい魚を、こんなに綺麗にこのサイズまでしたものだと驚かされる。
観賞魚としても輸入されているので、時折、そこそこサイズになったものを見掛けるけれど、アクアトトにいるものは、水槽が大きいのもあってか、そういうものより伸びやかな育ち具合で、よりカッコいいように思った。
この個体を見て思ったのは、それが育ったというバックヤードの水槽環境も見てみたい、ということ。
遊泳性の強い大型魚を、このサイズまで綺麗に育てられる環境…… 興味を引かれるよね。
LY5A6123.jpg
なお、ゴライアスタイガーを展示している水族館は、日本ではアクアトトだけのはずだ。

ゴライアスタイガーは思っていた以上にカッコよかったし、それが見られるようになったことはとても喜ばしいことだとは思うのだけど、ゴライアスが泳ぐその水槽にいたナイルパーチの姿が見えないことが気になった。
特定外来の指定の影響で、展示から下げたのだろうか? ゴライアスとは違い、こちらは好きな魚なだけに、気になって仕方がない。

という訳で、メコンオオナマズの給餌解説の時に、解説していた飼育スタッフ氏に聞いてみると……
何とも残念なことに、2匹とも死んでしまったのだそうだ。
1匹が死んだ後を追うように、もう1匹も死んでしまったのだとか。開館の頃からいるし、突然だったようなので、寿命、だろうか?
大きい方の個体は、サイズもかなりのものだったし……
IMG_7228.jpg
仕方がないこととは言え、アクアトトに来る大きな楽しみのひとつだっただけに残念でならない。
日本では代わりの個体も手に入れられないし……


アクアトトの話はもう1週続きます。
nice!(1)  コメント(3) 

チョウザメ腕ガブ体験@標津サーモン科学館 [淡水魚]

ゴールデンウィーク中盤に差し掛かりつつあった5月2日。
携帯にメッセージが届いたことを知らせる音が鳴った。
メッセージの送り主は、標津サーモン科学館の副館長。

「めnちさんが腕ガブやりましたよ」

わざわざご連絡いただいて何なのですが、別に競っている訳では……

めnちには絶対できないと思っていたんだけど(笑)、館長にサポートされ、無事? 腕ガブされてきたらしい。
http://blog.livedoor.jp/pokomenchi0929/archives/52026055.html(めnちのブログ)

めnちが腕ガブされた6日後、別件で道東に行く機会ができたので、イベントのお礼も兼ねて標津までレンタカーを走らせた。

サーモン科学館に到着すると、オレを見るなり館長が、

「めnちさんが腕ガブやりましたよ」

競っている訳ではないんですけど……

とはいうものの、やりたいと言い続けていながら、やっていなかったのは事実。
今日こそやって帰りますよ!! と宣言すると、オレの前を歩く館長が真顔になり、

「分かってると思いますけど、骨折しても知らないですからね」

標津サーモン科学館名物? のチョウザメ腕ガブが一般の人に向けた体験メニューにならない理由は、まさにこれ。
口に歯がないとは言え、相手は2mを超すパワフルな魚。しかもそれが餌を食べるつもりでくるのだから、予測できない何かが起きるかも知れない。
その口に好きこのんで手を突っ込もうというのだから、自分のことながら、頭おかしいんじゃないの? と(笑)
骨折したら、帰り、運転できるのかなぁ? とか考えながら、チョウザメが暮らすプールへ。

ゴールデンウィークも過ぎた5月の半ばと言うのに、この日の標津の気温は真冬の東京くらいに寒くて、しかも風も強い。
ガタガタ震えながら(寒さにね)、上着の袖をまくり、チョウザメプールに腕を突っ込むと……
温かい!!
チョウザメプールの水温は16℃。
あまりの寒さに水温が暖かく感じてしまうのだ。5月半ばにしてこの寒さ。標津恐るべし。

LY5A6925.jpg
手に餌を握り、水中でしばらく待っていると、スーッとチョウザメが近づいてくる。
やってきたのは、吻の長い綺麗な顔をした“はっぴ”。(画像上)

バクッ!! バシャッ!!
IMGP1524.jpg
一瞬の出来事。
オレの腕は見事に折れ…… 

てはいなくて、突き指も怪我もなし。
それどころか、たいして痛くもなかった。
これなら館内の指パクプールにいる最大個体、ボスの方が痛いくらい。
館長によると、はっぴは優しいらしい。
TVなどで紹介される際に登場するのは、エース級の個体、“うっぴ”。
LY5A2940.jpg
うっぴの腕ガブby館長。いつかこれに挑戦したいなぁ。腕を折りたい訳ではないけれど……

うっぴの腕ガブは見た目にも豪快だが、その分、素人にはハード? らしい。
この日のうっぴは機嫌が悪かったようで、餌を持っているのに見向きもしてくれなかった。
反面、はっぴはとても反応がよく、その後も残りの餌を握ってはバクッ!! を繰り返し、少なくともはっぴが相手ならスムーズに腕ガブができるようになった。

動画


すると館長、

「回数はめnちさんの上行きましたね」

いや、だから、館長、競ってないんですってば!!

