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アザラシシーパラダイス(北海道) [水族館相当施設レポート]

紋別寒かったよ話、EpisodeⅢ(笑)

ワモン親子や個性豊かなゴマフたちの魅力にすっかりやられてしまったとっかりセンターだったのだけど、それ以上に吹き付ける風の寒さにやられ、風の来ない水中観察室に逃げ込み、ガタガタ震え続けていた。
とは言え、そこで震えていても始まらないので、意を決して? 向かいのアザラシシーパラダイスへ。
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寒さに加え、天気はどんよりとした曇り。しかも日暮れが近づきつつある時間帯ということもあって、アザラシシーパラダイスにいたお客はオレと同行者だけだった。
本来なら、ラッキー!! と喜ぶべき場面だが、そんなラッキーを今ひとつ有難がれなかったのも、やっぱり寒さのせいだ。

見学や観察がメインのとっかりセンターとは違い、アザラシシーパラダイスの主な目的はふれあいだ。
とっかりセンターでも目の前にアザラシが出てきてくれるが、アザラシシーパラダイスではそれに触れたり、トレーナー体験ができたりと、より濃厚にアザラシを楽しめる。
アザラシシーパラダイスは、アザラシが出てくる広場に対して建物の位置がとっかりセンターと逆になるためか、吹き付ける風がやや弱く感じ、アザラシたちの可愛さも手伝って、とっかりセンターにいた時ほどには寒さが気にならなかった。

先にも書いたように、アザラシシーパラダイスにいるのはたった2頭。
「あぐ」という名前の30歳のオスと、「ひより」という名前の4歳のメスの2頭のゴマフアザラシしかいない。
20頭以上のアザラシがいるとっかりセンターと比べると、たったそれだけ!? と思うかも知れないが、この2頭は“選ばれし個体”なのだ。
この2頭は誰とでもふれあい体験などができる。
アザラシは臆病で神経質な動物だが、それが不特定多数の見ず知らずの人の前に出てきて、それだけでも凄いのに、体に触れたりできてしまうのだから、ホントに凄い!!
お陰で、ここを後にする頃には、その魅力にデレデレになってしまうのだ。(笑)

ふれあいやトレーニング体験は、超ベテランの「あぐ」が主役。
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自分がやることをしっかり分かっているから、お客が決まった位置に立つだけで自分でそこまでやってきて、決められたことをきちんとやってくれる。
人(客)は立ってるだけでOK。あとはあぐが全部やってくれる感じ。
それどころか「これをやるんでしょ!? さっさとやって早く餌をくれ」と言わんばかりに、食い気味なくらいに前に出てくるし、何かしてる最中も早く餌が欲しくてずっとブーブー鼻を鳴らしている。
ただ、ひとつ個性というか、癖があるようで、吻タッチの時、吻先に付いた手(手袋を着用するので直接ではない)を舐める癖があるらしく、ブーブーいいながらもずっとペロペロし続けてるのがおかしい。
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でも、大ベテランならではの責任感の強さ? なのか、OKの合図が出るまでは手から吻を離さない。

そんなあぐも凄いのだけど、それ以上にオレの心を掴んだのがもう1頭の「ひより」。
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4歳とまだ若いからか、そこまでの集中力はなく、加えて好奇心も強いようで、人前に出ている時でも突然何かで遊び始めたり、自分が気になったものを見に行ったりしてしまう。
そんな様子が何とも可愛らしい。

一般のお客とはあぐのように接触はできず、近くで眺めるだけなのだけど、まるで犬や猫みたいにトレーナーにじゃれついたり、膝の上の乗ってみたりと、大好きオーラ出しまくりで、そんな様子を見てるだけで微笑ましい、というか、こっちまで可愛い!! みたいな気分になってくるのだ。
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目の前間近でそんな光景を見ていると、自分が体験してるみたいな気分になってきて、そんなあまりのベタ馴れっぷりに、この子、ホントにアザラシなの? みたいに思えてきたくらいだ。

さらに、そんなひより、顔も可愛い。
施設を後にする頃には、すっかりひよりのファンになってた。(笑)

こんな濃厚体験ができるのは、1日3回ある餌の時間。
せっかく紋別まで行くなら、行く前にその時間をしっかりチェックして、それに合わせて行くことを強くオススメしておく。
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オホーツクとっかりセンター(北海道) [水族館相当施設レポート]

水族館好きが紋別に行ったなら……

紋別オホーツクタワーの次は、その斜め向かいくらいの場所にある紋別とっかりセンターに足を運ぶのが定番コースだろう。
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オホーツクタワーからなら、10分くらい掛かるけれど歩いて行ける。

もっとも、オレが行った日はあまりにも寒くて、タワーから駐車場まででギブアップ。
クルマへと駆け込み、とっかりセンターの真ん前まで移動。1分も掛からないくらいの移動だけど、その間だけでも寒い強風から逃れたい… そんなコンディションだったのだ。

施設名にアイヌ語でアザラシを意味する“とっかり”と付くことからも分かるように、つまりはアザラシセンターである。
施設内の4つのプールには、打ち上げられたり、混獲されたりして保護されたアザラシたちが暮らしていて、プールの横の階段を下りていくと水中を見られる水中行動観察室もある。
見られるのはほとんどがゴマフアザラシで、それにゼニガタとワモンの全部で3種類。しかし、それほど大きくない施設内に多くのアザラシがいるので、ものすごく数を感じられるのと、手を伸ばせば触れられてしまいそうな距離感、また飼育下とは言え、生息地域だからだろうか? プールで泳ぎまわるアザラシたちは生き生きとしているように見える気がした。
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アザラシ好きの聖地と言えば、おたる水族館だが、ここもそれに負けず劣らず、アザラシを濃厚に楽しめる。さしずめ、アザラシ好きの天国、と言ったところだろうか?

