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サケ遠征2018@標津サーモン科学館 [淡水魚]

8月が終わりに近づき、9月が近づくにつれて気になりだすのが、標津川の動向だ。
もちろん、サケの遡上動向のことだ。
今年は例年以上に気が気じゃなかった。
というのも、一昨年は台風による大増水、昨年は大渇水で2年連続で記録級の大不調に当たってしまっていたからだ。
もし、今年もそんなだったら…… 遡上時期に標津に行くのはもう止めよう…… そう考えていたくらい、個人的には勝負の年だった。

しかし、だ。
そんな標津に行く4日前、北海道を大きな地震が襲った。
ご存知の通り、その後の北海道は全道で停電に見舞われた。
これはもう遡上どころの話ではない。泣く泣く北海道行きを諦めることにした。
しかし、行けないと思うと、頭の中にはセッパリになったカラフトマスや、ブナ毛になったサケの姿ばかりが思い浮かび、残念でならない。
オレが被災した訳でも、ウチが停電した訳でもないのに、暗く沈む1日。
そんなオレとは裏腹に、北海道の方がずっと力強かった。停電の解消に伴い、行こうとしていた水族館施設が次々に開館。
それなら、オレとしても行かない理由がない。
止めるのを止めて、予定通り、北海道へ向かう飛行機に乗った。

機内のアナウンス。「中標津空港周辺の天気は小雨……」
降りてみると、小雨ではなく、まぁまぁの雨。
普段ならガッカリする雨も、遡上見学が目的なら話は別。むしろ、いい天気と言っていい。

サーモン科学館へ到着するや否や、まず、川へ。
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天気が悪く見にくかったがそこそこの数の魚が泳いでいるのが見て取れた。
どのくらいいるのかまでは分からなかったけれど、それでも昨年より多いことは間違いない。
意気揚々と魚道水槽へと向かうと、数匹のカラフトマスとサケがいるのが目に入った。
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カラフトマスの姿は昨年も見られたが、それよりも断然多いし、何より、セッパリになったオスの姿が見られたのは、標津まで来た甲斐があったというものだ。
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停電の影響で、魚道水槽が1度、クローズされてしまったので、そこからのリセットということで、やや少なめ、とのことだったが、それでも、昨年や一昨年と比べれば天と地ほどの差だ。
何しろ、この魚道水槽で遡上サケの姿を見るのは、2015年以来なのだから。

その後も魚道水槽を眺めていたら、雨が呼び水となったのか、少しずつ魚の数が増えていき、最終的に10匹前後の数となった。
それでも館長は「少ない~」「マスばっかりでサケがいない~」と嘆いていたけれど、オレからすれば、魚道水槽でこれだけの数の遡上サケが見られたのは3年ぶり。
少ないのかも知れないけど、数匹しかいなかった昨年や、魚道水槽が開通すらしていなかった一昨年に比べれば十分に満足できる光景だった。
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また、サケよりもカラフトマスが多いことも、オレにはむしろありがたいこと。
本州でも遡上があるサケとは違い、日本ではオホーツク海に面した川にしか遡上しないカラフトマスは、オレにとっては特別感のある魚だ。
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サケもいるよ~

前日の雨が効いたのか、翌日の午前中はかなりの数の魚が魚道水槽を賑わせていたらしい。
そのことは館長からも言われていたのだけど、北海道遠征の目的のひとつでもあったくしろ水族館に行くため、その午前中をパス。
午後に標津に戻ったものの、前日と同水準程度の魚しか見られなかった。
その後、水槽前でしばらく待ってはみたものの、泥濁りが強くなり水槽内がまったく見えなくなってしまったため、待つのを止めたが、それでも今年は悪くなかったと思う。

大変な時に呑気にサケなんて見に行っていいものかと、直前まで悩んだけれど、結果的に行ってよかった。
北海道と言ってもオレが行った場所は、コンビニに物が少なかったり、夜が多少暗かったりはしたけれど、それでも7年前の東京よりは全然マシだったし、昼間は地震があったことさえ忘れててしまいそうなくらい、普通だった。
もし、サケの遡上を見に行きたいと考えている人がいるなら、標津、オススメです!!
何の根拠がある訳ではないけれど、今年の標津の遡上、何だか良さそうな気がするから。
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アクアトトぎふの気になる魚 Vol.3 [淡水魚]

キチヌ、ゴライアスタイガー以外にもうひとつ、というか、この時、アクアトトに行った最大の目的はゴライアスと同じアフリカゾーン、タンガニイカ湖水槽の新入り、オーレオクロミス・タンガニカエだった。
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以前、タンガニイカ湖の水槽では、このタンガニカエの代わりに、同属のナイルティラピアが泳いでいた。
世界中に移入され、生息している魚なので、タンガニイカ湖にもいるようなのだけど、個人的にはこの水槽で展示されていることに違和感があった。
タンガニイカ湖の水槽なのだから、名前にナイルと付くものとタンガニイカと付くものとがいるのなら、当然、後者がいるべきだろう、と。
それがついに、“本来あるべき状態”となった訳だ。

この2種類、同属だけに体形や雰囲気はよく似ているし、ほとんどの人にとっては、どちらでもいい部分かも知れない。
でも、この水槽の担当氏なのか、はたまたアクアトトのこだわりなのかは分からないけれど、わざわざこんなマニアックな魚を導入し、展示している。
もうホント、素晴らしいとしか言えないよね。

実を言うと、タンガニカエを見たのは初めて。
写真では見たことがあったし、観賞魚として流通していたことがあるのも知っていたけど、かなりマニアックな魚だし、なかなか見る機会に恵まれなかったのだ。
初めて見るタンガニカエは、驚きの綺麗さ。まさかこんなに綺麗な魚だとは思わなかった。
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かつて、写真で見たものは、ナイルティラピアと変わらないと思うくらいよく似ていた。
しかし実物は、色はより鮮やかで、赤が鮮やかな鰭もより大きくヒラヒラした感じ。オレの想像をはるかに上回る美しさに驚くやら、見とれるやら……
珍しいって言っても、ティラピアだろ? そんな風に思ってた自分を恥じるのと同時に、これならナイルティラピアと見間違うはずはない!! ということがよく分かったし、これまで知らなかった綺麗さを知ることができて、ホント、感謝!!