誰でも体験できる話ではない腕ガブに対し、館内の指パクなら誰でも体験できる。
この日もそちらにも手を突っ込んできたが、空腹にいきり立ってた? ボス(最大個体)が激しく泳いでおり、餌に対する反応もすごくよかった。
もちろん、手にも勢いよく喰らいついてくるのだけど、見る度にデカくなってるボスだけに、まぁまぁの圧力。
手の小さな人なら、こちらで十分腕ガブが楽しめると思うので、こちらでどうぞ。

そんなボスのガブガブもそこそこに、見慣れないチョウザメが泳いでいるのを見つけた。
前からこんなのいたっけな?
LY5A6861.jpg

その正体はカラムカルミカ。ハイブリッド同士のハイブリッドという、もはや何が何だか分からないチョウザメ。
せっかくなので、こやつに指パクしてもらうことにした。
LY5A6865.jpg

オレくらいの上級者ともなると、個体を選んで指パクしてもらうことができるのだよ。
分かるかね? めnちくん。

あっ、競ってないんだった……(汗)
nice!(1)  コメント(0) 

変態系!? 東京タワー水族館 [淡水魚]

1月の末、関東の某水族館が電撃的に閉館した。
特別な思い入れのある施設ではなかったから、別段ショックだったりもしなかったのだけど、いつもあると思っていた施設も、突然、無くなってしまうかもしれないという現実を突きつけられた。
水族館はいつ無くなってもおかしくはないのである!!

という訳で、東京ではサンシャイン水族館と並び、今やもっとも古株の東京タワー水族館へと出掛けてきた。
無くなってしまうからではなく、長らく行ってなかったし、何より、意外なくらい、水族館好きな人たちから好印象な評判を聞くことが少なくなかったからだ。

でも、個人的には決してお気に入りとは言えない施設だ。
理由はいくつかあるのだけど、何より、展示されている魚が綺麗じゃないから。
それも、長く飼われているが故の汚さではなく、管理の問題と思われる部分が少なからずあるからだ。
今回も、そんなオレが嫌な部分は相変わらず。
しかも、水槽の数が減っていて、オレがここにしょっちゅう行っていた30年ほど前と比べると、入館料に対するコストパフォーマンスも悪くなっている……

と、まぁ、印象が好転することはなかったのだけど、せっかく来たのだからと、水槽をひとつひとつじっくりと眺めて回ると、“こんな魚、いつ来たんだ!?”とか“こんな魚、日本に入ってたんだ!!”みたいなものがちらほらいたりして、意外な驚きがあった。
また、水槽が小さい(アクリルが薄い)ことは、写真が撮りやすくもあって、アクリル自体の劣化や傷は多いものの、写真を撮ることを楽しみたいなら悪くないかも、と、思った以上に楽しめてしまった。
という訳で今回は気になった“変態系マイナー魚”をいくつか。

ひとつめ。
南米ゾーンにいたレポリヌス属(多分)の1種。
LY5A3947.jpg

レポリヌス? 縞々のあれじゃないの? 普通はそう思う。
でも、これだ。見たことあるのかも知れないけれど、記憶にない。
なかがわ水遊園やアクアトトの水槽の魚を1匹ずつ確認すれば同じのがいるかも知れないが、まぁ、マイナーで、そういう意味で珍しい魚だ。
日本にもこの手のマニアがいて、ごく少数が入ってきていることは知っているけれど……


続いては、アフリカゾーン。

魚名板には種小名からフレムポンギと書かれていたHemichromis frempongi。
LY5A4066.jpg

西アフリカ、ガーナに生息するシクリッド。
アフリカ産のシクリッド、それも河川産と呼ばれる種類は、小型種の一部を除き、とりわけ人気がなく、昔から超マイナー。
20年以上前、欲しかったことがある類でもあるため、まさか、それに、今、ここで会おうとは!! みたいな感じで驚いた。
例によって? 本来の魅力を知ることができるような個体はいなかったけれど、日本の水族館ではもちろん、他ではまず見られないだろう。超マイナー種だから。
せっかくこんな魚を持っているのだから、ちゃんと飼って、その魅力をきちんと伝えてほしいものだけれど……


続くアジアゾーンで驚いたのは、チャイニーズロングスナウトキャット。
LY5A3976.jpg

丸く長い頭が、オンデンザメとか深海ザメを連想させるこれまたマイナーなナマズだが、上記2種に比べれば、いくらかメジャーか?
時々、観賞魚として輸入が見られる。
でも、東京タワー水族館にいるものは50㎝ほどとそこそこの大きさがあって、もしかするとこの種類のフルサイズ級の大きさ?
さすがにこのサイズは珍しいのではないだろうか?