オレが行った時はとにかく寒かったのだけど、その寒さとは別のサプライズもあった。
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それは、まだ小さいワモンアザラシ仔。ちなみに、仔は奥側の個体。
どうやら、オレが行った少し前に生まれていたらしい。
白い毛にくるまれ…… てはいなかったけれど、飼育下繁殖は例も少なく珍しいワモンアザラシ。
観覧エリアの制限があり、近くで見ることはできなかったものの、知らずに行ったので、いきなりなかなかのラッキーに遭遇した。

ワモンベビーを見ようと、頑張っていたら、「えさの時間」のアナウンス。
プールの裏手にある広場へと案内され、そこで待っていると、プールから続々とアザラシたちが客前へと出てくる。
しゃがんで待つよう案内されていたので、続々出てくるアザラシたちは、その鼻息が吹きかかるような距離。
ショーのような華やかな演出はされていないものの、やはり距離の近さがスゴイ!! 何となく楽しい気分になってくる。
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広場へ出てきたアザラシは、トレーナーの誘導に何となく従いながら、ゆる~く整列していく。
ひと通り出揃うと、トレーナーから各個体が名前とともに紹介される。
当たり前の話なのだけど、プールからの出てくる出方、顔つきなど1頭ずつ全部違っていて、同じゴマフアザラシでもかなりいろんな個体がいることが分かる。
中には、そこにいる観客に興味を持って、自分から近づいてくるような個体がいたり、花子ちゃんという個体は、「アウアウ」とずっと喋って? いたりと、どの個体も個性的でとにかく面白い。
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特別なアザラシ好きではないオレでもずっと見ていたくなるような楽しい時間ではあったのだけど、オレが行った日はこのアザラシ広場に向かって風が吹き付け、とにかく寒い。
ガタガタと震えが止まらず、お陰で写真もあまり撮れなかったのだけど、そんな寒さに震えたオレを、花子ちゃんの喋りはちょっとだけ寒さを忘れさせてくれた。


このえさの時間は1日5回。
出てきたくない、餌が欲しくない個体は出てこないし、出てきても餌を食べないでプールへと引き返してしまう個体がいたりと、その辺はアザラシ任せ。
そんなゆるさ? もこの施設の魅力だと思う。

至近距離での濃密なアザラシとの時間は、さらに続きがあった。
広場を挟んだとっかりセンターの向かいに、あざらしシーパラダイスという姉妹施設があるからだ。
寒さに折られた心を再び奮い立たせ? さらなるアザラシとの時間を楽しんだ。

施設とは関係のない話だけれど、紋別に行こうという人にアドバイス。
これからの時期はもちろんだが、真夏でもない限り、防寒対策はしっかりして行くことを強くオススメしておく。
特にとっかりセンターなどの施設は基本的に屋外だし、オホーツクタワーも駐車場から少し離れているので、寒さ対策はしっかりしておいた方がいい。
オレが行ったのは5月の連休後の時期だったのに、そんな時期でもひと桁台の気温と強風でホントに寒くて、プラス1枚程度じゃほとんど役に立たず、寒さに震えるばかりで思い切り楽しむことができなかったような気がしているからだ。
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紋別オホーツクタワー(北海道) [水族館相当施設レポート]

日本人は水中世界を覗きたいという欲求が強いのだろうか?

水族館だけでも相当施設まで含めれば各地に200以上もあるというのに、海中展望塔も各地に10以上があるようなのだ。

海中展望塔は水族館の類似施設的な存在として語られるが、泳がなくても水中世界を楽しめる点こそ共通しているが、海中展望塔から見えるのは本物の海。
自然だから何が見えるかはその日の運次第だし、場合によっては何も見えないこともある。

そんな海中展望塔があるのは、南の海ばかりじゃない!!
北の端にも存在している。
紋別オホーツクタワーがそれ。
もちろん、日本最北の海中展望塔だ。
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駐車場からは700mくらい。送迎してくれるバスもあったけれど、待ってるのも面倒だからと展望塔へと続く防波堤を歩いていく。
海面から結構高い位置を歩けるので見晴らしもよく、気分もいい…… はずなのだけど、海の上ということもあってか吹き付ける風が強く、しかもものすごく寒い!!
行ったのは5月の連休明けの頃。東京は天気が良ければ暑いくらいの気候なのに、紋別はというと気温ひとケタ。
1枚上着を持っていってはいたものの、そんな程度じゃお話しにならないレベルの寒さ。
展望塔の建物に入った瞬間、その暖かさに幸せを感じた(笑)