同じ水槽には現在、3年前、オレを岐阜へと引き寄せたペリッソドゥスも泳いでいるらしく、早くも次回の目的ができてしまっている(笑)

アクアトトのアフリカゾーンと言えば、このタンガニカエの他、先週のブログに書いたゴライアスタイガーがイチオシではあるのだけど、ふと目が留まったのが淡水フグのテトラオドン・ムブ。
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かつては小さい水槽に1匹でいたような覚えがあるのだけど、シノドンティスやコンゴテトラが泳ぐ水槽に移動になっていた。
一般的に他魚との混泳不可とされている淡水フグにあって、ムブは比較的おとなしく、加えて、あまり魚(食べるの)を好まないため、混泳も可能、と言われている。ただし、個体によりけり、だけど。
アクアトトのムブは、そんな“大丈夫”な個体だったのだろう。
たった1匹ながら、そこそこの大きさがあることもあって存在感が強く、ムブの水槽、みたいな感じに(笑)
フグが入る前から、個人的には好きな水槽だったけれど、目立つところを泳ぎ続けているフグのお陰で、この水槽を覗き込む人も増えるのではないだろうか?

アフリカゾーンの手前、アジアゾーンでもアクアトトでは初めて見るマニアックな魚が。
メコンオオナマズの水槽の隣、パールムやオスフロが泳ぐ水槽にいたオスフロネームス・エクソドン。
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水族館の水槽で泳がしておくなら、“普通の”オスフロでいいんじゃない? なんて思ってしまうのだけど、レッドフィンでもなく、あえてエクソドンを入れるところにこだわりを感じるよね。
下世話な話だけれど、このエクソドン、普通のオスフロと比べるとはるかに高額なのだ。
個人的にはエクソドンが好きな訳ではないけれど、ほとんどの人にとっては、普通のオスフロでも、エクソドンでもどっちでもいいはずで、それが即ち集客、とはならないような気がするのだけど、そんな魚に、それなりの金額を使って(展示して)くれるということ自体、個人的にはすごくありがたく思うし、そういうこだわり、ホント、好き(笑) そういえば、O.タンガニカエもそんな魚だね。

オレのアクアトトの評価がここ最近、急上昇しているのには、こういう“変な魚”の展示が増えたことに加えて、それらがきちんと綺麗な状態で展示されているから。

常々思っているのだけど、水族館ではなるべく綺麗じゃない状態の魚は展示して欲しくない。
お金を払って見に行っているから、というのもなくはないけれど、それ以上に、その魚を知らない人が初めてその魚を見た時、その綺麗じゃない状態を見て“この魚はこういう魚なんだ”と思って欲しくないから。

こういう“変わった”展示が続くと、次は何を見せてくれるのかと楽しみになる。
もう少しコンスタントに行きたいのだけど、ウチから近くないので、そう頻繁に行ける場所じゃないのが残念だよなぁ、やっぱり。
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コラムに誘われ…… アクアトトぎふ [淡水魚]

アクアトトぎふのHP内の「おもしろ飼育コラム」という、飼育スタッフ氏によるブログがある。
たまたま見掛けた回の時、キチヌについて熱い思いが綴られていた。
http://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=2646

こんなの読んじゃうと、そのキチヌが見てみたい気分になってくる。

しかし、キチヌである。
言っちゃなんだが、わざわざ岐阜まで、それも淡水魚の水族館に見に行くような魚じゃない。

でも、さらにその前の飼育コラムに、これまた気になる内容が。
「ゴライアスタイガー、展示開始」
http://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=2543

ゴライアスタイガーは、正直、あまり好きな魚ではないのだけど、そのコラムを読んだら、コラムの主役? に会ってみたくなってしまった。
キチヌとゴライアスタイガー。コラムの主に会うため(それ以外の目的もあったけど)、アクアトトへと足を運ぶことにした。
驚いたことに、前回行ってから既に2年半もが経過してしまっていて、さらにそれをブログにするのに半年近くが経過しているという、コラムも行ったのも結構前の話なのだけど……

まずはキチヌ。
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思ったより小さい!!
同じ水槽には、このキチヌよりもずっと大きなクロダイやアイゴも泳いでいて、水槽の中では体の小ささもあって、“態度のデカさ”は感じなかったけれど、逆に、これだけ小さな体で、大きな魚の中に入ってやっていけてるのは、コラムに書かれていた気の強さならではなのかなぁ、と。
いずれにしても、半端なサイズのキチヌを、写真に収めようと頑張ったのは初めてだ(笑) 恐るべしコラムパワー(笑)

そしてもう1匹の主役、コンゴ川水槽に仲間入りしたゴライアスタイガー。
コンゴ川水槽をゆっくりと回遊するように泳ぐその姿を見た時、思わず“カッコいい!!”と声が出た。
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この水槽にはもう1匹、同属のタイガーフィッシュもおり、それも国内ではなかなか見ない立派なサイズなのだけど、そこはやはりゴライアス。より物騒な顔つきと、大きなヒレ。堂々とした泳ぎ。すべてが格が違う!! と言わんばかりの存在感。
これまでこの水槽では、H.vittatus(タイガーフィッシュ)がカッコよく見えていたんだけど、やっぱりゴライアスと比べると、顔つきも体つきも見劣りがしてしまうような気がするなぁ。
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タイガーフィッシュ(H.vittatus)