ビックリマイナー種はここまで。
あとは気になった魚を2つ。
とは言え、これもややマイナー種? なブラックシャーク。
LY5A4024.jpg

結構大きくなる種類で、ここにいたものも40㎝くらいはあっただろうか。
攻撃的で混泳が難儀な魚という認識だったのだけど、ここでは同じくコイ科の魚たちと平和に? 暮らしている模様。
あまり大きな水槽を置けない水族館なのだから、こういう“やや珍しい”種類をしっかり仕上げて展示するというのはアリなんじゃないかなぁ? と思ったり。
東京タワー水族館の展示個体としては、クオリティも高かったし。

最後の1匹はクラウンローチ。
LY5A3988.jpg

ここまで登場させてきた魚の中では、とんでもないくらいのメジャー種だが、驚いたのは30㎝は余裕でありそうなその大きさ。
クラウンローチは長く飼ってると、こういうサイズに成長するものがいるから、大きさだけでは驚かないんだけど、その太り具合というか、クラウンローチのイメージを覆す体型には驚かずにいられなかった。
それも、綺麗に汚く仕上がっているので、順路のほぼ最後の水槽ということも手伝って、ものすごく印象に残った。
という訳で、オレの中では、東京タワーの豚ちゃんと命名されたのでした(笑)

東京タワーのマイナー魚シリーズ、その気になれば結構続けられそうな気がするなぁ(笑)
nice!(0)  コメント(2) 

サケの産卵シーン展示@標津サーモン科学館 [淡水魚]

9月、サケの遡上を見るため、標津サーモン科学館に行った時のこと。
西尾副館長にいろいろと話を聞かせていただいていた中で、

「産卵は是非、見てみて欲しい!!」

と、力強く仰る。

毎年11月になると、魚道水槽が産卵展示に切り替わること、そして、運が良ければ目の前で産卵シーンを見られることは知っていたけれど、遡上を見に来たばかりで、そうそう何度も来られないよ…… と思った反面、西尾副館長の熱を帯びたトークを聞いている内に、

「うんうん、そうだよな。見に来なきゃいけないよな!!」

となり、

遡上を見に行ってから2ヶ月後、オレは再び根室中標津空港へと降り立っていた。

早速、サーモン科学館へ。
目的の水槽の前へと向かうと、既にペアがスタンバイ中。
LY5A2794.jpg

館長や副館長への挨拶もそこそこに、水槽横でカメラを構える。
水槽前の観覧席には、多くの人たちが座り、その瞬間を待ち構えていた。

サケの動きのひとつひとつに、ドキドキ感が高まってくる。
別にオレが産卵する訳でもないのに、何故か全身に力が入り、緊張感が高まってくる。
この時何故か、美ら海水族館でマンタの出産待ちをしていた時の記憶が鮮明に蘇ってきて、目の前のサケ、記憶の中のマンタの両方からプレッシャーを受け、意味もなく非常にドキドキしていた。

そんな時、館長の合図で“産卵1時間予報”が出された。
この館内放送の1時間以内に産卵がありますよ、という予報なのだけど、サケの動き、産卵床のでき具合などを見ながら、産卵のタイミングを見極め、アナウンスされる。
その放送から15分ほどした頃、2匹のサケが並び、口を大きく開け、産卵が始まった。
凄いシーンのはずなのに、呆気ないくらいに簡単に見られてしまった。
LY5A3023.jpg

でも、ここがまさに標津サーモン科学館の凄いところ。
本来、魚主体で不確定なもののはずの産卵行動を、展示として成立させるため、水槽内のレイアウト、展示に使う個体の選定など、さまざまなノウハウが投入されているのだ。
だからこそ、産卵シーンなんて、いかにも不確実なものを驚くほど簡単に、きわめて高確率で見ることができてしまうのだ。
お陰で、2泊3日の旅程の内、ほぼずっと館内にはいたとは言え、産卵シーンを7回も見ることができてしまった。

遡上とか、チョウザメとか、いろいろ凄いとは思っていたけれど、産卵シーンの展示は、実際に目の当たりにすると、あらためて“サーモン科学館、スゲェ!!”と思わずにはいられなかった。
そうそう簡単に見られないはずの産卵シーンも、標津まで行けば、かなり簡単に、しかも高確率で見られてしまう。
その展示が行われているのは、11月いっぱい。週末など人が多く集まる日なら、館内スタッフの気合い? も、より入るらしく、見られる可能性はさらに高まるのだとか。

サケの産卵シーンを見ていると、不思議なもので、ついつい擬人化したくなるというのか、人の男女関係が重なって見えてくるような気がしてしまうのだ。
例えば、サケにももてるオスともてないオスとがいて、もてないオスと組み合わされた時のメスは産卵までに長い時間を要したにも関わらず、オスをもてるイケメンに変更したら、あっという間に産卵したとか、そんなのを見てると、種族は違えど、同じオスとしては何だか切ないなぁ、と。

LY5A3024.jpg
体の大きなイケメンオス。もてる。

LY5A3027.jpg
体の小さいもてないオス。でも、律儀。

見てみて感じることは、性別やその人のいる環境、境遇などによっても変わってくるようなので、何を思うかは、是非、自身の目で見て確かめてみて欲しい。

標津サーモン科学館と言えば、最近、チョウザメ腕ガブが全国的な注目を集めているけれど、そちらも相変わらず絶好調。
やけに怪物っぽく撮れたので、そいつで締めにしたいと思います!!
LY5A2940.jpg
nice!(0)  コメント(0)