入館料を支払い、早速、海底へと向かい、まず外の海を眺めてみる。
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海は緑っぽい色で濃く濁っていて、透明度は1mもないくらい。
館内の解説によるといつも概ねこんな感じらしい。
この濁りこそ、北海道の海の美味しい海の幸が育まれる豊かさの証なのだけど、海中世界を眺めて楽しむにはどう考えても不向きだろう!!
窓周辺に住み着いている巻貝やエゾメバルの幼魚などの姿が見られたが、よほど窓の近くまで来てくれない限り、生き物の姿は確認できないからだ。
それでもオレは運が良かったのか、ニシン? チカ? か何かの群れと、ミズダコの姿を見ることができた。

何も見えなくても大丈夫だ。
何故なら、オホーツクタワーは水族館でもあるからだ!!
エレベーターで海中部分まで降りていくと、水槽が並んだ小さな水族館になっているのだ。
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海の中を見に来る施設なのに、その肝心の海の中が見えないから、そのフォローのため、だろうか?

海中展望塔の中ということもあり、大きな水槽があったりする訳ではないけれど、紋別の周辺で見られるミズダコやオオカミウオ、カレイなど代表的な魚、タラバガニなどがひと通り展示されていて、それなりに見応えがある。
水槽展示を見ていると、海の底にいることを忘れがちだが、ふと振り返って窓の外の景色を見ると、緑に濁ったオホーツク海の景色。
海に面した、とか、海に浮かんだとかの水族館なら他にもあるが、海の中にある水族館は恐らくここだけだろう。

水族館としての規模は小さい。当たり前だよね、海の中なんだから。
でも、だからと言ってバカにしたものでもなくて、魚やカニの展示水槽だけじゃなくて、ケガニやヒトデが入ったタッチプールや、チョウザメの餌やりができる水槽があったりと、水族館に求められる? エンターテイメント的水槽もちゃんとある。
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個人的にはこのタッチプールがやけに楽しかった。
さわりはしなかったけれど、ここにいたケガニやヒトデがやけに活発で、見ていて楽しかったのだ。
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オレにはあまりプラス要素とはならなかったけれど、展望塔の上階へと上がれば、シアターもあって、展望台や流氷に関する博物館的な展示なんかもあって、それなりに観光施設としての役割も担っている。
冬場には流氷もやってくるらしい。

これで海獣もいれば… という人も大丈夫!!
かつては展望塔までの通路でアザラシが展示されていたそうなのだけど、今でもすぐ近くには、アザラシを飼育しているとっかりセンターもあり、共通チケットも販売されている。
水族館好き、というかアザラシ好きが紋別まで来れば、漏れなくオホーツクタワー→とっかりセンター→アザラシシーパラダイスのハシゴコースで間違いないはず!!
この3施設をハシゴすれば、かなり満足感が得られているはずだ。

という訳で、近い内にとっかりセンターの話を続けたいと思います。
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笠岡市立カブトガニ博物館(岡山) [水族館相当施設レポート]

日本の水族館は、相当施設まで含めると、大小200を超える施設がある。
それだけあれば、それはそれはいろいろなタイプがあるものだけど、笠岡のカブトガニ博物館もそんな“変わり種”のひとつ。
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ウミガメの上陸地によくあるウミガメ博物館などと同じく、繁殖地にある啓蒙を目的とした施設だが、カブトガニ専門の博物館としては世界で唯一の存在だ。
博物館の名前の通り、博物館であって水族館ではないのだけれど、水の中の生物であるカブトガニは水槽展示されている。

笠岡市は岡山県だが西の端の位置していて、岡山からよりも広島県福山からの方が圧倒的に行きやすい。
オレは福山駅からレンタカーで向かったが、福山駅からは40分ほどで到着した。余談ながら、マリンバイオセンター水族館とのハシゴのプランだった。

カブトガニ博物館があるのは、恐竜公園という公園の中。
公園内には実物大、だけどトラディショナルなスタイルの恐竜像があちこちに置かれていて、ちょっとしたアミューズメントパーク的な雰囲気。
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恐竜は動いたりはしないけれど、順に見て回るだけでも結構楽しい。

恐竜はカブトガニをイメージしたドーム状の建物に入館した後も沢山いる。
ドーム中央にはカマラサウルスの骨格が置かれ、それを取り囲むようにさまざまな恐竜化石が展示されているのだ。
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オレが来たのは恐竜博物館なのか!? 恐竜を期待していなかっただけに、余計にそう感じてしまうほどの充実ぶり。少なくとも記憶には、本来の主役であるはずのカブトガニよりも強く残ったように思う。

主役かオマケか分からなくなりそうなカブトガニの展示は恐竜たちの下、1Fフロアに並んでいる。
でも、その展示を見れば、やはりこっちが主役かな? と思い直させてくれる。
というのも、現生種はもちろん、化石種なども展示され、パネル展示も充実しており、世界にただひとつのカブトガニ専門の博物館に大いに納得させられた。
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とは言え、オレが行って、しかもここに登場させるからには水族館的な展示がなくては困ってしまうワケだが、水槽での生体展示もある。
水族館でカブトガニは必ずしも珍しい存在ではないけれど、展示されているものはアメリカ産のアメリカカブトガニだったりすることも少なくない。
しかし、ここ笠岡は残り少ないカブトガニの国内繁殖地のひとつである。そんな場所にあるカブトガニの博物館だからして、そこで展示されているのは地元笠岡産。正真正銘、日本産のカブトガニだ。
かなり盛った書き方だけど、日本産のカブトガニもここでしか見られない訳ではないけれど……
でも、その地ならではの生き物を、その地で見るというだけでも、ありがたみが増すような気がしないだろうか? しかもこの博物館で見る時には、アメリカカブトガニなど外国産との形状の違いなども(博物館の解説で)見たばかり。より一層、ありがたみが増して見えるような気がするのだ。
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とは言え、水族館としては……
魚もいるけど、ほんの少し。
カブトガニを含めても生体展示は多くないので、水族館として楽しむには物足りないかも知れないが、カブトガニの博物館としては、文句なし!!
そもそも、水族館って名乗ってないしね(笑)