展示されているゴライアスは、小さな幼魚から現在のサイズまで育てたものなのだそうだけど、よくもまぁ、この神経質で死にやすい魚を、こんなに綺麗にこのサイズまでしたものだと驚かされる。
観賞魚としても輸入されているので、時折、そこそこサイズになったものを見掛けるけれど、アクアトトにいるものは、水槽が大きいのもあってか、そういうものより伸びやかな育ち具合で、よりカッコいいように思った。
この個体を見て思ったのは、それが育ったというバックヤードの水槽環境も見てみたい、ということ。
遊泳性の強い大型魚を、このサイズまで綺麗に育てられる環境…… 興味を引かれるよね。
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なお、ゴライアスタイガーを展示している水族館は、日本ではアクアトトだけのはずだ。

ゴライアスタイガーは思っていた以上にカッコよかったし、それが見られるようになったことはとても喜ばしいことだとは思うのだけど、ゴライアスが泳ぐその水槽にいたナイルパーチの姿が見えないことが気になった。
特定外来の指定の影響で、展示から下げたのだろうか? ゴライアスとは違い、こちらは好きな魚なだけに、気になって仕方がない。

という訳で、メコンオオナマズの給餌解説の時に、解説していた飼育スタッフ氏に聞いてみると……
何とも残念なことに、2匹とも死んでしまったのだそうだ。
1匹が死んだ後を追うように、もう1匹も死んでしまったのだとか。開館の頃からいるし、突然だったようなので、寿命、だろうか?
大きい方の個体は、サイズもかなりのものだったし……
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仕方がないこととは言え、アクアトトに来る大きな楽しみのひとつだっただけに残念でならない。
日本では代わりの個体も手に入れられないし……


アクアトトの話はもう1週続きます。
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水族館飲み会、やります!! [その他]

9月22日、東京世田谷、若林のかなざわ珈琲にて“水族館飲み会”やります!!

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Twitterでしか告知してなかったので、一応、こちらでも。

3月、5月に開催させてもらったイベントの時、終了後、急がなくていい人はそのまま残って、簡単な打ち上げみたいなことをさせてもらいました。
それがその参加者に好評で、“こういうのまたやりたい”という感想が多く聞かれました。

水族館巡りがテーマのイベントで、水族館巡りをしている、興味がある、みたいな人ばかりが集まっていて、そんな人たち同士が水族館の話をするのだから、それは楽しい訳です。

という訳で、水族館飲み会、やることにしました。
といってもイベントではなく、私、ミストラルも、めnちもかめきちさんもいますが、コンテンツはありません。

普段、周りに水族館の話ができる人がいない、とか、とにかく水族館の話がしたい、などなど、そんな人はきっと楽しい時間が過ごせると思います。

来てくれる人はいずれも、水族館愛に溢れる人たちだろうと思います。
そんな人たちの声を直接聞くことは、水族館の人にとっても悪くない経験ではないかと思うのです。
自館の自慢やプロモーションをしてくれる水族館の人の参加もお待ちしております(笑)

なお、会場のかなざわ珈琲は17席ですが、今回はイベントではないため、定員を設定していません。当日飛び入りもOKです。
椅子がなければ立食になりますが、座りたい人は予約していただければ、と思います。

かなざわ珈琲 03-6804-0990

参加費は飲食付き3500円で、17時~。
17時に間に合わなくても、好きな時間に来てくれて構いませんし、適当な時間で帰ってもらっても構いません。
“飲み会”と銘打ってはいますが、お酒が飲めない人も参加ください。我々3人もあんまり飲めないので、全然問題なしです!!

それでは、9月22日、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
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まかどシーマリンパーク(神奈川) [水族館レポート]

水族館大国日本には、実に様々な水族館があるけれど、全国114か所の認定施設の中でも、飛び切り級の変わり種が、横浜の間門小学校にあるまかどシーマリパークだろう。
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小学校にある水族館というと、先々週のブログで登場させた高知のむろと廃校水族館も近いかも知れない。
誰もがそこで6年間過ごした経験を持っていて、しかも、卒業後、そこに行く機会はなかなかない。だからこそ、廃校水族館でもその雰囲気に懐かしさを憶える人が多いのだと思うのだけど、まかどシーマリンパークは、生徒たちの賑やかな声が聞こえるし、先生や職員の人たちもいる現役の小学校にある施設。幼い頃の記憶はよりハッキリしたものとして思い出されるのではないだろうか?
昔の思い出に浸るには、静かな廃校の方が向いているのかな!?

とは言え、なかなか訪問ハードルの高い施設だった。
ハードルが高いと言っても、距離や時間の話じゃない。小学校という場所柄、オッサンには足を踏み入れにくいのだ。

オレが行った時、ちょうど休み時間が終わったくらいの頃だったのだろう。
賑やかな声と、校庭を走り回る大勢の小学生の姿が見えた。
そこにカメラバッグを下げたオッサンである。
それだけで通報されるんじゃないか!? みたいなドキドキ感。
見学には事前に職員室に寄って、見学したい旨を伝えることになっているので、見掛けた職員の人に声を掛けて、職員室の場所を聞く。
場所の確認もさることながら、不審者ではないアピールの意味合いもあっただろう。ここではそれも重要だ(汗)
教えてもらった職員室へ行き、水族館を見学したい旨を伝える。
職員室の扉を開けるなんて何年ぶりだろうか。オレの職員室の記憶なんて、ロクでもないものばかりだから、正直、思い出したくもないのだけれど、そういう記憶がじわじわと蘇ってくるような……