という訳で、カブトガニが好きな人にとっては、聖地と言ってもいいくらいの施設だった。
カブトガニ好きはもちろん、古代生物に興味があるという人にもオススメしたい。
特に、小さい頃、直立した恐竜を図鑑で見ていた世代には、恐竜公園も含めて楽しめるはずだから。
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クニマス展示館(山梨) [水族館相当施設レポート]

絶滅したはずの魚が再発見された……

もう7年も前の話だけど、かつて、秋田、田沢湖の固有種だったクニマスが、山梨の西湖で再発見されたというニュースを憶えている人もいるだろう。
クニマスが絶滅するより前、各地に移入されたものの内、西湖に放流されたものが細々と命をつなぎ続け、人知れず種としての絶滅を免れていたのだ。
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そんなクニマスを展示した水族館相当施設が、西湖のすぐ近くにあると聞き、行ってみた。
元を辿れば田沢湖の魚とは言え、今や、西湖にしかいない魚であるからして、その近くにクニマスの展示施設があるというのは、自然な成り行きと言えるのかも知れない。

クニマス展示館があるのは、富士の裾野の観光スポット? のひとつ、コウモリ洞窟のすぐ隣。正確には山梨ネイチャーセンターに隣接している。
真新しい建物にクニマス展示館の看板が提げられているので、そこまで行けばすぐに分かる。

ウミガメ上陸地にあるウミガメ博物館(水族館)と同じような成り立ちの施設だけれど、規模はそれらの数分の一程度のとても小さなもの。クニマスだけの資料館としては十分な情報量なのだろうけれど……

館内はクニマスに関するパネル展示や、液浸標本が並んだ博物館的な部屋と、生体を展示した部屋に分かれている。
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生体展示を行っているスペースには、主役のクニマスが入った水槽が2つと、これまた小さな水槽で西湖やその周辺に住まう魚と、ヒメマスが展示されている。
水槽はいずれも小さいので、水族館というよりは、企画展とかのイベントみたいな感じ。
そもそもこの建物が、クニマス展示を目的に作られたものではないのかも知れない。

それでも、主役たるクニマスは、比較的大きな個体と、小さな個体が2つの水槽で展示されていて、大きな個体がいる方の水槽は、擬岩でデコレートもされている。展示館の主役らしい扱い、と言ったところかな!?
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小ぶりなマスなので、見た目は地味だが、貴重な存在であることだけは確か。
絶滅したと思われていた魚が、常設展示されているのは田沢湖にもできたクニマス展示施設を除けば、ここだけなのだから。

深場に住まう魚らしく、大きい方の個体の水槽は暗くされていて、さらに見学者が側まで近寄れないようになっているので、少々見にくい。
また、これも仕方がないことではあるのだけど、展示されている個体はどれも、いかにも飼育下のサケ科魚類の短く丸い顔つき。
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クニマスならではの青みを帯びた体色は生体でなければ見られない反面、本来の精悍な顔つきは標本の方がそれらしいという、サケ科魚類ならではの残念さがあった。
ちなみに、大きい方の個体の体色は“真っ青”だが、これはライトの影響によるもので、流石にここまで青くはならない。通常の照明で展示されている小さな個体の色が、本来の体色に近いはずだ。
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ただ、先にも書いた通り、貴重な存在であることは間違いないし、並べて展示されているヒメマスと生きた状態で見比べれば、ずっと同じものとされてきたけれど、両者に差があることも分かるはずだ。
そんな比較観察ができてしまうのも、生体展示ならではの大きなメリットだ。そんな貴重な体験が、東京からそれほど遠くはない場所でできてしまうということが、この施設の何よりの価値だと思う。

山梨の水族館と言えば、富士湧水の里水族館があるけれど、道が混んでなければ、30分ほどで行けるので、両館のハシゴもオススメだ。
どちらの施設もほぼマスと淡水魚ばかりだが、本州でこれだけマス類が見られる水族館はそう多くないし、クニマスは北海道でも見られないので、淡水魚好きやサケ・マス好きは足を運んでおくべき施設、ではないかな?
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厚岸グルメパーク水族館プティ(北海道) [水族館相当施設レポート]

9月、標津にサケ遠征に行った時のこと。
北海道道東エリアの地図を見ていて、標津から厚岸がそれほど遠くないことに気が付いた。

そうだ、厚岸行こう!!