案内された水族館は、タッチプールなどがある部屋と、魚やウミガメがいる大きめの部屋、その2つの部屋をつなぐ廊下からなる3つのスペースで構成されている。
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春休みが明けた直後くらいのタイミングだったからだろうか。
水槽周辺のホコリとか、ガラスのコケとか、少しばかり“放置されてました”感が漂っていたけれど、小学校の水族館として考えれば規模、内容ともにかなりスゴイ!!
そもそも、ウミガメがいたり、擬岩がある水槽があったり、その時点で小学校にある水槽のレベルを大きく飛び越えている。
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間門小学校がある辺りは、昔は海だったそうで、それを伝えることを目的に作られた水族館だそうで、そこにいる生き物は海のものが多い。
広い方の部屋は汽車窓式の小さな水槽が並ぶ他、変形の置き型水槽などにメジナやカゴカキダイなど、比較的馴染み深い魚たちが泳いでいた。
もうひとつのタッチプールがある方の部屋は、生き物は少なめながら、南の海のナマコとかがいたりと、むしろ水族館的。
これら以外にも、先にも書いたように、アオウミガメがいたり、天然記念物のミヤコタナゴも沢山いる。
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認定条件(3月のイベント時に認定施設になった)に関しては、微妙な感じもするけれど、オレがもし、この小学校の生徒だったなら、間違いなく入り浸っていただろう空間だった。

とは言え、この水族館を管理しているのは、小学生たちではないそうだ。
基本的な管理や運営は外部のボランティア団体によって行われているらしく、小学生がやっているのは餌やりの手伝いくらいなのだとか。
水族館全体の印象として、ボランティアなら仕方がないかな? と思う部分もあるし、また、小学生たちにもっとやらせてあげれば、とも思ったけれど、もし、オレがここの生徒なら、何もかも放ったらかしにして、ひたすら水族館のことしかしなくなりそうだから、できることが制限されてるくらいでちょうどいいのかも!? もちろん、そんな子ばっかりじゃないと思うけれど(笑)

でも、同時に、ある程度の予算と、常駐のスタッフがひとりでもいれば、ものすごい施設になるポテンシャルは秘めていると思う。
例えば、やけに暗い汽車窓水槽に照明を追加したり、一般家庭の水槽的な雰囲気のタナゴやクマノミの水槽を、もう少しきちんと掃除をするとか、その程度のことでグンと見違えるはず。
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もちろん、公立の小学校だから、この水族館のためだけにそんな予算が付くとは思わないけれど、水槽を眺めながら、ああしたい、こうしたいと、妄想をしたくなるような施設だった。
それも、これだけの“器”があったればこそ。
結局のところ、これがある小学校って羨ましいなぁ、という当たり前の感想に落ち着いてしまうのだ。

ただ、難点があるとすれば、先にも書いたように、この小学校の関係者でもない者、とりわけオッサンにとっては、少々行きにくいところ。
公開日も設けられているそうなので、オッサン、というかおひとりさま男にはそっちの方がやや訪問ハードルが低いだろうか?
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奄美海洋展示館、再び [水族館レポート]

行った時期と、ブログにする順番がめちゃくちゃになってるので、実際に行ったのはかなり前の話なのだけど、奄美大島に行ってきた。

奄美大島に初めて行ったのは、奄美海洋展示館を目的に出掛けた2年前のこと。
その時は滞在時間も24時間未満で、しかもずっと雨だったので、せっかく奄美まで行ったというのに、webで見掛けるような綺麗な景色とか、海の青さとか、そういう奄美らしさをほとんど味わうことができなかった。
その“やり直し”と、もう少し奄美大島を知りたい。それが今回の目的。
でも、奄美大島まで行って、海洋展示館に寄らないで帰ってくるなんてことは、このオレに限ってないのである!!

2年前は平日で、天気も悪かったから海洋展示館やそれがある大浜海浜公園にもほとんど人はいなかったけれど、今回は天気のいい週末ということもあって、沢山の家族連れがピクニック? を楽しんでいた。
身動き取れない、という程ではなかったけれど、海洋展示館もとても賑やかだった。

2年前、オレを楽しませてくれた大水槽のコバンザメは1匹だけになってしまっていたけれど、見違えるほどに大きくなっていた。でも、そのせいなのかあまり泳がなくなり、壁にくっついたまま。以前のように顔を見に来てくれるようなことはなく、残念ながら今回は楽しませてもらえなかった。
しかし、その代わりに、ギチベラがカメラの前にやってきて、次々にポーズを取ってくれるサービスぶり。
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何でも、このギチベラ、この大水槽の主なのだそうだ。

オレが行った時、地元の高齢者の人たちの団体がやってきていたのだけど、海洋展示館の人がその人たちに「イラブチがいますよ~」とか、地元の名前で解説してた。
ちなみに、イラブチっていうのは、ブダイ類を指す名前。
当たり前の話かも知れないけど、奄美には奄美独自の魚の呼び名があって、今回の奄美ではそんな奄美名を色々と知ることができた。だから、そんな憶えたばかりの名前が聞こえる解説がオレにとってはすごくタイムリーで、すごく好印象だった。

大水槽のアイドル、ウミガメたちも数が増えていて、当日はお客が沢山いたからカメたちも次から次へとレタスをもらえていたようだった。


と、2年前と変わらず楽しんできたのだけど、今回、海洋展示館でオレのハートを撃ち抜いたのがスジアラ。
奄美ではハージンと呼ばれている、やはり高級食材だ。
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高級食材だから、養殖や種苗放流などもなされていて、放流された種苗の一部が展示されていたのだけど、まぁ、何とも可愛い。
10㎝ほどの小ささながら、姿形はスジアラそのもの。赤い体に青い細かいスポットが散りばめられた体色も綺麗だし、それでいてサンゴの隙間とかに隠れて、こちらを窺ってくるような表情がとにかく可愛い。
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すぐに家に帰って、水槽を海水で満たしたい気分になったくらいだった。
とは言え、これを見たのは4カ月ほど前の話だから、その時よりは大きくなっていて可愛さも幾分薄れている? かも知れないけれど。
次に行く時には、大水槽がスジアラだらけ、みたいなことになってるんだろうか?

初めて見る珍しいものもいた。
まず、エンマノホネガイ。
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ホネガイの1種、だよね!? 標本ではよく見るホネガイも生きたのを見たのは初めてかも知れない。
エンマは棘が長いのが特徴のようだけど、意外な小ささがちょっと驚き。
カメラ位置からやや角度が付くようなところにいたせいか、ほとんど動かないというのに、まともにピントを合わせられないのがオレのカメラらしい(笑・カメラのせいじゃない)

同じ水槽にいたスツボサンゴツノヤドカリ。
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何でも、新種らしく、恐らく、すごく珍しいもののはず。
割と見やすい位置にいてはくれたものの、ものすごく小さくて(1㎝くらい?)、老眼なオレの目にはあまり見えない生き物だった。
ええ、ピントも合いませんよ。マクロレンズも持って行ってなかったし。
まぁ、雰囲気だけでも伝われば(汗)
無脊椎は興味が薄いせいで、諦めも早い。それが超キュートなスジアラなら、暗い水槽でも、動き回る相手でも頑張るというのに……

今回は海洋展示館よりも、奄美大島自体が目的だったので、ふらりと立ち寄ってみただけだったのだけど、可愛いハージンのお陰か、何だかすごく楽しかった印象が残っている。
もしかすると、また奄美に訪れる用事、それも今度は海洋展示館が目的になるかも!? みたいな話も聞いたので、いつかまた、行く機会に恵まれそうな予感!?

行きたいところばかり増えるのも困ったものだ(苦笑)
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むろと廃校水族館(高知) [水族館レポート]

2018年上半期は、オープンやリニューアルする水族館が驚くほど多かったけれど、その中のひとつが、4月末、高知の室戸にオープンした「むろと廃校水族館」だ。
廃校という特殊な環境もあってか、話題を集めているようだ。

オープンの1年以上前から新聞などで報道されていたようなのだけど、各地の“水族館作ります話”は、立ち上がってはいつの間にか消え、みたいなのも多い印象で、現実的なものとなって進むまでは真に受けないことにしている…… のだけど、この廃校水族館が本当にオープンするらしいと知ったのは、もうオープンまで1カ月あるかないか、くらいのタイミングだった。
しかも、それがあるのは高知の室戸!! 室戸が高知だということは知っていたけれど、具体的な位置までは知らず、地図で確認してみると、周りに駅などもなく、これまたアクセス難易度の高そうな場所。
それもあって、流石にオープン初日には行けず、行ったのはオープンから半月ほどが経った頃。
ものすごく遠いのだろうと覚悟を決めていたのがよかったのか、想像していたほどには遠くなかったように感じたけれど、それでも高知空港から70㎞弱、レンタカーで1時間40分掛かったので、近いとは言えないよねぇ……

目的の廃校水族館は、海沿いの国道に出ている看板を目印に、1本奥まった細い通りに入っていったところにあった。
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“廃校”という名称から、朽ちかけの廃墟的なものを想像していたのだけど、実際は綺麗に塗りなおされて、現役の小学校よりも綺麗なくらいの建物。
見た目には寂れたような感じは微塵もなかった。

水族館として海の生き物が展示されているのは、建物の2Fと屋外のプール。
小学校らしい? やや狭い階段を2Fへと上がっていくと、かつて教室だったと思しき場所に水槽が並んでいた。
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水族館として水槽が並んでいるのは、横並びの3つの教室と、それに沿った廊下。
教室には直径3mの円柱形の水槽がひとつずつ据えられている他、2~3の置き型水槽が並んでいて、廊下に並ぶ水槽も同時に目に入るので、思った以上に水槽が沢山あるような印象だ。

ほとんどの水槽には砂利や装飾などはなく、入っているのは展示されている魚などのみ。そのため、中の生き物の姿形はとても見やすいが、少々素っ気ない。熱帯魚店の水槽か、活魚水槽みたい?
展示されているのは地元の定置網からやってきた魚。
黒潮が間近を流れる高知らしく、様々な魚が泳いでいて、ほとんどアピールはされていないけれど、よく見れば、他所ではあまり見ないような珍しいものもチラホラと。
変わったものが獲れると次々に搬入されるようで、水槽の内容は常々変化しているらしい。

地元の海の豊かさを感じさせる展示の対象は、何と深海にまで及んでいる。
水族館がある室戸市では、海洋深層水を汲み上げており、その過程で水と一緒に深海生物が上がってくることがあるそうで、それが水族館に運び込まれるらしい。
深海生物の水槽はあまり大きくないものが2つだけ。でも、それがあること自体が結構スゴイこと。
ただし、結露が酷くて中はとても見にくかったけれど。

水族館のあるフロアから上の階へとあがると、今度は廊下にも沢山の標本が並んでいる。
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かつての理科室や図書室などにも各種標本が並んでいたりする。
ただ、それらには解説などがないものも多く、無造作に並んでいたりするので、それがどんなものなのかはよく分からないものも多い。
見る人が見れば、凄いものも混じっているのかもしれない!?