厚岸の道の駅「厚岸グルメパーク」には、水族館プティという小規模施設があり、9月の時点では認定水族館としてリスト入りしていたし、3月に開催させてもらったイベント「水族館巡りのゴール」で、かめきちかめぞうさんがオススメ施設として紹介した施設でもあった。
これは行くしかない!! とばかりに、厚岸に向けてレンタカーを走らせた。

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目的の道の駅は厚岸の街を見渡せる高台に建っていた。
眼下には厚岸湾が広がり、カキの養殖筏が浮かんでいるのが見える。
早速、施設内の水族館へ。
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あれっ!! 小さい!!
そもそも、水族館プティと名乗ってるくらいだから、小さいことは分かっていたけれど、考えていたよりも小さかった。
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水槽は1.5mほどのものが4つ。そこに厚岸周辺の魚が展示されているのだけど、マス、カレイ、ウグイ、以上。そんな感じ。
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もちろん、無料の施設だし、水族館というよりも、道の駅に来た人に、食事のついでに水槽展示を楽しんでもらおうという施設であることは分かっている。
水族館を目的に出掛けてしまったオレからすると、ちょっと拍子抜けした、というのが正直なところ。

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この水族館でもっとも色鮮やかな魚、ニジマス。


でも、大丈夫!!(何が?)
イベントの時、かめきちさんは言っていた。
そこには美味しいものが沢山ある、と。
何せ、この道の駅は「グルメパーク」なる名前が付いているのだから。
厚岸と言えばカキである!! そんなことはグルメ情報に疎いオレでも知ってるくらいだ。
幸せな気分で厚岸を後にするため、レストランがある施設の2Fへ。

あれっ!! やってない!!

この時、時間は朝の10時。3軒ほどあるレストランはいずれも11時から。
1時間待つには、水族館が少々物足りない。ちょっとした敗北感とともに厚岸を後にしたのだった……

という訳で結論。
厚岸の水族館プティの見学は、11時以降に!!
そうすればきっと、幸せな気分で厚岸を満喫できる…… はず…!?
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南郷水産センター(滋賀) [水族館相当施設レポート]

魚は見られる。でも、水族館かと言われると、微妙なところ……
でも、行ってみたら楽しめちゃった…
というワケで、南郷水産センター、である。
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琵琶湖から流れ出る瀬田川のほとりにある、魚の餌やりや釣り堀など、魚と遊べるテーマパーク(かなり盛った言い方だけど)みたいな施設だ。

でも、水族館的な展示も少しだけある。
入場ゲートを潜って右手側にある水産資料館がそれ。
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中にはやや大きめな水槽を筆頭に、5本ほどの水槽で周辺地域の魚が展示されている。
大きな水槽にはビワコオオナマズと思しき、大きなナマズもいたが、その水槽も含め、キズや汚れが多く、また、魚名板などもほとんど設置されていなかったりと、“ちゃんと見せる”ものには残念ながらなっていない。
“ビワコオオナマズと思しき”なのも、中がきちんと見えなかったからだ。
資料館自体、作ったからそのまま開けてます、みたいな雰囲気。魚がいるのがここだけなら、超絶ガッカリ施設になるところだが、屋外に沢山並ぶ池にいる魚たちが楽しませてくれるので、ここは“こういうのもあるんだ”程度に思っておくのがいいだろう。

目の前は広大な公園のような敷地の奥へ進む前に、餌を買っておくことをオススメしたい。
餌は施設内へと入る入場ゲート付近で、いろいろな種類の餌が売られていて、そこを通った時には“やけに充実してるな”と思ったくらいで、買わずに入園したのだけど、結局、買いに戻るハメになった。

池にいる魚に餌をやるか、釣り堀の魚を釣るか。
そのどちらかこそが、この施設の正しい楽しみ方であることに気付かされたからだ。
ちなみに、オレが買ったのは小袋に入って売られている浮上性の餌と、棒麩。締めて250円!!
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施設内を進むと、観賞池という大小の池がいくつか並んでいる。
観賞池、即ち、釣りができない池のことだが、そこには巨大なアオウオやソウギョがひしめいており、人影を見ると餌をもらおうと一斉に集まってくる。つまり、入場ゲートで買った餌の出番、というワケだ。
でも、そこで浮上性の餌を撒いてはいけない。
池にいるのは1mを越す巨大な魚たちだ。そこで撒いてしまうと、瞬間、グワッと群がってくるので、服や持ち物を濡らされてしまうからだ。ちなみにオレは、履いてたズボンを漏らしたみたいな感じにされた。
入り口で買った棒麩が活躍するのはここだ。
40㎝はあろうかという長さがある麩の先を池に差し込むと、アオウオたちが水面から顔を突き出し、バキバキと音を立てながら咥え取っていく。
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これがなかなか楽しい。
池のアオウオはいずれも巨大で、しかも数が多い。小さな子供なら怖いと感じる子もいるんじゃない? くらいの迫力だ。
長い麩もあっという間に食べ尽くされてしまうので、すぐまた入場ゲートまで買いに走らなければならなくなる。あらかじめ2~3本買っておくことをオススメしておく。



アオウオがいる観賞池から、さらに奥に進むと、チョウザメなどがいる池を経て、右手に大きな池が現れる。
ここで浮上餌の出番だ。
池には無数のコイがいて、人が近付くとやはり集まってくるので、節分の豆まきよろしく、餌を盛大に撒いてやる。
すると、その瞬間、水面から魚が沸き立つような状態となり、池なのに水が見えないほどの状態になる。大げさに言い方をすると、コイの津波状態。
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不気味なほどの迫力に、思わず後ずさってしまったくらいだ。
でも、この時、あまり池に近付きすぎないこと!! コイたちは盛大に跳ね回るので、やはり水濡れ要注意だからだ!!




アオウオの餌やりはさいたま水族館でもできるけれど、手に持った麩という点で、魚とのやりとりがより濃密な感じがして、ちょっと標津のチョウザメ指パクに通じる楽しさがあったような気がした。
先にも書いた通り、水族館としてはかなり微妙な施設だが、魚が好きな人ならそれなりに楽しめる施設ではあった。

余談ながら、南郷水産センターの向かい、道を挟んだ反対側にある「ウォーターステーション琵琶」には、水槽がいくつか並んでいて、琵琶湖の魚が展示されている。
これまた水族館とは言いにくい施設だが、展示種類数に限って言えば、南郷水産センターの水産資料館よりも多い。
こちらは無料なので、ついでに見学するくらいでちょうどいいと思う。
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花園教会水族館(京都) [水族館相当施設レポート]

日本を代表する、いや、世界屈指の観光都市である京都。

そんな京都だからして、水族館もちゃんとある!!
京都駅近くの京都水族館に、日本海側の丹後魚っ知館…… だけじゃないのだ!! 実は。
そんな知られざるもうひとつ? が、花園教会水族館だ。
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その名の通り、教会付属の水族館だが、上記2施設と比べると、それはそれは小さな施設。
弥勒菩薩で有名な広隆寺や、太秦映画村からほど近い場所にあるけれど、「えっ!? こんなところに水族館あるの? じゃあ行ってみよう」という人にはオススメしない。
魚自体にそれほど興味がないとか、水族館で“水塊感”を楽しみたいという人にとっては、魅力を感じにくい施設かも知れないからだ。
そもそも、平日の見学は予約制なので、思い立って行ける場所ではないのだけれど。

最寄りの花園駅から、狭く入り組んだ路地を歩くこと7~8分。
住宅街の中にある教会の1F部分が水族館になっている。かつては駐車場だったスペースだそうで、ここに水族館があると知らなければ気付かないかも知れない。
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ガレージを改装して作られた私設水族館は、水槽は大きくても2mほどと、所謂、水族館的な大水槽はないけれど、所狭しと積み上げられていて数は多い。
水槽の中を泳ぐのは、世界各地の淡水魚。普通の水族館ではあまり見掛けないようなものもいるけれど、とは言えどれも、観賞魚として流通しているものだ。
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個人的には、展示されているものの多くはウチでも飼っていたことがあったりしたから、親しみを感じられた。
教会という場所柄、近所の子供たちのための施設、みたいな意味合いも強いようで、もし、オレがガキの頃、近所にこんな施設があったなら、間違いなく入り浸ってただろうなぁ、と。それができるここの近所の子たちがちょっぴり羨ましく思えた。


この水族館を最初に知った時、水槽の中身や、ギュウギュウに圧縮された水槽群などから、マニアをこじらせちゃった系だと思った。
教会という人が集まる場所なら、その人達に見せるという大義名分も立つだろうし、魚の飼育に深くハマった人なら、水槽を置くスペースさえあれば、誰でもこの領域に辿り着く、そう思ったからだ。

もちろん、そういう部分もあるのかも知れないが、実際に行って話を聞いてみると、オレの想像とはちょっと違っていた。
水族館がある花園教会は、地域の子供の遊び場として、または孤立児童の拠り所としてなど、地域の子供のための活動をいろいろと行っている。
そんな子供たちが楽しむため、生きた魚に触れて、興味を持ったり、学習のきっかけになったりと、子供たちのための学習施設としての役割も担っているのだそうだ。
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そのため、魚やカメたちは、餌を与えたり、触ったりなどの体験ができるようになっていたりする。
実際、ここの水族館がきっかけで、将来は水族館で働きたい!! と夢を抱くようになった常連の少年もいたのだとか。

ただ、魚たちを見ていて気になったのは、ヒレが欠損していたり、体が曲がってしまっていたりなど、綺麗じゃない個体が少なからずいたこと。
マニアがやってる私設水族館らしくない…… そう思った。
でも、これにも理由があった。
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これまた教会という場所柄か、不要魚の引き取りは原則行っていないにも関わらず、流れ着くようにそういう魚がやってきてしまうことがしばしばあるらしい。
不要となった魚は哀れなもので、大抵、ろくに世話もされなくなるため、ボロボロになり、花園教会に辿り着く時にはほとんどが瀕死に近い状態。
水槽を泳ぐ綺麗でない魚は、何とか復活し、生き存えたものだったのだ。

個人的には生き物の展示施設では、その種類本来の魅力を伝えられるようなものを展示して欲しい… そう思っている。
でも、ちゃんと飼われなかった魚がどうなってしまうか、こんな酷い状態にしてしまう身勝手な飼育者がいること、生き物を飼うということがどういうことなのか、など、ここへ魚を見に来る子供たちには反面教師的な教材として、意味のある存在なのかも、と思った。