そしてそして、いろいろな意味で話題となっているのが、屋外のプールだ。
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現在は白い砂が敷かれ、ウミガメやシュモクザメなど、館内の水槽では大きすぎるもの用の展示水槽として使われている。
かつては生徒が泳いでいた25mプールだから、暑く天気がいい今時期なら、思わず飛び込みたくなる…… かも知れないが、そこにはシュモクザメが泳いでいる!! という、小学生が喜んで話しそうな冗談みたいな光景がそこにある。
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そこで本当に飛び込んだとしても、起きるのはサメからの襲撃ではなく、館内スタッフの人から怒られる…… だと思うのだけど(笑)

水泳用のプールなので上からしか見られないが、白っぽい色の砂の上を泳ぐカメやサメは思っていたよりも見やすく、とりわけサバの綺麗さに驚かされた。
よく見知ったサバだが、真上から見る機会はなかなかない。こんなに青が綺麗な魚だということを知ったのは、こんな変わった環境で見ることができたからなのだろう。
余談ながら、オレが行った半月くらい後のことだっただろうか? このプールにヨシキリザメが搬入されたらしく、Twitterなどにアップされた写真を何度か見掛けた。
ヨシキリザメは現在は展示されていないが、運が良ければ、そんな珍魚に遭遇できるチャンスもあるようだ。

プールは当然、屋外なので、雨の日や、炎天下とか、長時間の観察が厳しい場合もあるし、また、オレが行った時のような曇りの日も、水面に雲が映りこむので観察しにくい。
ただ、雨に関しては、プールへの出口に小学校らしい? 黄色い傘が置かれている。

水槽やプールを泳ぐ様々な魚たちが、目の前に広がる室戸の海の豊かさを感じさせてくれるが、純粋な水族館として見れば、規模も小さいし、期間限定のイベント水族館のようでもあるのだけど、かつて小学校だったという環境が、そこを訪れるかつての小学生たちを懐かしさに浸らせてくれることで、何となく楽しい気分にしてくれるのだろうと思う。

なお、館内には飲み物の自動販売機があるが、食事をするところはない。
周辺にもほとんどなく、あってもやってなかったりして、食事難民になる可能性が高そうなので(オレはなった)、しっかり展示を見たいという人は、何かしら食べ物持参で行くことをオススメしておきます。
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マニア向け水族館!? 板橋グリーンドームねったい館 [水族館レポート]

板橋の植物園、グリーンドームねったい館には、ミニ水族館が併設されている。
そこで展示されている水槽は、パッと見は、水草水槽とサンゴ礁の水槽という、よくありそうな組み合わせ。
どちらも見た目に綺麗だし、誰が見ても楽しめる。
しかし、中を泳ぐ魚をよく見てみると、こういう水槽でよく見掛けるような顔ぶれとは少々(かなり?)違っていて、所謂、定番が少なく、マニアックな非・定番の魚たちが多くを占めているのだ。

板橋グリーンドームへは、オレの好きな花が咲く毎年3~4月頃、足を運んでいて、そのついでに、温室内の池で泳ぐエイの姿を見てくる、それが春の恒例行事となっている。
今年も、3月末頃、花を見るため足を運んだのだけど、今年はそれ以外にも目的があった。
3月に開催させてもらったイベントに来てくれた人が、ここをホームにしているそうで、聞けば、テンジクダイ科のマニアだとのこと。
何でも、ここには、ここでしか見られないようなテンジクダイ類が結構いるらしいのだ。
個人的にテンジクダイ類は、好みのタイプではないため、正直、ノーマークなグループ。
でも、そう聞くと、見てみたい気分になってきて、テンジクダイを見るために出掛けてみた。
するとどうだ。
あの水槽に数種類、この水槽にも数種類、と、まぁ、色々なのがいること!!
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その手の魚がいることまでは知っていたけれど、こんなに数多くの種類が展示されていたとは思ってもいなかったので、素直に驚いた。
これはその筋のマニアなら、楽しいはずだろう。
あまり大きな水槽のないこの施設には、サイズが小さく、同じ水槽で複数種を展示できるテンジクダイ類はうってつけなのかも知れない。
それにしては、少々マニアック過ぎない? と思わないでもないけれど……

テンジクダイ類以外にも、ベラとかスズメダイとかでも、他の水族館ではあまり見掛けない海外産のものが泳いでいたりと、これまで何度も見てきた水槽なのに知らない魚が沢山いることに驚くと同時に、これまで何を見てきたんだろうと少々恥ずかしい気分に。
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マニアックなラインナップは淡水の水槽にも共通している。
植物園の展示テーマが熱帯アジアだそうで、それに合わせている部分もあるそうだが、水族館に置かれた水草水槽でよく見られるような○○テトラなどのカラシン類は一切おらず、どの水槽にもプンティウスやラスボラ、ダニオなど小型コイ科魚類を中心としたアジアの魚が泳いでいる。

それだけでもこだわりを感じさせるところなのだけど、展示されている個体の仕上がり具合がとにかく素晴らしい。
個人的にも、同じような魚が泳ぐ水槽の管理をサポートしているので、板橋のハイレベルに仕上がった個体は目標でもある。
なかなか同じレベルまで行かないので、飼育スタッフ氏にその秘密を聞き出そうとしてみるものの、特別なことは何もしていない、とのこと。
確かに、与えている餌や水に特別なことはなさそうだったが、ウチの水槽と違うのは底砂と照明くらい? スタッフ氏によれば、照明の効果が大きいのでは? と話してくれたが……

個人的に一番驚きなのがゴールデンバルブ。
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ウチにも偶然やってきた1匹がいるが、魅力的と思ったことがない魚だった。
なのに、板橋の水槽にいるものは、ヒレだけでなく体にもハッキリした赤を発色していて「こんなに綺麗になるの!!」と、驚くと同時に、「これなら欲しい!!」と思わずにいられなかった。
ウチにいるものとでは、体型も違っているようで、同じ魚とは思えないのだけれど……
でも、これも、ごく普通に売られているものらしいので、同じことをすればウチのもこうなるはずなんだけど…… 追いつく気がしない。

オレが行った時には、ちょうどフグの企画展をやっていて、そこで展示されていたヤセハリセンボンも初めて見た魚だった。
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展示されているのはここだけ!? とされていたが、確かに他所では見たことがない。
外洋性のハリセンボンの仲間で、青い体色が特徴の種類。
こういう変なマニアックな魚が人知れずいるのもこの水族館ならでは。
誰もが喜べるようなものではないかも知れないが、こうした“その筋のマニアなら大喜び系の珍魚”に会える可能性は高いのかも知れない。

これまで年に1~2度しか足を運ばない施設だったけれど、これ系の魚に出会えたり、テンジクダイ類やプンティウスなど、見知らぬ小型魚が増えてる可能性だってある訳だ。
もう少し、コンスタントに足を運ぶ必要がありそうだ(笑)

花とともに、これまで最大の目的だったはずのエイは、チラ見だけの存在になっちゃうか!?
とりあえず、元気にしているので、その食事シーンを動画でどうぞ。


今更だが、断言しよう。
都内の水族館では、葛西と並び(部分的にはそれ以上に)、屈指のマニアックさを誇る水族館である、と。
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沖縄美ら海水族館 海上生け簀見学ツアー [その他]

水族館の予備槽。

展示を控えた魚や、水族館にやってきたばかりの魚が最初に収容される水槽。
調子が悪くなった魚が隔離されたり、みたいな場合もあるかな。
いずれにせよ、水族館に行っても、見ることのできない魚がそこにはいる、ということ。
だから、“予備槽”という言葉には、そこに何がいるんだろう? という想像を掻き立てる、何とも言えないワクワク感? があるような気がするのだ。
見られないが故の“秘密の花園”的な?

美ら海水族館(以下、水族館)の予備槽は、黒潮探検の通路から見えるものとは別に、別棟にある大型の予備槽と、海上の生け簀がある。
生け簀は熱帯ドリームセンターの遠見台や、水族館に行く途中の道からも見えるが、船でしか行けない場所だから、行くことはできないんだろうなぁと思う反面、そこに何がいるんだろう? という思いも強く、長らく憧れだった。
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そんな生け簀に行く機会に恵まれた。
と言っても、特別な何かではなく、誰でも行ける見学ツアーが今年の3月から開始されたからだ。
https://www.osakana.okinawa/ (ツアーの申し込み先)


今回の沖縄行きの最大の目的がこのツアーだったのだけど、台風が接近するタイミングの中、ぎりぎり出港が叶い、無事、生け簀ツアーを楽しむことができた。

生け簀は海洋博公園裏の港から、5分ほど行った海上。
水族館での展示を控えた魚の中でも、マンタなどの大きなものがここで管理されている。
担当のスタッフ氏は、日々の管理のため船でそこに行き、作業をしているので、見学ツアーはそこに同乗して、生け簀と餌やりなどの作業を見学するというものだ。

見学できるのはサメやエイが暮らすものと、水族館生まれのマンタがいるものの2つ。
生け簀は他にもあるのだけど、公開されているのはその2つだけ。
その内、まずはサメとエイが暮らす生け簀への餌やりから。
以前、大水槽にいたマダラトビエイや、ヤジブカなどが泳いでおり、そこへサバやイカなどの切り身を撒いていく。
餌が撒かれると、水面付近のシイラが勢いよく餌を食べ始める。
それに続いて、アイゴやニザダイ類など沢山の魚たちが集まってくるが、これらは管理されているサメやエイなどの大型魚とは違い、勝手にそこで住み着いて育ってしまったものなのだとか。
見学者は船からその様子を見学するのだけど、水面からなので生け簀にいるすべての魚を見ることは難しい。しかし、ごく近い距離を突然エイやサメが通り過ぎていくのはちょっとした恐怖感? もあって、次は何が出てくるんだろう? というワクワク感を高めてくれる。

お次はマンタの生け簀。
近づいてくる船の音でマンタのテンションはすでに上がっていて、餌を食べる位置をぐるぐる力強く泳いでいた。
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ちなみに、この個体、10年前に大水槽で産まれたオス。数年前まで、大水槽で繁殖にも参加していた個体だ。
大水槽では何度も見ていた個体だが、アクリルを介さず、直接目の前で見ると、あらためてデカい!! 近い距離で直接見られるのも生け簀ツアーの魅力だ。

マンタの期待をよそに、餌より先に生け簀に入るのは網を持ったスタッフ氏。
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細かい餌を水ごと吸い込むマンタやジンベエザメが、水面に漂う微細なゴミを餌と一緒に食べてしまわないよう取り除くのだ。
神経質なくらいに、細かなものまで掬い取っていたが、風向きや潮の流れ次第で、ゴミだらけになっていることもあるらしい。
この作業を毎日、餌の時間の度に行うのだ。自然の中で生き物を飼う大変さをあらためて思い知らされた。

ゴミ取りが終わると、ようやく餌が与えられる。
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マンタが餌を食べる様子は、水族館でも見ることができるが、ここではそれよりもずっと近くで見られるので、豪快さとか迫力はこちらの方が強烈だ。



オレが参加した回は、参加者が自分たちだけだったので、案内してくれた人や、作業をしているスタッフ氏に色々聞くことができたし、曖昧な記憶なのだけど、案内してくれたスタッフ氏のひとりは、2014年に大水槽前で色々聞かせてくれた人だったような……!? 色々聞きながら、その時の記憶が蘇ってくるようで、それはそれは楽しい時間が過ごせた。
https://aquarium-mistral.blog.so-net.ne.jp/2014-07-23(2014年のその時の話)

それもあって、個人的には沖縄に行く度に生け簀ツアーに行っちゃおうかな? なんて思ったくらいに楽しかったのだけど、普通の人はどうなんだろう?