水族館は入館無料だが、先にも書いたように、平日は予約制だ。
すべてを教会の牧師さんひとりで管理している施設だが、普段は当然、本業に従事しており、専業ではない水族館に常駐することが難しいから。
だから、行く前にブログなどで開館スケジュールを確認するか、見学予約をしてからいくことをオススメする。
人が多く集まる日、例えば、週末などは普通に開館していることが多いようだ。

そのため、ボランティアなども募集しているらしいので、例えば、水族館での就職を志す学生の修行の場としても、悪くない環境のように思う。
オレも、次に行く時があったなら、ホースなどの道具を持って、水換えボランティアでもしてこようかな? なんて思っている。

水族館を運営する牧師さんは、やっぱり魚好きだったから、飼ってる人のところに行って、魚の話をして帰ってきた、そんな感じだったけれど、魚を飼ってる、飼ってきた、みたいな人なら、そんな楽しみ方ができる施設だった。
魚が好きな人なら、きっと楽しい時間が過ごせるはずだ。
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黒島研究所(沖縄県竹富町) [水族館相当施設レポート]

何気なく眺めていたJTAの機内誌に看過できないひと言を見つけた。

“日本最南端の水族館”

そこには、ゴンズイが沢山入った水槽の写真と、カメを象った看板の前に立つ、黒島研究所の所長の写真が載っていた。

日本で一番(東京基準で)遠い水族館はここだろう!! そう思って昨年、久米島うみがめ館に出掛けたが、それがそうじゃなかったことが発覚した瞬間だった。

とっさに、“見なかったことにしよう……” と、思った。

だって、その時点では黒島も、そしてそれがどこにあるのかも知らなかったから……
調べてみると、石垣島から船で約30分のところにある離島だという。

知りたくなかった事実にウダウダしていたら、それまで知りもしなかった黒島に関する情報がちらほらと目や耳に届くようになってきた。
Twitterに黒島研究所の公式アカウントが立ち上がったのもその頃だった。
そんなことが続くと、何だか黒島に呼ばれているような気分になってきて……
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黒島の玄関口である黒島港から、黒島研究所までは2㎞少々。島内の主な交通手段である自転車で15分ほど。
東京からだと羽田→石垣空港→石垣港離島ターミナル→黒島で、羽田朝一の便に乗ると、14時頃には黒島研究所に到着できる。もっとも遠い水族館なので、ウチから2000㎞くらいあるはずなのに、交通の便がよくて意外と行くのは大変じゃない。
その気になれば、日帰りも可能だと思う。オススメしないけど。

研究所は民家のような平屋建て。研究所を取り囲むように池(水路)が掘られていて、そこには何と、レモンザメが泳いでいる。
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まず、池を泳ぐサメ!! という時点で、とんでもないインパクト。
泳いでいるのは小さな個体だし、上からしか見られないが、手の届く位置に遊泳性のサメが、まるでコイみたいに泳ぎ回っているというのは、それだけでワクワクしてしまう。もちろん、ここでしか見たことない展示だ。

館内は博物館と水族館に分かれていて、入館して左に行くと博物館。右に行くと水族館という作り。小規模ながら資料(図書)室もあって、さしずめ小さな水族博物館といったところ。
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水族館には、黒島周辺の魚などに加え、ハブやヤシガニなど陸上の動物も展示されているが、ウミガメ協議会の付属施設であることから、主役はやはりウミガメ。屋内外のプールには、アオウミガメを中心とした大小さまざまなウミガメが沢山いる。
屋外、それも八重山の強烈な日射しの中で飼われているのに、背中にコケが生えたような個体は1匹もおらず、どの個体もものすごく綺麗!!
こんな綺麗なアオウミガメ、見たことないよ!! と思えてしまったくらい。でも、特に磨いたりはしていないらしい。
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カメたちには餌を与えることができるため、人が近寄ると、一斉に集まってくる。
一番大きなプールには、さまざまな魚も入っていて、カメの餌をかすめ取っていく。
ここも上からしか見えないが、お気に入りのカメに餌を与えたり、積極的に餌を取りに来るゴマモンガラもすぐ近くまで寄ってきたりするものだから、楽しくなってきて餌を与え終わると小銭を出してガチャガチャへ、を何回か(笑)

水路のサメにも餌やりができる。
サメは餌の食いムラがあるというか、餌に対する反応があまりよくないイメージが強かったのだけど、ここの水路のサメたちときたら、人影に集まってくるほどで、水深15㎝くらいの浅瀬にでもガンガン集まってくる。
そんなだから、餌のワカサギを投げ入れると結構な勢いでがっついてくる。サメの餌やり体験としてはもっとも反応がよく、楽しめる。
しかも、サメとの距離はものすごく近い。手の先、数㎝のところにサメの顔があるというのは、それが小さな個体とは言え、そこはレモンザメだから、結構なドキドキ感もある。
つまり、かなり楽しいってことだ。