水族館の入館料の倍以上の安くない参加費が必要(大人4000円、子供3200円)で、さらに、基本は海面から見るだけなので、天候などの条件によっては見えにくかったりすることもある。先にも書いたようにアクリルを介さず直接見られるので、見え方は全然違うが、見られる魚のほとんどは、水族館でも見られる。
そういう意味では、水族館の裏側事情も見てみたいマニア向け? と思う部分もあるけれど、船で行くというアトラクション感、海上から眺める本部町や伊江島、公開されていない生け簀にいる魚に間近から思いを馳せる、とか、このツアーならではの楽しみもあるから、水族館マニアじゃない人でも楽しめるのかな?
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とりあえず、水族館を目的に沖縄に行くような人になら、ついでに参加してみることをオススメしたい。
水族館やその仕事をより深く理解できるような気分になれるはずだから。
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沖縄美ら海水族館の気になる魚Vol.8 [海の魚]

沖縄には今まさに台風が接近しているけれど(沖縄の皆さん、気を付けて!!)、先日、オレが行った時にも台風(7号)に見舞われ、それが行き過ぎた後も大雨に祟られ続けたせいか、水族館も十分に楽しめなかった。

先週のブログに書いたオオグチイシチビキ以外、特別な目的があった訳ではなかったものの、そういう時に限って、深海エリア以外でも見たことがない、美ら海水族館では初めて見る、みたいなものが多く、いつも以上に(と言ったら怒られるかもだけど)見所が多く、でも、水族館にいた時間が短く、あんまり写真も撮ってなくて、何とも不完全燃焼。
よしっ!! また行くか!! と思うところだけど、今年はもう無理…… だよなぁ…(涙)

最初の気になる1匹は、入館してすぐのサンゴ礁水槽にいたハナタカサゴ。
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最初、ウメイロモドキかと思ったのだけど、色合いと鱗の感じがどうも違う。しかも、黄色いラインもない。
何者だ!? と思って眺めていたところ、通り掛かったスタッフ氏に教えてもらった。
2匹しかいないらしく、そう聞くと何だかありがたみが増すような気がしてしまうのだけど、どこに隠れるのか、この写真を撮った時以降、1度も姿を見せてくれなかった。
この水槽の前はその日だけでなく、その翌日も何度も通っているのに、姿を見たのはこの時だけ。
しかも、この写真を撮った時も、スタッフ氏とちょっと話をしていた間に、すっかり消え去ってしまっていて、水槽にいるはずなのに“幻”の魚になってしまった。
できることなら、もう1度、見てみたかったのだけど……

サンゴ礁の水槽のお隣、熱帯魚の海の水槽。
この水槽もいつも、何かしらの“見たことない”に遭遇できるのだけど、今回はこの水槽をじっくり眺めることをほとんどしなかったので、その“何か”をほとんど発見できなかった。
でも、水槽の周りをぐるりと回った深場のゾーンにいたナミフエダイは美ら海水族館では初めて見る顔だ。
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いつもここにはチャイロマルハタがいたんだけど、どこか別の場所に隠れていたのか、姿を見ることができず、代わりにいたのがコイツ。
存在感のある大型フエダイだが、水族館で見掛けることは少ない種類。
ここにいたものもそこそこの大きさがあったけれど、もう少し大きくなるはず。そうなったら、この水槽の主みたいな顔をして泳ぐようになるんだろうなぁ、と。
次に行く時には、そんな光景が見られるだろうか。

続いては、大水槽。
美ら海水族館で見るのは初めてつながりでカッポレ。
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これまた水族館ではあまり見掛けない種類だ。
今回、最初に水族館に行った時、どこにも目もくれず、真っ先に深海エリアへ直行したんだけど、横目で見ながら素通りした大水槽にこれまでいなかったカッポレの姿を見つけた。
あの大水槽に2匹しかいないそうで、しかもあまり大きな個体ではないので、飼育スタッフ氏からも「よく見つけましたね!!」と言われたが、偶然の勝利?
同属の大型ヒラアジ類がひと通り揃った大水槽の中だと、他種との違いがよく分かる。
ただ、いると分かっていても、あまり大きくない個体なので、探すとなかなか見つからない。
こちらも、早く大きくなってくれることを期待したい魚だ。

一方、大水槽で初めて見たのがオオカマス。
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オニカマスは大水槽でも何度か見たことがあったけれど、オオカマスは初めて。
地味に珍しい、そんな感じだろうか?
でも、そこそこの大きさがある魚が群れになって泳いでいる様は、なかなかの見応え。あの大きな水槽の中でも、それなりの存在感があった。
この写真もイマイチなので何だが、実はこのオオカマスとは別に、ここに登場させたかった魚がいたのだけど、写真がきちんと撮れておらず……
オオカマスも含め、次回の宿題だ。

大水槽で見たのは初めての、ちょっと珍しい魚と言えば、クロトガリザメもそれに当たる。
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昨年、大水槽に搬入された2匹のツマジロを探していたら、グンと大きくなった1匹を見つけた。
そしてもう1匹。全然大きくなってないんだなぁ。同じ種類でこんなに成長差が出るとは…!! なんて思ってたら、そのサメとは別にツマジロがもう1匹。
あれっ!? と思ってよく見ると、鰭先は白くなく、背ビレの形も違うし、体形も細長く、もっと尖った感じ。
そこで気付いた。クロトガリザメだ!! と。

クロトガリザメは大水槽のお隣、危険ザメ水槽にももっと大きなのがいるが、大水槽で泳いでいる個体はそれよりずっと小さくて、見失うともう1度見つけるのが大変なくらい。
だから、カッコいい、とか、力強さ、みたいな感じではなく、ひょろっとした感じ。
ただ、ツマジロの成長ぶりを見ると、このクロトガリザメも次に見る時には、見違えるほど大きくなっているんだろうなぁ、と。
という訳で、次に見る時は、クロトガリザメ、カッコいい!! となる予定(笑)

次に沖縄に行く時には、水族館も真面目に見学&撮影を頑張らなくちゃ、なのだけど、とりあえず、次は台風来ませんように!!
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