動画




サメの餌は1カップ300円。それも何度買いに行ったことか……

餌やりといえばもうひとつ、黒島研究所ならではの人気餌やり体験がある。
それがゴンズイの餌やり。
ゴンズイ? と思うなかれ。カメやサメより過激な餌やり体験だ。
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黒島は八重山の島々の中でも、観光地化が進んでおらず、島に渡ってきても観光客が行くようなスポットが少ない。
そのため、黒島に来る観光客のほとんどがこの黒島研究所へとやって来るのだが、そんな観光客たちを喜ばせて? いるのがこのゴンズイ餌やり体験なのだ。
金串に刺さった魚の切り身を水槽の中に入れると、水槽の中にひしめくゴンズイたちがそれに群がってくる。
魚柱が立つほどの勢いで、飛び跳ねる水で腕や服が濡れるのはもちろん、あまりの勢いに串を持つ手まで喰われるんじゃないか、と、ちょっとした恐怖感すらあるほどなのだ。ちなみにオレがJTAの機内誌で見たのがまさにこれだ。

動画(かなりあっさりだけど、ホントはもう少し大変な感じ)


ゴンズイの餌も300円だが、サメの餌とセットだと500円で買うことができる。
こうした餌やり体験のお陰で、自分が飲む飲み物も買ったけれど、入館料の5倍以上の小銭を使ってきてしまった(汗)
やけに餌代がかさむ水族館、他にもいくつかあるけれど、黒島研究所もそんな施設だった(笑)

黒島は島全体が牧場化されていて、八重山ならではの自然を体感する環境とは言いにくいが、それでも東京から行ったオレには見るものすべてが非日常で、大変興味深く、楽しかった。
もちろん、黒島研究所もそんな好印象に大きく影響しているのは間違いない。ウミガメやサメなど、屋外の展示も多いせいか、沖縄の離島らしい、のんびりとした空気感が心地よく、ついついダラッと長居したくなる施設だった。
水族館巡ラーで、かつ南国の自然環境に興味、関心がある人なら、行って損はない施設だと思う。
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筑後川発見館くるめウス(福岡) [水族館相当施設レポート]

3月にやった水族館イベント「水族館巡りのゴール」の打ち合わせの時のこと。
全国の水族館や相当施設をリストアップしていた時、「クルメウスはどうします?」と、見知らぬ水族館の名前が話題に上った。

クルメウス? 久留米にあることは想像できたが、ウスって何? 久留米臼?
頭の中には ? とともに、アホな連想ばかり。
その時は情報不足で認定施設とはならなかったのだけど、それだけに気になる施設として印象に残った。

そんなところに、九州に行く用ができた。マリンワールド海の中道のリニューアルオープンだ。これ幸いとばかりに、久留米へも足を向けた。

くるめウスへは、西鉄久留米駅からバスで10分ほど。
駅前のバスターミナルには、大勢の人が並び、バスも次から次へとやって来る。
大して待つことなく、“ゆめタウン”行きのバスへと乗り込んだ。

筑後川発見館の名に偽りなく、筑後川のほとり。でも、すぐ横にある大規模ショッピングモール、ゆめタウンに隠れるようにひっそりと建っていた。
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入館は無料。
純粋な水族館ではなく、筑後川を紹介する要素のひとつとしての水族展示が行われている。
水槽も一般家庭にも置けるようなものが中心だが、小さいながらもトンネル水槽があったりと、それなりに水族館気分は楽しめる。
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くるめウスの傍らを流れる筑後川がテーマで、そこに住まう魚が展示されているのだけど、水族館的ゾーンの大きめの水槽に泳いでいるのは、何故か色つきのコイとロングノーズガー。
コイはともかく、ガーは筑後川にはいない(はず)だろう? 筑後川というより、公園の池みたいな感じ? な印象。LY5A8044.jpg

この水槽では、水族館では初めて見た気がするということで、同じく筑後川にはいなさそうなジルティラピアが気になった。

順番に展示を眺めていくと、くるめウスの謎が解ける。
クルメウスとは、ニッポンバラタナゴの亜種名(Rhodeus ocellatus kurumeus)だったのだ!!
もちろん、その亜種名も久留米に由来するものだから、ニッポンバラタナゴが久留米ならではの魚だった、ということをここで知った。
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残念ながら、光り輝くような個体はいなかったし、タナゴを撮るのに向いたレンズを持っていってなかったので、くるめウスのクルメウスをバッチリ撮ることはできなかったけれど、久留米の名が付いた魚に久留米で会うことだけはできた。

でも、せっかくそんな魚がいるのに、それがいる水槽はごく小さなもの。小さな魚とは言え、もっとニッポンバラタナゴに力を入れた展示をすればいいのになぁ、と。
行くまで知らなかった話ではあるんだけど、館名の謎? にしても、解説はされていたけれど、それも見落としてしまいそうな小さなもの。
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もっと声を大にして、クルメウスを推していって欲しい、とは思った。

施設自体は、水族館としてはかなり小ぶりで、展示されているものも小さいものばかりだけれど、入館は無料だし、ちょっと水族館気分を楽しむには十分だと思う。
バスも沢山走っていて便利だし、隣接した公園や、筑後川の河川敷も歩いていて気分がよかった。
また、久留米駅とくるめウスの中間くらいには、久留米鳥類センターという鳥を展示した施設があるようで、そこにはペンギンなどもいるようだ。
ノーマークだったのでそこには寄らなかったのだけど、ちょっと惜しいことしたかも、と、今頃になってちょっと後悔(笑)

という訳で、久留米まで行こうという人は、是非、その2館のハシゴをオススメしておきたいと思います!!
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